セントラルモニタシステム 仕様書 平成 25 年 9 月 地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪府立成人病センター Ⅰ 概要説明 1. 調達の目的 本装置は、各ベッドにおける患者生体モニタリング情報を、1か所で集約して見ることのできる セントラルモニタと呼ばれる装置である。 これまで8床用のセントラルモニタを使用していた部署に、新たにHCUを開設(4床)すること になり、HCU用として4人用のセントラルモニタを調達するものである。またHCU開設に伴い、 運用上不足する送信機も、合わせて調達するものとする。 2. 調達物品及び構成内訳 セントラルモニタシステム (内訳) セントラルモニタ 送信機 一式 一式 三式 Ⅱ 調達物品に備えるべき技術的要件 (機能、性能に関する要件) <1>.セントラルモニタに関して、以下の要件を満たしていること。 1 セントラルモニタ 本体 1-1 本体部、ディスプレイ部、受信部が一体型のコンパクトモニタであること。 1-2 対角15インチ以上、解像度1024×768dot以上の液晶ディスプレイを有していること。 1-3 省スペースを考慮し、奥行きが201mm以下の受信部一体型構造であること。 1-4 3chサーマルアレイレコーダをディスプレイ下部正面に内蔵していること。 1-5 最大4人までの管理を行うことが可能であること。 1-6 受信するチャンネルを480チャンネルから選択でき、必要に応じた無線モニタ及び送信 機のチャンネルを任意に選択しモニタリングできること。 1-7 2人横分割/3人横分割/4人横分割/4人縦横分割の表示切り替えが可能であること。 1-8 表示させる波形項目の第2波形以降は測定している項目から任意に選択が可能であるこ と。 1-9 波形掃引はムービング/フィックスの切り替えが可能であること。 1-10 表示されている数値項目にタッチすることにより、その患者の該当するパラメータウィンド を表示すること。 1-11 最大4人まで同時に参照できる全患者上下限設定画面を有すること。 1-12 全患者上下限設定画面において、個々の患者のアラーム設定を行うことが可能であるこ と。 1-13 5トレース以上の表示が可能であること。 1-14 各測定項目の表示色を12色以上から選択ができること。 1-15 各測定項目ごとにパラメータウィンドを用意し、各測定項目の詳細な情報が確認できるこ と。 1-16 操作メニューの表示は日本語であること。 1-17 個人画面表示時も他患者の心電図波形、心拍数の表示を行うこと。 1-18 タッチパネルによる操作が可能であること。 1-19 どの画面からでもワンタッチで基本画面に戻ることのできるホームキーを有していること。 1-20 患者名入力に関しては手書き入力/ひらがな入力/漢字入力/カタカナ入力/英数字入力 が可能であること。 1-21 患者名入力に関しては、予測変換機能を備えていること。 1-22 操作のショートカットを登録できるカスタマイズキーを画面上に 4 つ以上設定する機能を 有すること。 1-23 ベッドサイドモニタ及び送信機により測定された以下の測定項目の波形表示が可能であ ること。 心電図/呼吸曲線/脈波/観血血圧波形/呼気終末期二酸化炭素分圧波形 1-24 以下の測定項目の数値表示が可能であること。 心拍数/VPC数/STレベル/呼吸数/非観血血圧値(最高・最低・平均)/観血血圧 値(最高・最低・平均)/経皮的動脈血酸素飽和度値/体温/呼気終末期二酸化炭素 分圧/脈拍数 1-25 心電図非測定の際、アラーム発生や基線表示を行わないために心電図計測 OFF 機能を 有すること。 1-26 アラームの表示は、重要度に応じてその通知レベルに段階を設けてあること。 1-27 アラーム発生時には、画面表示や音だけでなくディスプレイ上部に付属したLEDによる 通知が行えること。 1-28 画面両端に、患者毎のアラーム発生が区別できるように個別アラームインジケータを備え ていること。 1-29 LED は360度のどの角度からも確認できること。 1-30 LED は重症度に応じて3パターン以上の通知パターンを有していること。 1-31 上下限アラームの上下限値の設定パターンを登録し、呼び出し設定ができる機能を有す ること。 1-32 不整脈アラームの検出条件の設定パターンを登録し、呼び出し設定ができる機能を有す ること。 1-33 ナースコールの検出条件の設定パターンを登録し、呼び出し設定ができる機能を有する こと。 1-34 心拍数、経皮的動脈血酸素飽和度、観血血圧に対するアラーム重症度の変更が可能で あること。 1-35 アラームの発生した患者枠内にアイコンを表示し、アラームが発生したことを知らせる機 能を有すること。 1-36 上記アイコンのタッチによりアラーム発生内容を確認できる画面を表示する機能を有する こと。 1-37 通常のアラーム音量の設定とは別に、パスワードにより保護されたアラーム最低音量を設 定する機能を有し、一定音量以下に下げられない配慮がなされていること。 1-38 データ保存はトレンドグラフ/バイタルサインデータリスト/不整脈リコール/長時間心電 図/アラーム履歴を有すること。 2 トレンドグラフに関して以下の要件を満たすこと 2-1 1患者に対して24時間分のデータを記憶可能であること。 2-2 トレンドは4パラメータ以上同時表示が可能であること。 3 バイタルサインデータリストに関しては以下の要件を満たすこと 3-1 サンプリングは1/5/10/15/30/60分の切り替えが可能であること。 3-2 1患者に対して24時間分のデータを記憶可能であること。 3-3 非観血血圧が測定された時間のバイタルサインデータリストのみを表示する機能を有する こと。 4 不整脈リコールに関しては以下の要件を満たすこと 4-1 1患者に対して24時間分のデータを記憶可能であること。 4-2 リスト表示の際に、発生時間、不整脈種類、圧縮波形が表示されること。 4-3 選択したリコールに関して拡大表示が可能であること。 4-4 解析項目は23種類以上であること。 5 長時間心電図に関しては以下の要件を満たすこと 5-1 1患者に対して 24 時間以上の心電図波形を記憶可能であること。 5-2 選択された時間軸の波形を拡大表示することが可能であること。 6 アラーム履歴に関しては以下の要件を満たすこと 6-1 アラームが発生した際の履歴をリストとして1患者あたり24時間分保存する機能を有する こと。 6-2 リスト表示の際は発生日時、アラーム発生パラメータ、アラーム内容が表示されること。 6-3 トレンドグラフ/バイタルサインデータリスト/不整脈リコール/長時間心電図/アラーム 履歴はオプションの追加により24時間から96時間へ拡張することが可能であること。 6-4 測定している波形を3ch同時記録することが可能なサーマルアレイレコーダを有するこ と。 6-5 サーマルアレイレコーダによりトレンドグラフ/バイタルサインデータリスト/不整脈リコー ル波形リスト・拡大波形/長時間波形記憶における圧縮・実時間心電図波形の記録が可 能であること。 6-6 各送信機において呼び出しキーが押された際の10/20/30秒間分の心電図波形を記 録する機能を有すること。 6-7 ネットワークレーザープリンタと接続し、トレンドグラフ/バイタルサインデータリスト/不整 脈リコール/長時間波形記憶における圧縮・実時間心電図波形の A4 用紙に記録が可 能であること。 6-8 ベッドサイドモニタ及び送信機により測定されたデータを無線にて通信できる機能を有す ること。 6-9 無線による通信は電波法に定められた小電力医用テレメータに準拠し、デジタル A 型で あること。 6-10 電波切れを防ぐためダイバーシティーアンテナを採用していること。 6-11 チャネル設定時、パスワードの入力を求める機能のON/OFFの設定が可能であること。 6-12 ディスプレイ上部に附属した LED は心拍に同期して緑色にて点滅する機能を有するこ と。 7 新規接続アラーム−既存ナースコール連携に関して、以下の要件を満たしていること。 7-1 セントラルモニタのアラームを、ボード親機及び PHS へ表示すること。 7-2 セントラルモニタのアラームは、最優先呼出とすること。 7-3 セントラルモニタのアラーム種別を、ボード親機及び PHS へ表示すること。 7-4 アラームの病室とベッド番号を、ボード親機及び PHS へ表示すること。 <2>.送信機に関して、以下の要件を満たしていること。 1-1 患者に携帯させることを考慮し幅 64.5×高さ 97.5×奥行き 30mm以下であること。 1-2 患者の急変に対してセントラルモニタ、医用テレメータに告知できる呼び出しキーを有し ていること。 1-3 本体に 20.1×20.1mm のカラー有機 EL ディスプレイを有していること。 1-4 1-5 1-6 1-7 1-8 1-9 1-10 1-11 1-12 1-13 1-14 1-15 1-16 1-17 1-18 1-19 1-20 1-21 1-22 1-23 1-24 国際電気標準会議(IEC 60601-1)に適合した対除細動対策がなされていること。 単3乾電池2本により ECG 連続測定において連続約 8 日間以上の駆動が可能であるこ と。 単3乾電池2本により ECG・SpO2 連続測定において連続約 5 日間以上の駆動が可能で あること。 ECG 測定のみ・SpO2 測定のみの使用ができること。 以下の項目の測定が可能であること。 心電図/呼吸/経皮的動脈血酸素飽和度 心電図測定に関して、2/3電極の使用が可能であること。 経皮的動脈血酸素飽和度測定プローブはリユーザブルタイプ、ディスポタイプのどちら も使用できること リユーザブルセンサのセンサ部は、薬液などに汚れても水洗い/浸漬消毒できる防水 構造であること。 心電図測定時に、心電図波形の表示が可能であること。 経皮的動脈血酸素飽和度測定時に、脈波波形、経皮的動脈血酸素飽和度、脈波の状 態を表すバーグラフの表示が可能であること。 チャネル、電池残量などの表示が可能であること。 電極確認、プローブ確認、バッテリ消耗などのメッセージ表示が可能であること。 患者のストレスを軽減するため、自動または手動にて画面を消灯する機能を有すること。 通信は電波法に定められた小電力医用テレメータに準拠していること。 電波法に定められた電波帯の有効活用を考慮しA型を採用していること。 外来ノイズに対する対策、情報の品質を高く保つためデジタル伝送方式を採用している こと。 電極の交換時などでアラームの発生が予想される場合に、あらかじめ受信モニタで発生 するアラームを一時的に中断する機能を有する事。 既に入床している患者さんが、検査などで一時的に退室し測定データを受信モニタに 送信できなくなる場合に受信モニタでモニタリングを中断する機能を有する事。 以下の状態を音により確認できること。 電源投入時/呼び出しキー押下時/電池切れ 送信チャネルを変更することが可能であること。 誤操作を防ぐため操作キーロック機能があること。 Ⅲ. その他 (機能、性能以外に関する要件) 1. 機器搬入等 ① 納入にあたっては当センター職員の支持に従うこと。据付・調整は、受注者が責任を持 って行うこと。 ② 天井及び天井内に設置する機器があれば当センター職員の指示を受け、受注者の負 担にて取り付け、復旧すること。 ③ 調整後、装置が正常に作動するよう当センター職員が立会いの上で試運転を行うこと。 ④ 機器搬入の際、当センターの建物及び物品の破損には細心の注意を払うこと。 2. 職員研修、技術支援 ① 医師及び関係スタッフが操作方法を熟知し、確実な検査体制が出来るまで受注者が責 任を持って研修技術支援を行うこと。 3. 保守、点検及び緊急支援体制 ① 納入日から1年間は、機器の保証期間とし、正常な状態において発生した故障につい ては、受注者の負担で保守、点検、修理を行うこと。 ② 緊急故障時には、早急に復旧できる体制を有すること。 4. 部品の供給 納入後、当該機器が製造中止になった場合でも 10 年間は部品の供給を行うこと。 5. 検査方法及び検査費用の負担 ① 検査は、設置場所において当センター職員と受注者が立ち会いのうえ、次のとおり実施 する。 1) 名称、製造番号検査 2) 外観検査 ② 検査にかかる一切の費用は、受注者の負担とする。 6. 納入期限 平成25年11月29日 7. 設置場所 大阪市東成区中道1丁目3番3 地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪府立成人病センター 10 階南病棟 8. その他 ① 入札機器のうち薬事法に基づく製造承認が必要な医療機器に関しては、入札時点で 薬事法に定められている製造の承認を得ている物品であること。 ② 装置の撤去、運搬、据付調整、検査及び職員研修にかかる諸費用はすべて受注者の 負担とし、装置の運搬、設置及び据付調整は所定の位置に納入期限までに速やかに 行うこと。
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