全 性 連 の 課 題 に つ い て

第 87 号
平成 28 年 6 月 1 日
全国性教育研究団体
連絡協議会
全 性 連 の 課 題 に つ い て
全国性教育研究団体連絡協議会
理事長 石川 哲也
私が、理事長をお引き受けし、4年が経過しました。さ
らに、今年の 4 月から 2 年間理事長をお引き受けすること
になりました。
就任当初、申し上げたことは、 3 点ありました。
一点は、民主的な会の運営をすることでした。
この会は、長年、故田能村 祐麒先生の強力なリーダシッ
プの元、充実発展が図られてまいりました。事務局も田能
村教育問題研究所に置かれ、多くの先生方がその運営に関
わって来られましたが、会としての民主的運営には少し欠
けていたのではとの印象を 、私は、感じていました。そこ
で、就任以来、常任理事会、理事会の皆様のご協力を得て、
合議を重ね、改善が図れたと思っています。
2点目は、会員の方々への、情報のスムーズな伝達です。
これに関しては、会報の計画的な発行、ホームページの作成、更新 によって、電子媒体によ
る情報の発信に心がけ、 全国性教育研究大会や全国6ブロックにおける研究大会などの情報を
タイムリーに発出することができるようになりました。
http://he7.seikyou.ne.jp/home/zenseiren/を開いて情報を見て下さい。
3点目は、個人会員を募集し、会の強化と性教育の普及を図ることです。
これに関しては、現在、理事会、常任理事会において検討を重ね、次回の理事会において承
認にこぎつけ、個人会員を募集できるよう、準備を進めています。
しかし尚、問題点は、残っています。 それは、加盟団体の減少です。全性連は、性教育の研
究団体が集まって、構成されています。 個々の加盟団体が発展することが、本会の発展につな
がって行くことは自明の理です。各加盟団体が発展するためには、何が必要か、まだまだ議論
が必要です。
全国大会についても、開催地の負担の問題が浮き彫りになって来ています。開催地の負担を
どのように軽減していくかについても検討している最中です。
事務所の問題もあります。現在事務所は、理事長である石川の事務所に、置かれています。
しかし、誰が理事長になっても、健全な 会の運営ができるよう、恒久的な事務所を確保できる
ようにする必要があると考えています。
問題点ばかり、書いてきましたが、希望もあります。それは、全国大会の参加者が増加して
きたことです。今後とも、加盟団体が主催する研修会等の充実を会全体で、支援できるよう勤
めてまいります。
近年の青少年の現状を見渡しますと、性教育は、ますます重要になって います。性教育の一
層の発展を目指して、力を合わせて頑張っていきたいと思っています。
1
第 46 回 全 国 性 教 育 研 究 大 会
群 馬 大 会 の開 催 に 当 た って
ぐんま思春期研究会会長
宝田
智恵子
この度の熊本地震においては、被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げます 。
昨年夏、熊本の地で行われた全国性教育研究大会は大変な盛会 であり、その際に訪れた熊本城
の凛とした佇まいは、今も鮮明に思い浮かべることができます。
被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
さて、平成28年度第46回全国性教育研究大会を群馬県前橋市で開催 するに当たり、全国
各地の皆様にご挨拶申し上げます。雄大な赤城山を背景に利根川、広瀬川などの美しい流れと
緑豊かな自然に恵まれた県都前橋市において本大会を開催できますことは、性教育の充実発展
を願う一人として大変うれしく感謝申し上げる次第です。
本大会は基本テーマを『 “思春期”に寄り添う 』とし、8月5、6日(金・土)の日程で
開催いたします。
複雑化する社会環境の中で、
“思春期”の 彼らが自立すること、とりわけ自分を守り、人と関
わることに喜びを見出しながら成長していくことは容易ではないと、 周囲の大人たちは心を痛
めています。この現状から発生する子どもたちの悩みや困難に、私たちはどう寄り添い、どう
支えればよいのか。時代の変化が速くかつ激しいために過 去の経験則では判断し難い問題も多
く、私たちにも試行錯誤の日々が続いているのです。
そこで、今大会では正確な基礎知識や必要とされる対応・教育、効果的な支援方法などにつ
いて、性教育を基盤として学び、問い直す場を提供いたします。
第1日目の特別講演Ⅰでは「10代からの情報キャッチボール入門」 をテーマとして元 TBS
アナウンサー下村健一氏 をお迎えし、ネット社会の深い闇に潜む性のトラブル、暴力、犯罪な
どを回避するための一手段としての『情報キャッチボール』技術をご紹介いただきます。
また、特別講演Ⅱ「セレブオネエ・ピカ子とドクター北村 “思春期” を語る」では、ゲイ
として思春期を乗り越えて きたピカ子氏の生き様に当会顧問北
村が迫ります。教育の現場 で性的マイノリティーの子どもへの
配慮が急務として求められるなか、私たちはどこまで LGBT を理
解しているでしょうか。今講演が その理解を深める機会となれ
ば幸いです。
第2日目<分科会>では、性教育が思春期の子どもたちの性
の健康と確かな人生を支える糧となるものであることを 、発達
段階を中心に、改めて学びたいと思います。
一方、<課題別講座>では社会的に関心の高い6テーマを設
けました。指導者に必要な基礎知識のポイントを専門家より伝
授していただきます。意見交換の時間も設けましたので、どう
ぞご期待ください。
多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。
前橋市だるま市(1月)
2
第 46 回 全国性教育研究大会
1
日
時
平成28年8月5日(金)・8月6日(土)
2
会
場
前橋「テルサ」
群馬県 前橋市千代田町 2-5-1
3
主
催
群馬大会
TEL 027-231-3211
全国性教育研究団体連絡協議会
関東甲信越静性教育研究団体連絡協議会
ぐんま思春期研究会
4
協
賛
日本性教育協会
5 基本テーマ
『“思春期”に寄りそう』
6 日 程 第1日目 8月5日(金) 全体会
前橋テルサ 大ホール
9:30~
受付 (前橋テルサ 2階)
10:00~
開会行事
挨拶…全性連理事長 ぐんま思春期研究会会長
祝辞…文部科学省 群馬県教育委員会 前橋市教育委員会
10:20~10:50
開催地報告
次期開催地紹介 岡山県
11:00~11:50
基調講演 「性教育のこれからに期待すること(仮題)」
講師 文部科学省初等中等教育局
教育・食育課教科調査官(予定)
12:00~13:00
昼食 休憩
*全国性教育研究団体連絡協議会 理事会
13:00~14:30
特別講演 Ⅰ 「10 代からの情報キャッチボール入門(仮題)」
講師 元TBSアナウンサー 下村 健一
14:35~16:15
特別講演 Ⅱ 「セレブオネエ・ピカ子とドクター北村、思春期を語る」
講師 メイクアップアーティスト
本田 ヒカル(ピカ子)
日本家族計画協会理事長・ぐんま思春期研究会顧問 北村 邦夫
16:45~18:15
懇親会(前橋テルサ)
*会費 5,000 円です。どなたでもご参加できます。
第2日目
8月6日(土)
9:00~ 受 付 各会場前
9:30~12:00【分 科 会】
第 1 分科会 (小学 校)
第 2分 科会 (中 学校 )
第 3分科 会( 高等学 校)
第 4分 科会 (特 別支 援) 第5 分科 会( IT 社会)
第6 分科 会( 相談機 関)
※ 実践 提案 を基 に参加 者に よる 討議 を行 い、助 言者 から 指導 ・助 言を受 けま す
12:00~13:00
昼食・休憩
13:00~15:50【課題別講座】
課 題Ⅰ
課題Ⅱ
課 題Ⅲ
課 題Ⅳ
課題Ⅴ
課 題Ⅵ
*関東甲信越静性教育研究団体連絡協議会
常任理事会
女 の子 の 性 をめぐ って ~ 女性 アス リート を応 援し よう ! ~
若 者 のライ フデ ザイ ンを めぐ って ~ どう 伝え る 「 産む 」と「 働く 」~
男 の子 の 性 をめぐ って ~ 思春 期男 子 への 性教 育再 考! ~
思 春期 の D Vを め ぐっ て
~ 思春 期外 来 : メー ル相談 から 見え る現 状と サポー ト ~
施 設 で 暮ら す 子ど もた ちを めぐ っ て
~ 社会 的養 護 と して の性 の 支援 を学 ぼう ! ~
ピ アカ ウン セリン グを めぐ って ~ 思春期 ピア カウ ンセ ラー からの 発信 ~
15:50~⒗:00 閉会行事(各会場)
7 参加費
一 般 6,000 円 ( 1 日 参 加 3,000 円 )
学 生 2,000 円
8 問い合わせ
大会事務局
〒 370-0046
群 馬 県 前 橋 市 江 木 町
348-19-1402
e-mail :
6seikyouikutaikai@gmail.com
全性連事務局
〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町 2-54-1-1002 e-mail:zenseiren@sings.jp
☎ 03-3662-3507
3
平成 27 年度岩手県性教育研究会冬季セミナー報告
岩手県性教育研究会会長
1
はじめに
金
良
夫
画的に進めた実践である。家庭の事情もあり、ひ
平成26年度、岩手県性教育研究会は、
「第44
回全国性教育研究大会
府
とりで公衆浴場へ入浴できることをめざし、生活
岩手県大会」を盛岡市で
単元の「なんでもチャレンジ!」で、5時間扱い
開催いたしました。ご指導くださいました先生方
の指導計画を立て学習した。指導後は、地域の方
やご参加くださいましたたくさんの方々のご協力
の見守りもあり、ひとりで女湯に入浴することが
で無事終えることができましたことに感謝いたし
できた。また、その後「思春期にあらわれる体の
ます。
変化」や「プライベートゾーン」についても指導
平成27年度の岩手県性教育研究会は、平成2
計画を立て、指導を続けている。
8年1月7日(木)に盛岡市の岩手県水産会館に
おいて、例年通り、総会の他に冬季セミナーを開
(2) 矢巾町学校保健会「思春期保健教室」の取
催し、各学校での性教育の在り方について研修し
り組みについて
ました。この冬季セミナーには、毎年、県内の小
矢巾町立矢巾北中学校
中学校、高等学校、特別支援学校の校長、副校長、
養護教諭 福士典子
教諭、養護教諭等が多数参加して開催しています
矢巾町学校保健委員会では、平成15年度から
が、第37回を数えるまでになりました。寒い時
「性に関する正しい知識と意識をもち、自分の心
期の開催でしたが、県内各地より100名が参加
しました。以下、3つの実践発表と1つの講演に
ついて報告します。
2
実践発表
(1) 児童生徒の発達に応じた性に関する指導
の在り方
~支援を要する児童への個別指導事例~
西和賀町立湯田小学校
養護教諭 有馬美保子
身を大切にした行動をとることができるような児
地域の方
童生徒の育成」を目的に毎年町内全小中学校で「思
から、特別
春期保健教室」を実施している。
(小学校は、5年
支援教室在
生、中学校は、全学年を対象)学年の発達段階に
籍の女児が、
応じテーマを設定し、総合的な学習の時間2時間
「父親と銭
を当て、1時間は、専門家からの講演を設定した。
湯の男風呂
1学年は、
「思春期の心と体」で、講師は、小児科
に入ってい
医、2学年は、
「いのちの大切さ」で、講師は、助
るが、体の
産師、3学年は、「エイズと性感染」で、講師は、
発育もよいので心配である。
産婦人科医が実施した。
学校で指導した方がよいのではないか。
」という情
報提供があったことから、入浴についての指導を
(3) 思春期講演会
手がかりに、特別支援学級の児童への性指導を計
「大切にしよう 自分のからだとこころ」
4
県立大東高等学校
県内の助産師の交流・情報交換の場を確保し、教
養護教諭 小泉 瑞恵
育教材の研究・開発、教育スキルの向上、及び人
思春期講演会を通して、自分や相手を大切にす
材育成や研修会やイベントを開催し、生と性に関
る気持ちを再認識するとともに、
「思春期の性=
する情報啓発を行っている。
生」の意味を理解し、どう行動するべきかを決
め行動できる生徒を目指し、実践している。平
成27年度は、
「大切にしよう 自分のからだと
こころ」と題し、助産師を講師に招き、男女の
体、妊娠、避妊、男女の性欲の違い、性感染症
等について講演を聴き、デート DV 防止について、
生徒によるロールプレイング、DVD 鑑賞を実施
した。
3
講演
「ハッピーバース研究会が行う
月1回の定例会議や学習会では、会員同士が講
『 生 と 性 の 健 康 教 育 』 」
師となりオリジナルなテーマによるプレゼンテー
ハッピーバース研究会
ションや講演活動の実践報告を行っている。その
会長 多田 まゆみ 氏
ほかにも、県内の学校・地域において、学校の養
「ハッピーバース研究会」は、岩手県内の助産
護教諭と連携し、TT で実践したり、ゲームやグル
師をメンバーとする研究団体です。
ープワーク等参加型学習を取り入れたりしている。
教育現場や地域で、「いのちの教育」
「生と性の教
そして、健康に関してわかりやすく伝えるための
育」を助産師の立場から自己肯定感や自尊感情へ
教材づくりにも取り組んでいる。
アプローチする健康教育を実施している。そして、
「岩手県性教育研究セミナー」に参加して
岩手県の「性教育冬季セミナー」は今回、37 回目を迎えたと伺い、歴史を積み上げてきた大会である
とあらためて感じました。岩手県性教育研究会は盛岡市立大慈寺小学校に会長・事務局を置き、そこを
拠点とし進めてこられましが、これまで継続されてこられるには並々ならぬ努力があったと思います。
昨年の全国大会では県内外から多くの方の参加を得、東北大震災後の困難な状況にも関わらず、先生
方の性教育への関心の深さとその必要性があるからであろうと思いました。27 年度の冬季セミナーも、
例年のように参加者も多く、先生方の熱心さを感じました。
府金会長さんのご挨拶に「県内各地で性教育の充実・発展に寄与されている皆さまの参加に感謝申し
上げたい・・・」とありましたが、広い岩手県の各地から集まってこられ、なかなか定着しない「学校
における性教育」の研修の場として素晴らしいセミナーでした。
このセミナーで、特筆すべきことは、毎回、小・中・高等学校の(時には特別支援校も)の実践発表
が行われることです。広い岩手県各地からの多様な実践が聞けることは参加者にとって多くのヒントが
得られます。今回も、小学校有馬先生の発表は「支援を要する児童への個別指導」個別指導事例を通し
て、管理職・担任・養護教諭の連携、そして地域・保護者との協力の在り方、中学校福士先生の発表は
町内全小中学校で取組んでいる「思春期保健教室」の実践報告、高校小泉先生の発表は美術部や演劇部
を巻き込んでの助産師による「講演会」いずれも、学校種独自の創意工夫がありました。何よりも計画
に基づき実践されていることの素晴らしさです。産婦人科医や助産師・保健師等々の外部講師の方の協
力は欠かせなくなってきましたが、目前の「思春期を迎えている児童生徒」に現場の教師自身が何をな
すべきか、主体性を持ち取組むことの大切さを学ばせていただきました。
(全性連監事 堀内比佐子)
5
平成 27 年度
近畿地区性教育研究会
奈良県性教育研究会
去る3月12日に奈良県の田原本公民館にお
藤田
康子
命の始まりを、喜びを持って迎えることができ
いて、近畿地区性教育研究会を開催した。近畿
る大人へと導く内容。
地区の小・中・高校の教員の参加者、副理事長
実物大の子宮の模型やパワーポイント、赤ち
の三浦康男先生を迎え開催することができた。
ゃん人形、出産シーンのある DVD を使って話
をする。たった一人のあなたへ、大人になるあ
なたへ、
「あなたに会えて良かった、心が震えて
涙が止まらない、生まれてきてくれてありがと
う」、を伝える、45分の誕生学の概要である。
その後は、各学校に応じて、高校なら性感染症予
防や、予期せぬ妊娠、中絶予防の内容を組み込ん
でんでおこなう。
禁止事項を伝えるのではなく、伝えたい事「い
のちの大切さ」を右脳で感じてもらう。うまれて
きた力、うみゆく力を未来につなげたい。私も産
みたいと思えるように。男子にも未来に父になる
講演
ために伝えていく。
命は性からつながる。「性」は「心」が「生き
「家庭で伝えるいのちの話」
る」ことである。
~生まれてくれてありがとう~
誕生学協会 誕生学アドバイザー
助産師 山下百子
子どもたちに向き合い、寄り添いながら伝えてい
く。子どもは何を話さ
れたかより、態度、目
線、雰囲気、声色を覚
「自尊感情を高める命の話 ~誕生学スクール
えている。
プログラム~」を小・中・高校・保護者向けに
実践されている事について話をしていただいた。
ライフスキル教育として、
主に子どもたちに、
子ども達には、危ない
事は危ないときちん
と伝えて欲しい。
学年に合わせて「うまれてきたこと、産みゆく
必要な事は堂々と真
こと」がうれしくて楽しみになるようにするセ
っ直ぐに伝える。
ルフケア教育である。
「私たちの時代は聞
「自分はどこからうまれてくるの?」に答え
いていないから」は理
るだけでなく、
「うまれてきたことがうれしくな
由にならない。子ども
ると、
が感じるのは大人の
未来が
態度である。
楽しく
いのちの話ができ
なる。
」
る生活を、からだの力を信じる暮らしをさせよう。
のキー
食べること寝ることも大切である。食育からでき
ワード
る生命教育、
「いただきます」の意味を教えよう。
通り、
スキンシップをたっぷりとしよう。スキンシップ
誕生や
がないと空虚感が埋められなくなる。
6
家・学校にいのちや性教育の本を置こう。
思春期でもたくさん話かけよう。
「うまれてき
てくれてありがとう」など、子どもに対して思
15歳までに初潮がない生徒への指導や、月経
いを伝えよう。言わないと伝わらない。子ども
不順の学生への対処の仕方や、生活習慣も含め
は未来の大人たちである。いつかは自分も家族
た指導、話を聞くポイントについても、事例を
を持つ。うまれてきてよかったと思える未来を
用いてお話しいただいた。
守ろう。いつも大切に思い、実践されておられ
ピア教育や WYSH 教育など色々な形で性に
る事についてお話をしていただいた。
関する指導をしてきたが、誕生学も素晴らしい
と思った。しかし、早産で生死をさまよい小さ
研究協議
く産まれた子や、予期せぬ出産の生徒もいる。
グループに別れ意見交流をし、最後に各グル
事前に打ち合わせをして言葉を選んでいく必要
ープから討議内容を出し合った。
があると思う。いのちをつなぐことを強調しす
どのグループからも、誕生学の概要、言葉の
ぎると、LGBT など性的マイノリティの生徒も
表現、肯定的な言葉を使うことなど、教材に工
いるので、色々な生き方があり、自分で選択で
夫があり、分かりやすく、子どもたちが「いの
きること、今ここに存在することが素晴らしい
ちの大切さ」や「つないでいくこと」を感動し
と思えるように配慮する必要もあるのではない
理解できただろうと話し合われていた。自分の
か、などの意見もだされた。
学校でも講演していただきたいという声もあっ
「性に関する指導」の推進に対して協力が得
た。
られない学校の現状を出し合うことや、山下先
生の講演を聴
くことで、頑
張ろうと力が
湧いてきた先
生方が多く、
参加者が元気
になった研修
会 となっ た。
「うまれてい
てくれてあり
がとう」を子
どもたちに伝
え、自尊感情
具体的な質問では、初経を迎えていない生徒
を高めていく取り組みの必要性など、
「性に関す
や月経が止まってしまった生徒への対応につい
る指導」の推進について、今後も研究会の研修
て、山下先生より丁寧に答えていただいた。
会の中で、模索していきたいと思う。
7
平成 28 年度
第 1 回常任理事会報告
平成 28 年 5 月 22 日(日)1時より、文京区春日の「日本性教育協会 会議室」にて、本年度
第1回常任理事会が開催されました。出席者 石川哲也理事長 蛯名嘉津夫(北海道) 井口一
成(関東) 藤田康子(近畿東海北陸) 三浦康男(中 四国)監事の武川行男、堀内比佐子、
ぐんま思春期研究会会長 宝田智恵子、事務局長 山下博子、日本性教育協会事務局 中山博
邦・本橋道昭、全性連事務局 柳瀬さち子(敬称略)の12名出席の上、下記の件について話
し合いが行われました。尚、九州地区今坂洋志氏は、熊本大地震の復興のため、東北地区につ
いては、新たな常任理事が未定のため欠席となりました。
1 理事長挨拶
この度の熊本の大震災については、心よりお見
舞い申し上げます。また、東北地区の常任理事に
ついては、現在、依頼中です。
理事長に就任し、3期目に入りました。就任時
①民主的な運営 ②ホームページの作成 ③個人
会員の設定 を掲げてきました。①②については
ほぼ達成していますが、最後の懸案事項「個人会
員について」今回は検討を是非お願いしたい。個
人会員を募ることによって、足腰を強くし組織を
固めていきたい。
2 議 事
(1) 第 46 回全国性教育研究大会 群馬大会
進捗状況
大会会長 宝田智恵子
*全国へ案内状の発送を終え、ホッとして
いる。1~2ミスがあるが、今後訂正して
いきたい。
*すでに、申し込みもあり、今後は大会に向け
て、仕事を進めていきたい。
集客にご協力をよろしくお願いしたい!
(2) 第 47 回全国性教育研究大会 岡山大会
中・四国常任理事
三浦 康男
期日 平成 29 年 8 月 21 日(月)22 日(火)予定
会場 岡山県立岡山大学
* 詳細については、別紙にて提示
〇第 48 回大会は北海道地区にて開催
期日:8月2~3日または9~10日
会場:
「ライフォート札幌」を予定
(3) 平成 28 年度 理事会の議案検討
① 平成 27 年度
事業報告・決算報告・監査報告
② 平成 28 年度 事業案・予算案
③ 理事会の議案の調整
(4) 「会報」の発行について
88 号…全国大会群馬大会の報告
中・四国地区 学習会報告
89 号…北海道地区、九州地区 学習会報告
※詳細については、学習会、地区大会開催等
によって変更がある。また、年 1 回は、各
地区から寄稿をお願いしたい。
(5) 今後の全性連について
ア 個人会員について
様々な意見が出されたが、導入にあたり課題もあ
るが、個人会員を募ることで共通理解が図られた。
*ホームページからの申し込み 入会につい
ては、事務局で対応する
*会費については無料とする
*研究会のあるところは研究会の入会を勧める
上記に伴ない、規約に細則として載せる。
イ 加盟団体の経費軽減について
*退会の要因として、経費の問題があること
を踏まえ、①加盟費の値下げ ②理事会出席者
への交通費を全額支払う等が提案され、
②については、理事会出席者への交通費を全額
支払うことで、常任理事会で合意を得る。
※ この度の熊本県大震災に対して、熊性研へ全
性連よりお見舞い金を送ることに決定する。
【訃 報】
元日本性教育協会事務局長 島崎継雄氏
(82 歳)におかれましては平成 28 年 3 月 26
日 病気加療中の所、薬石効果なくご逝去さ
れました。島崎氏は事務局長として8年間
にわたり本会(全性連)の活動にお力を頂
きました。
謹んでお悔やみを申し上げます。
全国性教育研究団体連絡協議会
理事長 石川哲也 事務局 堀内比佐子 柳瀬さち子
〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町 2-54-1-1002
電話 03-3662-3507
FAX 03-6661-6260
(mail) zenseiren@sings.jp
8