ご挨拶 館長・理事長 福原 孝明 ◆東京女学館の歴史 小学校 中学校・高等学校 大学 ご挨拶 館長・理事長 福原 孝明 つけられるように学生を育成支援する「三位一体型就業力育成」を提 観測史上最も暑いとされた夏でしたが、各校 案し、選定されました。 の諸行事も恙なく終えることができました。実 これにより、東京女学館大学では、「卒業成長値を高める『10の底 りの秋を迎え、児童、生徒、学生たちはいきい 力』 」 (2008年度) 、 「 『出来る就活』− 学生の就職に関する強化支援プロ きと課業に取り組んでおり、これも皆様のご支 グラム−」 (2009年度)と加え、3年続けて文部科学省の支援事業に選 援の賜と御礼申し上げます。 定されたことになりました。本学の学生の成長値を高めるキャリア教 1.大規模修繕工事始まる 育の益々の発展が期待されています。 平成10年に竣工した広尾校舎(小・中高)の長 3.読売教育賞最優秀賞を受賞 − 渡辺正雄教諭(中高) 期修繕計画に基づく修繕工事を開始いたしまし た。経年劣化が進む中で、校舎を計画的に修繕し維持保全しつつ、新 中高の渡辺正雄教育相談室長が、第59回読売教育賞※最優秀賞を受 たな拡充をしていくためのものです。屋上、外壁及び内装などの校舎 賞しました。受賞したのは、読売教育賞「教育カウンセリング部門」 全面にわたる改修や主要な設備の更新工事も予定されております。 に応募した「中学校における心理教育的手法を援用した生徒参加型の 今年は、中高の屋上、バルコニーの防水、廊下とロッカー床タイル ガイダンス活動∼個人の発達支援から関係性の発達支援へ∼」です。 と体育館の床ゴムの張り替え、小学校の階段手摺り塗装、西門床・塀 約15年前からカウンセリングの勉強を始め、試行錯誤しながら良好な 補修、体育館外壁補修、機械設備更新や、地デジ化対応工事などを主 友人関係の作り方を学ぶ生徒参加型のワークショップを考案し、実践 なものとして行い、さらに小学校に続き中高にもプロジェクター・ス してきた活動をまとめた論文です。 クリーンを設置しました。 渡辺教諭の論文に対し、東山紘久帝塚山学院大学教授は「6つの生 工事は夏期休暇中に行いました。猛暑の中、保護者の皆さまにご不 徒参加型ワークショップで、個人の問題だけでなく、学校の持つ教育 便をおかけいたしましたが、皆様のご協力をいただき、無事に2学期 的雰囲気を高める実践であり、問題を抱える多くの学校で参考になる」 を迎えることができました。 (読売新聞)と評しています。 2.文部科学省就業力育成支援事業に選定される ※「読売教育賞」とは、昭和27年に読売新聞社が教育の発展の一助にと始め、 教育現場で意欲的な研究や創意あふれる指導を行い、優れた業績を上げて − 大学「三位一体型就業力育成」事業 いる教育者や教育団体の功績を顕彰しているものです。 学生が自分に合った仕事を見つける能力を就業力といいます。文部 科学省では、2014年度までの5年間を大学生・大学院生の「就業力」 4.秋の主な行事 ●大学秋麗祭:10月30日 向上の重点期間と位置づけ、キャリア教育に積極的な大学・短大の取 (土) 、31日(日) り組みに対し財政支援を行います。1校につき年間2,000万円程度配分 南町田校舎で開催。31日(日)には、卒業生河原れん氏(平成11年高校卒、映画 し、5年間継続して補助するものとして、全国から広く企画を公募し、 「瞬」原作者、作家、クリエーター)の講演会を企画しています。 ●中高創立122周年記念祭:11月6日 441件の応募のうち180件が選定されました。 (土) 、7日(日) 本学では、企業等の実務家による学生評価制度と学生カルテの導入 今年のテーマは輝きを意味する「スパークル」です。生徒の日頃の活動の成果を ご覧いただきたく、多数の皆様のご来場をお待ち申し上げます。 により、学生本人、教職員、実業界の三位が一体となり就業力を身に 川 上 哲 正 ︵ 史 料 編 纂 室 ︶ 逝っもイ 去た小ギ 。。冊リ 第子ス 二 ﹃ま人 次 真ことの教 世 道みち師 界 児こどと 大 童も長 戦 のもく の 問んご緊 末 答う密 期﹄ をな 、翻交 一訳流 九すを 四る続 四なけ ︵ 昭ど、 和、ク 一充リ 九実ス ︶しチ 年たャ 三生ン 月活と 六をし 日送て 男 六 女 の 母 と し て 豊 か な 家 庭 生 活 を 築 き 、 在 学 中 に 知 り 合 っ た 夫 敬 三 は 一 九 三 四 ︵ 昭 和 九 ︶ 年 に 亡 く な っ た が 、 加 津 子 は 三 こ で 敬 三 は 図 書 館 の 主 幹 な ど の 要 職 に あ っ た 。 更 に 改 称 し て 東 京 商 科 大 学 と な っ た 現 在 の 一 橋 大 学 で あ る 。 こ 校 の 教 授 と な っ た 。 高 等 商 業 学 校 は 改 称 し て 東 京 高 等 商 業 学 校 、 婚 生 活 を 送 っ た 。 そ の 後 、 敬 三 は 神 田 乃 武 の 紹 介 で 高 等 商 業 学 任 の 時 代 で あ り 、 妻 加 津 子 は 東 京 を 離 れ 、 夫 と と も に 盛 岡 で 結 の 英 語 教 師 と な っ た 。 二 人 が 結 婚 し た の は ち ょ う ど 夫 の 盛 岡 赴 の 紹 介 で 盛 岡 の 岩 手 中 学 校 、 現 在 の 岩 手 県 立 盛 岡 第 一 高 等 学 校 八 九 一 ︵ 明 治 二 四 ︶ 年 よ り 一 八 九 六 ︵ 明 治 二 九 ︶ 年 ま で 、 新 島 襄 シ ス コ に 福 音 会 を 創 設 し 、 日 本 人 苦 学 生 を 支 援 し た 。 帰 国 後 、 一 のと クな リり ス友 チ情 ャを ン育 でん メだ ソ。 ジ一 ス八 ト七 派七 ︵ の明 美み治 山やま一 貫かん〇 一いち︶ と年 とに もは にア サメ ンリ フカ ラ在 ン住 在渡 学米 中し の、 寄ア 宿マ 舎ス でト 後大 に学 本、 学エ のー 第ル 四大 代学 館を 長卒 と業 なし るた 神。 田ア 乃ないマ 武ぶス とト 同大 室学 夫 敬 三 は 埼 玉 県 熊 谷 の 農 家 の 出 身 で 、 一 八 七 四 ︵ 明 治 七 ︶ 年 に 牧門い 師出う の版。 下社失 、 警けい意 小こ谿けいの 谷や舎 加 野のの 津 敬けい社 子 三ぞう長 は と 福ふく同 結 永なが年 婚 文ぶん一 し 之の二 た 助すけ月 。の、 ば 媒いし銀 酌ゃく座 でに アあ ンっ デた レキ 教リ 会ス キト ン教 グ專 公 会 が 手 を 引 い た た め 、 女 学 校 創 設 の 話 は た ち 切 れ と な っ た と そ こ が ア メ リ カ 聖 公 会 の 教 区 に 屬 す る 地 域 と な り 、 イ ギ リ ス 聖 加弾て 津直卒 子樹業 は ︵あ。 弾 浅さくす 家 草さだぐ の 弾んざに 左 敷 衞え、 地 門もん浅 内︶草 にの亀 顕けん住 岡 曄よう民 町 女にの 学対被 校す差 をる別 設教部 置育落 すへの べの人 く思々 奔ほんい を 走そうに 束 す共ね る感て がしい た 、た 道 活 動 に も 従 っ た 。 一 八 九 一 ︵ 明 治 二 四 ︶ 年 、 第 一 回 卒 業 生 と し び 、 恩 師 マ ク レ ー と と も に 浅 草 亀 岡 町 の 聖 公 会 の 日 曜 学 校 で 伝 近 い 年 齢 と は い え 、 ほ と ん ど 英 語 で の 授 業 と い う 環 境 の 中 で 学 た 。 築 地 の 学 校 と は 、 今 日 の 女 子 学 院 の 前 身 で あ る 。 二 〇 歳 に た 彼 女 は 本 学 創 立 の 一 八 八 八 ︵ 明 治 二 一 ︶ 年 、 父 の 意 向 で 入 学 し 館 の 開 校 を 知 ら さ れ る と 、 す で に 築 地 に あ る 女 学 校 で 学 ん で い に も キ リ ス ト 教 の 洗 礼 を 受 け さ せ た 。 教 会 関 係 者 か ら 東 京 女 学 川 家 に 仕 え 、 維 新 後 は ク リ ス チ ャ ン と し て 活 動 し 、 子 ど も た ち の 長 女 と し て 東 京 四 谷 に 生 ま れ た 。 父 方 刑 は 普 請 奉 行 と し て 徳 は 小何 谷も 野の 加に 津も 子代 はえ 一難 八い 六も 九の ︵で 明あ 治る 二。 ︶ 年 二 月 五 日 、 幕 臣 篠 原 方ほう 刑けい ト な ど の 貴 重 な 資 料 を 寄 贈 し た 。 小 谷 野 家 の 本 学 に 対 す る 貢 献 書 、 イ ギ リ ス 人 教 師 と の 交 換 書 簡 、 英 語 で 書 か れ た 化 学 の ノ ー 女 の 三 男 小 谷 野 正 男 は 母 の 所 持 し て い た 第 一 回 卒 業 式 の 卒 業 証 な る本 と学 、の 小こ創 谷や設 野の期 加か、 津つイ 子こギ をリ 先ス ず人 は教 あ師 げと ね深 ばく な親 る交 まを い結 。ん しだ か卒 も業 、生 彼と 小 谷 野 加 津 子 旧 姓 篠 原 明 治 二 十 四 年 第 一 回 卒 業 生 http://www.tjk.jp/p/(小学校) あこがれの的・鼓笛隊 高遠English Camp 小学校長 三原 徹 毎週金曜日は体操朝会です。8時10分の チャイムを聞くと、朝のランニングをしてい た高学年の子どもたちも、鉄棒やたいこ橋で 遊んでいた低学年の子どもたちも、クラスご とに校庭に整列します。音楽に合わせて足踏 みしながら、隊列を整えます。体育委員の号 令で整然と体操の隊形に広がり、音楽に合わ せてラジオ体操をします。清々しい秋の空気 が胸一杯にあふれます。 体操が終わると整列し、鼓笛隊の演奏に合 わせて行進しながら教室まで戻ります。流れる曲は「史上最大の作戦マー チ」 。運動会で堂々の行進をリードしたあの曲です。演奏に一層の磨きが かかり、小太鼓が、リコーダーが、ベルリラが、個々に主張を競い合う のではなく、見事なハーモニーを奏でて子どもたちの行進をリードして くれます。 鼓笛隊は下級生のあこがれの的です。一階に教室のある1・2年生は教室 に戻った後も、鼓笛隊の行進にあこがれの眼差しを向け、拍手をおくっ ています。それほどお姉さま方は格好いいのです。 鼓隊は6年生32人で構成されていますが、ほとんど全員が希望すること からオーディションによって選ばれます。楽器の技術が身についている だけでなく、時間を守り朝の練習に出席できること、朝のランニングや 毎日の学習や学校生活に真剣に取り組んでいることなど、選考基準には 高いハードルが課せられています。その後期のオーディションが10月の 修学旅行後に待ち構えています。 毎日、午前の授業が始まる前、三階の音楽室の窓から鼓隊の早朝練習 の調べが聞こえてきます。下級生のあこがれを受け止めて、それに応え る素敵な6年生になりたいという真剣な想いがハーモニーとなって、広く 開いた窓から、高く青く澄み渡った秋の空に向けて、流れて行きます。 プール開放 例年にない猛暑と言われた今年の夏。夏休み中の7月20日から27日ま での8日間、リボンの会の方々に受付等のご協力をいただき、プール開 放を実施いたしました。プールの中は、ひんやりして気持ちが良く、暑 さをしのぐには最適で、例年より多い延べ人数1,146名の参加がありま した。8日間毎日元気に参加した児童もいました。 「プールがこわかったのでドキドキしました。ふかいプールは足がつか ないのでたいへんでした。でも、さいごのひにはすべりだいもすべるこ とができました。プールがこわくなくなりました。 」(1年児童) 「まだできない15mめざしてれんしゅうしました。夏休みのプールは自 分の考えたことがいろいろできるので楽しいです。 」(2年児童) 「夏休みでもお友だちや先生に会えてたくさん遊べるので、楽しいです。」 「すべり台もあれば、 ボールやダイヤモンド、 ぼうもあるので大好きです。 あと好きなところは自由にあそべるところです。 」 (3年児童) 参加した児童が、多くの 感想を聞かせてくれました。 それぞれ目的をもって参加 し、水に親しむ中で新しい 発見がたくさんあったよう です。「来年もプール開放に 行きたいです。」「続けてく ださい。」という声も多数あ り、今後も児童にとって夏 休みの楽しい思い出の一つ になるよう、期待にこたえ ていきたいと思います。 7月19∼22日に長野県高遠町 にある国立信州高遠青少年自 然の家でEnglish Campを行い、 5・6年生の希望者47名が参加し ました。 このキャンプでは、4・5人の 児童がグループになり、AC (アメリカンカウンセラー)と 呼ばれるアメリカの大学生と 寝食を共にして生活します。 子どもたちは、集合時刻・ 持ち物などの連絡事項を始め 活動内容まですべて、英語の 説明を聞きとろうと必死です。最初は緊張気味でも、数時間活動するう ちにACとすっかり打ち解け、自分の言いたいことを身振り手振りを交え ながら、英語で伝えようとしていました。 4日間、ハンバーガー作りや学校生活についてのスピーチ・寸劇・宝 探しなど盛りだくさんの体験をし、最終日には、「英語を使う仕事に就 きたい」「家に帰って、日本語を話せなかったらどうしよう!?」などの 感想を話していました。今年も、英語に思う存分親しみ、外国の方々と の交流を深められたキャンプとなりました。 オーストラリア研修 東京女学館小学校では7月20日から29 日までオーストラリアのタスマニアに て海外研修を行い、6年生から14名の児 童が参加しました。タスマニアでは名 門女子校であるファーンスクールのバ ディの家にホームステイをしました。 一緒に学校に通い、文化交流をしてホ バートの市内や動物園などにも出かけ ました。最初は大変緊張していた児童たちですが、バディに浴衣を着付 けてあげたり、お習字を教えたり、一緒にワラビーに餌をあげたりする 中で、片言の英語を使い一生懸命コミュニケーションをとる姿が印象的 でした。14名の児童らは4泊のホームステイや様々な活動を通してバデ ィらと友情を育み、たくさんの素晴らしい思い出をつくることができま した。また、最終日には野生のペンギンを見ることもでき、オーストラ リアの偉大な自然や温かい人々と触れ合うことから、英語だけではない、 外国の人々や文化と通じ合える喜びを感じた研修となりました。 軽井沢クラブ合宿 5・6年生 今年も軽井沢の学習寮で、クラブ合 宿が行われました。1期(絵画・音楽・ バトン・卓球・サッカー・バレー)は8月 1日から4日まで、2期(手芸料理・レク リエーション・バドミントン・お箏・バ スケットボール・剣道・テニス)は4日 から7日まで、3泊4日を過ごしました。 今年は猛暑で、軽井沢でも最高気温は 30℃ありましたが、暑さに負けず、どのクラブも予定通りの行程をこな すことができました。運動部は、体育館や屋外で思う存分練習をし、目 を見張るほど上達しました。文化系のクラブもすてきな作品を仕上げた り、演奏の腕をあげたりと、たいへん充実した時間を過ごしました。5・ 6年生が学年の枠を超え、協力して生活する姿は、たいへん頼もしかっ たです。自然の中で、友達や先輩と寝食を共にした時間は、夏休みの思 い出の1ページとして子どもたちの心に残ることでしょう。 行 事 予 定 9月 1日(水) 9月 2日(木) 9月 5日(日) 9月 9日(木) 9月11日(土) 9月15日(水)∼17日(金) 9月28日(火)∼10月1日(金) 10月 3日(日) 2学期始業式 大規模地震対策による避難訓練 学校説明会・願書配付開始(∼24日) 授業公開(一般の方のみ) 創立記念日 3年生館山校外学習 6年生修学旅行(中京地区) 白菊会バザー 10月22日(金) 11月 1日(月) 11月 2日(火) 11月 3日(水) 11月17日(水) 11月22日(月) 12月 1日(水) 12月16日(木) 12月22日(水) 全校一日授業参観 入試(AO型) 入試(一般) 入試(一般) テーブルマナー(1・3・5年生) 感謝の会 6年生中学推薦合格発表 もちつき大会 2学期終業式 http://www.tjk.jp/mh/(中学校・高等学校) 中1軽井沢学習寮について アメリカ文化研修 中学1年生は、7月19日から31日の 期間に、軽井沢学習寮での宿泊行事 を4期実施いたしました。クラスを 超えた人間関係作りも目的のひとつ であるため、各期A組からF組の生徒 が約10人、合計60名強のメンバーで 3泊4日の日程を過ごしました。今年 は避暑地である軽井沢でも例年よりずっと暑い夏でしたが、参加 した生徒は皆とても元気で、澄んだ空気と緑の中、溌剌と4日間を 過ごすことができました。碓氷峠に登ったり、サバイバルクッキ ングでカレーを作ったり、また、スポーツや親睦を深めるアクテ ィビティーなどを通して、楽しみながら協力し、お互いの絆を深 める機会となりました。帰りのバスでは「もう一度行きたい」と の声もあがる、思い出深い行事となりました。 中3では、今年も答案返却日に平和講演 会を行いました。ホロコースト教育資料 センターの石岡史子先生から、「ハンナの かばん」のお話を伺いました。 石岡先生は、センターの展示資料とし てアウシュビッツ平和祈念資料館から借 り出したカバンの持ち主を訪ねて旅をす る中で、持ち主がハンナ・ブレイディさ んであったことを突き止め、「ハンナのかばん」とハンナの兄の ジョージさんとの出会いを実現させた方です。ジョージさんから 提供されたご家族やハンナさんの写真のスライドなどを使ってナ チスのユダヤ人に対する迫害の歴史と一人の命の尊さをわかりや すく教えてくださいました。とても印象に残るお話でした。 7月20日から8月6日 までの18日間、高校 二年生2名と高校一年 生28名が参加しアメ リカ研修旅行を実施 しました。 初めの2週間は、オ レゴン州の州都セイ ラムにある大学の寮 に滞在し、午前は英 語の授業、午後は体 験型の活動をしまし た。州庁舎見学や、仲間と協力しながらクリアしていく「ロープ スコース」、日本の伝統的な遊びを現地の子どもに教えるボラン ティア活動、滝でのハイキング等、様々な体験をしました。全て のプログラムや寮では、現地の高校生が各班のリーダーとして共 に過ごします。最初は遠慮があったものの、同年代だから分かり 合えるという強みもあり、次第に打ち解け、一緒にプールに入っ たり、歌ったり、楽しく交流していました。この2週間の最後に は、オレゴン中央部へ旅行に行きました。砂漠地帯の自然や歴史 を学び、乗馬も体験しました。東京では見ることが出来ないたく さんの星や流れ星、そして夜10時に昇っていく月は感動的でした。 最後の4日間は、ポートランドに滞在し、働く女性に半日密着し て生活を同時体験する「job shadowing」を行いました。病院での 手術に立ち会うなど、グループごとにそれぞれ貴重な体験をしま した。職場と家庭両方を見学し、生徒達は多くのことを感じ取っ たと思います。 語学学習以外にも多くの体験学習を含むこの研修で得たもの を、今後の生活に活かし、生徒たちが一まわりも二まわりも成長 してくれることと期待しています。 高一研修旅行 東南アジア文化研修 5月7日∼9日、2泊3日の日程で箱 根に研修旅行に参りました。初日は あいにくの雨で、星の王子様ミュー ジアム・箱根ガラスの森美術館を見 学しました。2日目からは箱根高原 ホテルにて旅行最大の目的である 3分間スピーチを行いました。生徒全員が自分の将来や進路を見 据えたスピーチをあらかじめ考えておきクラスの生徒の前で発表 し、皆で将来への考えを深めることができました。進路委員が中 心となり4月から準備を始めましたが、努力の甲斐あってクラス の結束も深まり、実りの多い研修旅行となりました。 7月20日∼29日の10日間、高校一年生2名と中学3年生8名の計10 名の生徒とともにマレーシアのクエンチャン校を訪問して参りま した。本年度は、タイのバンコクの情勢を考慮し、1カ国のみの 訪問となりました。生徒達は、学校訪問やホームステイを通して 様々な文化や歴史に触れるとともに、ことばの壁を乗り越えて、 マレーシアの方々と心温まる交流を深めることができました。 実際、ホームステイが終わってから幾日も経たないうちに、 「ホー ムステイ先にホームシックです。」などという声も聞かれたほど で す 。 ま た 、マ ラ ッ カ観光の他に、マレー シアの田舎のドラニ 村を訪ねてバティッ ク製作や凧揚げを体 験したり、マンゴー 畑やバナナチップ工 場の見学をしたり、 更には、森林公園ト レッキングでジャン グルを歩いたりと、 多岐にわたる貴重な 体験を通して、異文 化理解を深めるとと もに、大切な想い出 をたくさんもって帰 国することができま した。 中3平和講演会 ミニコンサート 7月7日、本校講堂で第41回ミニコンサートが行われました。 中2から高三の有志によるピアノやフルート、ヴァイオリンの演奏 を中心に、後半は卒業生のピアノ独奏が華を添えてくださいました。 演奏会の最後には、昭和13年∼20年にご卒業された白菊会合唱部 の13名の方々と、会場全員で校歌を斉唱し、大変和やかな雰囲気の 中、演奏会を締めくくることができました。 ミニコンサートはクラシックを中 心に全校で出演者を募り、年に3回期 末試験の最終日に行っております。 次回の開催は12月10日(金)です。是 非聴きにいらして下さい。出演の応 募もお待ちしております。 行 事 予 定 10月16日(土) 高二中間試験 12月 3日(金)∼ 6日(月) 中3修学旅行 10月18日(月)∼20日(水) 中間試験 12月 6日(月) 高二・三 期末試験 10月21日(木) 中学総合学習、高校中間試験 12月 7日(火)∼10日(金) 期末試験(中3除く) 11月 6日(土)・ 7日(日) 創立122周年記念祭 12月22日(水) 終業式 11月27日(土)∼12月1日(水) 中3期末試験 http://www.tjk.ac.jp/(大学) 古代東アジア仏教文化史の研究 大学教授 松木 裕美 私の研究は、日本古代仏教史 から出発して、現在、東アジア が視野に入るようになった。仏 教に関心を持ったのは、幼児の 時から祖母と寺通いをしていた ためかもしれない。私の研究は 大きく3部に分けられる。 ①大学院の頃に、『元興寺縁 起』の研究をして、新しく「飛 鳥寺系縁起」を発見し、飛鳥寺 の発掘調査報告を参照して、飛鳥寺の建立過程の復元をし、三金堂 の仏像配置も復元した。最近飛鳥寺の講堂が発掘され、さらに2008 年百済王興寺から舎利容器と銘文が発見されて、再び私の古い研究 が脚光をあびるようになった。この成果は、「飛鳥寺の塔とその思 想」と題し、 『古代東アジアの仏教と王権』 (鈴木靖民編、勉誠出版、 2010年3月刊)に収録された。この方法は、川原寺の仏像配置復元 研究でも使用した。 『元興寺縁起』の研究は、日本の仏教公伝年に新しい視点をもた らし、現在548年を仏教公伝の最初の年、2回目を554年とし、単に 仏教の伝来だけではなく、アジアの先進文化が人と共に伝来し、推 古朝の文化発展の基礎を築いたと考えている。 ②日本仏教文化の特色として、薬師信仰が掲げられる。おもしろ いことに、中国の龍門石窟には、薬師信仰は殆ど見られず、阿弥陀 信仰が強い。ところが敦煌石窟には薬師信仰が多くあり、密教思想 の影響を受けて、独特の展開をしており、朝鮮にも薬師信仰は存在 する。日本は天智が薬師信仰を取り入れてから、天武の薬師寺建立 のように、王権と関係が深い。王権との関係で見ると、日本は新羅 に影響を及ぼしており、いわば中国の周辺地域で薬師信仰が強いと 言える。また日本では、薬師信仰と観音信仰は関係が深く、天智朝 から両者は関係している。それは三戒壇の形成や唐招提寺にも影響 を与え、日本古代の仏教思想の特色である、現世利益の思想が形成 されたと思う。関連して『東大寺山界四至図』の山房研究も学界の 中で、思わない影響と発展があった。 ③日本天台宗の開祖である最澄と真言宗の祖師である空海の人生 を同じ平安初期の仏教行政、政治の中で生きた一人の僧侶として考 える試みをしている。 これからも、東アジア全体を視野に入れながら、仏教文化史の研 究を続けたいと思っている。 TJKCでの留学体験 「光陰矢の如し」。TJKCに来 て、あっという間に半年が経と うとしています。 来日の前は、自分の日本語が 通用するかどうか、そして物価 の高い日本できちんと生活でき るかとても心配しておりました。 しかし、空港までの出迎えか ら、外国人登録等様々な手続き まで、大学の職員の方々が一生 懸命面倒をみてくださったおかげで、私たちは大変助かりました。 特に、感動したのは、大学が用意してくださったマンションに入 った時のことです。当然何もないはずの家の中には、冷蔵庫、洗濯 機、テレビ、炊飯器など家電はもちろんのこと、生活用品まで用意 されておりました。親元を離れ、初めて外国に来た私たちは、お陰 さまで、ほかの大学の留学生が経験するような苦労も経験しないま ま、スムーズに日本での学習・生活に溶け込むことができました。 実際、日本で生活するに当たり、コミュニケーションの問題、文 化の違いなど戸惑いも多く、途方に暮れる時もありましたが、幸い、 周りの皆さんがとても優しくしてくれたおかげで、安心して勉学に 励むこともでき、東京女学館大学に留学できて本当に良かったとつ くづく思います。 また、この場を借りて、東京女学館大学の教職員及び学生たちの 優しいお気持ちと思いやり、お気遣いに、心より感謝申し上げます。 交換留学の期間は1年と短いものの、中日友好の架け橋として引き 続き頑張りたいと思いますので、これからも宜しくお願い致します。 (長春大学 李香) 中国留学体験 私は、中国吉林省延辺大学に留 学しました。この地域は、朝鮮族 の人口が多く街の看板は漢字とハ ングルで溢れています。中国語と 朝鮮語を自由に話す朝鮮族と出会 い、大変驚きました。私が、延辺 に留学を決めたのは、中国語・朝 鮮語の会話力向上と多文化体験でした。初めての留学だったので、 何もかもが不安でした。しかし、実際に生活をしてみると、毎日が 新鮮で新しい出会いがあり、ホームシックになる暇もないほどです。 大学の中国語クラスは、韓国人6人、ロシア人6人、日本人は私1人 でした。誰にも日本語で相談できないので、必死で予習復習をして 授業に参加しました。授業を重ねるごとにクラス内での中国語での 雑談も増えていき、クラス全員が仲良くなりました。その感覚がと ても楽しかったです。また、さまざまな中国人との交流や、中国を 旅行する中で、中国の良さ、日本の良さを強く感じることができま した。そして、日中間の歴史や文化などを勉強しなくては、本当の 深い交流は不可能だとも思いました。世界の5人に1人が中国人とい う今、中国の勢いを感じ、今後の中国語の必要性も確信しました。 留学で出会った人々や、大学教職員、家族に感謝し、更に自分を磨 (種村 吉歩子) いていきたいと思います。 東京女学館大学における国際交流活動 人・もの・マネーの国際的移動により、グローバル化が迅速且つ 活発に進んでいる中、大学における国際交流活動もますます重要視 されてきています。東京女学館大学の多文化センターでは、学生た ちが有意義な大学生活を送れるよう、また世界で活躍できる、国際 感覚を持つ学生を育てるため、今まで様々な工夫をしながら交流活 動を展開してきました。 今、東京女学館大学は、アメリカのパイン・マナー・カレッジ (ボストン)、ミズーリ大学セントルイス校(ミズーリ)、メリーボー ルドウィン・カレッジ(バージニア州)、中国の北京聯合大学(北京 市)、長春大学(吉林省)、延辺大学(延辺長朝鮮族自治州)と提携関 係にあり、今年は、アメリカに3名、中国に6名の学生を留学生とし て送っています。また、それらの提携大学から留学生を迎え、様々 な国際交流活動を展開しています。5月には横浜中華街及び三渓園、 6月には京都・奈良見学を実施し、9月には鎌倉見学を計画していま す。留学生が安心して勉学に励み、そして留学生活をエンジョイ できるよう、教職員及び学生サポーターが一生懸命サポートしてい ます。 交換留学だけでなく、海外インターンシップ及び夏季語学短期留 学生制度も整っており、今年は、アメリカに1名がインターンシップ、 6名が語学研修に参加しました。また、ニュージーランドに1名、オ ーストラリアに1名、中国に5名の学生が短期留学に行ってきました。 時間は1ヶ月と限られてはいるもの の、それぞれ充実した海外留学生 活を満喫したことでしょう。 また、大学内で様々な国の文化、 とりわけ食を通してその国の文化 に触れる試みとして、外国人教員 による多文化Partyが計画・実施さ れています。 4月:Welcome party(Potato party) 5月:Mexican party 6月:Korean party 7月:Shaved ice party 10月:Popcorn party 11月:German party 12月:Christmas party 1月:Chinese New Year party さらに、学生たちの授業外語学 サポートプログラムの一環として、 昼休みを利用した語学学習も活発 に行われています。 月:English Discussion 火:TOEFL 水:中国語/TOEFL/TOEIC 金:TOEFL/TOEIC 国際化が進む中、1人でも多くの学生が国際感覚を身に付け、国際 的な価値観で物事を考え、意識し、判断できるよう、東京女学館大 学では、多文化センターを通して、様々な情報発信や国際交流活動 を行っています。どうぞ気軽に多文化センターをご利用ください。 (多文化センター長 白 雪花)
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