統計的推定 1 σが既知のとき正規分布を用いる(付表1) 問 2(10/19 の演習) 20 才の男子 100 名について体重を測定し平均値 x =61.5kg を得た.これを,σ= 5.0kg である任意標本の値と見なして,95%,99%の信頼度でわが国の 20 才の男子の平均体重を推定せよ. 解 α=5%の場合(95%の信頼度:Zα/2=1.96) [61.5-1.96×5.0/ 100 , 61.5+1.96×5.0/ 100 ] [61.5-0.98, 61.5+0.98] α=1%の場合(99%の信頼度:Zα/2=2.58) [61.5-2.58×5.0/ 100 , 61.5+2.58×5.0/ 100 ] [61.5-1.29, 61.5+1.29] 答 95%の信頼度で[60.5,62.5],99%の信頼度で[60.2,62.8] 2 σが未知のとき s で代用し t 分布を用いる(付表2) 問. 球の直径を 5 回測って平均値( x )=24.6cm,標準偏差(s )=0.2cm が得られた.球の直径の信頼度 0.95 の 信頼区間を求めよ. ヒント ⎡ x − t0 s / n , x + t0 s / n ⎤ ⎣ ⎦ 解 ν=n-1=5-1=4 α=1-0.95=0.05 表より t0=2.776 ⎡ 24.6 − 2.776 × 0.2 / 5, 24.6 + 2.776 × 0.2 / 5 ⎤ ⎣ ⎦ 答 求める信頼区間は [ 24.35, 24.85] 統計的検定 3 σが既知のとき正規分布を用いる(付表1) 問 2. ある学校で 100 名の学力テストの平均が 78 点であった.全国の平均が 75 点で標準偏差 15 点であるとす ればこの学校の成績は全国平均に比べ,とくに差があるといえるだろうか.1%の有意水準で調べよ . 解 μ=75,σ=15 Z=|78-75|/(15/ √100)=2 有意水準をα=0.01 とすれば Zα/2=2.58>Z であるから仮説を捨てることはできない。 とくに差があるとはいえない。 4 ② σが未知のとき s で代用し t 分布を用いる(付表2) 問 例題4のバスの標準所要時間は,時刻表では 30 分である.有意水準 5%で検定せよ. ヒント t= x − μ0 s/ n 解 H0:帰無仮説 μ=30,H1:対立仮説 μ≠30 t= = x − μ0 s/ n 34 − 30 4.028 / 10 = 3.14 > tα / 2 (ν ) = 2.262 ∴ 仮説は棄却される。 有意水準 5%で所要時間は 30 分であるとは言えない.
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