№114 平成27年10月8日 【発行】 豊橋市立栄小学校 校長室 asai-hideo@toyohashi.ed.jp サクラのジャージが世界を驚かせました。 各国メディアは一斉に「史上最大の番狂わせ」と報 じました。日本国内でも「歴史的勝利!」などと大き キックの場面のどの映像を見ても、ほぼこうした動 きが繰り返されています。 昨年度の SKE46№11 で、ニューヨーク・ヤンキ く報道されましたので、スポーツファンならずともな ースなどのメジャーリーグで活躍しているイチロー選 んのことだかおわかりでしょう。 手がバッターボックスに入るまでの“儀式” 「ルーティ 9月18日イングランドで開幕したラグビーワール ドカップでのできごとです。 ーン」を取り上げました。一説によると、イチロー選 手のルーティーンは 17 種類もあるというのですから 日本の初戦(9 月 20 日)の対戦相手は世界ランキング 驚きです。トップアスリートの多くは、自分なりのル 3位の南アフリカ。過去7大会のうち2度も優勝して ーティーンがあって、競技や演技する前には必ず行わ いるラグビー強豪国です。今大会でも優勝候補の一角 れているということも合わせてお伝えしましたよね。 にあげられています。一方、日本はアジアの雄として ラグビー日本代表の大躍進を支えている五郎丸選手 7大会連続出場してはいるものの、勝利は 24 年前の の正確なキックも、ルーティーンから生み出されてい たった一度だけ。 最新の世界ランキングは 13 位です。 るのです。 過去のデータ、世界ランキングを見れば、どちらが勝 では、トップアスリートは、なぜルーティーンを取 つか、10 人いたら 9 人以上は南アフリカと答えたは り入れているのでしょうか。 「自分のイメージどおりの ずです。私自身も善戦は予想してはいましたが、まさ 結果を出すため」ですよね。イメージどおりの結果、 か本当に勝ってしまうとは思っていませんでした。 望みどおりのよい結果を生み出すためには、ルーティ ラグビー人気が絶頂だった頃のことを知っている者 は、日本の勝利は世界を驚かせただけでなく、日本人 の中に眠っていたものを覚醒させたようにも感じてい るのではないでしょうか。 ーンが大いに役立つということです。 このことは、子どもたちへの指導や私たち一般人の 日常生活にもすぐに生かせそうです。 間もなく市内小学校球技大会が行われます。 「こうし 日本の勝利とともに注目されているのが、フルバッ たらうまくいった」ということを思い起こさせて、例 ク(№15)の五郎丸選手です。彼の闘志あふれるプレ えばバレーボールのサーブを打つ際、例えばバスケッ ーもさることながら、正確なキックも日本代表のスト トボールでフリースローを放つ際、 サッカーなら FK を ロング・ポイントです。キックの前に行われる“儀式” 蹴る際等に、自分なりのルーティーンを見つけ出させ も話題沸騰です。 てみてはどうでしょうか。 ① ボールをブレース(置く)する前に、二度縦回転 させる。 ② ボールをプレースしたあと、後ろに3歩下がり、 左へ2歩移動する。 ③ ボールの軌道を確認するかのように、右手を 2、 3度振る。 ④ 膝を曲げて中腰になり、左右の人差し指を立てて 両手を合わせ、お祈りするかのようなポーズをとる。 私たち自身の仕事への取り組み方、集中の仕方にも ルーティーンは役立つはずです。在校時間縮減の取り 組みについて、各自の目標と具体的な取り組みを考え るようにお願いしました。自分なりのルーティーンが 確立されれば、在校時間縮減にもつながるはずです。 さて、ラグビー日本代表(愛称 Brave blossoms)の予 選リーグ最終となるアメリカ戦は 10 月 12 日午前 4 時キック・オフです。早起きして応援しましょう。
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