Veritas Storage Foundation™ Cluster File System for Oracle® RAC

Veritas Storage Foundation™
Cluster File System for
Oracle® RAC リリースノート
Linux
5.1
Veritas Storage Foundation™ Cluster file System for
Oracle RAC リリースノート
このマニュアルで説明するソフトウェアは、使用許諾契約に基づいて提供され、その内容に同意す
る場合にのみ使用することができます。
Product version: 5.1
Document version: 5.1.0
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お客様の利用目的に合致することを事前に十分に検証および確認いただく前提で、計画および準
備をお願いします。
テクニカルサポート
ご購入先にお問い合わせください。
本リリースの概要
この文書では以下の項目について説明しています。
■
Veritas Storage Foundation Cluster File System for Oracle RAC について
■
SFCFS RAC リリースノートについて
■
このリリースの新しい機能
■
インストールの必要条件
■
サポート対象外
■
解決した問題
■
既知の問題
■
ソフトウェアの制限事項
■
マニュアル
Veritas Storage Foundation Cluster File System for
Oracle RAC について
Veritas Storage Foundation™ for Oracle® RAC(SFCFS RAC)は、独自のストレージ管
理および高可用性テクノロジを活用して、Linux プラットフォームへの Oracle RAC の堅
ろうで管理性と拡張性に優れた配備を可能にします。ソリューションで使用する Veritas
Cluster File System テクノロジには、容易なファイルシステム管理と使い慣れたオペレー
ティングシステムツールおよびユーティリティを使用したデータベース管理という 2 つの利
点があります。
このリリースで利用可能な最新のパッチについては、次を参照してください。
http://vos.symantec.com/
6
第 1 章 本リリースの概要
Veritas Storage Foundation Cluster File System for Oracle RAC について
ソリューションスタックは、Veritas Cluster Server (VCS)、Veritas Cluster Volume
Manager (CVM)、Veritas Cluster File System (CFS)、および Veritas Storage
Foundation (基本の Veritas Volume Manager (VxVM)と Veritas File System (VxFS)
を含む)で構成されます。
SFCFS RAC の利点
SFCFS RAC には次の利点があります。
■
システムベースのファイル管理のサポート。SFCFS RAC は、Oracle データファイルお
よびその他のアプリケーションデータを保存して管理するためのクラスタ化された汎用
ファイルシステムテクノロジを提供します。
■
Oracle Cluster Registry および投票ディスクの配置に対するボリューム管理テクノロ
ジの使用。ボリューム管理テクノロジは、Oracle Cluster Registry および投票ディス
クを配置するための堅ろうな共有ブロックと RAW インターフェースを提供します。
SFCFS RAC がない場合、OCR および投票ディスク用として個別に LUN を設定する
必要があります。
■
アプリケーションおよびデータベース管理に対する標準のアプローチのサポート。す
べての SFCFS RAC ソフトウェアスタックの単一ベンダによるソリューションは、アプリ
ケーションおよびデータベース管理に対する標準のアプローチの作成を可能にしま
す。さらに、管理者は SFCFS RAC で Veritas テクノロジの既存の専門知識を応用で
きます。
■
DMP (Dynamic Multipathing)を使った可用性とパフォーマンスの向上。DMP は
幅広いストレージアレイサポートを提供し、HBA スイッチや SAN (Storage Area
Network)スイッチでの故障やパフォーマンスのボトルネックから保護します。
■
単一の Web コンソールからの SFCFS RAC クラスタの容易な管理および監視。
■
様々な種類のアプリケーションおよびデータベースのサポート。
■
Oracle Disk Manager(ODM)を使用したファイルシステムアクセス時間の向上。
■
ASM ディスクグループを CVM ボリュームに対して設定して DMP(Dynamic
Multi-Pathing)の利点を活用する機能。
■
クラスタ内のデータベースごとに複数の Oracle RAC インスタンスへアクセスできるこ
とによる拡張性と可用性の向上。
■
ボリュームレベルとファイルシステムレベルのスナップショットテクノロジを使用するバッ
クアップおよび復元ソリューションのサポート。SFCFS RAC は、オフホスト処理でのフ
ルボリュームレベルのスナップショットと、効率的なバックアップ処理とロールバック処
理のためのファイルシステムレベルのスナップショットに対応します。
■
クラスタ化されたファイルシステムテクノロジを使用してダウンタイムを発生させずにア
プリケーションをフェールオーバーする機能。
第 1 章 本リリースの概要
Veritas Storage Foundation Cluster File System for Oracle RAC について
■
Oracle データベースファイルだけでなくあらゆる種類のファイルのノード間での共有
をサポート。
■
ユーザーに対するダウンタイムと中断を最小限に抑えた迅速なディザスタリカバリ。
ユーザーは、ローカルでの高可用性サイトから、プライマリサイトとセカンダリサイトを
備えた広域ディザスタリカバリ環境へ移行できます。1 つのノードに障害が発生した
場合、そのノードに接続していたクライアントは障害の発生していないノードに接続し
直して、アクセスを再開できます。SFCFS RAC 環境では、障害後のリカバリが、フェー
ルオーバーされたデータベースのリカバリよりもはるかに高速です。
■
稼働中のシステムに影響を与えない、ファイアドリルテクノロジを使用したディザスタリ
カバリ設定の確認。
■
VVR を使用したブロックレベルレプリケーションのサポート。
Veritas Operations Services について
Veritas Operations Services(VOS) は Veritas Storage Foundation and High
Availability 製品専用に設計されている Web ベースアプリケーションです。VOS は操
作効率を高め、アプリケーションの可用性を改善するのに有効です。
VOS では、次の管理者のタスクを自動化し、単純化します。
■
システムが Storage Foundation and High Availability 製品をインストールまたは
アップグレードできる状態にあるかどうかの判断
■
Storage Foundation and High Availability 製品の配備と使用に関する情報の収
集
■
次の最新の更新に関する通知の受信:
■
パッチ
■
ハードウェア互換性リスト(HCL)
■
ASL(Array Support Library)
■
APM(Array Policy Module)
■
Storage Foundation and High Availability 製品の設定がベストプラクティスに従っ
ているかどうかの判断
■
1 つの Web サイトでのサーバーと環境設定データの管理
■
Unified Message Identifier(UMI)コードとその解決策の解釈
■
Storage Foundation and High Availability 製品のパッチの識別とダウンロード
VOS にアクセスするには、次に移動してください。
http://go.symantec.com/vos
7
8
第 1 章 本リリースの概要
SFCFS RAC リリースノートについて
SFCFS RAC リリースノートについて
続ける前に、このマニュアルの最新版を使っていることを確認してください。オンライン版
は次の場所にあります。
http://sfdoccentral.symantec.com/sf/5.1/linux/sfcfsrac_notes.pdf
これはマニュアルバージョン 5.1.0 です。
このリリースノートには SFCFS RAC 5.1 に関する重要な情報が記載されています。
SFCFS RAC をインストールまたはアップグレードする前に、このリリースノートをお読みく
ださい。
このリリースに関する重要な更新情報については、シマンテックテクニカルサポートの Web
サイトにある最新情報の TechNote を確認してください。
http://entsupport.symantec.com/docs/335001
Veritas Cluster Server(VCS)のソフトウェア機能、制限事項、修正済みの問題、および
既知の問題についての情報は、
『Veritas Cluster Server リリースノート(5.1)』を参照してください。
Storage Foundation(SF)のソフトウェア機能、制限事項、修正済みの問題、および既知
の問題についての情報は
『Veritas Storage Foundation リリースノート(5.1)』を参照してください。
Foundation Cluster File System(SFCFS)のソフトウェア機能、制限事項、修正済みの
問題、既知の問題についての情報は
『Veritas Storage Foundation Cluster File System リリースノート(5.1)』を参照してくだ
さい。
このリリースの新しい機能
この項では SFCFS RAC 5.1 の新しい機能と変更点について説明します。
Veritas のキーレスライセンス
このリリースの Veritas 製品では、ライセンスキーなしでインストールできるオプションが用
意されました。ライセンスキーは、ユーザーにソフトウェアを使う権利があること確認するた
めに、ソフトウェアのインストール時に使われるものです。以前のリリースの Veritas 製品
では、インストール前にライセンスキーを入手しておく必要がありました。Veritas ソフトウェ
アのインストール前に、有効なライセンスキーを入力するよう求めるプロンプトが表示され
ていました。
キーレスライセンス方式では、ライセンスを入手する必要がなくなるわけではありません。
ソフトウェアライセンスは、著作権によって保護されているソフトウェアの使用法または再
第 1 章 本リリースの概要
このリリースの新しい機能
配布について規定する法的文書です。管理者と企業の担当者は、インストールする製品
に見合ったレベルのライセンスの権利がサーバーまたはクラスタに付与されていることを
確認する必要があります。シマンテック社は、監査により権利と遵守について確認できる
権利を留保します。
このリリースの Veritas 製品では、製品インストーラによってライセンスキーの入力を求め
るプロンプトが表示されることはありません。インストーラからは、次のライセンス方式のい
ずれかを選択するよう求めるプロンプトが表示されます。
■
インストールする製品と機能のライセンスキーをインストール。
■
ライセンスキーなしでインストールを続行。
インストーラによって、インストールする製品モードとオプションの入力を求めるプロン
プトが表示され、必要な製品レベルが設定されます。
このオプションを選択してから 60 日以内に、権利を付与されたライセンスレベルに対
応した有効なライセンスキーをインストールするか、管理サーバーでサーバーまたは
クラスタを管理することによってキーレスライセンス状態で利用し続ける必要がありま
す。前述の条項に従わない場合、Veritas 製品を使い続けることはエンドユーザー使
用許諾契約違反となるため、警告メッセージが表示されます。
キーレスライセンスの詳しい説明については、次の URL を参照してください。
http://go.symantec.com/sfhakeyless
以前のリリースの Veritas ソフトウェアからのこのリリースにアップグレードする場合、製品
インストーラによって、インストール済みのライセンスキーが変更されることはありません。
このリリースの新しい機能が既存のライセンスキーによってアクティブにされないことがあ
ります。
製品インストーラを使ってアップグレードするか、製品インストーラを使わない方法でイン
ストールまたはアップグレードする場合は、次のいずれかの方法で製品のライセンスを付
与する必要があります。
コマンドを実行して、購入した製品の製品レベルを設定。このオプション
では、管理サーバーでサーバーまたはクラスタを管理する必要もあります。
■ vxkeyless
■ vxlicinst
コマンドを使って、購入した 5.1 製品の有効な製品ライセンスキーをイン
ストール。
使用が許可された別のレベルに製品レベルを変更するためにこれらのオプションを使う
こともできます。
シマンテック社では、次の理由からキーレスライセンスに更新することを推奨します。
■
5.1 の機能性が有効になります。
■
製品レベルの変更が簡単になります。
製品レベルの設定または変更について詳しくは、お使いの Veritas 製品のインストール
ガイドを参照してください。
vxkeyless(1m) のマニュアルページを参照してください。
9
10
第 1 章 本リリースの概要
このリリースの新しい機能
1 クラスタでの 16 ノードのサポート
SFCFS RAC は 1 つのクラスタで 16 のノードをサポートしています。
インストールおよびアップグレード時に手動によるノードの再起動が不要
SFCFS RAC 5.1 のインストール後、またはバージョン 5.0x 以降からのアップグレード後
に、手動でクラスタのノードを再起動する必要がありません。インストール後は、インストー
ラにより自動的に SFCFS RAC 5.1 が起動されます。ノードを再起動する必要はありませ
ん。
クラスタへのノードの追加
SFCFS RAC インストーラを使うと、インストーラスクリプトで -addnode オプションを使って
既存の SFCFS RAC クラスタにノードを追加できます。そのクラスタで実行されているアプ
リケーションは、クラスタに新しいノードが追加される間も使うことができます。
最小パッケージ、推奨パッケージ、またはすべての SFCFS RAC パッケー
ジをインストールするオプション
SFCFS RAC のインストールでは、インストーラから次のオプションを選択できます。
■
最小(Minimum)
SFCFS RAC の基本的な機能のみをインストールします。
このオプションのパッケージ一覧を表示するには、インストーラスクリプトで -minpkgs
オプションを使用します。
■
推奨(Recommended)
オプションのパッケージ以外の SFCFS RAC をインストールします。
このオプションのパッケージ一覧を表示するには、インストーラのスクリプトで -recpkgs
オプションを使用します。
■
すべて(All)
すべての SFCFS RAC パッケージをインストールします。
このオプションのパッケージ一覧を表示するには、インストーラのスクリプトで -allpkgs
オプションを使用します。
製品間のアップグレード
製品間のアップグレードを実行する場合、インストーラはエラーメッセージを表示して正
常に終了するようになりました。たとえば、SFCFS 5.0 MP3 を SFCFS RAC 5.1 にアップグ
レードしようとすると、インストーラは次のエラーメッセージを表示します。
第 1 章 本リリースの概要
インストールの必要条件
11
SFCFS 5.0.30.00 is installed.
Upgrading SFCFS 5.0.30.00 directly to SFCFS RAC 5.1 is not supported.
このインストーラは、SFCFS または SFHA の以前のバージョンから SFCFS RAC 5.1 への
直接アップグレードはサポートしていません。SFCFS または SFHA をバージョン 5.1 に
アップグレードしてから、SFCFS RAC 5.1 をインストールする必要があります。
インストールの必要条件
SFCFS RAC をインストールまたはアップグレードする各ノードが、次のインストールの必
要条件を満たしていることを確認します。
■
「ハードウェアの必要条件」
■
「サポート対象 Linux オペレーティングシステム」
■
「オペレーティングシステムの必須パッチ」
■
「サポート対象データベースソフトウェア」
■
「サポート対象の高可用性、ボリュームマネージャ、ファイルシステムソフトウェア」
■
「グローバルクラスタでサポート対象のレプリケーションテクノロジ」
■
「ライセンスの必要条件」
ハードウェアの必要条件
SFCFS RAC のインストールで使う正しい装置があることを確認します。
■
使っているハードウェアの互換性を現在の互換性リストで確認してください。
http://entsupport.symantec.com/docs/283161
■
ご使用の Oracle のバージョンに関する追加の必要条件については Oracle のマニュ
アルを確認してください。
表 1-1 に SFCFS RAC のハードウェアの必要条件を一覧で示します。
表 1-1
基本的なクラスタのハードウェアの必要条件
項目
説明
SFCFS RAC システ
ム
2 GHz 以上の CPU を 2 つ以上搭載する 2 個から 16 個のシステムが必要
です。
DVD ドライブ
クラスタ内のいずれかのノードに 1 つの DVD ドライブ。
12
第 1 章 本リリースの概要
インストールの必要条件
項目
説明
ディスク領域
次のコマンドを実行して、システムが使用できるディスク領域を評価できま
す。
RHEL 5(x86_64):
# cd /dvd_mount/rhel5_x86_64/¥
storage_foundation_cluster_file_system_for_oracle_rac
SLES 10 (x86_64):
# cd /dvd_mount/sles10_x86_64/¥
storage_foundation_cluster_file_system_for_oracle_rac
# ./installsfcfsrac -precheck node_name
Oracle に必要な追加領域について詳しくは、Oracle のマニュアルを参照し
てください。
RAM
各 SFCFS RAC システムには、少なくとも 2 GB が必要です。
シマンテック社では Oracle SGA サイズの少なくとも 2 倍の RAM をお勧め
します。
ネットワークリンク
2 つ以上のプライベートリンクと 1 つのパブリックリンク。
リンクは、100BaseT またはギガビットイーサネットで、各ノード間を直接リン
クする必要があります。これにより、直接システム間通信を処理するプライ
ベートネットワークを形成します。これらのリンクは同じ種類にする必要があ
ります。100BaseT とギガビットを併用することはできません。
プライベートリンクにエンタープライズクラスのスイッチを使うギガビットイーサ
ネットを推奨します。
集約インターフェースを設定することもできます。
ファイバーチャネル オペレーティングシステムディスクにアクセスするために、各システムに 1 つ
または SCSI ホストバ 以上の SCSI アダプタが内蔵されている必要があります。
スアダプタ
データディスクを共有するために、各システムに 1 つ以上の専用の SCSI ア
ダプタまたはファイバーチャネルホストバスアダプタが必要です。
サポート対象 Linux オペレーティングシステム
この項は、このリリースの Veritas 製品のサポート対象オペレーティングシステムを一覧
表示します。
このリリースに関する重要な更新については、シマンテック社テクニカルサポート Web サ
イトの最新 TechNote を確認してください。
http://entsupport.symantec.com/docs/335001
第 1 章 本リリースの概要
インストールの必要条件
Veritas 5.1 リリースは、次のオペレーティングシステムおよびハードウェアで動作します。
■
AMD Opteron または Intel Xeon EM64T(x86_64)で稼動する Update 3
(2.6.18-128.el5 カーネル)適用済みの Red Hat Enterprise Linux 5(RHEL 5)以
降
■
AMD Opteron または Intel Xeon EM64T(x86_64)上で動作する、SP2
(2.6.16.60-0.21 カーネル)適用済みの SUSE Linux Enterprise Server 10(SLES
10)
■
AMD Opteron または Intel Xeon EM64T(x86_64)上で動作する Update 3
(2.6.18-128.el5 カーネル)適用済みの Oracle Enterprise Linux(OEL 5)以降
システムで、より古いバージョンの Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux Enterprise
Server または Oracle Enterprise Linux を実行している場合は、Veritas Storage
Foundation ソフトウェアをインストールする前にそれらをアップグレードする必要がありま
す。システムのアップグレードと再インストールについて詳しくは、Red Hat、SUSE、また
は Oracle のマニュアルを参照してください。
シマンテック社では、Oracle、Red Hat、および SUSE で配布されたカーネルバイナリの
みをサポートします。
シマンテック社製品は、前述のカーネルとパッチの後続リリース適用後でも動作します。
ただし、その場合は、オペレーティングシステムがカーネル ABI(アプリケーションバイナ
リインターフェース)互換を維持していることが条件です。
サポートされている最新の Red Hat Errata と更新、および SUSE サービスパックについ
ては、次の TechNote を参照してください。シマンテック製品をインストールする前にこの
TechNote をお読みください。
http://entsupport.symantec.com/docs/335001
オペレーティングシステムの必須パッチ
SLES10 SP2: kernel 2.6.16.60-0.39.3 を実行しているシステムには、次のパッチが必要
です。
サポート対象データベースソフトウェア
サポートされている Oracle データベースのバージョンに関する最新情報については、次
のテクニカルサポートの TechNote を参照してください。
メモ: SFCFS RAC は 64 ビット Oracle のみをサポートします。
次のデータベースバージョンがサポート対象です。
■
Oracle RAC 10g リリース 2
13
14
第 1 章 本リリースの概要
サポート対象外
■
Oracle RAC 11g リリース 1
サポート対象の高可用性、ボリュームマネージャ、ファイルシステムソフ
トウェア
ソフトウェアディスクに収録されているバージョンの VCS、VxVM、VxFS、VVR のみを使っ
てください。その他のバージョンは、SFCFS RAC 製品ディスクからソフトウェアをインストー
ルする前にシステムから削除してください。
グローバルクラスタでサポート対象のレプリケーションテクノロジ
SFCFS RAC は、グローバルクラスタの設定用にソフトウェアレプリケーションテクノロジで
ある Veritas Volume Replicator(VVR)をサポートしています。
ライセンスの必要条件
SFCFS RAC をインストールおよび設定するには、適切なライセンスを入手する必要があ
ります。入手可能なライセンスオプションと必要なライセンスについて詳しくは『Veritas
Storage Foundation Cluster File System for Oracle RAC インストール/設定ガイド』を
参照してください。
サポート対象外
この項では、サポートされなくなったソフトウェアのバージョンと機能について一覧で紹介
します。シマンテック社はお客様にこれらの機能の使用を最小限にするようお勧めしま
す。
SFCFS RAC では次をサポートしていません。
■
SFCFS RAC コンポーネントの異なるバージョンのアップグレード
たとえば、SFCFS RAC 5.0 MP3 が Oracle RAC 10g リリース 2 と共にインストールさ
れている場合、VCS のみをバージョン 5.1 にアップグレードすることはできません。
■
サービスグループを設定するための hawizard -rac オプション
■
32 ビット Oracle アーキテクチャ
■
Oracle RAC 9i、Oracle RAC 10g リリース 1
■
クロスオーバーケーブルの使用
データ破損の可能性と他のソフトウェアの制限事項により、Oracle ではクラスタの相
互接続でのクロスオーバーケーブルの使用をサポートしていません。
第 1 章 本リリースの概要
解決した問題
メモ: ただし、SFCFS RAC では、クロスオーバーケーブルを使用しても問題ないことが
判明しています。SFCFS RAC テクニカルサポートチームでは、既存の配備に対する
クロスオーバーケーブル関連の問題は引き続きサポートしますが、Oracle ではサポー
ト対象外となっているため、このサポートをいくつかの点で制限することがあります。
新しく配備する場合、クロスオーバーケーブルの使用はお勧めしません。
解決した問題
Veritas Cluster Server の解決済みの問題の一覧については
『Veritas Cluster Server リリースノート(5.1)』を参照してください。
Storage Foundation の解決済みの問題の一覧については
『Veritas Storage Foundation リリースノート(5.1)』を参照してください。
Storage Foundation Cluster File System の解決済み問題の一覧については
『Veritas Storage Foundation Cluster File System リリースノート(5.1)』を参照してくだ
さい。
既知の問題
この項では SFCFS RAC 5.1 の既知の問題の一覧を示します。
Oracle に関する問題
p.15 の 「Oracle に関する問題」 を参照してください。
SFCFS RAC に関する問題
p.16 の 「SFCFS RAC の問題」 を参照してください。
Oracle に関する問題
この項では、このリリースでの Oracle の既知の問題について説明します。
Oracle VIP Configuration Assistant が失敗し、エラーメッセージ
が出力される
Oracle RAC 10g リリース 2 のインストール時に、次のようなエラーメッセージが表示され、
VIP Configuration Assistant が機能しない場合があります。
The given interface(s), "eth0" is not public.
Public interfaces should be used to configure virtual IPs.
15
16
第 1 章 本リリースの概要
既知の問題
このメッセージは、VIP が通常のパブリック IP の範囲(たとえば、200)にない場合にのみ
表示されます。 [1182220]
回避策: スーパーユーザーとして手動で vipca ユーティリティを起動します。
# export DISPLAY=nebula:0.0
# $CRS_HOME/bin/vipca
Oracle Cluster Verification ユーティリティから警告メッセージが
表示される
Oracle RAC 10g リリース 2 のインストールの最終段階で、Oracle Cluster Verification
ユーティリティから警告メッセージが発せられることがあります。
次に例を示します。
Utility
============================================================
OUI-25031: Some of the configuration assistants failed. It is
strongly recommended that you retry the configuration
assistants at this time. Not successfully running any "
Recommended" assistants means your system will not be correctly
configured.
1. Check the Details panel on the Configuration Assistant Screen
to see the errors resulting in the failures.
2. Fix the errors causing these failures.
3. Select the failed assistants and click the 'Retry' button
to retry them.
============================================================
回避策: クラスタの動作に問題がなければ、このメッセージは無視してかまいません。
SFCFS RAC の問題
この項では、このリリースの SFCFS RAC の既知の問題の一覧を示します。
共有ディスクグループのデポート問題
共有ディスクグループを手動でデポートする場合、CVMVolDg エージェントは、1 つの共
有ディスクグループとしてはそれを自動では再インポートしません。このため共有ディスク
グループとして、手動で再インポートする必要があります。
Veritas モジュールのロード時のカーネル警告メッセージ
SLES 10 で Veritas モジュールがカーネルにロードされるとき、次のような警告メッセー
ジがコンソールまたはシステムログに出力されることがあります。
第 1 章 本リリースの概要
既知の問題
Warning: module not supported by Novell, setting U taint flag.
module license 'Proprietary. Send bug reports to
support@symantec.com' taints kernel.
これらの警告メッセージは、Veritas モジュールが独自のものであるという理由により表示
されます。これらのメッセージは無視しても安全です。
netdump - ネットワークコンソールおよびクラッシュダンプ機能
シマンテック社では、すべての Red Hat および SUSE インストールで netdump をインス
トールし、設定することを推奨します。この推奨事項は Veritas 製品スタックに特有のも
のではなく、システム管理の望ましい慣習としてのものです。
Red Hat システムでの netdump のインストールについて詳しくは、次を参照してくださ
い。
http://www.redhat.com/support/wpapers/redhat/netdump/
SUSE システムでの netdump のインストールについて詳しくは、次を参照してください。
/usr/share/doc/packages/lkcdutils/README.SuSE
リソースの名前を変更すると、Cluster Volume Manager を起動で
きない(1444545)
main.cf 設定ファイルを変更する場合は、CVM または CFS リソースの名前を変更しな
いでください。これらの名前は小文字で表示されなければなりません。それらを変更した
場合は、CVM または CFS は起動できないか、オンラインになりません。
この問題について詳しくは、シマンテック社のテクニカルノートを参照してください。
http://atlas.veritas.com/avf/aca-1/dispatch.exe/mynotes/lookup/309236/0
CVMVolDg と CFSMount リソースが障害状態になることがある
(1437947)
CVMVolDg リソースがすでに ONLINE 状態で、クラスタが実行中のときにシステムのタ
イムゾーンを変更した場合は、CVMVolDg リソースは次の監視サイクルで OFFLINE とし
て報告されます。次に CVMVolDg と CFSMount リソースが障害状態になります。
回避策
hastop -all コマンドを使ってクラスタを停止してから、タイムゾーンを変更し、すべての
ノードで hastart を入力することによってクラスタを起動します。
17
18
第 1 章 本リリースの概要
ソフトウェアの制限事項
CVM ノードが Jeopardy 状態を検出し、不必要にクラスタから削除
される (1857558)
SFCFS RAC 5.1 では、Oracle CRS によって I/O フェンシングが行われ、Symantec フェ
ンシングコンポーネントは無効にされています。
この問題は、クラスタメンバーシップが Jeopardy 状態になると発生します。つまり、2 セッ
トのノード間でハートビートリンクは 1 つしか残りません。この状態であるノードが CVM ク
ラスタから削除された場合、Jeopardy メンバーシップにある他のノードセットは、すべての
SFCFS/RAC アプリケーションを正常に停止してクラスタを終了し、スプリットブレイン状態
を回避しようとします。Oracle CRS に装備された I/O フェンシングによってスプリットブレ
イン状態が検出および処理されるため、この操作は必須ではありません。
回避策
Jeopardy 状態のノードをクラスタから削除しないようにするには、各クラスタノードの
/etc/gabtab ファイルで、/sbin/gabconfig コマンドに -s オプションを追加して、GAB
からの jeopardy 通知を無効にします。
変更前の元の /etc/gabtab ファイルの例
# cat /etc/gabtab
/sbin/gabconfig -c -n4
変更後の新しい /etc/gabtab ファイルの例
# cat /etc/gabtab
/sbin/gabconfig -cs -n4
この変更を有効にするには、クラスタノードを再起動することをお勧めします。クラスタノー
ドは 1 台ずつ再起動してください。
ソフトウェアの制限事項
次の制限事項がこのリリースに適用されます。
Volume Manager はクラスタ環境で RAID 5 をサポートしない
Volume Manager は共有ディスク環境でソフトウェア RAID 5 をサポートしません。
Oracle Disk Manager(ODM)の制限事項
Oracle Disk Manager(ODM)は、非同期 I/O に Quick I/O ドライバを使用します。デ
フォルトの Quick I/O マウントオプションをオフにしないでください。
第 1 章 本リリースの概要
マニュアル
キャッシュに保存された ODM
キャッシュに保存された ODM はローカルファイルシステムのファイルに対してのみ有効
にできます。Cluster File System のファイルに対して有効にすることはできません。
マニュアル
マニュアルは PDF の形式でソフトウェアディスクで利用可能です。シマンテック社の
Veritas SFCFS RAC のマニュアルはシマンテック社の Web サイトでも利用可能です。
シマンテック社の Veritas SFCFS RAC 5.1 マニュアルセット(英語)は、次の URL で利用
できます。
http://www.symantec.com/business/support/overview.jsp?pid=15107
Storage Foundation のマニュアル
Veritas Storage Foundation マニュアルセットは、次のマニュアルとオンラインヘルプか
ら構成されています。
表 1-2 は、Veritas Storage Foundation マニュアルセットの内容です。
表 1-2
Veritas Storage Foundation マニュアルセットの内容
マニュアル名
ファイル名
『Veritas Storage Foundation and High Availability
Solutions スタートガイド』
getting_started.pdf
Veritas Storage Foundation read me first
readme_first.txt
『Veritas Storage Foundation リリースノート』
sf_notes.pdf
『Veritas Storage Foundation インストールガイド』
sf_install.pdf
『Veritas Storage Foundation: Storage and Availability sf_adv_ora.pdf
Management for Oracle Databases』
『Veritas Storage Foundation 拡張機能管理者ガイド』
sf_advanced_admin.pdf
Veritas File System 管理者ガイド
vxfs_admin.pdf
『Veritas File System プログラマーズリファレンスガイド』
vxfs_ref.pdf
Veritas Volume Manager 管理者ガイド
vxvm_admin.pdf
Veritas Volume Manager トラブルシューティングガイド
vxvm_tshoot.pdf
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20
第 1 章 本リリースの概要
マニュアル
Veritas Storage Foundation Cluster File System のマニュアル
次の Veritas Storage Foundation Cluster File System のマニュアルは、すべての
Veritas Storage Foundation HA 製品スイートに付属しています。
表 1-3 は、Veritas Storage Foundation Cluster File System(CFS)マニュアルセットの
内容です。
表 1-3
Veritas Storage Foundation Cluster File System マニュアルセットの
内容
マニュアル名
ファイル名
『Veritas Storage Foundation Cluster File System インス sfcfs_install.pdf
トールガイド』
『Veritas Storage Foundation Cluster File System 管理
者ガイド』
sfcfs_admin.pdf
『Veritas Storage Foundation: Storage and Availability sf_adv_ora.pdf
Management for Oracle Databases』
『Veritas Storage Foundation 拡張機能管理者ガイド』
sf_advanced_admin.pdf
Veritas Storage Foundation Cluster File System for Oracle RAC
のマニュアル
次の Veritas Storage Foundation Cluster File System for Oracle RAC のマニュアル
は、すべての Veritas Storage Foundation HA 製品スイートに付属しています。
表 1-4 は、Veritas Storage Foundation Cluster File System for Oracle RAC(SFCFS
RAC)のマニュアルセットの内容です。
表 1-4
Veritas Storage Foundation Cluster File System for Oracle RAC マ
ニュアルセットの内容
マニュアル名
ファイル名
『Veritas Storage Foundation Cluster File System for
Oracle RAC リリースノート』
sfcfsrac_notes.pdf
『Veritas Storage Foundation Cluster File System インス sfcfsrac_install.pdf
トールガイド』
『Veritas Storage Foundation Cluster File System 管理
者ガイド』
sfcfs_admin.pdf
第 1 章 本リリースの概要
マニュアル
Veritas Cluster Server のマニュアル
次の Veritas Cluster Server のマニュアルは、すべての Veritas Storage Foundation
製品スイートに付属しています。
表 1-5 は Veritas Cluster Server マニュアルセットの内容です。
表 1-5
Veritas Cluster Server マニュアルセットの内容
マニュアル名
ファイル名
『Veritas Cluster Server リリースノート』
vcs_notes.pdf
『Veritas Cluster Server インストールガイド』
vcs_install.pdf
『Veritas Cluster Server エージェント開発者ガイド』
vcs_agent_dev.pdf
『Veritas Cluster Server 付属エージェントリファレンスガイ vcs_bundled_agents.pdf
ド』
『Veritas Cluster Server Agents for Veritas Volume
Replicator 設定ガイド』
vcs_vvr_agent.pdf
『VCS Enterprise Agent for Oracle インストール/設定ガイ vcs_oracle_install.pdf
ド』
『VCS Enterprise Agent for DB2 インストール/設定ガイド』 vcs_db2_install.pdf
『VCS Enterprise Agent for Sybase インストール/設定ガイ vcs_sybase_install.pdf
ド』
Veritas Volume Replicator のマニュアル
次の Veritas Volume Replicator マニュアルは、Veritas Volume Replicator オプショ
ンで提供されています。
表 1-6 は Veritas Volume Replicator マニュアルセットの内容です。
表 1-6
Veritas Volume Replicator マニュアルセットの内容
マニュアル名
ファイル名
Veritas Volume Replicator 管理者ガイド
vvr_admin.pdf
Veritas Volume Replicator 計画およびチューニングガイド vvr_planning.pdf
『Veritas Volume Replicator Advisor User’s Guide』
vvr_advisor_users.pdf
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第 1 章 本リリースの概要
マニュアル
Veritas Storage Foundation for Databases のマニュアルの変更
5.0 リリースには、Veritas Storage Foundation for Databases のマニュアルについてい
くつかの変更点があります。VRTSordoc パッケージと VRTSd2doc パッケージはなくなりま
した。すべてのデータベースガイドが 1 つのパッケージ VRTSdbdoc に組み込まれまし
た。GUI マニュアルの新しいガイドが作成され、既存ガイドの PDF 名が変更されました。
マニュアルページ
Veritas オンラインマニュアルページは、/opt/VRTS/man ディレクトリにインストールされ
ています。このディレクトリは MANPATH 環境変数に追加できます。
MANPATH 環境変数に /opt/VRTS/man が含まれていない場合は、次のコマンドを入力し
て、希望のマニュアルページを表示できます。
# man -M /opt/VRTS/man manual_page_name