(別記様式第1号) 計画作成年度 計画主体 平成25年度 篠山市 篠山市鳥獣被害防止計画 <連絡先> 担当部署 篠山市農都創造部農都環境課 所 在 地 兵庫県篠山市北新町41番地 電話番号 079-552-1111(代) FAX 番号 079-552-2090 メールアドレス kankyo_div@city.sasayama.hyogo.jp 1.対象鳥獣の種類、被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣 ニホンジカ、ニホンザル、イノシシ、アライグマ 計画期間 平成26年度~28年度 対象地域 兵庫県篠山市 2.鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止に関する基本的な方針 (1)被害の現状(平成24年度) 鳥獣の種類 被害の現状 品 目 被害数値 ニホンジカ 水稲 2.08㌶ 2,290千円 黒大豆等 1.47㌶ 2,280千円 スギ等 1.60㌶ 1,212千円 ニホンザル 自家野菜等 0.56㌶ 1,467千円 イノシシ 水稲等 3.37㌶ 4,371千円 アライグマ 自家野菜等 0.80㌶ 1,717千円 (2)被害の傾向 篠山市における野生動物の生息状況および被害状況については、兵庫県が毎年実施している「狩猟 者アンケート調査」と「農会アンケート調査」、およびサルについては、サル群れごとの動向調査に より、サルによる被害地を巡回しその被害状況を把握している。 ①ニホンジカ(シカ) 篠山市では約20年前から増えはじめ、その後10年間程で急増したと推測されている。狩猟者ア ンケートによると平成19年度までは、シカの目撃効率(1回の出猟あたりの目撃頭数)は1.0を 上回っていたが、ここ4,5年の間に市内の捕獲頭数(狩猟と有害鳥獣駆除)が1,000~1,2 00頭で推移した結果、平成20年度以降は兵庫県が目標としている1.0以下に抑えることが出来 ている。(図1、表1)農作物被害としては、田植え直後の水稲や篠山の特産物である黒大豆など主 要換金作物への食害があるほか、家庭菜園の被害も報告されている。農会アンケートでは、回答のあ った農会(166)のうち、シカが出没すると回答した農会が 75.3%、被害が「大きい」もしくは「深刻」 と回答した農会が 40.0%を占めており、もっとも被害の深刻な獣種と考えられている(表2)が、前 計画(平成21年度調査)からは被害が「軽微」とする回答に移ってきている。これは金網柵等によ る対策が一定の成果を上げていることが推測されるほか、シカの生息数増加を抑えられていることに よると考えられる。しかし、兵庫県ではシカの採食による森林内の下層植生の衰退がイノシシの密度 低下を引き起こしている可能性が示唆されており(図3)、これらは農会アンケートでは把握できて いない。下層植生の低下は、篠山の地域特産物(ボタン鍋)として重要なイノシシ資源についても影 響が避けられない状況となっている。また、スギ等の植林地における被害の報告もある。 (表 1) 年 目撃効率の変化 度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 兵庫県調査(狩猟者アンケート結果) シカ目撃効率 イノシシ目撃効率 1.05 0.99 0.95 0.81 0.97 0.13 0.15 0.14 0.18 0.12 1 (表2)平成24年度篠山市農会アンケート調査結果(篠山市内 231 農会の調査) いない 出没状況 いる 離れザルがいる ほとんど無い 農業被害 軽微 の状況 大きい 深刻 ニホンジカ ニホンザル (回答数)160 (回答数)162 イノシシ (回答数)166 23.5% 76.5% - アライグマ (回答数)166 35 125 - 21.9% 78.1% - 69 93 42.6% 39 57.4% 127 - % - 25 141 - 15.1% 84.9% - 19 56 32 18 15.2% 44.8% 25.6% 14.4% 16 38 30 9 17.2% 30 23.6% 31 22.0% 40.9% 44 34.6% 79 56.0% 32.3% 43 33.9% 31 22.0% 9.6% 10 7.9% 0 0% (兵庫県森林動物研究センター調査) ②ニホンザル(サル) 兵庫県森林動物研究センターの生息調査等によって、篠山市内には 5 群、約 220 匹が生息している と推測されている。各群れは、一定の範囲(行動圏)を定期的に動き回っており、地域によって被害 発生の頻度や時期は異なる。被害作物は、豆類、果菜類、根菜類、果実等多岐にわたり、家庭菜園へ の被害も多発している。一方、家屋への侵入等の生活環境被害もあり、被害発生地域では対応に苦慮 している状況である。農会アンケート(回答数 162)では、サルが出没する農会は 57.4%(ハナレザル を含む)、被害が「大きい」「深刻」と答えた農会は 41.9%となっている。(表2)従来から局所的 に被害の激しい地域においては、被害が減少傾向にある。これは諸対策の効果が出ていると考えられ ているが、当該対策によりサルがその行動域を変え、今までサルが出没しなかった集落で被害を出し ており、これが「大きい」「深刻」の割合を増やしたと考えている。 ③ニホンイノシシ(イノシシ) 狩猟者アンケートによれば、イノシシの目撃効率はここ数年低いまま推移している(表1)。農作 物被害としては、圃場の踏み荒らしや成熟した水稲の食害がある。農会アンケートでは、回答のあっ た農会(166)のうち、イノシシが出没する農会は 76.5%にのぼり、被害が「大きい」「深刻」と答え た農会は 41.8%であるが、前計画(平成21年度調査)に比べ、「ほとんどない」の割合は増加して いる。これは金網柵等による対策が一定の成果を上げていることが推測されるほか、イノシシの生息 数そのものが減少している可能性もある(図1、図2)。 ④アライグマ 前計画(平成21年度調査) と比べると、アライグマの被害 はかなり軽減方向にあると推測 される。分布範囲は依然広範囲 と考えられるが、被害も「軽微」 「ほとんどない」が 78%となっ ており、生息数を低減させられ ていると考えられる。これは市 民等も取り組んだ外来生物法に 基づく防除計画による捕獲によ るものと推測される。しかしな がら、家屋内での営巣などの生 活環境被害も継続しており今後 地域内の根絶を目指した取組は 継続する。 (図4)↑篠山市の有害鳥獣捕獲数の推移↑ 2 図1 ▼ 兵庫県のニホンジカの目撃効率の推移 図2 ▼ 兵庫県のイノシシの目撃効率の推移 3 図3 自然植生の衰退状況 図4 アライグマの侵入が生息が確認された集落(農会アンケート調査) 篠山市 1990年頃 1995年頃 2000年頃 2005年頃 4 (3)被害の軽減目標 指標 水稲等の被害額 (シカ、イノシシ等) 農会アンケート(サル) 深刻、大きいの回答割合を低減させる 農会アンケート(アライグマ) 深刻、大きいの回答割合を低減させる 現状値(平成24年度) 7.0㌶ 8,941千円 深刻、大きい 41.9% 深刻、大きい 22.0% 目標値(平成27年度) 3.0㌶ 4,000千円 深刻、大きい 10% 深刻、大きい 10% (4)従来講じてきた被害防止対策 従来講じてきた被害防止対策 課題 捕獲等に関す ・農作物等に被害を出す野生鳥獣の駆除を ・捕獲に従事する猟友会員の高齢化と る取組 市猟友会に委託 減少 ・外来生物法に基づき、アライグマ等防除 ・被害対策が駆除一辺倒になり、限界 計画を策定し、市民等による捕獲を実施 となっている点 ・新規狩猟免許取得者に一定条件の下、初 ・捕獲獣の処理問題 期費用全額補助 侵入防止柵( ・金網等の恒久柵の設置 ・設置費用と守るべき農業収入等との 防護柵)の設 約355㎞ 費用対効果 置等に関する ・恒久柵設置にかかる費用の地域間格差を ・既設の金網柵のメンテナンス 取組 是正する受益 者負担の軽減策(市単独) ・出没獣類に適応した侵入防止柵(防 受益者負担<2,500円/a 護柵)の選択 <150,000円/農家 ・簡易柵を設置した場合の脆弱性及び ・新型サル用電気柵の設置費補助 低耐久性 ・追い上げ・追い払い活動、放任果樹 の除去等の住民への周知徹底 バッファーゾ ・野生動物育成林整備事業 ・多数にわたる地権者及び不在村所有 ーン整備に関 H21 川阪 者の同意の取り付け する取組 H23 奥畑、下筱見北 ・所有境界が不明瞭 H25 福井 ・高齢化による整備後の維持管理 ・林辺整備活動支援事業 ・伐採木の搬出及び利活用 H25 中 (5)今後の取組方針 1)被害対策の推進体制 篠山市では、篠山市有害鳥獣対策推進協議会を中心 に、関連行政機関で構成する被害対策支援チームと連携 し、野生動物の生息実態と被害実態を継続的なモニタリ ング調査により詳細に把握し、効果的な鳥獣被害対策 を計画的に推進する。 また、被害住民が自ら取り組む被害対策を集中的に指 導・支援して、地域ぐるみで獣害に強い地域づくり・集 落づくりに取り組むとともに、被害対策の効果等を検証 し、取り組みの改善を図ることにより、被害軽減を推進 する。 5 2)取り組み内容 従来講じてきた被害防止対策のうち、駆除については捕獲に従事する猟友会員の高齢化や減少の問 題があるほか、獣種によっては駆除のみでは被害軽減が効果的に図れないことも明らかとなっている ため、動物の侵入を物理的に分断する侵入防止柵(防護柵)や電気柵(おじろ用心棒など)の整備を 進める。加えて被害の深刻な集落等には、野生動物と農地等の緩衝帯(バッファーゾーン)の整備と 同時に侵入防止柵(防護柵)のメンテナンス及び人の入り込みのための管理歩道を整備するなどして、 侵入防止柵(防護柵)と一体的に効果を発揮させる取り組みをすすめる。 駆除及び侵入防止柵(防護柵)などの整備による効果等をさらに高めるため、関係諸機関による総 合的多面的支援体制を構築し、地域の実情にあった被害対策をより的確に、地域住民の主体的な取り 組みにつなげる仕組みが不可欠である。本計画では、篠山市全域を対象に被害対策に関する普及啓発、 技術支援を進めながら、捕獲対策事業や侵入防止柵(防護柵)の設置事業を展開する。さらに、被害 対策に取り組む意欲の高い集落をモデル集落として技術支援や体制整備の支援を重点的に行い、その 成果を地域全体に波及させて獣害に強い地域づくりに結びつける。 具体的な項目としては以下のとおりである。 ①対象鳥獣の捕獲 ア 効果的な捕獲方法の実施 シカ:個体数調整による被害軽減を目的とした捕獲(県特定保護管理計画と整合性に留意する) サル:地域個体群の健全な維持を目的とした捕獲(県特定保護管理計画と整合性に留意する) イノシシ:被害発生地域周辺に生息する特定個体の排除を主目的とした捕獲 アライグマ:特定外来生物法にもとづく地域からの根絶を目的とした捕獲 イ 捕獲従事者の育成 ウ 捕獲個体の適切な処理方法及び有効活用の検討 ②侵入防止柵(防護柵)の設置その他の対象鳥獣の捕獲等以外の被害防止施策 ア 情報収集および提供・技術支援・研修活動 野生動物の生息動向の把握/住民意識・被害状況に関する情報収集 集落環境整備手法/被害対策技術・手法の普及啓発 追い払い体制等の整備支援 イ 獣害に強い集落づくりモデル集落 集落環境整備のための技術的・経済的支援 発信器装着個体を利用した追い払い体制の整備 追い払い犬の育成 小規模圃場のための被害防止柵の設置事業 ウ 棲み分けのための恒久柵(侵入防止柵)事業 3.対象鳥獣の捕獲等に関する事項 (1)対象鳥獣の捕獲体制 篠山市猟友会に属した者の中から、市猟友会長は、狩猟に対し良識と実績を有した者を中心に駆除 班を編制する。 市長は、効果的な捕獲を実施するため、対象鳥獣毎及び捕獲地域の地理に詳しい者毎に編成された 駆除班に当該駆除を委託する。 6 (2)その他捕獲に関する取組 年度 対象鳥獣 26 シカ 取組内容 ・有害鳥獣捕獲従事者を安定的に確保するため、新規に狩猟者免許を取得する サル 者を支援する。 イノシシ 取得経費の一部を助成 アライグマ 新規狩猟免許取得の啓発(講習会) ・アライグマ等の捕獲技術の向上を図る。 捕獲講習会の開催 27 28 〃 〃 〃 〃 (3)対象鳥獣の捕獲計画 ①シカ 被害軽減のための主たる手段として個体数調整を実施する。特定鳥獣保護管理計画における兵庫県 全域におけるH28年度までの捕獲目標数は33,500頭である。またシカの目撃効率に基づいて 推定された篠山市域における平成28年度までの捕獲目標頭数は898頭であるが、近年の捕獲実績 は1000頭を上回っており、現行の水準を維持するものとする。しかし、この狩猟圧を維持するた め後述する狩猟者育成にかかわる取り組みを実施することにより、狩猟者の確保・維持を図る必要が ある。従ってH26年度以降3年間の目標有害捕獲頭数は700頭とする。捕獲時期は、個体数調整 が効果的な時期あるいは農作物等への被害軽減が期待できる時期とする。主たる捕獲方法は銃器とす るが、地形等、地域の事情を鑑み、捕獲方法は柔軟に対応する。 ②サル 篠山市域に生息するニホンザルは 5 群、220 匹程度と推測されており、一部の群れを除いて地域個 体群保全の観点から被害軽減の主たる手段としての捕獲は実施しない。ただし、群れの個体数増によ り群れの分裂による被害地域の拡大を抑制するため、一定数を上回る群れは個体数及び集団構成(オ トナメスの数)等に配慮しつつ、下表の捕獲計画数を上限とした捕獲を実施する。 また、過度に人を威嚇したり、人家へ侵入したりするなど、人身被害を発生させる危険性の高い個 体の存在が確認された場合は、生活被害や人身被害の危険を回避するために、住民に対して十分な注 意喚起を行い、対象個体の識別を行ったうえで適切な捕獲を行う。 なお、発信器装着個体を利用した追い払い体制の整備のため、発信器装着のためのオトナメスの捕 獲を並行して実施する。 ※群れが分裂した場合や新たな群れが確認された場合は、兵庫県ニホンザル保護管理計画の管理方針に 基づき対応する。 ③イノシシ イノシシは比較的狭い範囲を行動圏としていることから、原則として被害発生地域の周辺に生息す る特定個体の排除を目的として箱わな等による捕獲を行なう。ただし、被害が甚大な篠山西部、大山 地区などにおいては、個体数減少を目的とした捕獲を実施する。 ④アライグマ 特定外来生物法にもとづく防除実施計画に従い、根絶を目的とした捕獲を実施する。出産期である 3~5月を中心に、箱わなによって捕獲する。 7 捕獲計画数等 対象鳥獣 26年度 27年度 28年度 700 700 700 シカ 「兵庫県ニホンザル管理計画」と整合をとりながら、追い払いしやすい群れの サイズ(群れあたりおおむね40頭)にすることを目標にして、計画的に捕獲 する。 サル ただし、オトナメスが 15 頭以下にならないよう配慮する。なお、被害防止のた めやむを得ない場合は、オトナメスが 15 頭以下になる場合であっても問題ある イノシシ アライグマ 個体を識別してオトナメスを捕獲する。 激害地で集中捕獲 激害地で集中捕獲 特定個体の捕獲 特定個体の捕獲 激害地で集中捕獲 特定個体の捕獲 可能な限りの捕獲 可能な限りの捕獲 可能な限りの捕獲 ※問題ある個体とは、過度に人を威嚇したり、人家に侵入するなど、人身被害を発生させる危険性の高い個体を指す。 ※オトナメスには、ワカモノ、コドモのメスは含まれず、捕獲の対象となる。 ※オスは、オトナメスの数による個体数管理を適用しない。 ※ニホンザル保護管理計画の年度事業計画が修正された場合は、同計画に準じて捕獲を行う。 (4)許可権限委譲事項 対象地域 対象鳥獣 なし 4.侵入防止柵(防護柵)の設置その他の対象鳥獣の捕獲以外の被害防止施策に関する事項 (1)侵入防止柵の整備計画 シカ・イノシシを主たる対象鳥獣とした棲み分けのための恒久柵(侵入防止柵)については、篠山 市域において平成25年度までに既設置及び既採択分は約355km あり、大半の地域においては被害 防止効果が見られている状況である。さらに平成26年度には約10㎞予定しており、当初計画延長 416㎞に対し、87.7%施工することとなる。また、サル用電気柵(おじろ用心棒)もサル被害 集落を中心の出没頻度の高い集落から整備を進める。 これら以外の地域では被害軽減を図るため、出没する対象鳥獣、地形、地元住民の意向や維持管理 等への意欲等を十分検討し、侵入防止柵(防護柵)等を中心に設置を計画している。 (2)その他被害防止に関する取組(年度・対象鳥獣・取組内容) ①情報収集および提供・技術支援・研修活動(平成26~28年度) ア 効果的な被害対策を実施するために野生動物の生息動向の把握や、住民意識・被害状 況に関す る情報収集を行う。 イ 被害対策に必要な、集落環境整備や被害対策にかかわる知識及び技術を普及啓発する ために、 被害集落における研修会等を実施する。また、地域住民の主体性を喚起するために、地域住民とと もに集落環境のチェックを行なう。 8 ウ 地域の特産物に対する被害を防止・軽減するために、被害発生時期に合わせた追い払 い等の対 策を実施できるための体制整備を支援する。 ②獣害に強い集落づくりモデル集落(平成26~28年度) ア 放任果樹や耕作放棄地など、野生動物を誘引する原因を排除するための集落環境整備を推進する ための技術的支援を行うとともに、集落内で管理が不十分な果樹や圃場を伐採整備するためのシス テムづくりの支援を行う。 イ 篠山市に生息するサルの各群れに発信器を装着し,メールによるサル群れ位置情報を発信し、地 域住民による追い払い体制を整備する。 ウ サル等を追い払うためのイヌの育成事業を実施する。 エ 小規模圃場を野生鳥獣による被害から守るために適した被害防止柵の設置事業を行う。 オ 不嗜好性作物の実証、普及及び販路確保を行う。 ③棲み分けのための恒久柵(侵入防止柵)事業(平成26年度)等 ・侵入防止柵については,地域住民による適切な管理を推進するとともに,設置効果についてもモニ タリングを実施する。 ・野生動物の生息域と耕作地等の分断を促進するため、県民緑税を活用した野生動物育成林整備事業 の積極的な活用など緩衝帯(バッファゾーン)の整備を進める。 ・地域住民やボランティア等による里山整備(バッファゾーン整備)を支援する。 (3)侵入防止柵の整備計画 対象鳥獣 整備内容 26年度 27年度 28年度~ シカ 金網柵h=2.2mほか 金網柵h=2.2m 金網柵h=2.2m イノシシ 設置延長12,700m 設置延長26,000m 設置延長25,000m サル 鳥獣被害防止総合対策 鳥獣被害防止総合対策 鳥獣被害防止総合対策 事業 事業 事業 篠山市獣害対策基金 篠山市獣害対策基金 篠山市獣害対策基金 (2)その他被害防止に関する取組 年度 対象鳥獣 26 シカ サル イノシシ アライグマ 27 〃 取組内容 ・地域住民自らによる被害対策の支援(追い払い講習・アライグマ 住居侵入対策講習等の実施) ・被害対策支援チームによる集落診断(里地里山の整備、放任果樹 の除去等の指導助言) ・獣害に強い圃場の実証(不嗜好性作物の実証、普及及び 販路確 保) ・追い払い犬の育成 〃 28 〃 〃 5.被害防止施策の実施体制に関する事項 9 (1)被害防止対策協議会に関する事項 被害防止対策協議会の名称 篠山市有害鳥獣対策推進協議会 構成機関の名称 役割 篠山市農都環境課 被害対策支援チーム 協議会の庶務、調整 協議会の事務局(補助機関) 捕獲従事者の後継者育成 丹波ささやま農協 被害対策支援チーム 被害対策につなげる営農指導 被害防止資材の販売など 篠山市猟友会 加害鳥獣の駆除 篠山市自治会長会 被害対策の実践など 先進的な取り組みをする集落等 被害対策の実践など (2)関係機関に関する事項(被害対策支援チーム) 関係機関の名称 兵庫県丹波農林振興事務所 役割 情報提供、指導助言など 【森林動物指導員】野生動物育成林整備等の 森林整備指導、生息地(森林)管理手法の検 討・支援 兵庫県森林動物研究センター 情報提供、指導助言など 兵庫県丹波農業改良普及センター 情報提供、指導助言など 兵庫県篠山土地改良事務所 情報提供、指導助言など 神戸大学フィールドステーション 情報提供、指導助言など (3)鳥獣被害対策実施隊に関する事項 今計画期間中に鳥獣被害対策実施隊の拡充を検討する。 (4)その他被害防止施策の実施体制に関する事項 関連行政機関が相互に協力して被害対策を円滑に遂行するため、関連行政機関担当者で構成する被 害対策支援チームを組織する。被害対策支援チームは、篠山市有害鳥獣対策推進協議会に対し、野生 動物の生息実態と被害実態、被害防止にかかわる知識や技術等に関する情報を提供し、適切な被害防 止計画の立案と円滑な実施を支援する。また、住民が自ら被害対策に取り組めるよう助言指導を行い ながら、必要に応じ被害対策を実践するものとする。 被害対策支援チームは、被害防止計画の円滑な実施を図るため、定期的に会合を開き、被害対策の 進捗状況をチェックすると共に、当該被害対策にかかる情報の交換共有を図るものとする。 6.捕獲等をした対象鳥獣の処理に関する事項 捕獲個体の残滓処理は大きな課題となっていることから、焼却処分等による効率的で安価な処分方 10 法を推進する。また、イノシシ、シカについては可能な限り食肉としての利活用に努めるものとする。 イノシシのぼたん鍋が有名な篠山では、イノシシは資源としての価値は高く地域の特産物であるが、 近年その生息数は減少傾向にあり、シカの増加に伴う生息環境の破壊が原因として危惧されている。 シカについては、今後も生息数の増減に合わせて個体数調整に努めることとなるが、シカについても 地域の特産物としての利用価値を求め、有効活用の道を探る。 また、アライグマについては地域からの排除を目指して捕獲対策をより一層推進するが、捕獲後は 安楽死処分を行い、基本的には焼却処分するものとする。 また、捕獲個体については、必要に応じて栄養状態、繁殖状況、性比、年齢構成等を分析し、対象 鳥獣の保護管理に資する材料とする。 7.その他被害防止施策の実施に関し必要な事項 特になし 11
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