Telefonica Success Story

SUCCESS STORY
Telefónica
課 題
世 界 最 大 の 電 気 通 信 サービ ス事 業 者で の テ
ス ト に お い て、NFV(Network Functions
Virtualization)ソリューションの展開と性能に
対して、新たなベンチマークを確立し、高効率
の一貫した仮想化ソリューションを実現すること
ソリューション
Intel® Xeon® プロセッサ搭載サーバおよび Intel
データ・プレーン開発キット(DPDK)とともに
Brocade Vyatta® vRouter を使用
成 果
• 市販の x86 Intel® アーキテクチャ・システム
で 80 Gbps の高速性能を達成
• サーバに装備された全ポートをライン・レー
トで稼働
• メモリ・スティックによる簡単な導入から性
能テストまでを 2 時間以内で完了
NFV(Network Functions Virtualization)の能力を実証
テレフォニカは、世界 24 カ国で大手プロバイ
ダとして知られ、3 億 1 千 3 百万以上のアクセ
ス回線数にあたる顧客を擁する世界最大級の電
気通信事業者の 1 つです。モバイル、固定電話、
ブロードバンド・ネットワークとも、各クラス最
高のサービスを提供するとともに、新しいデジ
タル・ソリューションにポートフォリオの重点を
置いた、
「デジタル・テルコ」に向かう変革を進
める中で、収益の拡大を維持しつつ、顧客ニー
ズに応える新たな方法を絶えず探っています。
テレフォニカでは、大規模電気通信事業者の立
場から、仮想化ソリューションが顧客にもたら
すアドバンテージを高く評価しています。新サー
ビスの市場展開にかかる時間を短縮し、運用コ
ストを削減する NFV は、顧客だけでなく事業
者にとっても、カスタマイズしやすい新しい方
法でサービスをパッケージ化する最高の機会を
もたらすものです。しかし、仮想化サービスに
伴う、性能のボトルネックの発生や、運用コス
トの増加、展開スケジュールの長期化などへの
懸念によって、NFV 展開に向かう動きを損なう
ことにもなりかねません。
今回テレフォニカは、ブロケード、Intel、Red
Hat の各社と協力して、仮想環境が通信事業者
の求める性能を発揮するとともに、それが大幅
なカスタマイズを伴わず、柔軟性の低いベンダ
固有のソリューションに頼ったりもせず、また導
入コストが高額にならないように、簡単に実現
できることの実証を試みました。
テストは、各社がテレフォニカの NFV リファレ
ンス・ラボに集まって、このラボのもつフレーム
ワーク設備の中で実施されました。NFV リファ
レンス・ラボは、同社の提携企業やネットワー
ク機器ベンダなどの関連各社が仮想ネットワー
ク機能のほか、上位のサービス・オーケストレー
ション・レイヤなどについてテストと開発を行う
目的で使用されている施設です。
Brocade Vyatta® 5600 vRouter の稼働には、
市販の Intel® アーキテクチャのサーバを使用し、
Red Hat KVM 環 境 を 導入して いま す。KVM
(Kernel-based Virtual Machine) は、 業 界 最
高クラスの性能と、幅広い構成オプションで定
評のあるハイパーバイザです。また OpenFlow
対応のスイッチング機器も使用しています。
「 ラ ボ で、Brocade Vyatta 5600 vRouter を
メモリ・スティックから導入して、性能テストを
完了するまでにかかった時間は 2 時間以下で
す。テスト結果も、ネットワーク運用側にいる
私たちの見方を大きく変えるものです。ソフト
ウェア・ベースのネットワーキングがこれ程の能
力を発揮するとは思いませんでした。新しい革
新的なテクノロジとして、自信をもって今後の採
用を迅速化することができます。
」テレフォニカ
NFV リファレンス・ラボ所長 Francisco-Javier
Ramón‐
Brocade Vyatta 5600 vRouter は、 Intel
Xeon プロセッサ搭載のサーバに、単独の仮想
マシン
(VM)
として導入し、
サーバに装備の全ポー
トをライン・レートで稼働しながら、80 Gbps
の性能を達成しました。この結果は、NFV へ
と移行するうえでの性能の懸念を払拭し、サー
ビス・プロバイダのネットワーク全体に導入を拡
大できる見通しを裏付けるものです。
Brocade Vyatta 5600 vRouter は、Brocade
vPlaneTM テクノロジとともに、サーバの Intel®
Xeon® プロセッサと Intel データ・プレーン開発
キット(DPDK)の能力を生かして、世界最高
の電気通信サービス事業者のネットワークが求
める高い水準の性能を達成しています。
「DPDK は、パケットを処理するに非常に柔軟
なソフトウェア中心のアプローチを採用して、
業界の標準的な市販サーバ上で、きわめて高い
パケット処理性能を実現するものです。DPDK
による、各社が協力した今回のプログラムを通
して、DPDK の備えた能力が、従来の物理アプ
ライアンス設計を仮想アプライアンス設計にス
ムーズに変えていくものであることを証明でき
るのではないかと考えていました。客観的なテ
スト環 境 で、Brocade Vyatta 5600 vRouter
が達成した目覚ましいデータ・プレーン性能は、
それを顕著に示すものです。
」Intel 社製品マーケ
ティング・マネージャ Pravin Kantak
今回のポイントは、次のようになります。
• Brocade vRouter 5600
(仮想環境でライン・
レート速度をサポートする VNF ルータ)
• DPDK を使用したデータ・プレーン
• Linux/Zebra を使用したコントロール・プレーン
• KVM ハイパーバイザを使用した Red Hat 環境
• 2 ソケット・サーバの CPU 使 用率 46% で
80 Gbps のライン・レート処理(192 バイト・
パケット)を発揮
• メモリ・スティックからの導入で 2 時間を切
るテスト所要時間
顧客に向けた通信事業者のサービス提供におい
て、以上のことがもつ意味は非常に重要です。
「高 水準 の 性 能と運 用のシンプルさは、強 力
な 組 み 合 わ せ と い え ま す。Brocade Vyatta
5600 vRouter によって、オープン環境に実装
した NFV が、カスタマイズを必要とせずに、
運用を大幅に簡素化して、コストを削減する潜
在性をもつことが証明されました。展開の容
易さも併せて考慮し、今回のテスト結果によっ
て、性能の問題は、NFV 採用の障壁とはなり
得ないということがいえます。
」‐ テレフォニカ
グローバル CTO ユニット、ネットワーク仮想化
テクノロジ & ストラテジィ責任者 Antonio José
Elizondo Armengol‐
詳細については、
次の Web サイトをご覧ください。
www.brocadejapan.com
スイッチング性能
パケット・スイッチング性能
(Mpps)
パケット・サイズ ( バイト数 )
図 1.
市販サーバ 1 台のスイッチング能力 (40M フロー、512K 経路、E5-2697 v2 デュアル・
ソケット ̶ 8 x 10 GbE ポート、4 x Intel® X520 NIC)
ブロケード コミュニケーションズ システムズ株式会社
〒 100-0013 東京都千代田区霞ヶ関 1-4-2 大同生命霞ヶ関ビル
TEL.03-6203-9100 FAX.03-6203-9101 Email:japan-info@brocade.com
BROCADE に関するより詳しい情報は、以下の Web サイトをご覧ください。
http://www.brocadejapan.com
© 2015 Brocade Communications Systems, Inc. All Rights Reserved. 05/15 GA-SS-1925-00-J
ADX、Brocade Assurance、B-wing シ ン ボ ル、DCX、Fabric OS、HyperEdge、ICX、MLX、MyBrocade、OpenScript、The Effortless Network、VCS、
VDX、Vplane、および Vyatta は登録商標であり、Fabric Vision および vADX は、米国またはその他の国における Brocade Communications Systems Inc. の
商標です。その他のブランド、製品名、サービス名は各所有者の製品またはサービスを示す商標またはサービスマークである場合があります。
注意:本ドキュメントは情報提供のみを目的としており、Brocade が提供しているか、今後提供する機器、機器の機能、サービスに関する明示的、暗示的な保証
を行うものではありません。Brocade は、本ドキュメントをいつでも予告なく変更する権利を留保します。また、本ドキュメントの使用に関しては一切責任を負い
ません。本ドキュメントには、現在利用することのできない機能についての説明が含まれている可能性があります。 機能や製品の販売 / サポート状況については、
Brocade までお問い合わせください。
ブロケードが選ばれる理由
「Brocade Vyatta 5600 vRouter に よっ
て、オープン環境の NFV が、特別なカス
タマイズも必要なく優れた結果をもたらす
ことが実証されました。展開も簡単に行え
るうえ、もはや性能が NFV 採用の障壁で
はないことを示す結果が得られています。
」
‐ テレフォニカ グローバ ル CTO ユニッ
ト、ネットワーク仮想化テクノロジ & スト
ラ テ ジィ 責 任 者 Antonio José Elizondo
Armengol‐