Cambridge University Japanese Interdisciplinary Forum ケム川 散 歩 道 十色会会報 vol.2 2006/07 年度版 2006 年 10 月 16 日(月) 去る 10 月7日ペンブルックカレッジ日本ルームにて開催されましたウェルカムパーティーに は、総勢 50 名以上もの方々にお越しいただきました。学期が始まり各所でパーティーが開か れる中、足を運んでくださった皆様にまずは幹事一同御礼申し上げます。大変な盛況で新米 幹事一同てんてこ舞いでしたが、大変多くの方々のご助力をいただき無事に閉会の運びとな りました。また、お料理に腕をふるってくださった方々のおかげで本会が一層の盛り上がりをみ せたことは言うまでもありません。本当にありがとうございました。 さて早速ですが、今年度第一回目のセミナーの日時が決まりましたのでお知らせいたしま す。今回は、中世ヨーロッパの文化について研究されているナタリヤ・ペトロフスカイヤさんか ら、『ダヴィンチ・コード』のおかげで人気再燃中の聖杯伝説について、「聖グレイルとは?」と いうタイトルでご講演いただきます。ディスカッションタイムの後はいつものようにパブ・ミーティ ングもございますので、こちらも合わせてぜひお気軽にご参加ください。 2006/07 年度 第一回 十色会セミナー 「聖グレイルとは グレイルとは?」 とは?」 ナタリヤ・ペトロフスカイヤ氏(Miss Natalia Petrovskaia) 日時:10月28日(土) 開場 19.30 セミナー開始 19.45 (~21.00 終了予定) 会場:Seminar Room, No.1 Newnham Terrace (Darwin College 裏門の南側) 講演要旨: 今日我々はグレイル、又はアーサー王と言う時はっきりしたイメージをすぐに思い起こすに 違いない。最近で言うと『アーサー王』或は『ダビンチ・コード』等のハリウッド映画によって普及 されたのである。これはグレイルとアーサー王の伝説がまだ生きている、そして、進化している ことを表している事象である。この生きている、進化している事態は聖グレイル又はアーサー 王に興味がある限り続くのだろう。 しかし、我々の現在の聖グレイルとアーサー王のイメージと、その伝説が生まれた時の本質 とは大きく異なる。グレイルの本質のわかり方がどの位変わって来たのか、そして元の伝説の グレイルのイメージはどういうものだったのか。これらを確認するためにはある二つの初期中世 原作を考察する必要がある。 この二つの著作とは、聖グレイルとアーサー伝説が生まれた中世初期ウェールズの『エヴラ ウグの息子ペレジュール(Peredur vab Efrawg)』と、12世紀後半頃の中世ベストセラーとも 言えるクレチャン・ド・トロワ著『グレイル物語(Contedu Graal)』である。 今回のセミナーではこの二つの著作とその他の中世ウェールズ資料を使用して中世のア ーサー伝説に現れるグレイルの本質を再構成することに関しての問題を探究し、それに関し てのいくつかの学説を紹介しようと思います。 We are looking forward to seeing you!! フォーラム、セミナー等イベントの告知は、ご登録いただきましたメールアドレスにお届けするお知らせの他にウェ ブサイトにも掲載しております。こちらもあわせてご利用ください。 十色会(CUJIF): http://www.cam.ac.uk/societies/cujif/index.htm <入会申し込みのお済みでない皆様へ> セミナーにいらっしゃいました際に受付または幹事にお申し付けください。 年会費は£6(学生£4)です。入会をご希望でない方にはイベントごとに入 場料として£2(学生£1)をいただいておりますのでご了承ください。ただし 初回は無料です。 編集後記 会報 vol.2 は、十五夜を過ぎ、まもなくハロウィンというタイミングでの発行となりました。学期が始まって一ヶ月 が経ちましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?私のロンドンでのインターンシップは終わりに近づき、ケンブリ ッジに完全に帰れる日ももうすぐです。今秋は例年に無く暖かい日が続いていますので、天気のいい日は仕事を しながらもつい戸外へ遊びにいきたくなってしまいます。 さて、謝辞が最後の最後となってしまいました!ウェルカムパーティーでは本当に沢山の方々にお世話になり ました。準備段階からご助言いただいた天ヶ瀬さん、池口さん、後藤さん、添野さん(五十音順、以下同様)、ま たお料理をご提供くださった岩崎さんご夫妻、佐藤さん、団野さん、津上さん、福田さん、光田さん、そして、ご来 場いただいた途端に設営にご協力くださった仁分さん、後片付けに力を貸してくださった井上さん、渋谷さん、光 田さん、最後に、準備から会場設営、料理提供、片付けの全ての段階で幹事を支えてくださった笠原さん、田 中さん、そして会場確保から料理提供から幹事のミスのカバーから何から何まで気持ちよく引き受けてくださった 矢野さんご夫妻にこの場を借りて今一度感謝を表したいと思います。大変ありがとうございました。 それでは皆様、第一回のセミナーでお会いしましょう!(松井) 幹事: 高木大輔(dt268@cam.ac.uk), 馬場紀寿(nb339@cam.ac.uk), 松井聖子(skm39@cam.ac.uk)
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