実践教育支援センター 平成 24 年度事業報告集 - www2.matsue

松江工業高等専門学校
実践教育支援センター
平成 24 年度事業報告集
(2012.4 ~ 2013.3)
第 12 号
実践教育支援センター長 挨拶
実践教育支援センター長 田邊 喜一
前センター長 郡原宏教授よりバトンを受け取り、新入社員のよ
うな気持ちでセンター長を務め始めて、早 1 年が過ぎました。現時
点での感想を総じて言えば、
「平穏無事」
「出番なし」といったとこ
ろでしょうか。その背景として、当センターが、技術長を要として
機能的に組織化され、かつ、技術職員の皆様方がそれぞれ自主性を
発揮して職務に臨んでおられることが挙げられるでしょう。当セン
ターは平成 17 年に実践教育支援センターに名称が変更され、
「機能
する技術集団」を目標にして、様々な改革に果敢に取り組んで来られました。その過程が一定の成果
として、今、結実しているように見受けられます。それは、昨年度に引き続き本年度も「機能する技
術職員組織を目指した取組み」を題目として、平成 24 年度国立高等専門学校職員表彰を受賞された
ことにより裏付けられます。昨年度は技術職員の単独受賞でしたが、本年度は組織全体で受賞した点
が重要であると思います。これは、当センターが各高専に設置されているセンターのあるべき姿の一
つのモデルとして評価されたのだと考えることができます。井上明校長も、今回、組織として受賞し
た意義は大きいと評価されておられるように、松江高専全体として栄誉を受けたものと捉えて良いよ
うに思います。
さて、センターの主要な業務は「学生実験実習の支援業務」、
「実験実習管理業務」、
「研究、各種コ
ンテスト関連の製作・技術支援業務」
、
「学校開放事業支援」、
「人材育成講座の講師担当」など、多岐
にわたっております。このような業務は、技術職員の皆様が現時点で保有されておられる知識や技術
力の“アウトプット”に相当すると思います。
それでは、技術職員としてのレベルを向上させるのに必要な新しい知識の吸収や最新技術の習得等
に相当する“インプット”については、どのような現状にあるのでしょうか?第一に、自己研鑽とし
ての各種の講習会・研修会あるいは学会への積極的な参加が挙げられます。現在、これ等の講習会へ
の旅費・講習費等の大部分は、当センターが中心となって応募した特別教育研究経費「企業技術者等
活用プログラム」で賄われております。すなわち、当センターの自助努力により自己研鑽が進められ
ている状況にあると言えます。
第二に、ほぼ毎年実施されている民間企業派遣研修があります。本年度も 1 名、地元の企業にお
世話になっております。この派遣研修は約 2 ヶ月間という比較的長い期間が日程として組まれてい
るため、1 人の技術職員が何回も連続して受講できるわけではありません。今後は、1~2 週間程度
の短期間の民間企業派遣についても、積極的に活用していただきたいと思います。
第三に、科学研究費補助金(奨励研究)による各自の関心を反映した自主研究が挙げられます。奨
励研究は、自己の創造性の育成や専門分野の深化を図るための最も効果的な自己研鑽であるように思
います。科研費は、新しい発想やその発想を実現できる研究能力が認められないと採択されません。
当センターは平成 23 年度までは群を抜く高い採択率を誇っておりましたが、本年度は“相対的に”
やや採択率が低下しております。科研費の申請には、新しいアイデアを創案し、それを達成するため
の方策を練るための時間や労力が相当必要であると感じます。採択率低下の一因として“アウトプッ
ト”の過負荷があるのかもしれませんが、今後も高い採択率を維持すべく、積極的かつ挑戦的な取り
組みをお願いしたいと思います。
今後も、実践教育支援センターに課される業務は増えることはあっても縮小することはないように
思います。本当に、大変な状況ですが、是非、アウトプットとインプットのバランスの取れた方向性
でもって業務を推進していただきたく願います。微力ではありますが、バランスの調整役として機能
するのが私の仕事なのかなあと認識し始めております。来年度も頑張りましょう!
技術長挨拶
実践教育支援センター
技術長 福田 恭司
平成 13 年度に「機能する技術集団」を目指し、技術職員の組織
化をスタートしてから早いもので 12 年の歳月が流れ、この事業報
告集の発行も 12 号を数えることとなりました。あらためて、過去
の報告集を紐解いてみると、これまでの様々な取組や活動が走馬燈
のように脳裏をよぎり、長年の念願であった組織化の実現に向けて
奔走していた当初の頃がつい先日のことのように思い返されます。
この様に、過去を振り返って感傷に浸っているだけでは自己満足
でしかありません。蓄積された 12 冊の報告集は、これまでの活動や取り組み、その効果などを時系
列で記録した貴重な資料であり、活用の如何によっては、今後の組織を発展させるための手法と方向
性を定めるための心強い武器となる可能性を持っています。これからは、一歩踏み込んだ技術職員の
職務について議論を深め、社会や高専において必須となる職種として確立することが求められます。
一方では、教育支援業務において組織化以降の様々な取組や意識改革等により、技術職員の役割は
徐々に明確なものとなってきています。学生に対して、教員の役割が知識を教えることなら、技術職
員は実験実習等において“ものづくり”の実践的な現場に関わる訳ですから、修得した知識や技術を
実感のこもったより深い理解へ導くところで影響を与えることになります。よって、教員や事務職員
との連携により効果的に教育効果をあげることが技術職員として最も重要な役割と言えるでしょう。
しかし、近年の入学する学生や小中学生には、学校での教育や家庭生活の中で体験的な要素が減少
していることが起因すると考えられる様々な変化を感じます。例えば、ものづくりのために必要な知
識は学んでいるのに、ものづくりの経験が少ないため学んでいることと“ものづくり”が意識の中で
繋がらない。何のために学んでいるのか納得できないので、学習意欲がわかないといった状況です。
このことは将来の“ものづくり”を担う人材を育成する高専にとって致命的ともいえる状況となって
おり、技術職員が高専教育において果たすべき役割はますます重要なものとなっています。
この様な中で、必要とされる技術職員となるためには、たゆまぬ研鑽が必要です。特に、学生や教
員と繋がるために必須となる”コミュニケーションスキル“、学生に対して実践的な知識と技術の教
育に必要となる、”感覚的な理解”を深めるために自らが数多くの実践を積み重ねることが大切であ
ろうと考えられます。
この 1 年を振り返ると、特筆すべき出来事として国立高等専門学校機構職員表彰において、理事
長賞を受賞することができ、昨年の川見技術専門員の受賞に続く 2 年連続の受賞となります。今回
は「機能する技術職員組織を目指した取組み」と題して、実践教育支援センターをグループとして
申請したものです。これは、組織化以来の様々な取組が評価されたもので、組織全体としての受賞は
非常に意味のあるものだと考えています。このことは、組織化当初からご尽力いただいた諸先輩方の
お力添えによるところが大きく、改めて感謝を申し上げる次第です。
最後に、次年度からも「機能する技術集団!松江オリジナル!」に磨きをかけ、更に進化した「実
践教育支援センター」をお見せできるよう頑張ってまいる所存です。関係各位におかれましては、一
層のご指導とご鞭撻を賜りますようお願いを申し上げて巻頭の挨拶といたします。
目次
実践教育支援センター長 挨拶
【実践教育支援センター長
田邊 喜一】
実践教育支援センター技術長 挨拶
【実践教育支援センター技術長 福田 恭司】
□トピックス
◎平成 24 年度国立高等専門学校機構職員表彰理事長賞受賞
◎ソーラー充電式 LED 外灯の製作について
・・・・・・・・・ 2
・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
□各委員会および各班からの年間報告
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
◎支援委員会【支援委員長:岡田 康】
◎研修委員会【研修委員長:池田 総一郎】
◎評価委員会【評価委員長:本多 将和】
・・・・・・・・・・・・・・・・13
・・・・・・・・・・・・・・・・・16
◎第 1 技術班【主査:内村 和弘】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
◎第 2 技術班【主査:川見 昌春】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
◎第 3 技術班【主査:福田 恭司】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
□地域貢献・学生支援・推進室の取組
◎一覧表
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
■外部資金受け入れ状況
■技術相談受け入れ状況
■人材育成講座講師一覧
◎学校開放事業
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
■チャレンジ!電子工作
■電子レンジで鉄を作ろう
■竹でマイ箸を作ろう
■先端加工機でオリジナル LED ライトをつくろう
◎その他
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
■CAD/CAM を用いた先端加工機演習講座
■インターネットサーバ運用講座
■高齢者支援アプリに関する共同研究
■測量技術を活用した JST 支援事業への取組~古代米アート(ホタル)~
■『巨大イルミネーション~PHENIX~』の作成
■科学の縁結び
■エコラン活動報告
■EDLC と太陽電池を組み合わせた夜間点滅灯の試作
□実践教育支援センターの取組
◎奨励研究報告
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
■プローブ交通情報を用いた 3 次元地図生成システムの研究【池田】
■アクセスチケット方式によるシングルサインオン型ネットワーク認証システムの開発【岡田】
◎民間企業派遣研修報告
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
■小松電機産業株式会社
◎出張報告
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
■平成 24 年度出張先一覧
■CFD の基礎とノウハウ・熱流体解析基礎コース
■平成 24 年度 中国地区高等専門学校技術職員研修
■組み込み Android 開発力強化集中講座
■複合加工機トレーニングスクール受講
■鋳物の製造方案に関する技術調査及び資料収集
■第 4 回高専技術教育発表会 in 木更津
■平成 24 年度 愛媛大学総合技術研究会
◎スタッフ紹介
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
■新人紹介
■今年度を振り返って!来年度への抱負
□資料集
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53
■松江高専実践教育支援センター規則
■実践教育支援センター運営に関する内規
■技術系職員の民間企業等派遣研修実施要項
■実践教育支援センター組織図
■実践教育支援センター学内部会分担表
■実践教育支援センター会議議事録
■写真集(研修、学校開放、講座等)
■取得資格一覧
□編集後記
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・70
【表紙写真】
左上:教育支援(工作実習)の様子
右上:地域貢献(巨大イルミネーション)
中央:職員表彰理事長賞表彰状
左下:LED 外灯の製作風景
右下:実践教育支援センター研修会の様子
トピックス
◎職員表彰理事長賞受賞
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
◎ソーラー充電式 LED 外灯の製作について
・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
各委員会および各班からの年間報告
◎支援委員会【支援委員長:岡田 康】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
◎研修委員会【研修委員長:池田 総一郎】
・・・・・・・・・・・・・・・・13
◎評価委員会【評価委員長:本多 将和】
・・・・・・・・・・・・・・・・16
◎第 1 技術班【主査:内村 和弘】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
◎第 2 技術班【主査:川見 昌春】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
◎第 3 技術班【主査:福田 恭司】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
‐1-
トピックス
平成 24 年度国立高等専門学校機構職員表彰理事長賞受賞
実践教育支援センター
技術長 福田 恭司
平成 24 年度国立高等専門学校機構職員表彰において、実践教育支援センターが技術職員部門で
理事長賞を受賞した。これは、昨年度理事長賞を受賞した川見技術専門員に続くもので、松江高専
としては 2 年連続の受賞となる。
この賞の表彰基準は以下の通りで、該当する個人またはグループを表彰するものである。
① 業務の合理化・効率化等において、特に高く評価できる成果が認められる者
② 教育支援業務,研究支援業務、学生支援業務等において、特に高く評価できる成果が認められる
者
③ 業務の質の向上において、高度な資格を取得するなど特に高く評価できる成果が認められる者
④ 中期計画・年度計画等の目標達成において、特に高く評価できる成果が認められる者
⑤ 地域社会など外部との連携において、特に高く評価できる成果が認められる者
⑥ 上記のほか、特に他の職員の模範として推奨すべき実績等があったと認められる者
今回「機能する技術職員組織を目指した取組み」と題して、実践教育支援センターをグループ
として申請した。組織としての受賞は過去に例がなく、今回が全国高専で初めてのこととなる。
平成 13 年度の組織化以来、「機能する技術集団!松江オリジナル!」を目指した様々な取組に
より、個々のスキルアップ・コミュニケーションの構築が進み、連携の取れた強固な組織へと
変貌してきた結果、日常的な各種支援業務に加えて、実験実習等に関わる管理運営業務、外部
資金の獲得等の幅広い貢献が成果として認められ、外部からの客観的な目線で評価されたもので
ある。
10 月 31 日の校長・事務部長会議終了後、井上校長への代理授与が行われ、後日本校特別会議室
において、井上校長より技術長へ表彰伝達式が行われた。
2 年連続の受賞ということで周辺の高専に与える影響も大きくなっており、講演依頼に対して対
応する機会も増えている。今年度は、8 月に近畿地区技術職員研修会へ講演依頼があり、技術長が
対応した。また、3 月には、阿南高専の技術職員研修会、徳山高専の技術職員研修会へ講演依頼が
あり、それぞれ川見技術専門員、福田技術長が対応した。
この様に、他高専から注目され影響を与える機会が増えることは、それなりの責任も発生するこ
とになる。今後は状況を認識して、与える影響も考慮しながら進むことが必要となる。
-2-
トピックス
ソーラー充電式 LED 外灯の製作について
報告者:池田 総一郎
1.はじめに
実践教育支援センター全員で取り組むプロジェクトとして、ソーラー充電式 LED 外灯の製作を
行った。ソーラー充電式 LED 外灯とは、外部電源を使用せずにソーラーパネルで充電を行い、セ
ンサーで人を検知し LED を点灯させる外灯のことである。
プロジェクトの目的としては、学内で夜間に照明が届かない場所に設置して安全を確保すると共
に、センター技術職員のスキルの向上を目指すこととしている。さらに、データを送信しサーバで
公開することで、学生に対する教育的な意義も考慮している。
2.製作について
LED 外灯の機能としては、ソーラーパネルでバッテリーを充電し、夜間にエリア内に入った人を
検知して、人が通行する間だけ点灯を行うこととする。さらにサーバに、充電状況や点灯回数等の
データを無線で送信する機能を有する。
担当の割り振りは、第 1 技術班(機械系)が回路用ボックス、ソーラーパネルや LED の取り付け
部分の設計製作、第 2 技術班(電気情報系)が充電制御回路、LED とセンサー等の電気系の設計製作、
第 3 技術班(土木系)がポールと土台の設計と設置を担当した。
仕様としては、ソーラーパネルは 2 枚で、バッテリーはエネループを使用し、マイコンで充電制
御を行う。人の検知には赤外線センサーを使用する。充電状況等のデータは無線(XBee)を使用して、
送信することとする。受信を行うサーバ側では、得られたデータを表示することとする。設置する
ポールの高さは 3m とし、LED や制御回路部分には防水加工を施す。
実際の製作では、各班が連携を取りながら、設計と実験を行った。
3.まとめ
学内に設置するためのソーラー充電式 LED 外灯の製作を行ったが、年度内に完成させることが
できなかった。残る課題は、センサーとボックス等の設計、設置となる。次年度の早い段階での完
成を目指すこととする。
-3-
各委員会からの年間報告
支援委員会
報告者:岡田 康
支援委員会:岡田 康・内村 和弘・奥原 真哉・小吹 健志
1.はじめに
今年度の支援委員会は、例年どおり教育支援・製作依頼・技術支援の受付・取りまとめ、そして、
実験実習に関する業務の調整・調査・取りまとめを業務の中心として活動した。
具体的な活動内容は、以下のとおり。
2.活動内容および評価
○ 教育支援、製作依頼、技術支援に関する業務
教育支援: 実験実習・演習などの支援計画および実施
製作依頼: 教育研究に関する装置・部品等の製作、特殊加工等の受付とその対応
技術支援: その他の技術的な支援(共同研究、学校開放事業、オープンキャンパス、出張授業、
イベント等)の受付とその対応
○ 実験実習管理業務
実験実習計画書の作成、配布、集計
実験室及び演習室の部屋割り、調整
実験実習予算案の作成
○ 各支援業務に対するアンケートの実施
教育支援(前期、後期終了後の年間 2 回)、製作依頼(納品後)、技術支援(対応後)
(1) 教育支援
通年の常勤 1 人あたりの平均時間数は 14.9 時間であり、過去 2 年間の状況(H23:14.5 時間、
H22:14.5 時間)と比較すると増加した。また、支援を行った科目は、計 84 科目(前期:43 科
目、後期:41 科目)で、近年の実験テーマの改変や演習科目の追加により依頼数が増加傾向に
ある。
前期は時間割の都合により、環境・建設工学実験 4 と測量実習 2 が同じ時間帯となり、担当
教員との相談で、測量実習 2 については都合がつく場合のみの支援体制となった。このため、
依頼があった科目への対応ができなかったが、今後も共通実験室・演習室の部屋割りといった
時間割の都合上、時間割の状況によっては、支援業務に当たれない科目が出ることも予想され
ることから、学生教育に影響する不安がある。また、このことが実験実習の場における若年層
職員への業務の引き継ぎや、学生への安全面に関する管理を難しくしている。
-4-
各委員会からの年間報告
H24年度前期 教育支援
山本
内村
本多
1班
奥原
小吹
山崎
宮田
川見
2
3
4
月
水
D1
電子制御基礎1
6 M3
7 機械工作実習3
8
9
10
D5
工学実験6
5
6
7
8
9
10
1
2
3
4 M2
M3
機械工作実習3
M3
機械工作実習3
M3
機械工作実習3
M3
機械工作実習3
M1
機械基礎実習1
M1
機械基礎実習1
M1
機械基礎実習1
M4
機械工学実験1
コン ピ ュータリテラ シ1
J4
情報工学実験3
M2
機械工作実習1
M2
機械工作実習1
M2
機械工作実習1
J3
プログラミング3
安食
C1
環境セミナー
C1
環境セミナー
C4
C4
環境建設工学実 環境建設工学実
験2
験1
E1
創造演習1
E1
創造演習1
E3
情報処理3
C3
測量実習
E3
電気工学実験1
E3
電気工学実験1
E3
電気工学実験1
E2
電気工学基礎実験1
1-4
基礎情報
C3
測量実習
1-5
基礎情報
J3
プログラミング3
C4
情報処理演習2
J5
ネットワーク管理
2
D3
工学実験2
備考
福田
J3 OSSリテラ
シー2
S1
ネットワーク管理
E3
情報処理3
須山
J3
情報工学実験1
M2
機械工作実習1
E2
電気工学基礎実験1
1-3
基礎情報
C4
情報処理演習2
C5
C5
環境建設工学実 環境建設工学実
C3
験4
験4
測量2
E2
電気工学基礎実験1
J2
プログラミング1
5
6
7
8
9
10
D3
創造設計製作1
D3
創造設計製作1
1
2
3
4
金
三反田
E2
創造演習3
J1
E4
電気工学実験3
J3 OSSリテラ
シー2
D2
基礎デザイン
5 機械工作実習1
6
7
8
9
10
M3
機械工作実習3
M1
機械基礎実習1
D3
CAD/CAM
3班
泉
C5
情報処理演習3
D1
電子制御基礎1
1
2
3
4
木
2班
福島
岡田
5
1
2
3 M1
4 機械基礎実習1
火
池田
J4 ゲームプログ E2
ラミング
創造演習3
1
D3
創造設計製作1
E4
電気デザイン1
専攻科
CAD工作演習
E4
電気デザイン1
J2
J2
情報工学基礎実験1
情報工学基礎実験1
1-1
基礎情報
1-2
基礎情報
J2
情報工学基礎実験1
D3
プログラミング2
D3
プログラミング2
C2
測量1
5
6
7 M3
8 機械工学実習
9
10
M3
機械工学実習
M3
機械工学実習
C2
測量1
M3
機械工学実習
H24年度後期 教育支援
内村
本多
奥原
1班
小吹
山本
山崎
宮田
1
2
3
4
月
5
6
7
8
9
10
D1
電子制御基礎2
M1
機械基礎実習2
M1
機械基礎実習2
M1
機械基礎実習2
D4
工学実験5
M4
機械工学実験2
M4
機械工学実験2
M4
機械工学実験2
D2
工学実験1
D2
工学実験1
1
2
3
4
火
水
5
6
7
8
9
10
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
D4
創造設計製作3
D4
創造設計製作3
M3
創造演習
D3
工学実験3
M2
機械工作実習2
D4
創造設計製作3
M1
機械基礎実習2
M2
機械工作実習2
池田
J2
プログラミング2
E2
情報処理1
M1
機械基礎実習2
D1
電子制御基礎2
金
5
6
7
8
9
10
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
2班
福島
3班
泉
三反田
須山
J1
コンピュータリテラ
シ2
J3
基礎計算機工学2
D2
工学実験1
D4
創造設計製作3
M2
機械工作実習2
D2
工学実験1
D2
工学実験1
D4
創造設計製作3
D4
創造設計製作3
M3
創造演習
M3
創造演習
M2
機械工作実習2
M2
機械工作実習2
E3
電気工学実験2
J5
ゲームプログラミング
J3
OSSリテラシ3
J2
OSSリテラシ1
J3
情報工学実験2
E3
情報処理3
J4
ネットワーク管理1
D2
工学実験2
E4
電気工学実験2
E4
電気工学実験2
J3
情報工学実験2
備考
福田
安食
C2
環境・建設工学創
造演習1
C2
環境・建設工学創
造演習1
C4
C4
環境建設工学実験 環境建設工学実験
3
3
J5
ゲームプログラミング
J2
OSSリテラシ1
J3
情報工学実験2
C4
C4
環境建設工学実験 環境建設工学実験
2
1
C3
測量実習2
C3
測量実習2
C2
測量実習1
C2
測量実習1
C3
測量実習2
C3
測量実習2
J2
J2
情報工学基礎実験 情報工学基礎実験
2
2
1
2
3
4
木
岡田
全学科2・3年
電気工事特別演習
M3
創造演習
M2
機械工作実習2
川見
D3
プログラミング3
D3
プログラミング3
J3
プログラミング4
D3
創造設計製作2
D3
創造設計製作2
D3
創造設計製作2
J4
データベース概論
E2
電気工学基礎実験
2
E2
電気工学基礎実験
2
D2
プログラミング1
E3
基礎計算機工学2
D2
プログラミング1
J1
プログラミング基礎
E1
電気創造演習2
E1
電気創造演習2
C1
情報処理演習1
J1
プログラミング基礎
J3
プログラミング4
-5-
各委員会からの年間報告
(2) 製作依頼 ・・・ 依頼件数 77 件、支援時間 330 時間
今年度の依頼件数および支援時間の集計結果は上記のとおりとなった。
依頼の分類とその割合についての集計結果は表 1 のとおりとなっており、昨年度と比較する
と「研究(卒業研究、教員研究含む)」が 64 件から 47 件へ、
「コンテスト」が 36 件から 14 件へ
それぞれ減少した。
「コンテスト」については、前年度依頼の多かったロボカップや ET ロボコン、マイコンカー
ラリー大会に関する依頼が無かったためである。
また、支援時間についても、支援件数と併せる形で昨年度の 614 時間から 330 時間へ減少し
た。
時間数の減少による空き時間については、新規採用職員に対しての実験実習をはじめとする教
育支援や、製作依頼や技術支援に対応するための各種機器の操作法等の引き継ぎを行うための時
間に充てることで、
次年度以降の各支援依頼について、円滑に対応できる体制となるようにした。
この他にも、学生が授業で利用する試料製作や、学校開放事業やオープンキャンパスに関する
ものや、学内 HP の更新や製作、学内環境の整備といった様々な依頼に対応した。
(3) 技術支援 ・・・ 支援件数 77 件、支援時間数 601 時間
今年度の依頼件数および支援時間の集計結果は上記のとおりとなっており、支援件数は昨年度
とほぼ同等であったが、時間数は大幅に増加した。
また、依頼の分類とその割合についての集計結果は、表 4 のとおりとなっており、「研究」が
51%、
「学生活動」が 32%で、多数を占めた。
「研究」は、レーザー加工機による各種材料の加工の依頼がほとんどを占めた。
「学生活動」では、卒研学生や専攻科生へのレーザー加工機やワイヤ放電加工機の使用をはじ
めとする技術指導の他、研究で利用する加工についての依頼が多く、学生や教員の研究活動にお
ける工作機器の必要性が表れている。
「その他」には、学内 HP の更新や学内環境整備、卒業研究や、各種イベントに関連する依頼
があった。
製作依頼、技術支援どちらについても、学科だけでなく事務や各委員会など様々な依頼が申し
込まれた。また、新任教員からも年度始めから早速支援依頼が出るなど、昨年度同様広く対応で
きていると思われる。次年度以降も引き続き、依頼に対応できるような支援体制としておくこと
が大切だと思われる。
-6-
各委員会からの年間報告
-7-
各委員会からの年間報告
平成 24 年度
番号
受領年月
日
申込者氏名
製作依頼一覧
製作品名
加工品名
使用目的
1
H24.4.3
本間
寛己
ミニレスコン用電源
ケーブル
M2
M3
2
3
4
5
H24.4.12
H24.4.12
H24.4.23
H24.5.15
別府
亀谷
別府
福間
俊幸
均
俊幸
真澄
キックデバイス
受け皿置台
ロボカップ板
アルミ板加工
6
H24.5.16
柴田
俊文
載荷装置
7
H24.5.17
荒尾
慎司
8
9
H24.5.23
別府
俊幸
ロボカップのため
卒業研究
ロボカップのため
EDLC デモ品の作成
構造デザインコンペティション
の載荷装置
3 方向接合マンホールの形状損
失に関する研究
専攻科実験のため
H24.5.29
別府
俊幸
10
H24.5.30
福間
真澄
11
12
13
H24.5.31
H24.6.1
H24.5.31
片山
恒次
別府
優
秀起
俊幸
14
H24.6.7
新野邊
15
H24.6.11
福間
真澄
16
17
18
H24.6.12
H24.6.18
H24.6.25
片山
片山
片山
優
優
優
19
H24.7.2
福間
真澄
20
21
H24.7.3
H24.7.2
箕田
片山
充志
優
22
H24.7.3
荒尾
慎司
23
H24.7.6
本間
寛己
24
H24.7.9
柴田
俊文
25
26
27
28
29
H24.7.10
H24.7.11
H24.7.11
H24.7.16
H24.7.19
別府
東原
渡海
本間
伊藤
俊幸
哲男
雅信
寛己
秀幸
30
H24.7.20
衣笠
保智
31
H24.8.6
荒尾
慎司
マンホール底面加工
32
H24.8.21
片山
優
33
H24.9.14
和田守
34
H24.9.25
渡海
雅信
35
H24.9.27
亀谷
均
36
H24.10.4
田邊
喜一
37
H24.10.4
箕田
充志
アルミ加工
Web 参加申込シス
テム
バッテリーユニット
の製作
しじみ良否判別装置
天板の穴あけ
眼球撮影用小型カメ
ラの固定器具
FRP 板切り出し
幸市
美穂
マンホール底面、側
壁加工
専攻科 利用物品
スペーサ
EDLC の活性炭製造
炉
穴あけ加工
プラスチック加工
蓋
オープンキャンパス
の参加者登録用プロ
グラム作成
EDLC ケースの端子
取し出し口
アクリル穴あけ加工
溶接
鉄フレーム加工
EDLC ケースの端子
取し出し口
真鍮切削
ベニヤ板穴あけ
マンホール底面、側
壁加工
ロボット構成部品
書道パフォーマンス
用キャンバス
L 金具
銅板と亜鉛版を切断
鋼球へプレート溶接
ロボットキット部品
ジグ作成
Ene1GP マシン用電
池ボックス
-8-
機械工作実習 1,
創造演習
研究のため
EDLC の活性炭製造炉の製作
ロボコン
卒業研究(光通信の実験)のため
ロボコン
オープンキャンパス
EDLC ケースの端子取し出し口
の端子
ロボコン
ロボコン
ロボコン
EDLC ケースの端子取し出し口
の端子
放電実験用電極修繕
電気創造演習 3
3方向接合マンホールの形状損
失に関する研究
オープンキャンパス
オープンキャンパスにおける書
道部の活動実演
研究のため
学校開放事業で使用
卒業研究
オープンキャンパス
垂れ幕に使用
卒業研究(Ene1GP 参加マシン)
3方向接合マンホールの形状損
失に関する研究
ロボコン
高専教育改革推進経費成果報告
会への出欠調査
担当者
川見,池田,岡
田,泉,福島,三
反田,須山
内村
奥原
内村
内村
福田
内村、奥原
内村
奥原
内村、本多、宮
田、奥原
内村
山崎
内村
川見
奥原
内村
内村
内村
小吹、奥原
山崎、奥原
内村
内村、奥原
内村
福田
内村
小吹
小吹
内村
宮田
内村
内村、奥原
奥原
川見
計測
福島
卒業研究
内村
卒業研究
内村、小吹
研究
内村
各委員会からの年間報告
38
H24.10.19
青代
敏行
39
H24.10.22
高尾
学
40
41
42
H24.10.22
H24.10.26
H24.10.26
43
H24.10.29
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
H24.10.30
H24.11.2
H24.11.5
H24.11.9
H24.11.9
H24.11.15
H24.11.16
H24.11.19
H24.11.19
H24.11.20
H24.11.29
高尾 学
恒次 秀起
福間 眞澄
パトリシア・マ
ロー、早水英美
別府 俊幸
箕田 充志
別府 俊幸
福間 眞澄
藤岡 美博
箕田 充志
恒次 秀起
箕田 充志
青代 敏行
箕田 充志
高尾 学
55
H24.12.3
加藤
健一
56
H24.12.10
恒次
秀起
57
H24.12.10
福間
眞澄
58
H24.12.12
恒次
秀起
59
H24.12.12
高尾
学
60
H24.12.12
高尾
学
61
62
H24.12.15
H24.12.18
山田
高見
裕巳
昭康
63
H24.12.19
恒次
秀起
64
H24.12.21
加藤
健一
65
H25.1.9
福間
龍一
66
H25.1.17
別府
俊幸
67
H25.1.17
柴田
俊文
68
H25.1.23
高見
昭康
69
H25.1.24
加藤
健一
70
H25.1.29
別府
俊幸
71
H25.2.1
恒次
秀起
72
H25.2.1
恒次
秀起
73
H25.2.1
恒次
秀起
74
H25.2.22
福間
眞澄
75
H25.2.27
福間
眞澄
76
H25.2.27
福間
眞澄
77
H25.3.22
本間
寛己
ロボコン用部品
ダリウスタービンの
側板
ウエルズタービン
プラスチック板加工
賦活炉部品
卒業生用アンケート
スペーサ
銅板加工
空気砲ホルダ
賦活炉外装ケース
段付きシャフト
FRP 板加工
光接続部品
アクリル加工
ロボコン部品
アクリル加工
ピトー管止め具
チューブポンプ用ケ
ーシング
ジュラコンの穴開け
マイクロ水力発電機
用制御器
POF 接続用部品
波力発電用衝動ター
ビンハブ
ウエルズタービン
(NACA0020)
アルミボックス穴加工
引張試験片
光ファイバ特性評価
用台
チューブポンプのク
ランク
入口ゲートパスカー
ド回収ボックス
取り付けアングル
デザインコンペティ
ション
引張試験片
チューブポンプ用溝
カム
L アングル
光ファイバ特性評価
用冶具
光ファイバ特性評価
用冶具
光ファイバ特性評価
用冶具
センサネットワーク
を利用した傾斜警報
装置の試作
賦活炉用キャスター
付き台車
センサネットワーク
を利用した傾斜警報
装置の試作
スターリングエンジ
ン部品
-9-
ロボコン
本多
波力タービンの実験
本多、奥原
波力タービンの実験
光センサの研究
EDLC の研究
プレコンの原稿作成の資料とし
て利用
研究のため
研究
ロボコン
賦活炉の製作
卒研ロボット用
研究
光通信実験検討のため
エンジニアリングデザイン
ロボコン
エンジニアリングデザイン
波力発電用タービンの実験
宮田、奥原
内村
内村
川見
内村
奥原
奥原
内村
宮田
内村
本多
内村
内村
内村
奥原
卒業研究
本多
光通信実験のため
佐藤工務所と松江高専との共同
研究の一部
光通信の研究
奥原
小吹、宮田
波力発電用衝動タービンの実験
奥原
ウエルズタービンの実験
奥原
卒業研究の実験のため
卒業研究
福田
本多
光デバイスの研究
卒業研究
福島
小吹、宮田
奥原
入口ゲート解放時にカードを回
収するため
研究のため
構造デザインコンペティション
の載荷実験
卒業研究
本多、小吹
卒業研究
本多、小吹
奥原
奥原
福田
研究のため
奥原
光デバイスの研究
本多
光デバイスの研究
小吹
光デバイスの研究
小吹
佐藤工務所と松江高専との共同
研究の一部
福島
佐藤工務所で使用する賦活炉の
製作
内村、宮田
佐藤工務所と松江高専との共同
研究の一部
福島
M3 実習
内村
各委員会からの年間報告
平成 24 年度
受領年月日
学科名・所属
1
2
3
H24.4.10
H24.4.11
H24.4.11
4
H24.4.18
5
H24.4.19
6
H24.4.19
7
8
9
10
H24.4.19
H24.5.7
H24.5.7
H24.5.17
11
H24.5.24
12
13
H24.6.14
H24.6.14
14
H24.6.21
15
16
H24.6.27
H24.6.28
機械工学科・材料力
学実験室(高見)
電子制御工学科
機械工学科
電子制御工学科
機械工学科
テクノフォーラム
WG 主査
環境・建設工学科
機械工学科
科学技術コミュニケーション
推進事業推進室長
電気
機械工学科
17
H24.7.3
18
19
申込者氏名
電子制御工学科
環境・建設工学科
電気工学科
JST 地域ネットワ
ーク支援推進室長
加藤
河原
別府
健一
荘一郎
俊幸
箕田
充志
機械工学科
本間
寛己
高見
昭康
亀谷研究室
本間 寛己
青代 敏行
本間 寛己
箕田
充志
広瀬
齊藤
望
陽平
高尾
学
別府
本間
俊幸
寛己
機械工学科
土師
貴史
H24.7.4
H24.7.6
電気工学科
環境・建設工学科
片山
山田
優
裕巳
20
H24.7.10
イベント WG 主査
高尾
学
21
H24.7.11
環境・建設工学科
渡海
雅信
22
H24.7.11
電子制御工学科
23
24
25
26
H24.7.16
H24.7.19
H24.7.20
H24.7.23
電気工学科
電子制御工学科
電気
電気工学科
衣笠保智
亀谷研究室
別府 俊幸
別府 俊幸
27
H24.7.23
情報工学科
加藤
聡
28
H24.7.24
電気工学科
別府
俊幸
29
H24.7.25
電子制御工学科
幸田
憲明
30
H24.8.1
電気工学科
片山
優
31
H24.8.30
機械工学科
土師
貴史
32
H24.9.12
環境・建設工学科
浅田
純作
33
34
35
36
H24.9.21
H24.9.21
H24.9.24
H24.9.24
機械工学科
機械工学科
環境・建設工学科
電気工学科
齊藤
齊藤
河原
別府
陽平
陽平
荘一郎
俊幸
37
H24.9.25
機械工学科
研究室
土師
貴史
土師
技術支援一覧
青代敏行
製作品名・加工品名
担当者
実験で用いている機材の代替品製作指導
卒研学生に対する土質実験の技術支援
ロボカップ CNC
JST 地域ネットワーク支援において田んぼア
ートについての測量及び割出,田植えの支援
レーザー加工機によるアルミ板の切断,およ
び曲げ加工機によるアルミ板の曲げ加工.
卒研生(M5 学生 4 名)への旋盤・CNC 旋盤
使用の支援
座ぐり加工に対する支援
レーザー加工機によるアルミ板の切断
モーションキャプチャの使用補助
レーザー加工機によるアルミ板の切断
テクノカフェに関する受付 HP の製作および
公開
携帯型 GPS を用いた学校開放に対する支援
木材のレーザー加工
科学技術コミュニケーション推進事業について,参加申
込 WEB 入力システムの作成および管理
レーザー加工(学生)
レーザー加工機による MDF 板の切断
ゴム材と MDF のレーザー加工と工作教室用
のプラスチック段ボールのレーザー加工
レーザー加工
科展示における学生への技術的なアドバイス
安来中央交流センターで実施する本校主催の
工作教室における工作指導
鋼球へのプレートの溶接
ロボコンに参加している学生のレーザー加工
機,NC 工作機械による加工についての対応
Ene1GP 参加のための技術支援
座ぐり
NC 旋盤
レーザー加工機、CNC 旋盤
圧力センサ値を Android 端末に取り込むため
のインタフェース・ハードウェア実装
レーザー加工
マイコンカー搭載用マイコンボード上の
CPU の載せ替え作業
レーザー加工
レーザー加工機による柔軟全周囲クローラの
椎体作成
卒業研究:松江市美保関町七類地区の津波防
災に関する測量支援
レーザー加工
レーザー加工
地盤材料に関する技能試験の実施
レーザー加工
奥原
福田
本多
福田
安食
レーザー加工機による柔軟全周囲クローラの
椎体,バッテリーケースの作成
-10-
内村
本多
本多
内村
三反田
内村
川見
安食
内村
川見
内村
内村
内村
内村
福田
奥原
本多
内村
福島
本多
本多
内村
福島
内村
福島
内村
内村
福田
安食
内村
内村
福田
内村
内村
各委員会からの年間報告
体育祭におけるデコレーション設置のための
学生への技術指導
福田
内村
本多
奥原
福島
小吹
安食
内村
内村
内村
内村
38
H24.10.1
学生委員会
高尾
学
39
40
41
42
H24.10.12
H24.10.16
H24.10.16
H24.10.22
機械工学科
機械工学科
機械工学科
電子制御工学科
本間
齊藤
齊藤
加藤
寛己
陽平
陽平
健一
43
H24.10.29
電気工学科
福間
眞澄
44
45
46
47
H24.10.30
H24.11.1
H24.11.2
H24.11.9
電気工学科
機械工学科
電気工学科
久間研究室
別府俊幸
本間 寛己
別府 俊幸
久間 英樹
48
H24.11.9
イベントWG
高尾
学
49
50
51
H24.11.12
H24.11.13
H24.11.13
熱物実験室
機械工学科
機械工学科
本間
藤岡
藤岡
寛己
美博
美博
52
H24.11.14
機械工学科
土師
貴史
53
54
55
56
57
58
H24.11.15
H24.11.15
H24.11.20
H24.11.21
H24.11.22
H24.11.29
電気
熱物実験室
機械工学科
機械工学科
機械工学科
機械工学科
別府
本間
土師
藤岡
藤岡
高尾
俊幸
寛己
貴史
美博
美博
学
59
H24.12.4
機械工学科
土師
貴史
60
61
62
H24.12.6
H24.12.10
H24.12.13
電気工学科
電気工学科
機械工学科
箕田
福間
高見
充志
眞澄
昭康
レーザー加工機による MDF 板のカット
MDF のレーザー加工
MDF のレーザー加工
チューブポンプの開発に関するレーザー加工
電気2年の学生に,
”竹でフォークをつくろ
う”の実施
5 軸加工、CNC 旋盤加工(専攻科学生)
アルミ板の切断,および曲げ加工
レーザー加工
CNC 旋盤によるアルミ丸棒加工
冬季学校開放事業に係る申込受付ホームペー
ジの作成
レーザー加工機による 2mm アルミ板の切断
レーザー加工機操作指導・支援
旋盤操作指導
レーザー加工機による,MDF 板・ゴムシー
ト・天然ゴムスポンジ・PET 板の加工
レーザー加工
1mm アルミ板の切断と曲げ加工
天然ゴム,MDF 板,PET 板の加工
レーザー加工を使用したアルミ板加工
レーザー加工機,折り曲げ機の操作支援
ワイヤーカット作業の指導
レーザー加工機による MDF 板、PET 板、ゴ
ムシート、ゴムスポンジ等加工
JST 連携事業における工作教室の補助
マイクロ水力発電機を試作設置
PC への Linux インストール
63
H24.12.17
電子制御工学科
加藤
健一
パンタグラフ式チューブポンプの製作
奥原
64
65
H24.12.17
H24.12.18
電気工学科
電気工学科
別府
別府
俊幸
俊幸
奥原
本多
66
H24.12.20
情報工学科
渡部
徹
67
68
H24.12.21
H24.12.26
電子制御工学科
機械工学科
加藤
齊藤
健一
陽平
69
H25.1.8
電子制御工学科
青代
敏行
70
71
H27.1.8
H25.1.15
電子制御工学科
電子制御工学科
青代
青代
敏行
敏行
72
H25.2.20
情報工学科
廣瀬
誠
73
H25.2.21
電子制御工学科
青代
敏行
74
H25.2.22
野球部
齋藤誠二
75
76
H25.2.26
H25.3.15
数理科学
環境建設工学科
中村
大屋
元
誠
レーザー加工機による木材切断
NC 旋盤加工
3高専をインターネットで中継して実施する
研究発表会の支援
パンタグラフ式チューブポンプに関する製作
アルミ板・MDF 板のレーザー加工
卒業研究用部品の製作支援・補助 (ワイヤ放
電加工等)
卒業研究用部品の製作支援・補助
旋盤・ボール盤等
国際交流事業のため来日する学生への 3D 動
作計測実験の補佐
NC 旋盤等を使用したステンレス加工
野球場のマウンドおよびホームベース修復に
おいて,測量で正確な寸法の計測
研究室のパソコンの不具合対応
曝露試験装置の製作補助
77
H25.3.18
学生課図書係
菅井
智久志
図書館閲覧室内の視聴覚ブースの解体・撤去
-11-
福田
本多
内村
内村
奥原
川見
内村
内村
宮田
内村
内村
内村
内村
内村
内村
奥原
内村
福島
福島
岡田
池田
内村
内村
奥原
奥原
本多
三反田
本多
安食
泉
本多
本多
小吹
安食
各委員会からの年間報告
● アンケート
各支援について、依頼者に対しアンケート調査を実施した。教育支援は前期・後期の日程終了
後に、製作依頼は納品後、技術支援は対応後にそれぞれ行った。調査内容については昨年度と同
様で、支援内容に対して 5 段階での評価と、支援への取り組みなどについての意見を尋ねた。
各支援の集計結果は、各支援ともに、最高評価の「大変良い」が多数を占めている。これは、
単に支援業務への取り組みが評価されただけでなく、技術職員全体が日頃から様々な支援に対応
できるよう技術力の向上に努めることで、得られた結果だと思われる。
また、前年度よりアンケート回収率は上がっているが、まだ未回答があるため、今後も回収率
をあげられるように対策をしていくことが必要となる。
【教育支援】
回答数は 81 件で、そのうち「大変良い」が前期後期とも
に 80%以上の好結果が得られた。
それ以外の回答として「良い」、「普通」の評価がそれぞ
れ 8 件(10%)と 2 件(3%)だった。この理由として、昨年度と
同様の支援内容であっても回答者により評価基準が異なる
ことや、学生が自主的に課題に取り組む授業内容の場合、
支援を行う機会があまり多くないことから、高い評価にな
りにくいことがあげられる。
意見やコメントでは、授業中における学生指導に対する
お礼や適切な対応への評価の他、機材等の事前準備等についてのお礼も多くあった。
【製作依頼】
回答数は 45 件で、すべてが「非常に良い」だった。
意見やコメントには、前年度と同様に素早い対応に感謝する回答が多く寄せられた。
【技術支援】
回答数は 73 件で、すべてが「非常に良い」だった。
満足できる対応を受けたことによるお礼の意見を多く得ることができた。
-12-
各委員会からの年間報告
研修委員会
報告者:池田 総一郎
研修委員会:川見 昌春・池田 総一郎・福島 志斗
1.はじめに
今年度も、例年通り本校独自の実践教育支援センター職員研修会を開催した。日程は 2 日間で、
技術講習会、個人発表、見学、奨励研究発表を行った。奨励研究(科学研究費補助金)の取りまとめ
に関しては、
採択数の増加と新人を含む未採択者へのサポートを重視して活動を行った。今年度は、
採択者数が 2 名であった。実験指導書の印刷・製本については、年度初めの教科書販売と同時に販
売を行うこととした。また、例年通り研修委員会ホームページの更新、資格取得状況の確認を行っ
た。
以下に今年度の活動を報告する。
2.活動内容および評価
(1) 第 11 回実践教育支援センター職員研修会の開催
今年度も、実践教育支援センター職員研修会を開催した。
技術講習会として、第 2 技術班(電気・情報系)による「基板加工機による電子工作~タイマー
&ストップウォッチの製作」を開催した。これは学生実験や研究、学校開放講座のために使用し
ているプリント基板を制作するための基板加工機について学ぶための講習である。これは、普段
の業務とは異なる他の分野について学ぶことで、視野を広げるだけでなく、実際の業務にそれを
応用させていくことを狙いとしている。
奨励研究発表、個人発表に関しては、他の技術職員の研究内容を知ることや、皆が自分の意見
を発表することも目的ではあるが、発表自体の練習も兼ねている。特に個人発表は全員が発表す
ることにしている。
個人発表のテーマについては、今年度は「実験・実習で新たに提案したいテーマ」としたが、
研究発表のような客観的事実を発表することだけでなく、積極的に各自の考えや意見を述べるこ
とができるようなテーマを毎年設定している。今回のテーマは、日常業務で取り組んでいる学生
実験や実習の中で、改善や新規のテーマを考え、発表を行ってもらった。
(2) 実験指導書の印刷・製本
今年度は、実験指導書の印刷・製本は例年通り全技術職員の協力の下で行ったが、販売方法を
前年度に計画した方法に変更し、実施した。従来は、各実験の授業の最初の時に販売を行ってい
たが、今年度からは年度の初めにある教科書販売と同時に行うこととした。これは、教科書販売
と別に販売することで生じる混乱を避け、スムーズな販売ができることを目的して行った。代金
の管理方法も変更し、学生に対して領収書を発行するようにした。
-13-
各委員会からの年間報告
発行部数は例年通り約 600 部となり、学科からの製本の申し込みは電気工学科、情報工学科、
環境・建設工学科の 3 学科であった。実験指導書の製本業務は、実験・実習の指導を行う教員に
認知され有効に活用されていると考えられる。
(3)科学研究費補助金(奨励研究)の申請
実践教育支援センターでは、技術職員全員の科学研究費補助金(奨励研究)の申請を義務付けて
おり、今までの延べ採択件数は、平成 15 年度から 24 年度の 10 年間で 32 件となった。採択件数
の推移を以下のグラフに示す。
平成 24 年度は 11 名が申請したところ、2 件が採択された。申請内容の精査や助言等の活動を
毎年行なっており、研修委員会で確認した後、総務課企画係で最終確認を行い、完璧なものにな
るよう万全の体制で取り組んでいる。採択件数は前年度と比較すると減少しているので、よりい
っそうの精査が必要であると考えられる。
次年度以降も引き続き、過去に採択された者への精査は勿論であるが、未採択者への精査・助
言を重点的に行っていく予定である。
なお、研究課題名等の詳細については後述の資料を参照いただきたい。
件数
7
6
6
5
5
5
4
4
3
3
2
2
17
18
2
2
2
1
1
0
15
16
19
20
21
22
平成15~24年度 奨励研究採択件数
-14-
23
24
年度
各委員会からの年間報告
3.添付資料
(1)平成 25 年度科学研究費補助金(奨励研究)申請課題
申 請 者
申
請 課 題 名
山本 誠司
吹差吹子を用いた脈動送風による小型たたら製鉄
福田 恭司
「ロケットストーブ」を用いた木質バイオマスの活用に関する研究
川見 昌春
FPGA と IP コアによる論理回路設計実験の継続的テーマの検討
内村 和弘
交通事故、災害時における緊急時交通整理用簡易設置型車載信号機の開発
池田総一郎
CAN とスマートフォンによるプローブ情報収集システムの研究
岡田
PaaS 型クラウド方式を用いたネットワーク管理者育成システムの開発
康
本多 将和
先端加工技術を用いた実践的エンジニア教育教材の開発
泉
電源インピーダンスを下げることによる DA コンバータの性能向上について
大樹
小吹 健志
教育機関向け安全体感設備の開発
奥原 真哉
先端加工機を用いた学生向け実践的技術者育成教材の開発と試行
福島 志斗
DC ブラシレスモーター駆動方法の学習を目的とした教材開発と検討
安食 正太
土木技術体験型支援プログラム『松江の地上絵』の提案
三反田裕太
タッチパッド型シンセサイザーを用いたメモリベース型制御系の一設計
(2)科学研究費補助金(奨励研究)採択状況 (過去 5 年間)
年度
20
21
22
23
24
研
究 課 題 名
研 究 者
小たたら炉および電子レンジを用いての鋼と銑鉄の生成過程について
山本
誠司
低環境負荷小型自動車の製作及び評価に関する研究
本多
将和
たたら製鉄における鉧および銑の生成過程について
山本
誠司
直線翼垂直軸風車を用いた環境教育教材の開発
奥原
真哉
携帯情報端末を題材とする組込み ICT 機器の創造的開発用教材の研究
川見
昌春
機械系学生を対象とする原動機を用いた電子制御法学習教材の開発
福島
志斗
体験から学ぶ!コンクリートカヌー実用化への挑戦!
福田
恭司
たたら製鉄における鉧の生成過程に及ぼすノロの影響について
山本
誠司
アクティブ制御式可動案内羽根を有する直線翼垂直軸風車の開発
奥原
真哉
ペルチェ素子を用いた複合型太陽エネルギー変換システムの検討
福島
志斗
ものづくりが及ぼす教育効果の検証”自然・体験・技術・教育のつながり”
福田
恭司
小型たたら炉における鉧および銑の生成に及ぼす荷下り速度の影響について
山本
誠司
三次元レーザー加工機を用いた積層板金金型の設計法・加工法に関する基礎研究
内村
和弘
二輪車運転走行技術の可視化に伴う安全運転教育に関する研究
本多
将和
Android を用いたオープンソースな組込み機器学習実験テーマの研究
川見
昌春
電子ポートフォリオの活用を目的とした OpenID 認証システムの開発
岡田
康
データ駆動型アプローチによる教育向け適応制御システムの一設計
三反田裕太
プローブ交通情報を用いた3次元地図生成システムの研究
池田 総一郎
アクセスチケット方式によるシングルサインオン型ネットワーク認証システムの開発
岡田
-15-
康
各委員会からの年間報告
評価委員会
報告者:本多 将和
委員会:本多 将和、泉 大樹、三反田 裕太、安食 正太、川見 昌春(担当主査)
1.はじめに
今年度の評価委員会は、担当主査が川見技術専門員に変更となり、新規採用となった安食技術職
員を新たに加えて業務を行った。評価委員会の業務としては、実践教育支援センター会議の運営、
実践教育支援センター事業報告集の発行、共通経費の管理、人事記録の管理、実践教育支援センタ
ーホームページの管理等がある。
それぞれの業務の役割分担については、センター会議開催日程の取りまとめを本多が担当し、議
事録の作成取りまとめを泉が担当、書記は三反田・安食が担当した。その他、共通経費の管理を泉
が担当、重点配分研究計画調書のまとめ、報告集編集長、アニュアルレポートの原稿作成を本多が
担当、ホームページ管理を三反田が担当、親睦会会計を安食が担当した。
2.活動内容
(1)実践教育支援センター事業報告集の発行
平成 21 年度より報告集の発行は年度内に行わず、翌年度に行う事とした。その理由は、年度末
の活動内容を執筆することができないことと、年度末は業務が多忙になるため時間を割くことがで
きないといった事情によるものである。時期をずらすことで、実践教育支援センターとしての活動
を網羅し、より充実した内容にすることができたと考えている。
しかし、翌年度に発行することになって以来、発行の時期が遅れている為、年度末からの早めの
原稿依頼・編集作業を行う必要がある。
発行部数は 140 部とし、松江高専の各学科・各部署、そして全国の国立高専等に配布した。今年
度も発行が 8 月となり、昨年度と同様な時期に発行できた。
(2)実践教育支援センター会議の運営
例年通り月 1 回を目処に、実践教育支援センター内の連絡、意思の疎通、意見交換を図るための
会議を行った。司会は技術長を除くセンター員でローテーションを行った。
評価委員会で議事録を作成し、会議欠席者等が協議内容の確認を行えるように、会議終了後早期
にセンター職員全員にメールで添付して送信するようにした。議事録の抜粋を報告集巻末に載せる。
(3)予算管理
センター員に配分されている個人研究費の管理を行った。研究費は本来個人で管理するものだが、
研究費の中から報告集用と、研究費の重点配分用、センターの共通経費用として一部を集めている
-16-
各委員会からの年間報告
ため、それらを含めて管理を行った。
研究費の重点配分とは、個人が研究を行う上で、配分された研究費以上の費用がかかる場合、そ
の個人に対して研究費を増額して配分する制度のことである。そのために研究計画調書を提出して
審査を行うが、今年度は重点配分の申請がなかった為、共通経費として管理を行った。
(4)人事記録の管理
昨年度同様、人事記録の管理については、評価委員会では管理を行わず、年度当初に更新の案内
をするのみとして、技術長(必要であればセンター長)が管理を行う事とした。
(5)ホームページの管理
実践教育支援センターホームページにはお知らせ、支援依頼の申込み、各委員会の活動内容、ス
タッフ紹介、報告集、共通工学実験室の時間割、学校開放事業について掲載している。今年度は更
新の内容についてセンター会議で確認する等して、定期的に更新するように心がけた。
3.まとめ
昨年度とほぼ同じメンバーでの委員会体制であった為、各業務の担当について変更して行ったが、
業務の流れも一通り把握しておりスムーズに業務を行えたのではないかと思う。
-17-
各班からの年間報告
第 1 技術班の年間報告
報告者:内村 和弘
1.はじめに
24 年度第 1 技術班では新たに新規採用の小吹さんと山本氏が再雇用として勤務することにな
り、7 名の体制で業務にあたった。新人の小吹さんは高専卒業者であり、企業経験者である。この
経験を活かした業務、学生指導に期待している。
大まかな業務の流れとしては、連絡会を中心として支援業務の分担、機器の管理や安全面の検討や
各種支援業務、地域貢献等の業務を行った。
また、教育支援において、個別支援を必要とする学生の対策が必要となり、工作実習において新た
に非常勤を採用し対応した。
その他例年行っている卒業研究、学生活動向けの実習工場、複合加工実験室利用をする学生向けの
講習会を行い安全教育、機械の講習会等を行った。
2.教育支援
機械工学科の工作実習、実験、創造演習、電子制御工学科の工作実習、実験創造演習、CAD、
CADCAM 等の支援を行った。また、機械工作実習においては、機械操作、理解などが難しい学生
がおり、安全面、指導面において不安な学生があったため学生相談室と連携し非常勤 1 名を個別支
援対策として雇用した。通常の実験実習も含め大きなトラブル、事故等はなかった。
3,技術支援、製作依頼
各支援においては製作依頼全体の 8 割を第 1 技術班が占め、複合加工機、レーザー加工機、CNC
旋盤を使用したものが大半であった。技術支援は、全体の 7 割であった。同様に NC 工作機に関す
る製作指導であった。内容に関しては、卒業研究関係が多く次いでロボットコンテストやレスキュ
ーロボコン、ロボカップ等のコンテスト、教員研究、共同研究や、外部依頼といった内容であった。
4.地域貢献
地域貢献としては小中学生向けの学校開放事業「先端加工機を使ったオリジナル LED ライトの
製作」を主催した。
社会人人材育成講座の講師として 7 件事業へ参加し、講師、教材開発等を務めた。
その他、企業との共同開発が 1 件、技術相談が 3 件であった。
5.マスタープランによる更新
旋盤の更新を 1 件行った。
大日金属工業
DL-530-100
24 年度補正予算については 6 件の申請を行った。
-18-
各班からの年間報告
6.安全対策について
宇部高専による研修に 3 名参加し、安全衛生について他校の発表や施設見学の中にあった参考に
なることについて幾つか取り入れ実行した。これを機に安全面対策の再認識や機器の工夫などを行
った。
また、残念であるが労働災害となった事故が 1 件あった。職員が研削盤において指、手の甲に怪我
をするといった事故があった。軽度であったため報告と対策を行った。
このことに際し班内で検討し安全マニュアルの見直しや、機器の対策など再確認を行った。今後さ
らに安全面への意識を強化し、講習会、研修に参加、企画することが重要であると考えられる。
7.実習工場利用について(実験実習時間以外)
以下に 24 年度の年間の実習工場、複合加工実験室の利用について報告する。
23 年度と比べ 200 時間程度利用が増加した。月別には 9 月、12 月、1 月の利用が多かった。9
月はロボカップやロボコン等のコンテスト等の件数が多かった。12 月、1 月は、卒業研究による利
用が集中した。
実習工場、複合加工実験室
利用時間(総計720時間)実験実習以外
144
時間
120
96
72
48
24
0
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
項目別 時間割合
エコラン
・エネワン
14%
311 件
エコラン
・エネワン
17%
レスコン
5%
その他 3%
ロボカップ
17%
720 時間
ロボコン
13%
ロボコン
15%
卒研
45%
卒研
46%
実習工場・複合加工実験室利用
(実験実習以外)過去5年間
1200
1000
800
600
400
200
0
2月
項目別 件数割合
その他 2%
ロボカップ
18%
1月
779
856.5
772
720
528
318
283
285
245
時間
311
20年度 21年度 22年度 23年度 24年度
-19-
件数
レスコン
5%
各班からの年間報告
8.主な NC 工作機械の利用状況
以下に主な NC 工作機械についての利用状況を示す。
23 年度と同様な利用があった。内容については、授業、実験実習での利用、研究関係では教職員
研究、共同研究、卒業研究、学生活動ではロボットコンテスト、エコラン、レスキューロボットコ
ンテスト、ロボカップ等、地域貢献では社会人人材育成事業、学校開放事業、外部講座の教材作成
等での利用があった。
NC工作機利用時間 1490時間
ワイヤ放電加工機
194
5軸複合加工機
432.2
188.09
CNC旋盤
3次元レーザー加工機
676.08
0
100
200
300
400
500
600
700
800
NC工作機利用件数 389件
ワイヤ放電加工機
74
5軸複合加工機
64
60
CNC旋盤
3次元レーザー加工機
191
0
50
100
150
-20-
200
250
各班からの年間報告
第 2 技術班の年間報告
報告者:川見 昌春
1.はじめに
平成 24 年度も前年に引き続き技術職員 7 名での運用となった。
教育支援については例年と同様に電気工学科、電子制御工学科、情報工学科など電気系実験実
習、および各学科のプログラミング演習について展開している。各学科の実験体制やテーマが変
更されてきていることから、教育支援の依頼数の増加と支援内容の変化があり、対応する際の技
術スキルの修得、時間割上の人員配置など課題が出てきている。
技術支援、製作依頼についても依頼内容が高度化する傾向がみられるため、教育支援と同様に
職員のスキルアップが課題である。また、学内の情報システム開発なども受け持ち件数が増えて
おり、後継者の育成と案件の振り分けを徐々に行っている状況である。
2.共同利用実験機器について
平成 23 年度に学内予算措置で更新された基板加工機 LPKF㈱ ProtoMat S43A を、平成 24 年
度から本格的に稼働を開始した。従来の機器と比較して加工精度が高いことから、主に製作依頼
や学内外の研究等での試作に用いているが、卒業研究やコンテスト等の回路作製で学生が使用す
るケースもあるため、加工機更新の際には加工精度も考慮した機器選定が今後は必要である。
また、実験室で液晶プロジェクタが唯一設置されていなかった共通工学実験室 1 について、申
請が認められ、後期からの利用が可能となった。授業はもとより、学校開放事業などのイベント
でも活躍している。
3.学校開放事業
学校開放事業については、夏季 2 件、冬季 1 件を実施した。例年同様、どの講座も定員に対す
る申込みが超過する状況となった。夏季に行ったリモコンカーについては応募者が多かったこと
から、冬季にも同じテーマで開催した。また、昨年と同じく第 1 技術班主催の事業にも応援を行
った。
4.各種の校務などについて
平成 24 年度における班員の校務分担状況は以下のとおりである。
校務名称
班員名
e-ラーニング WG
川見 昌春、岡田 康
情報ネットワーク WG
池田 総一郎、岡田 康
教育情報公表 WG
川見 昌春
ネットワーク管理者育成推進室
川見 昌春、池田 総一郎、岡田 康
ラーニング/ティーチング(L/T)による学力向上推進室
岡田 康、福島 志斗
JST:地域の科学者推進事業「地域ネットワーク支援」推進室
川見 昌春
-21-
各班からの年間報告
第 3 技術班の年間報告
報告者:福田 恭司
1.はじめに
今年度 4 月より第 3 技術班に所属していた伊藤氏が、事務職員に転向することとなり、その後任
として安食氏が実践教育支援センター・第 3 技術班に新規採用された。今年度、環境・建設工学科
への教育支援等の体制は、福田・安食の 2 名体制で対応を行った。
2.教育支援
例年と同様に、環境・建設工学科への教育支援を中心に福田、安食の 2 名がそれぞれ下記のよう
に役割を分担して行った。複数のグループに分けて実験・実習を行う対応として、第 3 技術班は 2
名であることから、支援する内容には限りがあるが、各担当教員と密に連携を取りながら、学生に
対しての技術習得に適した環境を作るよう努めた。
【支援担当】
福田:環境セミナー、創造演習、測量実習、環境・建設工学実験(土質、水理、構造)
安食:環境セミナー、創造演習、測量実習、環境・建設工学実験(材料、衛生)
また、上記教育支援以外にも他学科のホームルームの時間に、福田が講師として『ナイフを使っ
た竹フォークづくり』を行った。ナイフを道具として扱うことが少なく、不慣れな学生も多い中で、
この経験は道具の危険性のみでなく、使い方による利便性も感じてもらえる非常に有意義なプログ
ラムであることを再認識する機会となった。
3.技術支援等
今年度の技術支援依頼は、卒研への技術指導、野球場整備、全国一斉土質試験への対応、科展示
『斜張橋』作成の対応などの学内における支援と、JST 支援事業『古代米アート』や山口大学から
の依頼(TOKIWA ファンタジア 2012『巨大イルミネーション』作成)などの学外における支援を
主に行った。
4.学校開放事業
学校開放事業では、12 月に『マイ箸を作ろう』というテーマで開講し、竹で箸を作るプログラム
を行った。今年度は、第 3 技術班の学校開放事業としてこの 1 回の開催に終わったので、次年度以
降は年間 2 テーマ開催を目指す。
-22-
地域貢献・学生支援・推進室の取組
◎一覧表
■外部資金受入一覧
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
■技術相談受入一覧
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
■人材育成講座講師一覧
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
◎学校開放事業
■チャレンジ!電子工作
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
■電子レンジで鉄を作ろう!
■竹でマイ箸を作ろう
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
■先端加工機でオリジナル LED ライトをつくろう
・・・・・・・・・・・・・・30
◎その他
■CAD/CAM を用いた先端加工機演習講座
・・・・・・・・・・・・・・・・・31
■インターネットサーバ運用講座~ LDAP を用いた認証入門 ~
■高齢者支援アプリに関する共同研究
・・・・・・・32
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
■測量技術を活用した JST 支援事業への取組~古代米アート(ホタル)~
■『巨大イルミネーション~PHENIX~』の作成
■「科学の縁結び」への技術支援
■エコラン活動報告
・・・33
・・・・・・・・・・・・・・34
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
■EDLC と太陽電池を組み合わせた夜間点滅灯の試作
-23-
・・・・・・・・・・・・36
一覧表 外部資金受け入れ状況
外部資金受入一覧
寄付金
資金名
実践教育支援センターに対する寄付金
出資者
ワコム IT
受入金額
30,000 円
受入者
実践教育支援センター 第 1 技術班
研究助成金
資金名
平成 24 年度技術革新総合事業 技術シーズ育成支援事業
研究題目
EDLC と太陽電池を組み合わせた夜間点滅灯の試作
出資者
公益財団法人しまね産業振興財団
受入金額
450,000 円
受入者
福島志斗
寄付金
資金名
実践教育支援センターに対する研究助成
出資者
矢板秀一
受入金額
20,000 円
受入者
実践教育支援センター
奨学寄付金
資金名
タクシー無線代替システムの開発
出資者
株式会社バイタルリード
受入金額
100,000 円
受入者
川見昌春
共同研究
資金名
高齢者支援アプリケーションの開発
出資者
スタジオグリーンヒッポ
受入金額
900,000 円
受入者
川見昌春
-24-
一覧表 技術相談受け入れ状況
技術相談受入一覧
件名
高齢者支援アプリケーションの開発
相談者
スタジオグリーンヒッポ
対応者
川見昌春
件名
治具の作成
相談者
島根大学横田研究室
対応者
内村和弘 小吹健志
件名
治具の設計・作成
相談者
株式会社めのや
対応者
内村和弘 本多将和 第 1 技術班
件名
簡易型信号機の作成
相談者
佐陀駐在所
対応者
内村和弘 三反田裕太
件名
タクシー無線代替システムの開発
相談者
株式会社バイタルリード
対応者
川見昌春
件名
地上絵の設置
相談者
山口大学
対応者
福田恭司 安食正太
件名
バイオマストイレに関する相談
相談者
ビオ・ミクト
対応者
福田恭司 川見昌春 内村和弘
-25-
一覧表 人材育成講座講師一覧
人材育成講座講師一覧
講座名
共同開催団体
講師名
開催日
電子回路の基本知識講座
受託事業 しまね産業振興財団
幸田憲明 内村和弘
平成 24 年 8 月 31 日、9 月 1 日
講座名
共同開催団体
講師名
開催日
電子回路の考え方入門講座
受託事業 しまね産業振興財団
幸田憲明 内村和弘
平成 24 年 9 月 22 日
講座名
共同開催団体
講師名
開催日
各種先端加工機を用いたCAD/CAM応用講座
しまね産業振興財団
久間英樹 高見昭康 藤岡美博 本多将和 奥原真哉
平成 24 年 7 月 20 日、7 月 21 日、7 月 27 日、7 月 28 日
講座名
共同開催団体
講師名
開催日
CAD/CAM超入門講座(島根県西部地区開催 遠隔講座)
しまね産業振興財団
久間英樹 福岡久雄 高見昭康 藤岡美博 本多将和 奥原真哉
平成 24 年 8 月 31 日、9 月 1 日
講座名
共同開催団体
講師名
開催日
島根県新人技術者育成講座
~オリジナル 4 足歩行ロボット製作から学ぶ 設計・製作・制御技術の習得~
しまね産業振興財団
久間英樹 高見昭康 青代敏行 本多将和 奥原真哉
平成 24 年 11 月 16 日、11 月 17 日、11 月 30 日、12 月 1 日
共同開催団体
講師名
開催日
厚生労働省「実践型地域雇用創造事業」
CAD/CAMを用いた先端加工機演習「ソーラー扇風機」の設計・製作演習
たたらの里山再生創造推進協議会
久間英樹 高見昭康 藤岡美博 本多将和 奥原真哉
平成 25 年 2 月 15 日、2 月 16 日、2 月 22 日、2 月 23 日
講座名
共同開催団体
講師名
開催日
インターネットサーバ構築講座 ~LDAP を用いた認証入門~
しまね産業振興財団
金山典世 原元司 廣瀬誠 川見昌春 池田総一郎 岡田康
平成 24 年 9 月 21 日、22 日、28 日、29 日、10 月 19 日、20 日
講座名
共同開催団体
講師名
開催日
IP ネットワークの基礎
島根県ケーブルテレビ協議会
金山典世 原元司 池田総一郎 岡田康
平成 25 年 3 月 26 日、27 日
講座名
-26-
学校開放事業
チャレンジ!電子工作
報告者:福島 志斗
実施期間:(1)簡単 AM ラジオを作ろう
平成 24 年 7 月 25 日(水)10:00~16:00
(2)リモコンカーを作ろう
平成 24 年 7 月 27 日(金) 9:00~16:00
(3)リモコンカーを作ろう
平成 24 年 12 月 15 日(土)13:00~17:00
実施場所:共通工学実験室 3
担 当 者:川見昌春、池田総一郎、岡田康、福島志斗、泉大樹、三反田裕太、小吹健志、須山郁夫
対
象:小中学生
参加人数:25 名(7/25)
、19 名(7/27)
、18 名(12/15)
◎ 事業内容
前年度と同様に小・中学生の夏休み期間中に 2 回、冬休み期間中に 1 回の工作教室を開催した。
工作教室は、電子工作をメインとする AM ラジオとギヤボックスの組み立て工程等の機械的な要素
を含むリモコンカーの作製を行った。リモコンカーの講座については、応募者数が予定人数の 3 倍
以上であったため、冬休み期間中にも同様の内容で工作教室を開催することにした。
講座については、最初に工作時の注意事項や工具の使用方法について 30 分程度、ハンダづけ練
習と簡単な LED 点滅回路の製作に 90 分程度の時間をかけて、工作の作業方法について説明してい
る。
◎ 製作の様子
参加する小・中学生は、教材や工具の説明中に難しそうな顔をして聞いているが、実際の工作に
なると興味を持って積極的に作業を行っていた。また、教材が完成すると楽しそうに動作確認をす
る様子がうかがえた。教室では、事前に工具の使い方やハンダ付けの練習に十分な時間を割くこと
で、作業中の火傷やケガが少なくなるように努めている。
◎ まとめ
例年通り、定員を超える参加申し込みがあり、全ての希望者を受け入れられない状態となってい
るため、可能な限り工作教室を開催する数回を増やすなどの検討をしたい。
また、毎回新規のテーマであるため、予定時間内を超える場合もあることから、電子回路基板や
ケース加工を工夫することで、時間の短縮や完成度が高くなるように教材の開発を行っている。今
後も、参加者にとって魅力的でモノづくりの学習効果がある教材を開発し、周辺地域の小・中学生
が工学に対して興味を持ってもらえるような工作教室を開催していきたい。
-27-
学校開放事業
電子レンジで鉄を作ろう!
報告者:小吹 健志
実施期間:平成 24 年 7 月 26 日 9:00~15:00
実施場所:実習工場
担 当 者:山本誠司、福田恭司、宮田保、小吹健志
対
象:小学校 4 年以上中学生 3 年生まで
参加人数:13 名
本校にて毎年夏季に実施している開放事業の一つとして、標題の内容を実施した。
使用材料の砂鉄と粉末状の炭を坩堝に入れ、マイクロウェーブで加熱することで砂鉄の還元反応が
起き、鉄が取出せるというものである。それだけでは作業が単調で時間が余る・・・・いや、鉄の
貴重さが伝わらないので、今回は古くから伝わる「たたら製鉄」に倣い、鉄作りの苦労が味わえる
よう、岩を砕いてからの砂鉄集めと、松炭をハンマーで叩いて粉状にする炭割り作業も体験して頂
いた。
結果として、砂鉄集めと炭割りが参加者の心を掴んだ。自分が準備した材料で完成した、生まれ
たての真赤な鉄 (直径 3 ミリ程度)を目にした時、とても満足そうな顔をしていたのが印象的で
あった。この体験を機に、身の周りの鉄製品をはじめ、少しでもモノづくりに興味をもってもらえ
ればと思う。
-28-
学校開放事業
竹でマイ箸をつくろう
報告者: 福田 恭司、安食 正太
実施期間:平成 24 年 12 月 15 日 9:00~12:00
実施場所:共通工学実験室 1
担 当 者:福田恭司、安食正太
対
象:小中学生
参加人数:2 名
実践教育支援センター・第 3 技術班(環境・建設系)では、小中学生を対象とした学校開放事業
として、12 月 15 日(土)に『竹でマイ箸を作ろう』を実施した。竹を材料に、材質の特性をとら
えながら、ナイフを上手に使ってオリジナルの箸を作成するというプログラムである。現代社会に
おいてナイフは危険な道具としての認識が強く、子供たちも扱う機会が少なくなっている。このよ
うなプログラムを実施することで、ナイフという道具の危険性のみでなく、利便性も感じていただ
けることを期待している。それに加え、未来の技術者の創造力を養う一貫の事業としても効果を与
えていると考える。
-29-
学校開放事業
先端加工機でオリジナル LED ライトをつくろう
報告者:内村 和弘
実施期間:平成 24 年 8 月 9 日(木) 9:00~15:00
実施場所:共通 CAD 室、複合加工実験室、共通工学実験室 3
担 当 者:内村和弘、本多将和、小吹健志、川見昌春、池田総一郎、岡田康、泉大樹、福島志斗、
安食正太、須山郁夫
対
象:小中学生
参加人数:19 名
コンピューターでの設計、デザイン、アセンブリから加工、組み立てまでの近年のものづくりの
流れを体験することを目的として行った。
受講生は初めて触る 3 次元 CAD に戸惑いながらコンピューターの中で作られていく製品やオリ
ジナルのデザインを楽しみながら行っていた。
また、レーザー加工においてはレーザーの加工原理や CAM の説明を行った。受講者たちは興味
深く観察していた。
製作においては、工具の使用法、ネジの種類、LED の原理を学び組み付けを行った。
アンケート結果は、100%の満足度であり、CAD やレーザー加工機、LED 等への興味を示すコ
メントが多かった。
2 年目ということもあり大きなトラブルもなく進めることができた。評価も良好なため来年度も
開催したいと思う。
ソリッドワークスによる設計
レーザー加工
組み立て
完成
-30-
地域貢献・学生支援・推進室の取組み
CAD/CAM を用いた先端加工機演習講座
報告者:本多 将和、奥原
真哉
昨年度と同様に、しまね産業振興財団からの受託事業として CAD/CAM 及び種々の加工機を用い
た人材育成講座を開催した。昨年度と同様に遠隔地講座として「CAD/CAM 超入門講座(石見地域
編)
」と、各種加工機を複合的に用いた応用講座「各種先端加工機を用いたソーラー扇風機の設計・
製作」を実施し、また今年度より新たに「島根県新人技術者育成講座~オリジナル 4 足歩行ロボッ
ト製作から学ぶ設計・製作・制御技術の習得~」を開講した。
「新人技術者育成講座」に関しては、島根県の製造業における新人技術者の教育について新たな
課題と考え、今年度の委託事業において、ニーズの把握やカリキュラム検討のため、将来「現場リ
ーダー」や「多工程持ち技能者」となる若年者(入社 3 年目以降の技術者)を対象とした講座を開催
する事とした。内容は、松江高専オリジナル教材である「4 足歩行ロボット」を設計から行い、最
先端加工機を使用して製作・組立を行い、マイコンを使用した制御技術も習得するという、全 10
回の長期講座である。
また今年度から新たに、厚生労働省の「実践型地域雇用創造事業」として、
「たたらの里山再生創
造推進協議会」と共同で「CAD/CAM を用いた先端加工機演習「ソーラー扇風機」の設計・製作演
習」を開催した。
受講者の感想としては
「加工方法や治具のアイディアも大変参考になるので、
とてもありがたい。
」
「全てが今後の参考になる。
」など大変高評価であり、次年度も継続する予定である。
-31-
地域貢献・学生支援・推進室の取組み
インターネットサーバ運用講座
~ LDAP を用いた認証入門 ~
報 告 者: 川見 昌春、池田 総一郎、岡田 康
本講座は、Linux/UNIX を用いたネットワークやサーバの管理の基本的な知識の習得と、LDAP
を用いた認証のノウハウなどのスキルを持つエンジニアを育成することで、県内 IT 企業の受注案
件の拡大と受注力の強化を図ることを目的に、(財)しまね産業振興財団からの依頼と支援を受け、
開講されたものである。今回は、LDAP の構造の基礎、認証データの操作や登録方法等 LDAP の利
用方法について実際に CMS を動かしながら利用する上での勘所を解説した。また LDAP アクセス
の SSL 対応や、LDAP と連携したサービスの紹介と実際の利用方法、LDAP を用いた認証の基礎
的な知識を学習するものである。
講座の実施にあたり、情報工学科教員 3 名と実践教育支援センター技術職員 3 名が担当となり、
会場として松江高専共通 CAD 演習室を使用した。
日程:9/21(金)~22(土)、9/28(金)~29(土)、10/19(金)~20(土) 全 6 日間 9:00~17:00
内容:OS インストール(FreeBSD)、LDAP 入門、CMS およびプログラム(PHP、Ruby)からの
利用、SSL と Apache セキュリティ、認証の応用、IPv6 について
高齢者支援アプリに関する共同研究
報 告 者:川見 昌春
ICT を活用し、主に過疎地域の高齢者を支援するためのタブレット端末アプリケーションの開発
を行った。今回の共同研究では、高齢者同士のコミュニケーション、および支援グループとの連絡
が簡易かつ密接に行えるように、タブレット端末上で動作する支援アプリを試作した。タブレット
端末は、プログラム実装を比較的容易に行うことが可能な Android タブレットを開発ターゲットと
し、共同研究相手先の仕様に沿って、プログラムの実装および動作確認を行なった。また一般的に
利用者が多い iPad についても、Android 端末と同等の機能を有するアプリの試作と検証を行い、
異なる環境下においても導入が可能であることを確認した。
開発したアプリを利用する事により、高齢者と支援グループが簡単な操作だけでビデオ通話等の
手段による連絡が行える環境を整えた。また緊急時には最低限のボタン操作により、予め指定した
登録先に緊急連絡が届く機能を持たせた。
今後は松江市近郊の過疎地域を対象に実地検証等を随時行い、これらを参考にしてアプリケーシ
ョンの改善と機能追加を図り、高齢者及び支援グループ双方にとって利用しやすいソフトウェアと
ICT 環境の構築を目指す。
-32-
地域貢献・学生支援・推進室の取組み
測量技術を活用した JST 支援事業への取組
~古代米アート(ホタル)~
報告者:福田 恭司、安食 正太
松江高専では、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の支援事業として、島根県松江市忌部地
区の地域住民と連携し、昨年度に引き続き、古代米アートを制作するプロジェクトに取り組んだ。
これは、子供たちや地域住民への体験学習を目的とした活動で、忌部公民館、松江高専、その他団
体により実施した。
6 月に忌部小学校の生徒がデザインしたホタルの絵を、我々が測量技術を活用して田んぼに拡大
複写する作業を行った。そこに、5 品種の古代米の苗を用いて、子供たちと地域住民によって田植
えが行われた。9 月には古代米の種類により穂の色に差が表れ、田んぼをキャンパスとした大きな
ホタルの絵が浮き上がった。稲刈りも田植えの時と同様に、子供たちと地域住民が集まり行った。
この古代米アートを通じて、参加した子供たちは自ら体を動かすことによって、作品を完成させ
る感覚と喜びを肌で感じることができたと思う。このような経験を、幼少期にすることでその後の
教育に大きな影響を与えると思われる。
-33-
地域貢献・学生支援・推進室の取組み
『巨大イルミネーション~PHENIX~』の作成
報告者:福田 恭司、安食
正太
平成 24 年 12 月 1 日~平成 25 年 1 月 6 日に常盤公園(山口県宇部市)で開催された TOKIWA
ファンタジアイルミネーションコンテスト 2012 の企画のひとつとして、山口大学工学部付属もの
づくり創成センター長州科楽維新プロジェクトより、巨大イルミネーション作成の依頼を受け、福
田、安食が対応した。巨大イルミネーションのデザインは福島大学の学生が東日本大震災で被災さ
れた方々に早期復興の願いをこめ、フェニックスを提案。我々は、提案されたデザインを、常盤公
園の広場に測量技術を活かして 100 点を超えるポイントを設置し、そのポイントを結ぶことで全長
40m のフェニックスの地上絵を作成した。夜には、常盤公園の広場にフェニックスが綺麗に浮かび
上がった。
今回の業務は山口大学と福島大学の学生と協力して作業を行い、学生への技術支援のみならず地
域間交流もすることができ、今後の私たちの活動を考えていく上でも充実したものとなった。
「科学の縁結び」への技術支援
報告者:福島 志斗、岡田
開催日:10 月 20 日(土)
康
場 所:くにびきメッセ大展示場
「神話の国シマネの縁結びネットワーク」では、松江工業高等専門学校が中心となり島根県内の
科学振興を推進するもので、地域の参加機関と協力し県内に科学のネットワークを構築している。
この事業の中で、昨年に引き続き科学の縁結び祭りイベントを企画・開催した。このイベントに
は延べ 2,500 名の来場者があり、地域住民の方に科学体験ができる場として、本校の学生によるブ
ースや共催の出雲科学館、三瓶自然館サヒメル、しまね海洋館アクアスおよび地元企業のブースを
設けた。技術職員は、このイベント中においてセグウェイの試乗ブースと電動乗用玩具のブースを
担当し、来場者の方に楽しんでもらった。
-34-
地域貢献・学生支援・推進室の取組み
エコラン活動報告
報告者:本多 将和、福島
志斗
本年度のエコラン活動は、専攻科生 1 名、機械工学科の学生 8 名、電子制御工学科の学生 2 名、
電気工学科の学生 1 名による計 12 名で活動を行い、専攻科生の野坂太平君と機械工学科 5 年の藤
江達也君を中心としたチーム(NO LIMITS)と、機械工学科 4 年生の高畑翔太君を中心にしたチーム
(NO FEAR)により 2 台のマシンを設計・製作した。昨年度作成したマシンでの様々な反省点を踏ま
えて、2 台ともすべてを新しく設計・製作を行い、FRP カウルについても、新車に合わせてデザイ
ンを見直し製作を行った。
大会への参加は 8/25(土) 26(日)に広島県運転免許センターで開催された「スーパーマイレッジ
カーチャレンジ広島 2012」と、9/15(土) 16(日)に栃木県芳賀郡で開催された「本田宗一郎杯 Honda
エコマイレッジチャレンジ 2012 第 32 回全国大会」(グループⅢ 大学・短大・高専・専門学校生
クラス)にエントリーした。
「スーパーマイレッジカーチャレンジ広島」においては、マシンの製作がギリギリであった為、
FRP カウルは未塗装の状態で、もう 1 台のマシンもア
ルミフレームのみの状態で出走する事となった。大会
当日、車検合格後のマシン整備中に野坂君チームのマ
シンに電気系のトラブルが発生し、応急修理を行った
が、大会出走中にもトラブルが発生し、リタイヤとな
った。高畑君チームのマシンは順調に走行し 340 ㎞/l
の燃費を記録した。
「Honda エコマイレッジチャレンジ 2012 第 32 回全国大会」においては、大会初日の車両検査
は特に問題なく合格し練習走行に出走したが、走行中に突然豪雨となり、レース中断というハプニ
ングが発生した。雨が止んだ後に再スタートとなったが、本校のマシンは 2 台ともトラブルが発生
しリタイヤとなった。大会 2 日目の決勝走行までに車両の応急修復・再セッティング作業を行い、
決勝では無事に 2 台とも完走することが出来た。結果は 534 ㎞/l(20 位)と 390 ㎞/l(29 位)であ
り、自己記録更新には至らなかったが、チームとして 2 台とも完走する事が出来た。
大会以降、今大会の反省点や改良点を踏まえてマシンの設計変更を行い、新たに 1、2 年生チー
ムによる新車も設計・製作中である。
-35-
地域貢献・学生支援・推進室の取組み
EDLC と太陽電池を組み合わせた夜間点滅灯の試作
報告者:福島 志斗
この研究は、島根県のしまね産業振興財団が新たな分野への挑戦や新規受注開拓を目指す
企業の試作・研究開発の積極的な取り組みへ助成をしている、「技術革新支援総合助成事業」
に採択され、技術シーズ育成支援事業として助成していただき研究を行った。
【背景】
現在の工事現場では、夜間に危険を知らせるため点滅灯が多く用いられている。これらの
夜間点滅灯は、太陽電池、二次電池、LED およびそれらを制御する電子回路から構成されて
いる場合が多く、価格は数千円程度のものがほとんどである。しかし、市販される夜間点滅
灯は内蔵する電源にニッケル水素電池などの二次電池が使用されており、化学反応を利用し
た蓄電池であるため、寿命が短く、ランニングコストが掛かるという問題点がある。
【研究目的】
この研究では、化学反応がなく長寿命という特性がある電気二重層キャパシタ(EDLC:
Electric Double Layer Capacitor)を電源として用いることで、メンテナンスフリーで使用
可能な点滅灯の可能性を検討した。点滅灯の電源として用いた EDLC は、県内企業の(株)
佐藤工務所と松江高専、島根産業技術センターとが協力して木綿を利用した EDLC 開発を進
めており、この EDLC には、安価、安全、低環境負荷などの利点がある。
【点滅灯の試作と実証試験】
EDLC は電源が長寿命であるために、充電やバッテリー交換のための構造を必要とせず、
太陽電池を用いることで密閉ケースに収納し耐環境性を高めた構造の点滅灯を製作すること
ができる。しかし、EDLC はキャパシタであるために電力残量に比例して電圧が低下するた
め、電源を安定化する電子回路が必要となる。また、充電電力を太陽光から得るために専用
の充電回路も必要となる。これらの EDLC を電源として用いるために必要な電子回路と点滅
灯の制御回路を作製し、防水ケースの中に組み込み試作した。
試作した点滅灯は、野外において実証試験を行った。その結果、冬期の日照時間が短く、
低温の日が続く時期において安定して動作し、EDLC を使用した無給電による点滅灯の製作
が可能であることが確認できた。また、低温期に問題となる EDLC の内部抵抗の増加につい
ても十分な容量の EDLC を選定することで連続した動作を確認した。
図1
野外における実証試験
-36-
実践教育支援センターの取組
◎奨励研究報告
■プローブ交通情報を用いた 3 次元地図生成システムの研究【池田】
・・・・・38
■アクセスチケット方式によるシングルサインオン型ネットワーク認証システムの開発【岡田】
・・・・・39
◎民間企業派遣研修報告
■小松電機産業
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40
◎出張報告
■平成 24 年度出張先一覧
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
■CFD の基礎とノウハウ・熱流体解析基礎コース
■平成 24 年度 中国地区高等専門学校技術職員研修
・・・・・・・・・・・・・42
・・・・・・・・・・・・42
■組み込み Android 開発力強化集中講座
・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
■複合加工機トレーニングスクール受講
・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
■鋳物の製造方案に関する技術調査及び資料収集
■第 4 回高専技術教育発表会 in 木更津
■平成 24 年度 愛媛大学総合技術研究会
・・・・・・・・・・・・・・44
・・・・・・・・・・・・・・・・・・45
・・・・・・・・・・・・・・・・・46
◎スタッフ紹介
■新人紹介
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
■今年度を振り返って!来年度への抱負
・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
-37-
奨励研究報告
プローブ交通情報を用いた 3 次元地図生成システムの研究
報告者:池田 総一郎
1.はじめに
一般的なプローブ情報は、自動車に搭載されたナビゲーションの GPS 位置情報や、車速センサ
からデータを収集するが、本研究ではスマートフォンを利用してプローブ情報の収集を行う。具体
的にはスマートフォンに搭載された GPS、加速度センサ、地磁気センサ等で走行しながら地図上の
勾配を調べ、より高精度な 3 次元地図用のデータの収集を行うシステムの検討を行ったので、それ
について述べる。
2.プローブ情報収集アプリの開発
プローブ情報とは、自動車が走行した位置や速度等のデータを収集し、そこから渋滞状況等の交
通情報を割り出すシステムのことである。2011 年に起きた東日本大震災では、プローブ情報を元に
した自動車の交通可能な運行実績情報マップが公開され、プローブ情報の重要性が高まってきてい
る。
本研究では Android のスマートフォンを利用してプローブ情報を収集する。具体的には、スマー
トフォンに搭載された GPS を利用し位置情報を得て、加速度センサと地磁気センサから、その位
置での勾配を調べることで、3 次元地図用のデータを収集するアプリの開発を行った。
アプリの機能としては、GPS で緯度、経度、標高を取得し、地磁気センサと加速度センサを組み
合わせてスマートフォンの方位、前後左右の傾きを取得し、それらのデータを保存することができ
る。傾きに関しては、自動車の加減速や道路の段差によって加速度センサが影響を受けるので、複
数回取得したデータから平均を取るようにしている。データを分析するためのサーバでは、データ
収集のルートと、標高と勾配をグラフで表示するようにした。
A
3.データ収集結果
自動車にスマートフォンを搭載して、鳥取県にある大山でデー
B
タ収集を行ったのでその結果を示す。データ収集の経路は図 1 の
ようにして行った。A 地点からスタートし、B 地点まで計測とな
り、総移動距離約 28.8km、高低差約 700m である。スマートフ
ォンは助手席に置き、固定はしていない。測定結果は図 2 のよう
図 1 データ収集ルート
になり、横軸が移動距離、縦軸が標高と勾配を表している。全体
の傾向として標高が高くなる時はプラスの勾配、標高が低くなる
時はマイナスの勾配になっている。勾配データにノイズが乗って
いるが、これは道路の段差や加減速によるものである。
4.まとめ
プローブ情報を収集し地図上の勾配を調べる Android アプリの
開発とサーバの構築を行った。測定結果を得ることはできたが、現
状では段差や加減速によるノイズが生じるので、それらを取り除く
方法を今後、検討していく。
-38-
図 2 データ収集結果
奨励研究報告
アクセスチケット方式によるシングルサインオン型ネットワーク認証システムの開発
報告者:岡田 康
◇ 研究目的
現在、組織内でのネットワークサーバにおける「利用認証」には、ユーザ ID 等を一括管理する
専用の認証サーバが多く利用されている。しかし、これらの認証サーバはシングルサインオン機能
が実装されておらず、大学・高専等の教育研究機関においては、異なった認証を必要とするところ
がほとんどである。また、組織内ユーザのモラルハザードを防止するため、ネットワーク認証シス
テムが普及してきている。とくに、Web ブラウザを利用したゲートウェイ型ネットワーク認証シス
テムは導入が容易であり、倫理的側面からも効果が高いが、シングルサインオンに対応したネット
ワーク認証システムは現時点で存在しない。
本研究では、以上のことを考慮し、CAS 対応型 Web サーバとゲートウェイ型ネットワーク認証
システムの統合的なシングルサインオンを実現する、
◇ 研究方法
本研究では、つぎの手順で研究を行う。
1.松江高専の学内 LAN 環境に適合するように、CAS サーバを設計・構築する。また、認証時に
必要なユーザを管理する LDAP サーバを用意する。
2.複数の CAS 対応型 Web サーバと e-learning サーバ、そして、CAS 対応型ゲートウェイをそれ
ぞれ構築する。
3.VLAN により、試験用のセグメントを用意し、事前に構築した CAS サーバおよび LDAP サー
バ、そして、CAS 対応型 Web サーバと認証用ゲートウェイをそれぞれ設置する。
4.CAS による認証を行い、サーバとネットワーク認証のシングルサインオンについて動作を確認
する。
5.試験用セグメント外から、再度 CAS による認証を用いて、シングルサインオン機能について動
作を確認する。
◇ 提案システムの概要と特徴
本システムでは、ユーザが CAS に対応した Web サーバ等にアクセスすると、LDAP で管理され
ているユーザ情報を用いた CAS 認証を行うことができる。この時点で CAS 対応型 Web サービス
のシングルサインオン化が実現できる。提案システムである CAS 対応型ネットワーク認証ゲート
ウェイでは、この認証結果により、クライアントのゲートウェイ通過をパスワード入力なしで許可
する機能を有する。
本研究においては、現時点で CAS 対応型のゲートウェイ型ネットワーク認証システムの実装が
完了しているが、アクセス制御機能は未実装であるため、これを実現するためのしくみを検討して
いる。
-39-
民間企業派遣研修報告
民間企業派遣研修報告
報 告 者:三反田 裕太
研修期間:平成 24 年 8 月 6 日~9 月 29 日
派 遣 先:小松電機産業株式会社
今回の企業研修では、主にシートシャッターと水を管理するシステムを製造・販売し、一方で他
国との交流や人類規模での多彩な活動を行う面も併せ持つ「小松電機産業」にお世話になった。現
場にて製品が作られる工程に従事し、技術面のスキルアップや安全意識、職場改善意識の重要性を
肌で感じたほか、新たに「経営」について学ぶ必要性を社長より提案され、以下の 2 種類の研修が
行われることになった。
【社長研修】
総務部にて、主に会社説明会の準備・進行補助、来客時の対応補助、資料作成業務を体験した。
玄関横のモニターに会社概要を放映して来客をお迎えする環境を整えたほか、求職者向け雑誌の原
稿作成に関わる中で、経営とはどのようなものかを自分なりに考察する機会を与えられた。社長を
介してお客様と対面する機会や、韓国からのインターンシップ生と共に研修を受けた期間もあり、
非常に中身の濃い内容であった。研修に関する中間発表と修了時にはまとめの発表も行った。社員
の方々の前で発表することも、これまでの研修ではなかったことであるが、多くのコメントを頂く
ことができた。
好意的な意見も批判も受け止め、今後に生かしていきたい。
【製造現場研修】
9 月上旬に 2 週間行った。本社工場にてシャッター部品のバリ取りやシャフト組み立て、部品単
体での出荷作業、倉庫整理などの作業を体験した。現場では、構内の環境や作業効率の「改善活動」
に関して、社員一人一人の意識の高さを感じた。社内掲示板を通じて改善案が頻繁に報告され、ま
た実施のための道具類・収納場所を作る技能にも長けた方が多く、スキルの高さも感じられた。
「常
に改善の余地がある」という意識は、日々の教育支援や研究活動においても重要な点で共通してい
ると思う。現状に満足せず、さらに上を目指す姿勢は積極的に取り入れていきたい。これまでに実
践教育支センターで実施された 5 回の研修と比べると短期間の現場研修ではあったが、実際の現場
にて業務を体験できたことは大きな収穫であった。
今回の民間企業研修では、現場にて安全面や部品・製品の管理面、業務推進のための意識のもち
方に加えて、総務関係の業務も体験し、どのようにして会社経営がされているかについて、ごく一
部ではあるが触れることができた。社長からは経営の視点をもつうえで「文化」
「歴史」「イノベー
ション」を重要な要素して挙げられ、持続的に発展するためには、文化や歴史を学び、現代のイノ
ベーションと融合させること、とのメッセージを頂いた。このアドバイスも参考に、2 ヶ月間の経
験を今後の職務に反映させ、さらに邁進していきたい。
-40-
出張報告
平成 24 年度 出張先一覧
期間
4/25~27
5/21~22
初任職員研修会の受講
CFDに関する情報収集
6/ 3~5
平成24年度第1回ネットワーク管理者研修(機構主催)
6/28~29
7/31~8/1
8/ 3
8/ 4~ 6
第1回システム最適化専門部会
平成24年度eラーニング高等教育連携会議
第1回教務事務検討部会
Ene1GP KV-40チャレンジへの参加補助
8/ 6~ 7
流体解析についての情報収集
8/20~21
8/20~21
8/22~23
8/22~25
近畿地区技術職員研修会講師派遣
平成24年度 中国地区高等専門学校技術職員研修
日本工学教育協会第60回年次大会
西日本地域技術職員研修会
第16回スーパーマイレッジカーチャレンジ広島参加学生
広島県運転免許センター
支援
国立オリンピック記念青少年
平成24年度高専教育フォーラム
総合センター
平成24年度中国・四国地区国立大学法人等技術職員研修 鳥取大学
中国・四国地区国立大学法人等技術職員マネジメント研修
鳥取大学工学部
会
島根県立男女共同参画セン
人材育成講座 CAD/CAM超入門講座
ター
第2回システム最適化専門部会
学術総合センター
ファイアウォールのハンズオントレーニング(機構主催) 明石工業高等専門学校
平成24年度(第18回)山陰5機関合同中堅職員研修
島根大学
Hondaエコマイレッジチャレンジ2012への参加支援
ツインリンクもてぎ
琉球大学、
ターボ機械協会沖縄地方講演会、
佐賀大学海洋エネルギー研究
海洋エネルギー研究センターシンポジウム・成果報告会
センター
への参加・講演のため
伊万里サテライト
CEATEC JAPAN 2012
幕張メッセ
第2回教務事務検討部会
学術総合センター
4th AJWTF 2012への参加・情報収集、波力発電に関する 韓国釜山HANWHA Resorts、佐
実験のため
賀大学
CQ出版エレクトロニクス・セミナ受講
CQ出版セミナルーム(東京)
波力発電用タービンの実験と調査・情報収集のため
佐賀大学
第90期 日本機械学会 流体工学部門講演会への参加・ 同志社大学 今出川キャンパ
情報収集
ス
山口大学長州科楽維新プロジェクト トキワイルミネー
山口大学工学部(常磐公園)
ションコンテスト
平成24年度中国・四国地区国立大学法人等安全衛生協議会 岡山大学
波力発電用タービンの実験と調査・情報収集のため
佐賀大学
第1回大学における安全衛生教育国際シンポジウム参加 愛媛大学
国立オリンピック記念青少年
平成24年度国立高等専門学校機構情報担当者研修会
総合センター
Mastercamビギナーズトレーニング受講
(株)JBM 本社
第3回システム最適化専門部会
学術総合センター
外部出張講座
島根県立しまね海洋館
マルチタスキングアカデミー受講
ヤマザキマザック(株)
鋳物の製造方案に関する技術調査及び打ち合わせ
株式会社 木村鋳造所
徳山高専技術職員研修会講師派遣
徳山工業高等専門学校
平成24年度第2回中四国地区国立大学法人等情報化推進協
岡山大学
議会
第4回高専技術教育研究発表会in木更津
木更津工業高等専門学校
情報処理学会第75回全国大会学会発表
東北大学 川内キャンパス
日本機械学会中国四国支部第51期総会・講演会・卒業研
高知工科大学
究発表会での発表・情報収集のため
8/24~26
8/28~30
8/29~31
8/30~31
8/31~9/1
9/10~11
9/13
9/13~9/14
9/14~9/17
9/19~26
10/ 5~6
10/11
10/13~20
10/25~28
11/ 9~11
11/16~18
11/29~12/1
12/ 6~7
1/ 4~6
1/ 6~8
1/ 8~11
1/15~18
1/27~28
2/16~2/17
2/17~22
2/25~2/26
2/28~3/1
3/ 1
3/ 4~3/5
3/ 5~7
3/ 6~8
3/ 6~9
目的
平成24年度 愛媛大学総合技術研究会
場所
学術総合センター
主婦会館プラザエフ
国立オリンピック記念青少年
総合センター
学術総合センター
銀座3丁目会議室
学術総合センター
鈴鹿サーキット
株式会社ソフトウェアクレイ
ドル
和歌山工業高等専門学校
宇部工業高等専門学校
芝浦工業大学豊洲キャンパス
豊橋技術科学大学
NFC&Smart WORLD において情報収集
マルチタスキングアカデミー受講
平成24年度中国・四国地区国立大学法人等技術職員代表者
3/14~15
会議
3/14~16
自然エネルギー利用に関する調査・情報収集のため
3/18~20
阿南高専技術研究発表会講演
3/19~22
2013年電子情報通信学会 総合大会視聴
3/29~3/30 外部出張講座
-41-
池田
川見
川見
川見
福島
奥原
福田
内村・本多・小吹
安食
福田
本多・福島
池田
川見,福島
福田
本多
川見
池田
泉
本多,福島
奥原
池田
川見
奥原
川見
奥原
奥原
福田、安食
福田
奥原
小吹
池田
小吹
川見
福島
小吹
本多・奥原・小吹
福田
川見
福田・本多
岡田
奥原
東京ビックサイト
ヤマザキマザック(株)
安食、小吹、池
田、三反田
川見,福島,須山
小吹
鳥取大学医学部
福田、川見
酉島製作所
阿南工業高等専門学校
岐阜大学
島根県立しまね海洋館
奥原
川見
岡田
福島
愛媛大学
3/ 7~8
3/10~15
出張者
小吹・安食
奥原
出張報告
CFD の基礎とノウハウ・熱流体解析基礎コース
報 告 者:奥原 真哉
出張期間:平成 24 年 5 月 21 日~22 日、8 月 6 日~7 日
出 張 先:東京都千代田区 主婦会館プラザエフ、大阪府大阪市 株式会社ソフトウェアクレイドル
日本機械学会が主催する「CFD の基礎とノウハウ」に参加し、CFD に関する留意すべき点や
物理モデルの選択法などの CFD の活用に有用である情報収集を行った。CFD は流体機械等の設
計や予備試験のツールとして多く活用されるようになっている。本校においても、ソフトウェア
の申請を行っている段階である。しかし CFD の活用には正しい解を得るための条件設定や結果
が正しいか判断する知識が必要であり、経験が浅いと非常に難しい。今回の講習では CFD を行
う上での留意点や実際に経験から得られるノウハウなどについての情報を得ることができた。
また市販のソフトウェアの使用方法や熱流体解析の基本的な考え方も学ぶことができた。今回
の内容は今後の学生支援や研究活動にフィードバックし、役立てたい。
平成 24 年度中国地区高等専門学校技術職員研修
報 告 者:本多 将和
出張期間:平成 24 年 8 月 20 日~21 日
出 張 先:宇部高専
参 加 者:内村和弘、本多将和、小吹健志
平成 24 年度中国地区高等専門学校技術職員研修に参加した。
「業務中における災害」をテーマと
して開催され、松江高専から事例発表として昨年度から取り組んでいる「リスクアセスメントを利
用した安全衛生実習」について報告を行った。
各高専における「さまざま災害防止対策」また「実際に起きた災害」について発表があり、具体
的な事例・内容を聞くことが出来て、今後の業務において参考になるものであった。
さらに、宇部高専の産業医である梅本先生から「産業医から見た高専の安全衛生」という講和を
頂いたが、内容は「外から見た高専」の安全衛生に対する認識・対応の違いがよくわかる非常に有
意義な内容であった。
全体討議では「業務中における災害」について、各高専の組織体制及び安全に関する現状報告、
質疑応答、意見交換を行い、松江高専の現状報告を内村技術専門員が報告を行った。
今回の研修で得られ知識は、技術職員の職務として大変参考になるものであり、今後の業務に活か
せるものであった。
-42-
出張報告
組み込み Android 開発力強化集中講座
報 告 者:川見 昌春
出張期間:平成 24 年 10 月 23 日~24 日
出 張 先:東京・巣鴨 CQ 出版セミナルーム
スマートフォン・タブレット等で飛躍的に採用が進む Android OS であるが、組み込み分野にお
いても利用する事例が徐々に増加している。今後の情報・制御系実験・実習においても、テーマと
して取り上げてもおかしくない状況となってきた。
筆者も組み込み Android を対象とする実験テーマと教材について研究を行っていることから、今
回はCQ出版社主催のエレクトロニクス・セミナ「組み込み Android 開発力強化集中講座(出村成
和講師)
」を受講した。計2日間の講座で、以下の内容を一人1台の演習環境で進められ、Androi
d 対応のマイコンボードへのポーティング作業から、外部デバイスの制御まで一通りの演習を行う
ことができた。

1日目:組み込み Android の概要、開発環境、基本事項の解説、加速度センサーの有効化

2日目:タッチパネル、サーボ制御
今後は、講座で得られた知識・技術を参考にしながら実験テーマの一つとして創出し、学科への
提案を行っていく予定である。
複合加工機トレーニングスクール受講
報 告 者:小吹 健志
出張期間:平成 25 年 2 月 11 日~15 日、3 月 11 日~15 日
出 張 先:愛知県丹羽郡 ヤマザキマザック(株)マルチタスキングアカデミー
本校所有の設備である複合加工機「VARIAXIS 630-5XⅡ」のオペレーションを学ぶため、頭書
の
講座に参加した。与えた加工形状や条件に対し、機械自身が加工動作を作り出す「対話式プログラ
ム」についてと、機械の動きをすべて指示するGコードでのプログラム作成方法について学び、そ
の加工実習までを行った。
本来、マシニングについて一定の業務経験がある事を前提とした研修コースであるが、オペレーシ
ョン経験の少ない事を先方に伝えると、マシニングに関する基礎部分から説明と実技を行って頂け
た上、本来すべき内容もすべて終了させるよう対応いただけたので、非常に内容の濃い研修となっ
た。
今回の内容はいずれも割出し5軸加工についてであったが、受講により得た知識と感覚を基に、
同時5軸加工までが出来るよう、継続して技能向上に取組みたい。
-43-
出張報告
鋳物の製造方案に関する技術調査及び資料収集
報 告 者:本多 将和
出張期間:平成 25 年 2 月 25 日~26 日
出 張 先:株式会社 木村鋳造所
参 加 者:本多将和、奥原真哉、小吹健志
静岡県御前崎市にある木村鋳造所の御前崎工場にて鋳物の製造方案に関する技術調査及び資料収
集を行った。木村鋳造グループの代表取締役である木村寿利社長自らに対応頂き、木村鋳造所並び
にフルモールド鋳造に関する歴史や技術の背景について説明して頂いた後に、工場内の設備を見学
し技術的な調査を行った。
一般的な鋳造法とは異なり、発泡スチロールを模型として製品を製作するフルモールド鋳造法は、
試作や多品種少量生産に優れており、本校における製作依頼や技術支援に非常に有効的な製造方法
だと考えられる。また、その模型製作から製品の完成に至るまでの流れも分かり易く、機械工作法
における鋳造技術の理解・習得にも有効であるので、
低学年の実習に導入する事も十分期待できる。
今回の技術調査において、フルモールド鋳造法において国内だけでなく、海外からも注目されてい
る木村鋳造所の施設を見学し、技術的な調査を行ったことで、今後本校において実施予定の鋳造実
習における必要な設備や技術を理解することが出来た。
-44-
出張報告
第 4 回高専技術教育研究発表会 in 木更津
報 告 者:本多 将和
出張期間:平成 25 年 3 月 4 日~5 日
出 張 先:木更津高専
参 加 者:福田恭司、本多将和
第4回高専技術教育研究発表会が木更津高専で開催され、本校から福田がポスター発表、本多が
口頭発表で参加した。
発表題目は以下の通り。
【口頭発表】
・本多将和:安全衛生実習に関する取り組みについて
【ポスター発表】
・福田恭司:測量技術を生かした「古代米アート」
「地上絵」への取り組み
全国から多くの技術職員が集まり、様々なテーマで発表を行ったので各高専において行われている
特色ある活動を知ることが出来た。専門分野における知識向上だけでなく、今後の技術職員の活動
として、非常に参考になる発表も多かったので、様々な業務に活かせると考えられる。
-45-
出張報告
平成 24 年度愛媛大学総合技術研究会
報 告 者:三反田 裕太
出張期間:平成 25 年 3 月 7 日~8 日
出 張 先:ひめぎんホール(1 日目)、愛媛大学城北キャンパス(2 日目)
参 加 者:池田総一郎、小吹健志、安食正太、三反田裕太
全国の大学・高専・共同研究機関の技術職員が集い、技術面での教育・研究支援活動の成果を発
表し、交流を行う「総合技術研究会」が愛媛大学で開催され、本校からは口頭発表 1 名、ポスター
発表 1 名、聴講 2 名の計 4 名が参加した。発表内容は以下のとおり。
【口頭発表】
三反田裕太「民間企業派遣研修報告 ―経営に触れる―」
【ポスター発表】
池田総一郎「プローブ情報を用いた 3 次元地図生成システムの研究」
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スタッフ紹介
新人スタッフ紹介(1)
◎ 小吹 健志
みなさんはじめまして。平成24年4月から実践教育支援センタ
ー第一技術班(機械系)に配属となりました。名前のよみは
「こぶき たけし」です。なかなか一度で読まれることがありませ
んので、覚えてもらえたら大変喜びます。趣味は自動車、バイクで
す・・・が、最近では熱帯魚飼育や、コーヒー、ボルダリング、機
械構造物の観察など、様々なものに興味がわき、挙げていけば限が
ありません。今まで一つの事に没頭することが多かった反動でしょ
うか。
松江高専は私の母校であり、11年前に機械工学科の本科を卒業しました。現職場である実習工
場は、学生時に様々なものを製作した思い出が詰まっています。卒業研究用の器材や、高専祭の展
示品としての飛行機(人が乗れる大きさ)、今の立場となっては、とても言うことのできない用途
の「部品」など、いずれも今考えると内容的に怪しい物だらけでしたが、手厚い支援をして頂けた
ことで、チームワークで取組むモノづくりの楽しさを、数多く体験する事がきました。
卒業後、社会人として働く中で、授業で学んだこと、工場でのモノづくりの経験が、自分にとっ
て大きな財産であると感じる場面が多くありました。高度な授業と実践作業が同時に経験できる高
専の環境は、実践的技術者育成の場として大変素晴らしいと感じています。今の自分の原点となっ
た場所で働かせてもらえるようになったことを、非常にうれしく思っています。
採用後、瞬く間に過ぎてしまった1年目でしたが、多くの初体験がありました。
実習授業や学校開放事業では、相手にどこまで伝わるか・・・と考えながら話すうちに、話が脱線・
迷走してしまい、人に教えることの難しさと、自分の力不足を改めて実感しました。
業務災害も経験しました。
多くの方に迷惑をかけてしまい、決してあるべき事ではありませんが、
自分の経験として学生に話すことにより、安全作業の大切さを伝える事ができればと思います。
学生と向き合うこの仕事は、正しい倫理観を持っ
たエンジニアに育て上げるための、非常に責任の重
たい仕事であると感じています。まだまだ不足して
いる技能・知識を身に付けていくとともに、自分自
身が時代遅れの技術者とならぬよう、新しい知識と
技術を身に付け、常に感覚を研ぎ澄ませて成長し続
けていけるよう、取組んでいきたいと思います。
-47-
スタッフ紹介
新人スタッフ紹介(2)
◎ 安食 正太
平成24年4月より、実践教育支援センター・
第3技術班(環境・建設系)に配属されました。
私は中学を卒業後、松江高専本科5年、専攻科2
年と合わせて7年間在学し、その後、民間企業で
5年の経験を経て、ご縁があり母校である松江高
専・実践教育支援センターへと採用していただけ
ることになりました。
高専在学中は土木工学を学び、先生方には大変
お世話になり、勉学、研究、部活動と充実した高
専生活を思い出します。そんな松江高専に再び戻
ってくることが決まり、大変うれしい気持ちと、社会人1年目時と同じように新たな気持ちで今年
度各業務に臨みました。
今年度は環境・建設工学科の各教育支援業務に加え、学外での測量技術を活かした古代米アート
や巨大イルミネーション作成等に携わらせていただき、貴重な経験を積ませていただきました。
今までの民間企業の経験では、会社の成長と自分自身の成長を考え仕事をしてきましたが、学校
という教育現場においては、学校や自分自身の成長はもちろんですが、社会に送り出す人材を育成
するために、技術や知識を学生に伝えなければ
ならないというとても責任のある仕事だと感じ
ています。また、人に教える・伝えることの難
しさを改めて実感しました。
初年度は雰囲気を感じたり、ノウハウを覚え
たりで、何かと自発的な行動が少なかったと反
省していますが、今後は積極的にチャレンジを
し、今までの経験も含め、これらが学生への適
切な支援になるよう努めたいと思います。そし
て、学生に支援すると同時に、自らも“学び”
【写真 古代米アート(測量作業の様子)
】
を続け、学生と共に日々成長していきたいと思
います。
-48-
スタッフ紹介
~今年度を振り返って!来年度の抱負~
第1技術班【機械系】
◎ 内村 和弘
24年度は、例年と同様に教育支援においては計測実験、CAD 関係、創造設計製作などを受け
持った。技術支援、製作依頼においてはレーザー加工を主に行った。昨年度同様レーザー加工機
の需要が高く日程調整など苦労することが多かった。
近年1年生の導入教育の上で電子工作などを行うがその際に頓に感じる事がある。ドライバー
やニッパ、ラジオペンチ等を持たせるとまともに使える学生が少なくなった事である。持ち方、
力の入れ方、危険性の説明これらに手間を取られることが多くなってきている。
「時代の流れ」と
いう事であればしょうがない事であるが、何とかしたいと考えている。ものづくりには道具は基
本であり、これらを使う事に苦労するようであればものづくりはつまらなくなる。何とか分かり
やすく伝える工夫を考えて学生たちにものづくりの楽しさを伝えたいと考えている。
◎ 本多 将和
本年度より新たに鋳造の実習を担当する事となった。昨年度末に新規導入された高周波誘導溶解
炉を使っての実習であったが、初めての事が多く、学生と共に勉強しながら実習を展開した。年度
末には新しい鋳造実習のテーマとして考えられている「フルモールド鋳造」に関する調査の為、民
間企業への技術調査や、他高専において行われている実例に関する資料収集を行った。次年度以降
の新しい取り組みとして本校でも実施できるように今後、試行錯誤しながら挑戦していきたい。ま
た鋳造の実習では、1つのミスが大事故につながる可能性があるため、一つ一つの作業を慎重に行
い、学生・教職員共にケガや事故の無いように取り組んでいきたい。
さらに新しく機械工学科で実施する事となった機械工学実習では「対話プログラムを活用したN
C旋盤実習」を担当し、課題やテキストをすべて新しく作成した。近年、課外活動や卒業研究で学
生が新しく導入されたNC旋盤を活用する機会が増えているため、有意義な内容で実習が行えると
思う。
本年度より技術専門職員となり、技術職員組織の中では年齢・経験年数共に中堅どころになって
きた為、自らの技術を高める自己研鑽を行いつつも、中堅職員としての組織の役割を果たせるよう
努力していきたい。
◎ 奥原 真哉
今年度の実習は昨年度に引き続き、旋盤や NC 旋盤そして鋳造、鍛造を行った。昨年度と同じ内
容の実習を担当したこともあり、今年度は実習手順などに余裕を持って展開することができた。実
習では昨年度以上に安全管理について意識し、学生自ら危機管理の意識、安全への注意力を高める
ことのできる実習を心がけた。大きな事故や怪我もなく実習を展開することができたが、反省点も
あった。それは安全について特に配慮が必要な学生に対しての指導である。対象の学生が、ただ安
-49-
スタッフ紹介
全に実習をこなすだけではなく、
どのようなことが事故につながるのかという認識
(危機管理能力)
を身につけることができるような工夫が必要であったように思う。これは来年度の課題とし、対象
の学生のみならず、全ての学生が危機管理能力の向上を図れるような実習を展開したいと考えてい
る。
また来年度は新規設備の導入や人材育成事業、技術職員研修の予定もある。これらに積極的に参
加し、情報交換や自己研鑽に励みたいと思う。
◎ 山崎 肇
松江高専実践教育支援センター第 1 班(機械系)に、平成 25 年度も非常勤職員として勤務する
ことになりました。毎年度同じ目標ですが、今年度も機械、工具等の破損・学生、自身等の怪我、
事故のないように、気を引き締めて勤務しようと思っています。
◎ 山本 誠司
41 年間松江高専に勤務しましたが、再雇用により引き続き勤めることとなり一年が経ちました。
今まで鉄鋼材料(特殊鋼)を主に研究および実験また卒業研究に携わってきました。近年はたた
ら製鉄に興味を持ち奨励研究等の採択により研究を行うことが出来ました。これらの研究活動を
活かして学生および教職員の方々に「もの作り教育」のおもしろさを伝えていきたいです。
◎ 宮田 保
今年度も機械系のパートを担当した。時間的に余裕がないパートもあり充分に指導ができなかっ
たのが反省すべき点であった。幸いにもケガも無く無事に終える事が出来よかった。次年度も機械
系のパートを担当することになった。安全第一で実習に取り組んでいきたい。
第2技術班【電気・電子・情報系】
◎ 川見 昌春
平成 24 年度は、念願であった実験実習のテーマ変更を学科に提案し、3 年と 4 年で 1 テーマず
つを変更することができた。時間的余裕が不足していたため、十分な内容として提供することは叶
わなかったが、次年度に向けて内容の充実に努めたい。また、高専機構のシステム最適化専門部会
と教務事務検討部会の委員になったため、出張等が例年の 2~3 倍になった。このため、他の仕事
とのスケジュール調整が大変な年でもあった。
平成 25 年度は、後期実験 1 テーマの内容を大幅に変更する予定であり、前期のうちに回路設計
と治具作成を終えておきたい。後期からは次のステップに向けた準備に着手する予定でいる。
◎ 池田 総一郎
今年度、新しく取り組んだこととしては、ソーラー充電式 LED 外灯のプロジェクトリーダー、
-50-
スタッフ紹介
入試システムの開発がありました。これらは、自分の至らない点に気付かされることが多く、知識
だけでなく、もっと経験を積む必要があることを感じさせられました。
実験実習では、情報工学科の UNIX の実習を受け持ちました。普段、業務でサーバの管理を行な
っていることもあり UNIX を扱っていますが、学生に対して指導する場合は、業務とは異なる知識
が必要となるので、様々な角度から取り組む様に心がけました。今現在、自分が業務で行なってい
ることを学生に教えることの良い点と、難しさを感じることも多かったので、これらのことを今後
の課題とし、自己研鑚に励みたいと思います。
◎ 岡田 康
今年度は、昨年度と同様の科目について教育支援を行ったことで、授業時間をより効率的に利用
することができた。この他の業務として、支援委員会や LED 外灯の製作を行った。また、人材育
成事業や学校開放事業への取り組みもあったが、いずれも勉強不足により、よりよい働きができな
かったと思う。次年度以降にこの反省を生かせれば良いと思う。
◎ 泉 大樹
今年度は昨年とほぼ同じ科目を担当しました。昨年度の結果が生かせて余裕をもって授業に取り
組めたと思います。今年度の課題は、学生への親しみやすい指導方法です。わかりやすく、学生か
らも気軽に質問しやすい接し方をとっていければと思います。これといって答えがあるわけでもな
いので難しいところですが、日々努力していきたいと思います。
◎ 福島 志斗
今年度は、プログラミングコンテストや Ene-1、エコランと多くの課外活動に関わる機会があり
ました。これらの活動では、
“モノづくり”を通して学生に工学技術を直接指導することができるた
め、共に試行錯誤をしながら自らがスキルアップをするチャンスでもありました。
また、研究活動においても夜間点滅灯の試作など、より一般的な状況において使用する装置を製
作する機会を得ることができ、組織名にもあるように実践的な技術を習得することができました。
今後も様々な業務に取り組み、新たに得た技術や知識を習得することで、学内外からの依頼業務
や学生教育に活かせるようよう職務を行いたいと思います。
◎ 三反田 裕太
今年度は、夏季に 2 ヶ月間の企業研修を行い、一般企業においての仕事の取り組みや製造現場の
様子に触れる機会に恵まれた。職場環境の改善や業務の効率、コスト等に対して、社員の方々の意
識は高く、同時に、自らの意識の持ち方、業務への取り組み方についても考えさせられた。採用さ
れ 3 年が経過したが、あらゆる分野で自分は明らかに未熟だと感じる。さらに現状に安住してしま
い、貴重な時間を無駄にしていると思うこともある。来年度以降は、担当業務やスキルの向上に対
してより高い意識を持ち、自分自身に卑屈にならず、日々過ごしていきたい。
-51-
スタッフ紹介
◎ 須山 郁夫
今年度も昨年度と同様、プログラミングの授業での支援、学内システムのプログラム開発などを
担当させていただきました。
授業での支援では、
学生との接し方に毎年苦心しておりますが、学生が気軽に質問できるように、
適度な距離感を持って接するように心懸けました。具体的には、演習中の学生を見渡して、困って
いる表情をしていたり、手が止まっているような学生がいたら近くへ行ってみる、間違っている箇
所を見つけても、すぐには指摘せず、演習室を一周してもう一度戻ってきて指摘する(単純なミス
・
・
・
・
であればすぐに指摘する)
、指摘するときも、学生が驚かないように横からゆっくり手を伸ばして、
間違っている箇所を指さして説明する、といったことです。まだまだ満足のいくように実践できて
いませんが、今年度の取り組みをブラッシュアップし、先生方からの教育支援アンケート結果も参
考にしながら、来年度に活かしていきたいと思います。
プログラム開発では、Android のアプリ開発といった新しいテーマに取り組む機会があり、自身
のスキルアップになりました。また、自分が開発した学内システムを実際に使っていただいている
ところを見ることができ、大変うれしく思いました。
技術の進化は急激に加速しています。いつでも支援に活用できるように、日々、技術情報をフォ
ローして実習しておき、スキルの引き出しを増やしていきたいと思います。
-52-
資料集
■松江工業高等専門学校実践教育支援センター規則
■実践教育支援センター運営に関する内規
・・・・・・・・・・・・・・・・57
■技術系職員の民間企業等派遣研修実施要項
■実践教育支援センター組織図
・・・・・・・・・・・・・・・59
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60
■実践教育支援センター学内部会分担表
・・・・・・・・・・・・・・・・・61
■実践教育支援センター会議議事録(抜粋)
■写真集(研修、学校開放、作品集等)
■取得資格一覧
編集後記
・・・・・・・・・・・・54
・・・・・・・・・・・・・・・・62
・・・・・・・・・・・・・・・・・65
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・69
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・70
-53-
資料集
松江工業高等専門学校実践教育支援センター規則
平成14年4月 1日 制 定
平成21年6月23日 最終改正
(設置)
第1条 松江工業高等専門学校に,教育・研究及び社会貢献に関する技術支援を行うため,独立行政
法人国立高等専門学校機構の本部事務局の組織等に関する規則第12条第1項の規定に基づき,松
江工業高等専門学校実践教育支援センター(以下「センター」という。)を置く。
(目的)
第2条 センターは,技術に関する専門的業務を組織的かつ効果的に処理するとともに,技術職員(施
設系の技術職員を除く。以下同じ。)の職務遂行に必要な能力及び資質の向上を図り,もって教育・
研究及び社会貢献に資することを目的とする。
(業務)
第3条 センターは,次の各号に掲げる業務を行う。
一 教育・研究及び社会貢献に関する技術支援の基本計画の策定に関すること。
二 学生の実験,実習,卒業研究の技術指導及び安全確保に関すること。
三 情報処理,情報ネットワーク及び情報セキュリティに関すること。
四 教育・研究及び社会貢献に関する技術支援に関すること。
五 技術資料の作成,保管及び提供等に関すること。
六 機器等の保守・管理並びに災害防止に関すること。
七 技術の継承及び保存並びに技術向上のための技術研修,技術発表会及び技術講演会等の企画・実
施等に関すること。
八 所掌業務の調査統計及び諸報告に関すること。
九 その他本校にとって重要な技術的業務に関すること。
(技術班)
第4条 センターに,前条各号の業務を遂行するため,次の各号に掲げる技術班を置く。
一 第一技術班
二 第二技術班
三 第三技術班
2 第一技術班は,機械系に関する業務を行うとともに他の班と連携して効果的な運用を図るものと
する。
3 第二技術班は,電気,情報系及び事務電算に関する業務を行うとともに他の班と連携して効果的
な運用を図るものとする。
4 第三技術班は,環境・建設系に関する業務を行うとともに他の班と連携して効果的な運用を図る
ものとする。
5 センターは,前4項の他,必要に応じてプロジェクトチームを組織し,特別な業務にあたること
ができる。
(組織)
-54-
資料集
第5条 センターは,次に掲げる職員をもって組織する。
一 実践教育支援センター長(以下「センター長」という。)
二 副センター長
三 技術長
四 技術班主査(以下「主査」という。)
五 技術員
2 センター長は,校長が任命する。
3 副センター長は,校長が任命する。なお,副センター長は必要に応じて複数置くことができ,う
ち1名は技術長をもって充てる。
4 技術長は,技術専門職員のうちから校長が任命する。
5 センターに極めて高度な専門技術を有する者を技術専門員として置くことができる。前項にかか
わらず,校長は技術専門員を技術長に任命することができる。
6 主査は,技術専門職員のうちから校長が任命する。
7 技術員は,技術専門職員及び技術職員をもって充てる。
8 技術班に技術主任を置くことができる。技術主任は,技術専門職員のうちから校長が任命する。
(職務)
第6条 センター長は,校長の命を受け,センターの業務を統括する。
2 副センター長は,センター長を補佐する。
3 技術長は,センターの業務を処理するとともに,技術班を統括する。
4 技術専門員は,その技術に基づき,教育・研究及び社会貢献に関する技術開発及び技術業務並び
に学生の技術指導を行うとともに,技術の継承及び保存並びに技術研修に関する企画及び連絡調整
を行う。
5 主査は,上司の命を受け,センターの業務を処理するとともに,各技術班の業務の円滑な遂行に
努め,必要な連絡調整を行う。
6 技術主任は,上司の命を受け,センターの業務を処理するとともに,主査を補佐する。
7 技術員は,上司の命を受け,センターの業務を処理する。
(センター運営委員会)
第7条 センターの運営に関し,必要事項を審議するため,松江工業高等専門学校実践教育支援セン
ター運営委員会(以下「委員会」という。)を置く。
2 委員会は,次の各号に掲げる委員をもって組織する。
一 センター長
二 副センター長
三 技術長
四 主査
五 その他校長が必要と認める者
3 委員会に委員長を置き,センター長をもって充てる。
4 委員長は,委員会を招集し,その議長となる。
5 委員長が必要と認めるときは,委員以外の者を出席させることができる。
-55-
資料集
(センターの利用)
第8条 センターの利用に関して必要な事項は,別に定める。
(センターの事務)
第9条 センターの事務は,センターにおいて処理する。
(雑則)
第10条 この規則に定めるもののほか,センターに関し必要な事項は委員会において定める。
附 則
この規則は,平成14年4月1日から施行する。
附 則
1 この規則は,平成17年4月1日から施行する。
2 松江工業高等専門学校テクノ教育支援センター運営委員会規則(平成14年4月1日制定)は,
廃止する。
附 則
この規則は,平成19年4月1日から施行する。
附 則
この規則は,平成20年4月1日から施行する。
附 則
この規則は,平成20年10月1日から施行する。
附 則
この規則は,平成21年4月1日から施行する。
附 則
この規則は,平成21年7月1日から施行する。
-56-
資料集
実践教育支援センター運営に関する内規
(平成14年2月19日 決 定)
(目的)
1.
「機能する技術集団(実践教育支援センター)
」を達成するため、実践教育支援センターに次
の会議・委員会を置く。センター員は、支援委員会、研修委員会、評価委員会のいずれかに所属し、
各委員会で委員長を互選する。委員の任期は当面1年とする。
① 実践教育支援センター会議(全員、議長 技術長)
② 支援委員会
③ 研修委員会
④ 評価委員会
(会議)
2.会議、及び各委員会は次の会務を掌る。
①
実践教育支援センター会議
本会は実践教育支援センター運営に関する最高決議機関とし、全センター員をもって構成す
る。議長は、技術長とする。
技術長事故あるときは主査が代行する。議事録は評価委員会が処理する。
② 支援委員会
支援業務を円滑且つ効率的に処理するため、次の会務を処理する。
イ.学科・教員・学内組織等からの支援業務依頼の受付・処理(依頼者との打合せも含む)に
関すること。
ロ.派遣者の人選等を連絡・調整し、「実践教育支援センター会議」に提案する。
ハ.学外組織との共同技術開発・研究等の受付・処理に関すること。
ニ.センター員の均衡ある仕事量の調整に関すること。
ホ.支援終了後の依頼者に対しての評価に関すること。
(アンケート等により今年の自己点検
評価)
ヘ.その他必要な事項。
(学校行事…等)
③ 研修委員会
実践教育支援センター、センター員の能力・資質の向上を図るため、次の会務を処理する。
イ.実践教育支援センター研修会・技術講習会・技術発表会等を企画・立案し「実践教育支援
センター会議」に提案する。
ロ.外部でのイ、等の行事についての連絡・調整に関すること。
(個人研修旅費等も含む)
ハ.実践教育支援センター、センター員の地位確立について検討する。特にセンター員の日常
-57-
資料集
研修による、各種技術認定資格の取得についての啓蒙、及び「実践教育支援センターと資
格」に関する検討。
(資格取得の講習会参加者の旅費補助等)
ニ.その他必要な事項。
④
評価委員会
実践教育支援センターが学内外から評価を得るため、また、技術の伝承・保存を確保する
ため、次の会務を処理する。
イ.実践教育支援センターの年間業務の総括を行い、自己点検・自己評価の資料を実践教育支
援センター会議に提案する。
(自己評価)
ロ.イ.の項を、実践教育支援センターホームページに掲載し情報公開する。(外部評価)
ハ.イ.の項を、
「年次報告」として冊子を作成し保存する。
(技術の伝承・保存)
ニ.実践教育支援センターの広報的業務に関すること。
(ホームページ等にて)
ホ.実践教育支援センター会議の書記、及び議事録の処理に関すること。
庶
へ.実践教育支援センターの予算、親睦に関すること。
務
ト.実践教育支援センター員の人事記録に関すること。
チ.その他必要な事項。
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資料集
技術系職員の民間企業等派遣研修実施要領
(平成18年11月21日
制
定)
(趣旨)
第1条 この要領は,松江工業高等専門学校(以下「本校」という。)における技術系職員の民間企
業等への派遣研修に関し必要な事項を定める。
(目的)
第2条 本校における技術系職員に対し,一定期間勤務場所を離れて民間企業等に派遣し業務を体
験させ,民間企業等における実践的技術並びに業務運営の手法,コスト意識,サービス精神及び
安全管理の徹底等の重要性を学び,今後の職務に反映させることを目的とする。
(対象者)
第3条 研修として派遣することができる者は,実践教育支援センターに所属する技術系職員とす
る。
(派遣者の決定)
第4条 派遣職員は,技術長からの推薦により学校協議会で協議し,校長が決定する。
(派遣先)
第5条 派遣先は,本校派遣研修職員受入れの承諾を得た民間企業等とする。
(研修期間)
第6条 研修期間は,原則2ヶ月以内で本来の職務に差し支えのない期間とし,派遣民間企業等と
協議のうえ決定する。
(研修内容)
第7条 派遣先における研修内容等は,派遣民間企業等と協議のうえ適宜定める。
(派遣職員の給与等)
第8条 派遣期間中の給与等については本校から支給する。
また,
派遣期間中の災害等については,
労働者災害補償保険を適用する。
(研修経費)
第9条 本研修に要する経費は,原則として本校が負担する。
(報告)
第10条 研修修了者は,研修期間が終了したときは直ちに研修レポートを提出しなければならな
い。
(記録)
第11条 研修修了者には修了証書を交付し,人事記録に記載する。
附 則
この要領は,平成18年11月21日から施行する。
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資料集
校長
◆実践教育支援センター長
田邊 喜一(教授)
◆技術専門員
内村 和弘
◆技術専門員
川見 昌春
◆第 1 技術班主査
内村 和弘(技術専門員)
◇松江高専実践教育支援センター組織図
◆副センター長
◆技術長
福田 恭司
◆第2技術班主査
川見 昌春(技術専門員)
◆第3技術班主査
福田 恭司(技術専門員)
本多 将和 (技術専門職員)
山崎 肇
山本 誠司
小吹 健志
(技能補佐員)
(技能補佐員)
(技術職員)
(技術職員)
奥原 真哉 (技術職員)
宮田 保
池田 総一郎(技術専門職員)
(技術職員)
(技術専門職員)
泉 大樹
(技術職員)
岡田 康
福島 志斗
三反田 裕太(技術職員)
(技術職員)
須山 郁夫 (技術補佐員)
安食 正太
奥田 眞一(技能補佐員)
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資料集
平成 24 年度
内務部会・推進室担当一覧
・内務部会
環境センター
地域共同テクノセンター
学科長・センター長会議
技術長
内村和弘
技術長
技術職員昇任審査 WG
技術職員選考 WG
教育機器整備合同 WG
実践教育支援センター長
実践教育支援センター長
技術長
技術長
産学連携 WG
教育情報公表 WG
外部資金受入審査 WG
技術長
川見昌春
実践教育支援センター長
防火・防災対策 WG
e-ラーニング WG
情報ネットワーク WG
技術長
川見昌春
岡田 康
岡田 康
池田総一郎
安全衛生委員会
学術情報委員会
技術長
技術長
情報セキュリティ管理委員会
FD/SD(Faculty & Staff
Development)委員会
技術長
情報セキュリティ推進委員会
川見昌春
内村和弘
技術長
川見昌春
岡田 康
池田総一郎
・推進室
JST:科学技術コミュニケーション
推進事業
「ネットワーク形成地域型」
川見昌春
ラーニング/ティーチングによる
学力向上
岡田 康
福島志斗
人材育成
人材育成
(3 次元 CAD 講座)
(先端加工機演習講座)
内村和弘
人材育成
(メカトロニクス講座)
内村和弘
ネットワーク管理者育成
内村和弘
川見昌春
本多将和
池田総一郎
奥原真哉
岡田 康
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資料集
平成 24 年度 実践教育支援センター会議
議事録(抜粋)
第 1 回 平成 24 年 4 月 12 日(木) 13:10~ 場所:会議室
・平成 24 年度中期計画、センター関連について
・予算委員会について
・中国四国技術職員代表者会議について
・ソーラーパネルを利用した外灯製作案について・・・センターで企画して予算獲得を目指す。
第 2 回 平成 24 年 5 月 10 日(木) 10:40~ 場所:会議室
・身上調書の Web 化について・・・今年度より実施、5 月中に提出
・実験実習における学生対応について
・製作依頼システムについて
第 3 回 平成 24 年 6 月 12 日(火) 16:20~ 場所:会議室
・民間企業研修について・・・校長に説明、学校協議会にも案件を出す予定
・職員表彰申請について・・・今年度はセンター全体を 1 グループとして申請
・平成 23 年度 実践教育支援センター報告集について
第 4 回 平成 24 年 7 月 5 日(木) 13:10~ 場所:会議室
・ISO 内部監査について・・・7/3(火)に実施
・平成 25 年度国立大学法人等職員採用試験パンフレット執筆について
・製作依頼システムについて・・・今月中に稼働
第 5 回 平成 24 年 8 月 8 日(水) 9:00~ 場所:会議室
・技術職員の人事交流について・・・詳細は技術長と協議して報告する。
・時間外労働の書類について
・製作依頼システムについて・・・作業内容および時間を各自が Web で記録する。
・実践教育支援センター研修会について・・・平成 24 年 9 月 6 日(木)~9 月 7 日(金)に開催
・ソーラーLED 外灯の製作について・・・校長裁量経費の取得に向けて書類を提出する。
第 6 回 平成 24 年 9 月 12 日(水) 10:00~ 場所:会議室
・技術職員の人事交流について
・個人面談について・・・身上調書に基づいた個人面談を実施する。
・各班のホームページについて・・・各班にて制作をお願いする。
・校長裁量経費(LED 外灯製作)について・・・申請中
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資料集
第 7 回 平成 24 年 10 月 12 日(金) 11:00~ 場所:会議室
・民間企業研修について
・小松電機産業との交流会について・・10 月~11 月双方の日程を調整する。見学会及び懇談会
・冬の学校開放事業について・・12/15~16 に開催
・LED 外灯の製作について・・専門職員の 3 名より 1 名リーダー、2 名のサポート役を決定。
・奨励研究について・・・学内締切り 11 月 22 日
第 8 回 平成 24 年 11 月 9 日(金) 10:40~ 場所:会議室
・寮当直について
・第 4 回高専技術教育研究発表会 in 木更津の開催について
・各班のホームページについて・・・年内を目処に完成へ
第 9 回 平成 24 年 12 月 14 日(金) 10:40~ 場所:小会議室
・他高専への講師派遣について・・・学務情報システム、奨励研究
・来年度の時間割編成について・・・授業計画書、実験計画書の〆切:1/10(木)
・実験指導書について
製本希望調査
~2 月初め
原 稿 提 出
3 月初め
製 本 作 業
3 月末~4 月初め
第 10 回 平成 25 年 1 月 18 日(金) 16:00~ 場所:会議室
・マスタープラン導入希望設備調査について・・・提出期限 1/23(水)
・平成 25 年度非常勤職員の任用計画について
・アニュアルレポートの原稿執筆依頼について
第 11 回 平成 25 年 2 月 5 日(火) 9:00~ 場所:会議室
・出張予定について
・各班のホームページについて・・・3 班そろった時点で公開へ
・平成 24 年度 センター報告集について
・実験指導書について
第 12 回 平成 25 年 3 月 12 日(金) 9:00~ 場所:会議室
・平成 25 年度 委員会体制について
・平成 24 年度補正予算イノベーション実用化ベンチャー支援事業に関わる共同研究について
・平成 25 年度教育関係行事予定表について
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資料集
-64-
資料集
写真集
LED 外灯の製作
実践教育支援センター研修会
-65-
資料集
写真集
測量技術を活用した支援事業
巨大イルミネーション
古代米アート
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資料集
写真集
学校開放事業
竹でマイ箸をつくろう
電子レンジで鉄を作ろう!
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資料集
写真集
学校開放事業 チャレンジ!電子工作
簡単 AM ラジオを作ろう
リモコンカーを作ろう
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資料集
保有資格・安全衛生講習修了一覧
平成 25 年 3 月現在
保有資格・安全衛生講習名
人数
測量士補
1
第1種情報処理技術者
1
第2種情報処理技術者
1
第3種電気主任技術者
2
第二種電気工事士
4
電話級無線通信士
1
第1級陸上特殊無線技士
1
1級技能士(機械組立仕上げ)
1
2級技能士(機械組立仕上げ)
1
2級技能士(普通旋盤作業)
1
2級ボイラー技士
1
アーク溶接等業務特別教育
6
クレーン運転業務特別教育
4
研削といし取替等業務特別教育
7
動力プレスの金型等取扱業務特別教育
5
粉塵作業特別教育
4
職長・安全衛生責任者教育
1
ガス溶接技能講習終了
8
フォークリフト運転講習
2
玉掛技能講習
5
有機溶剤作業主任者技能講習
1
酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習
1
甲種危険物取扱者
1
乙種危険物取扱者4類
3
技術士補(情報工学)
1
第1種衛生管理者
1
職業訓練指導員免許
4
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編集後記
編集後記
今年度より新しく実践教育支援センター長に田邊喜一氏、技術長に福田恭司氏が就任し、新規採
用として小吹健志・安食正太両技術職員を迎えて、新体制のスタートとなりました。
そして今年度、実践教育支援センターは組織として「高専機構職員表彰理事長賞」を受賞しまし
た。これは組織化以降の、
「機能する技術集団!松江オリジナル!」を合言葉に、
「機能する技術職
員組織を目指した様々な取り組み」が高く評価された成果です。しかし、実践教育支援センターが
実施する取り組みには、多く教員・事務職員、他高専・他機関の方々にご協力を頂いており、その
力添えがあって今回理事長賞の受賞ができたと思います。ここに改めて感謝を申し上げます。この
評価に驕らず新体制においても、
様々な取り組みが行われており、今後も更なる進化を遂げるため、
より一層努力していく必要があります。
最後に平成 24 年度実践教育支援センター事業報告集発行にあたり、ご多忙にもかかわらずご協
力いただいた皆様方に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
編集責任者:本多 将和
平成 24 年度 松江工業高等専門学校
実践教育支援センター事業報告集
発
行:松江高専実践教育支援センター
評価委員会
発 行 日:2013 年 8 月 1 日
編集委員:本多 将和
川見 昌春
泉 大樹
三反田 裕太
安食 正太
連 絡 先:〒690-8518 松江市西生馬町 14-4
Tel:0852-36-5135
E-mail:honda@matsue-ct.jp
http://www2010.matsue-ct.jp/tech/
(HP から過去の報告集 PDF がダウンロードできます)
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