平成28年6月現在 地域家族会「くすのき会」の紹介 NPO 法人 楠 ・豊橋精神障害者地域家族会くすのき会 豊橋精神障害者地域家族会くすのき会(以下、くすのき会)は、昭和60年7月に設 立されて以来、地域で生活する精神障害者とその家族が、「安心・安定した生活」を維 持増進するために必要不可欠な「医療・保健・福祉」等の関係機関の密接なる連携を求 めつつ、各種制度や事業及び施設の整備・拡充を目指すための活動を推進して現在に至 っています。 現在、豊橋市内には約9,000人近くの精神疾患を有した障害者が「生活している だろう」と推測されていますが、実数として把握をされている精神障害者数は約4,0 00人ほどでアル中、「精神障害者保健福祉手帳」(以下、障害者手帳)の所持者数とな ると、未だ2,300人程度にとどまっています。 そんな中、厚生労働省が平成16年に公表した「心のバリアフリー宣言」では、「今 後、国民の5人に1人が精神疾患に罹り得る恐れがある」との数値を公表していますが、 これを37万人の豊橋市民に当てはめれば、実に74,000人の数になります。 このように精神障害者が増加し続ける厳しい社会環境の下にあって、私たち家族会の 会員数は平成7年当時の約200名をピークに、その後は減少に転じて現在では50名 程度となっていると同時に、会員の皆さんの平均年齢も70歳台に到達いたしました。 私たち家族会としては、もっともっとその「活動の輪」を拡大しなければとの思いは 抱きつつも、平成14年以降の精神障害者とその家族を取り巻く地域環境は、既に「脱 家族化」の方向へと進み始めていて、平成18年に施行された「障害者自立支援法」に よって益々その傾向が色濃くなっている実態があります。 またその後も、平成25年の「障害者総合支援法」や平成28年の「障害者差別解消 法」等の新法が整備されて現在に至っていますが、このような法律が施行されることに よって地域社会が精神障害者とその家族の生活を充分に支えていただけるのであれば、 会員数の減少に伴って「家族会活動の自然消滅」もあり得て当然となるのですが、その 実態を見る限りにあっては、法文化はされたものの「有名無実化」されたままのものも多 くあります。 そして、その最たるものは、障害者総合支援法の改正が為された今にあっても未だ、 精神障害者が所持する「障害者手帳」の場合は、他の障害者手帳と同じように本人の顔写 真を添付しているにも係わらず、依然として、「JR 列車等の交通運賃の半額補助の対象 外」となっていることが如実に物語るものに他ならず、地域を見渡せばこの他にも様々 な「差別的処遇」状態が放置され続けていると言わざるを得ません。 また精神障害者は、 「精神疾患による病気と障害を併せ持つ障害者」であるが故に常に 「揺れ動きが生じ易い障害特性を有する」と認識されなければならないにも係わらず、 法律上の文面においては一括りに「同じ障害者」と位置付けられてしまった結果、未だ に精神障害は「解かりにくくて扱いにくい障害」との誤った認識のまま置きざりにされ ていると言っても過言ではありません。 従って新法施行後の今もなお、私たち家族は「腕組みして状況を見守る生活状況には 無い」との認識の下、今後も「本人とその家族が他の障害者と同様に当たり前の生活を 営むことが出来る「あるべき地域を目指す」ためにも、下記の家族会活動に取り組みま す。 1・豊橋市地域活動支援センターの運営: 平成元年に家族会が設立した「居場所の作業所・フレンドハウス」を、平成23年に 「NPO 法人 楠」が運営する「豊橋市地域活動支援センター」に施設移行した上で、 運営継続して現在に至っています。 ・・・週5日間(月~金) 、午前9時半~午後3時 豊橋市池見町95番地 TEL&FAX:64-0791 *平成5年に家族会が設立した 「就労を目指す作業所・ワークショップエフ」も、フレ ンドハウスと同じく平成23年から「地域活動支援センター」に施設移行しました が、平成27年度末に生じた賃借建物の耐火・耐震面等の規制強化によってその対 応を協議検討した結果、27年度末に急遽「施設廃止」いたしました。 2・家族会としての会合開催及び活動支援・・全ての会合への会員参加が可能です。 A) 家族会役員会:毎月第3木曜日(原則)午後7時~・・豊障会館(さくらピア) B) 家族会・例会:毎月1回(*原則最終の日曜日)、午前10時半~ (さくらピア) C) 家族会・総会:年1回・5月に開催・・・・・・・・・豊障会館(さくらピア) D)活動への支援:「当事者グループ・たんぽぽ」は、当事者が自主運営するグループ で、毎月1回(*原則最終の日曜日)、午後1時半~(さくらピア) 「たんぽぽ定例会」原則として当事者の参加となります。 3・他障害者団体等との連携活動 A) 県連組織との連携:愛知県精神障害者地域家族会連合会(「愛家連」)との連携 B) 豊橋障害者(児)団体連合協議会(*「豊障連」)との連携: ・毎月第1木曜日、午後6時半から開催の「理事会」への参加。 ・豊障連が開催する「各種行事」及び「各種実行委員会」等への参加。 *豊障連は、平成13年に豊橋市内の障害者6団体で組織された「連合体」で、 障害別にとらわれず、お互いの立場を理解するところから始め、その輪を広げ ることで社会の理解につなげることが目的です。 豊障連 HP http://hosyoren.jp/ ●「家族会事務局」:「豊橋市地域活動支援センター・フレンドハウス」 TEL & FAX:64-0791 E メール:fri_end_kusunoki@yahoo.co.jp 内 ●各種会合等への参加を希望される場合には上記「事務局」まで、開催日程等のご確認を お願い申し上げます。
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