役員賞与は 利益処分ではない

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2008 年 11 月 11 日(火)
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役員賞与は
利益処分ではない
経理処理は
そこで役員賞与を支給する場合には以下
の経理処理が必要となります。
役員賞与は役員報酬の一部
役員賞与に関する会計上の取扱は、会社
3 月決算で
役員賞与引当金繰入/役員賞与引当金
法の改正に伴い大きく変りました。
5 月株主総会で
従来、役員賞与は儲かった利益からの分配
役員賞与引当金/未払役員賞与
すなわち利益処分の一つで、配当金などと
支払時
同じ扱いでした。
未払役員賞与/現預金
しかし、平成 17 年 11 月に公表された企
業会計基準では、役員賞与も役員報酬と同
税務上は、ご存知のように、原則否認さ
様職務執行の対価と考え、
「役員賞与は、発
生した会計期間の費用として処理する」こ
れますから 3 月決算で役員賞与引当金繰入
額を否認しておけば処理は終わります。
と、となりました。
今後は賞与引当金より役員賞与引当金
役員賞与の決定は株主総会
しかし、役員賞与は、会社定款に報酬等
従来よく見られた賞与引当金が税務上認
められなくなり、姿を消したのに変わって、
に関する一定の定めがない時は、従来どお
今後は役員賞与引当金が頻繁に使われるこ
り株主総会で決定されることには変りあり
ととなると思われます。
ません。
しかし、こう景気が悪いと使う
前期の役員賞与は今期の費用?
例えば 3 月決算の会社が 5 月に株主総会
を行い前期の業績が良かったので役員賞与
を支給することを決議した場合、前期の業
績に対する役員賞与は今期の費用と言うこ
とになってしまいます。
こうなると、今期の業績が正しく判断で
きなくなってしまいます。
機会なんてないね!!