中小企業 サポートかながわ 1 月号 年頭のごあいさつ

中小企業
サポートかながわ
第118号 2011年 1 月
1 月号
編集/発行
(財)
神奈川産業振興センター
TEL 045
(633)
5201
FAX 045
(633)
5222
年頭のごあいさつ
明けましておめでとうございます。
「中小企業サポートかながわ」の読者の皆さまにおかれ
ましては、ご家族とともに希望に満ちた新しい年をお迎え
のこととお慶び申し上げます。
年頭に当たり、皆さまのますますのご健勝とご発展をお
祈り申し上げます。
としました。これは、KIPのフラッグシップイベントであ
る 3 事業を同時開催することにより参加者・来場者の増加
を図り、開催期間中に出展者・発表者と来場者との新たな
出会いの可能性を高め、強みを持つ企業同士の新たな連携
や新たなビジネスが生まれる後押しをすることを目的とす
るものです。
昨年の日本経済は、リーマンショック後の経済危機を克
服したものの、急速な円高の進行や海外経済の減速懸念に
より、夏以降、先行きの不透明感が強まり、また、雇用も
依然厳しい状況となっています。そして、「新興諸国の発
展や各種の政策効果など」のプラス要因と「海外経済の下
振れ懸念や為替レート・株価の変動など」のマイナス要因
が併存しているため、先行きの不透明感や閉塞感を拭い去
ることはできません。
そのようななかで迎えた「卯年」ですが、株式市場では
「卯年」は「跳ねる」というのが「相場格言」なのだそう
です。1950年以降の 5 回の卯年の日経平均は、63年を除く
すべての年で上昇し、平均上昇率は23%を超える“跳ねっ
ぷり”だということなので、「今年こそ」と期待したいと
ころです。
また、経済の閉塞感を打ち破るためには事業の海外展開
も必要です。KIPでは、これまでも大連事務所を拠点とす
る県内企業の中国ビジネスの支援、ASEAN諸国へのミッ
ション派遣などを行ってきましたが、さらなる支援メ
ニューの充実を図ってまいります。具体的には、昨年12月
にベトナムで投資環境調査を実施しましたが、さらに今年
2 月に南インドに投資環境調査ミッションを派遣します。
このように国際ビジネス展開を支援する国・地域を拡大し、
県内企業の実情・要望に最適の投資国・ビジネスパートナー
探しをお手伝いしてまいります。
さてKIPでは、神奈川経済のポテンシャルを維持・向上
させるために、これまでどおり神奈川を支える中小企業の
皆さまに対する総合的支援を実施してまいりますが、それ
だけにとどまらず、中小企業の皆さまのニーズ・中小企業
を取り巻く環境の変化を踏まえ、支援事業の充実・強化を
図ってまいりたいと考えております。
たとえば、今年も 2 月 2 日
(水)から 4 日
(金)
まで、パシ
フィコ横浜で県内中小企業の独創性、先進性に富んだ最新
の技術・製品や研究成果の展示・発表の場である「テクニ
カルショウヨコハマ2011」を開催しますが、
今年から「受・
発注商談会 横浜会場( 2 月 2 日)
」と「かながわビジネ
スオーディション2011( 2 月 3 日)
」を同時開催すること
2月7日(月)開催!
私どもKIPは、「中小企業の役に立ち、中小企業に信頼
される中小企業支援機関」になるために、「相談」
「情報提
供」を入口に、お客さまである中小企業の皆さまのご要望
に応じて、「経営安定・経営革新支援」「創業促進・事業拡
大支援」
「販路開拓支援」
「資金支援」
「国際化支援」など
に取り組んでまいります。
どうぞお気軽に、
KIPのドアを叩いてください。そして、
一緒に直面する高く厚い壁に立ち向かい、それらを乗り越
え、打ち破っていきましょう!
本年も、どうぞよろしくお願いいた
します。
財団法人神奈川産業振興センター(KIP)
Kanagawa Industrial Promotion Center
会長 神谷光信
「第7回KIP会トップセミナー」のご案内
講師は経済小説「ハゲタカ」の
モデル、越 純一郎氏
第 7 回は、先行きの不透明感に覆われた日本経済のなかで、中小企業の経営層の皆さまに、これから
の企業戦略・経営方針などを考えるヒントを得ていただくために、経済小説「ハゲタカ」のモデルであ
る越 純一郎氏を講師にお招きし、
「不況を勝ち抜く」方策について語っていただきます。
皆さま、奮ってご参加ください。
【日時】 2 月 7 日(月) 15:00∼17:00
【会場】情文ホール
(横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター 6 F)
【テーマ】不況を勝ち抜く―その具体策、変わらぬ王道
【講師】越 純一郎氏<(株)
せおん 代表取締役>
【参加費】 KIP会会員 1,000円 一般 3,000円
【定員】 200人(申込先着順・KIP会会員優先)
●問い合わせ 総務課KIP会 ☎ 045(633)
5149
ホームページ http://www.kipc.or.jp/
中小企業サポートかながわ 2011. 1
1
「かながわビジネスオーディション2011」
2/3(木)
パシフィコ横浜で
初開催!
発表プラン・アイデア決定!
第15回目を迎え、
大幅にパワーアップした「かながわビジネスオーディション」
。約半年間、
一層磨きをかけた応募プラン・アイデアのなかから、昨年12月、発表プラン・アイデアを決
定しました。発表者の熱きプレゼンを聞きにご来場ください。
●当日発表予定のプラン・アイデア名と発表者(敬称略)
プラン・アイデア名
次世代バイオインフォマティックスシステムSimbiotの開発
屋外型AED収納ボックス
本物?偽物?ワンタッチ判定スピークン
湘南スタイル「みかんの木パートナーシップ」
ジャパンバイオインフォマティックス
(株)
(古田利夫)
飯田電子設計(株)
(飯田勝洋)
(株)アポロジャパン
(顧 澤蒼〈担当:岸上郁子〉)
NPO法人湘南スタイル(藁品孝久)
クラウドを通じてメンテナンス業界の生産性と付加価値向上
ウィシェア(株)
(賀来直俊)
について
高齢者向け住宅・居住施設の統合型情報提供システムの構築 佐藤 哲
マイクロ化学チップを使った全自動臨床免疫検査装置の開発 マイクロ化学技研(株)
(増岡邦明)
廃タイヤ利用によるパンク激減タイヤチューブ
注目!
名称・氏名(代表者)
一心助け(鈴木英雄)
Felica対応「来院増客分析システム」
(株)ティー・エム・シー(千葉直樹)
ノータッチペーパーホルダー、カターテ
(株)エムエスエー(宮島 誠)
●「テクニカルショウヨコハマ2011」と同時開催!
今回は、より多くの来場者にご参加いただけるよう、県下
最大の工業技術・製品総合見本市「テクニカルショウヨコハ
マ2011」の期間中(第 2 日目)に開催します。
● 3 回の審査を通過したプランが勢ぞろい!
第 1 次審査(書面<アブストラクト審査>)≪審査件数130件≫
ブラッシュアップセミナー
∼よりよいプラン・アイデアを作成するために∼(受講者60人)
第 2 次審査(書面審査)≪審査件数69件≫
第 3 次審査(ヒアリング審査)≪審査件数45件≫
地域工務店の広域連携で長期優良住宅ブランド「元の家」の
民家工房常栄(有)(山本常美)
事業化
プレゼンテーションスキルブラッシュアップセミナー( 1 月14日開催)
∼プレゼン力に一層の磨きをかけるために∼(受講者35人)
ひと味違った起業家支援
最終審査≪発表件数35件≫
(株)野口製作所(野口 裕)
ナレッジ戦略に基づく日本から新興国への技術移管支援サー
(株)ナレッジウェイ(髙木 亨)
ビス
クラゲ廃棄物から抽出した天然素材の高付加価値化による廃 (株)海月研究所
棄物の有用化
(木平孝浩〈開発:馬場崇行〉)
ハイブリット車(HV)や電気自動車(EV)用の角度検出器の
EMSリサーチ(成瀬 誠)
開発、普及
ストレスに対する自律神経の反射能力を評価する方法の普及 (株)クロスウェル(永谷 基)
グエラテクノロジー株式会社の事業計画
グエラテクノロジー(株)
(中澤 明)
エンジニアリング アニメーション システム【はたらく働画】(株)アース機械設計(笠島良一)
海洋生態系教育サービスと市民参加型海洋生態系モニタリン
水井涼太
グネットワークの構築
Green Clean(グリーンクリーン)
秋田 玄
様々な情報から音楽を自動生成する「サウンドセル」技術の
(有)ト・ヘン(佐野芳彦)
販売
ボトル用水改質器具「エランビタール」の販売
(株)エランビタール(田尻成美)
大地震による天井落下防止工法
(有)シグマ技研(酒見荘次郎)
3 Dテクスチャモデルで建築から維持リホームまで総合管理
ヒサトモ(株)
(竹内久知)
するクラウド住まいの履歴書
スポーツサイクルで観光、環境、雇用、健康、 4 Kプロジェ
山本光男
クト
Landscape PR
フライングアンカーズブリッチ(株)
(青木 淳)
車椅子用ブレーキ装置
(有)エフ・アイエンジニアリング
(五十嵐松弘)
中国でフランチャイズ農業
鈴木実樹
学内式排出権取引事業
稲山達也
犬にも人にも優しいコミュニティースペースの開業
子育てプロジェクト ハッピー*フラワー
(平島咲子)
奥村千香
都市域の新しい緑地創造手法「ビオトープ・パッケージ」の 東京都市大学環境情報学部 田中 章研究室(田中 章〈担当:高木 陽〉)
提案
CSR活動と代償ミティゲーションを包括的に実施する「生 東京都市大学環境情報学部
田中 章研究室(田中 章〈担当:大田黒信介〉)
物多様性バンキング」構想
子育てママの支援ビジネス『託児所付アートカフェで働いて、
此川 香
ワークショップで自分時間』
* 網掛け部分はアイデア部門
2
中小企業サポートかながわ 2011. 1
当オーディションでは、来場者の投票により決定する「来
場者賞」を設けています。ご来場いただき、
審査員として“す
ばらしい”と感じたプラン・アイデアに、一票を投じてくだ
さい。皆さまの応援が発表者のビジネスチャンスへの大きな
パワーとなるはずです。
起業・創業に関心のある方、ビジネスパートナーを求めて
いる企業、ベンチャーキャピタル、個人投資家、金融機関等
の皆さま。会場で新たなビジネスパートナーを見つけてくだ
さい。
●問い合わせ
かながわビジネスオーディション実行委員会事務局
(KIP事業化支援部事業推進支援課内)
☎ 045
(633)
5203 045
(633)
5194
ホームページ http://kaigi.kipc.or.jp/b-audition/
E-mail venture@kipc.or.jp
吉田哲也
パーソナルアーカイブス「記憶の証」
新しい視点で「いじめ」を根本から変える!
「人間力」を養う講座の実用化と提供
●皆さまも審査員∼来場者賞の投票を!∼
2/2∼4はパシフィコ横浜へ
「テクニカルショウヨコハマ2011」 開催迫る!
来月 2 日(水)
から 4 日
(金)の 3 日間、パシフィコ横浜で、
第32回工業技術見本市「テクニカルショウヨコハマ2011」
を開催します。
今回は380を超える企業・団体が出展。未来につながる新
たな技術を披露します。出展者情報は公式ホームページに
掲載中です。
ぜひ、ご来場いただき、新たな顧客の開拓や商談、情報
収集などに活用し、ビジネスの発展につなげてください。
●問い合わせ 事業課 ☎ 045
(633)5170
ホームページ http://www.tech-yokohama.jp/tech2011/
今、この企業に注目!
注目
企業インタビューシリーズ
人と人とのコミュニケーションをサポートする製品の開発をめざし、事業展開を図るヒュー
マノイド。今後市場の拡大が見込まれる介護分野でのビジネスプランが、前回の「かながわビ
ジネスオーディション」で見事奨励賞に輝きました。森岡昌紀社長に受賞後の 1 年を振り返っ
てもらうとともに、オーディションの思い出、今後の展開などについて伺いました。
受賞後の事業展開はいか
がですか?
受賞プランは、当社の主要製品で
あるITを活用した多目的ソフトウェ
ア「mu(ミュー)」を中核技術と
したもので、 2 つのプランで応募し
ました。 1 つは「在宅介護用マニュ
森岡昌紀社長
受賞後、昨年 3 月に閲覧ユニット「SasuKe(佐介)」を発売。
介護
(写真左)だけではなく、理美容(同右)にも展開中。製造業
からサービス業まで、業種を問わずに利用可能になっている
アル閲覧ユニット」で、受賞 4 ヵ月
後の昨年 3 月、
“SasuKe(佐介)
”
という製品名でリリースし、もう 1 つの「訪問看護師・介
護従事者用医療・看護マニュアル搭載の携帯端末」は、関
西の大手家電メーカーとの開発が進みはじめました。
また、
閲覧ユニットは現在、
大手介護会社との提携話が進行中で、
かなり期待が持てるようになりました。
オーディションの感想や印象深かった点など、
お聞かせください。
実はオーディションには 2 回目の参加で、最初は受賞に
至らなかったので、今度こそはという気持ちが強かったで
す。ただ、当社の製品は、シーズ型のものなので、審査員
の方に理解していただけるか、不安でした。しかし、じっ
くりとよく聞いていただき、ヒアリング審査はとても勉強
になりました。そして、審査員の方から「この製品は技能
伝承には絶対必要。ぜひ続けて」と、励まされたことが印
象に残っています。
当日は緊張されましたか。また、他の発表をど
のように見ましたか?
当社のプレゼンは少し変わっていて、「mu(ミュー)
」
の音声合成機能を活用し、私がパソコンに話しかけ、それ
に応えるような形で、パソコン自体が発表するスタイルを
取りました。そのため緊張はしなかったですし、きっちり
と伝えられたと思います。他の発表を聞いて感じたのは、
15分という短い時間での発表の難しさと、実に多様なプラ
ンやアイデアがあるということでした。その発想力に感心
したのを覚えています。
さて、受賞プランについて教えてください。
このプランの中核技術である「mu(ミュー)」は、あ
らゆる作業や動作などのマニュアル作成ツールで、作業者
が自らデータを作り込める点が最大の特徴です。つまり、
介護ならば要介護者個人に合わせた介護方法のマニュアル
が作れます。DVDやビデオのマニュアルでは、こうした
カスタマイズはできません。作成方法も難しくなく、業務
の流れに沿って、テキストや静止画、動画を入れていけば
マニュアルができあがります。そして、看護・介護向けの
マニュアルを作成し、パソコンと携帯端末に搭載したのが
2 つの受賞プランです。
看護・介護以外の分野にも利用可能な製品です
ね。
はい。「mu(ミュー)」はもともと、製造業向けに開発
していて、ちょうど技能伝承が危惧された“2007年問題”
後には、大手メーカーにも採用されました。しかし、リー
マンショックがあり、なかなか展開が難しくなったので、
新分野として看護・介護に注目した経緯があります。
最後に、今後の事業展開についてお聞かせくだ
さい。
今後、労働力人口が減少していくなかで、
高齢者や女性、
外国人などの新たな労働力が求められてきます。未経験者
に早く正確に技能・知識を身につけてもらうには、わかり
やすいマニュアルの整備が不可欠です。これをサポートす
るのが、当社の技術・製品といえます。こうした時代の流
れから、製造業でもまた新たに導入が決まりました。業種
前回のかながわビジネ
スオーディションで
は、「訪問看護師・介
護従事者用医療・介護
マニュアル搭載の携帯
端末と在宅介護用マ
ニュアル閲覧ユニッ
ト 」 で、 奨 励 賞 と
KSP賞のダブル受賞
を果たした
を超え、幅広い展開をめざしたいと考えています。
株式会社ヒューマノイド
所在地 川崎市高津区坂戸 3 - 2 - 1 KSP西棟300L 2 号室
☎ 044(281)3471
ホームページ http://www.humanoid.co.jp/
●問い合わせ 経営企画室(広報担当)
☎ 045
(633)
5201
中小企業サポートかながわ 2011. 1
3
3年後も存続できる会社をつくりませんか!?
∼「ビジネスプランブラッシュアップ講座」のご案内∼
この講座は、ビジネスモデルの構築はもちろん、数字をもとに確かな未来を描く技
術も習得していただくことをねらいとしています。創業後、しっかりとした経営を行っ
ていくために、あなたのビジネスプランをブラッシュアップしませんか。創業に関し
て必須となる知識をぜひ、身につけてください。
■日程 入門編
(第 1 回)
1 月22日
(土)
■講師 (株)フューチャースケープパートナーズ
基礎編(第 2 ∼ 5 回)1 月29日
(土)
、2 月 5 日
(土)、
12日
(土)、19日
(土)
舟生俊博氏(公認会計士・税理士)他
■対象者 創業をめざす方・創業間もない方・新規事業に
各13:00∼17:00 取り組もうとしている方
■会場 神奈川中小企業センタービル 6 F大研修室
■定員 第 1 回(入門編)50人 ■テーマ/内容
第 2 ∼ 5 回(入門編+基礎編)30人
回
テーマ
* 入門編のみの参加もできます。
内容
入門編
「ビジネスプランの役割とは」
第1回
「ビジネスプラン」とは何か? わかりやすく解説
理想と現実のギャップを埋めていきます
「ビジネスモデルを図解化」 事例紹介や財・サービスとお金の流れを図解化
「儲けと利益の違い」
(入門編+基礎編の全 5 回)
* 入門編のみは5,000円
儲かっているのにどうしてお金がないのか?
第2回
「資金調達の実際を知ろう」 ゲスト講師:日本政策金融公庫職員
基礎編
「社会保険、年金の仕組み」 労働法の基本、人を雇用する際の社会保険負担など
第3回
「税金について」
税金に関する基礎知識
第 4 回 「経営をシミュレーション」
売上○万円で利益○万円!シミュレーション実施
第 5 回 「ビジネスプラン作成」
経営ビジョン、ビジネスモデルの確認
自社の強み弱みから商売の方法を組み立てます
※ 第 2 回以降随時、
「先輩経営者に聞いてみよう」と題し、
創業して頑張っている経営者の生の声をお伝えする予定です。
KIP新春
特別セミナー
■費用 15,000円
「ビジネスプランブラッシュアップ
講座(実践編)マンツーマン方式」
のご案内
基礎編の終了後、
実践編( 3 回予定)
を行います。ご希望の方は、事前に
日程を調整しますので、お気軽に問
い合わせください。
●申し込み・問い合わせ 事業課 ☎ 045(633)5062
顧客の心を掴むサービスの本質とは!
∼異業種から学ぶ「感動を呼ぶサービスの真髄」セミナーのご案内∼
混沌とする政治情勢のなかで、日本経済は閉塞感が漂い、先行きの不透明感がぬぐえません。
そのような厳しい状況で、中小企業が生き残っていくためには、顧客の心を掴むとともに従業員
が一丸となって、提供する商品・サービスの向上に取り組むことが必要ではないでしょうか。
そこで、KIPでは、CS経営アドバイザーとしてさまざまな業種の企業を指導されるとともに、実
践者としての豊富な事例や実績に裏付けられた講演活動などを行われている、(株)HAYASHIDA
−CS総研代表取締役の林田正光氏を講師にお迎えし、「異業種から学ぶ『感動を呼ぶサービスの真
髄』∼顧客の心を掴むサービスの本質とは!∼」という演題で、ご講演いただくことといたしました。
低迷する日本経済の荒波を乗り切るために、既存顧客の確保や新規顧客の獲得に取り組まれてい
る皆さま。このセミナーにご参加いただき、「お客さまの心を掴む」ヒントを得てください。
多くの方々のご参加をお待ちしています。
■日時 1 月25日
(火)
14:30∼16:30
■会場 情文ホール(横浜市中区日本大通11、
横浜情報文化センター 6 F)
■講師 林田正光氏 (株)HAYASHIDAーCS総研 代表取締役
■定員 200人(申込先着順)
* KIPの会員組織。会員には、KIPの支援事業を積極
的に活用いただくとともに、活用された事業の評価・
提言を行っていただきます。KIPは会員からの評価・
提言等を踏まえ、KIPが「お客さまの声を聞き、お客
さまの視点に立った事業活動をする組織」となるよう、
継続的にカイゼンに取り組みます。
■参加費 KIP会(*)会員 1,
000円、一般 3,
000円
■申し込み ホームページから直接、または申込書に必
要事項をご記入の上、FAXでお申し込み
ください。
4
中小企業サポートかながわ 2011. 1
●問い合わせ 事業課
☎ 045
(633)
5170 045(633)2556
ホームページ http://www.kipc.or.jp/
連載
明日の商店街を探る
⑦
定着した朝市、
住民等との連携による夕市で商店街に活気を
∼山北駅前商店街(前編)∼
神奈川の足柄上地域の小さな町・山北。商店街・町ともに、“にぎわい”が失われつつあったな
かで、これを取り戻そうと 5 年前に朝市をスタート。そして、昨年は夕市の開催にもこぎつけま
した。商店街による朝市等の開催は珍しいものではありませんが、山北駅前商店街の特徴は、地
元のさまざまな団体との連携にあります。商店街プラス地元住民等による“にぎわい”創出のケー
スをお伝えします。
山北にこんなに人が?
驚きの声も
朝市から夕市へ、
市場が拡大
山北駅前商店街が商店街・町の
活性化をめざし、朝市の開催に向
けて動き出したのは、今から 6 年
前。ちょうど時期を前後して、商
店街内の役場や農協、郵便局と
いった施設の移転、統廃合が行わ
れ、商店街を訪れる人の減少が目
に見えて明らかになりはじめたと
きであった。
そうした背景から同商店街で
は、県の商店街支援策も活用して
行われた山北町商工会の商業振興
研究会による、地域商店街魅力
さて、来訪者を引きつける理由
はどこにあるのだろうか?
朝市実行委員会委員長の瀬戸氏
は、「朝市限定の商品。その時に
そこでしか買えない、食べられな
いものがあると強いです。そうし
山北町商工会の商業部会長で、「やまきた駅前夕市実行
委員会」の露木隆丸委員長(写真左)と、
「やまきた駅
前朝市実行委員会」の瀬戸義信委員長(同右)
たお店にはやはり行列ができてい
ます」と語っている。人気商品を
目当てに、町外からの常連客も少
なくなく、町のPRにもつながっ
ているようだ。
朝市限定の人気
商品。数量限定
で売り切れにな
ることも
丸善露木商店のお稲
アップセミナーに参加。今後の展 荷さん
開を模索しはじめていたなかで、
県内他地域の朝市を見学し、これ
が同商店街朝市のきっかけとなっ
た。
当初、朝市以外の案も出された
が、商店街内から「ぜひ朝市を」
という声が上がり、開催が決定。
その後、研究会等で“朝市にふさ
昨年 5 月からスタートした
わしいものは?”など、商品の選 「やまきた駅前夕市」。季節ご
とに 4 回開催した。商店振興
定やコンセプトの検討を重ね、
会の約半数
(20店)
が出店中
2006(平成18)年11月、第 1 回の
朝市が行われる運びとなった。
この時、朝市開催を強く押したのが、田中屋肉店の瀬戸
義信氏。そして、
瀬戸氏が「やまきた駅前朝市実行委員会」
の委員長に就任し、
現在もその中心となって活躍している。
やまきた駅前朝市は、毎月第 1 日曜日の 7 :00∼ 8 :30
に、野菜や米、果物、肉、魚、総菜などの食品を中心に11
店舗が出店し、行われている。営業時間は 1 時間半だが、
ピークは45分くらいだという。
来訪者が各店おすすめの
“朝
市特製目玉商品”やイベントを目当てに、朝早くから集ま
るためである。
来訪者は毎回100人以上にもおよぶ。朝市スタート当初、
「山北にこれほど人がいたのか」と、外部の人にも驚かれ
たそうだ。朝市で普段の 1 日の売上高に迫る店舗もあるな
ど、その効果は決して小さくはない。
田中屋肉店のメンチ
バーガーなど
毎月第 1 日曜日開催( 7 :
00∼ 8 :30)の「やまきた
駅前朝市」
。丸 4 年が経過し、
町にすっかり定着した
そして、昨年 5 月には朝市に続
き夕市をスタート。
「柳の下の 2
匹目のどじょうではありません
が、朝市と来れば次は夕市でした」
と語るのは、やまきた駅前夕市実
行委員会の委員長を務める丸善露
木商店の露木隆丸氏。
夕市は午後の 4 時間営業し、基
本的には各店の店頭で開催する路
線型。一方、朝市は店舗が 1 ヵ所
に集まる広場型と、両者には違い
がある。
そのなかで夕市の大きな特徴
は、商店街だけではなく、地元の
NPOや主婦、高校生、さらには
町を応援する大学生の協力により、運営されている点にあ
る。次回後編では、そうした各団体等との連携などについ
て紹介する。
有限会社丸善露木商店/株式会社田中屋肉店
所在地 足柄上郡山北町山北1889-16/1996
☎ 0465
(76)3545/0465(75)0032
山北商店振興会(山北町商工会館内)
所在地 足柄上郡山北町山北1889-36
☎ 0465
(76)
3451
ホームページ http://www.shokonet.or.jp/
yamakita/
●問い合わせ 経営改善支援課 ☎ 045
(633)
5202
中小企業サポートかながわ 2011. 1
5
Q&A
中小企業の皆さまの経営上の課題を解決します!
∼
“サポートかながわ”誌上相談⑯∼
KIPの経営総合相談室に寄せられた相談のなかから、皆さまの参考になるものをご紹介しています。
今回は、中小製造業における工場内の作業効率改善についての相談です。
Q
作業導線、物流導線の改善方法につ
いて、アドバイスをお願いします
当社は、30年前に創業した樹脂加工を行う企業です。創
業以来、順調に事業を拡大し、工場も何度か増設してきま
したが、そのたびに材料搬入から加工、検査、出荷と作業
や物の導線が複雑化し、作業効率が悪化しています。
工場の新改築などの資金はありません。そのなかで作業
導線、物流導線を改善する方法を教えてください。
【認識している課題】
工場屋外に材料置き場があり、屋内までは台車に乗せて
移動している。
加工後の半製品が床に直置きされ、身長を超えるほどの
高さまで積み上げられている。
工場内の全エリアに製品、半製品、梱包資材等が混在し
て保管され、在庫管理のルールもない。
A
5S運動、小集団活動による全社一
丸での改善活動の定着をめざしてく
ださい
現在の不況下にあっても、堅調な受注を続けている反面、
職場環境改善の基本である 5 S(整理・整頓・清掃・清潔・
躾)
、
特に 2 S(整理・整頓)が疎かになっているようです。
まず、 2 Sを進めれば現状よりも空きスペースをつくれ
るでしょう。そして、従業員全員に 5 Sの意義を教え、全
社一丸となった 5 S運動を展開することが作業導線、物流
導線の改善には早道です。また、グループ単位で改善活動
を行う小集団活動も作業の効率化につながります。
創業から30年が経過し、企業レベルの一段の向上をめざ
すために、 5 S運動を 1 つの契機として、全社で取り組む
改善活動を定着させてはどうでしょうか。
●問い合わせ 経営総合相談室 ☎ 045(633)
5200
中小企業応援センターNEWS
国際展開支援セミナー
無料
「アジアで勝つ!
∼中小企業にとっての
ビジネス成功の秘訣∼」
世界各国が生産拠点として進出し、また市場開拓に向け
て投資を行っているインド、中国、ASEAN。これらアジ
ア諸国は現在も、その価格競争力や膨大な人口、世界中か
らの投資などにより、非常に高い経済成長を続けています。
こうした国々に中小企業の皆さまが積極的に進出すること
は、今後の大きなビジネスチャンスにつながるのではない
でしょうか。
そこで、本講座では、製造業を中心とした中小企業がア
ジア諸国に進出し、ビジネスを成功させるための秘訣を、
事例をまじえてわかりやすく解説します。
■日時・講師
①インド編 1 月17日(月) 講演 13:30∼16:20 ②中国編 2 月 1 日(火) 個別相談会 16:20∼17:00
③ASEAN編 2 月22日(火)(事前予約制)
①伊藤貞男氏
②高橋勝彦氏
③加藤洋一郎氏
※ 講師は、
(独)中小企業基盤整備機構国際化支援セン
ター海外展開支援課経営支援専門員が務めます。
知的資産経営セミナー
「見えざる資産を活かした経営と
営業力強化の仕組み」
企業が勝ち残っていくためには、競争優位の源泉を確保
し、差別化を図ることが必要ですと言われ始めて久しいで
すが、実際、どう差別化を図ればいいのか悩まれている経
営者、後継者は多数いらっしゃいます。
そこで本講座では、競争優位の源泉となる「見えざる資
産=知的資産」を活用した経営と営業力強化の仕掛けの秘
訣をわかりやすく解説します。
■日時・講師
2月8日
(火)
13:30∼16:30
(株)
帝国データバンク 産業調査部経営支援課 中山大志氏
※ 会場・定員・申込方法は、両セミナー共通です。
■会場 神奈川中小企業センタービル 14F多目的ホール
■定員 60人(申込先着順)
■申込方法 中小企業応援センターまたはKIPホームページ(http://
www.kipc.or.jp/)から申込書をダウンロードし、FAXでお申
し込みください。
●問い合わせ 中小企業応援センター ☎ 045
(633)
5182 045
(633)
5208
ホームページ http://kaigi.kipc.or.jp/ouen−center/
6
中小企業サポートかながわ 2011. 1
無料
景気の回復は止まり、今後は足踏みの模様
∼平成22年度10 -12月期 中小企業景気動向調査結果∼
今年度第 3 回目の「中小企業景気動向調査」
(調査期間:平成22年10 -12月、調査時期:同年
11月)の結果がまとまりましたので、ご報告します。
第 3 四半期は、わずかながらも 5 期ぶりに景況感が低下しました。そして、今後の見込も現
状をやや下回るなど、景気は足踏み状態にあると見られます。
現在の経営状況は、売上DIが同 3 . 8 ポイント増の▲34. 3
◇主要な調査結果
そして、採算DIが同 2 . 2 ポイント増の▲41. 9
現在の総合の業況DI(※)
は、前期比 1 . 3 ポイント減の▲53. 8
一方、今後の見通しは、 3 ヵ月後が▲57. 0 、半年後が▲54. 1
送付数
回収数
い」と回答した企業の割合を引いた数値
◇業種別業況DIの推移
◇調査概要(対象と回収数・率)
区分
※ DI:業況について、
「良い」と回答した企業の割合から「悪
(過去 2 年半と今後 3 ヵ月後、半年後の見込)
回収率
(%)
−30.0
−40.0
製造業
550
335
60. 9
建設業
250
131
52. 4
商業・サービス業
(卸売業、小売業、
飲食店、サービス業)
合計
−50.0
−60.0
1,
200
532
44. 3
2,
000
998
49. 9
−70.0
−80.0
−90.0
20
/8
◇業種別特徴
11
21
/2
5
8
11
22
/2
5
8
11
23/2
5
見込 見込
製造業
建設業
卸売業
小売業
飲食店
サービス業
総合
Ⅰ. 製造業:業況DI▲36. 1 (前期比 2 . 7 ポイント増)
第 2 四半期までの約 1 年間、右肩上がりで回復してきた
一方、現在の経営状況は、売上DIが▲35. 9 (前期比 4 . 0
製造業ですが、今回は伸びが鈍化しました。その内訳を見
ポイント増)
、採算DIが▲45. 8 (同 5 . 6 ポイント増)と、
ると、電気機械は▲19. 3 (前期比12. 1 ポイント増)と大
前回同様、改善を続けています。
きく伸びた反面、
一般機械は▲42. 5(同 2 . 6 ポイント増)、
Ⅲ. 商業・サービス業:業況DI▲66. 0
その他は▲48. 2 (同 1 . 0 ポイント増)といずれも低い伸
(前期比 3 . 7 ポイント減)
びに止まっています。また、前回大幅増の輸送用機械は▲
卸売業:業況DI▲60. 4 (同 9 . 5 ポイント減)
26. 1 (同 9 . 4 ポイント減)と、エコカー補助金終了の反
小売業:業況DI▲69. 9 (同 2 . 3 ポイント増)
動から唯一、低下となりました。
飲食店:業況DI▲75. 8 (同 5 . 4 ポイント減)
今後を見ると、 3 ヵ月後が▲47. 2 (現在比11. 1 ポイン
サービス業:業況DI▲60. 3 (同 6 . 5 ポイント減)
ト減)
、半年後が▲43. 3 (同 7 . 2 ポイント減)と一転して
2 期続けて増加傾向にあった商業・サービス業の今回は、
低下。先行きは厳しい見方をしています。
やや減少という結果になりました。内訳では、小売業は前
現在の経営状況は、売上DIが▲17. 3 (前期比 2 . 6 ポイ
期比増加となりましたが、それ以外の卸売業、飲食店、サー
ント減)、採算DIが▲28. 1 (同 3 . 1 ポイント増)となり
ビス業は同減少になっています。
ました。
しかし、商業・サービス業の今後を見ると、 3 ヵ月後は
Ⅱ. 建設業:業況DI▲49. 6 (前期比 1 . 0 ポイント減)
▲64. 8 (現在比 1 . 2 ポイント増)
、半年後は▲59. 6 (同
前回 1 年半ぶりに▲40台に回復した建設業。今回はほぼ
6 . 4 ポイント増)と、製造業、建設業とは逆に上向いて
横ばいの結果となりました。しかし、今後の予測では 3 ヵ
います。
月後は▲50. 4 (現在比 0 . 8 ポイント減)と現在の同水準
現在の経営状況は、売上DIが▲44. 5 (前期比 8 . 2 ポイ
にありますが、半年後は▲59. 5 (同 9 . 9 ポイント減)と
ント増)、採算DIが▲49. 6 (同 0 . 9 ポイント増)となり
さらに大きく下がると見込んでいます。
ました。
* 調査結果の詳細と過去の結果は、ホームページに掲載しています。
●問い合わせ 経営企画室(広報担当)
☎ 045
(633)
5201 ホームページ http://www.kipc.or.jp/
中小企業サポートかながわ 2011. 1
7
県施策情報
地域社会と共生する工場・研究所づくりの促進へ
∼平成22年度「神奈川県地域共生型工場等表彰」 4 事業所を決定∼
県では、敷地内の緑化や施設の一般開放、地域活動への参加など、積極的に地
域社会に貢献し、地域との共生に努めている工場や研究所を「地域共生型工場等」
として、平成 8 年度から毎年度表彰しています。
今年度は、次の 4 事業所を表彰対象に決定し、昨年11月25日(木)、県庁で表彰
式を開催しました。
受賞工場等の概要をご紹介します。
4 事業所の代表と黒川雅
夫副知事との記念撮影
大和製罐株式会社 東京工場
株式会社岡村製作所 追浜事業所
【所在地】相模原市緑区西橋本 5 - 5 - 1
【所在地】横須賀市浦郷町 5 -2944- 1
【工場設置】昭和34年 7 月
【工場設置】昭和33年 6 月
【業種】金属・チューブ容器製造業
【業種】家具・装備品製造業
【敷地面積】138,
898.73㎡
【敷地面積】56,
352㎡
毎年、事業所内の緑地や広場を開放し、地元住民を招
工場外周道路等の毎日の清掃や緑地の一部に追浜地区
待して、お花見会や夏の納涼会を開催するなど、地元住
にちなんだ杏を植栽するなど、地域と調和した環境保全
民との積極的な交流が行われています。
の取組みを行っています。
また、グラウンドを申込制で一般開放し、
地域のスポー
また、障害者雇用、地元雇用を積極的に行い、Yフェ
ツチーム(子ども野球チーム等)も利用可能とするなど、
スタ追浜、追浜夏祭りなどの地域活動や交通安全週間へ
開かれた工場として、住民に親しまれています。
の参加、繁華街や地域での防犯パトロールなど、ボラン
さらに、工場周辺の
ティア活動にも協力し、積極的な地域貢献がなされてい
清掃活動(写真)を実
ます。
施するなど、地域社会
さらに、歴史的建造
に対して積極的に貢献
物の見学や小中高校生
しています。
等の工場見学(写真)
も積極的に受け入れて
います。
株式会社不二家 秦野工場
日本フルハーフ株式会社 本社・厚木工場
【所在地】秦野市曽屋228
【所在地】厚木市上依知上ノ原3034
【工場設置】昭和43年 8 月
【工場設置】昭和39年 9 月
【業種】菓子製造卸販売業
【業種】輸送用機器製造販売業
【敷地面積】67,
126㎡
【敷地面積】115,
450㎡
秦野地区産業廃棄物対策協議会の清掃活動に参加し、
敷地周縁部を中心に、ばら約400種、1,
000本を植栽し、
不法投棄撲滅活動に協力するとともに、地域の環境美化
毎年地域住民に工場敷地を開放して「ばら鑑賞会」
(写真)
活動である水無川清掃への参加など、地域の環境活動に
を開催。ばらの咲く工場として地域に親しまれています。
貢献しています。
また、苗木の販売等による収益の一部を「交通遺児育
また、工場内に設けた企業博物館(写真)
、工場見学
成基金」へ寄付するなど、積極的な社会貢献がなされて
受入れや地域住民との意見交換会を行う等、事業活動を
います。
公開し、地域住民との積極的な交流が行われています。
さらに、毎年、中学
さらに、今年度県で
生の職場体験の受入れ
開催された全国植樹祭
や「あつぎマラソン」
の協賛商品を開発し、
の際に駐車場の開放を
植樹祭と秦野市のPR
行うなど、地域主催事
にも貢献しました。
業にも積極的に協力し
ています。
●問い合わせ 県産業立地課産業立地グループ ☎ 045
(210)
5573
8
中小企業サポートかながわ 2011. 1
県施策情報
2010
「あなたのまちの、いいお店。
」
34店舗をご紹介します!
∼平成22年度「神奈川県優良小売店舗」表彰∼
県では、昨年11月30日(火)
、県庁大会議場で、平成22年度「神奈川
県優良小売店舗」の表彰式を開催しました。今年度、表彰を受けた34
店舗をご紹介します。
この表彰は、県内の地域経済の発展に寄与している中小
小売業および飲食業を営む店舗を顕彰するものです。県と
(社)神奈川県商工会議所連合会および神奈川県商工会連合
会との共催により、毎年実施しています。
表彰式での記念撮影
今年も地域のため、お客さまのため、真心込めたサービ
●問い合わせ
スと味や技が自慢の34店舗を表彰しました。いずれも個性
県商業流通課商業まちづくりグループ ある名店ばかりです。
☎ 045(210)5612
皆さまの地元で頑張っている34の店舗を、ぜひ応援して
ホームページ ください。
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/syokan/
なお、詳細は県のホームページをご覧ください。
syogyo/hyosyo/hyosyo.html
神奈川県知事・
(社)神奈川県商工会議所連合会会頭表彰(24店舗)
店舗名(屋号)
業種(産業分類)
所在地
TEL
1
魚幸(うおこう)
鮮魚小売業
横浜市保土ヶ谷区宮田町 1 - 5 - 2
045(331)
0100
2
AUTO HARBOR YOKOHAMA
中古自動車小売業
横浜市神奈川区松本町 3 -21-20
045(322)
3063
3
TOTAI ベースボール
スポーツ用品小売業
横浜市青葉区美しが丘 1 - 5 - 3 美しが丘ビル
045
(901)
8300
4
鮨割烹 いちかわ
すし店
横浜市鶴見区鶴見中央 4 -34- 9
045(502)
1194
5
馬車道ピアノサロン
洋楽器小売業
横浜市中区太田町 4 -46 野中貿易ビル 2 F
045(211)
2593
川崎市川崎区砂子 2 - 6 -13
044
(222)
5187
時計・ジュエリー小売業
(その他の小売業)
6
ジュエリー&ウオッチ武藤
7
新岩城菓子舗(しんいわきかしほ)
菓子小売業(製造小売)
川崎市幸区南幸町 1 - 1
044(522)
2721
8
メンズショップ・フジエース
男子服小売業
川崎市中原区新城 1 -11- 3
044(777)
6887
9
イタリアンガーデン
その他の専門料理店
相模原市南区相模大野 3 -20- 5
042(742)
5279
10
文盛堂(ぶんせいどう)
紙・文房具小売業
相模原市中央区千代田 6 - 1 -18
042
(752)
2303
11
影山輪業(かげやまりんぎょう)
自転車小売業
横須賀市上町 3 - 8
046(822)
0234
12
湘南くん煙工房 ブンダーバーホーフ アンドウ
食肉小売業
藤沢市高倉606- 4
0466(44)
2911
13
一久堂(いっきゅうどう)
碑石・墓石小売業
藤沢市辻堂新町 1 -11-19
0466(61)
6119
14
化粧品専門店 松屋
化粧品小売業
小田原市栄町 2 - 9 -18
0465
(23)
3266
木路(きろ)
その他に分類されない
じゅう器小売業
足柄下郡箱根町湯本386-36
0460
(86)
4220
0463
(23)
6988
15
16
モデュロール ハラ
時計・眼鏡・光学機械小売業
平塚市八重咲町 8 -19
17
moritaya bakery
パン小売業(製造小売)
平塚市豊原町22-16
0463
(31)
1774
18
もりした
その他飲食料品小売業
厚木市金田753
046
(223)
3223
0467
(24)
5656
19
髙清 鎌倉店(たかせい かまくらてん)
乾物小売業
鎌倉市御成町11- 3
20
鮨tro気仙(すしとろけせん)
すし店
茅ヶ崎市浜竹 3 - 3 -33 ルナ茅ヶ崎 1 F
0467
(85)
3077
21
パンステージ・リップル
パン小売業(製造小売)
茅ヶ崎市若松町19-19 ライフピアモア 1 F
0467
(84)
0177
22
喫茶 ドリアン
喫茶店
秦野市曲松 1 - 1 - 4
0463
(88)
7579
23
地魚ダイニング 魚敬(うおけい)
日本料理店
三浦市南下浦町上宮田3533
046
(888)
0714
24
みどりや
菓子小売業(製造小売)
大和市福田3345-15
046
(268)
0312
神奈川県知事・神奈川県商工会連合会会長表彰(10店舗)
店舗名(屋号)
業種(産業分類)
所在地
TEL
1
焼肉レストラン友琉館(うりゅうかん)
焼肉店
三浦郡葉山町長柄27- 2
046(875)8535
2
魚辰(うおたつ)
日本料理店
中郡大磯町大磯1090
0463(61)0042
3
増田屋 一之宮店
そば・うどん店
高座郡寒川町一之宮 2 -23- 6
0467(74)6546
4
葵すし(あおいすし)
すし店
足柄下郡真鶴町真鶴685- 3
0465(68)2552
5
三協フォートサービス
写真機・写真材料小売業
座間市相模が丘 5 - 3 - 9
042(742)8889
6
すし割烹 さくら鮨
すし店
綾瀬市寺尾台 2 -30-23
0467(78)4780
愛甲郡愛川町中津3417- 6
046(286)2535
電気機械器具小売業
(中古品を除く)
7
ファミリーAV・電化ストアーちば
8
ベーカリールーム ヨコヤマ
菓子・パン小売業
足柄上郡大井町金子303 瀬戸ハイツA102
0465(83)7341
9
ミリオン事務機器
紙・文房具小売業
相模原市緑区太井158- 3
042(784)3856
相模原市緑区日連981
042(687)2333
10
カフェレストラン Shu(しゅう)
食堂・レストラン
(専門料理店を除く)
中小企業サポートかながわ 2011. 1
9
技術開発のパートナー
産技センターレポート
産技センターによる技術支援事例
電子技術部電子デバイスチームによる
「350℃対応小型・低エネルギー消費熱衝撃試験機の開発支援」
産技センター・電子技術部電子デバイスチームでは、経済産業省の委託研究開発事業を活用
した小型・低エネルギー消費の熱衝撃試験機の開発を、申請書作成から研究開発完了まで支援
しました。その支援内容をご紹介します。
県では、低炭素社会の構築に向けて、電気自動車の普及等の
で、モジュールに繰り返し温度変化をかけられます。
政策を推進しています。そして現在、電気自動車の普及は全国
この装置の開発は、エネルギー消費・CO2排出の大幅削減
トップクラスとなっています。これに呼応してバッテリー、モー
と小型化を目標に実施したものですが、経済産業省委託の平成
ター、インバータをはじめとする電気自動車の主要な部品の研
21年度戦略的基盤技術高度化支援事業の活用にあたっては、申
究開発が盛んに行われていますが、これらの部品の長期信頼性
請段階で、自動車用途を想定した装置仕様決定など事前検討を
確保も重要な課題となっています。
入念に行い、さらに、記載内容の綿密な打合せにより、申請書
これまで電源装置や計測装置、小型部品の寿命試験装置など
の充実を図って採択決定に至りました。
を開発、販売してきた理想計測(株)
が、新しく電気自動車用部
その後は、装置構成や駆動方式の検討のためのブレーンス
品の信頼性試験に用いる熱衝撃試験装置を開発することになり
トーミング、
構造設計・熱設計のためのコンピュータシミュレー
ました。そこで、当センターは、「次世代パワーエレクトロニ
ションの駆使などにより、わずかな開発期間で目標性能を達成。
クスプロジェクト」で共同研究を行っている(財)
神奈川科学技
従来の熱衝撃試験機との詳細な比較実験によると、エネルギー
術アカデミーおよび横浜国立大学と共同で、技術支援をしまし
消費量は10分の 1 、装置体積は約 4 分の 1 を実現できました。
た。
さらに、台車が熱源に接触する方式とした結果、試験片の温度
開発した熱衝撃試験装置は、イン
が安定するまでの時間を約 3 分の 1 に短縮でき、試験の高効率
バータに用いられるパワーモジュール
化も可能となりました。
という電子部品の耐久信頼性試験に最
なお、本試験機は開発以後、各種展示会に出展し、数多くの
適な装置で、パワーモジュールを繰り
問い合わせ、引合いを受けています。
返し急冷・急熱し、寿命試験を行うも
小型・低エネルギー
消費熱衝撃試験機
のです。−40℃の低温室と+350℃の
●問い合わせ
高温室の間を、パワーモジュールを載
電子技術部電子デバイスチーム ☎ 046
(236)
1500
せた台車が何回も往復移動すること
創業期・製品化支援モデル事業のご案内
新製品の開発などをめざす県内の中小企業・個人等の皆さまを、当センターが
技術支援・事業化支援の両面からサポートします。当センターで支援可能な研究
要素のある製品開発のテーマをお持ちであれば、どなたでも応募できます。皆さ
まのご応募、お待ちしています。
製品開発室
◆募集予定
◆申込書類
事業計画書(指定する書式のもの)、会社登記簿謄本、直
製品開発室使用テーマ(当センター内の製品開発室への
入居と技術、事業化両支援による製品開発) 8 件
近 2 期分の決算書(貸借対照表、損益計算書および製造原
一般テーマ(当センターの設備機器および事業化支援制
価報告書)
、技術資料、パンフレット類など
度を活用した製品開発) 数件
◆募集期間
◆支援内容
1 月24日
(月)
∼ 2 月10日
(木)
※ 応募される前に必ず技術相談等を通じて、当センター
製品開発室の提供(有料)…製品開発室使用テーマ
技術支援
試験分析費用と設備機器使用料が無料です
(100万円以内)
。
で対応可能な技術分野か、また、どのような試験機器が
利用可能かをご確認ください。
事業化支援 ●問い合わせ 技術支援推進部開発支援室
当センター主催のものづくり技術経営セミナーへの参加
☎ 046
(236)
1500 テクニカルショウヨコハマへの開発製品の出展 等
ホームページ http://www.kanagawa-iri.go.jp/
※ 詳細につきましては、お問い合わせください。
E-mail kaihatsu@kanagawa-iri.go.jp
◆支援期間
※ この事業は、平成23年度県予算の議決に基づき正式に実施が
決定されます。支援内容は、変更される場合がありますので、
ご承知おきください。
原則として 1 年間
※ 継続希望の場合は、次年度に再度応募が必要です。
10
中小企業サポートかながわ 2011. 1
046
(236)
1526
技術開発のパートナー
「テクニカル
ショウヨコ
ハマ2011」
併催行事
産技センターレポート
知財を活かした中小企業の海外進出を応援します!
∼「知的財産権シンポジウム」のご案内∼
急激な円高や近隣諸外国との関係による景気への影響が懸念されていますが、この機会に海
外ビジネスを見直したいという方も少なからずおられると思います。
このシンポジウムでは、知財実務経験者や知財専門家をお招きして、海外進出を考える際に
知っておきたい知的財産権制度、知的財産に関連した成功事例、知的財産の面において考慮す
べき課題等についての講演とパネルディスカッションを行います。
知財を活用した海外進出で成功したいとお考えの皆さまのご参加をお待ちしています。
■日時 2 月 3 日
(木) 13:00∼16:40
■会場 パシフィコ横浜 アネックスホール
■定員 150人
■費用 無料
■申し込み 郵便番号・住所・企業名・所属・役職・氏名・電
話・FAX・メールアドレスを明記し、1 月28日
(金)
までに日本弁理士会関東支部へFAXでお申し込み
ください。
■主催 神奈川県、日本弁理士会、日本弁理士会関東支部
■後援 横浜市、川崎市、KIP、(財)川崎市産業振興財団
●問い合わせ
日本弁理士会関東支部
☎ 03(3519)2751
03(3581)7420
産技センター企画部企画調整室 ☎ 046(236)1500
タイトル/講師(コーディネーターorパネリスト)
講演①
海外進出を目指す中小企業に役立つ知財戦略/
日本弁理士会関東支部 弁理士 石川壽彦氏
講演②
事例に見る中小企業の海外展開・知財戦略/
日本貿易振興機構(JETRO)
横浜貿易情報センター所長 植田 大氏
知的財産課課長 吉村佐知子氏
知財を活かした中小企業の海外進出/
【コーディネータ】
(財)神奈川産業振興センター(KIP)
知的財産戦略統括コーディネータ 森 啓次氏
パネルディス 【パネリスト】
カッション
シコー
(株)代表取締役社長 白木 学氏
川崎市経済労働局産業政策部企画課長 川村真一氏
日本弁理士会関東支部 弁理士 藤巻正憲氏
神奈川県特許情報活用支援アドバイザー 渡邉功人氏
神奈川R&D「省エネルギー先進事例見学会」を開催
産技センターでは、神奈川R&D推進協議会活動の一環として、中小企業等の省エネルギー対策を促進する目
的で、省エネ対策の講演と現地見学、さらに、無料省エネ診断事業等の支援策の紹介を行います。
今回、ご協力いただくのは、
省エネ対策で豊富な実績を持つ
(株)山武様です。見学先の同社藤沢テクノセンター
は、身近なアイデアから先端技術までを駆使した省エネ対策が行われ、同社が“省エネモデル事業所”と位置
付けている事業所です。
省エネへの取組みを進めたいが、
具体的な方法で悩んでいる県内中小企業の皆さまの参加をお待ちしています。
■日時 2 月 1 日(火) 13:30∼17:00
■会場 (株)山武 藤沢テクノセンター
(藤沢市川名 1 -12- 2 、藤沢駅下車徒歩15分)
■対象 県内中小規模事業者やエネルギー管理担当者等
■定員 30人
県施設案内
■申し込み ホームページをご覧の上、FAXまたはメール
で 1 月25日
(火)
までにお申し込みください。
●申し込み・問い合わせ 産技センター交流相談支援室
☎ 046
(236)
1500(内線2206)
046
(236)
1527
ホームページ http://www.kanagawa-iri.go.jp/
横浜での会議・研修・講演会・各種大会などをサポートします!
神奈川県立かながわ労働プラザ(Lプラザ)は、県民等の皆さまに余暇活動や文化活動、
会議研修、交流の場などをご提供する施設です。
皆さまの用途にあわせたさまざまな施設があります。ぜひ、ご利用ください。
■施設のご案内
多目的ホール・特別会議室・大小会議室・
和室・音楽スタジオ・トレーニングルーム・
●問い合わせ ギャラリー・労働情報コーナー・駐車場
神奈川県立かながわ労働プラザ
宴会やパーティーに
最適な多目的ホール
■休館日
〒231-0026 横浜市中区寿町 1 - 4 ☎ 045
(633)
5413
毎月第 4 月曜日(駐車場を除く)
ホームページ http://www.zai-roudoufukushi-
年末年始(12月28日∼ 1 月 4 日)
kanagawa.or.jp/~l-plaza/
中小企業サポートかながわ 2011. 1
11
中小企業のための経営教室2011
自分の会社の経営内容を知ろう
財務分析の基本⑫ ∼固定費と変動費・損益分岐点売上高について∼
これまで11回にわたり、自社の経営内容を把握するための財務分析について説明してきました。
今回からは、自社の経営内容を改善するための会計上の代表的なツールを紹介していきます。こ
れまでに得た財務分析の結果とあわせて、ご活用ください。
<適正な利益を確保するために>
<損益分岐点分析の計算方法>
世界同時不況の影響で、多くの企業の収益が悪化してい
およその固定費と変動費が計算できましたので、この数
ます。財務分析の結果、
売上減少により利益が確保できず、
値をもとにCVP分析を行います。
直近の決算書の分析で、売上高対営業利益率(注 1 )がマ
計算方法は次のとおりです。
イナスに陥っている企業も多いのが現状です。
損益分岐点売上高(BEP)=固定費÷(1−変動費÷売上高)
景気の先行きが不透明な現状で、売上高の予測は難しい
ですが、経営者としては企業の業容を維持するために必要
損益分岐点は、正しくは損益分岐点売上高と呼び、
な売上高を把握し、ロスの削減と中長期的な成長性の維持
BEP(Break Even Point)とも呼ばれます。自社の損益
の双方に取り組む必要があります。
分岐点を計算してみてください。
そこで、今回は、この必要な売上高を把握する方法であ
同社の場合、売上高は500,000千円(本誌2010年 9 月号
る損益分岐点分析(CVP分析)について解説します(注 2 )
。
参照)ですから、計算式は次のようになります。
表1の横浜製作所の損益分岐点売上高
<固定費と変動費について>
BEP=182,
000÷(1−300,
000÷500,
000)=455,
000千円
CVP分析とは、企業の業容維持に必要な売上高、すな
(固定費)
(変動費)
(売上高)
わち売上高と経費が同額=均衡収支となる売上高を算出す
る分析のことです。CVP分析を行うためには、経費を固
表 1 をもとに、同社の損益分岐点売上高を分析すると、
定費と変動費の 2 つに分割する必要があります。
455,
000千円と計算されました。これは、同社は年間の売
固定費とは、売上高や生産高など企業の操業度が変化し
上高が455,
000千円を下回ると、現状では利益が計上でき
ても毎期一定額ずつ発生する費用のことです。具体的には
なくなることを意味します。同社の年間売上高は500,
人件費、減価償却費、不動産賃借料等、売上がなくても支
000千円ですから、言い換えれば売上が10%減少すると赤
出しなければならない経費が該当します。
字に陥ることが予測されます。
一方、変動費とは、企業の操業度に比例して発生額が増
この世界同時不況下にあっても、同社の顧客が内需向け
減する費用で、材料費、商品仕入、外注加工費、水道光熱
の産業であれば、
売上の減少は比較的軽微かもしれません。
費、販売手数料等、
売上に比例して支出が増える経費です。
しかし、顧客が自動車部品、金型、半導体製造装置などと
自社の決算書の「製造原価報告書」と「販売費および一
いった外需依存型の産業であった場合、不況の影響を正面
般管理費」の各経費を、固定費と変動費に大きく分けてみ
から受けてしまい、今期は赤字に陥っている可能性が非常
てください。参考として、表 1 に本誌2010年 9 月号で掲載
に高いと判断されます。
した横浜製作所(仮称)のデータを掲載しています。これ
前回(2010年11月号)では、同社の財務分析の結果は良
によると同社の固定費は、 2 表合計で182,000千円、変動
好でしたが、CVP分析を行った結果、同社の固定費と変
費は300,
000千円となりました。
動費の内容、すなわち経費構造に問題がある可能性が出て
きました…。
表 1 固定費と変動費分割の例(その 1 )
製造原価報告書(左)と販売費および一般管理費(右)
(単位:千円)
科目
材料費
労務費
外注加工費
減価償却費
固定費
ー
変動費
100,000
80,000
ー
実際に計算して疑問を持たれた方もいるか
ー
法定福利費
15,000
ー
もしれませんが、個々の勘定科目を100%、固
ー
福利厚生費
7,000
ー
ー
5,000
賞与
ー
水道光熱費
ー
7,000
減価償却費
2,000
58,000
その他経費
20,000
290,
000
小計
72,000
小計
合計
ー
110,000
400,000
合計
10,000
中小企業サポートかながわ 2011. 1
定費か変動費のいずれかに分割できるもので
はありません。
ー
例えば、表 1 では人件費(注 3 )をすべて
ー
固定費に割り振っていますが、労務費のなか
10,000
82,000
【固定費合計:182,
000千円】
【変動費合計:300,
000千円】
本誌2010年 9 月号「横浜製作所(仮称)損益計算書」を一部改編
12
<もう少し詳しい分析方法>
ー
給与
修繕費
その他経費
変動費
8,000
120,000
役員報酬
固定費
20,000
ー
30,000
科目
にパートやアルバイトの賃金、残業代が計上
されていれば、それらは変動費として扱うの
が妥当でしょう。
「 製 造 原 価 報 告 書 」 で は、 減 価 償 却 費 が
30,
000千円計上され、全額固定費扱いに
なっていますが、特別償却を実施してい
表 2 固定費と変動費分割の例(その 2 )
製造原価報告書(左)販売費および一般管理費(右)
(単位:千円)
る可能性もあります。法定償却額がその
科目
半額だとすると残り半額は変動費として
材料費
扱えそうです。
労務費
逆に、修繕費やその他の経費のなかに
外注加工費
は、一部固定費扱いのものも含まれてい
減価償却費
る可能性があります。
固定費
変動費
比率
ー
100,000
0 :10
役員報酬
固定費
10,000
16,000
8:2
給与
120,000
0 :10
法定福利費
15,000
15,000
15,000
5:5
福利厚生費
3,500
修繕費
2,000
3,000
4:6
賞与
ー
また、
「販売費および一般管理費」では、
水道光熱費
3,500
3,500
5:5
減価償却費
2,000
役員報酬や福利厚生費の半額程度と、そ
その他経費
11,600
46,400
2:8
その他経費
15,000
の他経費の一部は変動費になりそうです。
小計
小計
51,500
こうした事項を考慮して、各勘定科目
合計
を固定費と変動費に再度分割したのが表
64,000
科目
ー
96,100 303,
900 約 1 : 3
400,000
ー
合計
変動費
10,000
6,000
比率
5:5
2,000 7.5:2.5
ー
10: 0
3,500
5:5
10,000
ー
0 :10
10: 0
5,
000 7.5:2.5
30,
500 約 3 : 2
82,000
ー
【固定費合計:147,
600千円】
【変動費合計:334,
400千円】
2 です。
表2の横浜製作所損益分岐点売上高
BEP=147,
600÷(1−334,
400÷500,
000)≒445,
652千円
(固定費)
(変動費)
(売上高)
大きな意味はありません。つまり、固定費と変動費の分割
を、精密に行う必要性は低いといえます。
表 2 では、最右列に固定費と変動費の比率を記載しまし
では、中小企業がCVP分析を行う意味は薄いのでしょ
た。これにより各経費の固定費と変動費の割合を把握しや
うか?実は中小企業にとってCVP分析を行う意味は、経
すくなります。トータルで見ると固定費が34,
400千円減少
営者や経理担当者自らが固定費と変動費の分割を行う際
し、その分変動費が増えたため、損益分岐点売上高が約9,
に、改めて経費内容をチェックすることの意味が大きいの
348千円減少し、445,
652千円となりました。
です。チェックの結果、今まで気が付かなかった固定費の
今回は、経費の内容を検討した結果、固定費が減少し変
変動費化のアイデアや埋没していたロスを発見できる可能
動費が増えたため、損益分岐点売上高が下がりました。こ
性が高いのです。また、年次の経営計画や月次の売上計画
れにより、実際の経営でも固定費だった経費を変動費に振
を作成する際に、分析で得た損益分岐点売上高が把握され
り替えることができれば、損益分岐点売上高を下げること
ていれば、金融機関等に対し、説得力のある計画を作成で
がわかります。
きます。
一般的に経費節減をする際に、固定費の変動費化を推進
さて、今回の分析では同社の損益分岐点比率は89%と計
しますが、この理由は損益分岐点比率を下げ、赤字が出に
算できました。では、本当に同社は売上高がわずか11%減
くい経費構造を構築することが目的といえます。
少しただけで、利益がなくなってしまうのでしょうか?
<損益分岐点比率>
次回は、今回の内容の続きとして、固定費と変動費とロ
スの関係および固定費の変動費化の罠、そして、本当に確
表 2 で計算した同社の損益分岐点売上高は445,652千円
保しなければならない売上高の考え方についても解説する
でした。売上高は500,000千円ですから、売上高に占める
予定です。
損益分岐点売上高の比率は次式より89%となります。この
比率を損益分岐点比率といいます。
損益分岐点比率=損益分岐点売上高÷実際の売上高
横浜製作所の損益分岐点比率=
445,
652千円÷500,
000千円×100≒89%
(注)
注 1 詳細は本誌2009年 7 月号および2010年 9 月号を参照。
注 2 損益分岐点分析はCVP分析とも呼ばれます。CVP
はCost(経費)Volume(売上高)Profit(利益)
の略。
この結果は、現在の売上高が11%減少し89%になれば、
注 3 ここでの人件費とは、製造原価報告書の労務費と販
売上高が損益分岐点にまで落ち込んで、利益がゼロになっ
売費および一般管理費の給与、法定福利費と福利厚
てしまうことを意味しています(注 4 )。
<今回のまとめと次回予告>
生費の合計をさします。
注 4 なお、この現状の売上高を 1 として、損益分岐点比
率をマイナスした数値を安全余裕度といいます。
今回は、CVP分析の基本として、実際の決算書から経
安全余裕度= 1 −損益分岐点比率
費を固定費と変動費に分割して、損益分岐点売上高を計算
= 1 − 0 .89= 0 .11=11%
する方法を紹介しました。
参考:桜井久勝
(2010)
『財務諸表分析第 4 版』中央経済社
大まかな分割を行った表 1(91%)と、
詳細な分割を行っ
* 本誌2010年 9 月号「横浜製作所(仮称)損益計算書」
た表 2 (89%)の結果を比較してみると、その差は 2 %に
を一部改編
留まっています。売上高が100億円を超えるような大企業
の場合、この 2 %の差が大きな意味を持ってきますが、年
●問い合わせ 商数千万円から多くとも数億円の中小企業の場合、あまり
資金支援課(担当:浜野)
☎ 045
(633)
5066
中小企業サポートかながわ 2011. 1
13
県施策情報
多様なイベント等を集中的に実施し、中小企業を応援します
∼ 2 月は神奈川県中小企業活性化推進月間です!∼
県では、2 月を「神奈川県中小企業活性化推進月間」とし、
地域産業力の強化に向けて、中小企業の活性化の推進に取り
組んでいます。
神奈川県中小企業活性化推進月間・イベント情報
BCPセミナー
「備えあれば憂いなし!BCP(事業継続計画)策定のすすめ
今年も、県民の皆さまをはじめ、企業や団体など多様な担
∼実事例に学ぶ危機管理対策∼」
い手との連携・協働により、中小企業に対する各種支援事業
を集中的に実施します。
地震・風水害などの自然災害や感染症といった緊急事態は
さまざまな会場で、魅力的なイベント等を数多く実施する、
唐突に発生し、時として企業の事業継続に重大な危機をおよ
「中小企業活性化推進月間」を、ぜひご活用ください。
ぼします。このような状況に陥らないための備えとして、危
機管理の一手法であるBCP(事業継続計画)策定について、
◆期間 2 月 1 日
(火)∼28日(月)
県内中小企業の取組事例を紹介しながら解説します。この機
◆会場 県内各地域
会にぜひ、BCP策定をお考えください。
◆支援事業(イベント、講習会、相談会等)
創業支援、技術支援、経営支援、人材育成支援、その他
◆日時 2 月17日
(木)
15:00∼17:00
* イベント等の日程は、 1 月発行予定のリーフレットや県
◆会場 秦野商工会議所 4 F大会議室(秦野市平沢2550-1)
ホームページに掲載します。
* イベント等の詳細については、イベント等を実施する団
体に、直接ご確認ください。
http://www.hadano-cci.or.jp/access2.htm
◆講師 (株)
浜銀総合研究所 経営コンサルティング部
主任コンサルタント 江嶋哲也氏
県商工労働局産業活性課担当職員ほか
●問い合わせ(事業全体について)
◆費用 無料
県産業活性課産業活性化グループ ☎ 045(210)5558
◆主催 神奈川県、秦野商工会議所、秦野市
ホームページ http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/
sangyo/gekkan/index.html
●申し込み・問い合わせ 秦野商工会議所
☎ 0463
(81)
1355 0463
(82)
0273
かながわの隠れた逸品を、ぜひ見つけに来てください!
かながわの隠れた逸品
∼都内百貨店アンテナショップ「新発見!かながわ逸品」開催∼
1 月上旬から 2 月下旬にかけて、都内百貨店で神奈川県産の
商品を販売するアンテナショップがオープンします。食品・食
品加工品、生活雑貨・インテリア商品で、かながわの隠れた逸
品が販売されます。多くの方のご来場をお待ちしています。
■会場・スケジュール・出店者
東急百貨店東横店 B 1 F食品売場
松屋銀座店 B 1 F食品売場
1 /19(水)∼25(火) 小田原鈴廣「謹上蒲鉾」
石庄丹沢そば茶屋本舗
1 /13
(木)
∼19
(水)
銚子屋「横濱銚子屋 あんみつ」
「十割丹沢そば」
2 /10
(木)
∼16
(水)
堂本製菓「大師巻」
日本精塩「彩塩 塩胡椒」
2 /17
(木)
∼23
(水)
ジャイロ「濱楽の横浜かりんとう」
ジャイロ「濱楽の横浜かりんとう」
東急百貨店本店 B 1 F食品売場
銚子屋
1 /13
(木)
∼19
(水)
かまか商店「素煎り そぼく豆」 1 /26(水)∼ 2 / 1(火)
「横濱銚子屋 あんみつ」
日本精塩「彩塩 柚子」
魚音「釜揚げしらすまぐろ丼」
1 /20
(木)
∼26
(水)
豊国屋「津久井大豆のふく豆」
リタトレーディング
「特選オーガニック紅茶リーフ」
2 /10
(木)
∼18
(金)
石庄丹沢そば茶屋本舗
「十割丹沢そば」
松屋銀座店 7 Fリビング用品売場(テーブルジョイ)
1 /26(水)∼ 2 / 1(火)
大川木工所「夫婦椀」
2 /16(水)∼21(月) まちづくり山上「中津箒」
●問い合わせ かながわビジネス・アンテナショップ事務局:(株)ぐるなび内
☎ 03
(5985)
2485(平日10:00∼18:00)
ホームページ http://www.kanagawa-antenna.jp/
14
中小企業サポートかながわ 2011. 1
県中小企業制度融資をご存じですか?
∼さまざまな資金メニューで低利・固定の借入ができます∼
中小企業者等の皆さまが、県内で行う事業活動に対し、県と金融機関が協調して融資を行うのが制度融資。
県が貸付原資の一部を負担することで、短期から長期まで低利・固定での融資を行います。
制度融資には、さまざまな資金メニューがあります。新たな資金需要が見込まれる際には、ぜひ利用をご検討ください。
※ 金融機関に申し込み、審査後に融資が実行されます。
※ 原則、県信用保証協会保証付きの融資となります。
資金メニューのご紹介〈創業支援融資〉
これから創業する方や創業後間もない方を支援します。
○ 対象①現在事業を行っていない個人で、これから
小規模事業者として創業する方
②創業から 1 年未満の小規模事業者
※ 小規模事業者とは、
原則従業員数30人
(商業・サー
ビス業は10人)
以下の会社または個人事業者です。
○ 限度額 1,
500万円(創業前の方は原則自己資金
と同額まで)
※ 勤務経験や資格などの条件によっては創業後に
限り、設備資金は別途2,
000万円(うち運転資金は
1,000万円)
○ 融資利率 年 2 . 1 %以内
○ 融資期間 設備資金は10年以内
運転資金は 7 年以内
○ 申し込み 県内取扱金融機関
●問い合わせ 県内取扱金融機関または県金融課融資グループ ☎ 045
(210)5677、金融相談員 ☎ 045
(210)
5695
ホームページ http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/kinyu/seidoyushi/seidoyushi.html
★ KIPでは、経営総合相談窓口〔☎ 045(633)5200〕と資金支援課〔☎ 045(633)5066〕で制度融資に関する相談をお受
けしています。申請に必要な事業計画書の作成なども含め、お気軽にご相談ください。
INFORMATION
施策案内
神奈川力でパワーアップしませんか?
全国でもトップクラスの低金利で支援します!
調査
∼
「インベスト神奈川 2 ndステップ」
産業集積支援融資∼
県内に研究所等を新設・増設する中小企
業者や資本金10億円未満の中堅企業に、土
地購入や建物整備等に必要な資金を取扱金
融機関が県の定めた条件で融資します。
○ 期間 15年以内(据置 2 年以内含む)
○ 利率、対象事業費および限度額
○ 対象
①重点支援事業 次のうち高度先端産業に該当するもの
「基幹産業分野(IT/エレクトロニクス、
バイオ、自動車)」
「新規成長分野(航空宇宙、ロボット、
新エネルギー)」
②一般支援事業
①の業種で高度先端産業以外および
「地域活性化分野」
※ 立地地域に限定があります。詳しく
はお問い合わせください。
利率
(当初 5 年間)0 . 9 %以内
(固定金利)( 6 年目以降)1 . 2 %以内
重点支援事業
一般
支援事業
研究所
募集
1.8%
以内
本社/工場 1 . 5 %以内
対象事業費
および
限度額
1 億円以上
2 億円
以上
80%以内で10億円を上限
●問い合わせ
県金融課資金貸付グループ ☎ 045(210)
5681
ホームページ http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/
kinyu/yusi/sangyou/sangyou.html
中小企業新商品開発等支援事業補助金のご案内
平成23年度に中小企業が行う新商品・新
技術開発や販路開拓を支援するため、補助
金の交付を希望する企業を募集します。
○ 申請要件
「創造的新技術研究開発計画」の認定
等を受けていることなど、応募枠ごとに
要件があります。詳しくはお問い合わせ
ください。
○ 募集期間
2 月14日
(月)∼ 2 月28日
(月)
●問い合わせ
県産業技術課産業技術グループ、
工業振興グループ
☎ 045(210)
5646、5640
ホームページ
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/
kogyo/hojokin/index.html
毎月勤労統計調査を
実施します!
この調査は、雇用・給与・労働時間の毎
月の変動を明らかにするために実施する、
国の最も重要な調査(基幹統計)の 1 つで
す。
調査結果は、内閣府の景気判断や雇用保
険給付額の算定資料等に活用されます。
今回、ご案内するのは厚生労働大臣が指
定する常用労働者 5 人以上29人以下の事業
所が対象の第二種事業所調査です。
調査対象となりました調査区および事業
所におかれましては、調査へのご理解、ご
回答をお願いします。
○ 第二種事業所調査(本調査)
平成23年 1 月から新たに始まる調査で
は、平成24年 6 月までの調査期間中、雇
用等の変動について毎月調査を実施しま
す。
○ 第二種事業所調査(名簿作成調査)
平成23年 7 月から新たに始まる調査の
準備として、1 月31日(月)
を基準日とし、
調査区内の事業所名簿を作成する調査を
実施します。
* 両調査は、知事が任命した統計調査
員が事業所を訪問し、原則として聞き
取り調査という形で実施します。
●問い合わせ
県統計センター労働統計課
☎ 045
(210)
3237
中小企業サポートかながわ 2011. 1
15
2 月の「
月の「受・発注取引あっせん相談活用
受・発注取引あっせん相談活用」
」のご案内
∼新規取引先・発注案件をご紹介します∼
KIPでは、製造業等の中小企業の皆さまから下請取
■ 2 月の開催日程
開催場所
引あっせんなどのご相談をお受けする“巡回あっせん
開催日
時 間
相談”を、毎月県内各地で実施しています。
藤沢商工会議所
この相談は、KIP職員が皆さまのお近くの開催場所
小田原箱根商工会議所
9日
(水) 13:30∼16:00
に出向き、新規取引先の紹介や県内外の発注企業の動
横須賀三浦地域県政総合センター
10日
(木) 13:00∼16:00
向、KIPに申し出のあった発注案件などの情報提供を
秦野商工会議所
10日
(木) 13:00∼16:00
平塚市役所 市民相談室
15日
(火) 13:30∼16:00
大和商工会議所
15日
(火) 13:00∼16:00
茅ヶ崎商工会議所
21日
(月) 13:00∼16:00
川崎駐在事務所(※ 1 )
毎週木曜日
相模原駐在事務所(※ 2 )
9 日(水)
13:00∼16:00
23日
(水)
行うものです。
巡回あっせん相談を契機に、新規取引先を獲得した
企業も数多くあります。新規取引先の開拓をお考えの
企業の皆さま。ぜひご活用ください。
※“巡回あっせん相談”は、川崎駐在事務所と相模原
1日
(火) 13:00∼16:00
13:00∼17:15
駐在事務所でも実施していますので、あわせてご活
※ 1 川崎市産業振興会館 6 F
※ 2 相模原商工会議所 3 F相談室内
(相模原商工会議所の専門相談として実施)
用ください。
●問い合わせ 取引振興課 ☎ 045(633)
5067
万葉荘 おすすめの一品
湯河原温泉
地元産ブルーベリーで手作りしたジャム!
世界に 1 つ。自分だけの宝物
つくってみませんか!
湯河原を中心とした県西部の地
元産ブルーベリーをふんだんに使
い、手作りで仕上げました。
∼万葉荘「陶芸教室at万緑窯」のご案内∼
万葉荘でいつもご好評いただい
ブルーベリーの他は砂糖とレモ
ン果汁しか使っていない自然食品
ております“陶芸教室”
。
です。
お客さまからは、
「できあがりが楽しみ」「陶芸の奥
深さにはまりました」「自分の器に
は何ともいえない愛着があります」
などの感想が寄せられています。
土からオリジナルの器やカップな
今年 の 干 支 の
置物(装飾品)
も限定販売中
粒々が大量に入ったおいしい食感を
お試しください
ど、世界に 1 つしかない自分だけ
の宝物をつくってみませんか!
目に良いと言われるアントシア 定価540円
ニンを大量に含んだブルーベリー
( 1 月中は 5 %オフの特
別価格でご提供)
ジャム、食卓のお供にどうぞ。
●ご予約・お問い合わせ ☎ 0465(62)3755
湯河原温泉 万葉荘 足柄下郡湯河原町土肥 3 - 6
ホームページ
万葉荘
http://www.manyoso.jp/
検索
* 記事の訂正とお詫び
12月号P 8 、9 の「第27回神奈川工業技術開発大賞」受賞企業の紹介で、ジャパンプローブ(株)と(株)
クロスウェルの画像が入れ替わっていました。
訂正するとともにお詫び申し上げます。なお、 2 月号で正しい画像を入れて、 2 社の内容を再度ご紹介する予定です。
CONTENTS
年頭のごあいさつ
「第 7 回KIP会トップセミナー」のご案内
「かながわビジネスオーディション2011」
発表プラン・アイデア決定!
企業インタビューシリーズ
「ビジネスプランブラッシュアップ講座」のご案内
異業種から学ぶ「感動を呼ぶサービスの真髄」
セミナーのご案内
明日の商店街を探る⑦
“サポートかながわ”誌上相談⑯
中小企業応援センターNEWS
平成22年度10-12月期 中小企業景気動向調査結果
16
中小企業サポートかながわ 2011. 1
1
1
2
3
4
4
5
6
6
7
平成22年度
「神奈川県地域共生型工場等表彰」4 事業所を決定 8
平成22年度
「神奈川県優良小売店舗」表彰
9
技術開発のパートナー 産技センターレポート
10、11
横浜での会議・研修・講演会・各種大会などをサポートします! 11
中小企業のための経営教室2011
12、13
2 月は神奈川県中小企業活性化推進月間です!
14
都内百貨店アンテナショップ
「新発見!かながわ逸品」
開催
14
県中小企業制度融資をご存じですか?
15
INFORMATION
15
2 月の
「受・発注取引あっせん相談活用」のご案内
16
湯河原温泉 万葉荘
16