別紙様式1 平 成 23年 度 学 術 研 究 推 進 経 費 に よ る 研 究 成 果 概 要 報 告 書 報告者氏名・所属 林 研 究 期 間 平成 23年 プ ロ ジ ェ ク ト の 名 称・ 研究題目・重点設備名 経費の種類 美都子・函館校 7月 ~ 平成 24年 3月 長期的記憶高進現象 □共同研究推進 ■若手教員研究支援 □ 附 属 学 校 ( 園 ) 研 究 支援 ※ 該 当 す る も の に レ を 記入してください。 プロジェクト担当者 (氏名・所属・職) ※ 代 表 者 に ○ を付 す ○林 □個人研究支援 □研究推進重点設備 美都子・函館校・講師 こと 成 果 の 概 要 記憶高進とは、復習や答えあわせの機会なしに記憶テストを繰り返したときに記憶成績が向 上する現象のことである。学習後、1回目のテストを行うまでの間を保持期間、1回目と2回目の テスト、2回目と3回目のテストというように、テスト同士の間の時間をテスト間間隔という。 本研究では、保持期間が直後の場合と一週間の場合、テスト間間隔がなしの場合と一週間の場 合の条件で実験を行い、比較的長期的な時間において記憶高進現象がどのような変遷をたどる のか明らかにしようとした。 そのような実験をいくつか実施したところ、保持期間直後、テスト間間隔なしの条件で、平 均年齢約67歳の実験参加者に協力いただいた実験において、平均年齢20歳前後の場合と比較し てエラーが多く、新規項目それ自体は記憶されているが項目同士の組み合わせの記憶が難しい 様子であるなど興味深い特徴が明らかとなったため、この点を中心に論文にまとめた。 成 果 の 公 表 の 状 況 【学術論文】林美都子,再生ドルードル課題を用いた高齢者における記憶高進生起の検討,北 海道教育大学紀要. 教育科学編 62(2), 2012, 61-66. 教育現場で活用可能な分野等 たとえば、大学などであれば公開講座やスクーリングなど、近年の教育現場では、生涯教育 としてさまざまな年代の人間が同一の学習の場に居合わせることが増えつつある。そのような ときに本研究の成果を踏まえ、各年代ごとの記憶メカニズムの特徴を踏まえた課題やテストを 実施し学習効果をあげることが可能となる可能性がある。 配付可能な 特になし 資料の有無 ダウンロード 可能な ドキュメント 問い合わせ先 特になし 責任者:林 美都子 電 話: FAX : mail :hayashi.mitsuko@h.hokkyodai.ac.jp
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