問題5(生物分野) 中学生の彩さんは、ホウセンカの根の様子を確かめるため、種子を発芽させ、双眼実体 顕微鏡で観察し、根の先端をスケッチすると図1のようになりました。さらに、維管束の つながりを確かめるため、成長したホウセンカの葉、茎、根をそれぞれ薄く切り、顕微鏡で 観察しました。 図2は成長したホウセンカの模式図で、観察した維管束の特徴をまとめたものが上図です。 (1) ホウセンカは種子から発芽して成長しますが、被子植物の子房の中にあり、種子に なる部分は何ですか。その名称を答えなさい。 (2) 下線部について、図1のAは、水を効率よく吸収するはたらきと、【B】はたらきをもっています。 Aの名称と、Bに入る言葉を考えて答えなさい。 (3) 図1のAが無数にあることにより、水を効率よく吸収することができるのは なぜですか。その理由を簡潔に答えなさい。 (4) 上図のW~Zは道管あるいは師管を示しています。 師管を示す記号の組み合わせとして適切なものを、次のア~エから1つ選びなさい。 ア) W,Y イ) W,Z ウ) X,Y エ) X,Z (5) 図3は今回の観察で用いた双眼実体顕微鏡です。これについて以下の文章の ( a ), ( b ) にあてはまる語をそれぞれ答えなさい。 『そ動ねじを緩め、鏡筒を上下させて、ほぼピントを合わせたあと、右目で接眼レンズを 覗きながら( a )を回してピント合わせる。 次に、左目で接眼レンズを覗きながら、( b )を左右に回して、左目のピントを合わせる。』 以下は彩さんが、種子植物以外の植物の特徴について調べてまとめた文章です。 『シダ植物とコケ植物はどちらも( c )をつくることで増える。シダ植物とコケ植物について 維管束があるかないかを調べたところ、【 d 】ことがわかった。』 (6) ( c )にあてはまる語を答えなさい。 (7) 【 d 】に入れる言葉として最も適切なものを、次のア~オから1つ選びなさい。 ア) どちらの植物にも維管束はない イ) どちらの植物にも維管束がある ウ) シダ植物には維管束がないが、コケ植物にはある エ) シダ植物には維管束があるが、コケ植物にはない オ) めっさ面倒で疲れる 問題5 ポイント5『葉、茎、根の構造』 道管・・水や水に溶けた肥料分が通る管。 師管・・葉で生成された養分が通る管。 維管束・・道管と師管が集まって束になったもの。 解答) (1) 胚珠 (2) Aの名称・・根毛 Bに入る言葉・・土から抜けにくくする (3) 根の表面積が大きくなるから。 (4) ウ (5) a・・調節ねじ、微動ねじ b・・視度調節リング (6) 胞子 (7) エ 問題5に登場する『双眼実体顕微鏡』は、普通の顕微鏡(光学顕微鏡) と比較して以下のような長所があります。 □ ものをプレパラートにしないで観察できる。 □ ものを立体的に観察するのに適している。 □ 厚みや凹凸のあるものでも観察できる。 その他の特徴点 ・・・ステージには白黒2つの面があり、見やすいほうを使用する。 [使い方の手順] 1) 両目で覗きながら接眼レンズを動かし、左右の視野がひとつになるようにする。 2) そ(粗)動ねじを緩めて、両目で覗きながら鏡筒を上下させ、ピントを 合わせたら、今度は右目で覗きながら調節ねじでピントを合わせる。 3) 左目で覗きながら視度調節リングを回し、左の接眼レンズのピントを合わせる。
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