73期 第 株主通信 菱電商事株式会社 http://www.ryoden.co.jp 株主の皆様へ 株主の皆様には、日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。ここに当社グルー プ第73期の株主通信をお届けするに当たりご挨拶申し上げます。 当社グループは、事業環境の変化が激しいなか、グローバル企業への転換を図り、 「利益 ある成長戦略」を通じてサステナブルで社会に貢献できる企業を目指しております。 当事業年度は、欧州財政問題の長期化や新興国の成長鈍化など、先行きに対し不確実な 状況で推移いたしました。 このような状況下、当社グループは、中期経営計画の最終年度として、独自の付加価値 を見出し、その役割を積極的に創造していくグローバルソリューションプロバイダーを目 指して諸施策の実現に向け活動してまいりました。その結果、海外拠点を拡充しグローバ 取締役社長 山下 聰 ル化の推進を実現するなど、個々の施策を具現化することができました。 第73期の連結業績は、売上高2,037億30百万円（前期比0.5％増） 、営業利益44億14百万円（前期比10.3％増） 、 経常利益46億62百万円（前期比17.0％増） 、当期純利益28億52百万円（前期比28.7％増）となりました。 今後の経済状況は、金融緩和策や円高の是正などにより、景気回復の兆しが見えつつあるものの、欧州財政問題の 長期化や中国の成長鈍化など、引き続き予断を許さない状況で推移するものと予想されます。 次期の業績の見通しにつきましては、連結売上高2,270億円、営業利益52億円、経常利益51億70百万円、当期純 利益33億円、年間配当は20円を予定しております。 株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。 ※本資料に記載されている業績の見通し等の将来に関する記述は、当社が現段階において合理的と判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は見通しと異なる ことがあります。 業績ハイライト（連結） ●売上高 ●経常利益 （百万円） 250,000 ●当期純利益 （百万円） 5,000 （百万円） 6,000 227,000 200,000 197,016 202,723 5,170 5,000 203,730 4,000 150,000 4,662 4,015 3,984 4,000 3,000 100,000 第72期 第73期 RYODEN Business Report 第74期 予想（参考） 2,216 1,000 0 0 第71期 01 2,345 1,000 0 2,852 2,000 2,000 50,000 3,300 3,000 第71期 第72期 第73期 第74期 予想（参考） 第71期 第72期 第73期 第74期 予想（参考） 会社の概要 株式の状況 ■商 号 菱電商事株式会社 ■発行可能株式総数 113,100,000株 ■創 立 昭和22年4月22日 ■発行済株式の総数 45,649,955株 ■資 本 金 103億3,429万8,875円 ■従業員数 連結1,148名（単体924名） （うち自己株式2,253,753株） ■株主数 5,553名 ■大株主（上位10名） ■役 員 氏 名 地 位 担当役職・管掌区分 株主名 持株数（千株） 山下 聰 ＊ 取締役社長 木下 正夫 ＊ 専務取締役 経営企画、品質企画担当 小林 一義 ＊ 常務取締役 半導体・デバイス事業本部長 岡村 惠章 ＊ 常務取締役 経理、情報システム担当、監理担当代行 CBNY DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO 842 土井 信二 常務取締役 関西支社長、西日本ブロック支社担当 シチズンホールディングス株式会社 580 春日井孝道 常務取締役 FA・環境システム事業本部長兼IT・ 施設システム事業部長 菱電商事従業員持株会 496 株式会社三菱東京UFJ銀行 465 明治安田生命保険相互会社 407 クレデイ スイス ルクセンブルグ エスエー オン ビハーフ オブ クライアンツ 400 三菱電機株式会社 千葉 昭一 常務取締役 東京支社長、東日本ブロック支社担当 天田 政章 常務取締役 人事部長、総務担当 井口 功 社外取締役 岸本 忠也 取 締 役 高松支社長 千原 均 取 締 役 名古屋支社長、中日本ブロック支社担当 渡邉 康雄 取 締 役 半導体・デバイス事業本部第二事業部長 有田 和昭 取 締 役 半導体・デバイス事業本部第一統括部長 大屋 俊治 取 締 役 経理部長 新藤 昌 取 締 役 九州支社長 山崎 秀治 取 締 役 FA・環境システム事業本部FAシステム 事業部長兼ソリューション統括部長 田村 吉昭 常勤監査役 伏見 均 常勤監査役 谷 健太郎 社外監査役 （弁護士） 石野 秀世 社外監査役 （三菱商事株式会社社外監査役） 15,511 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社信託口 1,188 日本マスタートラスト信託銀行株式会社信託口 1,177 東京海上日動火災保険株式会社 1,087 （三菱電機株式会社常務執行役営業本部長） （注）１.＊を付した取締役は、代表取締役であります。 ２.石野秀世氏は、平成25年6月27日開催の定時株主総会において、新たに 選任された監査役であります。 ●株価及び出来高の推移 □■株価推移 ■出来高 6,000 499 （千株） 461 605 750 （円） 4,800 600 3,600 450 2,400 300 1,200 150 0 H24 H25 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1112 1 2 3 4 5 0 ※グラフ上の数値は、当社株価の３月末及び９月末時点の終値です。 RYODEN Business Report 02 主要取扱商品のご紹介 FA システム 冷熱・ ビルシステム 三菱電機㈱製 ACサーボ 製造設備用電気機器及び制御機器 等、高性能な機器の提供により、 理想的なファクトリーオートメー ション作りに貢献しています。 〈主要取扱商品〉 サーボシステム、インバータ、モータ、 プログラマブルコントローラ、各種表 示器、配線用遮断器、NC装置、産業 用ロボット、レーザ加工機、放電加工 機、工業用ミシン等 ビル・店舗の空調設備・エレベーターをはじめ、 最適な環境作りや省エネルギーの提案を行っています。 〈主要取扱商品〉 エレベーター、エスカレーター、パッケージエアコン、 エコキュート、スマート電化商品、太陽光発電システム、 LED照明、冷凍機、クリーンルーム、各種鮮度保持システ 三菱電機㈱製太陽光パネル ム、産業用換気扇等 情報通信 デバイス コンピュータと通信・映像を融合した情報通信シス テムの企画・運用・保守を提案しています。 〈主要取扱商品〉 液晶モニター、パソコン、サーバ、その他情報処理機器、 映像・画像情報システム、RFID機器及びシステム、監視 カメラ、コンピュータ周辺機器、コンピュータサプライ品、 マシンビジョンシステム、トレーサビリティシステム等 産業 デバイス 電子 デバイス 半導体 三菱電機㈱製液晶モニター ニチコン㈱製 コンデンサ AptinaImaging製 10Mセンサ ルネサスエレクトロニクス㈱製 高性能・低消費電力32ビットマイコン ル ネ サ ス エ レ ク ト ロ ニ ク ス ㈱ と 三菱電機㈱の最先端の半導体を取 り扱い、技術力を付加した提案を 行っています。 〈主要取扱商品〉 マイコン、メモリ、ロジック、アナロ グ、ASIC、パワーデバイス、光関連 素子等 03 RYODEN Business Report 常にマーケットを注視し、ニーズ あるデバイス提供を目指し、国内 外 の 特 長 あ る デ バ イ ス の 発 掘・ 提案を行っています。 〈主要取扱商品〉 ディスクリート、コンデンサ、フィル タ、センサ、表示デバイス（LCD、有 機EL、LED）、電池、スイッチング電 源、小型モータ、その他デバイス品 等 様々なニーズにマッチする電子関 連部品から産業素材に至る幅広い 製品を提案しています。 〈主要取扱商品〉 一般電子部品（コイル/コンデンサ/抵 抗等）、機構部品（コネクタ/プリント 基板等）、素材（銅合金/アルミ材/高 機能樹脂材等）、素形材（金属加工品、 樹脂成形品）、設備・機械製品（マウ ンタ/計測器/検査装置/自動半田装置/ 搬送機）等 トピックス ディスプレイソリューション 産業用途・15型 汎用タッチパネルモニター R15RJ1（東プレ㈱製） タッチパネルモニターは、薄くて軽いコンパクトな デザインと画面に触れるだけの簡単な操作を兼ね備え ており、各種装置や制御盤など様々な分野で活躍して います。本製品は、東プレ㈱と当社の共同企画として、 一般顧客に対して、当社が主体となって販売を行います。 タッチパネルモニター・ビジネスにつきましては、 平成24年11月より、当社環境・ソリューション部門 が中心となって、提案・販売活動を行っております。 今後とも、タッチパネルモニターのみならず、産業用 途の表示系全般のソリューション・ビジネスを推進し てまいります。 特 長 ■広範囲な用途に汎用的にお使いいただける仕様です ●高品位・高耐久性アナログ抵抗膜方式タッチパネル採用 ●映像信号は、DVI・アナログRGBのニ方式に対応 ●タッチパネル・インターフェイスは、RS232C ●キャビネットタイプ（裏カバー付）、VESAマウント対応 ■長寿命・省エネに対応したLED・バックライト採用 ●無信号時スタンバイ機能 ●タッチパネル操作によるスタンバイ状態からの復帰 ■タッチパネル操作によるモニター設定可能 ■国内専業メーカーによる高品質・高信頼性 ■CE規格取得 ※画像は填め込み合成です ターゲットとなる分野 [各種装置、制御盤] ●半導体製造装置 ●実装装置 ●検査装置 ●計測装置 ●工作機械 など タッチパネルモニターについて タッチパネルモニターは、コンピュータ（CPU）を内蔵し ていないため、自ら画像を表示する能力はありません。画像 を表示するためには、FAコンピュータ、マザーボードなどパ ソコンに相当する機材と組み合せて使用することが前提とな ります。 比較的大型の製造装置、複数台でネットワーク化する装置、 画像処理を行う装置など、コンピュータにパフォーマンスが 要求されるケースでは、 タッチパネルモニターが使用されます。 映像信号 タッチパネル・I/F タッチパネルモニター FAコンピュータ RYODEN Business Report 04 エンベデッドシステムソリューション 業界初、組込みRuby言語 「mruby」用学習キット を開発しました 組込みRuby言語「mruby」とは 組込みRuby言語「mruby」は、まつもとゆきひろ氏 によって開発されたプログラミング言語 Ruby を組込 みシステム等の幅広い分野への適用、及びそれらのシ ステム開発効率の向上を目標に新たに開発されたプロ グラミング言語です。 Ruby言語の特長として、一般的なC言語と比較する と「生産性の高さ」と「開発効率の高さ」が挙げられ ます。この２つの特長を保持しつつ、組込み分野にとっ て不可欠な「小型軽量」、「高速化」をあわせ持ったプ ログラミング言語が「mruby」といえます。 「mruby」に対する期待はかなり大きく、「自動販売 機に搭載されている履歴印刷制御部分」や「ルータの 経路障害発生時の伝達、切替制御部分」など具体的な 分野、商品への適用事例も紹介されつつあります。 組込みRuby言語「mruby」用学習キット「EAPL-Trainer mruby」開発の狙い 現在、各企業において、「mruby」の導入が検討さ れている状況で、教材ニーズが一気に高まっており、 相当の潜在ボリュームがあると予想されています。 当社として、 「mruby」用学習キットをいち早く販 売することにより、組込みRubyに関する市場ニーズを どこよりも早く入手することが可能となります。それ により、組込みRubyビジネスに関して決定的なイニシ アティブを獲得し、将来的には当社が組込みRubyの総 合的な供給元になれると考 えております。 以上を踏まえて、当社で は㈱アイ・エル・シーと共 同 で「mruby」 用 学 習 キ ッ ト「EAPL-Trainer mruby」 を開発いたしました。 EAPL-Trainer mrubyボード 「mruby」用学習キット「EAPL-Trainer mruby」について 「mruby」用学習キット「EAPL-Trainer mruby」は、 昨 年、 福 岡 県 主 催 の「 フ ク オ カRuby大 賞 」 に て、 Rubyに対する取り組みのうち、最も優れているとして、 大賞を受賞いたしました。 「EAPL-Trainer mruby」には、日本国内TOPシェア の㈱アイ・エル・シー製の組込みGUI統合開発環境 GENWAREシリーズのライブラリを内蔵していますの で、 「mruby」にて簡単に液晶画面に表示できるプロ グラムを作ることができます。 05 RYODEN Business Report ソフトウェア構成 ユーザ作成mrubyプログラム I／Oポートと電子部品を 使った制御例 GENWARE I／Oポート処理 液晶画面の表示 LED等の制御 ・地域戦略局の設置 ・菱商電子諮詢（深圳）有限公司設立 ・タイ子会社の増資 当社グループの海外主力市場である東アジア（中国、 香港、台湾、韓国）及び本年度の重点強化地域である東 南アジア（シンガポール、タイ及び周辺アセアン諸国） における域内市場を俯瞰した戦略一元化と拠点の拡充や 連携強化を推進するため、本年4月、 「東アジア戦略局」と 「東南アジア戦略局」をそれぞれ上海とシンガポールに設 置いたしました。当該体制により、各地域の戦略的ロー カルパートナーを活用したソリューション・ビジネスを推進 してまいります。 また、5月に菱商香港有限公司の子会社として「菱商 電子諮詢（深圳）有限公司」を設立いたしました。従前、 中国の深圳には駐在員事務所を設置し、華南地域のロー カル技術会社、生産会社（EMS） 、商社等の調査や発掘 を行ってまいりましたが、ローカルビジネスの規模を拡大し、 かつ付加価値の高いソリューション・ビジネスをコーディ ネートするため、諮詢公司（※）という形態で法人化を 行ったものであります。中国内の当社拠点のみならず、 香港、台湾、韓国の拠点とも連携してソリューション・ビ ジネスを展開する中心拠点としてまいります。 さらに、RYOSHO（THAILAND）CO.,LTD.では、事 業領域拡大のため、資本金を66百万バーツから150百万 バーツに増資し、従来からの半導体・デバイス事業に加え、 FA及び冷熱事業も開始いたしました。 当社グループは、今後とも、アジア地域の拠点拡充を行 うと同時に、欧米拠点の強化やその他の地域への拠点設立 も進め、グローバルネットワーク体制を構築してまいります。 ※諮詢公司とは、コンサルタント会社に相当し、仕入・販売はできない ものの、デザイン・イン活動は行える会社をいいます。 グローバルネットワーク ◆本 社 〒170－8448 東京都豊島区東池袋三丁目15番15号 TEL： （03）5396－6111 ◆支 社 東京、関西、名古屋、東北、北関東、静岡、広島、高松、九州 ◆営業所 神奈川、京都、姫路、北陸、いわき、仙台、宇都宮、浜松、 沼津、福山、長崎 ◆国内グループ会社 ●リョーコー㈱ ●菱商テクノ㈱ ●メルコ保険サービス㈱ （持分法適用会社） ◆海外グループ会社 中 国：●菱商香港有限公司 ◦菱商電子諮詢（深圳）有限公司 ※深圳代表處を廃止し、本年5月、新たに現地子会社 を設立いたしました。 ●菱商電子（上海）有限公司 ◦広州分公司 ◦大連分公司 ◦成都事務所 台 湾：●台湾菱商股份有限公司 韓 国：●RYOSHO KOREA COMPANY，LIMITED シンガポール：●RYOSHO TECHNO SINGAPORE PRIVATE LIMITED ◦INDIA REPRESENTATIVE OFFICE タ イ：●RYOSHO（THAILAND）COMPANY，LIMITED アメリカ：●RYOSHO U.S.A. INCORPORATED ◦EAST BRANCH（GEORGIA） ド イ ツ：●RYOSHO EUROPE GmbH RYODEN Business Report 06 株式事務のご案内 事 業 年 度 定時株主総会 4月1日～翌年3月31日 毎年6月 剰余金の配当 （1）剰余金の配当支払基準日 3月31日又は9月30日 （2）前項のほか、剰余金の配当を行う場合は、取締役会の決議によりあらかじめ公告して基準日を設定する 基 （1）定時株主総会権利行使株主確定日 3月31日 （2）その他の基準日 前項のほか、必要あるときは取締役会の決議によりあらかじめ公告して設定する 準 日 株主名簿管理人 特別口座の口座 管 理 機 関 三菱UFJ信託銀行株式会社 同 連 絡 先 三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部 〒137－8081東京都江東区東砂七丁目10番11号 TEL 0120－232－711（フリーダイヤル） 公 告 方 法 電子公告により行う 公告掲載URL http://www.ryoden.co.jp ただし、事故その他やむを得ない事由によって電子公告による公告をすることができない場合は、日本経済新聞に掲載して行う （ご注意） 1.株主様の住所変更、単元未満株式買取請求又は売渡請求、その他各種お手続につきましては、原則、口座を開設されている口座管理機関（証券会社等）で承ることと なっておりますので、口座を開設されている証券会社等にお問合せください。株主名簿管理人（三菱UFJ信託銀行）ではお取り扱いできませんのでご注意ください。 2.特別口座に記録された株式に関する各種お手続につきましては、三菱UFJ信託銀行が口座管理機関となっておりますので、上記特別口座の口座管理機関（三菱UFJ信 託銀行）にお問合せください。なお、三菱UFJ信託銀行全国各支店にてもお取次ぎいたします。 3.未受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行本支店でお支払いいたします。 4.当社の剰余金の配当に関するご案内につきましては、当社ホームページに掲載しております。 当社ホームページ http://www.ryoden.co.jp
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