第4回 温暖化リスク・メディアフォーラム -異常気象・災害・地球温暖化- 異常気象 災害 地球温暖化 イントロダクション 国立環境研究所 江守正多 温暖化リスク・メディアフォーラム 温暖化リスク メディアフォ ラム 趣旨 1. 研究者とメディアの間の対話促進、信頼 関係醸成 2. 温暖化リスク研究全体に関するメディアへ 暖 研究 体 関す のタイムリーな話題提供 3 メディアを介した一般市民とのコミュニ 3. メディアを介した 般市民とのコミュニ ケーションの方法論に関する検討材料 4. 人的ネットワーキング(継続的関係構築) (温暖化対策の話題は直接は含みません) 温暖化リスク・メディアフォーラムの履歴 • 第1回 2009年3月 • 第2回 2010年3月 「気温上昇「+2℃」目標の意味を考える」 • 第3回 2011年2月 「地球温暖化予測の見方 伝え方」 「地球温暖化予測の見方・伝え方」 • 番外編 2011年9月 「東日本大震災のコミュニケーションに学ぶ意 見交換会」 東日本大震災のコミュニケーションに学ぶ 意見交換会 パネリスト: • 瀬川至朗(早稲田大学大学院 政治学研究科ジャー ナリズムコース 教授) • 田中泰義(毎日新聞 科学環境部 副部長) • 松浦正浩(東京大学 公共政策大学院 特任准教授) • 横山広美(東京大学 理学系研究科 准教授) モデレータ: • 江守正多(国立環境研究所) 温暖化分野の研究者20名程度が参加 東日本大震災のコミュニケーションに学ぶ 意見交換会 • 不確実性、リスクの表現について – 確率は低いが深刻な悪影響をもたらすリスクの表 確率は低 が深刻な悪影響をもたらすリ ク 表 現に注意が必要。 • 専門家の役割、専門家の定義について – 専門家は判断せず、情報提供に徹すべき。専門家 専門家は判断せず 情報提供に徹すべき 専門家 が持つ意見はどうする?隣接領域の専門家は? • 情報の伝え方について – 両論併記の問題。情報の透明性と責任。 今回の趣旨 異常気象・災害・地球温暖化 • 日本の台風被害 • 12号:死者65人 • 15号:死者16人、行方不明2人 • インドシナ半島の洪水 • タイの被害→サプライチェーン • IPCC 極端現象に関する特別報告書 日本経済新聞 2011年9月18日 朝刊 前線ないのに台風豪雨 様々な要因が重なったた めとみられているが、地 球温暖化で今回のような ケースは珍しくなくなると いう指摘もある。 「もっと台湾の災害に学 ぶべきだった」(名大 坪 木准教授) 多くの研究者が地球温暖 化が進むと 台風12号の 化が進むと、台風12号の ような豪雨が起きやすく なるとみているからだ。 読売新聞 2011年9月29日 朝刊 基礎からわかる今夏の大雨 台風については温暖化に より上空と海面の温度差が 小さくなるため 上昇気流 小さくなるため、上昇気流 が弱くなり、発生数は減る と予測されている だが と予測されている。だが、 ひとたび起きれば、温度の 上がった海水面からの水 蒸気の供給が多いため、 巨大化するとも考えられて いる。 いる 「温暖化は地球全体の気 候に関わることなので 今 候に関わることなので、今 年の台風の発生にどう影 響したかを分析するのは難 しい。」(京大 林准教授) 朝日新聞 2011年10月9日 朝刊 基礎からわかる今夏の大雨 「海水温の上昇傾向は ず と続いており 今後も ずっと続いており、今後も 同様の『のろのろ台風』が 増えるおそれがある 」 増えるおそれがある。」 (京大 向川教授) 「地球温暖化の影響で今 世紀末には世界平均で海 水温が2度程度上昇する ことが予想される。北太平 洋や北大西洋など全世界 的に台風や リケ 的に台風やハリケーンが が 強力化することになるだろ う 」(名大 坪木準教授) う。」(名大 本日の流れ 講演 1. 「気候変動・極端現象・災害リスク管理 -IPCC極端 現象特別報告書が示す最新の科学的知見 」 現象特別報告書が示す最新の科学的知見-」 国立環境研究所 高橋潔 主任研究員 2 「気候変動と水害」 2. 東京大学 沖大幹 教授 3. 「台風災害と温暖化」 京都大学 中北英一 教授 パネルディスカッション 朝日新聞 竹内敬二 編集委員 講演者
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