SUPERGRID VER5.1.1 2012 年 1 月 11 日 改訂履歴 No 日付 内容 バージョン 1 2011/09/15 初版出荷 5.0.0 2 2011/10/20 IsEditor 関数を追加 5.1.0 3 2011/10/20 IsSelect 関数を追加 5.1.0 4 2012/01/11 KeyPress イベント変更(1 行削除) 5.1.1 Copyright (c) 1999-2011, ADVENTURE SOFTWARE 1 2012 年 1 月 11 日 SUPERGRID VER5.1.1 1. TSuperGrid とは TStringGrid は非常に便利なコンポーネントですが、長年アプリケーションを開発していると色々と不満や改良し たいことが発生します TSuperGrid は TStringGrid を継承しいくつかのプロパティ、イベント、プロシジャを追加し、更に開発効率を高 める目的で開発されました。 2.追加された関数とプロシジャ 関数/プロシジャ名 説 明 function ActiveEditor: TInplaceEdit 入力状態にある TInplaceEdit を返します procedure CopyToClipboard TInplaceEdit の内容を、クリップボードへコピーします procedure CutToClipboard TInplaceEdit の内容を、クリップボードへコピーし TInplaceEdit の内容を、削除します procedure PasteFromClipboard TInplaceEdit へ、クリップボードの内容を貼り付けます procedure Clear グリッドの内容をすべてクリアします procedure ClearCol(ACol: Integer) 指定された列の内容をクリアします procedure ClearRow(ARow: Integer) 指定された行の内容をクリアします procedure DeleteCols(Where, Howmuch: Integer) 指定された列(Where)から、指定された列数(Howmuch) を削除します Procedure DeleteRows(Where, Howmuch: Integer) 指定された行(Where)から、指定された行数(Howmuch) を削除します procedure InsertCols(Where, Howmuch: Integer) 指定された列(Where)から、指定された数(Howmuch)の 列を挿入します procedure InsertRows(Where, Howmuch: Integer) 指定された行(Where)から、指定された数(Howmuch)の 行を挿入します procedure SaveToFile(FileName, DelimiterChar: String) procedure LoadFromFile(FileName, DelimiterChar: String) グリッドの内容をファイル(FileName)に保存します。項 目(セル)の区切文字は、DelimiterChar で指定します グリッドにファイル(FileName)の内容を読み込みます。 項目(セル)の区切文字は、DelimiterChar で指定しま す procedure Sort(ACol: LongInt) 指定された列(ACol)を昇順で並べ替えます 続く Copyright (c) 1999-2011, ADVENTURE SOFTWARE 2 2012 年 1 月 11 日 SUPERGRID VER5.1.1 関数/プロシジャ名 procedure DropDownList(ACol, ARow: Integer) 説 明 次の条件のとき、指定されたセル(ACol, ARow)のドロッ プダウンリストを表示します ①Options の goAlwaysShowEditor プロパティが真 (True)であること。 ②指定された列(ACol)の ButtonStyle プロパティが [cbsPickList]であること function IsEditor: Boolean; True: TInplaceEdit が表示されている function IsSelect: Boolean; True: TInplaceEdit が選択状態 3.追加されたプロパティ プロパティ名 CanPaste: Boolean 説 明 テキスト形式(CF_TEXT)のデータがクリップボードに 存在すれば真(True)、存在しなければ偽(False)を返しま す SelLength: Integer TInplaceEdit で、選択された文字の数(バイト)を返し ます SelStart: Integer TInplaceEdit で、テキスト内で最初に選択した文字の位 置を返します SelText: String TInplaceEdit で、テキストの選択部分を返します Columns: TSuperGridColumns 列の表示属性を指定します 詳細は「4.TSuperGridColumns のプロパティ」を参照 EnterLikeTab: Boolean True の場合、[Enter]でセルを移動します GridStyle: TGridStyle グリッドの外観を指定します gsNormal :色付けなし gsStriped :1行おきに[StripeColor]で指定した色付けをします StripeColor: TColor [GridStyle]プロパティが[gsStriped]のときに有効で、ス トライプ色を指定します Version: String Copyright (c) 1999-2011, ADVENTURE SOFTWARE SuperGrid のバージョンを表示しています 3 2012 年 1 月 11 日 SUPERGRID VER5.1.1 4.TSuperGridColumns のプロパティ プロパティ名 ButtonStyle 説 明 セルに表示されるボタン形式を指定します cbsNone :ボタンを表示しません cbsAuto :[Format]プロパティの指定に従います [cfNumber][cfDate]のとき、ドロップダウン・ボタン を表示します cbsCheckBox :セルにチェックボックスを表示します cbsEllipsis :セルに「参照」ボタンを表示します。 ボタンが押下されると[OnElippsisClicked]イベント が発生します cbsDataList :ドロップダウン・ボタンを表示します ボタンが押下されると[PickList]プロパティに指定さ れたリストを表示します cbsPickList DateFormat :[cbsDataList]と同等 日付の入力書式を指定します。[ButtonStyle]プロパティ が[cbsAuto]、[Format]プロパティが[cfDate]のとき有効 dfLong :年(西暦)を4桁で表示する dfShort :年(西暦)を2桁で表示する DisplayFormat 日付の表示書式を指定します。セルが入力フォーカスを 失ったとき、指定された書式で日付編集されます ※ 書 式 に 使 用 す る 形 式 指 定 子 は 、 Delphi の ヘ ル プ FormatDateTime 関数を参照して下さい。 DropDownRows ドロップダウンリストに表示される項目の最大行数を指 定します。 (規定値:7) DropDownWidth ドロップダウンリスト幅を指定します。セルの Width 以 上の値の場合に有効(規定値:0) Format cfDate セルの形式を指定します :日付形式のセルとする場合に指定します [ButtonStyle]プロパティが[cbsAuto]のとき有効 cfNumber :数値形式のセルとする場合に指定します。 [ButtonStyle]プロパティが[cbsAuto]のとき有効 cfString MaxLength :文字形式のセルとする場合に指定します セルに入力できる文字の最大長を指定します 続く Copyright (c) 1999-2011, ADVENTURE SOFTWARE 4 2012 年 1 月 11 日 SUPERGRID VER5.1.1 プロパティ名 説明 PickList ドロップダウンリストに表示する項目を指定します Title: TColumnTitle タイトルの表示属性を指定します 詳細は「5.TColumnTitle のプロパティ」を参照 5.TColumnTitle のプロパティ プロパティ名 説明 Alignment 列内でどのようにテキストを揃えるかを指定します Caption タイトル名を指定します Color タイトルの色を指定します Font タイトルのフォントを指定します 6.追加されたイベント イベント名 説 明 OnNewRow: TNotifyEvent 行(Row)が追加されたときに発生します OnElippsisClicked: TElippsisClickEvent 参照ボタンが押されたときに発生します。押されたセル の情報(ACol, ARow)が取得できます [ButtonStyle]プロパティが[cbsEllipsis]ときに有効 OnPicklistDropdown: TPicklistDropdownEvent ドロップダウンリストが表示される直前に発生します 押 さ れ た セ ル の 情 報 (ACol, ARow) と 、 リ ス ト の 値 (PickList)が取得できます。 OnPicklistCloseUp: TPicklistCloseUpEvent ドロップダウンリストが閉じる直前に発生します セル情報(ACol, ARow)と、選択された値が取得できます OnCheckCellClick: TCheckCellClickEvent チェックボックスがクリックしたときに発生します セ ル 情 報 (ACol, ARow) と 、 チ ェ ッ ク 状 態 (Check: Boolean)を取得できます OnChange: TNotifyEvent セルの値が変更されたときに発生します OnChangeValue: TChangeValueEvent セルの値が変更されたときに発生します セル情報(ACol, ARow)と、変更前(OldValue)/変更後 (NewValue)を取得できます OnColumnWidthChange: TNotifyEvent 列幅が変更されたときに発生します OnInvalidListValue: TInvalidListValueEvent ドロップダウンリスト無い値が入力された場合に発生し ます ShowList を設定するとリストを再度開いたり(True)、閉 Copyright (c) 1999-2011, ADVENTURE SOFTWARE じたり(False)することができます。 5 2012 年 1 月 11 日 SUPERGRID VER5.1.1 7. インストールとアンインストール ①ファイル構成 SuperGrid 圧縮ファイル(SGvvv_Dx.LZH) には、以下のファイルが含まれています。 ※ vvv: SuperGrid のバージョン、 x: Delphi のバージョン ・SE32.dll :SuperEdit ダイナミック・リンク・ライブラリ ・ASGridReg.pas :コンポーネントを登録するためのユニットファイル ・ASGridReg.dcr :コンポーネントアイコンファイル ・ASGrids.pas :コンポーネントエディタを登録するためのユニットファイル ・ASGrid.res :SuperGrid リソースファイル ・ASGrid.dcu :コンポーネント本体 ・SuperGrid.pdf :SuperGrid 解説書(この解説書) ②インストール ・SuperGrid 圧縮ファイルを、任意のディレクトリに解凍します。 ・SE32.dll を本体の実行ファイルと同じディレクトリにコピーします。 ・次の 5 個のファイルをライブラリパスの通ったフォルダにコピーした後、 ASGridReg.pas を コンポーネントインストールして下さい。 [ASGridReg.pas, ASGridReg.dcr, ASGrids.pas, ASGrid.res, ASGrid.dcu] ③アンインストール ・コンポーネントをアンインストール後、上記ファイルをすべて削除します。 ・SE32.dll ディレクトリから削除します。 Copyright (c) 1999-2011, ADVENTURE SOFTWARE 6 SUPERGRID VER5.1.1 2012 年 1 月 11 日 8.使い方 ①コンポーネント(TSuperGrid)を Form に貼ります。 ②カラムエディタの表示 コンポーネント上で右クリックを押します。 編集画面が表示されます。 注意:Column[0](最左列)の Color は[clWindow]が規定値となっています。 適宜[clBtnFace]等に変更して下さい。 Copyright (c) 1999-2011, ADVENTURE SOFTWARE 7 SUPERGRID VER5.1.1 2012 年 1 月 11 日 ③Columns(TSuperGridColumns)の設定 オブジェクトインスペクタで Columns 単位にプロパティを設定します。 ④ TSuperGrid のプロパティ/イベントの設定 オブジェクトインスペクタでプロパティ/イベントを設定します。 Copyright (c) 1999-2011, ADVENTURE SOFTWARE 8 SUPERGRID VER5.1.1 2012 年 1 月 11 日 9.電卓機能を使う TSuperGrid は、入力時に電卓機能を使用することができます。また、計算結果は呼び出したコントロール (TInplaceEdit)に自動的にセットされます。 ①起動 電卓機能の呼び出し方法には、次の 2 通りがあります。 ・[ButtonStyle]プロパティを[cbsAuto]、[Format]プロパティを[cfNumber]に設定し、実行時に ドロップダウンボタンをクリックする。 ・[F4]キー、または[Alt] + [↓](下矢印)を押下する。 ②終了 [End]キーを押すと電卓が終了し、呼ばれたコントロール(TInplaceEdit)に制御が渡されます。この時、計算結果 がゼロ以外であれば結果も同時に渡されます。 また、[Esc]キーを押すか、電卓以外をクリックすると電卓を終了させることができますが、結果は渡されません。 (キャンセル) ③各部の名称 電卓は、入力された内容や計算結果を表示する「表示領域」 (上部)と、数値の入力や計算方法を指定する「計算 ボタン」 (下部)に別れます。 Copyright (c) 1999-2011, ADVENTURE SOFTWARE 9 SUPERGRID VER5.1.1 2012 年 1 月 11 日 ④ボタンとキーボードの対応表 ボタン以外にもキーボードから直接入力することも可能です。 ⑤訂正について ・数字ボタンの押しまちがい(置数ミス)は、[C(Clear)]ボタンをを押します。続けて正しく置数しなおせば、そ のまま計算を続けることができます。 ・計算命令ボタンの押しまちがいは、続けて正しい計算命令ボタンを押します。後から押した計算命令ボタンに 訂正されます。 ⑥エラーチェック 整数部が 13 桁を超えたとき、除数 0 のわり算をしたときは、メッセージボックスが表示され、それ以降の計算 ができなくなります。 (それまでの計算は、全てクリアされます) Copyright (c) 1999-2011, ADVENTURE SOFTWARE 10 SUPERGRID VER5.1.1 2012 年 1 月 11 日 10.ドロップダウン・カレンダーを使う TSuperGrid は、入力時にカレンダー機能を使用することができます。また、選択された日付は呼び出した コントロール(TInplaceEdit)に自動的にセットされます。 ①起動 カレンダーの呼び出し方法には、次の2通りがあります。 ・[ButtonStyle]プロパティを[cbsAuto]、[Format]プロパティを[cfDate]に設定し、実行時にドロップダウンボタ ンをクリックする。 ・[F4]キー、または[Alt] + [↓](下矢印)を押下する。 ②終了 [Enter]または[End]キーを押す、もしくはマウスで日付を選択するとカレンダーが閉じます。 ③各部の名称 カレンダーには、選択された日付の1ヶ月分のカレンダーが表示されています。 表示月の移動は、[PageUp]または[PageDown]キー、日付の移動は、矢印キーで行い、選択は[Enter](または[End]) キーかマウスで行います。 尚、日付が変わると呼ばれたコントロール(TInplaceEdit)の値も同時に変わります。 ④表示月の移動 ・[PageUp]または[PageDown]:1ヶ月単位にカレンダーがスクロールします。 ・カレンダータイトルをクリツク:任意の年月に移動できます。 (下図参照) Copyright (c) 1999-2011, ADVENTURE SOFTWARE 11 SUPERGRID VER5.1.1 2012 年 1 月 11 日 11.ユーザーサポート 本ソフトウェアに関するバグレポート、ご要望、お問い合わせ等は、電子メールにてお願い致します。 電子メールの宛先 : yoshiki.tanaka-avsoft@nifty.com TSuperGrid をご利用になっていて不具合が発生した場合には、 ・使用環境 ・使用状態 ・キー操作 ・マウス操作 ・再現性の有無 ・不具合の詳細 などをご報告いただければ、解決の一助になります。 [お願い] バグに対する対応は積極的に対処をおこないますが、所持する環境等の諸事情により迅速な対応がとれない場合もあ ります。また、機能追加によるバージョンアップは、その遂行義務を著作権者が負うものではありません。 Copyright (c) 1999-2011, ADVENTURE SOFTWARE 12
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