次世代レジリエンスホーム『家+X』Powered by Honda

≪報道資料≫
2015年11月11日
~日本初 燃料電池自動車対応の普及型住宅 ~
家と自動車とエネルギーの新たな融合による次世代レジリエンスホーム
LIXIL住宅研究所とHondaが共同でコンセプトホーム
「次世代レジリエンスホーム『家+X』Powered by Honda」を公開!
「エコウィルプラス標準装備住宅」と「地域価格連動型ガス」をセットで提供する
新しいビジネスモデルで地域最安光熱費の家を目指して
株式会社LIXIL住宅研究所
LIXILグループで住宅フランチャイズチェーン事業を展開している株式会社LIXIL住宅研究所(本社:東京
都江東区/代表取締役社長:今 城幸)と本田技研工業株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長 社長
執行役員:八郷隆弘)は、この度、2020年の暮らしを考え、有事におけるレジリエンス性はもちろん、さらに進む
高齢化社会や、エネルギー全面自由化社会に対して、平時にも、有事にも、今もそして未来にも家族の幸せが
持続する新しい暮らしの形、家と自動車とエネルギーの新たな融合による「次世代レジリエンスホーム『家+X』
Powered by Honda」のモデルハウスを公開しました。
今回のコンセプトホームは、地球温暖化、自然災害、高齢化問題、空き家問題、エネルギー自由化など、多く
の住まいにおける社会的な課題に対し、これまでの「家づくり」から「『家+X』づくり」という新しいコンセプトを掲げ、
家と自動車、家とエネルギー、家とテレビなど、これまで別々な役割を果たしていたものが有機的に結びつき、
今までにない新しい価値を生み出すソリューションとして、7つのパワーアップを提案しています。
大きな特長のひとつは、「家+自動車」として提案する「日本初 燃料電池自動車対応の普及型住宅」です。
一般販売を見据えた住宅に燃料電池自動車から住宅に電力を供給(Vehicle to home)できる機器を設置した
日本初の住宅となります。燃料電池自動車から連携ができるようになれば、「うごく電源」として、災害時や停電時、
通常の商用電力が届かないような状況でも約7日間は通常の生活をおくれるだけの電力を住宅に供給できます。
二つ目の特長は、「家+エネルギー」として提案する「HL2スーパーレジリエンスシステム」という新しいビジネス
モデルの提案です。世界基準の断熱性能で光熱費を大幅に削減でき、太陽光発電システムによる発電を考慮
すると住まいの消費エネルギーゼロを実現する住宅に、停電時に自立できる「ガスエンジンコージェネレーション
システム(エコウィルプラス)」、地域価格連動型の災害に強いエネルギー「LPガス」をセットで提供するものです。
LPガスの提供についてはレモンガス株式会社と提携します。これにより、平時は生涯にわたるエネルギーコスト
を最少化し、有事には、長期間にわたる自立が可能な暮らしを守るシステムとして提案しています。
このコンセプトホームで取り組んだ「HL2スーパーレジリエンスシステム」を導入した住宅は、来春以降の商品化
を目標に進めています。
その他、災害時に戸別で避難指示を出してくれる次世代
テレビの提案「家+テレビ」、家族とのコミュニケーションや
見守り、心の状態が分かる「家+絆BOCCO」、ウィルス対策
や光、音、においによる快適空間提案、キッズデザイン提案
など、7つのパワーアップを盛り込んだ住宅となっています。
LIXIL住宅研究所は、国土強靭化時代、エネルギー自由
化時代に対応した新しい住宅革命をもたらすと考える「次世
代レジリエンスホーム『家+X』Powered by Honda」と共に、
本当の持続可能社会の実現に向け、住宅の新しい試みなど
を積極的に研究・開発を進めていきます。
【報道関係者のお問合せ先】
㈱LIXIL住宅研究所 広報・宣伝部 担当:千明
電話:03-5626-8251 メール:kazuhiko.chigira@lixil.com
LIXIL住宅研究所ホームページ/TOP URL:http://www.lixil-jk.co.jp/
《 次世代レジリエンスホーム『家+X』Powered by Honda外観 》
本ニュースリリースは、本日、国土交通記者会、国土交通省
建設専門紙記者会にて、広報発表しています。
■参考資料■
■ 次世代レジリエンスホーム「家+X」概要 ■
今回提案する次世代レジリエンスホーム『家+X』は、
家族の今と未来を幸せにする 7つのパワーアップで
構成される世界をリードする最強の“パワーアップ”住宅
として提案しています
PowerⅠ.「家+自動車」 : 家と車が融合し、家庭と深く結びつく次世代のモビリティライフへ
①うごく電源
「家+X」は、日本初の燃料電池自動車対応の普及型住宅
です。電気自動車や燃料電池自動車などの電動車両は、
外部給電機能と合わさり「うごく電源」として活用できます。
「うごく電源」として、停電時には電源の確保、災害時には
自立、将来は電気が足りない家に電気を融通することが
期待できます。 (図1)
②次世代ガレージ
車庫に関する不満調査の結果を踏まえ、「雨に濡れずに
車から乗り降り可能」で、車椅子でもバリアフリーで室内へ
[図1]「うごく電源」イメージ
移動できる次世代ガレージを提案しています。
PowerⅡ.「家+エネルギー」 : 平時はエネルギーコストの最少化、有事は長期間、自立可能な暮らしを守るシステム
①次世代エネルギーシステム
電力を最適制御する電力需給制御システム「パワーマネージャー」を軸に太陽光発電システム、ガスエンジンコー
ジェネレーションシステム、電気自動車・燃料電池自動車が連動し、住宅内のエネルギー環境を最適制御します。
【平時】 生涯コスト最少化の追求
「消費エネルギーゼロを実現する住宅」をベースに、「太陽光発電システム」、「ガスエンジンコージェネレーション
システム」、「電気自動車」・「燃料電池自動車」との連動、さらに省エネ効果の高い「地中熱利用輻射式冷暖房
システム」などを活用し、エネルギーコストの最少化を追求した次世代エネルギーシステムとなっています。(図2)
【有事】 長期にわたって自立可能
停電や、災害などで電力の供給がストップしても、「パワーマネージャー」が商用電力から太陽光発電システム、
ガスエンジンコージェネレーションシステムに切り替えて家庭に電力を供給します。(図3)
LPガス(100㎏)+自立型ガスエンジンコージェネレーションシステムでガスと電気の供給が約1か月可能。また、
燃料電池自動車であれば、約7日間の電力の供給が可能です。
また、36Lの水を備蓄できる装置を設置しているので、家族4人が3日分飲料水を確保できます。
[図2]
[図3]
平時のエネルギーシステム
有時のエネルギーシステム
②「HL2スーパーレジリエンスシステム」
「消費エネルギーゼロを実現する住宅」+「ガスエンジン
コージェネレーションシステム(エコウィルプラス)」+
「地域価格連動型エネルギー(LPガス)」をセットで提供
する『HL2スーパーレジリエンスシステム』により、地域
最安光熱費、生涯コスト最少を目指します。また、有事
には災害に強いエネルギー(LPガス)が、調理はもちろん、
ガスエンジンコージェネレーションシステムを使って、電気を
供給することで、長期にわたる自立が可能になります。(写真1)
[写真1]HL2スーパーレジリエンスシステム
■参考資料■
■ 次世代レジリエンスホーム「家+X」概要 ■
PowerⅢ.「家+テレビ」 : テレビの次世代機能でさらにレジリエンスに。テレビで災害時通報も、見守りも。
①次世代テレビ
簡単に必要な情報にアクセスできる、手軽にメールができる。そんな役割を
テレビが担う時代がまもなく始まります。テレビとレジリエンスホームが結び
ついて、自分の住んでいるエリアの災害情報も、万が一の警報や避難指示
発令もテレビが教えてくれます。テレビが家族を守るツールになります。(写真2)
[写真2]災害時通報イメージ
PowerⅣ.「家+絆BOCCO」 : 家族を見守る、つなぐ、小さなともだち
①絆BOCCO(ボッコ)
BOCCOに付属する開閉センサーを玄関やトイレのドアなどに設置する
ことで、離れた場所にいる子どもやご両親のアクション(帰宅や外出など)
をBOCCOがセンシングし、アプリへ送信します。また、外出中にスマート
フォンでBOCCOを使って音声メッセージのやり取りができます。(図4)
②こころコンパス
こころコンパスは東日本大震災の仮設住宅での避難生活をサポート
するために開発されたものです。 BOCCOを介してやりとりした家族の
声から強弱や高低、抑揚などを解析し、心の状態をお知らせします。
家族のその時の“こころの状態”に応じて、接し方やアドバイスの仕方など
を工夫することができます。(図5)
[図4]絆BOCCOイメージ
[図5]こころコンパスイメージ
PowerⅤ.「家+美容・健康」 : レジリエンスな暮らしのソフト力アップ。こころとからだに活力を生む暮らし
①クリーンエントランス
家に入る前に玄関のクリーンエントランスで手洗い、また花粉やウィルスを外で
落とすことで室内をきれいに保ちます。クリーンエントランスで手洗いを行うと、
手を洗わなかった場合と比較し、菌の数が1000分の1に減ります。
②色温度可変照明
人の本来の生体リズムを整えるために、照明を変えるシステムを取り入れて
います。時間と場所に適した照度・輝度・明度を調整できる照明になってい
[写真3]色温度可変照明
ます。また、寝室には良い眠り・良い起床を促す照明システムを設置しました。
(良眠のための寝室照明)
これにより、睡眠・起床に必要なホルモンの分泌が促されます。
(写真3)
③ナノミストサウナ
ナノミストサウナ「ナノリッチ」は、38~42℃の低温、100%に近い高湿度の空間で
体をゆったり癒す新しいサウナです。発汗・保湿・保温効果をもたらし、リラックス
や健康維持、お肌や髪への美容効果も期待でき、子どもも安心して入れるサウナ
です。(写真4)
[写真4]ナノミストサウナ
PowerⅥ.「家+キッズデザイン」 : 家庭内事故を防ぐ。子どもの目線で安全性を考えた暮らし
①キッズデザイン
衝撃吸収床、R出隅、クッション材付階段などの今まで取り組んできた取り組みに加えて、
より小さな子どもたちの安全に配慮した「カメレオンクッション」、「座って歯みがき」、「安心
階段」などを新たに採用し、小さな子どもから高齢者まで、幅広い世代の方に安全に暮らし
ていただける設計としています。(写真5)
PowerⅦ.「家+Dream」 : 持続する安心へ。家族と夢を共有する空間
[写真5]カメレオンクッション
①オープンスペースシアター
中二階の階段に座って、壁に映し出される映像を楽しむオープンスペースシアターを
設置しました。開放されたオープンな空間で、ダイナミックな映像と音響を家族みんな
で楽しむことができます。(写真6)
②一室空間
玄関ホールから2階の居室まで、すべての空間がつながる一室空間提案となって
います。子育てからシニアライフまで、どのステージにおいても利用価値が変わら
[写真6]オープンスペースシアター
ない持続可能なライフスタイルを提案しています。