SINCE 1987 国際交流 THE BULLETIN OF ONO INTERNATIONAL ASSOCIATION (国際交流のつどいⅠ 第1回 ヒュー ブラウン氏) 現在の日本は、国や国民がどうある べきかについての方針が明確でない ように思われます。また、我々一般市 民も、日本とはどういう特長がある国 なのか、日本人はどうあるべきなのか について、家庭や社会において考える 機会が意外に少なく、若い世代から、 中年、高齢者の世代まで、日本人とし て、人として、どう振舞うべきかの拠 り所が脆弱になっているように思わ れます。これは日本人としてのアイデ ンティティが薄弱になっているため ではないかと思われます。 当協会が実施しています「国際交流のつどいⅠ」は、国際関係・国際交流等に関する講義等を 聴くことにより、国際社会での日本の在り方を探る目的のプログラムです。この「つどいⅠ」の 今年度の目的は「外国人の眼を通した現在日本の現実」の自覚と、在るべき日本の方向について 皆で一緒に考えることです。 11月22日に予定されている「つどいⅠ-③」のネルケ無方師はドイツ人ですが、日本でも 数少ない修行僧で、講話や托鉢等で日本人に接しておられます。日本人の心を支えてきた精神史 を学び日本人との交流を体験した結果、日本人の長所と欠点を指摘し、日本人の在り方について の助言ができる貴重な方です。 日本以外の国々は習慣、考え方、人間関 係等で日本とは極めて異質な部分が多く、 これに対し、日本人はアイデンティティ(自 分自身)を明確にし国際関係を乗り切らな ければならないと思います。そのためには、 今日の家庭・社会での人間関係その他での 日本の停滞・混迷状態から抜け出さなけれ ばならないと思います。 「つどいⅠ」はその ための企画です。皆で一緒に考えましょう。 ご参加をお待ちしています。 (国際交流のつどいⅠ 第 2 回 ダン ティ ラン氏) (会長:村田和繁) -1- 2008年度前半 小野市国際交流協会の活動・事業 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 4月 19日 小野国際交流クラブ 第 32 回例会 5月 9日 平成 20 年度 総会 5月 17日 ~ 6月 7 日 ベリーダンス講座 (講師:アリオナ藤本氏) 5月 17日 ~ 7月 12日 第 18 回日本語教室 5月 12日 ~ 5月 26日 中級英会話教室 (講師:ティシャ マロシ氏) 中級英会話教室 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 5 月 17 日 6月 9日 6月 21日 7月 1日 7月 5日 7月 21日 7月 23日 7月 19日 8月 21日 8月 23日 9月 20日 ヨガ教室 ALT 送別会 日本語教室 小野国際交流クラブ 第 33 回例会 ~ 6月 30日 中級英会話教室 (講師:ティシャ マロシ氏) 小野国際交流クラブ 第 34 回例会 ALT送別会 ~ 7月 19日 ベリーダンス講座 (講師:アリオナ藤本氏) 国際交流のつどいⅠ 第1回 (講師:ヒュー ブラウン氏) ~ 8月 1日 第 20 回姉妹都市親善訪問団来市 小野国際交流クラブ 第 35 回例会 ~ 9月 23日 ヨガ 6 週間コース (講師:キシモト チカコ氏) 小野国際交流クラブ 第 36 回例会 小野国際交流クラブ 第 37 回例会 ベリーダンス講座 中級英会話教室 ☆ 9月 28日 国際交流のつどいⅠ 第2回 (講師:ダン ティ ラン氏) ☆ 9 月 1 3 日 ~ 11 月 2 9 日 第 19 回日本語教室 ☆ 9 月 2 2 日 ~ 10 月 2 0 日 中級英会話教室 (講師:ニコラス ロバーツ氏) -2- 2008 年度後半 小野市国際交流協会の活動 予定 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ALT 歓迎会 10 月 2 日 国際料理教室 「和菓子作りに挑戦!!」10 月 5 日 ベリーダンス講座 10 月 11 日・10 月 18 日 小野国際交流クラブ 10 月 18 日・11 月 15 日・12 月 6 日・1 月 17 日・2 月 21 日・3 月 14 日 ベリーダンス講座 11 月 1 日・29 日 第 18 回姉妹都市親善訪問使節団団員募集 11 月 4 日~12 月 1 日 姉妹都市絵画展(リンゼイ市からの寄贈作品) 11 月 11 日~11 月 23 日 アリオナ先生のストレッチ講座 11 月 13 日・27 日 国際交流のつどいⅠ 第3回 11 月 22 日 ふれあいキッズ 中国からの留学生と遊ぼう!! 12 月 12 日 国際交流のつどいⅡ 外国人とのふれあい会 12 月 14 日 第 20 回日本語教室 1 月 10 日~ 3 月 28 日 姉妹都市絵画展(リンゼイ市への寄贈作品) 1 月 13 日~25 日 国際交流のつどいⅢ ~フランスの薫りをあなたに~ 練習 2 月 19 日~ 国際交流のつどいⅢ ~フランスの薫りをあなたに~ 演奏会 3 月 21 日 ふれあいキッズ 昔あそび 3 月 22 日 第 18 回姉妹都市親善訪問使節団派遣事業 3 月 27 日~ 4 月 5 日 詳しい活動予定・報告は随時ホームページ・「広報おの」 に掲載しています。 ホストファミリーになったのはいいのだが、い ったい誰が来るんだろう。 男の子?何歳?どんな子? こんな話が家族で出 始めたのが、訪問団が来る数週間前の私たち家族 の会話です。何とも、ゆっくりしてるというか。 無頓着っていうのか。考えてみても分からないこ とは分からない。まー何とかなるでしょうって本 番までそんな調子であった。 でも、来日が本当に近づいてくると、その子の 名前は、って何度も写真とプロフィールを見直し て何とか名前を覚えようとする。まさしく、夏休みが終わるころに、いや終わってから必死 で夏休み中の宿題をする何処かの子供みたいだなとニヤニヤ思い。でも何度も彼の名前を空 で言う。子どもたちは、さほどそんな事も気にしてないようだ。 申し遅れましたが、我が家は、夫婦と子供4人の6人家族。子どもは上から高校3年のも うお尻に火が付いている時期に来ている長男。今年高校に入ったばかりの長女。毎日サッカ ー漬けの中学2年の二男。サッカーと研究が好きな小学6年の三男。で毎日何やらかんやら でワイワイガヤガヤ バタバタと楽しいのか、苦しいのか、と まあー何とかやっていまし た。そんなところに彼(カストロ ドノバン)が来るんですから どうなんでしょう。 未だ見ぬ彼のことを考えて夫婦で少し不安だったりしたのですが、しかし我が子たちは何も お構いない。よおーし行こうって本番。 今日はお出迎え。市役所前に家族4人でお出迎え。 ワクワク ドキドキ 彼のことが分かるかなーと不安。一般的なのは、最初に彼らを訪問 して、それで彼らを受け入れる事が多いからなんですが、私たち家族は、今回は受け入れだ -3- けだったものですから。 他のファミリーさんも続々と来られ、機が 熟したところで訪問団を乗せたバスが市役所 の交差点を曲がり我々の方に近づいてきまし た。バスの窓から見える人たちはみんな外国 人、外国人。小野市でこんなに一度に外国人 を見たことがないぐらいで、ここが日本とは 思えないぐらいだったと言うのは言い過ぎ か。 バスの窓から窓へと私たちは彼を探しまし た。 あー彼だ。と一目で分かりました。 まだ彼に確認もしてない先から、子どもた ちに彼がカストロやでと紹介したら、彼らもそうやそうやってやっぱりちゃんとプロフィー ル見てたんや と少し安心。 到着の挨拶が、国際交流の会長から行われてから、それぞれのファミリーに訪問団員たち が受け入れられました。彼が私たちの目の前に現れ、あなたがカストロって、話しかけたら YES って。彼のその時の笑顔で、私たちの、いや私の小さな不安はスーッと消えてどこかに 行ってしまいました。私たちの紹介を手短にして、彼は、長旅と時差とはじめての日本訪問 でとっても疲れているので、早く帰ってゆっくり休んでもらおうと彼を誘導してみんなで家 路を急ぎました。 車の中では、そんな疲れを微塵も見せず彼はいたって元気 元気。でも疲れているって言 っているけど、たぶん体は少し疲れているのだけど、心はエキサイト。これから起こるであ ろう初めての体験の大洪水をとっても楽しみにしているようでした。 家に着くと、彼が考えて持って来てくれたお土産をもらいました。でも私たち家族は6人で 決して少ない方じゃないので、とっても彼と彼のご両親に感謝して同時に負担をかけたこと を申し訳なく思いました。 彼に、ざーっと一通り家の中の説明をして、とにかく今日はゆっくり休んでもらおうと子ど もたちは部屋に案内しました。 でも部屋も部屋なんですね、これが。 彼はアメリカのカリフォルニアからきたんでしょう。カリフォルニアっていったら、年がら 年中だいたい気温は25度、雨は少なくカラッとしていてとっても青空が透き通るぐらい真 っ青で、とっても快適なところでしょう。それが日本の暑さ真っ盛りの夏。今年の7月は異 常なほど小野市でも熱くなりました。彼の為に我が家では少ないクーラーの部屋と言っても クーラーの冷気が部屋経由して入る快適な部屋。冷気を扇風機で彼の部屋にどんどん送りま す。我々には快適なんだけど、彼にはどうかな。あっさり彼に次の日の聞いてみました。昨 日はよく寝た。熱くなかった。彼は笑顔でよく寝られ、快適だったと。 子どもたちは、次の日から彼と一緒に寝ていろいろ身の回りのことを気遣っている様子でし た。 フリータイムには京都の映画村と金閣寺に行きました。映画村は、私は初めてで子どもた ちは、修学旅行でも行っているので私もカストロと同じ気持ちで見学が出来るなと思って嬉 しくなりました。子どもたちも案外忘れているとこが多くあってみんな楽しんで見学できま した。 拷問の部屋。遠山の金さんのセット。チョ ー怖いお化け屋敷、私は恥ずかしながら、 声がかれるほど大声を出してしまいました。 でも外人もびっくりするんやで。大窯のお 風呂にみんな入ってハイポーズ。お侍さん とハイポーズ。お姫様とハイポーズ。シュ リケン、お皿の置物、十手、とみるみる彼 のお土産は増えていきました。 金閣寺では、さすがに外国人観光客が多く 人気の高さを感じました。久しぶりに見る -4- 金閣寺は、とても美しく、彼らに見てもらうことをとても日本人として喜びを感じました。 いつしか、我が長男も彼と大の仲良しとしてギターを教えてもらったり、ダンスをしたり。 だれが彼が来る前は、俺は受験生やから、今回は除外やって言っていた奴は誰や。 もう彼は、家族同様で何の違和感もないぐらいになりました。 子どもたちは、彼が次のファミリーに移ってから、カストロが居なくなって寂しいな、と何 度も聞かされました。まだ彼は帰ってないから、フェアウェルパーティーで会えるからと言 いました。当然、パーティーは家族6人で参加しました。 除外やって言っていた長男は、その日、十一時すぎまで彼らと一緒にカラオケに行って帰っ てきませんでした。 彼らが来てくれて、少なからず家族に影響を与えてくれたことは、みんな英語がしゃべり たい。外国に行ってみたい。と外国や外国人に今までより興味を持ってくれるようになった ことです。いくら親が勉強せいって言うより、よく効く薬になりました。がその薬の効果は 子供たちの今後で良薬にもなるんでしょうね。 子どもたちとも接する機会が少ない父親にとって、今回の体験は、家族との会話も弾ませて くれたものとなりました。カストロへ日本の家族なのでいつでも帰ってきてください。あな たが言っていたお父さんと同じ医者を目指して頑張ることを実現させる事を日本から祈って います。それから最後になりましたが、今回このような体験のチャンスを与えてくださった 小野市と小野市国際交流協会の皆さん、本当にどうもありがとうございました。全く考え方 も行動パターンも違う外国人と知り合うことによって、より日本を日本人として考えさせら れる事が多くあります。このような体験を少しでも多くの市民の方へぜひお勧めします。 今回で出会った多くの方へ、ありがとうございました。 井上 SETH TROY TOWNSEND NELLY SIERRA GINA SHOLANDER VILAY THAO LAWRENCE GREGORY SHANLEY STEVI JOLEEN DONOVAN CASTRO 始 MARIA CRISTINA GUTIERREZ CHRISTINA GARCIA YVETTE CORTES 第 20 回姉妹都市親善訪問団団員 ジーナ、ネリーの二人を迎えることになってからの我が家は、初めてのホストファミリー の期待感でいっぱいだった。 初めて二人に会った時からすぐにうち解けた気がしていた。初日から(長旅で疲れていたで あろうに・・)私たちはたくさんのことを語り合った。特に飼っている犬の話で盛り上がり 我が家の愛犬ハナともすっかり仲良しになった。他にも家族のこと、学校のこと・・・私た ちは知っている単語を全部引っ張り出 し、紙に絵を描いたり、身振り手振り で説明しあった。全てが分からないも どかしさもあったが、お互いに話した い意欲が旺盛でアメリカでは毎夜家族 と語り合うという二人の家庭さながら にいろいろな話ができたことが一番の 思い出だ。 二日目は私の母と友達家族を誘って 主人の実家に行った。着付けが得意な 二人の母の手によってジーナとネリー -5- は浴衣を着せてもらった。正座をしたり、襖をあけたりと色々なポーズをとりながらたくさんの 写真を撮った。その後のバーベキューでの夕食中も浴衣を着たままで「もう暑いし苦しいだろう から着替える?」と、こちらから言っても「It's O.K. ダイジョーブ!」と、かなり長い間着た ままだった。私が後片付けでバタバタしているうちにふと気がつくと二人の母とジーナとネリー で居間でくつろいでなぜか阪神戦を観ていた。とてもナチュラルな雰囲気だった。これも立派な 国際交流!? フリーデイでは神戸に車ででかけた。ハーバーランドでショッピングした後、主人以外の6人 は電車に乗って舞子駅まで移動することにした。殆ど電車には乗ったことがない2人に、体験さ せさせるためだ。ところが駅も電車内も混んでいて、座れずに立ったままの移動となった。疲れ るだろうしやはり車にすればよかったかな・・・と考えていたら須磨駅を通過したあたりから、 しばらくずっと続く車窓からの海の眺めに2人が気づいた。「これは太平洋なの?」感激の様子 で写真を撮りながら子どものようにはしゃぐ2人の姿がとても印象的だった。車内の乗客も2人 を暖かく見守っていた。 我が家での最後の夜はいつものように2人が居間にやってきて「今夜は最後だからたくさん話 したくて早く来た。 」と言ってくれた。将来は国際的に色々な国で活躍したいと言っていた2人。 「じゃあきっと日本にも戻ってくるね。必ずうちに寄ってね。まだまだ話したいこと、案内した 場所もあるから。日本のどこに来ても私たちはかけつけるから。」と伝えたらいつもは愉快なネ リーが少し涙ぐんでいた。 五日間だったが私たちは2人の日本の家族になれたと思う。帰ってしまってからは写真を眺め て2人を懐かしむ日々が続いた。でも本当にきっと近い将来、再会できると確信しているから今 からその日が楽しみだ。 荻野 訓子 小野市国際交流協会 小野市中島町 72 番地 小野市うるおい交流館エクラ TEL:0794-62-6763 FAX:0794-62-2400 mail : koryu.ono@ksks-arche.jp HomePage: http://www.oia.gr.jp/ -6-
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