平成 26 年度中南米日系農業者連携交流委託事業(農林水産省) 「日本・南米農業ビジネス創出交流」 中央開発株式会社 海外事業部 日本から移民として南米に渡った人たちが築き上げてきた日系農業者社会は、現在南米全体で 20 万人もの規 模になっていると言われています。私たちと同じく日本にルーツを持ち、遠く離れた地で生産者として活躍して いる日系人は、南米で確かな地位を築いています。年々日系社会への事業予算が削減される中、民間レベルでの 持続的な交流へと繋がるよう、農業ビジネス創出に向けた交流事業を実施いたします。日本から遥か彼方の南米 の地を実際に訪ね、日系人が生産する農産物を通じたビジネスの可能性を見出していただけると幸いです。 【実施内容】 参加者:各企業 1 名、計 3~4 社を予定 期間:2014 年 8 月~2015 年 2 月までの期間で、2 週間程度 訪問先:ブラジル、パラグアイ、ボリビアおよびアルゼンチン(1 カ国あるいは複数国訪問。参加企業様の分野・ 関心に合わせて訪問先を設定いたします。 費用:航空券(エコノミー)、宿泊費、日当および海外旅行保険は本事業費負担。その他は参加者負担。 通訳:通訳は随行者が担当 目的:日本・南米 4 カ国間の農業ビジネスの創出に向けて、日本の食品関係企業、農協関係者などが南米を訪問 し、日系農業関係者幹部との交流を図り、ビジネス創出の可能性を探る 備考:帰国後は報告書を作成していただきます(弊社指定フォーマットに、訪問先など行程記録と所見など)。 また、状況に応じてセミナー等での講演を依頼させていただく可能性もございます。 日程(案): 日にち 曜日 内容 場所 1 8月2日 土 オリエンテーション(成田空港内)、日本出発 2 8月3日 日 サンパウロ到着 ブラジル 3 8月4日 月 市場視察 ブラジル 4 8月5日 火 第 1 回日系農業者団体連携強化会議参加※ ブラジル 5 8月6日 水 ブラジル日系農協視察(穀物、家畜、果物など) ブラジル 6 8月7日 木 ブラジル日系農協視察(穀物、家畜、果物など) ブラジル 7 8月8日 金 ブラジル日系農協視察(穀物、家畜、果物など) ブラジル 8 8月9日 土 (休日)資料整理 ブラジル 9 8 月 10 日 日 (休日)移動 ブラジル or 近隣国 10 8 月 11 日 月 南米日系農協視察(穀物、家畜、果物など) ブラジル or 近隣国 11 8 月 12 日 火 南米日系農協視察(穀物、家畜、果物など) ブラジル or 近隣国 12 8 月 13 日 水 南米出発 13 8 月 14 日 木 (機内) 14 8 月 15 日 金 日本帰国 ※日系農業者団体連携強化会議 南米 4 カ国の日系農業者団体 30 名程度が参加する会議。各国が抱える課題とその解決についての議論や、日本 と南米の間での農業ビジネスの創出についての意見交換を行う。 日本・南米農業ビジネス創出交流連絡先 〒169-8612 東京都新宿区西早稲田 3-13-5 中央開発株式会社 海外事業部 五十嵐大樹(igarashi.d@ckcnet.co.jp) 1 Tel.03-3207-1712 Fax.03-3232-3625 【昨年度の実施事例】 派遣者:食品関係企業(マテ茶、オレンジジュース)、中古農業機械販売企業、種子油プロジェクト実施 NPO 派遣期間:第 1 次派遣:2013 年 7 月 26 日~8 月 9 日(15 日間) 第 2 次派遣:2014 年 2 月 7 日~2 月 20 日(14 日間) 訪問先:ブラジル国サンパウロ州・パラナ州、アルゼンチン国ミシオネス州およびパラグアイ国 実施内容(第 1 次派遣) 2013 年 7 月 30 日、31 日の日系農業者団体連携強化会議への出席および講演 ◇開催場所:インテグラーダ農協(ブラジル・パラナ州ロンドリーナ) ◇講演内容『南米の農産物「マテ茶」の日本での事業化について』 日系農業者間での課題とその解決策についての討論 マテ茶生産地視察を通した助言・意見交換 <視察地> - ブラジル・サンパウロの市場視察 - ブラジル・パラナ州の繊維工場、大豆・小麦の種子加工場、ジュース工場および農場 - アルゼンチン・ミシオネス州のアンドレシート市農業協同組合、ハルディンアメリカ・マテ茶生産 者組合、モンテカルロ農業協同組合、ルイス・デ・モントージャ農業協同組合 - アルゼンチン・ミシオネス州農務省 - アルゼンチン・ブエノスアイレス市における企業等 帰国後の報告書の作成 【昨年度実施行程(第 1 次派遣)】 日にち 曜日 内容 国 1 7 月 26 日 金 オリエンテーション 2 7 月 27 日 土 日本発→サンパウロ着 3 7 月 28 日 日 サンパウロ市場視察 ブラジル 4 7 月 29 日 月 パラナ州ロンドリーナへ移動、講演事前準備等 ブラジル 5 7 月 30 日 火 第 1 回日系農業者団体連携強化会議(パラナ州インテグラーダ農協) ブラジル 6 7 月 31 日 水 ブラジル 7 8月1日 木 8 8月2日 金 9 8月3日 土 インテグラーダ農協の加工施設、生産地の見学(ロンドリーナ市) アルゼンチン・ミシオネス州へ移動 (午後)アンドレシート市農協視察 (午前)ハルディンアメリカ・マテ茶生産者組合視察 (午後)モンテカルロ農協視察 ルイス・デ・モントージャ農協視察 10 8月4日 日 アルゼンチン 11 8月5日 月 12 8月6日 火 資料整理・報告書作成 ミシオネス州農務省訪問 ブエノスアイレス市へ移動 ブエノスアイレス市での企業訪問 13 14 15 8月7日 8月8日 8月9日 水 木 金 南米出発 (機内) 日本帰国 2 アルゼンチン アルゼンチン アルゼンチン アルゼンチン アルゼンチン マテ茶生産農協での意見交換 農機具販売会社での意見交換 農産物保管施設視察 【昨年度参加者の声】 • ビジネスの可能性は十分あるものと確信する。現在はアジア諸国とのビジネスの方が利益に繋がる可能 性もあるが、同じ日本人の血を引く者どうし、技術交流や情報交換で一緒に良いものを作り築き上げる といったお互いの熱意と情熱から生まれる実りある発展の方が、長期的ビジネスに繋がるものと思う。 • 今回の交流でインテグラーダ農協のオレンジ搾汁工場を訪問したが、これをきっかけに交流を深め、お 互いが抱えている問題など情報交換しながら、お互い農協組織の中で同じ柑橘搾汁工場を運営する立場 として、一緒に製造技術が発展していくことが出来れば理想であると感じる。その中から生まれる信用 と信頼がビジネスに発展してくるものと思う。 • アテモヤに関しては、日本でかなり需要が見込めると思うが、APPC に加工技術が無いとのことで、こ ちらからの積極的なお膳立てが必要であると感じた。商材はあり、APPC ではアテモヤの栽培は比較的 簡単で、増産することは出来、日本での需要はあるだろうと見込まれるが、現地で加工処理できればビ ジネスになると思う。アルゼンチンの農業者では、ステビア、ハイビスカス、キャッサバなど、商品化 を検討している。 • 今回の農地視察では、水耕栽培、ハウス栽培施設やレタス、ぶどう畑などを訪れ、傾斜が多い地形で行 われ作業スペースが小さいことが見て取れた。大型農業用機械では、危険が伴い作業効率にも限界があ る。農業経営者と意見交換したところ、やはり小型機械にニーズがあることと労働者雇用から機械化を 進める流れをみると、今後ビジネス発展の可能性は大いにあると考える。 • インテグラーダ農協のオレンジオイルのサンプルを入手し、商品としてのアンテナを日本市場で行うこ とで合意した。またトメアス農協よりクプアス・パッションフルーツ・アンジェローバのオイルサンプ ル提供があり、具体的な事業計画推進の確約をした。さらに種子油抽出のための搾油機提供に関して、 具体的な話が数件出ており、高い成果が上がった。 3
© Copyright 2024 Paperzz