概要版(PDF:413KB)

みんなが輝く
健康と環境のまち
知立市環境基本計画 概要版
平成 20 年3月 知立市
第1章 計画の枠組み
●計画策定の背景と目的
現在及び将来にわたる知立市において、市民の皆様が健康に暮らせるような環境のまちづ
くりを市民・事業者・市の協働により実現していくため、知立市環境基本計画を策定するこ
とといたしました。
●計画の位置づけ等
この計画は、平成 18 年度に制定された知立市環境基本条例に基づき、定められるものです。
また、本計画は、知立市総合計画等に示されたまちづくりの施策体系のなかで、環境面の
指針となるものです。 並びに、国の環境基本計画等との整合を図りつつ、地域の特色を生
かした知立ならではの健康と環境のまちづくりを目指します。
計画期間は平成 20 年度(2008 年度)から平成 29 年度(2017 年度)までの 10 年間。対象
地域は知立市全域です。
計画の位置づけ
知立市ならではの
健康と環境のまちづくり
知立市環境
基本条例
知立市環境
基本計画
環境基本法
国の環境
基本計画等
知立市
総合計画を
はじめとする
まちづくりの
諸計画
策定体制
パブリック
コメント
市民、事業者等
計画案
アンケート、 環境パートナーシップ
懇談会
市民会議
知立市環境
審議会
答申
市長
諮問
意見
要望等
情報
提供
協働プラン
提案
意見
事務局
計画
素案
庁内組織
行政
報告
第2章 調査結果と環境課題
以上の現況調査及びアンケート調査結果から抽出したポイントについて、分野別に整理し、
それぞれの環境課題を導き出しました。
調査結果のポイントと環境課題(例示)
分
情報源
項 目
ポイント
環境課題
野
地 現況調査 エネルギー
電力は微増傾向、都市ガスは増加傾向。 市内におけるエネルギ
球
ー利用の効率化
温
市民
問2
関心のあ
地球温暖化に対する関心が特に高い。
地球温暖化対策への重
暖
化 アンケート る環境問題
点的な取組み
対
策
現況調査 廃棄物
1人1日当たりごみ排出量は全国平均 3Rの更なる推進
より少ない。リサイクル率は全国平均を
下回る。
循 市民
問 3 重点的に 「不法投棄など廃棄物の不適正な処理」、 不法投棄、リサイクル
環
アンケート
取組むべき環境 「リサイクル可能な資源の廃棄」が圧倒的 などの対策強化
型
社
問題
に多くなっている。
会
問 9 環境保全 参加・協力しても良いと思うものとして 市民におけるリサイク
構 市民
ル・廃棄物対策の促進
築 アンケート 活動の領域につ 「リサイクル・廃棄物」が約6割。
いて
市民会議 意見、感想、要 ゴミとなってしまうものをなるべく再利 市民におけるリサイク
望等
用するようにしている。
ル・廃棄物対策の促進
逢妻川、猿渡川などの主要河川、準用河川 水辺環境の保護
水 現況調査 水辺地
環
が流れている。
境
現況調査
下水道
下水道普及率が相対的に低い。
下水道普及促進
保
全 現況調査 水質汚濁
生活排水による汚濁は進んでいる。
生活排水対策の強化
現況調査 動物
多様な動物が確認されているものの、全体 野生動物の保護
生
的に減少傾向。
物
知立市の植生は自然植生が極めて少ない。自然植生の保護
多 現況調査 植物
様 現況調査 農地
後継者不足等から農地面積は減少傾向に 農業振興と農地保全
性
ある
保
山林・原野がほとんど残っていない。
樹林地等の復元、ビオ
全 現況調査 樹林地
トープ整備
環境騒音、自動車騒音・振動、鉄道騒音・騒音・振動対策の強化
そ 現況調査 騒音・振動
の
振動について、環境基準を超過した地点が
他
あった。
公
害 現況調査 悪臭
7公害の苦情のなかで、悪臭が多い。
悪臭対策の強化
対
策
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第3章 将来環境像
●全体像
環境課題等を踏まえ、本計画の推進により知立市の環境についてめざす将来像を設定しま
した。
みんなが輝く
健康と環境のまち
この環境将来像は、知立市が「輝くまち みんなの知立」の実現を進めるなか、市民を中
心とする知立市に関わる人々が輝くような健康的生活とそれを支える環境のまちの姿を表し
ています。
また、現在、知立市に住んだり関わっている人々のみならず、地球全体の後世にわたる人々
を視野に入れて、市民の生活と文化が輝くまちを表しています。
●分野別将来環境像
知立市における全体的な将来環境像「みんなが輝く 健康と環境のまち」の下、環境関連問
題の重点分野別にみた将来環境像を設定しました。
分野別将来環境像
分 野
将来環境像
地球温暖化対策
人と地域と地球にやさしい、省エネ型で健康な生活のまち
循環型社会構築
ごみが少なく、資源を大切にするまち
自動車関連対策
足と車を賢く使う、環境にやさしく動くまち
生物多様性保全
古来の生き物を呼び戻し、その生息環境を守るまち
大気・水環境保全
自然の息吹が香る、きれいな空気と川と水のまち
その他公害対策
安心して暮らせる、ストレスの少ないまち
環境学習・コミュニケーション
環境についてみんなが学び、語り合うまち
環境配慮の生活
健康と環境に配慮した、温故知新の生活のまち
●環境指標
将来環境像の実現を目指すうえで、その達成度を図る環境指標について設定しました。
環境指標と目標値(例示)
項 目
① 地球温暖化
一世帯当たりの年間電気使用量
一世帯当たりの年間ガス使用量
② 循環型社会・ごみ減量
可燃ごみ
不燃ごみ
リサイクル率
③ 大気・水環境
二酸化窒素(二酸化窒素の日平
均値の年間 98%値)
6万人クリーンサンデー参加者
のべ人数
単 位
現状値
(平成 18 年度)
目標値
(平成 29 年度)
kWh
㎥
3,940
927
―
―
t
t
%
20,489
633
14.4
18,235
563
25.0
ppm
0.022
0.020
人/年
5,300
6,000
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第4章 環境施策
市主体で取組む環境施策を環境関連問題の重点分野別に設定しました。その内容は以下の
とおりです。
●地球温暖化対策 ・
・地球温暖化防止に向けた活動推進
・市における推進
・市民・事業者の活動促進
●循環型社会構築
・3Rの推進
・資源の有効活用
・市民・事業者活動への支援
●自動車関連対策
・低公害車の普及並びに公用車での活用
・公共交通機関の活用促進
・環境にやさしい道路のまちづくり
●生物多様性保全
・公的空間の緑化推進
・民地における緑化促進
・生態系の多様性の確保
●大気・水環境保全
・大気環境の保全
・水環境の保全
●その他公害対策
・公害防止対策の推進
・不法投棄防止対策の強化
・事業者における取組み促進
●環境学習・コミュニケーション
・環境教育及び環境学習の推進
・環境情報の提供
●環境配慮の生活
・生活環境の改善
・健康と環境に優しい生活のまちづくり
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第5章 協働プラン
市民・事業者・市が協力して取組む協働プランを以下のようにまとめました。これらのプ
ランは、環境パートナーシップ市民会議により提案されたものです。
●地球温暖化対策
・省エネ宣言と環境教育・学習
・太陽利用と緑化のまちづくり
展開イメージ例(省エネ宣言と環境教育・学習)
●循環型社会構築
健康と省エネの
まちづくり
・健康・環境ウォーキング
・3R推進のまちづくり
健康と省エネ
の両立に向けた
取組み
●自動車関連対策
・環境にやさしい自動車利用のまち
づくり
・健康と環境にやさしい徒歩・自転
車利用のまちづくり
市民・事業者の
取組みの促進
●生物多様性保全
・市内の自然環境マップづくり
・古来の生物生息環境の復元
市民・従業者・
市職員による
省エネ宣言
●大気・水環境保全
・空気を汚さないまちづくり
・きれいな生活排水のまちづくり
省エネに関する
環境教育・学習
活動
先進的省エネ
取組・ノウハウ
の相互学習
活動項目の拡大
●その他公害対策
・公害防止に取組む事業者と市民の相互理解
・住宅都市としての生活環境づくり
●環境学習・コミュニケーション
・環境コミュニケーションの充実
・環境教育・学習の展開
●環境配慮の生活
・健康と環境にやさしい生活づくり
・温故知新の環境にやさしい生活づくり
第6章 推進体制
・施策・プランの実施状況や環境目標の達成状況の評価を行う組織として、知立市環境審議
会を位置づけます。
・庁内各課は担当施策を率先的に実施し、さらに市民・事業者に対し意識喚起、プラン参画
等を促進するための情報提供や普及啓発活動を行います。
・各課担当者に対して、環境課が各課の環境施策・協働プランの進ちょく状況を年度末に確
認します。さらに、事務局はその結果を年次報告書などにまとめ市民に公開します。
・同プランを策定いただいた知立市環境パートナーシップ市民会議を存続させ、幅広く市民・
事業者の参加を募りつつ、市との協働により推進していきます。
編集・発行
知立市環境基本計画
平成 20 年 3 月
知立市市民部環境課
〒472-8666 知立市広見 3 丁目1番地
TEL
0566-83-1111(代)
FAX
0566-83-1141
E-mail kankyo@city.chiryu.lg.jp
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