防煙垂壁の標準施工 建築基準法施行令(第126条の2、3)では、建築物の火災時に発生する煙や有毒ガスの流動を妨げ、避難や消火活動が円滑に行 えるよう排煙設備を設けることが義務づけられています。防煙垂壁は、その排煙設備の重要な一部であり、当然不燃材で構成 しなければなりません。しかも、これは天井部に取り付けるために、視野を妨げない板ガラスが多く使用されており、弊社では “スモークカーテン”という名称で、 線入板ガラス 「パラライン」を標準品として推薦しています。 ■ 特長 ①関連部品は天井下地材を利用して組込むため、溶接・釘付けなどの必 要がなく、吊り部の位置の変更も自由にできる構造です。また、曲げが 必要な部位にも対応が可能です。 ②天井仕上げ後、板ガラスの吊り込みができますので、補修時にも天井 を取り外すことなく取り替えることができます。 ③板ガラスは下部受け金具とシーリング材で支持していますので、万一 破損しても脱落しにくく安全性にもすぐれています。 ④端部(壁面、柱面)に免震用成型ゴム付壁面方立を使用し、上下ネジ締 結式にしているため、地震時の揺れに対して安定が良く安全性にすぐ れています。 断面詳細図 システム天井タイプ 一般天井タイプ 直付けタイプ 板ガラスの設計・施工 補強金物 C-75x45x15x1.6 (別途工事) クリップ 35 18 天井ボード (別途工事) 45 シーリング材 天井レール 吊り下げボルト 連用ガラス受 連用ガラス受 11.6 H=500以上 天井レール 線入磨板ガラス6.8ミリ 連用ガラス受 9 通しフレーム 線入磨板ガラス6.8ミリ 20 シーリング材 9 線入磨板ガラス6.8ミリ H=500以上 ネジ切プレート 11.6 9 吊り下げボルト 天井レール 38 30 35 5 9.5 30 20.5 9.5 天井ボード (別途工事) H=500以上 防煙垂壁の標準施工 吊り下げボルト アンカープラグ ロックウール充填 (別途工事) 70 野縁 (別途工事) 19 85.5 38 25 野縁受 (別途工事) 11.6 はガラス工事から除きます。 86 ■ 施工手順 ①補強材(中空角材)などの取り付け位置を確認し、クリップセットの取 り付け位置を決め、スパンに合わせて板ガラスの割付けを行ってくだ さい。 ( 吊り上げボルトピッチは900〜1,200mm、板ガラスの幅は 1,200〜2,400mmが適当) ④免震用壁面方立を所定寸法に切断し、所定の位置にセットしてくださ い。 ⑤通しフレームやカクシナットなどを用いてガラスを取り付けてくだ さい。 ②ネジ切プレートを必要な数量だけアルミレールへ先に組込んでくだ さい。 ⑥ガラス突合せ部の目地(8mm程度)はシリコーン系シーリング材、ま たはポリサルファイド系シーリング材を使用して、吊り下げボルトを ③アルミレールを吊り上げボルトでレベル調整しながら天井下地材へ 埋め込むようにシールしてください。 セットしてください。 組立納まり図 アルミレール 先ばめネジ切プレート クリップセット ジョイナー 吊り上げボルト 250∼800 吊り下げボルト Rタイプ 壁面納まり図 間が5mm程度で弾性材を充填するのが理想的です 吊り上げボルト 吊り上げボルト 補強材 チャンネルクロス 野縁受け (別途工事) クリップ 野縁受け (別途工事) ネジ切プレート ネジ切プレート 天井レール 天井レール シーリング材 天井寸法 免震用壁面方立(アルミカラー色) 専用両ネジ吊り下げボルト(M3) 免震用壁面方立(アルミカラー色) 9 5 50 免震用壁面方立(アルミカラー色) シーリング材 20 シリコーンスポンジ シーリング材 連用ガラス受 通しフレーム カクシナット 250∼800 シリコーンスポンジ 40 防煙垂壁の標準施工 野縁受 (別途工事) 板ガラスの設計・施工 円周辺 (延寸法 ) 11.6 連用ガラス受 はガラス工事から除きます。 50 9 87
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