選挙研究会ニュースレター

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@選挙研究会ニュースレター
Vol.43
発行日:2013/3/21
ハイライト
・ネット選挙。ちょっとその前に…
・ネット選挙解禁に関する各社の意識調査
・候補者を励ます、偉大な政治家の格言
【発行元】選挙用品ドットコム 編集:河合
横浜市神奈川区台町 16‐6 不二ビル 3F
TEL 045-314-2840 E-mail customer@senkyo-yohin.com
■ ネット選挙。ちょっとその前に…
シルバーデモクラシーと揶揄される日本の選
挙では、投票率が8割以上となる60代以上の
いわゆる高齢世代が選挙の主役であることは、
一度選挙事務所で働いた経験がある人は等し
く思うことだと思います。
ネット選挙の解禁はシルバーデモクラシーと
揶揄される日本の政治・選挙にどれほどのイ
ンパクトをもたらすのか?
ネット選挙との付き合い方について、各社の
意識調査を読み解きたいと思います!
【基礎データ】
国内のインターネット人口 9000万人
SNS利用者数 facebook 1766万人 Twitter 1299万人
計 2066万人
■ ネット選挙解禁に向けた各社の意識調査
2月末と3月18日に実施された「ネット選
挙」解禁に関する意識調査として、日本の有
権者1000人(20代、30代、40代、50代、
60代以上の各世代の男女100人ずつ)を対
象に、検索エンジンマーケティングのアイレ
ップ社が実施、調査結果を発表しました。
【『ネット選挙』解禁に関する意識調査結果】
・有権者がネット選挙解禁 賛成50.2%
・有権者はネット選挙解禁により自身の投票先選定が変化する可能性を示唆 28.2%
・SNS・メールを活用して候補者・政党と関わっていきたい 31.6%
・ネット選挙解禁によって政策論争が深まると思う 38.1%
・ネット選挙解禁によって投票率が上がると思う 56.7%
・ネット選挙解禁前から何らかのインターネットメディアを参考にしていた 約6割
・今後、積極的にインターネットメディアを参考にしていきたい 8割
・過去の選挙期間中、選挙に関して何らかの検索を行った経験があった 34.2%
・検索結果を1ページまたは2ページまでしか閲覧しない 56.7%
・有権者のネットツール
スマートフォン … 77.0%
タブレット端末 … 69.7%
一般携帯電話 … 80.4%
・投票しようか迷っている候補者の検索結果でネガティブな情報ばかりだった場合、
自身の投票先に影響が出るかもしれないと回答 58%
また、AKB総選挙でネット投票システムを提供し、
『政治山』という政治ポータルサイトを運営する、
パイプドピッツ社の意識調査を見てみましょう。
※2月22日 全国20歳以上の男女1110人を対象
とした調査【政治山リサーチ】
●ネット選挙に限らず“普段どのようなメディアから情報を得ているか”の調査
【投票先を決める際にどこからの情報を最も参考にしたのか?】
テレビやラジオ 28.8%
※インターネットのニュースサイト 13.9%
新聞 25.2%
インターネットの選挙情報メディア 12.9%
インターネット 13.9% ブログやSNSなどの個人が発信した情報 2.6%
※ネットの選挙報道12.9%
となり、合計では29.4%と新聞やテレビなどの既存
SNS2.6%を加えると 29.4%
メディアを凌ぐ結果
選挙公報やポスター 13.7%
【ネットならではの期待について】
場所・時間を問わず、自分のタイミングで情報を得たい 59.2%
候補者のプロフィールや政策などを比較したい 53.8%
公的情報(選挙公報など)をじっくり検討したい 43.7%
最新の情報を迅速に得たい 39.5%
自分好みの多様な情報を得たい 25.7%
候補者の動向(演説日程や行動予定)を把握したい 20.7%
候補者とコミュニケーションを取りたい 13.2%
2,3番目は現在でも可能ではあります。しか
し、ネット選挙解禁後の情報取得がより安易に
なるとの期待が込められていると見ることもで
きそうですね。
20代、30代で「参政意識が向上する」という
回答が5割を超え45%がネット選挙で参政意識
が向上とする傍ら、少数(3.0%)ながらも「参
政意識が低下する」とした意見には、「インター
ネットの情報は信用できないので、参加したくな
くなる」「迷惑メールなどでうんざりさせられる
と思うから」などネット選挙の弊害を懸念・敬遠
するという回答も散見されました。
個人的には、今もネット選挙について色々考えています。候補者のニーズを考えているとネットにこだ
わらない方が効率的なPRだったりすることも少なくありません。逆に当選後は色々使える余地を感じ
ます。昨今のネット選挙解禁のこのタイミングでは、ネット企業やシステム屋さんが商機とばかりに参
入、マスコミも盛上げている現状を危惧、一部業界とマスコミがネット選挙の形をミスリードする危険
性を予知しています。
現在各社からいろいろなネット意識調査が行われていますので、候補者の皆さんは、ネット利用者が投
票層に一致しない現実を加味し自身のフィルターで意識調査を読み解き、既存の選挙用品に加え、ネッ
トツールを吟味する目を養わなければいけなくなりそうです。
■候補者を励ます、偉大な格言
雄弁家の三つの大切な心得は、教えること、喜ばせること、動かすことなり。
by キケロ(ローマ政治家)
お詫び:編集後記∼編集者のひとりごと∼は今回お休みします。
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政治家への赤本。これが選挙版「ドラゴン桜」だ!?
著:田村亮【出版社:経済界 / 販売:amazon.com、全国書店 /@1500 円(税込)】
当選するための3つの心得・90 日当選スケジュール・落選する4種類のタイプ など!
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出展:アイレップ、パイプドピッツ【政治山】、フリーイラスト集 より ※当資料の内容・写真を無断で転写複写することは禁じられております。知的財産権は㈱マテリアが所有者となりますのでご注意下さい。