イングリーンカードの抽選

アメリカ進出する日本企業の
ビザ手続き
RBL Partners PLLC
ボアズ 麗奈 弁護士
トピック
1. 米国ビザの取得がなぜ重要なのか!?
2. 短期滞在: どの時点でビザが必要?
3. 就労ビザの種類 ~特徴・注意点~
4. CASE STUDY #1: JINS メガネブランド
5. CASE STUDY #2: ふたご焼肉店
米国ビザの取得がなぜ重要なのか!?
1. 米国の入国審査やビザ申請の難易度は非常に高い
 例: L1駐在員ビザの却下率は約35 % (2006年は6%)
 ビザ却下・入国拒否の記録は今後の渡米に影響される
2. 各ビザの種類により申請条件が異なる為、初期の段階で
人事計画をたてることが重要
 例:現地の旅行代理店を通してEビザを申請するが、「相当額」の
投資が行われていない段階でビザを申請し、ビザ却下。
3. 米国進出に不可欠な人員を送り込めない場合、今後の米
国での成功が大きく左右される
一般的なビザの種類
1. 短期滞在(Visitor)
→ VWP / B-1
2. 就労(Employment) → E / L / H1B
3. 研修(Training) → J-1 / H-3
短期滞在 (Visitor)
 VWP (ビザ免除・ESTA) / B-1 ビザ (Business Visitor)
 「出張・短期商用」として認められている活動


市場調査・研究?
取引先との会合・契約交渉?
 VWP・B-1ビザのどちらで入国するべき?
就労 ビザ
(Employment)
 E ビザ (E-1 貿易 / E-2 投資)
 L-1 ビザ (L-1A 重役・管理職 / L-1B 技術職)
 H-1B ビザ(専門職)
主な判断基準:
 ビザ申請者のバックグラウンド(国籍・学歴・勤務年数)
 アメリカでの職種・予定業務(専門職・管理職)
 雇用条件(赴任予定日、滞在期間等)
就労ビザ
就労ビザ
E-1 / E-2
申請資格
重役・管理職、又は米国 在外米国大使館へ申請
の事業遂行に必要不可
欠な能力知識を持つ社員
L-1A: 重役・管理職
L-1B: 専門技術職
L-1A / L-1B
H-1B
申請方法
移民局へビザを申請。
認可が下りた後、 在外米
米国外のグループ会社に 国大使館で査証申請
て最低1年以上、重役・管
理職、又は専門技術職と
して勤務していること
ビザの有効期限・上限
5年 (何度でも更新可能)
L-1A: 5年+2年=計7年
L-1B: 5年
専門職(4年制大学の学
3年+3年=計6年
移民局へビザを申請。
位保持者またはそれに相
当する職務経験者)
認可が下りた後、 在外米
国大使館で査証申請
E ビザの特徴・注意点
1. 学歴・職歴の最低条件なし・国籍の制限あり
2. 新企業はEビザ規定の投資・貿易の業績が証明しにくい
3. 米国移民局を通さず、東京・大阪の米国領事館で申請可能
L ビザの特徴・注意点
1. 米国移民局のLビザにおける審査の厳格化
 追加要請(RFE)と却下の急増
2. L1A(管理職)・L1B(技術職)枠の選択
3. 新会社の1年後の更新手続き
Lビザの特別枠:
「新会社 L」 (New Office L-1)
申請要件
米国オフィスの設立から1年未満の場合、米国で事業を運営す
ることを前提に1年の就労許可が与えられる
例:従業員を一人も雇っていない状態でも、米国事業の運営を
一切開始していない場合でも、1年後の具体的な人事計画・事業
計画があれば、Lビザの取得が可能
注意点
 米国内のオフィスの存在は最低限のルール
 新会社Lの1年後の延長(企業の成長度)
H-1B ビザの特徴・注意点
1. H-1Bの抽選と申請枠の問題
2. 「専門職」の定義と移民局の審査傾向
 “Specialty Occupation”
3. 給与の支払い義務 (Prevailing Wage)
進出企業の事例①:
メガネブランドJINSの米国進出
2015年4月に米国第一号店、サンフランシスコ店をオープン。
開業に向けて、2014年1月より日本の親会社から約8名の社
員を呼び寄せ、現地でも活発にローカルな人材を採用予定
 重役1名・上級管理職者2名
 米国進出を目的として採用された中途採用2名
 米国オフィスの立ち上げを一時的に手伝う技術者3名


適切なビザの種類は?
懸念事項は?
進出企業の事例②:
焼肉ふたご店のNY進出
焼肉ふたごは双子のSunchol Lee氏とSunbong Lee氏によっ
て日本で設立され、日本、台湾、香港など40店舗を運営。
2015年5月にニューヨークに出店。
 創業者Lee氏
 NY店舗を管理する日本本社からの管理職者4名
 独自のメニューを開発した日本本社からのトップシェフ1名


適切なビザの種類は?
懸念事項は?
~ What we do~
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 米国ビザ・永住権(グリーンカード)・市民権の手続き
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 労務(雇用契約の作成・レビュー、ハンドブック等)
 会社法(契約書の作成・レビュー、交渉のお手伝い等)
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Reina Boaz ボアズ麗奈
Managing Partner マネージング パートナー
reina@rblpartners.com
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covered and are not intended to provide legal advice. Seminar attendees should
seek specific legal advice before taking any action with respect to the matters
discussed in this presentation.
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