ベーシック 看 護 学 生 と 看 護 師 の た め の ナーシング B a s i c N u r s i n g 2 0 1 5 年版 監修● 髙 久 史 麿 日本医学会会長、自治医科大学名誉学長 編集● 川本利恵子 日本看護協会常任理事、九州大学名誉教授 ● 樗 木 晶 子 九州大学大学院医学研究院保健学部門教授 2015年版発行にあたって 2010年1月より毎年発行している『看護学生と看護師のためのベーシ 臓器ごとにその基礎と臨床を学ぶことにより、基礎医学の知識がより身 ックナーシング』をこの度、装いも新たに内容をさらにアップトゥデー 近なものとなります。疾患を診断するための検査についても解説してい トなものへと改訂いたしました。 ますので、生理や解剖を参照しながら検査の原理や評価方法を理解でき 2010年改定後の国家試験出題基準に基づいて、看護師国家試験に出題 るようになっています。また、老年看護学、小児看護学、母性看護学、 される全ての分野をカバーしつつ、短い文章と豊富な図表により毎日の 精神看護学でも同様な構成で展開されており、それぞれに特有の病態や 講義に対応して要点を整理できるデザインとなっています。また、看護 疾患とその看護について網羅しています。続いて在宅看護と、新たに統 師となってからも忙しい時間の中で知識を短時間で確認できる充実した 合分野としてチーム医療、医療安全、災害看護や国際看護といった新し 内容です。 い分野を追加しました。第4章では必修問題に出題されやすい看護技術 第1章の専門基礎分野では身体全体にわたる人体の発生学、体液・電 に関する内容を共通基本技術、日常生活援助技術、診療に伴う技術に大 解質、炎症、免疫、感染症、薬理学など、第2章では看護関連の法律・ 別して簡潔にまとめてあります。 制度や公衆衛生学についてまとめています。第3章では看護学の基本と 本書は看護を学んでいる学生さんだけでなく,臨床現場で忙しい看護 看護の展開方法から始め、看護の基盤となる学習を深めます。その後に、 師の方が,知識を確認するためにも便利な本です。国家試験対策として 成人期の疾病とその看護について解説しており、器官ごとにその機能と もこの1冊で出題傾向がわかり、自分で勉強したことを書き込んで「マ 構造も最初に学ぶことができるようになっています。それぞれの疾病を イブック」としても使えるように書き込みスペースも広くとっています。 理解するとともに、正常な構造や機能も同時に復習できるしくみです。 基礎医学知識に基づいた看護学を系統的に学ぶためにも,本書が皆様 方の役に立つことを心から願っています. 川本利恵子 樗木 晶子 この 本 の 使 い 方 1 本書では, 看護師国家試験に出題される分野が網羅されています. くりかえし読み込んで, あなたの頼れるパートナーにしてください! こんな使い方がおすすめ ☆看護の勉強をはじめたばかりの学生さんは, 毎日の予習・復習に ☆看護師国試対策としては, とくに苦手な分野を読み込むと○ ☆ナースになってからも, 気になったところを調べて知識の確認を B 呼吸器系 1 呼吸器系の機能と構造 1 構 造 ①空気の通路を気道とよび,上気道と下気道に区分される. 気 道 鼻腔から肺胞までの ②上気道は鼻腔,副鼻腔,咽頭,喉頭を指し,下気道は気管,気管支, 空気が通る道 肺内細気管支を指す. ③気道の粘膜上皮は多列線毛円柱上皮(線毛上皮) で,線毛をもつ線毛細 男性の気管は1.8cm, 胞と粘液を分泌する杯細胞からなる.運動性の線毛は異物を排除し (線 女性の気管は1.5cm 毛運動),粘液は乾燥を防ぐとともに異物の生体内侵入を抑える. 1.鼻 外鼻,鼻腔,副鼻腔*1からなる. ①鼻腔(図1) し こつ じょ こつ 鼻中隔 (鼻中隔軟骨,篩骨垂直板,鋤骨)で左右に分かれ,入口を 外鼻孔という. 鼻中隔前下部の粘膜下は血管に富み,鼻出血を起こしやすいキー ゼルバッハの部位がある. *1:副鼻腔は冷た い空気を温めたり, 声の共鳴装置になっ ている.また,含気 骨であるため顔を軽 くしている. 公衆・ 看護学 臨床 外因性 成人期 血液・ 腎・ 女性 老年 循環器 呼吸器 神経系 運動系 感覚器 内分泌 消化器 免疫系 福祉 概論 看護 障害 の特徴 造血器 泌尿器 生殖器 5 主な疾病の看護 とくに覚えてほしい大切な箇所は赤字にして います. この語句はおさえておきたい! 国家試験に出題された語句を,とても簡単な言 葉で脚注に解説しました. 専門 基礎 呼吸器系の機能と構造 2 重要語句をチェック! 3 4 補足事項は欄外で! 補足事項を解説してあります.あわせて読んで, 知識の幅を広げましょう. 図表で理解を深める! きちんと理解するために,図表もしっかりチェック して頭に入れましょう. アイコンの説明 各テーマに関連のあることがらを解説して います. …… ポイントをまとめています.しっかり押さえて 知識を整理しましょう. 小児 …… 母性 精神 在宅 看護 技術 ― 245 ― 統合 分野 図1 鼻腔の側壁 …… 看護師国家試験に出題された重要な用語 です.最新の国試出題用語には,「102回」 と表記しています. Contents 1章 専門基礎分野 5 免疫異常… …………………… 33 2 自律神経系作用薬… …… 70~72 4 糖質と糖質代謝… ……… 96~98 (2) 自己免疫疾患 (2) 受容体と作用薬 (2) 糖質の消化と吸収 (1) 免疫不全 3 微生物と感染症 1 感染… …………………… 34~37 1 生命活動と生体防御機構 1 人体の構成と遺伝… ……… 2~4 2 人体の発生・成長・老化… 5~8 3 体液・電解質… ………… 9~13 (1) 体液 (2) 体液の異常 (3) 電解質 (1) 感染とは (2) 感染成立の要因 (3) 感染成立と経過 (4) 感染症の種類 (5) 主な微生物検査 2 微生物の種類… ………… 38~39 3 細菌の構造と分類… …… 40~45 (1) 細菌の構造 (4) 電解質の異常 (2) 細菌の分類 4 体温とその調節… ……… 14~15 (1) ウイルスの構造 (5) 酸塩基平衡 4 ウイルス感染症… ……… 46~51 5 免疫… …………………… 16~20 (2) ウイルスの増殖 (2) 抗原と抗体 (4) 主なウイルス感染症 (1) 自然免疫と獲得免疫 (3) ウイルスの種類 (3) 抗体の種類と免疫応答の機序 5 クラミジア感染症… …… 52~53 (4) 液性免疫と細胞性免疫 (1) クラミジアの特徴 (6) 自己と非自己 6 真菌症… ……………………… 54 (5) 免疫担当細胞 2 基本的な病変 1 腫瘍… …………………… 21~23 (1) 腫瘍の定義 (2) 転移 (3) 異型度・分化度と悪性度との関係 (4) 進行度による分類 2 循環障害… ……………… 24~26 3 細胞・組織障害… ……… 27~29 (1) 壊死 (2) 変性 (3) 肥大・過形成 (4) 萎縮 4 炎症… …………………… 30~32 (1) 炎症とは (2) 炎症の原因 (3) 炎症の分類 (2) 主なクラミジア感染症 (1) 深在性真菌症 (2) 深部皮膚真菌症 (3) 表在性真菌症 7 呼吸器感染症… ……………… 55 8 消化器感染症… ………… 56~58 9 ウイルス性肝炎… ……… 59~61 1 0敗血症… ………………… 62~63 4 薬物療法 1 薬理総論… ……………… 64~69 (1) 表示と法的規制 (2) 効果と効力 (3) 薬理作用 (4) 薬物の体内動態 (5) 薬物相互作用 (6) 薬物の耐性と有害作用 (7) 化学療法の作用機序 (1) 自律神経系と伝達物質 (3) 副作用 3 循環器系作用薬… ……… 73~76 (1) 強心薬 (2) 抗高血圧薬 (3) 抗不整脈薬 (4) 抗狭心症薬 4 主な抗菌薬… …………… 77~81 (1) β - ラクタム系 (2) アミノグリコシド系 (3) マクロライド系 (4) テトラサイクリン系 (5) その他の抗菌薬 (6) 合成化学療法薬 (1) 糖質とは (3) グルコースの代謝 5 脂質と脂質代謝… …… 99~100 (1) 脂質とは (2) 脂質の消化と吸収 (3) 脂質の代謝 6 蛋白質と蛋白代謝… … 101~105 (1) 蛋白質とは (2) 蛋白質の構造 (3) 蛋白質の代謝 7 核酸と核酸代謝… …… 106~109 (1) 生化学 (2) 遺伝情報 5 抗癌薬… ………………… 82~85 (1) アルキル化薬 2章 (2) 代謝拮抗薬 (3) 抗腫瘍性抗生物質 公衆衛生と 社会保障 (4) 植物アルカロイド (5) ホルモン類 (6) 分子標的作用薬 (7) その他 6 その他の主な治療薬… … 86~87 (1) 抗ウイルス薬 1 公衆衛生 (2) 抗真菌薬 1 国民衛生の動向… …… 112~115 (4) 消毒薬 (2) 疾病統計 (3) 抗結核薬 5 代謝と栄養 1 保全素とビタミン… …… 88~90 (1) 保全素とは (2) 保全素の種類 (3) ビタミンの種類 2 水… ……………………… 91~92 (1) 水分出納 (2) 脱水と浮腫 3 エネルギー代謝… ……… 93~95 (1) エネルギー産生 (2) TCA 回路 (3) 電子伝達系 (4) エネルギー必要量 (1) 人口統計 2 健康の概念・指標と予防 … ………………… 116~119 (1) 健康の概念 (2) 地域保健法 (3) 保健所 (4) 市町村保健センター (5) 健康増進法 (6) 健康日本 21 (7) 特定健康診査 (8) 健康指標 (9) 予防医学 3 地域保健… …………… 120~123 (1) 学校保健 (2) 母子保健 Contents 4 産業保健・環境保健… 124~129 (1) 看護理論の開発 (2) 環境保健 5 看護過程… ………………… 154 (1) 産業保健 5 感染症に関する法規… 130~131 (1) 感染症法 (2) 結核医療 2 (2) 主な看護理論 6 看護の倫理… ………… 155~156 7 看護制度… …………… 157~159 (1) 看護行政と看護活動 (2) 診療報酬体系と看護 (3) 保健師助産師看護師法 社会保障 1 社会保障… …………… 132~138 (1) 社会保障とは 8 看護管理… …………… 160~161 (1) 看護管理の定義 (2) 看護管理の評価 (2) 社会保険 (3) 看護提供方式 (3) 医療保険 (4) 介護保険 2 社会福祉… …………… 139~146 2 臨床看護総論 3 外因性障害と看護 1 ショック… …………… 180~181 (1) 病態による分類 2 異物… ………………… 182~183 (1) 構造 (1) 気道異物 (2) 消化管内異物 (3) 眼内異物 (4) 耳内異物 3 外傷… ………………… 184~185 (1) 受傷機転による分類 (2) 解剖学的分類 4 熱中症… ……………… 186~187 (1) 分類 (3) 生活保護 (1) 急性期 5 溺水… ………………… 188~189 (4) 母子福祉 (5) 児童福祉 (6)新障害者プラン… ( 重点施策実施 5 か年計画 ) (1) 分類 (4) 終末期 6 熱傷… ………………… 190~193 看護学 (1) 熱傷の深度 (2) 発熱 (3) 重症度分類 (1) 痛み 3 治療・処置を受ける患者の看護 … ………………… 171~177 (1) 安静療法 (2) 運動療法 (3) 食事療法 (4) 薬物療法 1 看護学概論 1 健康の概念… ……………… 148 (1) 健康とは (2) 健康に関するさまざまな概念 2 健康生活と看護… ………… 149 (1) 看護の目的 (2) 生活と健康 3 看護の対象… ……………… 150 (1) 人間とは (2) 人間と環境 4 看護の理論… ………… 151~153 (2) 治療・看護 2 症状と看護… ………… 166~170 (3) 嘔気 3章 (2) 治療・看護 (2) 回復期 (3) 慢性期 (5) 輸液療法 (6) 手術療法 (7) 創傷処置 (8) 人工臓器 (9) 放射線療法 (10) 集中治療 4 医療機器の実際… …… 178~179 (1) 医療機器とは (2) 医療機器と安全管理 (3) 緊急時の対応 (4) 看護師の役割 A 循環器系 1 循環器系の機能と構造 (3) 症状・治療 1 経過に基づく患者の看護 … ………………… 162~165 主な疾病の看護 (2) ショックの 5 徴 (1) 社会福祉 (2) 高齢者福祉 5 (2) 熱傷面積の算出法 (4) 治療・看護 4 成人期の特徴と健康障害 1 成人の疾病… ……………… 194 (1) 成人の疾病 (2) 生活習慣病 2 成人期の成長・発達過程… 195 (1) 生涯発達 (2) 成人期の成長・発達過程 3 成人各期の特徴… …… 196~197 (1) 青年期の特徴 (2) 壮年期の特徴 4 ストレスとコーピング… … 198 (1) ストレス (2) コーピング 5 職業生活と健康障害… 199~200 6 性生活に伴う健康障害… … 201 … ………………… 202~207 (2) 血管とリンパ (3) 脈拍と血圧 2 循環器系疾患の症状と病態生理 … ………………… 208~209 3 循環器系の検査… …… 210~213 (1) 12 誘導心電図 (2) 胸部 X 線検査 (3) 心エコー (4) 心臓カテーテル法 (5) 血行動態モニタリング (6) 核医学検査 (7) 画像検査 4 循環器系疾患の理解・治療と看護 … ………………… 214~239 (1) 心不全 (2) 高血圧 (3) 不整脈 <弁膜症> (1) 大動脈弁狭窄症 (AS) (2) 大動脈弁閉鎖不全症 (AR) (3) 僧帽弁狭窄症 (MS) (4) 僧帽弁閉鎖不全症 (MR) <虚血性心疾患> (1) 心筋梗塞 (2) 狭心症 <先天性心疾患> (1) 心房中隔欠損症 (ASD) (2) 心室中隔欠損症 (VSD) (3) 動脈管開存症 (PDA) (4) ファロー四徴症 (TOF) <心膜の疾患> (1) 急性心膜炎 (2) 慢性収縮性心膜炎 (3) 感染性心内膜炎 (4) 心タンポナーデ Contents <心筋の疾患> (1) 心筋炎 (2) 肥大型心筋症 (3) 拡張型心筋症 <動脈・静脈疾患> (1) 大動脈瘤 (2) 解離性大動脈瘤 (3) 大動脈炎症候群 (4) 閉塞性動脈硬化症 (5) バージャー病 (6) 深部静脈血栓症 5 循環器系疾患の特殊な治療と看護 … ………………… 240~244 (1) 心臓カテーテル治療 (2) ペースメーカ治療 (3) 外科的治療 (4) 電気的除細動 B 呼吸器系 (3) 気胸 3 神経系の検査… ……… 295~297 (5) 全身の骨格 (5) 気管支拡張症 (2) 脊髄造影 (1) 骨格筋の構造 (4) 髄液検査・腰椎穿刺 (3) 骨格筋による運動の分類 (4) 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) (6) 肺癌 (7) 間質性肺炎 (8) 塵肺 (9) 気管支喘息 (10) 肺塞栓症 (1) 脳血管造影 (3) 脳波 4 神経系疾患の理解・治療と看護 … ………………… 298~318 <脳・脳血管の障害> <筋系> (2) 骨格筋の機能 (4) 筋の補助装置 (5) 全身の主な筋 2 運動系疾患の症状と病態生理 (11) 肺結核症 (1) 脳出血 … ………………… 330~331 (13) サルコイドーシス (3) クモ膜下出血 (2) 神経の異常 (12) 肺アスペルギルス症 (14) 睡眠時無呼吸症候群 (SAS) 5 呼吸器系疾患の特殊な治療と看護 … ………………… 275~281 (1) 外科的治療 (2) 酸素療法 (3) 人工呼吸器 C 神経系 (2) 脳梗塞 (4) 髄膜炎 (5) 脳炎 (6) 脳腫瘍 (7) てんかん <頭部外傷> (1) 脳挫傷 (2) 急性硬膜外血腫 (3) 急性硬膜下血腫 (4) 慢性硬膜下血腫 <認知症疾患> (1) 関節運動・形態の異常,変形 (3) 筋の萎縮・短縮,肥大 (4) 疼痛 (5) 跛行 3 運動系の検査… …………… 332 4 運動系疾患の理解・治療と看護 … ………………… 333~349 <骨折と脱臼> (1) 骨折とは (2) 骨折各論 (3) 脱臼 1 呼吸器系の機能と構造 1 神経系の機能と構造… 282~290 (1) 構造 (2) 神経系の分類 (2) 脳血管性認知症 (VD) (1) 骨腫瘍 (4) 脊髄 (1) 筋萎縮性側索硬化症 (ALS) (3) 脊髄腫瘍 (6) 髄膜と脳脊髄液 (3) 進行性筋ジストロフィー (PMD) (1) 関節リウマチ (RA) (5) パーキンソン病 (PD) (3) 骨髄炎 … ………………… 245~251 (2) 生理と機能 (3) 防御機能 2 呼吸器系疾患の症状と病態生理 … ………………… 252~253 (1) 呼吸困難 (2) 喀痰 (3) 咳嗽 3 呼吸器系の検査… …… 254~256 (1) 打診 (2) 胸部 X 線検査 (3) 胸部 CT 検査 (4) 肺機能検査 (5) 動脈血ガス分析 (6) 気管支鏡検査 (7) 胸腔穿刺 (8) 喀痰検査 4 呼吸器系疾患の理解・治療と看護 … ………………… 257~274 (1) 感冒・インフルエンザ (2) 肺炎 (1) 神経系の機能と構造 (3) 脳 (5) 伝導路 (7) 脳神経 (8) 脊髄神経 (9) 自律神経 (10) 反射 2 神経系疾患の症状と病態生理 … ………………… 291~294 (1) 意識障害 (2) 痙れん (3) 言語障害 (4) 運動機能障害 (5) 感覚障害 (6) パーキンソン症状・不随意運動 (1) アルツハイマー病 (AD) <神経系の障害> (2) 多発性硬化症 (MS) (4) 重症筋無力症 (MG) 5 神経系疾患の特殊な治療と看護 … ………………… 319~322 (1) 外科的治療 (2) リハビリテーション D 運動系 1 運動系の機能と構造 … ………………… 323~329 <骨格系> (7) 頭蓋内圧亢進 (1) 骨格の構造 (9) 脳死 (3) 発生と成長・代謝 (8) 髄膜刺激症状 (2) 骨の機能 (4) 関節 <骨の腫瘍> (2) 骨肉腫 <骨・関節の炎症性疾患> (2) 変形性関節症 <神経損傷> (1) 末梢神経損傷 (2) 脊髄損傷 <脊椎の疾患> (1) 椎間板ヘルニア (2) 骨粗鬆症 5 運動系疾患の特殊な治療と看護 … ………………… 350~353 (1) 人工股関節置換術 (2) 固定 (3) 牽引 (4) 杖歩行 (5) リハビリテーション Contents E 感覚器系 (2) 緑内障 (3) 網膜剥離 1 感覚器系の機能と構造 (4) 糖尿病網膜症 (1) 視覚器 (6) 高血圧性網膜症 (3) 味覚器 (8) 結膜炎 (5) 皮膚感覚器 9 眼疾患の特殊な治療と看護 … ………………… 354~357 (5) 未熟児網膜症 (2) 聴覚・平衡覚器 (7) 網膜色素変性症 (4) 嗅覚器 (9) 色覚の異常 (6) 深部感覚器 … ………………… 388~389 F 内分泌系 (1) カリウムの異常 (2) カルシウムの異常 1 内分泌系の機能と構造 … ………………… 409~413 (1) ホルモンと内分泌腺 G 消化器系 (2) 視床下部・下垂体系 1 消化器系の機能と構造 (4) 副腎 (1) 構造 (6) 精巣・卵巣 2 消化器系疾患の症状と病態生理 … ……………………… 414 (1) 口腔 4 内分泌系疾患の理解・治療と看護 (3) 嘔気・嘔吐 (3) 甲状腺・副甲状腺 … ………………… 437~447 (5) 膵臓 (2) 生理と機能 2 皮膚疾患の症状と病態生理… 358 1 0耳疾患の症状と病態生理 2 内分泌系疾患の症状と病態生理 … ………………… 448~454 (2) 発疹 (1) 難聴 3 内分泌系の検査… ………… 415 (2) 顎口腔機能障害 4 皮膚疾患の理解・治療と看護 11 耳疾患の検査… …………… 392 … ………………… 416~436 (4) 腹痛 (1) アトピー性皮膚炎 … ………………… 393~396 (1) 先端巨大症 ( 巨人症 ) (6) 下痢 (3) 薬疹 (2) 慢性中耳炎 (3) プロラクチノーマ (8) 腹水 (5) 尋常性乾癬 (4) 突発性難聴 (1) 痒み … ………………… 390~391 3 皮膚の検査… ……………… 359 (2) めまい ( 平衡感覚障害 ) … ………………… 360~369 12 耳疾患の理解・治療と看護 (2) 蕁麻疹 (1) 急性中耳炎 (4) 尋常性天疱瘡 (3) メニエール病 (6) 帯状疱疹 1 3鼻疾患の症状と病態生理 (8) 白癬 (1) 鼻閉 (10) 有棘細胞癌 (3) 嗅覚障害 (7) 疥癬 … ………………… 397~398 (9) 基底細胞癌 (2) 鼻汁・鼻漏 (11) 悪性黒色腫 1 4鼻疾患の検査… …………… 399 <視床下部・下垂体前葉> (5) 吐血・下血 ( 血便 ) (2) クッシング病 (7) 便秘 (4) 下垂体機能低下症 (9) 黄疸 (1)ADH 不適合分泌症候群 (SIADH) (11) 門脈圧亢進 <下垂体後葉> (10) 肝性脳症 (2) 中枢性尿崩症 3 消化器系の検査… …… 455~458 (1) バセドウ病 (2) X線検査 ( 単純撮影,造影法 ) (3) 甲状腺機能低下症 (4) 腹部超音波 ( エコー ) 検査 <甲状腺> (1) 口腔・歯科検査 (2) 亜急性甲状腺炎 (3) 上部・下部消化管内視鏡検査 1 5鼻疾患の理解・治療と看護 (4) 甲状腺腫瘍 (5) 腹部 CT・MRI 検査 (1) 外科的治療 (1) アレルギー性鼻炎 (1) 副甲状腺機能亢進症 (7) 検体検査 (3) 皮膚科疾患特有の看護 1 6舌咽喉疾患の症状と病態生理 … ………………… 375~376 1 7舌咽喉疾患の検査… ……… 403 5 皮膚疾患の特殊な治療と看護 … ………………… 370~374 (2) その他の治療 6 眼疾患の症状と病態生理 (1) 視機能障害に関連した症状 (2) 視機能障害に関連しない症状 … ………………… 400~401 (2) 慢性副鼻腔炎 … ……………………… 402 1 8舌咽喉疾患の理解・治療と看護 … ………………… 404~408 7 眼機能・眼科検査… … 377~379 (1) アデノイド肥大 (2) 眼科検査法 (3) 上顎 ( 洞 ) 癌 … ………………… 380~387 (5) 喉頭癌 (1) 視機能とその検査法 (2) 急性扁桃炎 8 眼疾患の理解・治療と看護 (4) 舌・口腔・中咽頭腫瘍 (1) 白内障 <副甲状腺> (2) 副甲状腺機能低下症 <副腎> (1) クッシング症候群 (6) 肝生検 4 消化器系疾患の理解・治療と看護 … ………………… 459~486 <歯・口腔の異常> (2) 原発性アルドステロン症 (1) う蝕 (4) 副腎皮質機能低下症 (3) 鵞口瘡 ( 口腔カンジダ症 ) (1) 糖尿病 (1) 食道癌 (3) 肥満 (3) アカラシア (3) 褐色細胞腫 <代謝疾患> (2) 辺縁性歯周炎 <食道の異常> (2) 脂質異常症 (2) 食道静脈瘤 (4) 痛風 (4) 食道裂孔ヘルニア <電解質異常> Contents <胃の異常> (1)消化性潰瘍 ( 胃・十二指腸潰瘍 ) (2) 胃癌 <腸疾患> (1) クローン病 (2) 潰瘍性大腸炎 (3) 大腸癌 (4) 大腸ポリープ (5) 急性虫垂炎 (6) 痔核 (7) イレウス (8) 過敏性腸症候群 <肝臓の異常> (1) 急性ウイルス性肝炎 (2) 慢性肝炎 (3) 肝硬変 (4) 肝癌 (5) 薬物性肝障害 (6) 脂肪肝 (7) アルコール性肝障害 (8) 自己免疫性肝炎 (9) 原発性胆汁性肝硬変 <膵臓の異常> (1) 急性膵炎 (2) 慢性膵炎 (3) 膵癌 <胆嚢・胆管の異常> (1) 胆嚢癌 (2) 胆管癌 H 血液・造血器系 1 血液・造血器系の機能と構造 … ………………… 494~498 (1) 血液の組成 (2) 血液のはたらき (3) 溶血 (4) 造血と破壊 (5) 血液凝固 (6) 赤血球沈降速度 (7) 血液型 (8) リンパ 2 血液・造血器系疾患の症状と病 態生理… ……………… 499~501 (1) 貧血 (2) 出血傾向 (3) 発熱 (4) 黄疸 (5) リンパ節腫脹,脾腫 (6) 骨・関節痛 3 血液・造血器系の検査 … ………………… 502~504 (1) 血液検査 (2) 骨髄穿刺,骨髄生検 (3) リンパ節生検 4 血液・造血系の疾患の理解・治療と看護 … ………………… 505~516 <赤血球系の異常> (3) 胆石症 (1) 再生不良性貧血 5 消化器系の特殊な治療と看護 (3) 鉄欠乏性貧血 (4) 胆道感染症 … ………………… 487~493 (1)口腔ケア ( オーラルケア,… マウスケア,口腔衛生 ) (2) 抜歯 (2) 巨赤芽球性貧血 (4) 溶血性貧血 (5) 貧血のある患者の看護 (6) 赤血球増加症 <白血球系の異常> (3) 義歯 (1) 白血病 (5) 外科的治療 (3) 多発性骨髄腫 (MM) (4) 歯列矯正 (6) ストーマケア (2) 悪性リンパ腫 <出血性疾患> (1) 特発性血小板減少性紫斑病 (ITP) (2) 血栓性血小板減少性紫斑病 (TTP) (3) 血友病 (4) 播種性血管内凝固症候群 (DIC) <男性生殖器> (5) 出血傾向のある患者の看護 5 血液・造血器系の特殊な治療と看護 522 (1) 造血幹細胞移植 (2) 輸血療法 I 免疫系 (1) 精巣 517~ (2) 精路 (3) 精子 (4) 陰茎 (5) 附属性腺 2 腎・泌尿器系疾患の症状と病態 生理… ………………… 544~545 1 免疫系疾患の症状と病態生理 (1) 排尿の異常 (1) アレルギー疾患 (3) 浮腫 2 免疫系疾患の検査… … 525~526 3 腎・泌尿器系の検査… 546~548 (2) 膠原病の検査 (2) X線検査 … ………………… 527~534 (4) 腎生検 (1) アレルギー性鼻炎,花粉症 (6) その他の検査 … ………………… 523~524 (2) 尿の異常 (2) 膠原病 (4) 疼痛 (1) アレルギーの検査 (1) 腎機能検査 3 免疫系疾患の理解・治療と看護 <アレルギー疾患> (3) 尿検査 (5) 内視鏡的検査 (2) 気管支喘息 4 腎・泌尿器系疾患の理解・治療 (4) 食物アレルギー (1) 急性腎不全 (6) アナフィラキシーショック (3) 急性糸球体腎炎 (1) 全身性エリテマトーデス (SLE) (5) ネフローゼ症候群 (3) 多発性筋炎・皮膚筋炎 (7) 前立腺肥大症 (1) シェーグレン症候群 (1) 膀胱炎 (3) 皮膚のアレルギー (5) 薬物アレルギー <膠原病> (2) 強皮症 <膠原病類縁疾患> (2) ベーチェット病 J 腎・泌尿器系 1 腎・泌尿器系の機能と構造 … ………………… 535~543 <泌尿器系> と看護… ……………… 549~567 (2) 慢性腎不全 (4) 慢性糸球体腎炎 (6) 妊娠高血圧症候群 <尿路感染症> (2) 腎盂腎炎 <尿路結石症> (1) 腎結石,尿管結石症 (2) 膀胱結石症 (3) 尿道結石症 <腎・泌尿器の腫瘍・異常> (1) 腎細胞癌 (1) 腎臓の構造 (2) 前立腺癌 (3) 尿管 (4) 精巣腫瘍 (2) 腎臓の機能 (3) 膀胱癌 (4) 膀胱 (5) 停留睾丸 ( 精巣 ) (5) 尿道 Contents <性感染症 (STD) > (1) 淋病 (1) 子宮筋腫 (5)パーキンソン症候群… (2)検査や処置を受ける小児と家 (3) 胞状奇胎 (6) うつ病 (3)隔離や制限のある小児と家族 (5) 子宮内膜症 (8) 呼吸不全 (4)手術を受ける小児と家族の看護 (2) 子宮癌 (2) 梅毒 (3) 腟トリコモナス症 (4) 絨毛癌 (4) ケジラミ刺咬症 (5) 疥癬 <卵管・卵巣の疾患> 5 腎・泌尿器系疾患の特殊な治療 (1) 卵管炎 ( 付属器炎 ) (1) 利尿薬 (3) 卵巣癌 と看護… ……………… 568~570 (2) 卵巣腫瘍 <乳房の疾患> (2) 透析療法 (3) 膀胱全摘術の適応 (1) 乳癌 (5) 腎移植 5 女性生殖器疾患の特殊な治療と (2) 乳腺症 (4) 尿路変更術 看護… ………………… 599~601 (1) 婦人科疾患の手術 K 女性生殖器 (2) 単純子宮全摘術 1 女性生殖器の機能と構造 (3) 広汎子宮全摘術 … ………………… 571~574 (4) 乳房切除術 (1) 構造 (2) 生理と機能 6 (3) 月経 1 老年看護の基本… …… 602~605 (4) 性周期 (1) 高齢者の特徴 2 女性生殖器疾患の症状と病態生理 (2) 高齢者の存在のとらえ方 … ………………… 575~576 (3) 老年看護の特徴 (1) 不正出血 (2) 疼痛 (4) 排尿の異常 (1) 婦人科診察法 598 <性周期に関する異常> (1) 月経の異常 (2) 月経随伴症状 (3) 無月経 (4) 更年期障害 <腟炎,性感染症 (STD) > (1) トリコモナス腟炎 (2) 真菌性腟炎 <子宮の疾患> 581~ (11) 大腿骨頸部骨折 (7)終末期にある小児と家族の看護 (12) 老人性皮膚瘙痒症 (13) 老人性白内障 7 小児看護学 1 小児に関する統計… ……… 618 2 小児に関係する法規… 619~620 3 成長・発達… ………… 621~623 (1) 成長・発達の一般的原則 (2) 形態的成長 (3) 機能的発達 4 小児の生理… ………… 624~625 5 栄養… ………………… 626~627 (1) 小児の栄養の特徴 (2) 母乳栄養の長所と短所 (3) 離乳 (4) 言語障害 (5) 転倒・骨折 (6) 尿失禁 (7) 嚥下障害・誤嚥 (8) 褥瘡 (9) 脱水 3 高齢者に多い疾病と看護 … ………………… 609~617 (1) 認知症 (2) 脳梗塞 (3) 脳出血 (4) クモ膜下出血 (6)痛みのある小児と家族の看護 (8)救急処置が必要な小児と家族 の看護 9 小児の疾患と看護… … 638~647 (1) 低出生体重児 (2) 染色体異常による疾患 (3) 感染症 (4) 消化器疾患 (5) 呼吸器疾患 (6) 代謝性疾患 (7) 循環器疾患 (8) 神経・精神・筋肉疾患 (9) 悪性腫瘍 (10) その他の小児に特有な疾患 8 母性看護学 6 予防接種… ………………… 628 1 母性看護の現況… …… 648~649 (1) バイタルサイン測定 (2) 母子の健康指標の動向 (2) 身体計測 (3) 不眠 (2) 婦人科検査法 の看護 (5)入院中の小児と家族の看護 (10) 前立腺肥大症 … ………………… 606~608 (2) 抑うつ 族の看護 (9) 腎不全 7 小児の基礎看護技術… 629~632 (1) せん妄 3 女性生殖器の検査… … 577~580 (7) 心不全 (4) 自立生活の維持・拡大のために 2 高齢者に多い症状と看護 (3) 帯下 4 女性生殖器疾患の理解・治療と看護 老年看護学 ( パーキンソニズム ) (3) 与薬 (1) 母性看護の対象 (3)母子の健康に関する関連法規 および制度 (4) 輸液療法 2 女性のライフサイクル (6) 採血 (1) 思春期の特徴 (5) 体位固定 (7) 採尿 (8) 骨髄穿刺 (9) 腰椎穿刺 (10) 経管栄養法 (11) 鼻腔・口腔・咽頭内吸引 (12) 酸素療法 (13) 吸入療法 8 さまざまな状況にある小児とそ の看護… ……………… 633~637 (1)外来における小児と家族の看護 … ………………… 650~651 (2) 成熟期の特徴 (3) 更年期の特徴 3 正常妊娠… …………… 652~658 (1) 妊娠とは (2) 妊娠の経過 (3) 妊婦の日常生活と保健指導 (4) 妊娠期の心理的特性 (5) マイナートラブルと看護 4 妊娠の異常と看護… … 659~667 (1) 流産 (2) 早産 Contents (3) 子宮外妊娠 (8) 脆弱性−ストレス−対処モデル (1) 脳血管疾患 (5) 常位胎盤早期剥離 (10) 社会復帰と継続看護 (3) 呼吸器系疾患 (4) 妊娠高血圧症候群 (6) 前置胎盤 (9) 精神看護における看護理論 2 検査… ………………… 699~700 (7) 多胎妊娠 (1) 身体的検査 (9) TORCH 症候群 3 主な精神症状… ……… 701~703 (8) 糖尿病合併妊娠・妊娠糖尿病 (2) 心理テスト (2) 循環器系疾患 (4) 骨・関節系疾患 (6) 認知症 (7) 悪性疾患 (8) 精神性疾患 (1) 幻覚,妄想 5 正常分娩… …………… 668~671 (3) 抑うつ状態 … ………………… 735~738 (5) 攻撃 (2) 食生活の援助技術 (1) 分娩とは (2) 分娩の 3 要素 (3) 分娩経過と看護 6 分娩の異常… ………… 672~677 (1) 胎児機能不全 ( 胎児ジストレス ) (2) 骨盤位分娩 (3) 微弱陣痛 (4) 弛緩出血 (5) 前期破水 (6) 臍帯の異常 (7) 帝王切開 7 産褥期の看護… ……… 678~680 (1) 褥婦の回復促進 (2)産褥期の母子とその家族を支 える援助 8 新生児の看護… ……… 681~686 (1) 新生児とは (2) 新生児の生理 (3) 出生直後の新生児の看護 (4) 移行期以降の新生児の看護 (5) 胎児循環 (6) 低出生体重児 9 (2) 不安 (4) 躁状態 (6) 強迫症状 (7) 引きこもり ( 閉じこもり ) (8) 看護判断と接近の仕方 (3) 気分障害 (4) 不安障害 ( 神経症 ) 6 在宅療養者および家族への援助 (1) 褥瘡ケア (3)間欠導尿・膀胱留置カテーテ ル管理 (5) 認知性の障害 (4) 在宅人工呼吸療法 (7) 身体表現性障害 (6) 疼痛コントロール (6) 物質関連の障害 (8) 解離性障害 (9) 摂食障害 (10) 人格障害 (11)幼児期・小児期からみられる 精神障害 (12) リエゾン精神看護 5 精神疾患の治療… …… 718~723 (1) 薬物療法 (2) 精神療法 (3) リハビリテーション療法 10 在宅看護論 (3) 心の発達と性 (2) 在宅ケアシステム (1) 在宅看護 2 継続看護… …………… 728~729 (5) フロイトのパーソナリティの構造 3 訪問看護… …………… 730~731 (7) ストレスと適応 … ………………… 732~734 (6) 自我の防衛機制 (4) 清潔の援助技術 (2) 在宅経管栄養法 1 在宅看護とは… ……… 724~727 (4) エリクソンの心理社会的成長発達 (3) 排泄の援助技術 (2) 統合失調症 (1) 精神保健医療の歴史と展開 (2) 地域精神保健 (1) コミュニケーション技術 … ………………… 739~747 精神看護学 1 精神保健看護概論… … 687~698 5 日常生活援助における看護技術 4 主な精神疾患と看護… 704~717 (1) てんかん 4 在宅看護の対象となる主な疾患 看護技術 (5) 難病 (10) 血液型不適合妊娠 (11) 子宮内胎児発育遅延 (IUGR) 4章 (5) 在宅酸素療法 (7) ターミナルケア (8) 在宅看護における安全管理 (9) 災害への対策 (10) 虐待防止 (11) 在宅医療と社会制度 11 統合分野 1 看護管理とチーム医療 … ………………… 748~753 (1) 看護管理 (2) チーム医療 2 医療安全と看護事故… 754~758 (1) 医療安全 (2) 看護事故 3 災害看護と国際看護… 759~765 (1) 災害看護 (2) 国際看護 1 共通基本技術 1 観察・記録の技術… … 768~769 (1) 観察の技術 (2) 観察記録の技術 (3) 記録の種類 2 コミュニケーション技術 … ………………… 770~771 (1) コミュニケーションの概念 (2) コミュニケーション技術の習得 (3) コミュニケーションの 3 段階 (4) 専門的なコミュニケーション (5) コミュニケーションの留意点 3 安全と安楽… ………… 772~779 (1) 安全・安楽の確保 (2) 医療事故の防止 (3) 院内感染対策 4 危篤・死亡時の看護… 780~781 (1) 危篤時の看護 (2) 死亡時の看護 2 基本的日常生活援助技術 1 環境条件… …………… 782~783 (1) 看護における生活環境および援助 (2) 望ましい医療機関のベッド 2 栄養素と食事摂取基準 … ………………… 784~786 (1) 栄養素 (2) 食事摂取基準 3 食事療法… …………… 787~794 (1) 栄養スクリーニング (2) 栄養アセスメント (3) 主な疾患の食事療法 Contents 4 経腸栄養法と経静脈栄養法 ………………… 795∼799 (1) 栄養法の分類 (3) 持続的吸引 6 褥瘡 ………………… 829∼831 (1) 褥瘡の分類 (2) 経口栄養法 (3) 経管栄養法 (4) 中心静脈栄養法 (5) 末梢静脈栄養法 (2) 褥瘡の発生要因と好発部位 (3) 褥瘡予防とそのケア 7 検査 ………………… 832∼835 (1) 検査の目的 5 睡眠と休息 ………… 800∼801 (2) 検査の種類 (3) 検査における看護師の役割 (1) 睡眠・休息に関する基礎知識 (2) 睡眠障害 (3) 睡眠・休息障害に対する援助 6 体位と移送 ………… 802∼805 (4) 主な検査とその援助 8 与薬 ………………… 836∼837 (1) 与薬の目的 (1) 体位 (2) 移送 7 身体の清潔 ………… 806∼809 8 排泄 ………………… 810∼814 (1) 排泄の意義 (2) 排泄のアセスメント (3) 自然な排泄を促す援助方法 (4) 床上排泄の援助方法 (5) おむつ使用時の援助 (6) 浣腸 (7) 導尿 3 診療に伴う技術 1 体温 ………………… 815∼817 (1) 測定方法 (2) 発熱時の援助 (3) 罨法 (2) 与薬における看護師の役割 9 (3) 与薬の援助 838∼841 (1) (2) (3) (4) 1 0 洗浄 ………………… 842∼843 (1) 洗浄の目的 (2) 看護師の役割と留意点 (3) 洗浄の援助 1 1 包帯法 ……………… 844∼845 (1) 包帯法の目的 (2) 主な包帯法 1 2 救急救命処置 ……… 846∼849 (1) 一次救命処置 (BLS) (2) 二次救命処置 (ACLS) 2 呼吸 ………………… 818∼820 (1) 視診と聴診 (2) 異常な呼吸の種類 (3) 呼吸困難時の対応 3 酸素療法 …………… 821∼824 (1) 酸素吸入の方法 (2) 酸素療法で使用する器具 4 血液循環 …………… 825∼826 (1) 脈拍 (2) 血圧 5 吸引 ………………… 827∼828 (1) 主な吸引部位とその適応 (2) 一時的吸引 索 引………………………… 850 1章 専門基礎分野 1 生命活動と生体防御機構 1. 2. 3. 4. 5. 人体の構成と遺伝……2∼4 人体の発生・成長・老化……5∼8 体液・電解質……9∼13 体温とその調節……14∼15 免 疫……16∼20 2 基本的な病変 1. 2. 3. 4. 5. 腫 瘍……21∼23 循環障害……24∼26 細胞・組織障害……27∼29 炎 症……30∼32 免疫異常……33 3 微生物と感染症 1. 感 染……34∼37 2. 微生物の種類……38∼39 3. 細菌の構造と分類……40∼45 4. ウイルス感染症……46∼51 5. クラミジア感染症……52∼53 6. 真菌症……54 7. 呼吸器感染症……55 8. 消化器感染症……56∼58 9. ウイルス性肝炎……59∼61 10. 敗血症……62∼63 4 薬物療法 1. 薬理総論……64∼69 2. 自律神経系作用薬……70∼72 3. 循環器系作用薬……73∼76 4. 主な抗菌薬……77∼81 5. 抗癌薬……82∼85 6. その他の主な治療薬……86∼87 5 代謝と栄養 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 保全素とビタミン……88∼90 水……91∼92 エネルギー代謝……93∼95 糖質と糖質代謝……96∼98 脂質と脂質代謝……99∼100 蛋白質と蛋白代謝……101∼105 核酸と核酸代謝……106∼109 3 筋組織:横紋筋(横紋あり,随意筋),心筋(横紋あり,不随意筋),*1:随意筋は自分 1 人体の構成と遺伝 平滑筋(横紋なし,不随意筋)*1. こう 4 神経組織:神経細胞と神経膠細胞からなる. ③器官 の意志で動かすこと ができる筋,不随意 筋は自分の意志では 動かせない筋. さまざまな組織が集まって,ひとつの機能を果たす.ほぼ臓器と同じ. 1.人体を構成する単位 心臓,肺,肝臓など. ①細胞 ④系統 人体を構成する最小単位(図1). ひとつの目的を達成するためにはたらく器官の総称.例として,循環 1 細胞膜:脂質の2重層からなる. 器系は心臓,動脈,静脈,毛細血管,リンパ管,リンパ節からなる. 2 細胞質:ゲル状の構造で中に細胞内小器官を含む. 2.遺 伝 ︿細胞内小器官﹀ ・ミトコンドリア:細胞のエネルギー産生. ミトコンドリア クエン酸回路でATP を作るエネルギー工 場 そ めん ・粗面小胞体:膜の上のリボゾームで蛋白質の合成. かつめん ・滑面小胞体:脂質,ステロイドの合成. ・ゴルジ装置:分泌物のパッケージ. ①遺伝情報 ・遺伝情報は,核の中にコンパクトにたたまれた状態で存在. ・細胞分裂の際に,折りたたみがほどけて染色体として認められる. ②染色体 (図2) 3 核:遺伝情報をコンパクトに収める. 染色体 核内で遺伝情報を蓄 ・人の体の細胞(精子,卵を除く)の染色体の数は46本(常染色体44本,えるDNAの塊 ②組織 性染色体2本). 同種または同じような機能の細胞の集まり. ・男性の性染色体はX染色体とY染色体の2本(44+XY) ,女性の性 1 上皮組織:皮膚の表皮など. 染色体はX染色体が2本(44+XX). 2 支持・結合組織:皮下組織,腱,骨,軟骨など. ・46本の染色体は,父親由来のものと母親由来のものが対をなす(22 対+1対). ・精子や卵の染色体は23本. 細胞膜 ゴルジ体 公衆・ 看護学 臨床 外因性 成人期 血液・ 腎・ 女性 老年 循環器 呼吸器 神経系 運動系 感覚器 内分泌 消化器 免疫系 福祉 概論 看護 障害 の特徴 造血器 泌尿器 生殖器 1 生命活動と生体防御機構 専門 基礎 人体の構成と遺伝 小児 核膜孔 母性 滑面小胞体 粗面小胞体 精神 核 在宅 ミトコンドリア ― 3 ― 看護 技術 ― 2 ― 図2 人の体細胞の染色体 統合 分野 図1 細胞の模式図 2 人体の発生・成長・老化 Y染色体をもつものの2種類. ・卵は22本の染色体とX染色体のみであるが,父親から来たX染色体 と母親から来たX染色体の2種類. ③遺伝子 * 2:DNA;Deo ・染色体の中にある遺伝子は,DNA*2とよばれる化学物質の二重ら x y r i b o n u c l e i c acid( デ オ キ シ リ ボ核酸)は,アデニン, グアニン,シトシン, チミンからなる. せん構造. ④染色体異常 ・常染色体の異常:21トリソミー(ダウン症候群) :21番目の常染色 1.人体の初期発生 ①配偶子形成 1個の精祖細胞からは4個の精子が,1個の卵祖細胞からは1個の卵 が形成される. ②受精 体が3本ある異常. ・性染色体の異常:ターナー症候群(性染色体がX染色体1本のみ: XO),クラインフェルター症候群(性染色体がXXYと3本) . 1 受精は,卵管膨大部で起こる(子宮内ではないことに注意). 2 X染色体をもった精子が卵と受精すると女子に,Y染色体をもっ た精子が受精すると男子になる. (図1) ③受精卵の輸送と卵割*1 *1:通常の体細胞 の分裂では,分裂後 1 受精卵は卵割をくり返しながら細胞数を増やし,卵管上皮の線毛 に同じ大きさの細胞 が2個できるが,卵 運動によって子宮へ輸送される. 割では卵割後の細胞 そうじつはい (割球という) の大き 2 16個の細胞(割球)になると桑実胚とよばれる. さは元の細胞の大き 3 受精後約5日 (この頃の胚は胚盤胞とよばれる)で子宮腔に達し, さの半分となる. 受精後,約6日で子宮粘膜と接触し着床が始まる. ④胚の分化と胚葉形成 1 胚盤胞後期になると2種類の細胞が区別できる.1つは将来胚そ のものになる内細胞塊,もう1つは将来胎盤になる栄養膜細胞. 2 細胞期 第 1 卵割 8 細胞期 第1日 桑実胚 第3日 胚盤胞 第 5 日 第4日 小児 受精 精神 第6日 母性 着床 第0日 在宅 排卵 看護 技術 ― 5 ― 統合 分野 図1 排卵から着床まで ― 4 ― 体外受精では,受精 卵を培養液中で4〜 8細胞期まで発生さ せた後,母体の子宮 に戻す. 公衆・ 看護学 臨床 外因性 成人期 血液・ 腎・ 女性 老年 循環器 呼吸器 神経系 運動系 感覚器 内分泌 消化器 免疫系 福祉 概論 看護 障害 の特徴 造血器 泌尿器 生殖器 1 生命活動と生体防御機構 ・精子は22本の常染色体とX染色体をもつものと,22本の常染色体と 専門 基礎 人体の発生・成長・老化 5.人の老化 3 上胚盤葉は3層性胚盤(外胚葉,中胚葉,内胚葉)を,下胚盤葉は 老化とは,加齢に伴う身体機能の衰退や,各器官の構造に起きる退行 性の変化のことである. 卵黄囊を形成する. ①運動器系 4 外胚葉からは皮膚の表皮や神経系が,中胚葉からは皮膚の真皮や 軟骨,筋肉,泌尿・生殖器系が,内胚葉からは気道や消化管の粘 1 軟骨の摩擦や骨棘形成による変形性関節症. 膜上皮や肝臓,膵臓などが形成される. 2 骨梁の低下などによる骨粗 鬆 症,骨のサイズの減少. こつ そ しょうしょう 3 筋線維の太さの減少による筋力の低下. ⑤胎盤の形成 ②外皮系 胚の栄養膜細胞と母体の子宮粘膜(脱落膜)から形成される. 1 皮膚の乾燥,弾性の低下. 2.器官形成期 2 しわの形成. ①大半の臓器は,妊娠第4〜8週に形成される. 3 色素沈着(老人斑). ②この時期に催奇形因子(放射線,薬物,ウイルスなど) に曝露されると, 先天奇形が発生する可能性が高まる . *2 ③この時期以降は胚ではなく胎児とよばれるようになる. 3.胎児の成長と出生 (分娩) ①外見上は,頭部の体部に対する割合が,初期の胎児では大きく,成長 *2:この時期を先 天奇形の臨界期とい う.薬物曝露による 先天奇形として,サ リドマイドによる四 肢形成異常が知られ ている. するにつれその割合が減少してくる. 4 毛髪の太さの減少,白髪. ③呼吸器系 1 肋軟骨の石灰化による胸郭の運動低下. 2 肺の弾性低下. ④循環器系:動脈硬化. 動脈硬化 動脈が硬くもろいこ と ⑤消化器系 1 歯の喪失,唾液の分泌低下. 分娩予定日の概算法 ②分娩予定日は,最終月経初日から280日あるいは40週. (ネーゲルの概算法) とは,最終月経の初 日を含む月から3を 4.人の成長 引くか9を加えた月 を分娩予定の月とし, ①乳児期:出生後約18ヵ月まで.最初の1ヵ月を新生児期とよぶ. 最終月経の初日の日 ②小児期:乳児期以降思春期の前まで. 数に7を加えた日を 分娩予定の日とする. 1 体型から丸さが減少する. 【例】最終月経初日 2 神経系と骨格系が急速に発達し,10歳までに多くの運動機能が発 が5月20日の場合, 5-3=2,20+7 達する. =27となり,分娩予 定日は2月27日とな 3 乳歯は6歳くらいから抜け始め,第3大臼歯以外の永久歯は14歳 る. 1 第二次性徴(女性では乳房が発達し初潮を迎え,男性では精巣や外 哺乳で育つ1歳まで, 1歳を過ぎたら幼児 生殖器が大きくなる)が起こる. ④成人期:青年期以降老年期の前まで.完成した身体の構造と機能を保 1 卵巣の萎縮. 2 腟内のpHの上昇. 3 勃起障害. ⑧内分泌系:ホルモンの分泌減少. ⑨神経系 1 神経細胞の死滅による精神活動の低下. 2 神経伝導速度の低下やシナプス数の減少による反射の遅延. 3 自律神経系の機能低下. ⑩感覚器系 1 知覚受容器や知覚神経細胞数の減少による知覚鈍麻. 老 視 2 水晶体の弾力低下による老視. ⑤老年期:老化が始まる. 老眼は水晶体が硬化 して近くが見えない 3 水晶体の濁りによる白内障. ― 7 ― 看護 技術 ― 6 ― 統合 分野 持する期間. 2 膀胱の平滑筋の萎縮,男性では前立腺肥大による排尿障害・残尿. ⑦生殖器系 在宅 る.男性では12〜13歳で伸び始め18〜20歳で止まる) . 1 ネフロン数の低下,腎血流量の低下による腎機能の低下. 精神 2 急速に身長が伸びる(女性では10〜12歳で伸び始め14〜15歳で止ま ⑥泌尿器系 母性 乳児期 3 排便補助筋(腹直筋,側腹筋等)の筋力低下による便秘. 小児 くらいまでに生える. ③青年期:思春期〜20歳くらいまで. 2 消化管の消化・吸収力の低下. 公衆・ 看護学 臨床 外因性 成人期 血液・ 腎・ 女性 老年 循環器 呼吸器 神経系 運動系 感覚器 内分泌 消化器 免疫系 福祉 概論 看護 障害 の特徴 造血器 泌尿器 生殖器 2 内細胞塊は,やがて2層の細胞層(上胚盤葉と下胚盤葉) を形成する. 専門 基礎 人体の発生・成長・老化 明治生まれ 大正生まれ 昭和生まれ 平成生まれ 人口統計は大別して人口静態統計と人口動態統計に分けられる. ある.わが国の正確な人口は国勢調査 によって得られる. 64 歳 0 10 ∼ ︶ 年少人口 20 14 歳 120 100 80 60 40 20 0 * 2:1920 年 か ら 増減率は1%以上を といい,それぞれの総人口に対する割合を,年少人口割合,生産年齢 の後は低下している. 人口ピラミッド 年齢別人口はピラミ ッド→つぼ型 2.人口動態統計 44歳: 昭和41年 (ひのえうま)の 出生減 0歳 36∼39歳: 昭和46∼49年 第2次ベビーブーム 人口動態統計は,ある一定期間(通常1年間)の人口の変動をみる統計 図1 わが国の人口ピラミッド 合計特殊出生率 1 合計特殊出生率:再生産年齢にある女子の年齢別出生率を,ある 1人の女性が生涯に 年次について合計した値.1人の女子がその年次の年齢別出生率 産む子供の数 *4:合計特殊出生 率が2.1を下回ると 2 総再生産率:1人の女子がその年次の年齢別出生率で一生のあい 将来人口が減少する と予測される.2011 だに産む平均女児数を示す. 年は1.39であった. 3 純再生産率:総再生産率に,生まれた女児が妊娠可能年齢に達す るまでの生存確率をかけ合わせて算出したもの*5. ①出生率 死亡率はその地域の健康水準を評価する指標となる.また,死因別に わが国では,1950年頃までは人口千対30前後で国際的に高い水準であっ *3:(粗)出生率= 算出した死亡率は死因別死亡率といい,通常は人口10万人あたりであ *6: (粗死亡率)= 1年間の死亡数 人口 年齢構成の差異を除くために,基準人口(1985年の国勢調査に基づく ×1,000 モデル人口による)を用いて,観察集団の各年齢別死亡率で基準人口 の各年齢の人口が死亡すると仮定して求めた死亡率のこと.男女とも 年齢別死亡率 50歳から急激に増加 ― 113 ― 看護 技術 ― 112 ― 統合 分野 年々わずかずつではあるが低下傾向にあり,国際的にも低率である. 小児や成人は低く, 在宅 49歳)の女子人口の出産力を表し,3種類の指標が用いられる. らわす. ④年齢調整死亡率 精神 出生率を再生産という立場からみた指標で,出産可能な再生産年齢 (15~ *5:純再生産率が 1であれば人口は維 持できるが,わが国 は低下傾向を続け, 2011年では0.67であ った. 母性 1年間の出生数 たが,その後急激に減少.現在は9を下回っており,先進国のなかで 人口 ×1,000 *6 小児 ③死亡率 ②再生産率 85歳以上の高齢者, 75歳以上は後期高齢 者 0 20 40 60 80 100 120 出生・死産・死亡・ 結婚・離婚のデータ も低率である. 超高齢者 (万人) であり,出生・死亡・婚姻・離婚・死産の5つの事象を対象としている.人口動態統計 *3 少 子 化 と 高 齢 化: 1973年をピークに出 生率は減っており, 少子化・高齢化が進 んでいる.総人口に 占める老年人口の割 合は,2025年には30 %を超え (超高齢化 社会) ,2055年 に は 40.5%になるといわ れている (2006年 推 計) .日本の高齢化 のスピードは,欧米 諸国と比較して極め て速いことが特徴で ある. で一生のあいだに産む平均の子ども数を示す*4. 人口割合,老年人口割合とよぶ.老年人口割合は,人口の高齢化をみ る指標として重要である. 40 30 年齢別人口構造をみる場合,一般に年齢3区分別人口が利用される. 1980年頃まで,人口 0~14歳を年少人口,15~64歳を生産年齢人口,65歳以上を老年人口 維持していたが,そ 61∼63歳: 昭和22∼24年 第1次ベビーブーム 50 ︵ *1:1920年に第1 回国勢調査が行われ, ②2012年10月1日現在の総人口は約1億2,751万5千人 (男6,202万9千 以後5年ごと10月1 日に行われている. 人,女6,548万6千人)である*2. 調査は全数調査であ り,調査内容は個人 ③人口ピラミッド(図1) 調 査( 性, 年 齢, 就 人口を性年齢階級別に図示したものを人口ピラミッドという.日本は 労・就学状況など) 基本的には「つぼ型」だが,第1次・第2次ベビーブームの影響を受 と世帯調査(世帯員 数,住居の種類など) の項目である. け「ひょうたん型」を呈している. ④人口の年齢3区分別割合と高齢化 60 15 ①人口静態統計は,時間とともに変動する人口をある時点でみる統計で *1 70 ︵ ∼ ︶ 生産年齢人口 1.人口静態統計 1億2千7百万人. 2005年から減少中 64∼65歳: 終戦前後における 出生減 80 日本の総人口 (2010年10月1日現在) 71歳: 日中戦争による 昭和14年の出生減 90 65 歳 1 人口統計 女性 100歳 以上 ︵ 以上︶ 老年人口 1 国民衛生の動向 男性 公衆・ 看護学 臨床 外因性 成人期 血液・ 腎・ 女性 老年 循環器 呼吸器 神経系 運動系 感覚器 内分泌 消化器 免疫系 福祉 概論 看護 障害 の特徴 造血器 泌尿器 生殖器 1 公衆衛生 専門 基礎 国民衛生の動向 2.患者調査 2012年の死因順位は第1位から順に,悪性新生物,心疾患,肺炎,脳 ①無作為抽出された全国の医療施設を利用する患者の傷病などの状況を 血管疾患,老衰となっている. 死因順位 ⑥50歳以上死亡割合(PMI ) *7 50歳以上の死亡が総死亡中に占める割合をいい,この値が大きければ がん・心臓病・肺炎 ・脳卒中の順 *7:PMI: 衛生水準のよいことを示す.わが国は90%を超えており,ほかの先進 proportional mortality 諸国も80%以上である. indicator 把握する調査.3年に1回行われる*8. ②対象となった医療施設を受診した患者すべてが対象で,受療率(人口 10万対の推計患者数)が求められる. 3.国民生活基礎調査 ①無作為抽出された世帯を対象とする傷病調査で,3年に1回実施され 3.生命表 る.この調査で有訴者率(病気や怪我などで自覚症状のある者の人口 ①完全生命表,簡易生命表 千対の割合)が求められる*9. 1 完全生命表:国勢調査年の人口動態統計(確定数)と国勢調査人口 ②自覚症状で多いのは,「腰痛」「肩こり」「手足の関節が痛む」など. にもとづき5年ごとに作成される. *8:2011年におけ る人口10万対の入院 受 療 率 は1,068, 外 来 受 療 率 は5,784. これは調査日に人口 の 約 1.1% が 入 院 し,約5.8%が外来 を受診していること を示す. 国民生活基礎調査 世帯構成・所得・保 健医療の調査 *9:2010年におけ る人口千対の有訴者 率 は322.2. 年 齢 階 級別にみると,年齢 が高くなるにつれて 上昇し,65歳以上で は国民の約半数が有 訴者となっている. 2 簡易生命表:人口動態統計(概数)と推計人口を基礎として毎年作 成される. ②平均余命と平均寿命 1 平均余命:生命表のなかで,ある年齢の者(x歳の生存者) が,その 平均寿命 世界一の長寿で男 後平均して何年生きられるかという年数をx歳の平均余命という. 79歳、女86歳 2 平均寿命:特に0歳の平均余命を平均寿命といい,集団の健康水 準を総合的に評価する指標に用いられる. ③平均寿命の推移と国際比較 近年,日本の平均寿命の延びは多少緩やかになったものの着実に改善 している.2011年簡易生命表によると,男79.44年,女85.90年で男女 とも世界有数の長寿国である. 2 疾病統計 1.罹患率と有病率 小児 疾病は出生や死亡などと異なり,発生から治癒または死亡までには期 公衆・ 看護学 臨床 外因性 成人期 血液・ 腎・ 女性 老年 循環器 呼吸器 神経系 運動系 感覚器 内分泌 消化器 免疫系 福祉 概論 看護 障害 の特徴 造血器 泌尿器 生殖器 ⑤主要死因別死亡率の年次推移 専門 基礎 国民衛生の動向 間があるため,疾病統計では罹患率(発生率)と有病率を区別する. 母性 ①罹患率:1年間の新発生の(届出)患者数を,その期間の中央時点にお ける人口で割ったもの.単位人口は,率の大きさに応じて千対あるい 精神 は10万対であらわされる. 在宅 ②有病率:ある時点における患者数をその時点の人口で割ったもの.単 位人口は罹患率の場合と同じである. 統合 分野 ― 115 ― 看護 技術 ― 114 ― A 循環器系 と弛緩のリズムをコントロールし,心拍を調節している(刺激伝導系). 1 循環器系の機能と構造 ②刺激伝導系 洞房結節から始まり,房室結節→ヒス束→右脚・左脚→プルキンエ線 維と刺激を伝導する. 右心房入口の心臓ペ ースメーカー ③神経支配 1 構 造 洞房結節 心臓は交感神経,副交感神経に支配されている.交感神経は促進的 (心 1.心臓と心筋の構造(図1) 拍数上昇,収縮力増強),副交感神経は抑制的にはたらく. こぶし ①心臓の大きさ:拳 大で重量は200〜300g. ②心筋:横紋筋であるが,骨格筋とは異なり不随意筋. 3.心臓のポンプ作用と周期(図3,図4) ③冠状動脈:心臓を栄養する血管.左,右バルサルバ洞から左冠状動脈, ①収縮期・拡張期:心房・心室は時間的にずれて収縮,弛緩をくり返す ことにより,血液を循環させている. 右冠状動脈が出る.左冠状動脈はさらに左前下行枝と左回旋枝に分岐 ②心拍数:1分間あたりに心臓が収縮する回数. する. ③心拍出量:1分間あたりに心臓から拍出される血液量. ④心室 1回拍出量×心拍数=心拍出量 右心房,右心室,左心房,左心室という4つの部屋からなる. ⑤心臓の弁 ④スターリングの法則:生理的範囲であれば,心筋は強く引き伸ばされ さんせん 右心房と右心室のあいだには三尖弁,右心室と肺動脈のあいだには肺 肺動脈弁 動脈弁がある.左心房と左心室のあいだには僧帽弁,左心室と大動脈 のあいだには大動脈弁があり,血液の逆流を防いでいる.肺動脈弁が 大動脈弁より頭側で前方に位置する. 右心室から肺動脈に 出る血液の逆流を防 止 るほど強く収縮する(=心拍出量が増加する). ⑤前負荷・後負荷:拍出量は,心筋収縮と前・後負荷で決まる. 1 前負荷:心筋が収縮する直前に心筋にかかる負荷.左室拡張終期 容積・拡張終期圧に相当する. 2 後負荷:収縮期に心筋に加わる負荷.収縮期圧・末梢血管抵抗に 2.心臓の刺激伝導系と神経支配(図2) 相当する. ①心臓は種々の状況で必要とされる酸素を供給するため,自動的に収縮 心拍測定 脈拍とちがって心拍 は心電図で測定する 公衆・ 看護学 臨床 外因性 成人期 血液・ 腎・ 女性 老年 循環器 呼吸器 神経系 運動系 感覚器 内分泌 消化器 免疫系 福祉 概論 看護 障害 の特徴 造血器 泌尿器 生殖器 5 主な疾病の看護 専門 基礎 循環器系の機能と構造 小児 母性 精神 在宅 右脚 左脚 (前枝・後枝) プルキンエ線維 ― 203 ― 看護 技術 ― 202 ― 図2 心臓の刺激伝導系 統合 分野 図1 心臓の内腔 等容性弛緩期 ③静脈 心房収縮期 内膜,中膜,外膜からなるが,中膜が薄く弾性が小さい.四肢の静脈 大動脈弁閉鎖 には静脈弁がついており,血液の逆流を防いでいる. 大動脈圧 房室弁開放 20 容積 (mL) 160 120 80 ④リンパ管 左心房圧 静脈に似ているが壁がより薄く,弁が多い.毛細リンパ管には組織間 左心室圧 心室容積 液が流入し,より大きいリンパ管へと集まっていく.ところどころに しゅうぞく リンパ節があり,リンパ球が 集 簇している. ⑤リンパ管系 心音図 R T P QS 駆出期 右上腕,右頭部,右上軀幹部のリンパ管は右リンパ本幹に集まり,右 R 心電図 鎖骨下静脈と右内頸静脈の分岐部に接合する.下半身と左上半身は胸 図3 心周期と心内圧 管に集まり,左鎖骨下静脈と左内頸静脈の分岐部に接合する. 充満期 2.循環経路の分類 ①動脈系(図5) まず左心室から上行大動脈がでて,すぐ心臓へ冠状動脈を分岐する. (mL) 1回心拍出量 200 大動脈弓から腕頭動脈,左総頸動脈,左鎖骨下動脈を分岐しながら翻 腕頭動脈 大動脈弓から出て右 正常心に交感神経 刺激を与える 心不全時に交感神経 刺激を与える 転し,胸部大動脈となって肋間動脈,上横隔膜動脈,気管支動脈,食 鎖骨下動脈と右総頸 動脈に分枝するまで 道動脈などを分岐する.横隔膜を横切って腹部大動脈となり腹腔動脈,の血管 正常心 上・下腸間膜動脈,腎動脈,副腎動脈,精巣,卵巣動脈がでて,左右 の総腸骨動脈に分かれ下肢にいく. 100 心不全 0 鎖骨下静脈 ②静脈系 100 200 300 拡張期末期心室容積 (mL) 図4 1回拍出量と左心室 拡張末期容積 鎖骨の裏を横走する 上大静脈には頭頸部(外頸,内頸静脈,腕頭静脈),上肢(鎖骨下静脈),太い静脈 胸腹壁(奇静脈,半奇静脈)からの静脈が集まってくる.左右の総腸骨 静脈が合流した下大静脈には腰静脈,肝静脈,腎静脈,副腎静脈,右 精 (卵)巣静脈が注ぐ.左の精(卵)巣静脈は腎静脈に注ぐ. ③肺循環 2 血管とリンパ 酸素分圧が低く二酸化炭素分圧の高い血液を右心室から肺におくり, ガス交換の後,肺静脈より酸素分圧が高く二酸化炭素分圧の低い血液 ①動脈 が左心房に戻ってくる. ④体循環 異なる.中膜は平滑筋と弾性線維からなるが,大動脈では弾性線維に 左心室から酸素化された血液が駆出され,全身の組織に酸素や栄養を 供給した後,静脈によって集められ右心房に戻ってくる. ほぼ内皮細胞からなる. 大脳動脈輪(ウィリス動脈輪)では,内頸動脈,椎骨動脈が脳底で前交 本の動脈のいずれかが閉塞しても脳への血液の供給が維持できる. ― 205 ― 看護 技術 ― 204 ― 統合 分野 通動脈,後交通動脈により連絡し,動脈輪を形成する.これにより4 在宅 ⑤脳循環 精神 富み,細動脈では平滑筋が多い(筋性動脈). ②毛細血管 母性 内膜,中膜,外膜からなり,中膜の構造・構成は血管の部位において 小児 1.血管・リンパの種類 公衆・ 看護学 臨床 外因性 成人期 血液・ 腎・ 女性 老年 循環器 呼吸器 神経系 運動系 感覚器 内分泌 消化器 免疫系 福祉 概論 看護 障害 の特徴 造血器 泌尿器 生殖器 等容性収縮期 (mmHg) 120 大動脈弁 100 開放 80 圧 60 房室弁 40 閉鎖 専門 基礎 循環器系の機能と構造 血 圧 脈 圧 100 平均血圧 拡張期血圧 90 60 0 1 2 3 時 間 4 (秒) 図6 正常な動脈圧波形 圧を下げるよう副交感神経が活性化され,心臓が抑制されること により降下する. 2 血圧が下がると中枢に対する入力が減少し,交感神経系の活性化 と副交感神経刺激の減少によって血管収縮や心臓興奮が起こり, 血圧が上昇する. ②ホルモン 1 血圧を上げるホルモン 図5 動脈系 ・バゾプレシン(抗利尿ホルモン):下垂体後葉ホルモン. ・アドレナリン,ノルアドレナリン:副腎髄質から分泌. 3 脈拍と血圧 ・レニン (アンジオテンシン活性化→アルドステロン分泌):腎臓から 1.脈 拍 分泌. とう ①橈骨動脈,上腕動脈,総頸動脈,大腿動脈などで触知する. 2 血圧を下げるホルモン:心房性頻拍症ナトリウム利尿ペプチド. ②脈の性状として,脈拍数(徐脈,頻脈),強弱,規則性,左右差,奇脈 などをみる. 2.血 圧(図6) ①収縮期血圧と拡張期血圧によってあらわされ,その差を脈圧という. 収縮期血圧 ③ 正 常 血 圧: 成 人 で は 収 縮 期 血 圧 130mmHg 未 満, 拡 張 期 血 圧 心臓が収縮したとき の血圧で最大血圧と もいう 母性 85mmHg未満. 精神 140mmHg/90mmHg 未満は正常高値血圧. 3.心臓血管調節系 在宅 主に自律神経系とホルモンによって調節されている. ①神経系 統合 分野 1 頸動脈洞,大動脈弓の圧受容器が常に血圧をモニターしている. 血圧が上昇すると圧受容反射で延髄の循環中枢に信号を送り,血 ― 207 ― 看護 技術 ― 206 ― 血圧低下に反応して 腎臓が分泌 小児 ②平均血圧:拡張期血圧+脈圧/3. レニン 公衆・ 看護学 臨床 外因性 成人期 血液・ 腎・ 女性 老年 循環器 呼吸器 神経系 運動系 感覚器 内分泌 消化器 免疫系 福祉 概論 看護 障害 の特徴 造血器 泌尿器 生殖器 収縮期血圧 (mmHg)120 専門 基礎 循環器系の機能と構造 ③医療チーム間,患者と看護者の情報交換の手段とする. 1 観察・記録の技術 ④患者の心身状態や病状,医療の提供の経過およびその結果に関する情 報を提供する. ⑤患者に生じた問題,必要とされたケアに対する看護実践と,患者の反 応に関する情報を提供する. 1 観察の技術 ⑥施設がその設立要件や診療報酬上の要件を満たしていることを証明す 看護は観察から始まるといわれる.観察は,看護師の知覚や知識,物 る. 事に対する興味,関心,経験,対象者との信頼関係に支えられた看護実 ⑦ケアの評価や質向上およびケア開発の資料とする. 践をするうえで重要な技術である. 3 記録の種類 1.看護のための観察 看護の対象者を,生活者としての視点で観察し,真の姿を正しく理解 1.診療記録 する. ①医師には診療に関する事柄を診療記録に記載する義務が課せられ,5 年間保存することが定められている(医師法). 2.観察の方法 ②診療記録には,病歴,患者の背景,医師の行った診療,治療処置,疾 ①直観的観察法 病の経過などを記録. 対象者と接したとき,「おや?」「普段と違う」と直観的に感じること は大切である.直観的に看護師が感じたことは,必ず質問・確認など 2.看護記録 を行い,問題の所在を明確にする. ①看護上必要な諸記録のこと.現在では,医師の記録と看護記録が同一 のチャートに記載される施設が増えてきた. ②系統的観察法 ②医療法施行規則において,看護記録は診療記録に含まれることが規定 系統的観察の方法として,感覚器による観察,対象者とのコミュニケー されている. ションによる観察,測定による観察がある.観察にあたっては全身を 全体的に観察し,問題の所在に見当をつけることから始め,一定の手 ③体温表:体温・脈拍・呼吸・血圧など折れ線グラフで記載する. 順に従って系統的にみる.これは活用できる情報を収集し,見落とし ④医師指示表:患者に行う検査・与薬・治療・処置・食事などについて 医師が指示するチャート. をなくす観察の基本である. ⑤記録の際は,客観性があり,簡潔で必要条件5W1Hを満たし,患者 の問題点をすばやく把握できるようにする. 2 観察記録の技術 看護記録 ①患者への質の高いケアの提供. るように二重線で消す. ⑦記録には必ずフルネームで署名し,責任の所在を明らかにする. ②看護師の看護活動の足跡を残すため. 母性 看護過程の記録 小児 ⑥記録はボールペン,インクで行い,修正液は使用せず,下の字が見え 1.看護記録の目的 公衆・ 看護学 臨床 外因性 成人期 血液・ 腎・ 女性 循環器 呼吸器 神経系 運動系 感覚器 内分泌 消化器 免疫系 老年 福祉 概論 看護 障害 の特徴 造血器 泌尿器 生殖器 1 共通基本技術 専門 基礎 観察・記録の技術 精神 在宅 2.看護記録の目的および意義 看護記録の目的および意義(日本看護協会,2005)は次の7点である. 統合 分野 ①看護の実践を明示する. ②患者に提供するケアの根拠を示す. ― 769 ― 看護 技術 ― 768 ― 2 コミュニケーション技術 1 コミュニケーションの概念 コミュニケーションには,伝える,分かち合う,共有するという意味 がある.つまり,情報や信号などのメッセージを与えたり受け取ったり 言葉によるコミュニ することであり,相互に共有するということである.送り手と受け手に ケーションを言語的 コミュニケーション よる相互理解が,コミュニケーションの成立に必要である. 2 コミュニケーション技術の習得 ①コミュニケーション状況における自分の特徴を理解する. ②ジョハリの窓(図1) 対人関係における自己理解を示す.「開放の窓」が大きいほど自己開 示ができていることで,この領域を広げることが対人関係の進展や自 (verbal communication),それ 以外のコミュニケー ションを非言語的コ ミュニケーション (nonverbal communication) とい う. 図1 ジョハリの窓 解決策の提示,感情の明確化など). ③第3段階:コミュニケーションの終結(会話の要約,ねぎらいの言葉 など). 己理解につながる. ③プロセスレコード 1 自分と他者とのコミュニケーションを振り返るひとつの方法. ₂「相手の言動」,「自分の言動」,「自分が思ったこと」 , 「考察」の項 目から構成.各項目に関する自分と相手とのコミュニケーション 4 専門的なコミュニケーション ①共感:相手の表現している言語・非言語的な内容とともに,感情や情 動も受けとめ,感じ取る. 状況を記録. ②受容:肯定や否定を超えて自己や他者をありのままに受け入れる. 3 振り返りの要点 「相手の言動」をありのままに受け止めているか, 「自分が思った こと」と「自分の言動」は一致しているかなど. ③傾聴:相手の立場に立って相手の考えや気持ちを理解しようとする聴 き方. ④ロールプレイング の理解を深める. ①自己紹介をする:お互いの役割と責任の理解につながる. ②名前で呼び確認する. ④何気ない言葉に気をつける:「頑張ってください」などの励ましは, 状況によっては「これ以上頑張れない」という気持ちをもたらす. ②第2段階:コミュニケーションの展開(情報の収集,問題の明確化, ― 771 ― 看護 技術 ― 770 ― 統合 分野 的の説明など). 理解しやすい表現. 在宅 ①第1段階:コミュニケーションの方向づけ(挨拶,雰囲気づくり,目 ③専門用語の使用をさける:相手の発達段階と社会文化的背景に応じた 精神 3 コミュニケーションの3段階 母性 ₂ グループや数人で演技を観察し討議する. 5 コミュニケーションの留意点 小児 1 役割演技ともいわれ,その人の役割習得からある状況における人々 公衆・ 看護学 臨床 外因性 成人期 血液・ 腎・ 女性 循環器 呼吸器 神経系 運動系 感覚器 内分泌 消化器 免疫系 老年 福祉 概論 看護 障害 の特徴 造血器 泌尿器 生殖器 1 共通基本技術 専門 基礎 コミュニケーション技術 H 索 引 O 4 HbA1c 428 4 hCG 574,652 4 HDLコレステロール 4 数字 HIV C 4 12誘導心電図 210,217 4 Ⅰ型アレルギー 523 4 1型糖尿病 427,642,792 4 1秒率 254 4 1回換気量 250,254 4 2型糖尿病 4 50%致死量 4 50%有効量 5の法則 4 75gブドウ糖負荷試験 4 9の法則 191 509 4 CML 4 4 COPD 846 4 211 4 CVP 212 4 C型肝炎 60,475 4 dB 390 244 DIC 494 4 ABO血液型 4 ABO式 4 ACTH ADH不適合分泌症候群 4 ADL AED DNAウイルス 419 219 4 AF 4 AFD児 4 AIDS ALL 4 ALS 4 AML 4 DSM−Ⅳ 609 4 142,650 DV 4 DV防止法 142 EIS 463 4 4 4 EMR 311 ERBD 483 509 ERCP 4 456,481,482 59,475 579 462,466 4 4 ESWL 484,559 I 416,573 458 4 ICU症候群 BBT 652 4 BCG 270,628 4 BMI 95,433,788,793 4 BUN 546,551,553 4 B型肝炎 60,475 4 20,496 B細胞 4 Bリンパ球 20 176 4 IgA腎症 553 4 513 ITP 4 IUGR 667 546 4 GH 416,418 4 Gn-RH 573 4 Gn-RHアゴニスト 4 GVHD 4 GVL 4 G細胞 592 517,518,521 255,277,821 4 PD 317 228 279,281 pH 13 4 PMI 114 4 PNL 559 POS 4 154 4 416,417,418 PRL 4 PT 503,514 4 224,225 4 482,483,486 PTCA PTCD K 4 PTH 4 KUB 546 411,423 4 PTSD 709,759 4 PUVA療法 364,374 4 219 4 119,725 PVC L 4 LDH 458 4 LDLコレステロール 4 LH 432 410,416,418,573 4 Lドーパ 318,612 Q QOL R 4 RA 341 4 4 MCHC 499 4 MCV 499 4 ME機器 178 4 MG 316 4 MM 512 4 222 MR 213,699,832 MRSA 35,77,79,774 4 MS 222 M蛋白 G 4 579 4 PaO2 4 4 ICG試験 4 B 219 4 PAG 4 4 FSH 4 PAC PEEP MRI 4 P 4 4 F 428 PDA M 509 709,759 A型肝炎 628 4 66 221 4 DPT ED50 221 4 46 681 4 ASD 4 4 E AR AS 106 219 51 4 HSG 546 4 522 244,846 4 Af DIP DNA 604 4 515 4 497 416,417,418,426 4 277,725 4 IVP 4 A/G比 HOT 4 D 4 4 262,613 261 4 DCショック A 517 4 509 CO2ナルコーシス CTR 428 569,725 CLL 66 428 4 4 4 CPR 191,637 75gOGTT HLA 427,642,792 66 4 51 4 CAPD 432 4 OGTT 502 RDS 686 4 RFA 478 4 Rh血液型 RNA 106 4 RNAウイルス 4 ROM 4 546 4 RSウイルス 4 NICU 4 518 NK細胞 445 NST 4 4 NYHA分類 642 S 4 SARS 4 46 344 RP 4 NANDA 522,667 4 SaO2 N 498 4 Rh式 4 255,277 36,130 154 SAS 274 673 SFD 4 681 496 SGA 681 654 SLE 4 530 214 SNRI 4 4 719 4 SNRI 719 4 SpO₂ 209,265 4 SSRI 719 4 668,723 4 48,52,201,564,584 SST STD 4 アセチルコリン 70,288 4 アセチルコリン受容体 71 4 遊び 635 4 アデノイド 246,274 4 アデノイド肥大 404 4 アテローム血栓性脳梗塞 T 299,610 4 アトピー性皮膚炎 4 TAE 4 TBLB 4 TBTB 4 TCA回路 アドボカシー 256 アドレナリン 97 4 TIA 301,610 4 TOF 4 TORCH症候群 4 TSH 4 TTP 4 TTTS 4 TUL 4 TUR-BT 4 TUR-P T細胞 4 4 4 アプガースコア 683 4 513 アルコール依存 13,434 4 712 4 665 アルコール性肝障害 559 アルツハイマー型認知症 563 アルツハイマー病 4 4 4 アルドステロン アルマ・アタ宣言 アレルギー疾患 166 Vf 4 VT 4 アレルギー性鼻炎 4 219 アレルギー反応 219 アレルゲン 4 4 安静療法 W 4 安全 4 WHO 116,148,765 4 安全確保 4 安全管理 あ 4 安全対策 4 アース 178 4 アイゼンメンジャー症候群 4 愛着形成 4 アイデンティティ 626 アンドロゲン 195,196 4 463 4 悪液質 4 悪性黒色腫 4 悪性腫瘍 悪性新生物 4 アシドーシス 4 266 4 アスペルガー障害 716 4 154 4 97 アセスメント アセチルCoA 804 うつ病 4 166 裏試験 4 苺舌 4 一次救命処置 4 一過性脳虚血発作 4 4 遺伝 4 遺伝子 4 遺伝情報 4 異物 4 754,772 4 医療法 4 524 医療保険 171 医療保険制度 4 472,612 4 4 4 インスリン 225 インターフェロン 413 インターフェロン療法 816 インターロイキン 772 4 院内感染 4 インフォームド・コンセント 4 4 4 胃潰瘍 4 胃癌 439 インフルエンザ 464 う 465 4 育児相談 633 4 育成医療 619 4 異型度 22 4 意識障害 291,414 4 意識レベル 295,320 4 栄養アセスメント 797 4 117,750 4 栄養所要量 626,656,785 4 栄養スクリーニング 784 4 787,795 4 172,714,795 4 会陰 192,677 4 液性免疫 19 4 エコノミークラス症候群 4 壊死 773 壊疽 413,571,574 4 32 4 エネルギー代謝 93 4 嚥下 604 4 嚥下障害 449,607 4 嚥下性肺炎 4 ウイルス 46 258 4 嚥下能力 312 4 46 炎症 4 59 エンゼルプラン 49 エンドトキシンショック ウイルス感染症 ウイルス性肝炎 4 ウイルス性髄膜炎 4 ウィルヒョウ転移 22,466 4 ウェクスラー知能検査 699 239,268,762 27 4 エストロゲン 50,257 787 4 栄養素 245 156,749 787 4 栄養補給 30 咽頭 88,148,784 194,274,712 476,512 4 51,130 栄養 栄養評価 85,474,476 4 4 249 413,427 4 828 437,622 4 栄養士 723 イレウス 飲酒 4 4 133 133,134,157 129,762 171 エアリーク 栄養剤 4 医療保護入院 292 4 え 156,688,746 4 124,772 4 運動療法 エイズ 医療事故 348,433 4,106 772 400,527 217 4 運動麻痺 178 197 4 運動負荷心電図 4 医療機器 178,744 運動能力 永久歯 523 293 4 2 4 292 運動失調 754 医療過誤 陰圧 4 4 運動不足 182 33,523,525 519 75,124,171 4 医療安全 178,754,772 4 4 544,607 739,804 4 612 運動機能障害 108 移動 15 4 846 64 溢流性尿失禁 24 4 運動 128 4 4 646 301,610 4 148 18,523 459 4 4 胃 13,434 アスベスト 安楽 368 511 4 4 い 21,194 悪性リンパ腫 4 23 21 4 4 罨法 309 120 4 安定狭心症 718 アカラシア 安全の確保 226 4 アカシジア 4 609,710 412,538 4 4 4 479 214,222 うつ熱 一般名 アルカローシス 4 183,842 103 416,418 229 4 うっ血 胃洗浄 284,292 う蝕 196 4 4 607 4 右室肥大 右心不全 異性への関心 4 4 518 4 アミノ酸代謝 4 4 4 移植片対宿主病 一般廃棄物 アレルギー VAS 28 534 667 V 769 4 4 アフタ性潰瘍 20,496 25,77,180,529 ウェルニッケ中枢 萎縮 痛み アナフィラキシーショック 568 医師法 70〜72,207,412,424 71 ウェルニッケ失語 4 移送 アドレナリン受容体 155 4 維持透析 140,155 4 229 556 4 4 478 256 360 4 意思決定 4 30 4 649 4 4 エンベロープ 25,62 46 お 4 回復 4 横隔膜 248,328 4 嘔気 169,450 4 516,759,763 4 723 応急処置 応急入院 4 黄体形成ホルモン 800 4 回復過程 151,163 4 回復期 果糖 469 カニ爪様陰影 713 痂皮 4 236 過敏性腸症候群 4 714 ガフキー号数 4 622 カプシド 4 846 花粉症 4 潰瘍性大腸炎 4 解離性大動脈瘤 4 452,482〜484,500,640,684 解離性同一障害 4 169,450 カウプ指数 53 下顎挙上法 嘔吐 4 オウム病 4 オートクレーブ 777 4 オキシトシン 419,574,656,674 4 オゾン層の破壊 4 オタワ宣言 4 表試験 4 親子関係 4 悪露 4 温罨法 4 化学名 64 4 化学療法 68,264 4 126 化学療法薬 148 過期産児 68 4 681 4 519 核 638 核黄疸 678 核酸の代謝 816 顎口腔機能障害 2 4 685 4 89 4 449 4 核酸 か 106,108 4 学習 4 外陰炎 4 外因性障害 4 外陰部 635 4 585 核心温 180 核心温度 571 4 4 覚醒 14 4 449 喀痰 249 喀痰検査 開口障害 4 外呼吸 4 介護支援専門員 137,727 4 介護者 135,310,736 4 介護保険 135 4 介護保険制度 135,136 4 介護保険法 4 介護予防 4 介護療養型医療施設 4 覚せい剤取締法 4 4 拡張型心筋症 4 学童 4 獲得免疫 隔離 138 過形成 4 4 4 4 4 253 家族療法 440 カタル期 4 改訂長谷川式簡易知能評価 4 外転 262,263,451 120,121 4 97 4 319 学校保健安全法 4 640 褐色細胞腫 解糖系 開頭術 灰白便 4 学校保健 4 4 54 4 264 カンジダ症 527 間質性肺炎 4 115 4 患者の権利 688,749 4 乾性咳嗽 253 4 肝生検 457 4 188 4 453 75,217,220,225 乾性溺水 324,411,420 肝性脳症 101 754 4 4 関節 324 4 関節運動 330 4 315 間接型ビリルビン 646 関節可動域 20,21 関節鏡検査 344 4 332 4 293 感染 293 感染経路 284 感染経路別予防策 感覚障害 4 感覚性言語野 4 感覚性失語 4 4 4 4 4 4 4 間欠性跛行 4 4 4 肝硬変 501 4 4 34 4 34,60,773 4 感染症の予防及び感染症の患者に対する 34 4 医療に関する法律 4 254,255 感染症法 592,798 感染症予防 272 4 感染性心内膜炎 17,626 4 261,833,844 感染防御 782 感染予防 372,801,816 完全麻痺 4 330 4 感染予防の三原則 4 209 肝臓 168 肝臓の炎症 316 肝臓の腫瘍 441 59 4 458 4 4 154 眼底検査 4 160 冠動脈形成術 4 157 肝動脈塞栓術 看護管理 426 看護行政 773 4 眼痛 120 231 4 285,287 浣腸 看護過程 130 130 4 151 120 773 4 476 4 看護覚え書 341,524,525 478 126 4 342 4 感染症 354 4 491 4 292 121,278 4 500 4 4 感覚受容 眼瞼下垂 4 768 4 46 4 234 4 639 学校環境衛生 155 4 関節リウマチ 寛解導入療法 4 喀血 観察 510 256 間欠熱 327 270 151 4 関節内出血 721 609 看護倫理 390 4 4 4 473 161 4 関節水腫 感音性難聴 149,162,739 看護理論 474 4 肝炎 環境問題 4 639 肝切除術 835 画像検査 157 4 379 4 366,567 4 4 眼圧検査 環境の調整 ガス滅菌 家族 回腸 4 777 188 327 咳嗽 4 4 4 外旋 4 環境条件 ガスタンポナーデ 疥癬 ガワーズ徴候 755,756 看護提供方式 7,194 4 383 709 海水溺水 4 加齢 眼球運動 下垂体腺腫 4 4 カルボキシル基 417 184 4 4 カルシトニン 眼球 下垂体機能低下症 外傷後ストレス障害 4 カルシウム (Ca) 拮抗薬 750 4 641 495 418 310 看護制度 96 顆粒球 肝機能障害 4 4 4 330 下垂足 看護事故 96 358 4 310 71,424,426 患者調査 4 769 4 4 317,611 ガラクトース 換気 看護ケア提供システム 患者誤認 痒み 28 800 23 4 肝癌 看護記録 4 仮面様顔貌 633,776 4 282 4 カヘキシー 換気障害 4 外傷 4 461 鵞口瘡 介護老人保健施設 4 4 310 介護老人福祉施設 4 253 17 4 139 4 がん 691,692 4 4 14 385 学童期 4 川崎病 64 4 4 14 800 4 外殻温度 4 カテコールアミン 571,574 黄疸 活動と休息 333 解離性障害 4 4 163 4 開放骨折 416,573 黄体ホルモン 4 活動電位 812 4 375 4 379 4 240 4 478 2015年版 かん ご がくせい かん ご し 看護学生と看護師のための ベーシックナーシング 定価 本体 4800円 (税別) 2014年3月15日 2015年版第1刷発行Ⓒ たか く ふみまろ 監 修 髙久史麿 編 集 川本利恵子 樗木晶子 発行者 松岡光明 発行所 株式会社メディカルレビュー社 〒113–0034 東京都文京区湯島3–19–11 湯島ファーストビル TEL/03–3835–3041 ㈹ FAX/03–3835–3040 編集部 TEL/03–3835–3043 編集担当 松田つばさ editor-1@m-review.co.jp 販売部 TEL/03–3835–3049 FAX/03–3835–3075 sale@m-review.co.jp 〒541–0046 大阪市中央区平野町3–2–8 淀屋橋MIビル TEL/06–6223–1468 ㈹ FAX/06–6223–1245 印刷・製本/図書印刷株式会社 用紙/株式会社彌生洋紙店 本書に掲載された著作物の複写・複製・転載・翻訳・データベースへの取り組みおよび送信(送 信可能化権を含む)・上映・譲渡に関する許諾権は㈱メディカルレビュー社が保有しています。 <㈱出版者著作権管理機構 委託出版物> 本書の無断複写は著作権上での例外を除き、禁じられています。複写される場合は、そのつど 事前に㈱出版者著作権管理機構(電話 03-3513-6969)の許諾を得てください。 乱丁・落丁の際はお取り替えいたします。 ISBN978-4-7792-1204-8 C3047
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