空間づくりのプロフェッショナルが自らの創造について語り、見せます

平成22年11月5日発行(年6回5日発行)第43巻4号通巻402号
ニッポンディスプレイ 11・12 月号
平成 22 年 11 月 5 日発行(年 6 回 5 日発行)第 43 巻 4 号通巻 402 号
空間づくりのプロフェッショナルが自らの創造について語り、見せます。
ディスプレイデザイナーは何を考え、何を目指しているのか、その仕事とは。
仕事へのアプローチの手法から、仕事の進め方までを掲載。
《目 次》
ディスプレイデザイナーのアタマの中/デザイナーの道具カタログ/
ディスプレイデザイナーのシゴトの中/ディスプレイデザインのシゴト/
漱石とディスプレイデザイン/執筆者紹介/用語解説インデックス
企画/監修 社団法人日本ディスプレイデザイン協会
体裁 B5変型 208ページ 定価 2,940円(税込)
●お申込は、下記申込書を連合会事務局までFAXにてお送りください。追って事務局よりご連絡いたします。
購入申込書
(社)日本ディスプレイ業団体連合会 行 (FAX:03-5207-9102)
空間創造発想帖
冊
企画・設計等の業務及び
報酬基準
冊
PLガイドブック
冊
統一請負契約書
冊
新・標準見積様式
冊
<出版物送付先>
住 所: 〒
会社名:
担当者名:
電話番号:
FAX番号:
発行
社団法人 日本ディスプレイ業団体連合会
編集・ ND 広報委員会 定価 350 円
TEL03(5207)9100
〒 101-0038 東京都千代田区神田美倉町 3 番地コスモビル FAX03(5207)9102
(会員・構成員の方の ND 購読料は会費に含まれています)
',63/$<
,1'8675<
$:$5'
も く じ
CONTENTS
ディスプレイ産業賞を受賞して
ディスプレイ産業賞を受賞して
1
ことしの「ディスプレイ産業賞2010」の贈賞式は、12月7日
(火)
にアクシス
(六本木)
にて挙行いたします。多数のご来場をお待ちいたします。
作品名
クライアント
プロダクション
GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト
「実物大ガンダム立像」
㈱バンダイナムコホールディングス
㈱サンライズ/㈱乃村工藝社
ディスプレイ産業優秀賞(経済産業省商務情報政策局長賞)
博覧会・展示施設部門
作品名
エコプロダクツ2009 新日本製鉄グループブース
クライアント
新日本製鐵㈱
プロダクション
㈱博展
文化施設部門
作品名
クライアント
プロダクション
EXPO 70パビリオン
独立行政法人日本万国博覧会記念機構
㈱丹青社 商業施設部門
作品名
ミキモト本店ウインドウディスプレイ
「YAKAMOCHI・家持」
クライアント
㈱ミキモト
奥山工房/㈲現代工房
プロダクション
ディスプレイ産業特別賞
(日本経済新聞社賞)
作品名
クライアント
プロダクション
予科練平和記念館
阿見町
㈱乃村工藝社 ディスプレイ産業奨励賞(日本ディスプレイ業団体連合会賞)
作品名
クライアント
プロダクション
ケーブルテレビショ−2009ソニーブース
ソニーマーケティング㈱
㈱デザインアートセンター/ソニーPCL㈱
ディスプレイ産業賞2010受賞作品一覧
ディスプレイ産業大賞(経済産業大臣賞)
地区審査会入選作品
作品名
第41回 東京モーターショー2009
ハーレーダビッドソンジャパン ブース
クライアント
プロダクション
ハーレーダビッドソンジャパン㈱
㈱設計機構/㈱昭栄美術
作品名
オリエンタルホテル神戸
クライアント
ルネサンス特定目的会社
㈱乃村工藝社 A.N.D./㈱竹中工務店
プロダクション
クライアント
表参道 H.I.S. スケーティングシアター
商店街振興組合原宿表参道欅会
プロダクション
ジェイ・ティー・キュー㈱/㈱乃村工藝社
作品名
新ヤマハ銀座ビル ポータルスペース オープニングディスプレイ
ヤマハ㈱
㈱メディアワークス/㈱ムラヤマ
作品名
クライアント
プロダクション
作品名
クライアント
プロダクション
プロダクション
浄土ヶ浜ビジターセンター
環境省
㈱乃村工藝社
作品名
長崎県埋蔵文化財センター・壱岐市立一支国博物館
クライアント
プロダクション
長崎県・壱岐市
㈱丹青社/㈱乃村工藝社/㈱黒川紀章建築都市設計
事務所
作品名
興福寺 国宝館 リニューアル
クライアント
法相宗大本山 興福寺
デザインオフィス イオ/㈱フジヤ
作品名
クライアント
プロダクション
クライアント
ポーラ ザ ビューティ 銀座店
㈱ポーラ
プロダクション
AGENCE NUEL/OCRE BLEU/㈱乃村工藝社
作品名
松丸本舗
丸善㈱
㈱編集工学研究所/㈱丹青社/丸善㈱
作品名
作品名
クライアント
プロダクション
第41回 東京モーターショー2009 ヤマハ発動機ブース
ヤマハ発動機㈱ ジェイ・ティー・キュー㈱/㈱ムラヤマ
作品名
GOOD DESIGN AWARD2009 本田技術研究所ブース
クライアント
㈱本田技術研究所
㈱博展
プロダクション
クライアント
プロダクション
クライアント
山形まるごと館 紅の蔵
山形市
プロダクション
㈱スカワ一級建築士事務所/㈱スカワ
作品名
クライアント
2010 国際医用画像総合展 根本杏林堂ブース
㈱根本杏林堂
プロダクション
㈱博展
作品名
作品名
クライアント
プロダクション
1
海のエジプト展
∼海底からよみがえる、
古代都市アレクサンドリアの至宝∼
「海のエジプト展」実行委員会
㈱SD/中村展設㈱
レインボーブリッジ・スペシャル・ライトアップ プロジェクト
首都高速道路㈱
首都高速道路㈱/㈱丹青社/首都高電気メンテナンス㈱
13
「2010ディスプレイ産業賞」選考を振り返って 15
わたしたちの仲間
顔・顔・顔 16
ご当地スポット案内 18
新規加入構成員の紹介 21
連合会の今年のおもなうごき 21
33
連合会のおもなうごき 22
編集サロン 23
富山県イベントディスプレイ業協同組合
岐阜県イベントディスプレイ業協同組合
表紙デザイン
株式会社 カトウスタヂオ
藤澤 康充
ルと周囲を取り巻く真紅の回廊 。
回 遊 しながらボリュームの異 なる
2つの空間を行き来する動線計画
年間の感謝をこめた﹁夢﹂
﹁ 機 動 戦 士ガンダム﹂。現 在の ∼
代を中 心に、強い影 響を与 えて来た
アニメーション作品である。
アニバーサリーイヤーの中
その
心 となったモノ、それが﹁ 実 物 大ガン
くのファンの期待を裏切らず、
SF的
ダム立 像 ﹂。目の肥 えた熱 心な数 多
求められる mの巨大造形。
なインダストリアル感とデザイン性が
。巨大な人体彫刻
に必要となる Real
としての
﹁量感﹂と﹁動勢﹂をしっかり
と意 識し、全 身のディティールにスト
ーリー性 を 持たせ、加 えて複 雑なカ
ど、可 能なかぎ りのアイデアを 盛 り
ラーリング、照 明 演 出、
ミスト演 出な
込んでいった。
そして、2 0 0 9 年 月﹁ 実 物 大
ガンダム立像﹂は完成。
展示会場であ
日間の会期中に、
る﹁ 潮 風 公 園 ﹂を 訪れた人々の数は
約 4 1 5 万 人 。そこに集 まった人々
持つパワーを 改めて強 く 実 感 し、
の笑顔を見た時、空間という﹁場﹂の
狭い真 紅の回 廊 を あ えて展 示スペ
た、
幅3m、
長さ160mにも及ぶ
じてもらうことを 狙いとした 。ま
塞感が漂う現代社会、
特に万博を
スタルジックな記 念 館ではない。閉
リオン﹂は、単に過去を懐かしむノ
とが多いが、
この﹁ E X P O パビ
も嬉しかった。
のプレゼントに携われた事が何より
年間の
﹁感謝﹂
のこもった大きな﹁夢﹂
30
㈱乃村工藝社
CC事業本部
クリエイティブディレクター 川原正毅
ースとして利用。
﹁視野すべてが展
を 用いてサイケデリックな世 界 観
点もの実物資料や記録映像・写真
示媒体﹂をコンセプトに、
3000
めの
﹁パビリオン﹂
である。
熱、生 きかたを感 得してもらうた
造へかける当 時の人々の想いや情
知らない若い世代に対し、未 来・創
㈱丹青社
文化空間事業部デザイン統括部
関西デザイン部 馬場健二
をつく り 出 すとともに、E X P O
が持つとてつもなく 大 きなエネ
ルギーを表現した。
E X P O といえば、昭 和の高
度成長期の象徴として扱われるこ
︵経済産業省商務情報政策局長賞︶
30
EXPO パビリオン
文化施設部門
40
2 0 0 9 年にTV放 送 開 始から
周 年 を 迎 え たSFアニメーション
30
30
フィクションの世界から現実の世界
へと、
そのフィールドを踏み出した時
18
︵経済産業大臣賞︶
周年を機にオープンした記
施 設の特 徴は、 年 前の姿をそ
のまま残す巨大な円形の音楽ホー
に開館した。
ホールを改 装し、2 0 1 0 年 3 月
﹁ 鉄 鋼 館 ﹂として建てられた 音 楽
念館である。同博覧会の出展施設
から
﹁ E X P O パビリ オン﹂は 、
1 9 7 0 年日本 万 国 博 覧 会 開 催
' , 6 3 / $ < , 1 ' 8 6 7 5 < $ : $ 5 ' を行い、来 館 者に驚 きと期 待を感
30
t
h
ディスプレイ産業大賞
GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト
ディスプレイ産業優秀賞
︵経済産業省商務情報政策局長賞︶
博覧会・展示施設部門
それは生 命 と 鉄 との普 遍 的 な
関係を表現している。
エコプロダクツ2009
新日本製鉄グループブース
ミクロの世 界からマクロの世 界ま
で。
㈱博展
企画部2課 井上佳優子
7
70
スケールで見る鉄の世界
人体の中には血液としての鉄分
が流れ、また地 球は1/3は鉄で
で き て お り﹁ 鉄 の 惑
星 ﹂と 呼 ばれ 地 場 を
創 りだし生 命 を 守
る 。精 密 機 器の小 さ
な部 品にも 鉄が不 可
欠で、高 層ビルやタワ
ーを 支 えるのも ま た
70
ディスプレイ産業優秀賞
70
鉄である。
さまざまな 生 活シ
ーンにおいて活躍する
鉄 を 切 り 取 り 、その
重要性と地球環境と
の関わり を 空 間 全 体
で表現した。
40
51
70
中 央 に、地 球 に 包
まれた 人 体のモニュメ
ントを配し、
そしてそ
の人 体には鉄のキュー
ブが流れ込む。
40
2
3
70
﹁実物大ガンダム立像﹂
',63/$<
,1'8675<
$:$5'
命の尊さを伝える場所
太 平 洋 戦 争 末 期﹁ 特 攻 ﹂
という非情な作戦を決行し、
ディスプレイ産業優秀賞
︵経済産業省商務情報政策局長賞︶
多 くの犠 牲 者 をだした日 本
のデッサ
ジャコメッティ ︵
―彫 刻 家 ︶
ンのよ う だ と 思 うことが あ り ま
呂の人 物 像 と と
最 初の一 首は、
家 持や 柿 本 人 麻
の塙さん、
初めてウインドウを担当
房の皆さん、
彫刻の河本さん、
着彩
文字を作って下さった奥山さん、
工
ぐこと無く木を切り出し、見事に
ースセットと山 梨 県の物 産 品を扱
当 地の合 戦 祭りを伝 える特 番ニュ
ソニーのブースでは 山 梨 県 下の
CATV会社とのタイアップで、
ご
展示会です。
ケーブルテレビ業 界の最 新 技 術
やアプリケーション、
サービスを知る
それでもブース全体で感じる山
盛 り 感のようなダイナミックさを
軽減するよう努めた。
特 有のギスギスとしたイメージも
を 軽 減していま すが、出 来る限 り
さらにブースの全てをトラスな
どのシステム部 材を利 用して廃 材
真っ黒な空ではなく、﹁青い空を家
の真っ赤な空や戦 闘 機で覆われた
族や友 人 と見られる﹂ということ
争の時 代 を 生 き た 少 年 たちが見
たであろう空と現代の平和な空と
て、
この展示を観る前と後で、
自分
の意 味 を 考 えてもらいたい。そし
をしてもらえることを願っている。
の中の意 識が変わったという 体 験
を来館者が心の中で重ね合せるこ
た 。建 築からも 伝 え、考 えさせる
ることのできない演出を建築と展
示の一体 設 計によって実 現させた。
繰り返し見せる空からは、空 襲 時
ブーステーマは
︻
A moment感
- 動の一瞬︼
人 機 官 能 を 謳 うヤマハならでは
のブランドエクスペリエンスが可視化
性 。信頼や愛情といったモノではな
体となって迫るヤマハの世界はもの
機能と注ぎ込まれる思いが混然一
のブランドコミュニケーションプラッ
の関係が浮かび上がる新しい時代
コミュニケーションストラテジーか
ら生まれた展示空間はモノと人と
くコトに昇華される展示物。
づくりの進 化と深 化を顕 在化 。ダ
トフォームを目指した空間である。
来を現しつつ、
向き合った瞬間に誰
もが直感的に感じられる
〝ヤマハら
しさ〟を 目 指した。デザインコンセ
品の拘り﹂は如 何に空 間 化される
﹂
プト﹁ The Art of Engineering
が醸し出す﹁工業品を超える工芸
べきか。
コンテンツに込められたスト
ーリーから削りだし紐解くことで
感じられるであろうその
〝らしさ〟
を、
より新鮮にダイナミックに伝え
るべく空間は極力要素を廃したミ
ニマルな空 間をめざしかつモーター
ジェイ テ・ィー・キュー㈱
スペースコンポーザー 谷川じゅんじ
イナミックかつシンプルに二輪の未
された情景空間。磨き上げられた
﹁開発思想の結晶﹂をもってプロ
ダクト と 来 場 者に生 ま れる 関 係
予科練平和記念館
︵日本経済新聞社賞︶
ディスプレイ産業特別賞
㈱乃村工藝社 CC事業本部
クリエイティブディレクター 吉永光秀
など展示や資料だけでは感じさせ
とのできる重 要な展 示 装 置となっ
ながらその移ろいを 感 じさせ、戦
れる光と空は展 示と呼 応し
とした 。屋 内 外に映 し 出 さ
セージを感じ取れるデザイン
で理 解でき、施 設 全 体でメッ
の骨格とし、
歩みを進める中
トーリーを 建 築の空 間 構 成
型の展 示ではなく、展 示のス
という 枠 組で縛られた 従 来
とを目的としている。展示室
和への認識を深めてもらうこ
歴 史 を 通 し 、命の尊 さ と 平
占めた 予 科 練 とその時 代の
特 攻による戦 死 者の多 く を
軍。
﹁ 予 科 練 平 和 記 念 館 ﹂は
商業施設部門
・家持﹂
YAKAMOCHI
ミキモト本店ウインドウディスプレイ
﹁
るように、更に少しユーモラスな表
れました。人 物は現 代に生 きてい
春の 今
﹁新しき 年の始しめの よ初
ごと
日降る雪の いや重け 吉事﹂
に引 き 寄せ、
ダブらせよう と試み
かな書の文字は鋭い刃物で空間
を切り込んだように表しました。
ています。
情に製 作し、遠い天平の風 景 を 今
紅匂ふ桃の花 下照る
﹁春の苑
道に 出で立つ乙女﹂
ウインドウの内を舞 うように配
置 されたこれらの歌は、万 葉 集の
編者の大伴家持による二首です。
す。美しいかな書の筆致と抑揚は、
美 しいかな 書に出 会 う と、まるで
表現する事で、
日本のアイデンティ
ただの白い紙 だったはずの余 白に
2 0 1 0 年の新 年 を 迎 えるに
あたり、
ウインドウに万 葉の歌 を
がら、
現代を生きる私達の心に、
も
ティーを心許ない気持ちで探りな
奥 行 きのある小 宇 宙 を 創 り 出 し
もに年 頭にディス
した玉 理を始めとする社 内スタッ
ています。
プレイ さ れ 、二 首
フの面々、
実に多くの人の力と技と
たい と 考 え ま し
う 一 度、悠 久の日本の精 神を重ね
目は、文 字が空 間
情 熱が集 結して賑やかにこのウイ
た。
を 舞 うさまを 際
ンドウは出来上がりました。
株式会社ミキモト
営業企画部 新保智子
もく
立 たせるよ うに、
一 気に家 持を書いて下さった書
道 家の大 橋さん、原 書の勢いを そ
二匹の蝶とともに
初 春のウインドウ
にディスプレイ さ
ディスプレイ産業奨励賞
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
うアンテナショップをブース内に設
大切にしながらブース造作全体を
ケーブルテレビショー2009
ソニーブース
けて、
自主放送設備のネットワーク
構成してみました。
㈱デザインアートセンター
デザイナー 内藤安朗
小 道 具 類でカバーして、仮 設 部 材
による効 率 的な運 用から、地 域に
密着したコンテンツ制作と活用、
ネ
ットワークインフラの有効活用まで
ショーで埋 もれない存 在 感 を 担 保
のトータルソリューションを 訴 求 す
るブース構成を目的としました。
た。
第 回
東京モーターショー2009
ヤマハ発動機ブース
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
ディスプレイ産業奨励賞
す る二面 性 を 目 指 す 空 間 となっ
これら山梨県のイメージを表現す
るために合戦祭りで使用する小道
具類と、
アンテナショップで販売されて
いる物産品のみでブースのファサード
を大胆に着飾り、
さらにニュースセット
内では役者の殺陣演武も取り入れ
るリアル演出を加味してみました。
奥の展示エリアは通路幅の問題
も あ り、全ての壁 面 を 単 管パイプ
のみで設 営し、圧 迫 感 を 軽 減でき
るよう配慮。
4
5
41
',63/$<
,1'8675<
$:$5'
',63/$<
,1'8675<
$:$5'
ディスプレイ産業奨励賞
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
2010
国際医用画像総合展
根本杏林堂ブース
ザインを 、展 示 されるプロ
クライアントの開発思想
である﹁ 人 中 心 ﹂の設 計・デ
である。また、検 査 時に患 者に一番
ること﹂
﹁直感的で簡単な操作性﹂
大の特徴は﹁軽くて天吊りが出来
的なシェアを占めている。製品の最
造・販売を行っており、国内で圧倒
空間コンセプト ﹁浮遊感﹂
ダクトと空 間の連 携によっ
近い医 療 機 器であるため、恐 怖 心
マンマシンインターフェース
て表現した。
られるよう、
やさしく美しいデザイ
根 本 杏 林 堂は医 療 機 器﹁ 造 影
剤自動注入装置﹂の企画・開発・製
展示プロダクトの車高H
1450で空間を構成。
ンにも 配 慮 している 。その特 徴 を
施 。白の濃 淡 、凹 凸、光のグラデー
際 明るく 浮 き 立つ照 明 計 画 を 実
は白で統一し、
展示会場の中でひと
行っている事を象徴している。
堂が未 来 を 見 据 えた製 品 開 発 を
医療現場を彷彿とさせ、
根本杏林
く 際 立たせるだけでなく、未 来の
空 間 全 体に動 き と柔らかさを 与
えた。緊張感と柔らかさが同居し
た非現実的な空間は、
製品を美し
その独 自のデザインにより圧 倒
的 な 存 在 感 を も つ 、
出すイメージで小リングを取付け、
のメタリ
ミラーを貼り、 HARLEY
ブース内に一 歩 足 を 踏
そして、
み入れると、
ハーレーのライフスタイ
ック感を表現。
ース。デザインコンセプトは、
ライフ
ルを表現している、
人と人との繋が
ドリア、
ヘラクレイオン、
カノープス
展で展示された遺物は、
アレクサン
クな 空 間デザインをめざした 。本
コンベンション会 場の特 性を生か
すために、
ダイナミックでドラマチッ
与えるように配置した。また当時
に合 わせてドラマチックな 印 象 を
などによる空間演出と遺物の個性
境照明や海中の発掘シーンの映像
まざまな 遺 物は、
ブルー基 調の環
その都 市の性 格を解 説し、大 小さ
し、
前方に迫ってくるようなダイナ
より前 面に飛び出している形状に
ダーは、前 面は厚 く、奥は細 くと、
ひときわ目を引く上部リングボー
ーオーナーズリング〟をイメージ。
﹃リング﹄
は、
ハ
ブースを構成する
ーレー愛 用 者が身につける〝ハーレ
慮した 。3つの古 代 都 市ゾーン
観 を 感じさせつつ、
ダイナミックに
ブ
メインとなるバイクの展 示は、
ース全 体 を 眺めながら、その世 界
㈱昭栄美術
デザイン部デザイン課 水野智仁
の楽しさが
せ、一目で、 HARLEY
わかるように表現した。
り、
仲間、
家族、
笑顔等のグラフィッ
スタ イルも 提 供 し ている
クを 映 像フィルムのように展 開 さ
なテーマであり、
かつハーレーらしい
HARLEY-DAVIDSON JAPAN
の人と人との繋がり、﹃ 絆 ﹄が大 き
HARLEY-DAVIDSON JAPAN
の新 作モデルの発 表の場 となるブ
㈱博展
企画部 歌代 悟
ションで面に表 情 を 与 えることで
﹁緊張感のある軽さ﹂を演出。空間
がった天井から製 品を吊るす 事で
トを 打 ち 出 し、薄 く 、滑らかに繋
えるため、﹁浮遊感﹂というコンセプ
ブース全体で直感的に来場者に伝
を 与 え ずに安 心 して検 査 を 受 け
︻ 高さ ︼
の中で、
プロ
その
ダクト・人の接 点 を 壁 面グ
空 間 内における体 験 を
豊かなものにしている。
ラフィックにて表現。
デザイン
㈱博展
企画部企画2課 森 崇
ディスプレイ産業奨励賞
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
GOOD DESIGN AWARD2009
本田技術研究所ブース
ディスプレイ産業奨励賞
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
海のエジプト展
∼海底からよみがえる、
古代都市アレクサンドリアの至宝∼
という 海 中に没した3つの古 代 都
の社会や暮らしを描いた展示解説
存在感のあるブースを表現した。
市から発 掘されており、異なる都
て紹 介 した 。各ゾーンの導 入 部で
市の性格をそれぞれゾーン分けし
ミックな造形で来場者に HARLEY
の圧倒的な存在感をアピール。
を設 置し、古 代エジプトの暮ら
をつなぐ会場中央には、
巨大な
見 えるようにブース前 面に配 置 、
しが身 近に感じられるよう 配
発 掘シーンの写 真 を 配 した 渦
そのステージ上部に、
内側から飛び
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
ディスプレイ産業奨励賞
巻状の壁面を設置することで、
海に眠っていた2000年 余 り
の時を体 感できるシンボリック
な 空 間 デ ザ インを 採 用 。
﹁海
中 ﹂の発 掘 現 場 を 歩 き ながら
古代エジプトの都市とその生活
に思いを馳せる││見る人のイ
マジネーションを刺 激 する体 験
第 回
東京モーターショー2009
ハーレーダビッドソンジャパンブース
6
7
を提供した。
株式会社SD 澤田裕二
41
',63/$<
,1'8675<
$:$5'
',63/$<
,1'8675<
$:$5'
ディスプレイ産業奨励賞
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
ティーを 魅 了 し 続 けていた、日 本
ミ リ ー な ど 、世 界 中 のセレブ リ
し、
マリリン・モンローやロイヤルファ
神戸の街が異国の文化に色づき
始めた1 8 7 0 年、
その地に誕 生
通概念とし、約3年を掛けて全体
籍性﹂
﹁古くならない本物感﹂を共
とするため、﹁オリエンタル﹂
﹁無国
人々を魅 了 する新しいホテル空 間
かつて東洋一とも謳われた最高
のサービスを 継 承 し、再び多 くの
オリエンタルホテル神戸
最 古のホテルの一つである﹁オリエ
のデザインを固めていった。
年が経
ンタルホテル﹂。阪神淡路大震災を
最 後に、その灯 を 消して
全 館 を 通して、
石や木が持つ素
材の風 合いを 大 切にしながら、建
月、
街の復興のシン
具や家具、
照明器具、
アートワーク
つ2010年
ボルとして、新たな歴 史 を 刻み始
めた。
15
ンドピアノ
︵ 銀 座モデル︶が展 示さ
れており、
イベント時にはライブ演
奏も行われ、訪れる人を魅了しま
す。
がらストーリーを 展 開 することに
ーンなど︶
とイメージを連動させな
色、
リズムを感じさせる菱形のパタ
建築デザイン
︵楽器をイメ
また、
ージし た 木や 金 属 な どの素 材や
デザインしました。
よって、
ビル全体の統一感を図りま
㈱ムラヤマ
企画局クリエイティブ本部デザイン部
峯岸 愛
した。
ープニングを祝う歓びの旋律にのっ
を象徴するグラ
は、
ヤマハの楽 器
オブジェが 舞
い降 り る 先 に
した。
りにこだわりま
ような印象づく
音 が 踊っている
演 出 し 、ま るで
豊かな 表 情 を
様々な要 素の融 合と、微かに揺
れ動く光の陰影によって、
楽しさや
ます。
て舞い降りてくる姿を表 現してい
ヤマハ
オーケストラをモチーフに、
のつくり出す様々な楽器や音がオ
コンセプトに、
ポータルのオブジェを
ヤマハビルの新 たな 始 ま り を 演
出 する〝 未 来 を 奏でる交 響 曲 〟を
イ。
銀座にリニューアルオープンした、
ヤマハビルのオープニングディスプレ
新ヤマハ銀座ビル
ポータルスペース
オープニングディスプレイ
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
ディスプレイ産業奨励賞
デザイナー 數坂幸生
㈱乃村工藝社 A・N・D・
ている。
ホテルとなることを 期 待 し
中の人々に愛 される最 高の
の心 を 映 し 出 し、再び世 界
つ
〝Omotenashi〟
このホテルが 神 戸 という
地域性、
ホテルオーナーが持
出している。
感 、新 たな 独 自 性 をつく り
じさせない、
落ち着いた上質
設でありながらもそれを感
スを加えることで、
新しい施
など、
細部にオリエンタルなエッセン
3
年ぶりに復 活 した 表 参 道 冬
の風物詩、
欅イルミネーション。
常温でも溶けない特殊な樹脂リン
くコトの力 を 借 り 実 現しました。
造の森に変 える試みをモノではな
られた地下空間を気持ちのいい創
何度訪れても飽きること無い普遍
た。やさしく変化し続ける空間は
アアートプログラムを 採 用 しまし
が変化するインタラクティブメディ
上 。来 場 者の動 きに合わせて空 間
効 果 を 高め視 覚 伝 達 精 度 を 向
的 な 空 気 感 を 生み出 すことに繋
物のアイススケートシューズを使用
しました。地 下という 空間環 境は
がったと考えています。
時間も多彩にその表情を変えるこ
とが出 来 ま す 。照 明・映 像 演 出の
道路がその施設を、移動手段とし
様々な構 造 物 を 有 する首 都 高 速
ントではない。都 心 から 郊 外 まで
道路にとっては単なる一過性のイベ
ペシャル・イベントだったが、
首都高速
たこのプロジェクトは、
一日だけのス
存 在 を 消 すことで、強い存 在 感 を
夜 空に浮かび上がらせ、構 造 物の
をかたどり、あるいは文 字だけ を
色 と文 字の動 的 な 演 出で構 造 物
巨大なスクリーンとして見立てる。
た。橋を橋として見るのではなく、
人のイマジネーションを 喚 起 させ
描 き 出 す 。一 瞬 、その姿 を日 常の
つながる社会貢献性の高いメッセー
る。そうした既存都市景観を利用
姿とは大 き く 変 えることで、見る
ジ発 信と、有 益な観 光 資 源として
方を提示できたと思っている。
した新しいコミュニケーションの在り
活を支援し地域の振興や活性化に
ビルドを 行 うことなく、既 存 構 造
物 を 利 用 するエコの視 点 も 加 え、
広 告 媒 体 として利 活 用 する研 究
プロジェクトの一つとして計画され
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
ディスプレイ産業奨励賞
㈱丹青社
IMC事業部デザイン統括部
出原秀仁
の都市景観形成、
またスクラップ&
ての都 市 機 能だけでなく、都 市 生
セージとして実 施 され
ピック招致最終応援メッ
京オリンピック・パラリン
をメディア化 する。﹂東
信し、
都市景観そのもの
ブリックメッセージを 発
リッジ〟を舞台として、
パ
﹁ 東 京 を 代 表 する景
観のひとつ
〝レインボーブ
表参道
スケーティングシアター
H.I.S.
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
ディスプレイ産業奨励賞
ジェイ・ティー・キュー㈱
スペースコンポーザー 谷川じゅんじ
太 陽の影 響を受けません。どんな
クは環境に配慮 。使用する靴は本
明・映 像・音 響システムを 活 用 。限
ズに備 え 付 け られた 最 先 端の照
を 楽しむことでした 。表 参 道ヒル
アフォレスト﹂、
創造の森でスケート
テーマは﹁スケーティング@メディ
ス
設イベントがこの﹁ 表 参 道 H.I.S.
ケーティングシアター﹂
でした。
Fのスペースオーで開 催 された 併
トの一 環として表 参 道ヒルズB3
りに包まれました。そのプロジェク
表参道 H.I.S.
イルミネーションベル
シンフォニーによって街は暖かな灯
11
レインボーブリッジ・
スペシャル・ライトアップ
プロジェクト
8
9
',63/$<
,1'8675<
$:$5'
',63/$<
,1'8675<
$:$5'
浄土ヶ浜ビジターセンター
は、宮 城 県の一 部 沿 岸 地 域
から岩手県沿岸全域180
㎞に及ぶ陸 中 海 岸 国 立 公 園
の中核施設として、
観光客と
地 域 住 民 との 利 用 者 間 交
流 、広 域 自 治 体 連 携 参 加の
展 示 運 営 交 流を生むことを
主眼に計画された。
どこまでも広がる太平洋、
深い青 を た た え る 海 、南 北
1 8 0㎞に及ぶ雄 大な海 岸
造形の全体像から、
それぞれ
固 有の多 彩な海 岸 美を体 感
できることをねらいとした。
内 陸 から 海 岸 部 、そ して
南 北に広がる海 岸 自 然 探 訪
に富んだ 風 景 が 凝 縮 された 情 景
動型インタラクティブシアターをメ
ぞれ3 0 0 インチスクリーンの連
験 を 可 能 とする、壁 面・床 面 それ
を 造 形 化したヴィジュアル叙 事 詩
インの展 示 とし、多 彩な景 勝 地の
ディスプレイ産業奨励賞
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
長崎県埋蔵文化財センター
・壱岐市立一支国博物館
長 崎 県 埋 蔵 文 化 財センター・壱
岐 市 立 一 支 国 博 物 館 は 、約
2000年前、
弥生時代に栄えた
環濠集落跡︵一支国・原の辻遺跡︶
を一望 する高 台に位 置 するサイト
月オープンしました。
ミュージアムとして、
2010年3
中 国の歴 史 書﹁三国 志 ﹂の中に
書かれた﹁魏志﹂倭人伝には、
邪馬
文 字で描
台国を初め様々な国の様子が描か
かれた一支国は、
国内で唯一、
国の
構 造 船モデル、 一 支 国での交 易・
陸 と日 本 を 往 来 した 実 物 大の準
れていま す 。その中に
場所と王都の位置が特定されてい
生 活や祭 祀・埋 葬シーンが展 開 す
れ体験できる展示やオープン収蔵
る大 型モデル、多 くの発 掘 品に触
ら、現 在の壱 岐に至るまでの歴 史
庫 など、各ゾーンで当 時の一 支 国
拠 点であった 海の王 都・一 支 国 か
の夢とロマンを伝え、島づくりの活
す。また、
建築設計とのJVプロジ
を体感できる演出が行われていま
ェクトの特性を生かし、
建築、
展示、
動拠点として、
未来を創造する力
ーマとなっています。
運営が一体となった活動拠点施設
を実現しました。
㈱丹青社
文化空間事業部デザイン統括部
和田明彦
されたシックでフェミニンな世 界 を
が広がり、白のキルティングが洗練
表 現している。地 下 と同じように
めるよ うに照 ら す 色 付いた 照 明
や、
プリーツのヴェールは風に揺ら
るスペースはカラーガラスによって親
のレイアウトは流れるようだが、
あ
水の流れを 表 現 するために、全 体
ぐ 植 物の影 を 映 し ⋮ 光や 影の
揺らぎは空 間に命を与 え、心の奥
ポーラの空間は文化的に日本で
も西洋でもない⋮ 空間は文化的
な曖昧さで表現されている。︵デザ
密な空間となる。
1階 も ま た、
ポーラの純 粋さを
表現するようにピュアで白い空間。
│ ィリップ
・
ニュエル︶
イン/ジャン フ
に魅惑的なヴィヴィッドカラーとコ
うに、魅 惑 的なプリーツのヴェール
ントラストを 描 く 。地 下 と同じよ
ディスプレイ産業奨励賞
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
ポーラ ザ ビューティ 銀座店
㈱乃村工藝社 関西事業本部
チーフデザイナー 上妻 玲
この白さは、女 性のクチビルのよう
る。
せ 、空 間 全 体 は 物 語の舞 台 と な
深 くから充 実 した 寛 ぎ を 感 じさ
の音とともに床を横方向からかす
︵変身とは︶時の支配である。水
ガラスと生 える砂はメタモル
フォーゼ
︵変身︶
を象徴し、
つまり
なしている。
の持つ明確な厳格さとは対照を
のヴェールと、
ガラスの直線、
平面
るフェミニンで魅 惑 的なプリーツ
して煌めき、透明感を感じさせ
ラスのボリューム。ガラスは反 射
わりに砂の上に浮かぶようなガ
真っ白な非 物 質 的 空 間 。水の代
地下のエステ空間はポエティッ
クでマジックな、とても ピュアで
景を一体化したビューシアター、
大
したイメージ映像と遺跡展望の実
とした空 間デザイン、王 都 を 再 現
展 示においては、魏 志 倭 人 伝 を
モチーフとした導入部、
海をテーマ
を培 うことがこのミュージアムのテ
る国です 。東アジアと日 本の交 易
57
の旅をテーマとし、
北上山地の起伏
の世 界 を 創 りだし、海 岸 までの地
新たな魅力発見と旅への期待感を
育み、人々を 現 地へと誘 う 効 果 を
勢と風土を体 感 するプロローグ展
示 を 展 開 。また、多 彩な個 性 あふ
生み出している。
㈱乃村工藝社 文化環境事業部
クリエイティブディレクター 宮越庸一
れる海 岸 景 観の中に立ち、広 大な
海洋を望む臨場感や、
海洋から広
大 な 海 岸 線 を 一 望できるダイナ
ミックな映 像 環 境の中での参 加 体
ディスプレイ産業奨励賞
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
浄土ヶ浜ビジターセンター
ディスプレイ産業奨励賞
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
㈱フジヤ
クリエイティブ事業部
商環境デザイン室長
中郡 伸一
る、
立体的な照明演出を行った。
して仏 像 本 来の姿・表 情を表 現 す
象である仏像を展示すること。そ
興福寺国宝館 リニューアル
興福寺創建1300年/国宝
館 開 館 年 を 期して、﹁ 生 まれ変
空 間に、信 仰の対
自 然 な 奥 行 きの
全 体 を 通 じて
極力﹁線﹂を排し、
指した。
る空 間 創 り を 目
仏 像 と 対 峙で き
心がけ、心 地よく
仏 像の本 来 あ
るべき 姿の再 現 を
に展示した。
要文化財を一堂
ど、数々の国 宝・重
品 、銅 造 仏 頭 な
将 。白 鳳 時 代の名
傑 作 、板 彫 十二神
化仏・飛天。浮彫の
迦如来像頭部と
て注目を集める釈
士像、
天燈鬼、
龍燈鬼。運慶作とし
彫刻の傑作として知られる金剛力
天平 彫 刻 を 代 表 する阿 修 羅 像
を含む八部衆と十大弟子像、
鎌倉
全面リニューアルした。
わった国宝館﹂として、
展 示 空 間を
50
10
11
',63/$<
,1'8675<
$:$5'
',63/$<
,1'8675<
$:$5'
﹁ 松 丸 本 舗 ﹂は 丸 善 丸の
内 本 店におけるショップイン
ショップの形で、書 店 がお 客
様に本の持つ真の力 を 伝 え
る場としてオープン。丸善が
創業以来140年にわたり
考 えて き た﹁ 知 とは 何 か ﹂
﹁ 人と本のかかわり﹂という
テーマを軸に、
独自の編集的
方法とそれを具現化するデ
ザインの力 を 書 店に持 ち 込
んだ 実 験 空 間である 。本の
並びは通 常の書 店とは全 く
異なり、個々の本が持つ知の
できる時代に、
検索型の配列だけで
ト上で検索して簡単に書籍が購入
ン・レッド﹂で脈々と繋いでいる。ネッ
らを象徴的な赤い書棚﹁ブックライ
問わず芋づる式に連ねて配置、
これ
刊・古 本、新 書・マンガなどの分 野 を
ル店舗ならではのメッセージを発信
インする﹂という行為によって、
リア
てこなかった﹁ 本との接し方をデザ
る。これまであ ま り 関 心が払われ
コミュニケーションの場を創 出してい
現することで、
読者と書店の新しい
会う接点上にできるだけ多様に表
情 報 を 文 脈 として捉 え、新
はリアル書 店の体 感 性が活かせな
できればと考えている。
㈱丹青社
文化空間事業部
デザイン統括部デザイン3部
加藤 剛
いと考え、
このような本 棚の工夫に
よる﹁ 予 期せぬ本との出 会い﹂を重
視した。その他にも、
買う、
探す、
自
宅に置 くなど、本にまつわるすべて
のことを、書 店という、本と人が出
ディスプレイ産業奨励賞
ディスプレイ産業奨励賞
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
域 特 産 を 盛 り 込んだ、洋 食とそば
山 形 市が整 備した施設 。施 設は地
信と中心市街地活性化の場として
心とした蔵5棟を、
地域ブランド発
イスペースを 配 置 し 仕 掛 けること
ルし、随 所に季 節 感 あるディスプレ
エイジングといった手 法でコントロー
とケ﹂を開口部や照明調整・各部の
空間はペールトーンからハイコント
ラストといった﹁あいまいさ﹂や﹁ハレ
的としている。
山形まるごと館 紅の蔵
江 戸 後 期 より 紅 花 貿 易 商 人 と
して栄えた⃝長谷川家の母屋を中
郷 土 料 理 部 門の2 店 舗 と物 販・産
で、
リズムと潤いを与えている。
㈱スカワ一級建築士事務所
統括ディレクター 今野博樹
直・情 報 提 供 部 門の5 部 門で構 成
されている。
﹁ 何 も 引かず、何も 足さず ﹂をコ
ンセプトにしながらも、
商 業 施 設と
と対話し、
要求される﹁非
して﹁現代の蔵﹂のあり方
日 常 性 ﹂を 獲 得 するため
に、法 的に、ま た 施 設 上 、
必要な設備等を空間に馴
染 ませるようにしつらい、
﹁隠す﹂
のではなく歴史的
背 景のある意 匠 としてデ
ザインを施した。
幸いにも 残っていた﹁ 用
の物﹂としての道具類をデ
ィスプレイし、旧 家の栄 華
具や 空 間 を 通 して 学 び・
と地域・時代の歴史を、道
感じることで施 設 全 体の
flumpool 2nd tour 2009 Unclose special!!
㈱シミズオクト
︵日本ディスプレイ業団体連合会賞︶
東日本
谷
付加価値となることを目
東日本
松丸本舗
地区審査会入選作品
12
13
東日本
中日本
ル・ヴィラージュ アンシャンテ長岡
㈱トミヤ
作品名
プロダクション
スタジオ写真フェア2009 ラボネットワーク ブース
㈱博展
作品名
プロダクション
インテリアライフスタイル2009 マルマン ブース
㈱博展
作品名
プロダクション
中日本
作品名
プロダクション
第41回東京モーターショー2009トヨタ紡織 ブース
㈱大和工芸
作品名
プロダクション
2010春夏尾州テキスタイル・エキシビション
㈱中京アドサイン
作品名
プロダクション
東京モーターショー2009 NHKニッパツ ブース
㈱アートフリーク
作品名
プロダクション
東日本
東日本
',63/$<
,1'8675<
$:$5'
',63/$<
,1'8675<
$:$5'
',63/$<
,1'8675<
$:$5'
西日本
作品名
プロダクション
',63/$<
,1'8675<
$:$5'
西日本
ジャパンショップ2010 キヌガワ・パック ブース
㈱キヌガワ
作品名
プロダクション
中日本
西日本
第41回東京モーターショー2009 エクセディブース
サクラインターナショナル㈱
作品名
プロダクション
トレンド館ショーウィンドー Winter StoryⅠ
・Ⅱ
㈱シ・ピ・エル
中日本
西日本
作品名
プロダクション
第41回東京モーターショー デンソー ブース
㈱カトウスタヂオ
中日本
作品名
作品名
プロダクション
タイランドロイクラトンナイト
サクラインターナショナル㈱
ロート製薬 episteme booth
(KOBE COLLECTION Plus 2009
AUTUMN/WINTER supported by episteme)
プロダクション ㈱つむら工芸
西日本
●「2010ディスプレイ産業賞」
選考を振り返って ●
作品名
プロダクション
サンエイ記念館
㈱オフィス21
西日本
本年度も多数ご応募いただいたことに感謝申し上げます。
昨年同様展示施設部門が圧倒的に多く、
商業施設部門や文化施設部門の応
募が少なく、
特に厳しい状況であったように感じました。
今年の「ディスプレイ産業賞」の選考会は、
地区審査として4月23日に東日本エリアを日本ディスプレイ業団体連合会会議室、
4月27日に中
日本地区と西日本地区を午前と午後に分けて愛知県産業労働センター10階の会議室にて、審査会を開催いたしました。両日とも雨でお足
作品名
プロダクション
エコプロダクツ2009
〔第11回〕ダスキン ブース
㈱つむら工芸
元の悪い中、
委員の皆様にはご出席いただきありがとうございました。厳正なる審査により、
20点を入選といたしました。
「2010経済産業大臣賞」の選考会は、
6月28日に乃村工藝社ノムラホールにて開催しました。審査委員の方々は城福健陽経済産業省
西日本
商務情報政策局参事官、
豊口協長岡造形大学教授(理事長)審査委員長、
寺澤勉拓殖大学名誉教授、
橋爪紳也大阪府立大学教授、
山
田昌之日本ディスプレイデザイン協会会長、
浜田晋日本ディスプレイ業団体連合会会長と私の7名にて担当いたしました。
ディスプレイの創造
力、
技術力の向上と併せてディスプレイ産業振興を基準に選考し、
今年は特に社会的な話題づくりや新たな表現の可能性などの作品に注
目度が集まりました。
ディスプレイの可能性の広がりが、
厳しい経済状況の中にも新たな光として見えました。12月7日には授賞式を六本木に
ありますAXI
Sのイベントホールにて開催を予定いたしております。
当選作品は「年鑑日本の空間デザイン」
(六耀社刊)
に収録され、12月中
旬に発刊いたします。
皆様におかれましては、
今夏の猛暑に負けることなく、
ディスプレイ産業振興へも熱く取り組まれていることと存じます。来年度の産業賞は、
30回の節目の年となりますので、
ノウハウ・経験を生かした優秀かつ先鋭な作品の多数なるご応募をお待ち申し上げます。
作品名
プロダクション
クボタギャラリー
㈱つむら工芸
(社)
日本ディスプレイ業団体連合会
ディスプレイ産業振興委員会委員長 渡辺 勝
15
作品名
プロダクション
鮫博覧会
㈱ウエムラ
14
全国のディスプレイの現場で活躍する中堅・若手のみなさん。
業界のこれからを担うみなさんに、
「食・食べ物」
というテーマでお話をうかがいました。
具の配置などが気になり、壁、床、天井をじっくりと見る癖
があります。
そのため隣の席の人から、変な目で見られる
ことも多々あります。
さて、
今までいろいろな飲食店の工事に携わってきまし
たが、
その中でも非常に印象深いお店がありますので御
紹介したいと思います。
その店は国道からも高速道路からも入ることのできる
店で、
《道の駅》内にある戸建てのイタリア料理店です。
も
ともとあった店を部分改装してオープンさせた飲食店で
す。
オーナーは他にも数軒飲食店を経営されている女性
の方で、最初のデザイン打合わせを行った時の印象は、
とても こだわり の強い方だなぁと感じました。店内装飾に
関しては工事期間中、数回足を運ばれ「レンガ装飾の施
工は自ら作業着を着て貼りたい」
とまで言われました。
そ
れはさすがに止めさせてもらいましたが、
その意気込み
が伝わってきました。
そのようなやりとりをしている中で、私自身もだんだんと
こだわりを持つようになり、
店内に、
設置することとなった
《ピザ釜》にこだわってみようと思いました。
《ピザ釜》の本
体は本場イタリアから直輸入し、店内に搬入、設置しまし
た。釜の外側はステンレス製の筒状でしたので、店内の
雰囲気にはマッチせず、
まるまるパッケージングのデザイン
が必要でした。仕上げの左官作業やレンガ貼りはオー
ナーと現地でバランスを考えながら一枚一枚貼っていきま
した。完成時には、
店内を薄暗くし、
ピザ釜をライトアップさ
このように
せ、
オーナーと店づくりの話で盛り上がりました。
こだわり を持って仕事に取り組むということは、
とても大
切なことだと感じました。
17
!
!
株式会社 ヨコセ
(栃木県ディスプレイ協同組合)
中村郁之介(イベント事業本部第一事業部)
嶋崎恵子(資材販売部)
最近、
ハマっている食べ物はつけ麺です。私の好きな
幼少期、農村部に生まれ育った私の母は普段、農作
つけ麺店をいくつか紹介したいと思います。
業に忙しく、
学校から帰っても家には姿はなく、
おばあちゃ
色々な味があり最近はどの店も美味しいと思える店が
んと供に果物や野菜をおやつに、
野菜中心の和食を夕食
増えています。一押しは地下鉄東西線妙典駅近くにあ
にといった食生活でした。悪天候で農作業の出来ない日
る、杏樹亭です。
こってり魚介系スープのお店で、会社の
の母は、家で裁縫をしたり、普段はあまり作らないおやつ
先輩に教えてもらい2年位前から通っています。
しかし、
の焼き菓子や洋食の夕食を作っていてくれるという事が
スープが無くなるのが早く、お店が閉まってしまうことも
多かったので、
悪天候の日が好きだったりしたものです。
度々。営業中の看板の代わりに勝負中の看板が出てい
小学校低学年のある日学校から帰ると、母に「今美味
て、勝負したくなるお店です。是非一度は特製つけ麺を
しい物を作ってるから」
と言われ、
何度も台所と居間を行っ
食べてみてください。
たりきたりしながら待って、
食べたドリアの初めての食の味
次のお店は六本木交差点付近にある、
三田製麺所で
に感動し、
その美味しさにびっくりしたのを覚えております。
す。麺が太く食べ応えのあるつけ麺です。夜も結構遅くま
ちょっと硬めのご飯に、
小さめのチキンと荒ミジンの玉ねぎ、
でやっているので、近くの現場の時にはよく食べに行って
ピーマンが入ったケチャップライスの上に、
ホワイトソースと
います。
スープは魚介系でかなりこってりしています。大盛
粉チーズがとっても美味しくって、
子供ながらに作り方を聞
りは本当に大盛りすぎて私には食べ切れませんでした。
きながら、
母ってすごいんだと感心したものでした。
3軒目に紹介したいお店は浦安駅徒歩1分にある、
た
その後も何度も催促したのですが、
あれは手間がかか
かし屋です。お店の雰囲気は町のラーメン屋って感じで
るからと、
あまり作ってはもらえぬまま大人になりました。
すが、
味の方は意外といっては失礼ですが、
侮れません。
また、
主人の実家で初めて夕食をご馳走になった際の
4軒目は私の実家近くにある地下鉄千代田線北綾瀬
不格好なシュウマイも、
忘れられない味となっています。大
近くにある、
わた井です。
こんな田舎に美味しいつけ麺な
きめで不格好なそれは、一瞬シュウマイ? といった感じ
んて期待していなかったのですが、
かなりハマってしまい
のものでしたが、素朴な味付けとちょっと存在感のある玉
ました。
こってり濃厚スープに自家製麺がとても美味しい
ねぎが何とも言えない美味しさでした。
シュウマイを手作り
です。
︻食・食べ物︼
もちろんですが、店内の色使いやディスプレイの仕方、家
!
!
飯田電機工業 株式会社(東京ディスプレイ協同組合)
思い出の味︱ドリアとシューマイ
《場》、
いわゆる飲食店です。普段外食をする時は、味は
食 をテーマにと言われお引き受けしたものの、
えらく
偏食 な私としては、
はたと困ってしまいました。
「好きな食
べ物・
・
・何だろう?」
「お勧めしたい食べ物・
・
・あるかな?」
何日か考えてみました。思い浮かびました。
「懐かしの
食べ物、
煮魚だ!
! そして、
あのお店!
!」。私の父親は漁師
です。小さい頃、食卓にはいつも
「魚料理」がありました。
お刺身、焼き魚、煮魚。取れたて新鮮な魚です。中でも
「煮魚」はその家の味付けですから、
まさに「母の味」で
す。
母の煮魚調理法は、
鍋に醤油とみりんと砂糖を好みで
適当に入れ(みりんが無ければ水を入れる)、煮立ったと
ころにさばいた魚を入れて落としぶたをして煮るだけです
(鯵などの青魚を煮るときは生姜が入ります)。母曰く、
「魚
は1匹以上が良い。醤油・みりん・砂糖は、
けちってはダメ」
だそうです。
醤油・みりん・砂糖、
だから非常に甘辛い濃い味付けで
す。
けれど、
この煮魚、
けっこう評判がいいんです。味が
濃い分ご飯に合うと・
・
・。
そしてこの味が私は好きです。私
も煮魚を作ってみましたが、
「母の味」には程遠かった。
し
かも、
まずかった。醤油・みりん・砂糖のはっきりした分量が
わからないからしかたないのですが、
料理センスがないっ
て事だと思いました。
だから魚が食べたくなると、すでに
調理済みの焼き魚か煮魚をスーパーで買って食べるか、
皆で食事に行った時に食べる事にしています。
お店で食
べる煮魚は非常に上品な味です。上品な煮魚もおいしい
ですが、
やはり母の煮魚が食べたくなります。濃い味付け
なので同じ味はないだろうなぁと思っていました。
が、同じ味の煮魚を出してくれるお店を見つけました。
会社近くの大衆割烹のお店「三州屋」。感動しました。銀
むつの煮つけ、銀むつのあら煮、
そしてめだいの西京焼
きにご飯。最高です!
! ちなみに私は刺身が苦手なので
食べませんが、
刺身も美味しいそうです。
「三州屋」
さんは、飯田橋駅東口を出て歩道橋をみず
ほ銀行を目指して渡り、
みずほ銀行の手前の細い道を右
に入ったところにあります。濃い味が好きで、
魚が好きとい
う方、飯田橋へお越しの際には是非「三州屋」
さんへ足
を運んでみてください。料金もとてもリーズナブルです。
私の好きなつけ麺店
く、食 について思い浮かべることと言えば、食事をする
内山一代(人事総務部)
そして、あのお店
私は職業がら、店舗のデザインや施工を行うことが多
株式会社 ムラヤマ
(東京ディスプレイ協同組合)
懐かしの食べ物、
煮魚だ
吉松宏邦(企画・設計プランナー)
飲食店内の色使いやディスプレイの仕方などが気になる
株式会社 トミヤ
(新潟県ディスプレイ協同組合)
するという感覚がなかった私にはとても新鮮で、義母の
最後に紹介するのはJR大崎駅付近にある、六厘舎で
「作ってみれば簡単よ」
という言葉に乗せられ作ってみま
す。
まだこの店では食べたことがないのですが、
東京駅に
したが、
やっぱり義母の味にはならず、
あの時のシュウマ
あるお店では食べたことがあり、
とても感動しました。
つけ
イは忘れられない味となっています。
麺を食べるのにこんなにも並ばないといけないものかと思
今になってみればどちらも、
ごく普通の味だったのかも
いましたが、並んだかいがありました。お店がなくなること
しれません。沢山の思い出と供に二人の母に大事な
は非常に残念ですが、
またどこかで復活してくれることを
わが子にも思い出の味を
「味」をもらい、母になった今、
願っています。
作ってあげたいと、沢山のメニューにチャレンジしてきまし
人生最後にどこのつけ麺を食べるかと聞かれたら、
た。少し前に子供に私が作る好きな食べものを尋ねたとこ
色々と紹介をさせていただきましたが、
即答で杏樹亭と答
ろ、
「味噌汁!」。少し寂しい気もしましたが、
何年か後大人
えると思います。素晴らしいお店に出会えたことにお店・
になったときに、
何か思い出の味を与えてやれていればと
先輩に感謝をしています。
思っております。
16
HIROSHIMA
今 年は大 曲の花 火が1 9 1 0
︵明治 ︶年に始まってから100
月 、県 内 業 者のほ
6
組 織し、
ドイツのボン市に出 向 き、
動し、
さらに大 曲の花 火の真 骨 頂
る日本の花火にボン市民たちは感
これ が ド イツで 広 く 知 ら れる
きっかけになる。その後 1 9 8 7
観 客 数は昨 年 を 上 回 り 過 去 最 多
り、
開催100年の節目を祝った。
約 5 0 0 0 発の花 火 を 打 ち 上 げ
の 万人。
理事長、
故川村雅美氏のデ
ザインで、
モニュメント名﹃ 平
世 界 連 邦 宣 言 記 念 塔 、平
県 、広 島 市が、市 民で作る
元財界の協力により、
広島
え、国 連から初めて事 務 総 長 、米
要 人が来 広 され、
一般 市 民 ととも
に平 和 を 願 う 祈 りの式 典が盛 大
に開催されました。
和の都 市で あ ること を 確
園内に設置されました。
認 する趣 旨の下に平 和 公
を理事会に提案されました。
しかし 年の歳 月 が 経
ち 、最 近の痛み具 合は、先
その式典に先立ち、㈱共美工芸
の山 縣 理 事より上 記テーマの議 題
私たちを取り巻く経営環
昨今、
境は大 変 厳しい中にあ り まして、
すんなりとは議決されませんでし
たが、氏の強い志が各 理 事の心 を
動かし 月 日の理事会に於 いて
16
北の一地 方で作った 花 火が大 都 会
アメリカでは自由の女神像建立
100年を記念するイベントで、
東
テーマに情 緒 豊かな明 治・大 正・昭
特 別 花 火では﹁ふるさと賛 歌 ﹂を
げられた。締めくくりの100年
約 2 5 0 0 発で構 成 した 呼び
物の大 会 提 供 花 火 は、幅 5 5 0
ニューヨークの夜空を彩った。大曲の
和の名作花火も再現され、 万人
の菊が開花した。
花火は日本一である事は
〝世界一の花
の観客を魅了した。
年 よ り 3 0 0 0 発 多い約
を知るものとしては寂しい限りで、
ナーとしての故川村雅美氏の業績
ることを明記した各会員名簿の看
きました。当協会の奉仕作業であ
とを伺い、
喜んで受け入れていただ
1 8 0 0 0 発の花 火が夜 空 を 彩
特に今 年 度は
板 を 設 置し、広 島 市 管 理 課 長、当
げたところ、広
説 明を申し上
る 事 にな り ま
ように改 修 す
典に間に合 う
言 う こ とで 式
く掲載いただきました。
お 陰 さ まで綺 麗に復 元でき た
﹃ 平 和の塔 ﹄を 地 元 新 聞にも 大 き
組んでいただきました。
の中、心 をこめて改 修 作 業に取 り
足 場 架 設 、養 生から始め石工、
左官、
塗装作業と、
近年にない猛暑
トをきりました。
安全祈願行事を行い工事のスター
協会理事全員出席の下、現地にて
いでございます。
広 島にお 越 しの節は是 非 平 和
公園にお立ち寄りいただければ幸
満たされた思いでした。
さるお顔が目に浮かび久しぶりに
村大先輩の嬉しそうに喜んでくだ
に出 向 き 趣 旨
先ず管理者
である広 島 市
した。
島 市としても、
平 和 な 世の中で私 たち 会 員 各
社が全力で腕を振るえるステージ
理事長 孝野孝男
広島ディスプレイ協会
気になっていた
が次々と舞い込むことを願い、
故川
澤口康孝
秋田県ディスプレイ協会
80
メートルにわたって豪 華に打 ち 上
火〟
と言っても過言ではないと思う。
︵お
来年は是非おざってたんせ!
こし下さい!︶
28
物 件 で あ るこ
被爆
80
第 回 全 国 花 火 競 技 大 会﹁ 大
曲の花 火 ﹂は 月 日、大 仙 市 大
8
曲の雄物川河川敷で開かれた。昨
84
周年と
輩理事長として又、
デザイ
35
ドイツの夜 空に沢 山の日本の花 火
年にベルリン7 5 0 周 年 記 念で又
作 品 そのものは当 協 会
年の歴 史の中で 代 目
決定いたしました。
である
〝創造花火〟
に酔いしれた。
広 島 県 民にとって、毎 年 月
日は、
一言では、
言いあらわせない特
周 年 と な る 、筋 目の年 を 迎
2
和の塔 ﹄、1 9 7 4 年に地
6
国 大 使 をはじめ、多 くの国 内 外の
爆
別な祈りの日です 。更に今 年は被
8
た。上 空で丸 く 開 き、色が変 化 す
独親善大曲の花火実行委員会﹂を
か、
国内の名だたる花火業者で﹁日
1979年
日本の花火は欧米でももてはや
さ れ た 。特 に 大 曲 の 花 火 は 、
までもない。
質でも最高のレベルである事はいう
大 会としても歴 史は古 く、競 技の
響を与えている。又、
現存する花火
全 国の各 種 花 火 大 会に大 き な 影
火は﹁ 文 化・芸 術 ﹂として根 付 き 、
言われた花 火だが、今や大 曲の花
当 初は地 主 さん達の
〝 道 楽 〟とも
年の記念すべき年を迎えた。大会
43
7
18
19
65
65
45
日本の花火は、芸術性と技術で世界一
平和公園内の
『平和の塔』改修
AKITA
全国の会員のみなさんから、
イチ押しのスポット・イベント
を紹介していただきます。
株式会社 ベルアドワイズ(東京)
社は創業以来、時代のニーズを先取
体制を整えております。今後もあらゆる広告・
ディスプレイ・POP市場における新素材の用
レンジする、
「ニーズ創造カンパニー」
でありた
途開発、販売を行って参りました。
いと考えています。
この機に、皆様方からのご
近年は、環境問題への社会の関心の高ま
指導により、更に鋭意努力して参る所存でご
当 りする提案型企業として、看板・広告・
販促物市場に旺盛な好奇心で意欲的にチャ
りを受け、環境対応商品の開発にも積極的
ざいますので、何卒ご厚誼ご鞭撻を賜りますよ
に取り組んでおり、業界初のエコマーク認定
う、
よろしくお願い申し上げます。
を取得したディスプレイ用資材の販売も新た
に展開しています。
また、
グローバル経済の進
展への対応にも注力し、
ディスプレイコンテン
ツの多言語翻訳サービスにより、販促資材の
みならず時代が求める新たなサービスも展開
しております。弊社が取り扱う商品は、
ディス
プレイ資材やPOP素材等を総合的に提案す
るカタログ
『サインウェブ』
(掲載商品約1万5
千点)
を軸にWeb上でも展開しており、様々な
千代田区鍛冶町2-4-5 オオタニビル3F
お客様のニーズにワンストップで対応できる
代表取締役
株式会社ベルアドワイズ
小森弘道
連合会の今年のおもなうごき
(平成22年の日デ連のおもな活動を掲載します)
ディスプレイ地域フォーラム2010「第3回地域活性化事業in熊本」が開催された。
3月12日
テーマは、
「くまもとを元気にする
「街」の資産発掘」
で、観光とディスプレイとのかかわり
をめぐって基調講演、
パネルディスカッションが行われた。
4月9日
5月18日
5月27日
21
名古屋徳川美術館にて、
「第3回 全国青年交流会」
が開催された。東京、大阪に続
き、第3回ということもあり、交流の輪がますます広がった。
愛知名古屋ディスプレイ協同組合創立50周年記念式典・祝賀会が開催された。
第42回通常総会を群馬で開催し、平成21年度の事業報告・収支決算、22年度の事
業計画・収支予算案等を承認した。
6月18∼21日
9月25∼28日
2回にわたって上海万博視察会が行われた。第1回は27名、第2回は26名の参加者
9月16∼18日
第5回AFECA総会
(マカオ)
に、浜田会長を含む総勢5名が参加した。
があり、数館の予約入場が行われ好評だった。
ニッポンディスプレイへの広告は下記へ
「職長・安全衛生責任者教育」講習会
2010年も残りあと僅か、皆様にとって今
けました。オンライン上では、近年のネットワー
てくるのは、更新の頻度からか? それとも フ
年はどのような1年だったでしょうか?
ク フリー 化で実現したさまざまな無料サービ
リー だからか!? 今しばらく目が離せません。
私事ですが、今年の春からTwitterを始め
スが、
グローバルコミュニティーの形成⇒巨
超スピードで進化を遂げるオンラインビジネ
ています。数年前、会社のWebsiteの責任
大ビジネス化を実現している。アイデア次第
ス、
これを駆使した新しいビジネス展開の具
者、
いわゆる ウェブマスター となってから、
そ
で誰にでもそのチャンスが!! この現実を知り、
現化は、私よりフレッシュな若い世代に引き
れまで殆ど無知であったインターネットについ
驚きと同時に新しいビジネスへの可能性を強
継ぐとして、少なくともその挑戦を理解し、背
て知ろうと、
ブログを始めたりWebsiteを自作
く感じました。私たちのステージ、
リアルコミュ
中を押してあげられる先輩でありたい、
などと
したりと、経験を通じてスキルUPを図ってきま
ニケーション機会創出において、パラダイム
今回 ツイート
(つぶやき)をしておきます。
した。今では、新しいしくみが登場するとすぐ
シフトが可能ではないか?と。
最後に、本号発行にあたり多くの方々のご
挑戦出来るまでに!! とはいえ、
オンライン上
冒頭のTwitter、参加している多彩な著名
協力を頂きありがとうございました。
で起こる真の能力を理解するまでには・・・??
人、
ライブ感覚、140字以内という手軽さ
今年の初め、友人の勧めで
『フリー∼〈無
等々、
これまでの常識を超えた可能性を感じ
料〉
からお金を生みだす新戦略(クリス・アン
るコミュニケーションツール。体験してみると、
ダーソン 著)』
を読み、
とても大きな影響を受
意外にも実に 人間くさい! 息遣いまで感じ
8月 9月
幹部会
開催 8月3∼4日
開催 8月26日
会場 大阪産業創造館(大阪)
会場 東京屋外広告ディスプレイ健康保険組合強
講師 小野芳史
羅荘(神奈川)
受講 23名
出席 浜田
(会長)
田口
(副会長)清水・渡辺・橋川・
土井・後藤(常任理事)奥下・永田(理事)田中(専
務理事)古川
(事務局)
広報委員会
議題 ①会務報告 ②事業報告 ③その他
開催 8月25日
会場 ディスプレイ連合会 会議室
出席 永田(委員長)横田(副委員長)早野・居場・
綿谷・篠崎(委員)松尾・荒川・荒川・麻生・鈴木(専
門委員)
田中
(専務理事)古川
(事務局)竹内(竹内
編集事務所)恩川
(日本印刷)
議題 ①9
・10月号の進捗状況 ②11・12月号の編
集企画について ③その他 ND「原稿」募集
機関誌ND
(Nippon Display 年6回発行)
で
は、連合会からの一方通行な情報提供だけで
なく、広く会員・構成員の皆さまからの原稿を募
集しております。ディスプレイに関するご意見、
日々の出来事を綴ったエッセイなど、特にジャン
ルを問いません。氏名・所属を明記のうえ、事
務局
(kouho@display.or.jp)
までご連絡くださ
い。
広報委員会委員
㈱ムラヤマ 麻生 勝
ケーエスエム
賛 助 会 員 募 集 中
23
22
24