平成19年度事業報告書 - 日本音楽スタジオ協会

平 成 19 年 度
事 業 報 告 書
1.音楽スタジオ事業に関する調査及び研究
(1)音楽スタジオ事業の基盤となる音楽産業の現状及び将来性についての調査及び研究
①関連団体、音楽業界誌などの資料により、音楽制作の市場規模などの調査を実施した。
(2)スタジオ使用の実態調査及び研究
①8月、音楽スタジオ事業に関する調査報告書を編纂するため、法人正会員社の売上規模、稼働
状況等に関する「第6回音楽スタジオ事業経営実態調査」を実施した。
調査内容:売上と粗利益率の推移、稼働時間と時間単価の推移、スタジオ事業の問題点、
Pro Tools使用の現状、2chマスター以降の使用メディア
(3)音楽スタジオ事業従事者の雇用に関する調査及び研究
①3月、過去1年間に於ける事務職、営業職、技術職に区分した新規採用調査を実施した。
2.音楽スタジオ事業に関する研修会及びセミナー等の開催
(1)音楽スタジオ事業の基盤となる音楽産業の各分野に関する研究およびセミナーの開催
① 5月11日(金)、スタジオ経営者及びマネジャーを対象として、スタジオ経営の実態に関する
問題点を把握し、対応策を検討することを目的とする「第2回スタジオ意見交換会」を東放学
園音響専門学校・渋谷校舎2F2A1教室に於いて実施した。
司会進行:吉川 浩司氏(営業委員会委員長)
内
容:(1)Pro Toolsの運用基準について
(2) レンタルスタジオの現状
参 加 者:19名
(2)エンジニア&マネージャーを対象とした海外研修ツアーの実施
①3月13日(木)から20日(木)の日程で、 musikmesse2008 (楽器と音響機器見本市/フラ
ンクフルト)及びスタジオ(ベルリン)の視察を目的とする「 musikmesse2008 /エンジニア
&マネージャー研修ツアー」を実施した。
訪問都市:フランクフルト&ベルリン
研修内容:1.musikmesse2008視察
2.ベルリンに於けるレコーディングスタジオおよび
フィルハーモニーホール視察
3.ノイマン社との交流
参 加 者:14名
3.音楽スタジオ事業に関する人材育成
(1)エンジニアの質的向上を図るため、国内の専門家を講師とする研修会等の実施
①10月23日(火)、レコーディングエンジニア、マスタリングエンジニアを対象とし、良質なサ
ラウンド環境を体験することを目的とした「SONAリスニングルーム見学会」を実施した。
会
場:株式会社ソナ リスニングルーム
内
容:1.THXレギュレーション説明
2.マルチchサラウンド試聴
講
師:浅賀 達也氏、池田 篤郎氏(株式会社ソナ)
参 加 者:18名
②11月28日(水)、レコーディングエンジニアおよびオーサリング、エンコードを担当してい
るマスタリングエンジニアを主な対象とした「サラウンド勉強会」を実施した。
会
場:東放学園音響専門学校・渋谷校舎3F 3A2教室
内
容:DTSおよびDolbyの現状と今後の動向
講
師:近田 まり子氏(dts Japan株式会社)
- 1 -
中山 尚幸氏(Dolby Japan 株式会社)
参 加 者:31名
③1月31日(木)、 NHKコンテンツ技術センター番組技術開発との協議により、エンジニアを
主な対象とする「第21回NHK技術交流会」を実施した。
会
場:NHK放送センター 西館4F CA-421(オーディションルーム)
テ ー マ:「スタジオ以外の音楽制作」
~5.1chと2chの互換性~
内
容:1.紅白歌合戦の概要
2.ホールでのクラッシック・オペラの収録
3.広島原爆広場での野外コンサートの外録
4.サラウンドダウンミックスについての考え方
・2chとのコンパチ/受信機のダウンミックス係数
・同じ係数によるダウンミックスステレオの確認手法etc.
参 加 者:28名
④2月1日(金)~2日(土)、マスタリングエンジニアを主な対象とし、 CDのスタンパー製造工
程からパッケージの完成までの把握を目的とする「メモリーテックつくば工場見学会」を実施
した。
会
場:メモリーテック株式会社つくば工場
内
容:Ⅰ.座学
(1)工場概要
担当:佐々木 俊光氏
(2)スタンパー製造工程
担当:小山 高志氏
(3)成形工程
担当:沼能 隆氏
(4)特性評価、音質評価
担当:相田 亘氏
Ⅱ.工場見学
(1)スタンパー製造工程
(2)成形工程
(3)試聴室見学
(4)印刷工程
参 加 者:23名
⑤2月28日(木)、 JAPRS主催第2回機器内覧会の付帯企画として、レコーディングスタジオ、
放送、建築音響、 Dolby、DTS、AESからの視点によるエンジニアを対象とする「サランドセ
ミナー」を実施した。
会
場:専門学校東放ミュージックカレッジB2Fライブホール CROSS ROAD
司
会:浜田 純伸氏(メモリーテック株式会社)
プレゼンテーター:内沼 映二氏(株式会社ミキサーズラボ)
深田
晃氏(NHK放送技術局)
浅賀 達也氏(株式会社ソナ)
池田 篤郎氏(株式会社ソナ)
近田 まり子氏(dts Japan株式会社)
中山 尚幸氏(Dolby Japan 株式会社)
亀川
徹氏(東京芸術大学)
参 加 者:63名
⑥2月29日(金)、JAPRS主催第2回機器内覧会の付帯企画として、演奏者の実演によるライブ
レコーディングとPAミキシングの内容を把握させることを目的として、エンジニア及び音響学
科系専門学校学生を対象とするセミナー「 VENUEを使用した実践ライブレコーディング」を
実施した。
会
場:専門学校東放ミュージックカレッジB2Fライブホール CROSS ROAD
司
会:横田 淳氏(東放学園音響専門学校)
録音ミキサー:熊田 好容氏(ヒビノ株式会社)
PAミキサー:芝崎 素光氏(株式会社サンフォニックス)
参 加 者:62名
⑦2月29日(金)、JAPRS主催第2回機器内覧会の付帯企画として、エンジニア及び音響学科系
専門学校学生を主な対象とするセミナー「機器の歴史と録音の変遷」を実施した。
会
場:専門学校東放ミュージックカレッジB2Fライブホール CROSS ROAD
司
会:石野 和男氏(株式会社サウンドインスタジオ)
講
師:菊田 俊雄氏(音響芸術専門学校)
千葉 精一氏(尚美学園大学)
- 2 -
青木 輝彦氏(元キングレコード株式会社)
山本 隆彦氏(タックシステム株式会社)
参 加 者:43名
(2)エンジニアを対象とした機器メーカーによる新機器についての研修会の実施
①2月28日(木)・29日(金)、専門学校東放ミュージックカレッジ及び賛助会員11社の協力
を得、エンジニア、専門学校生、一般を対象として、コンソール、スピーカー、マイクロホン、
Pro Tools関連機器等の展示及び技術セミナーの開催を目的とした「第2回JAPRS機器内覧会」
を実施した。
会
場:専門学校東放ミュージックカレッジ 2F、B1F、B2F
内
容:1.2F「DigiLounge」Pro Tools 関連セミナー及びサードパーティ、ディラー
機器展示
出展社:株式会社サンミューズ、タックシステム株式会社、デジデザイン /
アビッドテクノロジー株式会社、メディア・インテグレーション株
式会社、Waves 、宮地楽器
2.B1F「スピーカー試聴コーナー」(ラージ&スモール)
出展社:株式会社エレクトリ、オタリテック株式会社、ゼネラル通商株式会
社、株式会社タイムロード
3.B2Fロビー「機器展示コーナー」
出展社:株式会社イーブイアイオーディオジャパン、株式会社エレクトリ、
オタリテック株式会社、ゼネラル通商株式会社、ソリッド・ステー
ト・ロジック・ジャパン株式会社、株式会社タイムロード、ティア
ック株式会社
参 加 者:168名
(3)資格認定制度に基づく第6回JAPRS認定サウンドレコーディング技術認定試験の実施
①4月5日(木)、「2007年度版問題集」(B5判212頁)を発行した。この問題集巻末には
補助資料として59頁の技術資料集を制作し付加した。
②4、5月、受験案内パンフレット、受験申請書、団体受験マニュアル、Web用メールフォーム
等を作成し、団体受験及び個人受験申請者に対応した。
③5月、資格認定制度委員会内に問題作成小委員会を組織し、認定試験問題を作成した。
④6月、受験申請者に対する受験票及び団体受験会場に対する問題用紙、マークシート、受験者
リスト等を作成し、実施に向けて対応した。
⑤7月1日(日)、賛助会員専門学校及び会員外専門学校の協力を得、札幌、仙台、福島、新潟、
東京、名古屋、四日市、大阪、広島の9地区20ヶ所の団体受験会場に於いて認定試験を実施
した。
受験申請者数:595名、受験者数:535名。
⑥9月、受験者に対して認定証カード及び成績証明書を作成し、交付した。
⑦3月、平成20年6月に実施する「第7回JAPRS認定サウンドレコーディング技術認定試験」
を控え、告知ポスター及び受験案内パンフレットを作成し、団体受験候補先に配付した。
⑧3月20日(木)、協会技術マニュアル「サウンドレコーディング技術概論・改訂版」第5刷
を発行した。
(4)資格認定制度に基づく第4回JAPRS認定Pro Tools技術認定試験の実施
①5月、9月2日(日)に実施する認定試験を控え、告知ポスターを作成し、団体受験候補先及
び法人正会員スタジオに配付した。
②6月、受験案内パンフレット、受験申請書、団体受験マニュアル、Web用メールフォーム等を
作成し、団体受験及び個人受験申請者に対応した。
③6月20日(水)、初級編、中級編に区分された「2007年度版問題集」(B5判191頁)を
発行した。
④7月、資格認定制度委員会内に問題作成小委員会を組織し、認定試験問題を作成した。
⑤8月、受験申請者に対する受験票及び団体受験会場に対する問題用紙、マークシート、受験者
リスト等を作成し、実施に向けて対応した。
⑥9月2日(日)、賛助会員専門学校及び会員外専門学校の協力を得、札幌、仙台、新潟、東京、
横浜、名古屋、大阪、広島、博多の9地区16ヶ所の団体受験会場に於いて認定試験を実施し
- 3 -
た。
受験申請者数:628名、受験者数:524名
⑦10月、受験者に対して認定証カード及び成績証明書を作成し、交付した。
(5)専門学校への特別講師派遣
①8月1日(水)より2月3日(日)の期間で、賛助会員専門学校に於ける学生を対象とした特
別レコーディングセミナーの実施に際し、講師を派遣した。
内容及び講師は、
8月1日(水) 専門学校デジタルアーツ仙台
「レコーディング&ミックスダウンセミナー」吉田 保氏(フリーランス)
2月2日(土) キャットミュージックカレッジ専門学校
ビジュアルアーツ専門学校・大阪
専門学校ESPエンタテインメント
「レコーディングセミナー」
吉田 保氏(フリーランス)
2月3日(日) ビジュアルアーツ専門学校・大阪
キャットミュージックカレッジ専門学校
専門学校ESPエンタテインメント
「ミックスダウンセミナー」
吉田 保氏(フリーランス)
(6)専門学校の学生を対象とした音楽スタジオ研修会等の実施
①エンジニア人材育成プログラムとして、正会員スタジオ 2社の協力により、アシスタントエン
ジニアを目指す専門学校2年生以上を対象に、レコーディングスタジオに於ける現役エンジニ
アによる実践講座(セッション開始前のスタジオセットアップおよびPro Toolsオペレートとミ
ックスダウン・デモに限定)を学ぶ「第8回新プロ・エンジニア養成セミナー」を東京、大阪
地区に於いて、実施した。
[第8回新プロ・エンジニア養成セミナー①]
日 程:6月2日(土)~6月3日(日)
東京地区会場:アバコクリエイティブスタジオ302st
エンジニア :吉田 保氏
アシスタントエンジニア:篠原 麻梨氏
参加者:9校 81名
[第8回新プロ・エンジニア養成セミナー②]
日 程:6月9日(土)
大阪地区会場:スタジオグルーヴAst
エンジニア:吉田 保氏
アシスタントエンジニア:石山 晶規氏
参加者:2校 24名
②6月24日(日)、法人正会員スタジオ6社及び賛助会員1社の出展により、音楽スタジオ及
び関連する企業への就職を目指す専門学校2年生以上を対象とし、各社の概要、業務内容、望
まれる人材等についての説明会「2007年JAPRS企業説明会」を東放学園音響専門学校に於
いて実施した。
参 加 者:13校109名
参加企業:株式会社エムアイティギャザリング、株式会社音響ハウス、
株式会社サウンドインスタジオ、株式会社サウンド・シティ、
株式会社バーニッシュ、株式会社ミキサーズラボ、株式会社サンフォニックス
③1月26日(土)、大阪地区専門学校学生を対象とする「業界企業合同説明会2008」に対し、講
師を派遣した。
会
場:キャットミュージックカレッジ専門学校本館ホール
内
容:音響、照明、放送系、制作系の職種を目指す学生に対する説明会
講
師:吉井 聡氏(株式会社ミキサーズラボ)
参 加 者:200名
④3月1日(土)、音楽スタジオのアシスタントエンジニアを目指している専門学校1年生を
対象として、スタジオ業界に精通する方々及び現役アシスタントエンジニアを講師とし、業界
概要、職種別業務内容、望まれる人材像等について具体的に把握してもらうことを目的とした
講演会「2008年JAPRS新プロ・エンジニア研修会」を飯田橋・東京都しごとセンター地下
- 4 -
講堂に於いて実施した。
受講者:14校123名
講演内容及び講師は、
「2008年JAPRS新プロ・エンジニア研修会にあたって」吉田 保専門学校委員会・委員長
「レコーディングに関わるスタジオ」
江下 規彦氏(株式会社バーニッシュ)
「エンジニアの魅力と望まれる人材像」
吉田 保専門学校委員会・委員長
「現役アシスタントエンジニア特別コーナー」
司会・脇田 貞二専門学校委員会・副委員長
アシスタントエンジニア:古賀 健一氏(株式会社青葉台スタジオ)
鈴木 寛明氏(株式会社バーディハウス)
田淵 章宏氏(メモリーテック株式会社スタジオ事業部)
見元 李衣氏(株式会社サンライズミュージック)
「資格認定制度について」
井良沢 元治専門学校委員会・副委員長
「専門学校委員会からのインフォメーション」 脇田 貞二専門学校委員会・副委員長
(7)企業説明会への出展
①5月29日(火)、株式会社昭栄広報が主催する「アート&クリエイティブ企業説明会」に協
会ブースを出展し、音楽関連業界への就職を希望する大学生、短大生、専門学校生及び一般を
対象に業界の企業説明会を行った。
会
場:東京都立産業貿易センター 浜松町館 5F
スタッフ:清水 三義氏(株式会社青葉台スタジオ)
目等
進氏(株式会社フリーダムスタジオ)
吉田
保氏(個人正会員)
参 加 者:大学生、短大生、専門学校生及び一般
(8)専門学校の教員を対象とした研修会
①11月22日(木)・23日(金)、専門学校の教員を対象として、「第7回専門学校委員会
担当者研修会」を株式会社ソニー・ミュージックマニファクチュアリング吉田工場に於いて実
施した。
内 容:CD、DVD、BDの生産工程に関する座学及び工場見学
参加者:11名
4.音楽スタジオ事業に関する機材及び技術の調査及び研究並びに開発
(1)機材情報及び技術情報の調査及び研究
①11月14日(水)、レコーディングエンジニア、マスタリングエンジニアを対象とした SONY
デジタルピークメーター「DMU-7000説明会」を実施した。
会
場:東放学園音響専門学校・渋谷校舎2F 2A4教室
担
当:柿崎 景二氏(株式会社ソニー・ミュージックコミュニケーションズ)
参 加 者:12名
②2月28日(木)、JAPRS主催第2回機器内覧会の付帯企画として、エンジニア及び一般を対象
とする「最新機材セミナー」を実施した。
会
場:専門学校東放ミュージックカレッジB2Fライブホール CROSS ROAD
司
会:藤田 厚生氏(有限会社エフ)
プレゼンテーター:山口 由晃氏(株式会社イーブイアイオーディオジャパン)
町田 幸紀氏(株式会社エレクトリ)
石井 久雄氏(オタリテック株式会社)
松岡 良典氏(ティアック株式会社)
参 加 者:28名
5.音楽スタジオ事業に関する技術及び仕様の標準規格の調査及び策定
(1)音楽録音の技術的仕様及び周辺機器類の仕様の標準化
- 5 -
①8月、平成19年3月に発行した「 Pro Tools に関わる使用メディアの運用基準Ver.2.01 」
に関して、現状のデータの二重化、記録メディア添付シートの使用、Pro Toolsデータの転送等
について、正会員スタジオにアンケート調査を実施し、現状の実態を集約した。
(2)技術シートなどの標準化
①Pro Toolsセッションシートを頒布した。
(3)ハードディスク収納ケースの標準化
①12月、Pro Toolsに使用される外付タイプのハードディスクが収納できる統一規格サイズのケ
ース「JAPRS HDD-BOX 」を作成し、非会員を含めて頒布を開始した。
(4)音響設計に関する基礎知識の標準化
①平成18年1月に発行したJAPRS推奨「音楽録音スタジオにおける音響設計ガイドブック」を
継続して頒布し、3月19日(水)に第2刷を発行した。
6.音楽スタジオ事業に関する内外関連機関等との交流及び協力
(1)音楽制作関連団体との情報交換を行う協議会等の開催
①社団法人日本ポストプロダクション協会( JPPA)が主催し、編集技術者の質的向上を目的と
して制定し、映像・音響作品及び編集技術者を推奨し、表彰する第12回「 JPPAアウォード
2008」を後援した。また、要請により審査委員を2名選出し、協力した。
審査委員:目等
進氏(株式会社フリーダムスタジオ)
脇田 貞二氏(東放学園音響専門学校)
②日本プロフェショナルオーディオ協議会(PAS)7団体の一員として、 PAS運営委員会に参加
し、情報交換を行った。
③映像関連団体月例連絡会議に参加し、情報交換を行った。
④1月31日(金)、NHK放送センターに於いて「第21回NHK 技術交流会」を開催し、技術情
報の交換を行った。
会
場:NHK放送センター 西館4F CA-421(オーディションルーム)
テ ー マ:「スタジオ以外の音楽制作」-5.1chと2chの互換性-
内
容:1.紅白歌合戦の概要
2.ホールでのクラッシック・オペラの収録
3.広島原爆広場での野外コンサートの外録
4.サラウンドダウンミックスについての考え方
・2chとのコンパチ/受信機のダウンミックス係数
・同じ係数によるダウンミックスステレオの確認手法etc.
参 加 者:28名
(2)オーディオ関連機器展示会などへの協力
①6月5日(火)より7日(木)、関連団体である社団法人日本映画テレビ技術協会が主催し、
東京北の丸公園・科学技術館に於いて開催された「映画テレビ技術2007」については、日
本プロフェショナルオーディオ協議会( PAS)が特別協力として運営に参加し、 PASの一員と
してプロオーディオ関連企業に対する出展の促進に協力した。
7.音楽スタジオ事業に関する表彰制度の拡充
(1)日本プロ音楽録音賞の実施
①「日本プロ音楽録音賞」は、平成5年に当協会が制定した「JAPRS録音賞」を出発点とし、音
楽制作、録音に対する認識を高め、音楽産業の更なる質の向上、録音技術者の地位の確立など
を目的として平成6年より実施されているもので、社団法人日本音楽スタジオ協会(JAPRS)、
日本ミキサー協会(JAREC)、社団法人 日本オーディオ協会(JAS)及び社団法人 日本レコ
ード協会(RIAJ)並びに演奏家権利処理合同機構Music People's Nest (MPN )の5団体が主催
し、日本放送協会(NHK)、社団法人日本民間放送連盟(NAB)の協賛及び経済産業省の後
援、サウンド&レコーディング・マガジン、CDジャーナル、スウィングジャーナル、ステレ
オサウンド、レコード芸術の賛助並びにビクターエンタテインメント株式会社、東放学園音響
専門学校の協力により「第14回日本プロ音楽録音賞」を実施し、12月6日(木)音の日に
虎ノ門パストラルに於いて授賞式及び音の日のつどいパーティを行った。厳正な審査の結果、
- 6 -
各部門1作品の最優秀賞作品とベストパフォーマー賞として1作品が選定された。部門別の授
賞者は以下のとおり。
【最優秀賞】
◆部門A:「CDパッケージメディア」クラッシック、ジャズ等
《作品》「ファイナル・オーケストラ・スペシャル・ライブ オーボエ協奏曲集」
(SICC-10045 )より「アルビノーニ:オーボエ協奏曲集 変ロ長調Op7-3
第1楽章:アレグロ」 宮本 文昭、東京都交響楽団
Sony Music Japan International Inc. より発売
メイン・エンジニア:鈴木 浩二
株式会社ソニー・ミュージックコミュ二ケーショズ
マスタリング・エンジニア:鈴木 浩二
株式会社ソニー・ミュージックコミュ二ケーショズ
アシスタント・エンジニア:波多腰 英靖
株式会社ソニー・ミュージックコミュ二ケーショズ
◆部門B:「CDパッケージメディア」ポップス、歌謡曲等
《作品》「風の詩を聴かせて」(VICL-36800)より「風の詩を聴かせて」桑田 佳祐
ビクターエンタテインメント株式会社より発売
メイン・エンジニア:中山 佳敬
ビクターエンタテインメント株式会社
マスタリング・エンジニア:小島 廉太郎 FLAIR MASTERRING WORKS
アシスタント・エンジニア:髙須 寛光
ビクターエンタテインメント株式会社
◆ 部門C:「ニューパッケージメディア」 DVD-Audio、 DVD-Video、SACD (2ch ステレオ)
《作品》「Sara Smile 」(PCCY-60003 )より「Fragile 」市原 ひかり
株式会社ポニーキャニオンより発売 SACD
メイン・エンジニア:川崎 義博
株式会社ポニーキャニオン
マスタリング・エンジニア:川崎 義博
株式会社ポニーキャニオン
◆部門D:「ニューパッケージメディア」 DVD-Audio、 DVD-Video、SACD (マルチch サラウンド)
《作品》「Rock Opera2」(TOBF-5527 ・28 )より「Lookin'Back 」矢沢 永吉
株式会社EMIミュージック・ジャパンより発売 DVD-Video
メイン・エンジニア:篠笥 孝
株式会社ソニー・ミュージックコミュ二ケーショズ
マスタリング・エンジニア:篠笥 孝
株式会社ソニー・ミュージックコミュ二ケーショズ
アシスタント・エンジニア:宇納 真也
株式会社音
◆部門E:「放送メディア」
《作品》「ハイビジョン特集」より
「冨田 勲 仏法僧に捧げるシンフォニー~鳳来寺山63年目の再訪~」
NHK 衛星ハイビジョン BS-hi 5.1ch 2006年11月22日放送
メイン・エンジニア:深田 晃
NHK 放送技術局 コンテンツ技術センター
番組技術開発
セカンド・エンジニア:西村 大介
NHK 放送技術局 報道技術センター中継
セカンド・エンジニア:小野 良太
NHK 放送技術局 コンテンツ技術センター
番組技術開発
セカンド・エンジニア:吉田 英人
NHK 放送技術局 報道技術センター中継
◆ベストパフォーマー賞
《作品》「幻世~まぼろよ~」(WHSP-1025)より「うららか」綺 羅
アーティスト:綺 羅
8.音楽スタジオ事業に関する情報収集及び提供
(1)会報の発行
①会報誌「JAPRS」を5月に初夏号、1月に新春号として発行した。
初夏号内容:平成19年JAPRS新年会
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「特別レコーディングセミナー」レポート
「2007年JAPRS新プロ・エンジニア研修会」レポート
JAPRSセミナー
「これからのマスターメディア(マスタリング最新情報)」レポート
「第20回NHK技術交流会」レポート
「スタジオ間の素材音源伝送サービス検証会」レポート
「会員動向」
新春号内容:「会長年頭挨拶」
「平成19年度通常総会&懇親会」レポート
「第8回新プロ・エンジニア養成セミナー」レポート
「第6回JAPRS認定サウンドレコーディング技術認定試験」実施報告
「2007年JAPRS企業説明会」レポート
「特別レコーディングセミナー」レポート
「第4回JAPRS認定Pro Tools 技術認定試験」実施報告
「第7回専門学校委員会担当者研修会」レポート
「サラウンド勉強会」レポート
「第14回日本プロ音楽録音賞授賞式」レポート
「第14回日本プロ音楽録音賞審査委員講評」
「音の日のつどいパーティ」レポート
「会員動向」
(2)技術資料集の発行
①4月5日(木)、2007年度版「サウンドレコーディング技術認定試験問題集」(B5判212
頁)巻末に59頁の技術資料集を付加して発行した。
資料内容:1.電気の基礎知識
2.規格表
3.定番の音響機器
4.音楽に関わる基礎知識
5.録音の歴史
6.音楽スタジオ関連年表
②6月20日(水)、2007年度版「Pro Tools技術認定試験問題集」(B5判191頁) を発行し
た。
③3月19日(水)、音楽録音スタジオにおける音響設計のポイントを解説した「音楽録音スタ
ジオにおける音響設計ガイドブック」の第2刷を発行した。
④3月20日(木)、録音に関わる協会技術マニュアル「サウンドレコーディング技術概論・改
訂版」の第5刷を発行した。
(3)JAPRS DATA BOOK 2007の発行
①7月20日(金)、会員社のスタジオ、スタッフ、所有機材及び個人会員、賛助会員のデータ
を収蔵する協会年鑑誌「JAPRS DATA BOOK 2007 」を発行した。
(4)インターネットの有効的な活用の推進
①情報公開、情報伝達の普遍的な手段となっているインターネットの利用については、会員相互
の情報交換及び協会内外への情報発信を目的としたメールサーバー、グループウエア、Webサ
ーバー(会報、会員リスト、協会インフォメーション)の有効的な活用と会員情報に関するデ
ータベースを更新した。また資格認定制度に基づく技術認定試験の出願の際、個人受験者用に
Webのメールフォームを開設し対応した。
URL
http://www.japrs.or.jp
E-mail
japrs@japrs.or.jp
②「インターネットによる公益法人のディスクロージャー」に準拠し、ホームページ上に情報公
開を行った。
掲示内容:1.定款
6.正味財産増減計算書
2.役員名簿
7.貸借対照表
3.社員名簿
8.財産目録
4.事業報告書
9.事業計画書
5.収支計算書
10.収支予算書
- 8 -
9.前各号に掲げるもののほか、本会の目的を達成するために必要な事業等
(1)会員の入会促進
①未加入音楽スタジオ及び機器メーカー等に協会資料を送付する等の活動を実施した。本年度の
新加入者は、法人正会員3社、個人正会員1名、賛助会員Ⅰ1社であった。
(2)本会の社会的認知を進めるための音楽業界誌・雑誌等を利用した広報活動
①株式会社リットーミュージック発行の「サウンド&レコーディングマガジン(5月15日発行
・6月号)」に第6回サウンドレコーディング技術認定試験の告知広告を出稿した。
②株式会社リットーミュージック発行の「サウンド&レコーディングマガジン(6月15日発行
・7月号)」に、第4回Pro Tools技術認定試験の告知広告を出稿した。
③オリコン・エンタテインメント株式会社発行の「オリジナルコンフィデンス(12月31日発
行・新年号)」に、巻頭特集“2008 LEADER'S MESSAGE ”として会長年頭挨拶を出稿した。
④オリコン・エンタテインメント株式会社発行の「オリジナルコンフィデンス(1月2日発行・
新年号)」に、年始広告を出稿した。
⑤株式会社映像新聞社発行の映像新聞(1月7日号)に年始広告を出稿した。
(3)会員相互の親睦会及び関連団体との交流活動の実施
①5月24日(木)、白金台 ザ・ハウス白金に於いて、通常総会に引き続き懇親会を開催し、会
員及び招待者との親睦、情報交換を行った。 参加者:102名
②1月24日(木)、明治記念館 東館2F「鳳凰の間」に於いて、会員及び関連団体幹部を対象
とした新年賀詞交換会を開催した。 参加者:123名
(4)主たる会議開催
Ⅰ.総会
①平成19年通常総会
期 日:5月24日(木)
場 所:白金台 ザ・ハウス白金2F
議 案:1.平成18年度事業報告書(案)及び収支決算書(案)について
2.平成19年度事業計画書(案)及び収支決算書(案)について
Ⅱ.理事会
①4月26日(木)
第147回理事会
場 所:東放学園音響専門学校・渋谷校舎3F3A4教室
議 案:平成18年度事業報告書(案)及び収支決算書(案)について
平成19年度事業計画書(案)及び収支予算書(案)について
平成19年度通常総会の開催について
②5月24日(木)
第148回理事会
場 所:ザ・ハウス白金2F
議 案:通常総会に付託する議案及び進行の確認、他
③1月24日(木)
第149回理事会
場 所:明治記念館 東館2F「丹頂」
議 案:各事業の実施報告
事務局の体制について、他
Ⅲ.幹部会(場所は、記載以外事務局)
①4月26日(木)
第1回
場 所:東放学園音響専門学校・渋谷校舎3F3A4教室
議 案:3月度月次収支報告および4月度収支予定、ネットデリバリーの構築について、他
②7月12日(木)
第2回
議 案:6月度月次収支報告および7月度収支予定、ネットデリバリーの構築について、
JAPRS DATA BOOK 2007 の経過報告、他
③8月23日(木)
第3回
議 案:7月度月次収支報告および8月度収支予定、
サウンドレコーディング技術認定試験の結果について、他
④9月27日(木)
第4回
議 案:8月度月次収支報告および9月度収支予定、
Pro Tools技術認定試験の結果について、他
⑤10月31日(木) 第5回
議 案:9月度月次収支報告および10月度収支予定、
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ネットデリバリーについて、日本プロ音楽録音賞の経過について、他
⑥11月29日(木) 第6回
議 案:10月度月次収支報告および11月度収支予定、
公益法人制度改革について、他
⑦12月20日(木) 第7回
議 案:11月度月次収支報告および12月度収支予定、
第149回理事会について、他
⑧3月27日(木)
第8回
議 案:2月度月次収支報告および3月度収支予定、
平成20年度事業計画に関する意見交換、
5月27日の平成20年度通常総会について、他
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