市民アンケートに寄せられたご意見に対する議会の考え方 東温市議会は、昨年3月、議会に関する市民アンケートを実施いたしました。その集計結果は、『と うおん議会だより 第30号』(平成25年8月1日発行)及び、市のホームページに掲載いたしておりま すが、このたび、市民のみなさまからアンケートに寄せられました主なご意見に対する議会の考え方を 簡潔に述べさせていただきました。 みなさまの貴重なご意見ご要望を、今後の議会改革に活かしてまいります。 アンケートにご協力いただきましたみなさまに深謝申し上げます。 調査対象 20歳以上の市民1,000人を住民基本台帳から無作為抽出 実施時期 平成25年3月 調査方法 郵送による無記名アンケート調査 回 収 率 36.2%(362人) (男女別の回収率は、女性が男性をやや上回り、年齢別では年代が上がるほど回収率が高くなりました。 ) 問1.あなたの性別は? 問2.あなたの年齢は? 20歳代 不明 3人 1% 女性 198人 55% 6% 30歳代 13% 40歳代 14% 16% 50歳代 男性 161人 44% 22% 60歳代 28% 70歳代以上 不明 人 1% 20人 40人 60人 80人 100人 120人 問3.あなたは市議会に関心がありますか? 不明 1人 0% 「市議会に関心がない」 と答えた方の内、男女別 では、女性の方がかなり 多く、年齢別ではあまり ばらつきはありませんで した。 関心がない 174人 48% 関心がある 187人 52% 1 「市議会に関心がある」 と答えた方の内、男女別 では、男性がやや上回 り、年齢別では高齢者ほ ど関心が高くなる結果が でました。 問4.あなたは市議会の会議を見たことがありますか? 320人 見たことはない 各公共施設のイントラネットで見た 7人 自宅等のインターネットで見た 6人 29人 議場で傍聴した 0 50 100 150 200 250 300 350 問3において「議会に関心がある」と答えた方の割合が全体の約5割であるにも関わらず、議会の傍 聴、及び視聴はほとんど行われていない実態がうかがえます。 傍聴環境の改善、例えば傍聴席の改修や音響設備の改修をはじめ、インターネットやイントラネット での視聴環境の改善と同時に、CATV(ケーブルテレビ)でのライブ放映や録画放映のほか、若い人 たちに少しでも情報発信できるよう、スマートフォンの活用も今後の検討課題と考えます。 問4に対するご意見(自由記述) 主なご意見の概要 議会の考え方 ◇議会の休憩中は画面が見えなくなるが、休憩中 ◆現在の機器では、字幕テロップが流せないた の表示をしてほしい。 め、議長の席に「只今休憩中」の立札を置き放 映するようにしました。 ◇マイクの音量が小さくて、質問者(議員)及び執 ◆議場の音響システムが老朽化しており、音量調 行者側の答弁が聞こえにくい。 節がスムーズにできません。今後、早期にシス テムの大規模改修を実施するよう検討します。 なお、傍聴席のスピーカーについては、調整を 行い改善しました。 ◇傍聴席の出入りが狭くて、大変窮屈。 ◆以前から出入り口が1カ所しかない点や、通路 の幅が狭い等のご意見をいただいており、議会 としても改善を検討します。 ◇インターネット等の視聴環境については、聴覚 ◆今後の課題として、次回のシステム更新時に字 障がい者を対象とした字幕サービスをしてほし 幕サービス機能の導入を検討します。 い。 2 問5.あなたは「とうおん議会だより」を読んでいますか? 132人 一通り全部読む 関心のある記事だけ読む 126人 ほとんど読まない 103人 0 20 40 60 80 100 120 140 全体の約7割の方が「議会だより」に目を通してくれている一方、約3割の方は全く興味を持ってい ないことがわかりました。今後の発行にむけ、改善と研究が必要と考えます。 問5に対するご意見(自由記述) 主なご意見の概要 議会の考え方 ◇写真やイラストを増やして、もっと見やすく読 ◆現在、議員による「議会だより編集委員会」を みやすく関心が湧くものにしてほしい。 設置し、発行に関しては責任を持って行ってお ります。 ◇一般質問等について、質問の背景や現状、結果 今回いただいたご提案やご意見につきまして (今後の取組み)がわかるような表現をしてほ は、当編集委員会にて検討を行いながら、今後 しい。 の発行に活かします。 例えば、高齢者に配慮した紙面づくりとし ◇堅苦しい。もっと読みやすい工夫を。 て、文字サイズを大きくしたり、写真について も記事の内容にマッチした効果的な配置や、全 ◇情報の分類などに工夫がほしい。 体的なレイアウトの見直し、また、視覚障がい 者向けの音声コード化など、工夫をしながら、 ◇「議会だより」というものがあること自体を知 多くの市民に読んでいただけるような「議会だ らなかった。 より」をめざします。 ◇議会の傍聴まではできないので「議会だより」 を読んで、どんな会議だったのかを知ります。 3 問6.あなたは市議会議員の選挙に行きますか? 284人 毎回、選挙に行く 気が向いたら選挙に行く 43人 選挙に行かない 34人 0 50 100 150 200 250 300 アンケートに回答いただいた方の内、約9割の方が「選挙に行く」と答えているにも関わらず、実際 の過去のデータを見ると、平成16年:72.24%、平成20年:66.23%、平成24年:64.15%、となっ ており、投票率は低下の傾向にあります。投票率の低下は、そのまま議会への関心度の低さを表してい ます。今後は投票率の向上をめざし、選挙公報の発行や投票所の見直し、また、期日前投票に関する ルールの改善も必要です。 問6に対するご意見(自由記述・選挙に行かない理由) 主なご意見の概要 議会の考え方 ◇すべての人とは言わないが、個人の利益追求の ために議員に立つ人がいるので、選ぶ価値がな い。 ◆現在、制定準備を進めている「東温市議会議員 の政治倫理条例」第1条では、議員が市民全体 の奉仕者として政治倫理の確立と向上に努め、 常に良心に従い誠実かつ公正にその職務を行う ことを定めています。したがって、議員は、市 民から品位を疑われたり、不信感を招くことの ないよう、高い倫理観を持って職責を果たすよ う努力します。 ◇高齢のため投票所に行けない。 ◆移動の困難な高齢者の選挙権を保障するために は、期日前投票や在宅投票における代理投票な どの手続きの簡素化、要件の緩和、また巡回投 票など、制度の拡充が求められます。今後さら に社会の高齢化が進むことから、社会構造の変 化に即応した投票制度の構築を、議会において 検討するとともに、国に対しても要請します。 ◆議員は、一人ひとりが資質向上に努め、活発な 言論活動を行い、議会機能の向上を図ること で、議会が住民から信頼され、議会への関心も 高まることを期待します。住民の意思が市の政 治を変え得ることを、住民自身が実感できるよ う、民主主義政治の実現に向け取り組んでいま す。 ◇誰を選んでも変わらないから。 4 問7.あなたは市議会議員の活動内容を知っていますか? 知っている 知らない 133人 226人 37% 63% 「知らない」と回答した方が63%という結果は、市民の議会に対する関心の低さを示しています。現 在「議会だより」などを通して議会活動を発信していますが、その手法、内容についてより一層の検 討、改善が必要です。 また、各常任委員会や特別委員会などの活動、その他視察・研修の報告や政策提言についても、これ まで以上に市民に向けて発信していきます。 問8.あなたは市議会議員に意見や要望を伝えたことがありますか? 意見や要望を伝えたことがある 78人 22% 意見や要望を伝えたことがない 282人 78% 問8の各設問に対する回答では、市民と議員の間にかなりの距離が感じられます。 特に『意見や要望を伝えたことがない』と答えた方の理由の内、「伝える意見や要望が特段ない」 ・ 「伝 える手段がわからない」・「知っている議員がいない」を合わせると、全体の約7割にのぼることがわか ります。 問8に対するご意見(自由記述) 主なご意見の概要 議会の考え方 ◇選挙が終わると議員と接する機会がない。 ◆議員は、あらゆる機会を通して、多様な背景・ 立場の住民の率直な意見や要望を、的確に把握 しようとしています。なぜなら議員は、住民全 体の代表者・奉仕者であるからです。 そして、住民の声をもとに、環境・福祉・教 育・経済を含めた市民生活の向上をめざしてい ます。 そのためには、議員は、積極的に市民との対 話を重ね、より多くの市民の声に耳を傾けなが ら、市民の代弁者としての自覚を持って、たえ ず研鑽してまいります。 ◇議員が特定の住民の要望を役所に持っていくこ とへの抵抗感。 ◇意見や要望を伝えられることを知らなかった。 ◇必ずしも自分自身の意見や要望が全ての方に良 いかどうかためらいがあり、意見を言わない。 5 問9.あなたは市議会に何を求めますか? 議員の資質向上・政策立案能力の向上 174人 158人 行政(予算の執行や市政運営)に対するチェック機能の強化 134人 議員定数・議員報酬・政務調査費などの検討 わかりやすい情報提供(ホームページ・議会だよりの充実) 130人 市民と対話する議会(意見交換会・懇談会・意向調査など) 88人 政策や制度、及び、条例制定に関する提案 84人 市民の参加しやすい議会活動(休日や夜間などの議会・議会報告会) 58人 その他 39人 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 市民が議会に求めることで、突出しているのは、議員の資質向上、そして政策立案能力や行政に対す るチェック機能の強化であることがわかります。議員は、自らの人格・識見を絶えず磨き、執行機関 (市長)から提案された議案を審議するだけではなく、住民全体の立場から執行機関の監視と独自の政 策提言・政策立案への取り組みを、さらに強化しなければなりません。 問9に対するご意見(自由記述) 主なご意見の概要 議会の考え方 ◇公共料金の値上げ等に関し、審議会(検討委員 会)の審議経過を可能な限り市民に知らせてほ しい。結果だけ知らせるのは市民を愚弄してい る。 ◆各審議会(検討委員会)は市長の諮問機関であ り、その答申を受け市長が決定をします。 各審議会の審議経過の情報公開については、 執行機関側に強く要請します。 議会は、議案となった市長の提案に対して、 議員それぞれが市民の立場に立って、独自に調 査・研究し、本会議や委員会で質疑や討論を行 い、最終的に議会で決定します。 その過程や結果は、議会だよりや市のホーム ページ等で広く市民にお知らせします。また、 議会を傍聴していただくこともできます。 ◇市役所の職員人事に介入しないこと。 ◆現在、制定をめざして議論を深めている「東温 市議会議員の政治倫理条例」の中で、具体的に 「市職員の採用・昇任または異動に関して推薦 等を行わないこと」と規定しています。 6 ◇地元の利益を優先するのではなく、東温市全体 の将来を考えて活動してほしい。主義主張が 違っても、市民のためになることは賛成できる ような議会運営を望む。 ◆現在検討中の政治倫理条例第2条(議員の責 務)の中で、議員は市民全体の奉仕者として市 政に携わることや、住民自治、すなわち地方自 治の本旨に従って、その使命の達成に努めなけ ればならないと定め、議員は市民の厳粛な信託 を受けた代表者であることを自覚し、自らの行 動を厳しく律することとしています。 ◇本当に困っている者への救済、及び対策の提 案・行動を望む。 ◆本当に困っている方々の問題解決に向けての政 策提言等、行政への具体的な働きかけを行って いくことが重要と考えます。例えば、東温市独 自の救済策の創設や、国への要望を意見書とし て提出していきます。 ◇無駄な慣習を無くし税金の有効活用を望む。 ◆東温市発足当初から議会提案として、議会出席 における費用弁償の廃止や、各委員会研修費 用の削減のほか、議員定数の削減(24名→18 名)も行いました。今後なお一層、改革を進め ます。 ◇市議会が何を解決してくれるのか、どんな活動 をしているのかわからないので、求めようがな い。 ◆議会は、市長とは独立・対等の立場から、常に 住民全体の代表者として、住民の声を政策に活 かしながら、東温市の行財政運営が適法・民主 的・効率的になされているかを監視し、政策形 成に参画し、最終的な市の意思決定を行ってい ます。 7 問10.現在の議員定数(18名)について、どのように感じていますか? 126人 多い 136人 適当 4人 少ない 94人 わからない 0 20 40 60 80 100 120 140 160 現在の議員の数については、適当:38%、多い:35%であり、「適当」と答えた市民がやや多い結果 でした。また「わからない」との回答が26%にもなり、およそ4分の1の市民が、議員定数の判断に困 惑していることがうかがえます。 問11.議員定数に対するご意見(自由記述) 主なご意見の概要 議会の考え方 ◇政策を深めようとする議員は少なく、変革のな い議会になっており、人数だけ多い。 ◆議員定数の妥当性を考える際には、議会(議 員)が、住民自治あるいは地域民主主義の先導 者であることを踏まえて、二元代表制(※)のも と、議会の活性化と機能強化という「議会改 革」の理念に基づく視点が重要であると考えま す。言い換えれば、議員定数は「行財政改革」 とは違って、単純にコストや効率性の観点だけ で検討されるべきではありません。 また、議員の職責の一つは、市民各層の意見 を議会審議に反映させ、多様な立場からの政策 提言や意思決定を行うことです。そのために は、多様な市民層から容易に議員として議会に 参画できることも重要です。 以上のように、議会の政策提言機能・行政監 視機能・討議機能などを強化し、密度の高い熟 議が可能な議員定数でなければ、市民への背信 につながり、ますます市民の信頼を失うことに なります。市民の納得が得られ、かつ、議会機 能を向上させ得る定数のあり方について、特別 委員会を設置して、市民アンケート結果等も参 考に検討します。 ◇報酬に見合う議員活動が見えず、行政に反映し ていないと思う。定数は多いのでは。 ◇人口に対して議員定数が多い気がする。 ◇定数があまり少なくなると、出したい議員が出 られず、無関心層がますます広がる。 ◇議員の数を少なくすると、市民の意見が行政に 届きにくくなる。定数減には反対。 ◇議員の人数よりも、一人ひとりの仕事内容の方 が大事。 (※)二元代表制とは:地方自治体では、住民の直接選挙で首長と議会議員が選ばれており、ともに住民 を代表する独立・対等な機関(首長:執行機関、議会:議決機関)として自治体運営を担っています。 これを二元代表制(機関対立主義・機関競争主義)といいます。 8 問12.議員の報酬額(月額29万7千円)について、どう感じますか? 124人 高い 136人 適当 18人 低い 82人 わからない 0 20 40 60 80 100 120 140 160 現行の議員報酬について、適当:38%、高い:34%、わからない:23%という結果でした。この回 答結果は、議員定数についての問10とよく似た傾向を示しており、議員報酬も議員定数も共に客観的に その適正さを評価することの難しさを反映していると考えられます。 問12 議員報酬に対するご意見(自由記述) 主なご意見の概要 議会の考え方 ◇議会への出席日数による日給月給制を検討して はどうか。 ◆市長、副市長、議員の報酬については、特別職 報酬等審議会という第三者機関により毎年審議 され決定されています。 ◆議員報酬額の適否を判断するために、議員の活 動を質的に評価し、成果を数値化できるかとい うと、それは容易ではありません。 なぜならば議員活動は、議会への出席だけで はなく、議案調査や事務事業の調査、情報収集 と政策研究、市民の声の聴取、活動報告など広 範囲にわたっているばかりか、質の高い討議を 通して、執行機関を厳正に監視し、政策形成を 担い、市民自治や地域民主主義の実現をめざす ことが、その本質だからです。 住民全体の奉仕者として、今後さらに議員 (議会)の活動量は増加せざるを得ません。 こ れからの新しい自治体議会を構想する「議会改 革」を踏まえて、議員報酬と議員活動のあり方 について議論します。 ◇議員活動への評価からすると、現在の報酬は高 額だと思う。 ◇若者の議会参画を考えると、報酬の安定が必要 なのではないか。 ◇自治体規模、議員のレベルから考えて現在の報 酬は妥当である。 ◇何をもって報酬が適当なのか、判断基準がわか らない。 ◇議員の活動内容を理解した上で答えるべき問題 だ。 ◇議員の仕事はボランティアでよい。 ◆二元代表制の一翼を担う議会の議員活動を一般 市民が無報酬(ボランティア)で行うことは、 時間的・経済的に困難ではないでしょうか。仮 にボランティアで活動できるとすれば、それは 財力と時間がある人だけに限られることにな り、多様な立場の人々が議員になることができ ず、議会が弱体化する危険があります。 ◇議員はボランティアですべきで、報酬を求める べきではない。 9 問13.政務活動費についてどう思いますか? ※地方自治法の改正で、平成25年3月1日から政務調査費の名称は、政務活動費に変わりました。 166人 政務活動費はいらない 99人 現状でよい 31人 増額すべき 70人 その他 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 「政務活動費は必要ない」と答えた方が全体の約半数近くにのぼっている現実にしっかりと目を向け た上で、改めて政務活動費の趣旨や成果について、市民へのより丁寧な説明が不可欠と考えます。 問13に対するご意見(自由記述) 主なご意見の概要 議会の考え方 ◇あくまでもボランティアとして活動して欲しい ◆政務活動費は、地方自治法の規定に基づき、東 ので必要ない。 温市議会議員の調査研究、その他の活動に資す るため、必要な経費の一部として交付されるも ◇他市との比較から、1万円/月位で良いのでは ないか。 のです。 使途基準は厳格に定められており、交付を受 けた議員は、政務活動費の使途に関する証拠書 ◇使途がよくわからない、もっと積極的に使途を 類(領収書等)を整え、透明性確保の観点か 公開すべき。 ら、市民への説明責任を果たさなければなりま せん。 ◇政務活動費を使って実際に結果や成果が出てい 政務活動の必要性や妥当性、またその方法の るのかどうか不明である。 合理性や効率性のほか、社会通念との整合性も 厳しく問われることは言うまでもありません。 今後は、市のHPや広報誌、議会だよりなど を通じて、政務活動費の趣旨説明や収支報告を 積極的に開示していくことにより、市民の皆様 のご理解をいただけるよう努めます。 10 問14.市議会に対するご意見・ご要望は? 問14に対するご意見(自由記述) 主なご意見の概要 議会の考え方 ◇議員全員の意識を議会改革の方向で統一して進 ◆現在、議会内に「議会改革特別委員会」を設置 めてもらいたい。 して、議会の諸課題について改革・改善を進め ています。そして、特別委員会での審議結果 は、「議員全員協議会」にかけられ、すべての 議員が改革案を再度検討しています。 ◇議員との接点が少ないため、どんな仕事をして ◆住民との対話・意見交換を通して、住民の意 いるのかわからない。選挙の時にはよく顔を見 見・疑問などを把握しながら審議と調査研究を るが普段の行動が見えない。定期的な対話の機 重ね、市民生活の向上をめざすことは、議会の 会を設けてほしい。 使命です。議会報告会や住民意見交換会などの 実施は、議会改革の重要事項と位置付け検討し ます。 ◇議員はお金目的ではなく、ボランティア精神で ◆憲法第15条で「公務員は、全体の奉仕者で やってほしい。もっと若い人が立候補しやすい あって、一部の奉仕者ではない」と定められて 環境づくりをしてほしい。 いるように、議員は社会の公僕であることを心 に刻まなければなりません。 情熱を持った若い人や女性が容易に議員にな れるような環境づくりは、非常に重要です。適 正な議員定数や選挙のあり方などについて、市 民アンケートの結果等も参考に検討します。 ◇選挙の際に各候補者の主張がよくわからない。 ◆選挙において、候補者の主張・公約・政治姿勢 これを解消するために、議会終了後に市民と議 がわからないので困る、という指摘が多く寄せ 会の対話・報告会等を実施してはどうか。 られています。そこで現在、全戸配布できる 「選挙公報」の発行を検討しています。 ◇選挙カーはうるさいので、やめてほしい。 ◆候補者の判断、及び議会での申し合わせとして 自粛は可能と考えますが、選挙カーの運行は法 律で認められており、禁止はできません。 運行する場合は、ルールの徹底や、市民に対 する最大限の配慮が必要と考えます。 11 ◆東温市議会は海外視察を行っておりません。国 いと思う。現地へ行かなくともその気さえあれ 内視察については、議会内の委員会ごとに行っ ば十分学べるはず。 ています。視察研修の実施にあたっては、常に 公金意識を持ち、視察事項の市政上の必要性・ 緊急性、そして、視察先の妥当性などを厳しく 吟味するよう心がけています。また、視察後の 報告書や研修の政策実績などの、ホームページ での迅速な公開を、議会改革の検討課題に挙げ ています。 ◇子どもの将来のため、教育関係の施策の充実を ◆教育は、もっとも重要な政策分野の一つです。 望む。子どもが住みやすい環境を整えればおの 子どもはいつの時代も社会の希望です。議会 ずと人は集まり留まると思う。 は、山積する教育課題に挑み、子ども一人ひと 市民アンケートに寄せられたご意見に対する議会の考え方 ◇海外や国内視察などあまり意味がなく、必要な りの人権と学習権が保障され、その可能性を豊 ◇議員がどのような仕事をしているのか見えて ◆現在、年4回の定例議会ごとに発行している 来ない。何でも『インターネットを見て下さ 「とうおん議会だより」や、議会ホームページ い。』では老人は困ります。もっと老若を問わ にて議会情報をお伝えしていますが、十分とは ずわかりやすい議会報告を望みます。 いえません。今後は議会報告会や住民との意見 交換会など、多様な情報発信のあり方を検討し ます。 ◇納税の痛みに対して、受けている行政サービス ◆収入が縮小し続け、生活の厳しさが増すなか、 の実感が無い。私達の血税を無駄に使ってほし 公共料金や税額の引き上げ、社会保障の削減な くない。しっかりと行政をチェックしてほし どが生活を直撃しています。議会は住民の苦し い。 み、悩みに共感し、住民の立場で執行機関の行 財政運営や事務事業を厳しくチェックすること が第一の使命です。その議会機能のさらなる強 化をめざして改革を進めます。 ◇前例踏襲主義や現状維持的な考え方を止め、発 ◆現在進めている議会改革は、まさに前例主義・ 想の転換をして東温市独自の施策の実現をめざ 慣例主義からの脱却をめざしたものといえま してほしい。 す。中央依存から地方分権へと時代は変わりま した。地域のことは地域住民が決め、住民の創 意と地域資源を活かす仕組みづくりが大切で 使用しています。 す。そのための政策調査・提言を進めます。 印刷/明星印刷工業㈱ ℡ 089ー964ー4422 089ー960ー5186 再生紙を ◎議会事務局メールアドレス gikaijimu@city.toon.ehime.jp せるために、尽力します。 発行/東温市議会 編集/議会改革特別委員会 〒791-0292 東温市見奈良530番地1 かに開花させることができる教育環境を実現さ 12
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