五輪でお盆で、改めて注目される

2012年8月20日
報道関係者 各位
親には、お金もメダルもあげられない。でも“心”でならつながれる!
五輪でお盆で、改めて注目される「家族のキズナ」と「親孝行」
現代 20~40 代男女 1100 人が考える“意外な”親孝行とは?
~「親孝行アンケート 2012」結果発表【第 2 弾】~
8月。お盆で故郷に帰省して、あるいはロンドン五輪で選手が両親と抱き合う姿を見て、「親孝行ってナンだろ
う?」と改めて考えた人も多いのではないでしょうか。
マーケティングライターで世代・トレンド評論家の牛窪恵氏が代表を務めるマーケティング会社(有)インフィニテ
ィ(東京都港区)は、ネットリサーチ・アンケート調査会社の(株)クロス・マーケティング(東京都中央区/代表取締
役 五十嵐幹)と共同で「親孝行アンケート」を実施しました。その結果から、現代の 20~40 代男女が「親孝行」を
旧来とは違った「キズナ(絆)系」で捉えている様子や、様々なグッズやサービスを利用する実態が分かりました。
※牛窪恵氏とは……05 年に著書「おひとりさま(マーケット)
」が、09 年に「草食系」が新語・流行語大賞に
最終ノミネート。財務省、農水省の審議会専門委員で、「終活」を議論する経産省「ライフエンディング PJ」
にも参加。8 月 23 日、著書「男女 1100 人の「キズナ系親孝行、始めました。」
」
(河出書房新社)が発売に
1.親孝行のトップは「定期的に顔を合わせる」だが、ユニーク回答も続々
・ (内面的な)親孝行、トップは「(お盆などで)定期的に顔を合わせる」だが、「親の話を聞いてあげる」が 4 割
強(43.1%)、「親に自分の話をする(のが親孝行)」も 3 割強(31.4%。女性では約 4 割)にのぼった。
・ 「子どものフリ(プレイ)」も親孝行の一環か?「親に家事をしてもらうのも(ときには)親孝行」の回答も、全体
で 25.4%と 4 人に 1 人超。男性では 3 割を超えた(31.3%)。その他ユニーク回答も多かった(後述)。
2.「お盆などに、親にお金を渡す」男女は1割弱。逆に「お金をもらうのも親孝行」が3割超
・「お盆やお正月に親にお金を渡す」男女はわずか 9.3%、「旅行や大きな買い物時に資金を出す」も 8.7%し
かいなかった。逆に「お小遣いやお年玉をもらう」は、18.7%と約 2 割(2 倍)にのぼった。
・1 回にもらう金額は「5001 円~1 万円」がトップで約 6 割、「1 万円以上」も 4 人に 1 人いた。「お金をもらうの
も(ときには)親孝行」も、31.7%と 3 割超、「出してくれるのに拒否ったら(拒否したら)悪い」の声も相次いだ。
3.でも親が心配!6 割超が「お墓や葬儀が気になる」。震災後、親孝行意向も上昇
・親孝行を、旧来とは違う、ライトな「キズナ(つながり)」で捉えている 20~40 代男女だが、親のお墓や葬儀
については「気になる」が 61.4%も。一方で、「気になるが話せていない」は 38.2%にのぼった。
・東日本大震災後、「親を大切にしようと思うようになった」は、若い 20 代ほど多い。男性で 4 割弱(38.0%)、
同女性で 5 割弱(47.0%)。ただ総じて、物より心でつながる「キズナ系」親孝行を望んでいるようだ。
調査の実施概要
調査方法 :(株)クロス・マーケティングのアンケートモニター1100 人に対し、インターネット調査
調査期間 :2012 年 3 月 28 日~30 日/2011 年 9 月 14 日~16 日
※以下、データ中の「※
※」部分のみ、2011 年 9 月実施分の、クロス・マーケティングのみによる自主調査(「親孝行に関する調査」。15~49
歳男女 800 サンプル)。それ以外は、同社とインフィニティによる 12 年 3 月実施分の共同調査(20~49 歳男女 300 サンプル)
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インフィニティ 広報PR担当 君嶋ひろ子/石田 美穂
TEL:03
TEL:03 − 5921−
5921− 0747(FAX
0747(FAX:
FAX: − 0748) ee-mail:
mail:info@hachinoji.com
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アンケートデータ 詳細
1.親孝行のトップは「定期的に顔を合わせる」だが、ユニーク回答も続々
・ 過去 3 年間で意識的に行なった(内面的な)親孝行、トップは「定期的に顔を合わせる」で 66.8%。やはりお盆や
お正月を親孝行の機会と考える男女が多い様子が分かった。女性は男性以上に多く、7 割を超えた。(※)
あなたが過去3年間で内面的な親孝行として意識して行ったことのあるものを教えてください
(%)
66.8
43.1
38.0 36.6 35.3 35.3
34.0 32.3 31.8 31.8 31.5 31.4
28.9 27.3 26.1
19.1 17.6
8.9
5.9
1.5
ただ、親孝行の概念は昭和の時代とは少し違うようだ。2 位以下にあがったのは、女性では「親の話を聞いて
あげる」(56.8%)、「一緒に買い物に行く」(51.5%)
など。「親に自分の話をする(のが親孝行)」も、女
親(おもに母親)に、料理や掃除・洗濯などの家事をし
てもらうことを、あなたは「親孝行」だと思いますか?
性では 39.0%と約 4 割、男性でも 23.8%と約 4 人
思う
場合によっては思う
あまり思わない
思わない
に 1 人いた。一方、「結婚する」「子どもを産む」とい
った定番の親孝行は相変わらず根強く、「結婚」は
女性で 3 人に 1 人(33.5%)、「出産」は 4 人に 1 人
(%)
全 体 3.7
「子どものフリ(プレイ)」も、親孝行の一環か?親
21.7
男性 6.0
(23.8%)にのぼった。
・
そ の他
自 分 が 何 か 成 果 を 残 す (有
名になる )
特にない
親をほめる
自 分 が高学 歴 を持 つ
親 に反抗 しな い
子 ど も を産 む
趣 味 に つき あ う
結婚 する
自 分が自立 する
家事 をする
親 に 自 分 の話 を す る
親 の 健 康 に 気 を つけ る
いた わ る
頻繁 に連絡 を取 る
親 に言 わ れ た こと を守 る
親 に心 配 をか け な い
親 を悲 し ませ な い
優 しくする
親 を喜 ば せる
一緒 に 買 い 物 に 行 く
親 の話 を 聞 い て あ げ る
定 期 的 に顔 を合 わ せ る
・
12.0 10.9 9.9
26.3
25.3
26.7
48.3
42.0
1.3
女性
18.0
26.0
54.7
に料理や掃除・洗濯などの家事をしてもらうことを
「親孝行だと(場合によっては)」思う」と回答したのは、全体で 25.4%、男性では 31.3%と 3 割を超えた。
あなたがこれまでに「なるほど」「へぇ~」と思った親孝行は?(本人または周囲の一例。自由記述)
・「(一緒に)甲子園に行く」(20 代・女性)
・「農繁期になると家族で里帰りして、田植えを手伝う」(30 代・女性)
・「親子で話題のレストランへ行き、贅沢なディナーショー体験」(30 代・女性)
・「マッサージに予約して連れて行く」(40 代・女性)
・「母の米寿に、出身地産のお米とごはんに合う惣菜の素をプレゼントした」(40 代・女性)
・「結婚式での両親へのサプライズに、プレゼントをたくさん用意した」(20 代・男性)
・「実家に帰った際に、親にご飯を食べさしてもらわない」(20 代・男性)
・「フォトフレームを贈り、そこに孫の写真を毎週送る」(30 代・男性)
・「両親は孫の顔を見るまで死ねないと言っているが、僕はまだ独身。結果、親は長生きしている」(40 代・男性)
2.「お盆などに、親にお金を渡す」男女は1割弱。逆に「お金をもらうのも親孝行」が3割超
・
親からお小遣いやお年玉をもらっている方、
1回にもらう平均金額は、いくらですか?
も、青春時代にバブル崩壊や就職氷河期、リーマン
(%)
100万円以上
0.0
~100万円
0.0
~50万円
0.0
ショック等を経験した現 20~40 代男女には「稀有な
こと」のようだ。「親に何らかのお金を渡しています
か?」の問いに、「お盆やお正月に渡している」「旅
5.0
~10万円
行や大きな買い物をするときに資金を出す」男女は、
18.3
~5万円
18.3
~5000円
0円
それぞれ 9.3%、8.7%と 1 割弱しかいなかった。
56.7
~1万円
~1000円
かつては、親孝行の定番だった「親へのお小遣い」
・
いる」は、18.7%と約 2 割(2 倍)いた。
0.0
1.7
逆に「お小遣い(定期・不定期)やお年玉をもらって
・
その際、1 回にもらう金額は「5001 円~1 万円」がト
ップで約 6 割(56.7%)、「1 万円以上」が 4 人に 1 人
(23.3%)、「5 万円以上」も 5%いた。「親にお金をもらうのも(ときには)親孝行」も、31.7%と 3 割を超え、「出し
てくれるのに拒否ったら(拒否したら)悪い」の声も相次いだ。これも、多くは「親孝行プレイ」の一環か?
<ご参考> 2012 年ロンドン五輪、親に「お金」でなく「金(メダル)」をかけて闘った選手たち(一例)
・サッカー女子「なでしこジャパン」
・澤穂希 選手 <銀>
=毎年母の日に「生んでくれてありがとう」とメッセージ送る娘。今回も決勝進出の際、母娘で抱き合って喜んだ
・体操男子(個人総合)・内村航平 選手 <金>
=前回の銀メダルに「銀は金より良いって書くのよ」と母。今回は母への恩返しを誓って見事、金メダルを獲得した。
・レスリング女子(55キロ級)・吉田沙保里 選手 <金>
=今回、金メダル受賞の瞬間にコーチで実父の栄勝さんを豪快に「肩車」。「父さんは重かった」と名言を吐いた。
・競泳女子平泳ぎ(100m/200m)
・鈴木聡美 選手 <銅/銀>
=スタンドで見守る母は、レース前に娘の座右の銘「捲土重来」を見せて激励。娘も笑顔で答え、大記録を達成。
・競泳男子背泳ぎ(100m/200m)
・入江陵介 選手 <銅/銀>
=泳ぎが遅い息子に「辞めたいなら 1 年後に聞かせて」と母。息子は「聞いてくれなかったから」と水泳を続け、快挙。
・卓球女子(団体)
・福原愛 選手 <銀>
=母は 3 歳から卓球を教え、「愛ちゃん」を支え続けた。今回娘にメダルをかけられ、「思ったより重たい」と照れた。
・柔道女子(57キロ級)
・松本薫 選手 <金>
=娘の海外遠征を羨ましがる母に、「私が五輪に出て、海外に連れて行ってあげる」と宣言し、五輪出場を果たした。
3.一般男女も、親が心配!6 割超が「お墓や葬儀が気になる」。震災後、親孝行意向も上昇
・五輪選手に比べると、親孝行をライト感覚で考えてい
あなたは、親の将来のお墓や葬儀の方法などについて、
「どうすればいいんだろう」と気になりますか?
また、そのことを親と話したことはありますか。
る、現 20~40 代男女。前回(4 月)配信の「母の日
&親孝行アンケート」でも、男女の 8 割以上が、な
気になるし、親とも話す
気にならないが、親のほうから話す
よく分からない
んらかの親孝行をしていると自認している。(※)
・
気なるが、親と話したことはない
気にならないし、話したことはない
(%)
ただし、将来のお墓や葬儀について話せているか
といえば、そうではない。「(それらが)気になる」男
女は 61.4%もいるが、「気になるが話せていない」
全 体
男性
23.2
14.9
5.1
38.2
36.5
5.4
23.9
30.4
9.6
12.8
が 38.2%。「気にならないし、話したことはない」も
含めると、「話さない」男女が 62.1%にものぼる。
女性
31.7
40.0
4.8
17.2
6.2
・
一方で、東日本大震災後、「もっと親を大切にしようと
3月11日の震災を経験してから、
親に関しての意識はどのように変わりましたか?
思うようになった」と答えた男女も数多い。
・
これからはもっと親を大切にしようと思うようになった
特に変化はない
その他
とくにその傾向は若い 20 代ほど強く、同男性で
38.0%と 4 割弱、同女性で 47.0%と 5 割弱にものぼっ
(%)
0.0
男性×20~29歳
62.0
38.0
た。(※)
0.0
男性×30~39歳
・
72.0
28.0
ただ、「これから(も)していきたいと思う、物質的親孝
0.0
男性×40~49歳
76.0
24.0
行は?」の問いに、「(親に)小遣いをあげる」と答え
た男女は、12.5%のみ。「家具」「クルマ」といった“大
・
モノ”系のプレゼントも、それぞれ 3.6%、1.4%しかい
47.0
52.0
2.0
女性×30~39歳
40.0
58.0
1.0
女性×40~49歳
なかった。(※)
・
1.0
女性×20~29歳
35.0
64.0
逆に上位を占めたのは、「外食」「旅行」といった“コ
ト” 関連(それぞれ 4 割前後)。モノについても、「雑貨」(28.4%)、「花」(26.8%)、「日用品」(21.0%)といった
“小モノ”系が、軒並み高ポイントとなった。(※)
・
総じて、現 20~40 代男女は、昭和の親孝行の代表格だった「家」「お金」や“大モノ(家具・クルマなど)”より、
親と喜びをシェアできる「外食」「旅行」や、日常的な“小モノ”こそを、「親孝行消費」と考えやすい。それは、彼
らが望む親孝行が、「何かを介し、互いに“心”でつながる=キズナ系親孝行」だからではないだろうか。
<ご参考> 2012 年ロンドン五輪、親に「お金」でなく「金(メダル)」をかけて闘った選手たち(一例)
あなたはあと何回、親を「笑顔」に出来ますか・・・・・?
8月23日
◆本データの詳細や、1100 人男女の生の声が詰まった1冊、ついに発刊!
発売!
『男女1100 人の「キズナ系親孝行、始めました。」
~平成親子の“つながり”術』(河出書房新社)
親孝行に“いつか”はない!震災後、そう気づいた 20~40 代の男女たち。本書では、彼ら
1100 人への大規模アンケートやインタビューを通じ、現代の「キズナ系親孝行」のヒント 100
件以上を、親子の感動ストーリーとともに紹介。お金や時間がなくても実践できる、平成親
子の“つながり”術が満載。二・三世代向けビジネスを模索する企業担当者も必見!
◆著者:マーケティングライター 牛窪 恵(インフィニティ代表取締役)
価格:1,470 円(税込)
1968 年、東京生まれ。日大芸術学部映画学科卒業後、大手出版社に入社。フリーライターを経て
2001 年、インフィニティを設立。財務省、農水省の審議会専門委員で、「終活」を議論する経産省
「ライフエンディング PJ」にも参加協力。東京女学館大学講師。著書に、『草食系男子「お嬢マン」が
日本を変える』(講談社)、『男が知らない「おひとりさま」マーケット』『独身王子に聞け!』(いずれも
日本経済新聞出版社)ほか多数。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)、『キャスト』(朝日放送)、
『あさナビ』(テレビ朝日)はじめ、テレビの各番組でスタジオコメンテーターを務める。
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