ケーススタディ 出力増への道 ドイツ・アイドリンゲン 概要 特徴:煙突による影 設置業者:SL Solarlösungen GmbH 設置日:2010年 12月 設置場所:ドイツ・アイドリンゲン 設置サイズ: 6.75 KWp 平均日照:1,180 kWh/m2/year 太陽光パネル:ソラリア S6P 225 ストリングレイアウト: パワーコンディショナ 2 台、 各15 直 1 ストリング この写真を見ると、 ソーラーエッジシステムにより、 シュナイダー氏が余計な発電量低下なしに、如何に煙突近く までパネルを設置できたかがわかる。. 部分影で、実際にどのくらいの発電量 がロスするか? 太陽光システムの設置業者であるベル ンハルド・シュナイダー氏は、アイドリ ンゲンの一軒屋の屋根に太陽光システ ムを設置するよう依頼された。中央に ある小さな煙突を除けば、屋根は6.75 kwの太陽光システムを設置するのに 適していた。 「私がゲルストナー夫妻に ソーラーエッジパワーオプティマイザを 使うよう勧めたのは、煙突が主な理由 です。煙突はパネルの一部に影を落と します。ちょっとした影でも、影自身に よる出力減以上の大きな発電量低下を システムにもたらします。」とシュナイ ダー氏は話す。 直 列につながっている太 陽 光 パネル が、互いに干渉してマイナスの影響を及 ぼすことは、よく知られている事実で ある。モジュールの最大動作点がそれ ぞれ異なるにもかかわらず、従来型シ ステムは発電に画一的なアプローチを する。部分影や不均等な日射は、パネ ル毎の発電量を変化させる。影になれ ば、そのパネルの発電量が必ず低くな るが、直列に接続されている他の影に なってないパネルも、全て出力低下し この絵は、真ん中に煙突があり、225Wのパネル30個による6.75kWpの太陽光システムが搭載された家の PVsystモデルである。 Traditional System: PVsystシミュレーションの結果概要を見ると、たった1.5%の部分影によりソーラーエッジシステムでは13.4%の ロスがあるのに対し、ソーラーエッジシステムではそのロスを最小限(1.5%のまま)におさえられるのがわかる。 www.solaredge.jpjapan-info@solaredge.com 1/2 SolarEdge System: アイドリンゲンは、バーデン=ヴュルテン ベルク州に位置する。町は、周囲の豊かな 自然と、 ドイツ初の女性戦闘機パイロット であるウルリケ・フレンダーの生まれた地 としても有名である。 二つのパネルが他に影響を及ぼす為、 影により13.4%の出力減、全体のシス テムパフォーマンスレートは71.8%と なる。パワーオプティマイザにより、稼 働初年度だけで12.4%の出力増が実現 できた。変わり行く天気の中でパネル は日々使い続けられるため、パネル間 の差異は20年超の使用期間中ごく少 しずつではあるが着実に増えると予想 され、この出力増の比率は徐々に拡大 していくこととなろう。 このソーラーエッジ・モニタリングポータルのスクリーンショットは、各モジュールのパフォーマンスをチャート に表している。チャートは、朝8時〜10時の間に、モジュール9と12が影になっていることを明らかにしている てしまう。問題は、実際の発電量がどの くらい低下するかである。 部分影が、システム全体の発電量にど のくらい影響があるかを、この6.75kW の設置で検証する。 各パネルのパフォーマンス情報を提供 してくれるソーラーエッジ・モニタリング モニタリングポータルのスクリーンショットを見ると、 煙突の影により部分影が生じている二つのモジュール に、アラートが発せられているのがわかる。 ポータルで、以下がわかる:ストリング 1のモジュール9と12(サーバー上で は、1.1.9と1.1.12で表される)は朝8 時〜10時の間、影になっている。影に なったモジュール9と12によるシステム 全体の発電量への影響を定量化するた めに、この6.75kwシステムでPVsystを 使って、画一的な従来型システムと、 各モジュールごとに最大電力点追従が 出来るソーラーエッジシステムの比較 シミュレーションをしてみる。 (PVsyst は、ジュネーブ大学によって開発された インストーラ用のシミュレーション・ ソフトウェア。) 各モジュールごとに最大電力点追従を することで、影による電力ロスは、影の サイズに比例し、全体の1.5%であるこ とがPVsystの計算でわかる。全体のシ ステムパフォーマンスレートは、他の要 因も全てあわせると80.7%になる。一 方、従来型のシステムでは、影になった www.solaredge.jpjapan-info@solaredge.com 2/2 まとめ:このケーススタディは、朝のう ちたった2枚のパネルに影を及ぼすだ けの小さな煙突が、直接的な影の影響 は1.5%であるにもかかわらず、通常の パネルミスマッチとあわせてシステム 全体の13.4%もの不必要な出力減をも たらしていることを示している。この家 の周囲の家で、影を作る要素が全くな い家は殆どない。次に住宅用太陽光の 設置を考えるときは、このことを頭に入 れておいたほうがよい。 「パワーオプティマイザを使うという シュナイダーさんの勧めに従って本 当に良 かったです。我 が 家の 煙 突 は、ソーラーエッジシステムにとって は問題とならないことは、結果が示 してます。 」 オーナーのゲルストナー夫妻談
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