メールマガジン第 3 号

メールマガジン第 3 号
今月の主な内容
■各部より・・・研修部、調査研究部、教育相談部
■研究所からのお知らせ
2016 年8月 12 日配信
配信元 福井県教育研究所
TEL 0776-36-4850
E-mail: mailto:news-ml@fec.fukui-c.ed.jp
HP:http://www.fukui-c.ed.jp/~fec/
福井県教育研究所
◆◇この夏スキルアップを目指しませんか?◇◆
平成27年12月21日に、文部科学省の中央教育審議会より「これからの学校教育を
担う教員の資質能力の向上について~学び合い,高め合う教員育成コミュニティの構築に
向けて~」の答申が出され、「これからの時代の教員に求められる資質能力」について以
下のことが記載されています。※(以下①~③は上記答申より抜粋)
①これまで教員として不易とされてきた資質能力に加え,自律的に学ぶ姿勢を持ち時代
の変化や自らのキャリアステージに応じて求められる資質能力を生涯にわたって高め
ていくことのできる力や,情報を適切に収集し,選択し,活用する能力や知識を有機
的に結びつけ構造化する力などが必要である。
②アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善,道徳教育の充実,小学校における外
国語教育の早期化・教科化,ICTの活用,発達障害を含む特別な支援を必要とする
児童生徒等への対応などの新たな課題に対応できる力量を高めることが必要である。
③「チーム学校」の考えの下,多様な専門性を持つ人材と効果的に連携・分担し,組織
的・協働的に諸課題の解決に取り組む力の醸成が必要である。
これを受けて今年度研究所の集合型研修講座では、著名な講師をお招きし、授業での
新しい指導法やアイデアが詰まった内容になっています。これまでの教育活動を振り
返り、授業力や学級経営力を高めるためにぜひ研修講座をご活用ください。
今年度は、研究所移転にともない、集合型研修講座は8月までとなります。日程などご
確認の上、お申し込みください。また教科指導、学校改善、情報教育、生徒指導および教
育相談などでお悩みの点があれば、当研究所へご相談ください。訪問させていただき、先
生方と一緒になって課題に取り組んでまいります。
■ 各 部
研 修
よ り
部
○研修講座報告
―探求的な学習への転換をめざして―
6月29日実施
子どもたちに「生きる力」を育むために貴重な「総合的な学習の時間」。この時間を最大
限に意義のある時間にするために、カリキュラム改善の具体的方策を理解し、教師一人一人
がカリキュラム・マネジメントの考え方をもち、知識や情報を出し合って、協働的にPDC
Aを進めることをめざした、総合的な学習の時間―探求的な学習への転換をめざして―研
修講座を開催しました。
御指導いただいた鳴門教育大学の村川雅弘先生からは、カリキュラム・マネジメントの
基本的な考え方やアクティブ・ラーニングの視点などしっかりと理論を踏まえたうえで、学
校現場での実際の取り組み例をたくさん紹介していただき、PDCAサイクルを学校内で
どのように行っていくとよいのかを示していただきました。受講された先生方もそれぞれ
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福井県教育研究所
の自分の実践に直結する部分があると、手ごたえを感じておられたようです。受講された先
生方からは「目指すところは、児童生徒が自己の学びをマネジメントすることであるという
ことががよく理解できました。
」
「学校の課題には、全教員で共通理解して解決を図ろうとす
る姿勢が大切だとわかりました。
」
「教えていただいたやり方は、自分たちの取り組みを可視
化できるので整理しやすく、取り組みやすいと思いました。」
「やはり、演習があるのがよか
ったです。悩みも共感できてうれしかったです。
」などの感想をいただきました。
○職務研修報告
―「新任校長研修」6月16日
「新任教頭研修」6月22日―実施
6月16日(木)の新任校長研修では、兵庫教育大学大学院の浅野良一先生を講師にお迎
えして「教育活動の質を高めるための人材育成と共同体制の構築」をテーマに講義・演習を
行いました。受講者からは「OJTの重要性はわかってはいましたが、学校の規模や実態に
合った様々な手法があることを教えていただきました。再度自校の実態を分析し、教職員を
育てていきたいと思います。
」
「今の自校の良さを大切にしながら、人的資源、時期、地域の
願いを見極めて、自分なりの三年計画を立てます。
」などの感想をいただきました。
また、6月22日(水)の新任教頭研修では、兵庫教育大学大学院の日渡円先生をお迎え
して、
「新しい時代に対応する学校管理職マネジメント」をテーマに講義・演習を行いまし
た。受講者からは「教育界が変わりつつある今、しっかり自覚をして、職務を進めていかな
ければならないという思いが強くなりました。改めてこの職に就いた責任を感じながら、こ
れからも努力していきたいと思いました。
」
「より広い視野で物事について考え、深めること
の大切さを改めて認識することができました。
」などの感想をいただきました。
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福井県教育研究所
○訪問研修報告
―小学校外国語活動指導法と、教科化に向けての取り組みについて― 7月20日
今回の研修では、まず英語教育の動向や小学校外国語活動がねらいとしていることを確
認しました。その後、外国語活動を行う上で教師が気をつけるべきことを押さえながら、先
生方にはペアで活動を体験したり、必然性のあるコミュニケーション活動のあり方につい
て考えたりしていただきました。
参加された先生方からは、
「表情をつけて身振り手振りで簡単な英語を指導する大切さを
学んだ。他教科の指導にも生かせると思った。
」
「今日の研修では歌を歌ったり、絵本を読ん
だり、とても興味深いものが多かったので、今後生かしていきたいと思う。
」
「自分の英語力
を高めることも課題だと感じた。」などの感想をいただきました。
福井県教育振興基本計画(平成27年~31年度)
方針4:グローバルな社会で活躍するための「使える」外国語教育の推進(一部抜粋)
〔主な施策〕
(1)英語教科化への先行対応による小学校英語教育の推進
○ 小学校教員の英語指導体制を整備
〔目的〕英語教科化先行実施に向けて小学校教員の英語指導力を向上
・各小学校の中核となる教員を養成するため外国語大学と連携した研修を実施
〔平成27年度~〕
・小学校5年生、6年生の担任教員を対象とした研修を実施〔平成28年度~〕
・全教員を対象とした英語研修を強化するとともにテレビ・ラジオの語学講座の
活用など自主的な英語力向上を促進
・公立学校教員採用選考試験の全校種、教科において英語資格を加点〔再掲〕
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福井県教育研究所
調 査
研
究
部
○英語ユニットの報告
―小学校外国語活動におけるスクラムプロジェクト―のHP掲載について
小学校外国語活動におけるスクラムプロジェクトのサポートとして、教室掲示のアイデ
ィアを研究所ホームページ「英語ユニット」に掲載しました。是非ご覧ください。
勝山市成器西小学校(取り組み)
○第1回CAN-DOリスト研究会の開催
9月8日
当研究所にて、東京外国語大学大学院の投野由紀夫教授をお招きして、第1回CAN-
DOリスト研究会を開催します。内容はCAN-DO目標の具体的な設定方法などについ
てです。詳細につきましては、後日お知らせいたします。皆様ふるってご参加ください。
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福井県教育研究所
○福井県到達度確認テストの実施 7月7日~14日
普通科系高校で福井県到達度確認テストを実施しました。これは、福井県主催で県下の高
等学校の生徒を対象とする、福井県独自のテストです。今回は2年生を対象とし、マークシ
ート方式の問題を出題しました。8月初めには3年生を対象に実施する予定です。こちらで
は、難関大学の入試問題レベルの記述式の問題を出題します。到達度確認テストの結果から、
生徒の学力データを分析して、学力向上に向けて授業改善の提案をする際の資料とします。
○丸岡高校で数学の公開授業を実施
6月24日
「グループ学習を取り入れた授業」と「ICTを活用した授業」を軸に授業づくりに取り
組んでいる丸岡高校の前田圭佑教諭による公開授業を実施しました。
数学Ⅰ「2次関数」の単元で、2次関数のグラフが動く場合の最大値、最小値を求めると
いう学習課題でした。前田教諭は、関数グラフソフト「GRAPES」を効果的に用いて、a の
値によってグラフが動くことを視覚的に捉えさせていました。生徒はペアやグループで話
し合いながら、グラフの形や最小値についてワークシートにまとめていきました。
20名を超える参観者が来られ、授業後の研究会でも活発な意見交換がなされました。
今回の公開授業には、数学ユニットのアドバイザーである愛知教育大学の飯島康之教授
にご参加いただきました。授業研究会では、ICT活用やアクティブ・ラーニングについて
など、授業づくりに関する様々な視点からご指導をいただくことができました。
○飯島先生からいただいたアドバイス
①ICT活用に関しては、目的をはっきり持って使うことが大切である。例えば、「頭の
中でイメージしにくいものを観察するために使う」という方法がある。
②画面を見せる時に意識すべきことは、子どもたちは「見ているようで見えてない」かも
しれないことである。こちらが注目してほしい点や、ポイントとなる部分をしっかり見
ているかどうかを確認する必要がある。
③アクティブ・ラーニングでは、必ずしもICTを使う必要はない。大事なのは、表現さ
せることである。子どもたちが主役になれる場面を作ってあげることが大切である。
数学ユニットでは、今後とも高等学校における数学指導改善をテーマに研究・実践を積み
重ねていきます。 このメールマガジンをお読みいただき、興味を持たれた場合にはお気軽
に、調査研究部数学ユニットまでご連絡ください。
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福井県教育研究所
教 育
相
談
部
○第1回「家庭教育フォーラム」の実施
7月15日
教育研究所では、家庭教育力の支援も行っており、2年前から各学校や地区単位のPTA
連合会などと連携して、それぞれの地域の保護者の取り上げてほしいテーマを保護者とと
もに考えていく「家庭教育フォーラム」を実施しています。今年度の第1回目は、7 月 15 日
(金)に美浜中央小学校のPTAと連携して、「子どもの金銭感覚の育て方」というテーマ
で実施しました。前半は、研究所員の講義のあと、以下の内容について2~3人でのグルー
プ学習を行いました。
〇 子どもにお金にしつけは必要?
〇 子どもたちが生きていく将来は?
〇 今どきのおこづかい事情
〇 家の人とお金の話をよくする子ほど、計画的におこづかいを使うことができる
〇 子どものお金にまつわるありがちなトラブル(低学年~高学年編)
〇 3種類のおこづかい制とそれぞれのメリット、デメリット
〇 こんな時にはどうすればいいの?例「みんな持ってるから買って」
〇 お金のしつけで身につく社会性
後半は、講義で考えた内容をもとに6名程度のグループになり、研究所員および嶺南教育
事務所員が進行役となり、活発な話し合いがなされました。
参加された保護者の方からは、
「お金のことをタブー視せずにちゃんと話し合っていくこ
とが大事だと思った。お家の事情を聞くことができて、とても参考になったし、こういう話
し合いは大切だと思った。
」などの感想が聞かれ、有意義なフォーラムとなったようです。
「家庭教育フォーラム」の様子
「学校サポートプログラム」の様子
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福井県教育研究所
○7月までの訪問研修の報告
教育相談部では7月までに次のような訪問研修を実施しました。
分野
学級経営
対人スキル向上
いじめ問題
不登校関連
学校サポートプログラム
高校教育相談室応援
その他
内容
件数
合計
Q-U
10
学級経営論
1
ユニバーサルデザイン
1
ソーシャルスキル
2
エンカウンター
1
アサーション他
2
SNS関連
4
いじめの心理と対応
0
不登校の理解と対応
1
事例検討
39
小学校
16
中学校
42
高校教育相談室応援
41
41
その他
1
1
12
5
4
40
58
以下は、内容別の主な感想です。
<不登校の理解と対応>
・まさに聞きたかったタイムリーな内容でした。理論をベースに事例を考えていくことが大
事だということをあらためて感じました。
・自分のケースを振り返りながら、隣の方とも情報を共有することができてとてもよかった
です。
<高校教育相談室応援>
・教育相談担当者として、生徒への関わり方が間違っていなかったのかが、問題を共有する
ことによって再確認できたことが心強く思いました。
<学校サポートプログラム>
・生徒たちが互いを思いやって素直に伸びる姿を感じることができて大変よかったです。
これからもまっすぐ伸びていって欲しいと思うので、ピア・サポート活動を折に触れて
意識させたいと思います。<中学校担任>
・今までの授業で、
「相手の気持ちを考える」と言うことを学べた気がします。良い断り方
も身についたので、とても幸せな気分です。<中学校生徒>
・子どもたちが生き生きと学習に取り組む姿がみられました。<小学校教頭>
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福井県教育研究所
◆駐車場についてのお願い
研究所本館前駐車場」または「情報教育棟前駐車場」をご利用ください。運動公園施
設改修工事のため「運動公園駐車場」は利用できませんのでご注意ください。
情報教育棟前 駐車場
◆公共交通機関の利用について
京福バスを利用する場合は、下記のダイヤを参考に、JR福井駅西口ターミナル4番5
番のりばで「運動公園行き」に乗車して、福新町一丁目の停留所で下車してください。そ
の他の公共交通機関の情報は、
「ばす・でんしゃナビふくい」でご覧いただけます。
(参考)京福バス
【行き】70 系統
講座開始時刻
福井駅前発
福新町 1 丁目着
【帰り】71 系統
講座終了時刻
福新町 1 丁目発
福井駅前着
運動公園線(道守高校先回り)
9:30
8:20
8:40
8:36
8:56
13:30
12:20 12:40
12:36 12:56
運動公園線(ベル前先回り)
16:00
16:13 16:33
16:34 16:54
16:30
16:53 17:13
17:14 17:34
◆通信型研修の受講登録について
教育研究所のホームページから個人でも学校単位の団体でも申し込むことが可能です。
お申し込みがまだの方は、ぜひご登録ください。
http://www.kyoken-fukui.net/tuushin/
◆ID・パスワードについて
○研修講座申込について
各学校長宛に配布しているID・パスワードです。
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福井県教育研究所
○学習支援システムについて
6月1日より教材研究支援システムのデータの一部が学習支援システムに移行
しました。アクセスしてみてください。
http://follower.lms.fukui-ed.jp/
◆教育研究所HPについて
研修講座の詳細、学習支援教材、各種様式、教育データベース、リンク集など、様々
な教育情報が満載です。アクセスしてみてください。
http://www.fukui-c.ed.jp/~fec/
◆お問い合わせ先
○福井県教育研究所
TEL 0776-36-4850 (代表) FAX 0776-36-4851
E-mail: info@fec.fukui-c.ed.jp
○メールマガジン
ご感想やご意見は、メルマガ担当までご連絡ください。
E-mail: news-ml@fec.fukui-c.ed.jp
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