アグニ乾燥エキス 85.665

アグニ乾燥エキス 85.665
Agni Casti Fruct extr. s. sicc.
Quality of Life を向上する
女性にやさしいマルチコンポーネントエキス
クマツヅラ科(Verbenaceae)ハマゴウ属(Vitex L.)の西洋ニンジンボク
(Vitex agnus-castus L.)の成熟した果実の乾燥物を原料とする。
E S C O P Monographs 2003 収載
二千年以上の利用実績:
ギリシャの女神ヘラがこの樹の
下で生まれたとの伝説とともに
貞節のシンボル樹として知られる。
ギリシャの医師Dioscoridesが
医薬品としての利用実績
(英、スイス、独、他)
薬用植物として紹介。民間療法
において月経前症候群P M S の
症状緩和に使用
臨床試験による有効性の確認
ISO9001,GMP 適合の 植物抽出物専門工場
スイスフルタロム社(Flachsmann brand)
生薬原料選別 抽出 粉末化: G M P(工程と品質の標準化)
◆ 特徴
☆ アグニ乾燥果実:乾燥エキス= 9∼11:1
☆ 抽 出 溶 媒:水エタノール
☆ 三 成 分 定 量 :Aucubin(HPLC)・Agnuside(HPLC)
バッチ毎に定量
Casticin(HPLC) 0.20∼0.80%
☆ 生薬原料の広い成分スペクトルの再現(原料により成分が著しく異なる)
☆ 急性毒性試験:LD 50 >2,000mg/kg
☆ 残 留 農 薬:日本 ポジティブリスト対応
☆ 表 示:ハーブ名として「アグニ・チェストベリー・チェストツリー・
西洋ニンジンボク・イタリアニンジンボク等」
☆ 推 奨 量:本品3∼4mg/日、又は、必要に応じて ∼24mg/日
◆ 公定書:ESCOP 2003、コミッションE、並びにスイス薬局方に収載
◆ 食品∼民間薬としての歴史:2000年以上と考えられる。
◆ 使用制限:報告はないが妊娠中は控える(ESCOP2003)。
◆ 安全性:
☆ 22年以上の医薬品としての実績(1985年にコミッションEが承認)
☆ 禁 忌:知られていない(ESCOP2003)
☆ 服 用 期 間:3ヵ月以上の継続が推奨される(ESCOP2003)
☆ 過 剰 服 用:毒性についての報告無し(ESCOP2003)
Ⅰ. 主要成分
フラボノイド類
Casticin、Isoorientin、Chrysoplenol-D 等
イリドイド配糖体 Agnuside、Aucubin
ジテルペン類
6β,7β-diacetoxy-13-hydroxy-labda-8,14-diene、Vitexilactone、Rotundifurane
精油
Sabinen、α-pinene、β-pinene等 (乾燥エキス中には殆ど含まれない)
脂肪酸類
α-リノレン酸、オレイン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、リノール酸
Ⅱ. 薬理作用:アグニの水エタノール抽出物についての報告
① ドーパミン作動性とプロラクチン過剰分泌抑制:
a) ラットの下垂体細胞において、線条体ドーパミンD 2受容体に結合し、プロラクチンの分泌抑制
(ESCOP 35,36,37)
b ) 子牛の線条体において、スピロペリドール(ドーパミン受容体拮抗薬)の作用を阻害し、ドーパ
ミンD 2受容体を活性化 (ESCOP 43)
* アグニ乾燥エキスのD 2受容体親和性: IC 50 =4 0 ∼7 0μg /mL
* アグニ果実中のジテルペン類のD 2受容体親和性(比較)
6β,7β-diacetoxy-13-hydroxy-labda-8,14-diene、Vitexilactone、Rotundifurane : I C 50 = 79μg/mL
Rotundifurane : IC 50 =4 5μg /mL
② μ、k、δ オピオイド受容体への親和性: IC 50 =3 6 (μ)、2 2 (κ)、19 4 (δ) μg /mL
1年後に実施した再試験でもIC 50 値に変化は認められなかった。
Ⅲ. 臨床試験:アグニの水エタノール抽出物についての報告
① マルチセンター臨床試験:Berger D., Arch Gynecol Obstet.2000
対象:月経前症候群の女性50人(治験終了4 3人、脱落7人) 投与量: 20mg の乾燥エキス/日
期間:月経8周期(初期値2周期・治療期の3周期・治療後の観察期の3周期)
a) 治療終了時の MMDQ (Moos 月経困難質問表)が初期値に比べ42.5%低下(p<0.0 01)
b ) 観察終了時にかけて MMDQ は徐々に上昇するが、8周期目の初期値との差20%(p<0.0 01)
c) 自己評価V A S の初期値に対する低下: 黄体後期47.2%(p<0.01)、8周期終了時21.7%(p<0.001)
d ) 自己評価G I:3 8人が中程度∼顕著な改善の評価。 5人が効果無し。
e) 月経前症候群を患う期間は7.5日から6日に短縮された。
② プラセボ対照無作為二重盲検法:Schellenberg R. BMJ2001
対象:月経前症候群の女性170人 試験期間:月経3周期 投与量:20mg の乾燥エキス/日
a) 自己評価:焦燥感・情緒不安・怒り・頭痛・胸が張る・下腹部の膨張感を含む諸症状が偽薬群
に対して有意に改善(p<0.0 01)
b ) 医師の評価(Clinical Global Impression Scale 3回評価)
:有意に改善(p<0.0 01)
* アグニ乾燥エキス投与群(8 6人)⇒ 52%
* プラセボ投与群(8 4人)⇒ 24%
Ⅳ. 月経前症候群(PMS )の現状
① スイス: 19∼30歳代の女性の70%がP M S (焦燥感・皮膚の悩み・下腹部の痛み・胸の張り・
食欲過剰・頭痛・疲労感)に悩む。Zeitschrift fuer Phytotherapie 1999; 20
② 日 本: 20∼4 0歳代の日本人子宮癌検診受診者・有経験者85 4例を対象にアンケート調査
不安・緊張・いらいら感が約70%、乳房の疼痛、頭痛、浮腫が約80%、仕事や家事の
能率低下(生産性の低下)が約50%を示した。 産婦人科の進歩 V ol. 57, 2005
総発売元:
製造元:スイスフルタロム
ISO9001:2000
1 T 0 7 0 4 P 6 1(第1 版)