115 tokyo-berlin/berlin-tokyo 2006.2.3 東京 ー ベルリン/ベルリン ー 東京展 [日本におけるドイツ年 2005/2006] 2006 年 1 月 28 日[土]― 2006 年 5 月 7 日[日] 森美術館 53 階 東京とベルリン、両都市の文化・芸術の交流と変遷をたどる二都物語 本展は、二つの都市を中心とする日独の関係に焦点を当 「東京−ベルリン / ベルリン−東京展」開催に際して、ベル 2 人から下記のメッセー てながら、両国の 19 世紀末から現在までの文化・芸術 の変遷をたどるものです。とくに、 1920 から 30 年 リンそして東京にゆかりのあるお 代を中心に、それぞれの都市を拠点とするアーティスト ヴィム・ヴェンダース(映画監督) 相互間で最も前衛的な芸術運動が展開された交流の時 た宝物を観ることを楽しみにしています。 代、第二次大戦後の復興期以降、フルクサスやネオダダ などの前衛運動が両都市で同時に開花した時代、そして、 ベルリンでは壁の崩壊以降、東京ではバブル経済崩壊以 降、新しい国際都市としての歩みを続けている 1990 年代以降のアートシーンなど、複層的なレベルでの両都 市の関係性を浮き彫りにします。構成は年代ごとに章立 てをし、各時代でみる美の潮流や、いきいきと浮かび上 ジが届いています。 世界を魅了する、このふたつの首都。私は東京とベルリンから生まれ 2006 年の最も重要な展覧会となる「東京−ベルリン / ベルリン− 東京展」へ向けて私もベルリンから東京へ旅をしたいと思います。 日本の皆さんもきっと、ここ森美術館で様々な発見があるはずですよ。 SHIHO (モデル) 東京は私にとって、あらゆる意味で出会いの街です。 その東京で、色々な年代のベルリン−東京と出会い、触れ合えること が何よりの楽しみ。 1920 年代のモダンなライフスタイル、 1930 年代の建築、そして最 新アートを通じて“ベルリンの今”を私なりに見つけたいと思います。 がる芸術家たちの情熱と想像力をたどりながら、交差し アーティスト(下記を含む全 融合し、また共鳴しあう東京とベルリンの、未来へ脈打 日本 つ新たな力を感じとっていただきます。 11 の展示セクション 1. ベルリン−東京 1880-1914 異国趣味と近代の意識 2. 「シュトゥルム木版画展」東京 1914 年 前衛の衝撃 178 名) 赤瀬川原平、土方与志、川端龍子、河原 温、岸田劉生、北代省三、 木村伊兵衛、今 和次郎、古賀春江、佐伯春虹、村山知義、中西夏之、 中山岩太、名取洋之助、長谷川 潔、大辻清司、波々伯部金洲、 岡本太郎、山脇 巖、横尾忠則、萬 鐡五郎(順不同)ほか ドイツほか ブルーノ・タウト、ダヴィト・ブルリューク、エーリヒ・ヘッケル、 エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー、ヘルマン・エンデ&ヴィル ヘルム・ベックマン、ラースロー・モホイ=ナジ、ルートヴィヒ・ミ 3. 東京−ベルリン 1912-1923 美術と建築の新しいヴィジョン ース・ファン・デル・ローエ、マルセル・ブロイヤー、オスカー・コ 4. 衝突する文化 1918-1925 ベルリン・ダダ、東京の「マヴォ」とロシア革命の影響 トー・ウンベール)、キャンディス・ブレイツ、アニカ・エリクソン、 5. モガとモボ 1920 年代のベルリンと東京のモダンガール、モダンボーイ 6. 「 独 逸 国 際 移 動 写 真 展」1929-1931 写真の新たなアプローチ 7. バウハウスとブルーノ・タウト 1930 年代の建築とデザイン 8. 暗黒の時代 1931-1945 独裁制、抵抗、戦争 9. 10. 復 興の 時 代 1945-1950 年代 11. ベルリンの今 壁崩壊後の現代美術 フルクサス、ポップアートと新表現主義 1960 年代の前衛芸術 コシュカ、ヨーゼフ・ボイス、フランツ・アッカーマン、ウンボ(オッ ニナ・フィッシャー&マロアン・エル・ザニ(順不同)ほか 主催:森美術館、ベルリン国立博物館群 ベルリン新国立美術館、朝日新聞社 企画:森美術館、ベルリン国立博物館群 ベルリン新国立美術館 後援:外務省、ドイツ連邦共和国大使館、東京都、東京ドイツ文化センター 協賛:ThyssenKrupp Elevator、アディダス ジャパン株式会社、 鹿島建設株式会社、松下電工株式会社、SieMatic 特別協力:TBS、東映 協力:日本航空、カラーキネティクス・ジャパン株式会社、 シャンパーニュ ニコラ・フィアット 開館時間:10:00 − 22:00 |火 10:00 − 17:00 |いずれも入館は閉 館時間の 30 分前まで * 3/21( 火 )、5/2( 火 ) は 22:00 まで開館時間 を延長 入館料 ( 円 ):一般 1,500、学生(高校・大学生)1,000、子供(4 歳以上−中学生)500 *表示料金に消費税込 *本展のチケットで展望 台 東京シティビュー、ドイツ・デザイン展(1/28-3/12 森アーツセンタ ーギャラリー 52 階)にも入館可 *開館時間、入館料は展覧会ごとに異 なる場合あり。 お問い合わせ:TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル) 本展のカタログを 2 月 3 日に発売いたします。 サイズ:A4 変形判/頁数:388 頁 日本語(一部日英併記) 税込価格:2,940 円 PRESS RELEASE プレスリリース 115 tokyo-berlin/berlin-tokyo 2006.2.3 東京からベルリンへ、ベルリンから東京へ。 二都がつながる、こんな挿話、あらゆるキーワード。 バウハウスで学んだ日本人留学生。 デザインの源流、ドイツのものづくり。 東京とベルリンは、同じように 歩んできた? 都市発展の共通点はどこに。 世界初の総合芸術学校では、クレーやカンディンスキーが教鞭をとった。モ 宿命の街、そして復興の街。関東大震災や ダニズムの源流をたどると、そこで学んだ日本人アーティストたちの仕事 2 度 の 世 界 大 戦 な ど 数 度 の 悲 劇 を 経 験 し、 この 2 つの都市はその後、ベルリンの壁の が浮かびあがる。 ポスター、写真が語る 銀座を闊歩したモボ、モガ。 崩壊、東京ではバブルの崩壊を経た。日本、 ドイツそれぞれの首都の類似点は歴史だけだ ろうか。都市化・近代化そして、それらと結 都市を舞台に展開された華やかなファッシ びついてきた“芸術“を時代をおって訪ねる。 ョン。商業美術に花開いた、グラフィック エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー ≪ポツダム広 場、ベルリン≫ 1914 油彩、カンヴァス 200×150cm 所蔵:ベルリン国立博物館群 ベルリン国立美術館 デザイン。新しい時代の新しいライフスタ イルが浮き彫りに。 © (for works by E.L Kirchner) by Ingeborg & Dr. Wolfgang Henze-Ketterer, Wichtrach / Berne 絵画、彫刻から写真、 建築、デザイン、 映画・・・総点数 約 500 点。 佐伯春虹 ≪茶苑≫ 1936 紙本着色 264×197cm 個人蔵、アメリカ 戦後の前衛運動は、パラ レルに展開していく。 ベルリンと東京の接点を物語 る、 多 様 な ジ ャ ン ル。19 世 紀後半から現在までの作品を 同時代視点で探る“前衛”。ド 網羅する大型展。 イツで文字どおり変化し、流転 マックス・ベックマン ≪死≫ 1938 油彩、カンヴァス 121×176.5cm 所蔵:ベルリン国立博物館群 ベルリン国立美術館 Photo: J ö rg P. Anders, Berlin/ Jahr: 2001 大正 9 年、日本モダンデザインの夜明け。 ドイツ表現建築の旗手、ブルーノ・タウトらからの刺激。 た すべ 「我々は起 つ。過去建築圏より分離し、総 ての建築をして真に意義あらし め 新建築圏を創造せんがために」。 1920 年、堀口捨己、石本喜久治ほか 東京帝国大学建築学科生 6 名が卒業を機に設立した分離派建築会。当時彼 等が発表した表現派建築作品は、日本の建築表現に新しい方向性を与えた。 同時に日本の若手建築家達を刺激したドイツ表現建築の旗手、ブルーノ・ タウト、エーリヒ・メンデルゾーンらの作品も展示。 1914 年 シュトゥルム木版画展覧会、日比谷にドイツ表 現派の風が吹く。 大正 3 年、近代版画が動いた年。作曲家として知られる山田耕筰はベルリ ン留学から帰国後、日比谷美術館にシュトゥルム木版画展覧会を招へい、コ コシュカなど多数の作品が展示された。日本の近代美術とドイツ表現派の深 い関わりとは? 1920 年代のマルチアーティスト村山知義に迫る。 そして「マヴォ」が生まれた。 1920 ∼ 30 年代は日本−ドイツ間が、最も盛んな“交流の時代”を迎えた。 したフルクサス、日本ではネオ・ ダダが活動した。後年のコンセ プチュアル・アートやパフォー マンス・アートへの入り口を解 き明かす。 岡本太郎 ≪重工業≫ 1949 油彩、カンヴァス 206.3×266.7cm 所蔵:川崎市岡本太郎美術館 いま最も注目される現代 作家作品が相互に海を渡 る! 最終セクションのコンテンポラ リー・アートでは、いま最も注 目されるベルリンのアーティス ト 9 名を東京で展示。 ボリス・ミハイロフ ≪路上にて≫ 2001/03 150 × 100cm タイプ C プ リント Courtesy: Galerie Barbara Weiss, Berlin Photo: Jeus Ziehe, Berlin 掲載の画像を含む最新のプレス画像は、森美術館ウェブサイトより申請いた だけます。 www.mori.art.museum 東京では美術家、デザイナー、舞台美術家、建築家・・・いくつもの顔を 持つ男が出現する。未来派、構成主義、ベルリン・ダダと絡み合う、村山 知義とその時代に焦点を当てる。 元号が変わる、写真も変わる。 日本に巡回した「独逸国際移動写真展( FIFO )」 昭和 6 年、マン・レイやラースロー・モホイ=ナジらの作品を含む「独逸国 際移動写真展」が東京と大阪で開催。その後、日本では新興写真が盛んに。 「FIFO」出品作が多数出品。 PRESS RELEASE プレスリリース 取材に関するお問い合わせ 広報部 担当:コーキル、三浦、高橋、犬塚 Tel : 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351 E-mail : pr@mori.art.museum Web : www.mori.art.museum 106-6150 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 森美術館
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