2006年度版 - 室蘭工業大学

mmm.muroran-it.ac.jp
Center for Multimedia Aided Education,
Muroran Institute of Technology
目
次
巻頭言 新しい時代へ―コンピューター同居時代への突入― ············ 小幡 英二 · 1
情報メディア教育センターの授業利用 ································ 花島 直彦 · 3
世の中の動きと情報メディア教育センター ···························· 刀川
眞· 7
2005年度業務報告 ························································· 11
1 利用状況 ····························································· 11
2 日誌 ································································· 19
3 広報の総目次 ························································· 20
資 料 ······································································· 21
1 センターの沿革 ······················································· 21
2 センター紹介 ························································· 23
3 システム構成図と学内ネットワーク図 ··································· 25
4 情報メディア教育システム概要 ········································· 26
5 建物案内図 ··························································· 30
6 センター発行の手引 ··················································· 32
7 運営組織 ····························································· 33
8 センター関係規則 ····················································· 34
編集後記 ···································································· 39
巻 頭 言
新しい時代へ ―コンピューター同居時代への突入―
小幡 英二
(教育担当副学長)
わたしの前に繰り広げられた、コンピューターの変遷を振り返ろう。わたしは、この巻頭
言を読む大半の人より、今日のコンピューターに関する知識はうとい。しかし、コンピュー
ターと付き合った歴史は 38 年前と古い。教授たるもの、技術史や 30 年前の思い出を話すよ
うになると、そろそろ引退を考えたほうがよいようだ。
わたしが大学 3 年生のときである。1969 年4月より 6 ヵ月、NHK教育テレビで放映さ
れていた「コンピューター講座~基礎からプログラミングまで~」の番組がわたしとコンピ
ューターの最初の出会いである。講師は東大教授・森口繁一、毎週 50 分の講義 6 ヵ月を 2
回学んだ。このときまで、私は本物のコンピューターを見たことがなかった。番組は、NT
Tの前身である電電公社のホームコンピューターと自宅の受話器を音響カプラで接続し、
FORTRAN プログラムを自宅の端末機より入力するのを基本としていた。電電公社のコンピ
ューター使用料金は知らない。当然、学生の身分で支払える金額ではないだろう。わたしに
は電話そのものがなく、電話の設置はこの時から 10 年後のことである。今とは隔世の感が
ある。
当時、本学には給与計算のためのコンピューターがあり、この言語は COBOL(Common
Business Oriented Language)であった。1973 年情報処理教育センターが、全国に先駆け
て設置された。コンピューターの機種は三菱電機の MELCOM9100 であり、言語は
FORTRAN(Formula Translation)
、このときの機種選定に助手でありながら化学工学科の
センター室員として参画した。室員の大半は若い助教授と助手であった。機械は買い取りで
はなく、レンタルだった記憶がある。値段は公定価格の 1/10 程度であった。機種等は既に決
まっていたような気がする。それから研究用と教育用が分離し、1982 年に FACOM M-170
で研究用と教育用が共用になった。このときまで、継続して室員であった。翌年、我が講座(教
授、助教授、助手各 1 名)で PC9801F を購入した。CPU は 80286 の 640KB、ハードディス
クは外付け 20MB である。購入金額は 3 人の経常経費の 40%を超えていた。コンピュータ
ーの発展は、電卓の推移とそっくりである。
1970 年、室蘭工業大学・化学工学科の粉体講座にシャープのマイクロコンペット、8 桁の
浮動小数点の電卓があった。8 万いくらで購入とのこと。電源は 4W で、グリーンの光電管
が美しかった。1972 年には電池で動くカシオミニ電卓が発売され、8 桁、値段は 1 万円くら
いであった。今は 100 円ショップで購入できる代物である。1974 年には関数付きの電卓が 2
万円で購入できた。私の最初の関数付き電卓はカシオ fx-10 であった。1980 年の始めには
BASIC 搭載のポケコンが販売され、生協で共同購入が始まった。そして現在があります。
小松左京は 1970 年 10 月、12 桁の電卓を 13 万円で購入。それが 1972 年の年末にはポケ
ットサイズの電卓が 1 万円になり、大坂日本橋の電気店でザルに入っていたとのことです。
1
デジタルカメラも同じ経緯で進歩発展しています。2002 年 7 月、顕微鏡撮影用にニコン
COOLPIX995 を 11 万円で購入しました。画素数は 334 万画素です。室工生協で 500 万画素
のデジカメが 12800 円で売っていました。技術の進歩が早すぎます。
酒とたばこを慎み、努力により人生を 2 年長生きしてください。そして、新製品の購入は
2 年遅れで求め、人生を 2 年遅れでゆっくり生きてください。考え方は 20 年先を読み、ゆと
りある人生を送って下さい。最近の人生は忙しすぎます。話を表題に戻します。
コンピューターの進歩が時代を大きく変えています。DNA の解読、あらゆる機械の自動
化、交通機関の便利さ、通信機器の変化、家庭へのインターネットの進出、雇用面では事務
職の省力化、銀行、保険、証券の省力化です。最悪の進歩は武器の高機能化です。坂村健教
授が提唱した、日本発のトロン計画はあらゆる家庭器機に利用され、いつでもどこでものユ
ビキタスコンピューティングや IC チップや携帯電話の進歩へと応用されていきます。自分
の存在がコンピューターによって管理されている、こんな社会は否が応でも来ます。こんな
世界は、携帯電話がワイヤレスロープであるにもかかわらず普及することと同じで、一つの
社会で納得しながら普及していくものです。環境問題から、自動車社会の進歩はあまり考え
る必要がありません。先進国のエネルギー使用量もほぼ上限です。心配しないでください。
自動車が少なくなる社会は、今以上に快適な世界です。観光旅行の形態は大きく変容します。
アメリカ横断の旅は東京、大坂、札幌にあります。月旅行は東京の後楽園○○コーポレイシ
ョンの独壇場です。家庭のテレビは 100 インチ、おまけに世界中のチャンネルが利用できま
す。映画もドラマもスポーツも全て同時通訳です。いい時代です。過去の歴史に例を見ない、
はげしい変化を強いられる時代がつづきます。時代に乗り遅れない、先読みの時代が来ます。
自己のアイデンティティを確立してください。日本の文化と伝統を育み、継承する役割を忘
れないでください。嫌なことを我慢して行う、これが努力です。まちがいなく、いい時代が
つづきます。皆さんの努力に、乾杯です。
2
情報メディア教育センターの授業利用
花島 直彦
(機械システム工学科・助教授)
1.はじめに
私が室蘭工業大学に赴任した平成6年当時,学内に 10BASE-5 の LAN が整備されたばか
りで,まだ電子メールなどは普通には使用できない状況にあった.科学技術計算やネットワ
ークサーバといえば UNIX ワークステーションを利用するのが普通の時代である.インター
ネットの主流は文字ベースの電子メールや NetNews,ファイル転送の ftp などであり,画
像を表示できる mosaic (Web ブラウザ)がやっと産声をあげた頃である.情報処理教育セ
ンター(今の情報メディア教育センター)にネットワーク用のサーバ(図1)も納入されて
いたがまだ稼働しておらず,外部と UUCP でネット接続されていた CRD センターのワー
クステーションを経由して,希望者のみが電子メールを利用している状況であった.
そこで,学内にあったネットワーク委
員会の下部組織であるワーキンググルー
プが情報処理教育センターの学内サーバ
を立ち上げることになった.私もそのメ
ンバーに加わり,NetNews サーバを担
当することになった.DNS,Mail,httpd
などのサーバもそのワーキンググループ
が担当したと記憶している.現在は,情
報メディア教育センターと業者がプロフ
ェッショナルとしてサーバの管理運営を
しているが,当時のインターネット文化
図1:平成6年当時の UNIX ワークステーショ
ン(センターHP より)
にはそういう
草の根的なところがあった.平成16年の情報メディア教育センター運営委員会にたまたま
代理出席したときに,NetNews サーバの運用停止が議題となり,時代の移り変わりを感じ
た.
このように,個人的には赴任当初からネットワーク関係で情報メディア教育センターのお
世話になっている訳であるが,実習用パソコンが平成8年に導入されたのを機会に,授業で
もセンターの教育システムを多いに利用させていただいているところである.本稿では,機
械システム工学科および機械情報コースでの授業利用について,新旧含めてご紹介する.
2.機械システム工学科における授業でのセンター利用
平成8年に情報処理教育センターが実習用のパソコンを整備したのを機会に,機械システ
ム工学科においてコンピュータリテラシ教育を行う計算機援用工学が始まった.ただ,当初
は情報処理教育センターのシステムに学生用の電子メールアドレスがなく,学科で整備した
3
ワークステーションにアカウントを作っ
て配布した.学科サーバにはメールサーバ,
News サーバ,http サーバ,学生用フォ
ルダ,Fortran コンパイラなどを導入し,
センターの実習用パソコンは,telnet を
するだけの端末利用であった.おかげで学
科サーバのお守りと授業の実施で,二足の
わらじを履くことになり,当時はなかなか
たいへんであった.
図2: C212 に導入された実習用パソコン.
(センターHP より)
その後,情報処理教育センターが情報
メディア教育センターに改組され,コン
ピュータシステムの機能が拡充し,メールもホームページもコンパイラもすべてセンターの
設備でまかなえるようになって,学科自前のサーバを持つ必要がなくなった.そのうち,セ
ンター開講の「情報メディア基礎」の中でコンピュータリテラシ教育がされるようになった
ことを受け,
「計算機援用工学」はカリキュラム改訂時に廃止された.
機械システム工学科には機械設計製図という製図を教える授業があり,センターの実習用
パソコンを利用している.ただ,システム更新ごとに CAD ソフトが変更され,ついていく
のがなかなか大変だった.力を入れて作ったマニュアルが数年後には使えなくなり,さらに
CAD ソフトの使い方が「なぜ?」と思うほど違うので,マニュアルの更新もままならない.
今は担当を外れているが,ここ数年は JW CAD というフリーのソフトを利用しているよう
に聞く.これはシステム変更に伴うリスクの軽減,学生が自宅パソコンにインストールして
実習できる利点があるためと思われる.
その他,直接携わっていないので詳細は述べられないが,機械システム工学実験のいくつ
かのテーマでセンターの端末を利用しているようである.
3.機械情報コースにおける授業でのセンター利用
機械システム工学科では,平成14年度のカリキュラム改訂で昼間コースに3つの教育コ
ースを設けた.3年後期に学生をコースに分属させ,それぞれの応用分野を教えている.
筆者の属する機械情報コースでは,メカトロニクス関連の教育ができるようにロボット製
作を軸にした授業を2つ設けている.ロボットの制御に組込マイコンを利用しているため,
そのプログラム作成にセンターのパソコンを利用している.
3年後期の機械情報演習ではC言語の講義と実習を行っている.研究室に配属されてから
C言語を利用する機会も多く,3年後期で基礎を学んでおけば卒業研究で戸惑うことも少な
いであろう.平成17年度は実習用パソコンにインストールされていた富士通製のCコンパ
イラを使って実習をした.平成18年度以降は,この度のシステム更新で導入された Visual
Studio .NET を使うことになるだろう.ほとんどのC言語の教科書は,printf() などの C 言
語標準関数を前提としているので,授業では Win32 コンソールアプリケーションでプログ
ラミングする予定である.
4
機械情報演習の後半の授業では,1学年上
の学生が製作したロボットを使って,ロボッ
トに搭載されている H8/3664F というマイ
コンのプログラミング演習をしている.マイ
コンの開発元であるルネサステクノロジから
HEW という開発環境の無償利用の許諾を得
て,これをセンターの実習用パソコンにイン
ストールしてもらっている.C 言語プログラ
ムのひな形を学生に与えて,ロボットを動か
図3 演習で使用するロボットの一例
すための基本的なプログラムを教えている.
4年前期の機械情報設計法において上述の
ロボットを設計・製作し,最後に競技会をし
ている.プログラミングには,もちろんセン
ターの実習用パソコンを利用する.ただ,回
を重ねていくうちに,多くの学生は研究室や
自前のパソコンで作業するようになる.
これと同時期開講のプレゼンテーション
技法では,ロボットの設計製作について何回
か発表をするが,資料作成にセンターの実習
用パソコンのパワーポイントを利用してい
図4 機械情報設計法での端末利用
る.
またロボット製作に関連する実習として,1年前期のフレッシュマンセミナーの1テーマ
において,レゴ・マインドストームの RCX プログラムに ROBOLAB というタイル形式の
プログラミング言語を使っている.これも我々の大講座でソフトウエアを購入し,センター
の実習用パソコンで使用できるようにしてもらっている.今年から始めた授業であるが,初
心者でも数週間でプログラムが組めるようになり,学習効果は高いといえる.ただ,センタ
ーの実習室の机上はパソコンとディスプレイで埋まっており,レゴブロックを組み立てなが
らプログラミングをするには手狭なようである.
4.今後のセンター利用とものづくり教育との連携
筆者が授業で教えているシステム制御工学は,物理システムのダイナミクスを状態方程式
で表現し,システムの解析,制御系の設計を行う.制御理論をベースに授業をしているが,
できればシミュレーションなどを行い,視覚的に理解しながら学習を進められるとよい.欧
米の大学では MATLAB という市販ソフトが実習に利用されているようであるが,少々値が
張る.最近は,MATLAB と同じような機能を持つフリーソフトがあり,その一つである
Scilab を今年度の授業から利用しようと考えている.センターの実習用パソコンには既にイ
ンストールしていただいてある.
今年,学内に設置されたものづくり基盤センターでは,学内のものづくりを支援するため,
5
3次元造型機やプリント回路基板加工機などを新規に導入している.3次元造型機を使用す
るためには,3次元CADで STL データを作成しておかなくてはならない.実はセンターの
実習用パソコンには Pro/Engineer という3次元CADが導入されており,これを利用する
と学内の誰でも3次元造形が可能ということになる.
また,Multisim という電子回路シミュレータと Ultiboard というプリント基板レイアウ
トソフトをものづくり基盤センターでライセンスしており,これらも情報メディア教育セン
ターの実習用パソコンにインストールしてもらう予定でいる.これにより,電子回路の設計,
シミュレーション,プリント基板設計を通して実行でき,出来上がったデータをもとにプリ
ント回路基板の加工,回路の製作が行えるようになる.
昨今のものづくりは IT の支援なくしては成り立たないところがある.情報メディア教育
センターとものづくり基盤センターの相乗効果で,学内のものづくり教育・研究が盛り上が
ればと考えている.
5.おわりに
筆者が携わってきた授業において,どのように情報メディア教育センターを利用してきた
かを中心に振り返った.ネットワークと教育システムの充実・保守・管理と日々活躍されて
いる,情報メディア教育センターの教職員に感謝の意を表しつつ,筆をおきたい.
6
世の中の動きと情報メディア教育センター
刀川 眞
(情報メディア教育センター・教授)
世の中で起こっている出来事を見ていると、組織の在り方について考えさせられることが
多い。たとえば不正行為や、不正とまではいかなくても社会的非難を被るようなことが露見
すると、問題を起した本人やその責任者がやり玉に挙げられる。もちろん不正が糾弾される
のは、ある意味で当然だが、不正ができてしまう構造、あるいは不正行為を誘発する仕組み
を変更しないことには同じことが 2 度、3 度と繰り返されてしまい、問題の本質は一向に改
善しないことがある。つまりいくら個人を責めても問題の解決にはならず、組織や社会とし
て取り組まねばならないことが多いのではないか。そこで筆者が最近の出来事をもとにして
考えている幾つかの「組織のあり方論」を述べ、その応用として情報メディア教育センター
で取組む場合について考えてみたい。
ところで筆者は今年の 3 月までの数十年の間、民間企業におり、4 月に本センターに赴任
したばかりである。企業にいた時分からある程度は大学と接点を持っていたが、それはあく
まで部外者としてである。赴任後、4 ヶ月を経てとりあえず身の回りは落ち着き、それに伴
って大学や情報メディア教育センターの運営に関しても、だんだん自分なりの考えを持てる
ようになりつつある。とはいえ企業にいた数十年間に培われた考え方が、ほんの数ヶ月でそ
う簡単に変わるわけはなく、相変わらず以前の発想で物事を見ていることは確かである。し
かしそれは反対に、まだ大学あるいはセンターの色に染まり切ってないとも言えるので、そ
のような新鮮さを失っていない視点から組織について論じることとする。
(1)手段と目的の分離、あるいは本質的目的の認識
手段と目的が混同されることついては、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の怪談話を
思い出す。ある女が処刑される間際に「死んだら化けて出てやる」と言うのに対し、領主
は「お前にそんな力はない。もしあるなら、切られたその首であの掛け軸(だったか定か
でないが)に喰らいついてみよ」と述べて処刑を断行した。処刑後、首は転がって掛け軸
の下まで行くと跳ね上がって掛け軸に喰らいついたので、領主の家来は恐怖におののき、
今にも災いが起こると噂した。しかし領主自身は一向に気に留める様子がないので、不思
議に思った家来がたずねると、領主は「あの女の執念は掛け軸に喰らいつくことに集中し
たので、今となってはもう何も残ってない」と平然と答え、また実際、何も起こらなかっ
たという。これはその女の本来の目的(領主に祟る)が、それを認めさせるための手段(掛
け軸に喰らいつく)に転化してしまい、結局、本来の目的が達成できなかった例である。
あるいは「健康のためなら死んでもいい」という健康オタクの話があるが、これなども手
段と目的の混同の典型である。このようなことは組織でもしばしば起こる。たとえば営業
で売上げ目標が設定されると数合わせに走りだし、自分が自分の顧客になったり、売上げ
期間を意図的に調整したりすることがある。しかしここで数値を設定するのは、あくまで
その企業なり組織なりが発展するための手段であって目的ではないはずである。むしろ無
7
理な売上げをすることによって組織が疲弊し、かえって逆の作用をもたらすこともある。
(2)部分合理性と全体合理性の一致
組織を構成するのは、最終的には一人ひとりの人間である。人間である以上、情緒によ
る非合理的行動をとることもあるが、多くの場合は個々人の合理性に基づいて行動する。
なかには一見、反社会的行為に見えても、本人にとっては合理的な場合もある。たとえば
他人の食べものを盗むことは窃盗という罪を犯すことであり、いずれは社会から糾弾され
るという点で非合理的であるが、ものすごく空腹の人ならば短期的には餓死を逃れるとい
う合理的行動になる。あるいはいわゆる「天下り」について、社会的な批判が多いが、当
事者にとっては生活が絡んでいることが多く、そう簡単に止めるわけにはいかないだろう。
その意味で、当事者にとっての天下りは合理的行動(部分的合理性)である。問題は、天
下りが社会全体に便益をもたらす(全体合理性)か否かである。やみくもに天下りを非難
しても当事者にとって合理性があるなら、それを止めようとはしないだろう。もし本当に
天下りが世の中全体にとってよくないことなら、単に糾弾するだけでなくそのような行動
が当事者にとっても合理的でなくなるような仕組み、つまり天下ることに対するインセン
ティブがなくなるような仕組みを作るべきである。あるいは反対に、天下りが社会全体に
とってプラスに働くような仕組みでもよい。
(3)評価者にとって“痛み”を伴う評価の実施(交換的評価)
「交換的評価」とは筆者の造語である。評価には自己評価や、公平を期すための第三者
評価などがある。しかし第三者評価であっても、評価の正当性や妥当性について評価者の
モラルに頼るだけでは、必ずしも合理的とはいえない。単なる人気投票では、無責任にな
る恐れがある。ところが自分が持っている「価値」
(金銭やモノとは限らない)を提供する
ことによって、交換が成立する形の評価がある。その端的な例が市場での売買である。た
とえば消費者は店で商品を見定め、条件が折り合えば品物を購入するが、購入するという
ことは消費者がその商品を評価した結果、自分が持っているお金と交換するだけの価値を
見出したことである。つまり消費者は自分の持つお金を失うという“痛み”受けても、そ
の商品に対しそれ以上の価値を認めたのであり、そこでは真剣な評価がなされていること
になる。このように評価する側にも、評価することに対して何らかの“痛み”を伴う交換
的評価により、より正しい評価がもたらされるものと考える。
(4)市場原理・競争原理の活用
筆者はやみくもな市場原理・競争原理の礼賛者ではない。特に医療や福祉、あるいは教
育、特に初等教育など市場が成立しない(させてはならない)領域では、市場原理の導入は
慎重を期すべきである。しかしそうでない分野では、もちろんはルール(規律)が整備さ
れていることが大前提であるが、市場原理・競争原理のメカニズムを採り入れ「見えざる
神の手」の力を活用すべきと考える。競争の結果、製品開発やサービス提供といった活動
に創意工夫が生まれるからである。ただし市場原理・競争原理とは、単に「公」を「民」
にすることではない。たとえばかつてNTTの組織を変更しNTT東日本とNTT西日本
が生まれたが、あれでは競争は発生しない。なぜならある地域を考えた場合、そこをカバ
ーするのは東日本か西日本のいずれかであり、利用者にとって選択の余地がないからであ
8
る(もちろんNTT以外の電話会社があれば競争は発生する)
。もしNTTを分割し本気で
競争を生み出そうとするなら、分割した複数社を同一地域で競合させ、どの電話会社を加
入するのかを利用者が選べるようにするなどの仕組みが必要である。ところでよく、市場
原理・競争原理を持ち込むと弱者が虐げられるという意見を耳にするが、弱者救済と市場
原理・競争原理とは分けて考えるべきである。もちろん制度変更の際に過渡的に発生する
弱者にはきちんとした対応が必要であるし、仮にそれが既得権者の保護であっても過渡的
な状況を考えれば簡単に排除できないこともある。あるいは全体合理性、すなわち社会全
体の利益からは市場原理・競争原理が望ましくても、弱者や既得権者への配慮をしなけれ
ばならないため、当面、導入を見合わせることはあろう。しかしそれは市場原理・競争原
理がよくないからではなく、弱者や既得権者を救済する手立てが見つからないからである。
つまり全体合理性と、弱者や既得権者への配慮とを混同してはならないのであり、両者は
別であることを認識しないと議論がうまく噛み合わない。既得権者の利益を守るという「部
分合理性」のために、社会全体の利益という「全体合理性」を犠牲にしてはならいのであ
る。
組織の在り方について考えていることを 4 つばかり指摘してきた。これ以外にもいろいろ
とあるが、とりあえずここまでにし、これらの指摘事項を情報メディア教育センターという
実際の組織に当てはめた時に、どのようにしたらよいかを考える。
(1)手段と目的の混同回避、あるいは本質的目的の認識‥これは、この 4 つの中では比較
的(あくまでも比較的だが)
、実行し易そうである。たとえば情報メディア教育センターで
は、その名が示すとおり情報メディア教育が主眼であるが、それは必ずしも IT 教育とは
限らない。情報をめぐる環境が変われば、当然、情報メディア教育の内容も変わるべきで
ある。つまり IT 教育は手段であって目的ではない。個人的見解ではあるが、恐らく今後
の情報メディア教育の重点は、IT スキルの獲得から個人情報保護やプライバシーの尊重、
あるいは著作権などの知的財産権の配慮など、情報メディアの利用に際しての社会性の維
持・確保に移っていくのではないか。もちろんそれすら最終形ではなく、情報メディアが
あたかも紙と鉛筆のように誰もが使いこなすようになるのに伴い、教育の内容もそれに合
わせて変えるべきであろう。
(2)部分合理性と全体合理性の一致‥これは部分や全体をどのようにとるかによるが、世
の中でしばしば見られる状況として、組織維持のための仕事を作りがあげられる。これは
社会全体から見れば無駄であっても組織維持のために無理に仕事を作り、あたかもそれが
社会全体にとって必要であるかのごとく強弁することである。幸いなことに現在の情報メ
ディア教育センターが手がけている仕事は、全体(大学、あるいは地域は社会)から見て
必要なことばかりであり、センターにとって合理性と(部分合理性)と全体にとってのそ
れ(全体合理性)は一致していると考える。しかし今後の世の中の情報化の進展や、大学
を取り巻く環境は大きく変わりつつある。現状に安住せず常に環境の変化を把握し、組織
にとっての合理性と全体合理性とが乖離しないよう絶えず注意すべきと考える。
(3)交換的評価の実施、(4)市場原理・競争原理の導入‥これはセンターが大学内の組織
9
であるため、簡単には実現できそうにない。直接には競合相手がいないからである。しか
したとえばセンターの活動の一部をサービスとして切り出し、外部に提供することはでき
ないだろうか。外部とは市場のことであり、そこでは当然、競争があり、また外部者から
“痛みの伴う評価”を受けることになる。これはこちらにとっても相当に“痛そう”だが、
相当なインパクトが見込まれよう。
すでに述べたとおり筆者は大学に来て日が浅く、大学やセンターという組織の本質を十分
に把握しているわけではない。そのためピントはずれのことを述べたかもしれないが、あま
り厳密性を問わず、自由でラフな視点に意義を認めていただければ幸いである。またタイト
ルが大上段的な割に内容が薄く竜頭蛇尾のきらいがあるが、荒唐無稽ではないと思うので、
お許しいただきたい。
10
2005 年度 業務報告
1 利用状況
1.1 登録者数
身
分
登録者数
学部生、履修登録
2,815
大学院生、研究生
494
教職員
379
1.2 教育利用状況
【前 期】
学
科
学年
科 目 名
担当教員
受講者数
建設システム工学科
1年
情報メディア基礎
石田、石坂、早坂
100
機械システム工学科
1年
情報メディア基礎
石田、石坂、早坂
100
情報工学科
1年
情報工学演習A
片山
100
電気電子工学科
1年
計算機基礎
鏡、宮永、棚田、佐藤
100
夜間主全学科
1年
情報メディア基礎
石田、石坂、早坂
機械システム工学科
2年
機械製図
風間、藤木、長船、湊
100
情報工学科
2年
計算機システム
杉岡
100
電気電子工学科
2年
プログラミングⅡ
大鎌、加野
100
電気電子工学科
2年
プレゼンテーション技法
長谷川、城谷、福田、他
100
応用化学科
2年
化学情報演習
松山
全学科
2年
語学科学プレゼミナール パイサック
10
全学科
2年
語学科学プレゼミナール 長谷川
20
建設システム工学科
2、3年 JABEE 作業
機械システム工学科
3年
機械システム工学実験Ⅰ 境
情報工学科
3年
情報教育法
石川
夜間主機械
3年
機械設計製図Ⅱ
河合
23
機械システム工学科
4年
機械情報設計法
花島
30
機械システム工学科
4年
プレゼンテーション技法
花島
90
電気電子工学専攻
1年
計算機工学特論
大鎌
50
一般市民
IT 基礎技能講座
宮永、長谷川、他
40
高校生、一般市民
夏期公開講座
石田、石坂、早坂、他
30
11
吉田
40
90
100
100
【後 期】
学
科
学年
担当教員
科 目 名
受講者数
情報、機械
1年
ドイツ語Ⅰb
クラウゼ小野
電気電子工学科
1年
プログラミングⅠ
加野、大鎌
100
材料物性工学科
1年
情報メディア基礎
石田、石坂、早坂
110
応用化学科
1年
情報メディア基礎
石田、石坂、早坂
110
夜間主機械
2年
機械設計製図Ⅰ
媚山
応用化学科
2年
情報処理
古賀、太田、安居、他
建設システム工学科
3年
土木鋼構造学
矢吹
57
機械システム工学科
3年
応用機械科学演習
臺丸谷、戸倉、岸浪、他
50
機械システム工学科
3年
機械情報演習
風間、相津、花島、他
30
機械システム工学科
3年
航空宇宙工学演習
溝端
30
機械システム工学科
3年
機械システム工学実験Ⅱ 風間
30
機械システム工学科
3年
機械システム工学実験Ⅱ 溝端
30
機械システム工学科
3年
機械システム工学実験Ⅱ 湊
10
応用化学科
3年
生物化学実験
菊池、橋本、関
90
夜間主機械
3年
機械工学実験
境
30
機械システム工学科
4年
知的所有権
藤木
100
卒研、大学院
講習会
花島
30
機械システム工学専攻 1年
航空宇宙機設計特論
溝端
6
大学院
マルチメディア特論
石田
30
IT 基礎技能講座
宮永、長谷川、他
40
一般市民
1年
12
37
21
110
1.3 実習室使用状況
【前 期】
【後 期】
13
0
4月
5月
6月
7月
8月
9月
14
10月
11月
12月
970
12月
1月
1月
496
13
3273
5751
1月
185
11月
819
6000
57
911
528
21
97
984
544
3606
4000
8
1000
1010
6492
1228
455
12月
214
866
260
8174
93
11月
14
47
239
10月
1144
10月
1032
1116
9月
1450
742
538
50
1387
881
404
5032
7157
7186
8000
217
274
6734
8000
61
1735
1996
435
1537
4825
11898
11237
10173
8815
10000
57
1643
8月
9月
19
533
7月
641
552
21
879
198
227
8773
1648
1547
795
8月
7
749
6月
244
1200
1469
10045
138
1561
7月
242
171
200
6月
32
400
5月
1187
4月
50
600
5月
361
2000
1646
12000
387
4月
1232
8770
10000
1980
107
0
68
6304
2000
56
1400
1232
0
91
4000
2622
14000
382
800
417
1800
1688
時間
6000
742
使用回数
12000
16
21
人
1.4 利用統計グラフ
【パソコン(Windows)使用時間】
3年次以下
4年次以上
教職員
2月
【パソコン(Windows)使用回数】
3年次以下
4年次以上
教職員
2月
【パソコン(Windows)利用者数】
1600
3年次以下
4年次以上
教職員
2月
【プリンタ出力枚数】
10611
10213
10484
12000
11244
11505
14000
11838
13928
16000
7114
8月
9月
11月
12月
1月
2
1704
2318
998
1500
1448
10月
4
0
7月
0
6月
8
5月
10
4月
0
0
0
1
2000
543
846
63
1218
162
2953
3315
4000
3934
6000
3年次以下
4年次以上
教職員
3351
8000
4017
3112
枚
10000
2月
【演算サーバCPU時間】
3110
3500
3000
2005
2500
3年次以下
4年次以上
教職員
1583
1500
8月
9月
10月
1月
0
36
0
12月
98
11月
0
0
0
0
0
0
0
102
0
7月
0
25
0
6月
0
0
0
0
5月
1
4月
0
0
0
0
138
500
260
537
623
1000
0
8
時間
2000
2月
【演算サーバ telnet 接続時間】
200
198
250
3年次以下
4年次以上
教職員
124
113
時間
150
55
100
7月
15
10月
11月
1月
0
1
5
11
12月
0
1
1
0
6
4
9月
7
8月
0
0
4
5
6月
0
0
0
1
1
1
5月
0
4
2
4月
0
1
0
0
9
30
50
2月
10000
4月
5月
6月
20000
7月
8月
9月
16
0
10月
11月
12月
1月
1月
7669
12月
0
0
1
3
3
3
3
4
7
7
7
24
1月
67188
59747
11月
12月
65136
61897
10月
61579
62136
6
8
25
11月
8733
9月
8388
8月
10月
59518
61215
1
6
6
7
9月
55045
59408
4
4
4
8月
8572
70000
0
0
1
4
0
0
4
1
0
1
1
0
31
35
137
126
117
169
137
138
109
84
59
62
40
25
21
54
113
217
229
284
300
8384
50000
5
1
58
回
366
400
8787
80000
7月
53201
58224
【ファイル使用量】
6月
52773
57435
5月
52346
57172
0
0
7月
8305
4月
6月
7429
40000
5月
46408
55324
6
4月
7195
60000
55425
5
1
200
7061
90000
1
8
100
41054
4
5
82060
1
10
33998
人
0
6992
MB
529
【演算サーバ telnet 接続回数】
600
500
3年次以下
4年次以上
教職員
2月
【演算サーバ利用者数】
30
20
15
3年次以下
4年次以上
教職員
2月
3年次以下
4年次以上
教職員
30000
2月
【PPP接続時間】
73
80
57
33
26
28
32
18
3年次以下
4年次以上
教職員
10
20
22
22
26
20
21
25
30
37
40
37
41
42
50
44
52
60
時間
58
70
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
4
10
2月
3月
173
165
3年次以下
4年次以上
教職員
50
46
54
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
94
0
0
0
0
0
0
0
3
0
0
0
0
0
18
27
50
70
75
100
64
90
93
124
150
71
回
200
188
189
250
223
244
262
300
252
【PPP接続回数】
2月
3月
【PPP利用者数】
18
10
11
11
10
4
5
3
4
3
4
4
4
5
6
5
6
7
8
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
17
11月
12月
1月
2月
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2
0
人
12
12
13
14
13
16
16
16
18
17
18
20
3月
3年次以下
4年次以上
教職員
338
345
374
302
336
315
350
379
400
375
399
450
427
【VPN(Netscreen)接続回数】
300
3年次以下
4年次以上
教職員
181
回
250
200
26
50
79
69
87
57
90
67
79
34
55
30
50
81
65
72
60
46
100
89
81
150
0
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
30844
【VPN(Netscreen)接続トラフィック数】
25560
35000
30000
3992
5069
12852
3年次以下
4年次以上
教職員
6850
5942
4252
3542
2968
4655
12902
13613
8157
3043
7月
5178
2086
7396
1133
6月
2309
679
329
5000
1778
1543
10000
9864
7211
15000
9493
11682
回
20000
13883
17514
25000
0
4月
5月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
【VPN(Netscreen)接続実利用者】
18
13
15
14
13
12
11
12
11月
4
10月
4
9月
2月
3月
3
4
8月
4
3
7月
2
3
5
4
6
9
10
11
10
人
15
18
21
17
16
20
19
20
21
22
23
25
0
4月
5月
6月
18
12月
1月
3年次以下
4年次以上
教職員
2 日
誌
2005 年
4月4日~5日
閉館およびプロファイル削除
4月25日
富士通との定例会
5月25日
富士通との定例会
6月13日
第1回情報メディア教育センター運営委員会
6月22日
富士通との定例会
7月22日
富士通との定例会
8月12日~
夜間開館休止(~9 月 30 日)
8月23日~30日
公開講座「パソコン入門とマルチメディアの応用」
8月26日 12:10~12:50
作業のため mmm メール停止
8月27日 8:00~11:40
停電のため全サービス一時停止
9月16日
富士通との定例会
9月29日~30日
国立大学情報教育センター協議会(和歌山大)
10月18日
富士通との定例会
10月20日 12:00~13:00
工事によりインターネット停止
10月21日 15:10~16:24
インターネットへの接続障害
11月22日
富士通との定例会
11月26日 7:00~19:00
停電のため一部学内ネットワーク停止
12月 7日 12:00~12:25
mmm メールサーバ移設作業のためメール停止
12月11日 17:00~24:00
北大側の作業のため一時的にインターネット停止
12月21日
富士通との定例会
12月26日~1月6日
夜間開館休止
12月28日~1月4日
年末年始による閉館
2006 年
1月23日
富士通との定例会
2月 8日~4月 7日
夜間開館休止
2月19日
情報メディア教育システムのパスワード切換え
2月18日~19日
情報メディア教育システム停止
(メール停止 18 日 0:00~19 日 1:20)
2月20日~21日
閉館
2月23日
富士通との定例会
3月11日 9:00~12:00
停電により全サービス停止
3月22日
富士通との定例会
3月27日~29日
教育支援システム講習会
3月31日
プロファイル削除
19
3 広報の総目次
No.97(2005 年4月)
No.105(2005 年 12 月)
1.1.運営委員会報告
1.年末年始の閉館および夜間開館休止のお知らせ
2.新教育システムについて
No.98(2005 年5月)
No.106(2006 年1月)
No.99(2005 年6月)
1.
学生が持ち込むパソコンのセキュリティ等の対
策について
2.学外向け SSL サーバの運用について
3.運営委員会報告
1.システム停止、閉館および夜間開館休止のお知
らせ
2.情報メディア教育システムのパスワード変更に
ついて
No.107(2006 年2月)
No.100(2005 年7月)
1.システム停止、閉館および夜間開館休止のお知
らせ(再掲)
No.101(2005 年8月)
1.停電による全サービス停止のお知らせ
2.情報メディア教育システムのパスワード変更に
2.夜間開館休止のお知らせ
ついて
3.卒業(修了)生へのお知らせ
No.102(2005 年9月)
4.プロファイル削除のお知らせ
1.インターネット停止のお知らせ
2.第2回運営委員会報告
No.108(2006 年3月)
1.プロファイル削除のお知らせ
No.103(2005 年 10 月)
2.停電による全サービス停止のお知らせ
1.インターネット停止のお知らせ(再録)
3.夜間開館再開のお知らせ
4.卒業(修了)生への重要なお知ら
No.104(2005 年 11 月)
5.退職される方への重要なお知らせ
1.停電によるネットワーク停止のお知らせ
6.講習会の予定
2.HINET ギガスイッチ変更に伴う通信停止のお知
らせ
3.年末年始の閉館および夜間開館休止のお知らせ
4.来年度の授業でセンター実習室を利用予定の方
へ
5.新システムの導入について
20
資
料
1 センターの沿革
1966年 4月
室蘭工業大学電子計算機室発足
初代室長に吉田正夫教授選出(1970年4月まで2期4年間)
研究用電子計算機システムFACOM231設置
1970年 4月
室長に北村正一教授選出(1979年3月まで2期4年間)
1972年 4月
電子計算機室にデータステーション併設
データステーション・システムHITAC-10設置
1972年 7月
情報処理教育センター設置のための調査会発足
1972年12月
情報処理教育センター設置準備委員会発足
1973年 4月
室蘭工業大学工学部附属情報処理教育センター設置(4月12日)
1973年 7月
教育用電子計算機システムにMELCOM 9100/30F導入決定
1974年 3月
情報処理教育センター規則等制定(業務室と教育室の2室制、電子計算機室廃止)
初代センター長に北村正一教授選出(1980年4月まで3期6年間)
1974年10月
情報処理教育センターの建物完成活動開始(10月8日)
1975年10月
研究用電子計算機システムをFACOM230-28に更新
1978年10月
教育用電子計算機システムをMELCOM COSMO700Ⅱに更新
1979年 3月
運営方法の変更(業務室、教育室、端末室の3室制)
1980年 5月
センター長に奥田教海教授選出(1984年4月まで2期4年間)
1982年10月
教育用電子計算機システムをFACOM M-170Fに更新
1982年12月
研究用電子計算機システムをFACOM M-170Fに更新
1984年 5月
センター長に松岡健一教授選出(1988年4月まで2期4年間)
1985年 4月
運営方法の変更(室制度を廃止し、センター専任教職員のみによる運営)
1986年 4月
教育用電子計算機システムの一部機器を入れかえ
1988年 3月
教育用電子計算機システムをFACOM M-380に更新
1988年 5月
センター長に大築和夫教授選出(1990年4月まで1期2年間)
1989年 8月
教育用電子計算機システムの一部機器を入れかえ
1990年 4月
端末の一部入れかえによる増強
1990年 5月
センター長に松岡健一教授選出(1992年4月まで1期2年間)
1991年 9月
教育用電子計算機システムの一部機器を入れかえ
1992年 5月
センター長に松田敏彦教授選出(1996年4月まで2期4年)
1994年 4月
学内ネットワーク運用開始
1995年 3月
教育用電子計算機システムをM-780、S-4/20に更新
1996年 5月
センター長に杉岡一郎教授選出
1997年 2月
情報メディア教育センター設置準備委員会発足
1997年 3月
情報メディア教育センター規則等制定(システム運用管理室、教育・研究開発室、広
報室及びネットワーク管理室の4室制)
21
1997年4月
室蘭工業大学工学部附属情報メディア教育センター設置(4月1日)
教育用電子計算機システムを情報メディア教育センターに移管
初代センター長に杉岡一郎教授選出
1998年2月
情報メディア教育システム(AP3000等のサーバ群、マルチメディア端末、マルチメ
ディア教育支援システム等)に更新
2001年9月
新学内ネットワーク運用開始
2002年2月
情報メディア教育システム(PrimePower等のサーバ群、マルチメディア端末、マルチ
メディア教育支援システム等)を更新
2003年4月
センター長に三品博達教授選出(2004年3月まで)
2003年7月
情報メディア教育センター規則改定(データベース管理室新設により5室制)
2004年4月
センター長に田頭孝介教授
2006年3月
情報メディア教育システム(PRIMERGY等のサーバ群、PC、マルチメディア教育支援シ
ステム等)を更新
22
2 センター紹介
室蘭工業大学工学部附属情報メディア教育センター(以後「センター」と記します。
)は、1973 年に
全国の国立大学で初めて設置された情報処理教育センターを改組して、1997 年 4 月 1 日に全国の国立大
学で初めて設置されました。
センターの目的は、マルチメディア技術を積極的に利用し、情報基礎教育、情報処理入門教育、情報
処理専門教育等の実施及び工学専門教育、副専門教育等をマルチメディア化して創造性豊かな技術者及
び研究者を育成することです。さらに公開講座等の実施や地域に有益な情報の提供を行い地域社会の情
報化に貢献します。
主機室には、情報メディア教育システムと学内
ネットワークシステムのサーバやネットワーク接
続機器が設置されています。
主機室
第1端末室(J101)には、PC が 60 台設置されており、
自学自習等で自由に利用することができます。
第 2 端末室(J205)には、PC が 30 台(教員用除く)設置さ
れ、自学自習等で利用する他に少人数の授業を行うことが
できます。
第1端末室
図書館には、PC が情報作成室(I204)に 18 台、マルチ
メディア学習室(I202)に 10 台、パソコンコーナーに 6 台
が設置されています。開館時間内であれば、自由に利用す
ることができます。
パソコンコーナー
グループ学習室(J104)には、ビデオ編集に特化した端末が 6 台設置されています。端末には DV 端子
を備え、部屋には DVCAM/miniDV ビデオデッキおよび VHS/Hi-8 ビデオデッキを設置しています。
23
専門棟実習室には学生用 PC が 150 台設置されています。教室連携機能により C211 実習室(学生用
PC60 台)を主教室にして、C212 実習室(同 60 台)、C210 実習室(同 30 台)との合併授業を行うことが
できます。また 17 時以降は専門棟実習室で夜間開館を行っています。
C211 実習室
C210 実習室
C212 実習室
主機室(J105)と専門棟 C209 出力室、図書館パソコン
コーナーにプリンターが設置されています。印刷には、
印刷用磁気カード(学生証)とプリペイドカードが必要で
す。
C209 出力室
学内にはネットワークが敷設されており、研究室等の各部屋にイーサネットケーブルが引き込まれて
います。部局等からは、学内 LAN を介してセンターを利用することができます。
無線 LAN のアクセスポイントが全講義室を含む 68 箇所に設置されていますので、食堂や休憩所など
の学生が集まる場所では、ノートパソコン等のモバイル端末を学内ネットワークに接続することができ
ます。
学外からは、VPN またはダイアルアップ接続(PPP 接続)により学内ネットワークを利用すること
ができます。なお Web メールにより学外のどこからでも e-mail の送受信ができます。
学内からインターネットへは、SINET(Science Information Network:学術情報ネットワーク)を
介して接続されますが、この SINET ノードと本学の SINET ルータは専用回線(HOTnetL2L イーサネ
ット 100Mbps)で接続されています。
24
3 情報メディア教育システム/学内ネットワーク構成図
25
4 情報メディア教育システム概要
4.1 PC
4.1.1 デュアル OS PC(FMV E5200/Windows XP Professional&Vine Linux)
(1)設置場所:第一/第二端末室、実習室、図書館
(2)ハードウェア
CPU
主記憶容量
ハードディスク
CD/DVD 装置
その他
Pentium4(3.6GHz)
1GB
80GB
CD-R/RW、DVR-ROM
17inch カラー液晶ディスプレイ、JIS キーボード、光学式 USB マウス、マイク
付きヘッドセット、CCD カメラ
(3)ソフトウェア
Microsoft Office 2003(オフィスソフト)、Open Office(同)、
Internet Explorer(Web ブラウザ)、AL-Mail32(電子メール)、
Microsoft Visual Studio.NET( プ ロ グ ラ ム 開 発 ) 、 Intel Visual Fortran
Compiler(Fortran)、Java2SE SDK(Java)、Borland Delphi(Pascal)、
Windows XP Mathematica (数値解析・数式処理)、Ngraph(グラフ作成)、gnuplot(グラフツール)、
Professional Micro AVS( デ ー タ 可 視 化 ) 、 ProENGINEER(CAD) 、 Jw_cad( 同 ) 、 Shade
Basic/Pro(3DCG)、Adobe Creative Suite (画像編集、イラスト、ホームページ制
作、PDF 作成等)、GIMP(画像編集)、SONAR Home Studio(DTM)、RealPlayer(映
像再生)、Windows Media Player(同) 、QuickTime Player(同)、Windows Media
Encoder(オーディオ/ビデオを変換)、FFFTP(ファイル転送) 、Lhaplus(圧縮解凍)
Open Office(オフィスソフト)、gcc(C 言語)、J2SE SDK(Java)、xmaxima(GUI 版数
式処理)、GnuPlot(グラフツール)、LaTeX(TeX)、
Image Magick(画像処理)、GIMP(同)、
Vine Linux
Mozzila(Web ブラウザ)、Sylpheed(メールソフト)、Emacs(エディタ)、ProFTP(ファ
イル転送)、kterm(日本語端末)
※SONAR、MicroAVS、Shade Pro、Ngraph は、同時利用が 30 、Shade Basic は同時利用が 150
の制限があります。
4.1.2 ビデオ編集用 PC (FMV D5200/Windows XP Professional)
(1)設置場所:グループ学習室
(2)ハードウェア
CPU
主記憶容量
ハードディスク
CD/DVD 装置
その他
Pentium4(3.6GHz)
1GB
60GB
CD-R/RW、DVR-ROM
17inch カラー液晶ディスプレイ、JIS キーボード、光学式 USB マウス、マイク
付きヘッドセット、CCD カメラ
(3)ソフトウェア
Windows XP 4.1.1と同じで下記のソフトが追加
Professional
Adobe Premier (ビデオ編集)、SONIC Record now!
※Adobe Premier は、第二端末室でも利用できます。
26
4.1.3 媒体変換用 PC (FMV D5200/Windows XP Professional)
(1)設置場所:主機室、C209 出力室
(2)ハードウェア
CPU
主記憶容量
ハードディスク
CD/DVD 装置
MO、スキャナ
その他
Pentium4(3.8GHz)
1GB
160GB
CD-R/RW、DVR±R/±RW/RAM
1.3GB MO 装置、A4 版スキャナ
17inch カラー液晶ディスプレイ、JIS キーボード、光学式 USB マウス、マイク
付きヘッドセット、CCD カメラ
(3)ソフトウェア
CanoScan Toolbox(スキャンツール)、ArcSoft Photo Studio(画像編集)、読取革命(OCR
Windows XP ソフト)、ファイル管理革命(文書・画像ファイル管理)、MyDVD、Internet Explorer(ブ
Professional ラウザ)、Adobe Reader(PDF)、Corel DRAW Graphics Suite(イラスト、画像編集)、
RealPlayer(映像再生)、Windows Media Player(同)、QuickTime Player(同)
4.1.4 Web 閲覧用 PC (Windows XP Professional)
(1)設置場所:学生支援センター、キャリアサポートセンター
(2)ハードウェア
CPU
主記憶容量
ハードディスク
CD/DVD 装置
その他
Celeron(2.66GHz)
1GB
80GB
CD-ROM、DVR-ROM
17inch カラー液晶ディスプレイ、JIS キーボード、光学式 USB マウス、マイク
付きヘッドセット、CCD カメラ
(3)ソフトウェア
Windows XP
Professional
OS のみ
4.2 サーバ
(1)ファイルサーバ(ETERNUS NR1000F F240)
容量
データ転送速度
実効容量 4.2TB
理論値 2500MB/s の Fiber Channel
(2)端末統合管理サーバ(PRIMERGY RX300 S2×2)
CPU
Intel 64 ビット インテル Xeon (3EGHz)×2
2GB
主記憶容量
ハードディスク他
73.4GB×3、DAT 72 ユニット(バックアップ装置)
OS
WindowsServer2003
(3)統合認証サーバ(PRIMERGY RX300 S2)
CPU
Intel 64 ビット インテル Xeon (3EGHz)×2
2GB
主記憶容量
ハードディスク他
73.4GB×3、DAT 72 ユニット(バックアップ装置)
OS
WindowsServer2003
27
(4)Web/Mail サーバ(PRIMERGY RX300 S2×2)
CPU
Intel 64 ビット インテル Xeon (3EGHz)
4GB
主記憶容量
ハードディスク他
73.4GB×2、DAT 72 ユニット(バックアップ装置)
OS
Red Hat Enterprise Linux
(5)プリント管理サーバ(PRIMERGY RX300 S2)
CPU
Intel 64 ビット インテル Xeon (3EGHz)
2GB
主記憶容量
ハードディスク他
73.4GB×3、DAT 72 ユニット(バックアップ装置)
OS
WindowsServer2003
(6)授業支援システム 授業管理管理サーバ(PRIMERGY RX300 S2×2)
CPU
Intel 64 ビット インテル Xeon (3EGHz)×2
2GB
主記憶容量
ハードディスク他
73.4GB×3、DAT 72 ユニット(バックアップ装置)
OS
WindowsServer2003/Red Hat Enterprise Linux
(8)授業支援システム ビデオ教材蓄積配信サーバ(PRIMERGY RX300 S2)
CPU
Intel 64 ビット インテル Xeon (3EGHz)×2
2GB
主記憶容量
ハードディスク他
73.4GB×3、DAT 72 ユニット(バックアップ装置)
OS
WindowsServer2003
(9)授業支援システム 電子会議サーバ(PRIMERGY RX300 S2)
CPU
Intel 64 ビット インテル Xeon (3EGHz)×2
2GB
主記憶容量
ハードディスク他
73.4GB×3、DAT 72 ユニット(バックアップ装置)
OS
Red Hat Enterprise Linux
Join Meeting
電子会議ソフト
(10)アプリケーション配信サーバ(PRIMERGY RX300 S2)
CPU
Intel 64 ビット インテル Xeon (3EGHz)×2
2GB
主記憶容量
ハードディスク他
73.4GB×3、DAT 72 ユニット(バックアップ装置)
OS
Red Hat Enterprise Linux
4.3 プリンタ(RICOH IPSiO CX9800×9)
印刷方式
印刷速度
印字密度
レーザープリント方式
35 枚/分(A4 横送り・フルカラー)
1200dpi×1200dpi
4.4 教材開発システム
(1)メディア変換システム
ベータカム SP
DVCAM
S-VHS
Hi-8
ビデオ CD/DVD
UVW-1200(プレーヤ),UVW-1400A(レコーダ)
DSR-30×2(プレーヤ/レコーダ)
SVO-260×2(プレーヤ/レコーダ)
EVO-9500A×2(プレーヤ/レコーダ)
DVP-S7000(プレーヤ)
次ページへ続く
28
前ページからの続き
MD
DAT
ダブルカセットデッキ
CD
デジタルスイッチャ
マトリクススイッチャ
DVCAM カメラ
その他
MDS-B5×2(プレーヤ/レコーダ)
PCM-R500×2(プレーヤ/レコーダ)
SRPCT3W
CDP-D500
CSP-310
PVS-1680S(映像用) PVS-880S(アナログサウンド用)
DSR-130(メイン)DSR-200×2(サブ)
三脚、ワイヤレスマイク、ライト、モニタ、ラインコンバータ、パワー
ドスピーカ、ヘッドフォン等
(2)ハイビジョンシステム
BD/DVD レコーダ
モニタ
SHARP BD-HD100
SONY KDL-L26HVX
(3)CD/DVD 複製システム(FMV C5200)
CPU
Celeron D プロセッサ 3.0E GHz
1GB
主記憶容量
40GB
ハードディスク
DX-2 Disc Publisher
CD/DVD 複製機
その他
17inch カラー液晶ディスプレイ、JIS キーボード、光学式 USB マウス
(4)デジタルビデオ編集システム(SONY Edit Station ES-7)
OS
Windows NT Workstation 4.0
映像蓄積装置
2 時間分(DV 圧縮方式)
ESDraw
タイトル作成ソフト
DVCAM
DSR-85(レコーダ)、DSR-60(プレーヤ)
その他
コントロールパネル、マイクロフォン、パワードスピーカ、20 型カラー
ビデオモニター
(3)ディジタルサウンド制作システム(FMV717GTX7)
CPU
Pentium4(1.7GHz)
512MB
主記憶容量
30GB
ハードディスク
ディスプレイ
21inch カラーディスプレイ
MIDI 音源
ローランド SC-8850
外部入出力
40 倍速 CD-ROM 装置、10 倍速 CD-R/RW 装置、1.3GB MO 装置
OS
Windows 2000 Professional
ソフトウェア
SONAR、スコアメーカー、MUSIC PRO for Win PLUS V4、nero5.5
(4)マルチメディアコンテンツ制作システム(FMV717GTX7)
CPU
Pentium4(1.7GHz)
512MB
主記憶容量
103.4GB
ハードディスク
ディスプレイ
21inch カラーディスプレイ
外部入出力
10 倍速 CD-R/RW 装置、1.3GB MO 装置、シリアルデジタルフレームメモリ、
DV 編集ボード
OS
Windows 2000 Professional
ソフトウェア
Photoshop6.0、
Illustlator9.0、
Premiere6.0、
AfterEffects、
RealSystem Producer
8.5Plus、DVRex-RT PROFESSIONAL
29
5 建物案内図
5.1 センター内
端末室とグループ学習室にオープン利用のPCが設置されています。マルチメディア教材開発室には
授業用のコンテンツを作成するための機材を設置しています。
事務室
3F
WC♂
第二端末室
2F
マルチメディア
教材開発室
WC♀
WC♂
第一端末室
玄関
技術室
ホール
グルーブ
学習室
WC♂
主機室
1F
30
5.2 センター外
講義・授業用PCが専門棟(C棟)の C210/C211/C212 実習室に設置されています。17 以降は実習
室で夜間開館を行っています。
C209 出力室
C211 実習室
専門棟 2F
C210 実習室
C212 実習室
実習室
2F
図書館の情報作成室とマルチメディア学習室そしてパソコンコーナーにオープン利用PCを設置して
います。
マルチメディア
学習室
2F
WC♂
WC
♀
情報作成室
EV
WC♂
WC♀
1F
パソコン
コーナー
入口/ 出口
ゲート
玄関
31
EV
6 センター発行の手引
センターの利用の手引は、ホームページで提供しています。(学内限定)
共通
Windows
XP Pro.
Vine
Linux
ネットワ
ーク関係
業務文書
休講呼出
授業支援
テキスト
手
引
名
利用に入る前の予備知識
パスワードの変更方法
利用開始から終了まで
印刷の方法
プロファイルの保存
AL-Mail の設定と利用
Visual Stadio.NET によるプログラム実行
Mathematica 入門
MicroAVS 入門
Shade Basic の紹介
Adobe Illustrator 入門
SONAR Home Studio
利用開始から終了まで
印刷の方法
ネットワークの利用概要
メールを送る/受ける
ホームページを見る
ブラウザでメールを送る/受ける
ブラウザにプロキシを設定する
ファイルを転送する
ホームページを公開する
WindowsXP のパーソナルファイヤウォー
ル設定
Windows Update の方法
部局(研究室等)で接続する方法
学内固定 PC のウィルス対策
無線 LAN で接続する方法
MAC アドレスを調べる
ダイアルアップサービスによる方法
VPN 接続サービスによる方法
業務文書配布/教室予約手引
休講・呼出等の閲覧
休講・呼出等登録システム手引
CourseNavig の概要
初めてのインターネット
WORD 入門
WORD 図形編
文字を入れる
パソコンに保存する
OpenOffice のインストール
ファイルにパスワードを設定する
32
備
考
用語、機器構成、キーボード・マウス操作
e-mail
数式ソフト
可視化ソフト
3DCG
イラストソフト
DTM
メールソフトの設定
ブラウザの設定
Web メール
FTP ソフトの設定
学外からの接続
学外からの接続
教職員用
休講・学生呼出等の掲示システム
掲示情報の登録。教職員用
総合学習システム
インターネット入門
図形描画の方法
MS-IME
ファイル/フォルダ/ドライブ
Word/Excel/一太郎/花子/PDF
7 運営組織
センター長
理事
田頭 孝介
システム運用管理室
教育・研究開発室
広 報 室
ネットワーク管理室
セ ン タ ー 教 職 員
教 授
刀川
助教授
石田 純一
(
〃
J305)
助 手
早坂 成人
(
〃
J304)
石坂
徹
(
〃
J309)
松田
悟
(センター1階 J109)
〃
髙木
稔
(
〃
J109)
〃
佐藤 之紀
(
〃
J109)
〃
若杉 清仁
(
〃
J109)
〃
技術職員
眞
事務補佐員 河原 弘枝
(センター3階 J302)
(センター3階 J307)
33
8 センター関係規則
8.1 室蘭工業大学工学部附属情報メディア教育センター規則
平成 16 年 4 月 1 日
室工大規則第 99 号
(趣旨)
第1条 この規則は、室蘭工業大学工学部附属情報メディア教育センター(以下「センター」という。
)
の組織及び運営に関し、必要な事項を定めるものとする。
(目的)
第2条 センターは、室蘭工業大学(以下「本学」という。
)における情報処理に関する教育及び研究の
利用等を行い、もって教育研究の進展に資することを目的とする。
(業務)
第3条 センターは、次の各号に掲げる業務を行う。
(1) 情報メディアシステムの管理運営に関すること。
(2) 教育研究に資するための情報メディア関係設備及び施設の提供に関すること。
(3) 情報処理基礎教育及び情報処理専門教育の支援に関すること。
(4) 情報ネットワークシステムの管理運営に関すること。
(5) 情報メディア技術及び情報メディア教材の研究開発に関すること。
(6) 地域情報化への協力に関すること。
(7) その他センターの運営に関すること。
(職員)
第4条 センターに次の職員を置く。
(1) センター長
(2) 専任教員
(3) その他必要な職員
2 センター長は、センターの業務を総括する。
3 センター長に関し必要な事項は、別に定める。
4 専任教員及びその他の職員は、センター長の命を受けてセンターの業務に従事する。
(システム管理室等)
第5条 センターに、システム運用管理室、教育・研究開発室、広報室及びネットワーク管理室を置く。
2 前項の室に、それぞれ室長及び室員を置くことができる。
3 室長は、センター長の命を受け、室務を処理する。
(事務)
第6条 センターに関する事務は、地域連携推進課の協力を得てセンターが処理する。
(雑則)
第7条 この規則に定めるもののほか、センターに関し必要な事項は、別に定める。
附 則
(施行期日)
この規則は、平成 18 年4月1日から施行する。
34
8.2 室蘭工業大学工学部附属情報メディア教育センターの利用に関する細則
平成 16 年 4 月 1 日
室工大規則第 11 号
(趣旨)
第1条 室蘭工業大学工学部附属情報メディア教育センター(以下「センター」という。
)の利用につい
ては、この細則の定めるところによる。
(利用の範囲)
第2条 センターは、室蘭工業大学(以下「本学」という。
)の教育、研究又はこれに準ずる目的のため
に利用することができる。
(利用者の資格)
第3条 センターを利用できる者(以下「利用者」という。
)は、次に掲げる者とする。
(1) 本学の専任教員及び職員
(2) 本学の学生
(3) その他センター長が認めた者
(ユーザIDの発行及び管理)
第4条 センター長は、利用者に利用者番号(以下「ユーザID」という。
)を発行するものとする。
2 利用者は、ユーザIDを第三者に利用させてはならない。
(利用同意書の提出)
第5条 利用者は、センターを利用しようとするときは、速やかに、利用者の遵守事項に係る同意書(以
下「利用同意書」という。
)をセンター長に提出しなければならない。
(ユーザIDの有効期間)
第6条 ユーザIDの有効期間は、次のとおりとする。
(1) 本学の専任教員及び職員については、在職期間
(2) 本学の学生については、在学期間
(3) その他センター長が認めた者については、別に定める。
(利用の中断)
第7条 利用者は、ユーザIDの有効期間中に利用を中断したいときは、速やかにセンター長に届け出
なければならない。
(情報ネットワークシステムの運営)
第8条 本学の情報ネットワークシステムの運営については、別に定める。
(使用料)
第9条 利用者は、使用料を負担しなければならない。ただし、センター長が適当と認めるときは、使
用料を免除することができる。
2 使用料等については、別に定める。
(雑則)
第 10 条 この細則に定めるもののほかセンターの利用に関して必要な事項は、センター長が定める。
附 則
この細則は、平成 16 年 4 月 1 日から施行する。
35
8.3 室蘭工業大学情報ネットワークシステム運営規則
平成 16 年 4 月 1 日
室工大規則第 72 号
(目的)
第1条 この規則は、室蘭工業大学(以下「本学」という。
)における教育研究及び事務に関する情報処
理の円滑化を図ることを目的として形成された室蘭工業大学情報ネットワークシステム(以下「ネッ
トワーク」という。
)の運営に関し、必要な事項を定めることを目的とする。
(定義)
第2条 この規則において「部局」とは、建設システム工学科、機械システム工学科、情報工学科、電
気電子工学科、材料物性工学科、応用化学科、共通講座、工学部附属情報メディア教育センター(以
下「情報メディア教育センター」という。
)
、地域共同研究開発センター、機器分析センター、保健管
理センター、サテライト・ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー、国際交流室、附属図書館及び事務
局をいう。
2 この規則において「部局長」とは、前項の部局の学科長、主任又は長をいう。
(総括管理者及び総括担当者)
第3条 本学にネットワークの業務を総括するため、総括管理者を置き、学長をもって充てる。
2 総括管理者を補佐するため、総括担当者を置き、情報メディア教育センター長をもって充てる。
(部局担当責任者及び部局実務担当者)
第4条 ネットワークを利用する部局に部局担当責任者及び部局実務担当者各1名を置く。
2 部局担当責任者は、当該部局内におけるネットワークに関する業務の総括を行うものとし、室蘭工
業大学情報メディア教育センター運営委員会(以下「委員会」という。
)委員をもって充てる。ただし、
部局長が必要と認めるときは、当該部局の長の推薦する者をもって充てることができる。
3 部局実務担当者は、当該部局内におけるネットワークに関する業務の実務を行うものとし、原則と
して、当該部局の技術職員又は事務職員のうちから部局長の推薦する者をもって充てる。
(利用者)
第5条 ネットワークを利用することができる者は、室蘭工業大学工学部附属情報メディア教育センタ
ーの利用に関する細則(平成16年度室工大細則第11号)第3条に定めるものとする。
(事務)
第6条 ネットワークに関する事務は、次に掲げるところにより処理する。
部局におけるネットワークの管理運営事務
その他ネットワークの管理運営の総括事務
部局
情報メディア教育センター
(雑則)
第7条 この規則に定めるもののほか、
ネットワークの運営に関し必要な事項は、
委員会が別に定める。
附 則
この規則は、平成 16 年4月1日から施行する。
36
8.4 室蘭工業大学情報ネットワークシステム運用要項
平成 16 年 4 月 1 日
学長伺定
(目的)
第1条 この要項は、
室蘭工業大学情報ネットワークシステム運営規則
(平成 16 年度室工大規則第 号)
第7条の規定に基づき、室蘭工業大学情報ネットワークシステム(以下「ネットワークシステム」と
いう。
)の運用及び管理について定めることを目的とする。
(ネットワークシステムの構成)
第2条 ネットワークシステムは、幹線ネットワーク、支線ネットワーク及び基幹サーバによって構成
する。
2 幹線ネットワークとは、室蘭工業大学(以下「本学」という。
)の各部局又は建物間を接続するネッ
トワークと、そのノード装置並びに学外へ通信回線で接続するための支線とその装置をいう。
3 支線ネットワークとは、幹線ネットワークのノード装置に接続される各部局内のネットワーク並び
に接続されている各ノード装置をいう。
4 基幹サーバとは、メール、ニュース及び文書配布等のサービスを行うための装置をいう。
(運用管理)
第3条 幹線ネットワーク及び基幹サーバの運用管理は、工学部附属情報メディア教育センター(以下
「情報メディア教育センター」
という。
)
が行うこととし、
各部局内の支線ネットワークの運用管理は、
当該各部局で行うものとする。
(部局実務担当者の業務)
第4条 部局実務担当者は、当該部局内におけるネットワークシステムに関する業務の実務を行うこと
とする。
(支線ネットワークへの接続)
第5条 ネットワーク機器を支線ネットワークへ接続できる者は、本学の教職員とする。ただし、情報
メディア教育センター長が特に必要と認めたときは、本学教職員以外の者に支線ネットワークへの接
続を許可することができる。
2 ネットワーク機器を支線ネットワークへ接続しようとする者は、所定の申請書を所属の部局担当責
任者に提出し、許可を受けなければならない。
3 部局担当責任者は、前項の申請がネットワークシステムの運用及び管理に支障を与えるおそれがあ
ると認めたときは、これを許可しないことができる。
4 第2項により許可を受けた者を設置責任者という。
5 設置責任者は、許可を受けた後に第2項の申請事項を変更しようとするときは、所定の変更申請書
を所属の部局担当責任者に提出して、許可を受けなければならない。
6 設置責任者は、ネットワーク機器を廃止するときは、所定の届出書を所属の部局担当責任者に提出
しなければならない。
7 部局担当責任者は、当該部局のネットワーク機器に関し、接続、変更又は廃止があったときは、速
やかに総括事務部の情報メディア教育センターに報告しなければならない。
(設置責任者等の責任)
第6条 設置責任者及び利用者は、ネットワークシステムの円滑な運用を妨げないよう、良識をもって
37
利用しなければならない。
(ネットワークシステムの変更)
第7条 幹線ネットワークシステムの変更及び支線ネットワークノードの接続形態の重要な変更は、情
報メディア教育センターネットワーク管理室(以下「ネットワーク管理室」という。
)が企画し、室蘭
工業大学情報メディア教育センター運営委員会(以下「委員会」という。
)が決定する。
2 部局において支線ネットワークの重要な変更をしようとするときは、あらかじめネットワーク管理
室と協議しなければならない。
(運用経費)
第8条 ネットワークシステムの運用・管理及び維持に要する経費の負担は次のとおりとする。
(1) 幹線ネットワークと基幹サービスに係る経費は、附属施設等経費による。
(2) 支線ネットワークについては、原則として当該部局の負担とする。
(雑則)
第9条 この要項に定めるもののほか、ネットワークシステムの運用及び管理に関し必要な事項は、委
員会が別に定める。
附 則
この要項は、平成 16 年4月 1 日から実施する。
38
編集後記
今年の 7 月の室蘭は雨の日が多く、しとしと降る雨に悩まされました。そんな日は肌寒くてストーブ
のお世話に。湿度が 90%にもなりカビが生えるかと心配になりました。ところがたまに晴れると暑くな
り体調の維持管理が大変でした。
情報メディア教育システムが 3 月に更新されました。学生用PCを 60 台配置した教室(実習室)が 2
教室から 30 人定員の実習室が増設され 3 教室となりましたが、
予想していた以上に実習室の空き時間が
ありません。教務課が時間割作成に苦労しているようです。また、自学自習環境の充実を図るため、オ
ープン利用可能なPCをセンター内の端末室と図書館に増設しましたが、しばしばレポート作成等で混
み合っています。
最後になりましたが、貴重な時間を割いて執筆して頂きました小幡英二副学長ならびに花島直彦助教
授に誌面を借りてお礼申し上げます。
(松田)
か ぎ ろ ひ
2006年度 年報
2006 年 8 月 発行
編集・発行
室蘭工業大学工学部附属情報メディア教育センター
Center for Multimedia Aided Education
〒050-8585 室蘭市水元町27番1号
Tel (0143)46-5900(センター事務室)
Fax (0143)46-5899(センター事務室)
E-mail staff@mmm.muroran-it.ac.jp
印刷所
39
水元団
地前
室蘭工大
工大前
至函館
水元 文
小学校
37
情報メディア
教育センター
文
中島入口
文化女子
短大 文
東通り
東翔高校
高砂小前
西口
鷲別駅
東室蘭駅
東口
至室蘭
至札幌
東町中央
鷲別
37
36
道南バス
東町ターミナル
36
太平洋
JR東室蘭駅西口からタクシーで 10 分
高速道央自動車道「登別室蘭 IC」から 15 分
道南バス東町ターミナルからバスで 20 分
〃 「室蘭 IC」から 15 分
系統番号7
他 「工大前」下車徒歩1
系統番号6
他 「水元団地前」下車徒歩1
分
分