2013/11/29発行 頂門の一針 □■■□──────────────────────────□■■□ わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 3141号 □■■□━━━───────────────────────□■■□ 2013(平成25)年11月29日(金) 都議会は猪瀬が進退かけた正念場:杉浦正章 再調査求められる「河野談話」:阿比留瑠比 中国にはやはり「戦略がなかった」:宮崎正弘 ケネディ暗殺から50年:池田元彦 「天皇陛下の御日常」を読む:平井修一 話 の 福 袋 反 響 身 辺 雑 記 □■■□ ──────────────────────────□■■□ 第31341号 発行周期 不定期(原則日曜日発行) 御意見・御感想は: ryochan@polka.plala.or.jp 購読(無料)申し込み御希望の方は 下記のホームページで手続きして下さい。 http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/ ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/ ━━━━━━━━━━━━━━━ 都議会は猪瀬が進退かけた正念場 ━━━━━━━━━━━━━━━ 杉浦 正章 次々に 動かぬ証拠 が判明 都知事・猪瀬直樹をめぐる疑惑は複雑に考える必要は無い。すべてが都知 事選立候補直前に金を受け取り、返したのが強制捜査の後という点に絞ら れる。誰が見ても政治資金としての授受であり、本人が繰り返す「個人と しての借用」の説明はなり立ちにくい。 きょう(29日)から始まる都議会の焦点はこの一点に絞られる。筆者の 親しい捜査当局元首脳は「限りなくクロに近い」と予想する。神奈川県知 事・黒岩祐治も同じ知事としての立場から「突然出てきた借用証に多くの 人は疑念を持っている。今の説明では大変厳しいと見ている」と予測する。 「厳しい」というのはもちろん知事としての職の継続の意味だ。玄人だけ でなく、一般都民の判断も「疑惑あり」が圧倒的だ。都によると、27日ま でに電話やメールなどで計717件の意見が届き、約9割が猪瀬を批判、支 持・激励は約1割にとどまるという。裏切られた都民としては当然だろう。 4回行われた記者会見をつぶさに分析すれば、猪瀬の発言は2転3転して いる。 一番怪しく感じたのが得々と借用書を振りかざして、政治資金でなく借金 であったと繰り返した4回目の会見だ。借用書は徳田事務所から郵送して もらったと強調したが、貸した側の署名はなく、本人の捺印もない。無利 子、無担保はいかにも不自然である。郵送されたなら、封筒があるはずだ が、それも示さない。 借用書は公証人が作成する公文書の公正証書とは異なり、立会人がいなく ても作れる。後から作ったのではないかという質問が記者団から集中砲火 のように浴びせられたのも当然である。それより筆者が奇異に感じたの は、徳田毅の議員会館自室で昨年11月20日に行われた現金引き渡しに 関 する猪瀬の説明だ。 猪瀬は「5千万円などという大金を見たことがないので、その大きさに びっくりした」と述べた。しかし猪瀬はその金を紙袋から「カバンにし まって持ち帰った」とのべた。5千万円をカバン入れるとすれば知事が持 ち歩くような書類カバンではあるまい。相当大きなカバンであり、これは 事前に用意しなければなるまい。 それを用意して持っていったとすれば、背後には事前に金額まで含めたや りとりがあったはずであり、「びっくりした」というのはまずうそであろう。 また11月22日の最初の会見でいったん「資金提供という形で応援して も らうことになった」と選挙目的であったことを認め、政治資金規正法違 反の指摘を受けると、2回目の会見で一転して「個人の借用」と繰り返し た。これは政治資金に詳しい弁護士が慌てて入れ知恵したからに違いない。 そして今後の捜査で決定的な証拠になり得るのが昨年11月19日の徳田 虎 雄と二男・徳田毅との電話のやりとりである。虎雄は病気で声が出ない ため、かかってきた電話はスピーカーで聞き、秘書が目の動きを文字にし て返事をするというやりとりをしている。 23日付産経によると、このやりとりが来客などにまる聞こえだったとい うのだ。虎雄は「先方に取りに来させろ」「足がつかないようにしろ」と 述べ、金額など細かい指示をした。そして最重要ポイントは、毅が「猪瀬 さんは金は残ったら返すと言っている」と伝えた点だ。 明らかに選挙資金が余ったら返すということであり、「個人的な借入金」 だったとする猪瀬の説明は根底から覆る。このやりとりは東京地検の家宅 捜索でも入手しているといわれる。なぜなら虎雄の発言はいったんパソコ ンで清書して虎雄が目を通すことになっており、そのパソコンも押収され たとみられるからだ。 資金の提供を持ちかけたのはどっちかが焦点になっており、猪瀬は自分か らの要請を否定している。しかしこれも、疑惑の対象となる。自分から持 ちかけたのでなければなぜ昨年11月6日という選挙の準備で多忙な日に わざわざ鎌倉の病院まで出かけて、全く面識のない虎雄に会ったかという ことだ。 第三者が介しているにせよ、大金を授受する以上、虎雄に何らかの挨拶を しないわけにはいくまい。その結果都知事選立候補前日の11月20日に 毅 から5000万円を受け取ったのであろう。地検が押収したパソコンか らは 当然虎雄と猪瀬のやりとりも分かる可能性がある。地検はその解析に 専 念しているに違いない。 こうして限りなくクロに近い猪瀬の姿が浮かび上がってくることになる。 当面の焦点は都議会だ。 まずきょう(29日)の所信表明演説で猪瀬が何を言うかだ。これを受け て都議会は来月5日に代表質問、6日に一般質問を行う。各政党は猪瀬を 助けるどころか、虎視眈々とその進退を狙っている。もちろん答弁の矛盾 を暴いて、知事を辞任へと追い込むことを視野に入れているのだ。 都議会は猪瀬にとって敵ばかりの様相なのだ。問題は、東京都がオリン ピックの会場となり世界の注目の的となっていることだ。 先に指摘したように猪瀬は道徳的にもオリンピック憲章に背馳することは 確実であり、辞任に追い込まれるより以前に、潔く自ら辞任すべきである ことは言うまでもない。 (政治評論家)<2013年11月29日> ━━━━━━━━━━━━━━ 再調査求められる「河野談話」 ━━━━━━━━━━━━━━ 阿比留 瑠比 あまり注目されていない点だが、慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の 「河野洋平官房長官談話」は、こう締めくくられている。 「本問題については、本邦において訴訟が提起されており、また、国際的 にも関心が寄せられており、政府としても、今後とも、民間の研究を含 め、十分に関心を払って参りたい」 なるほどあれから20年余が経つつが、慰安婦問題はいまだに国際的にも関 心が寄せられており、民間の研究も進んだ。河野談話がそれらに「十分に 関心を払っていく」と強調したのは、国際環境や最新の調査・研究に従 い、談話自体も不断の見直しを図るという表明とは読み取れないか−。 折しも27日、問題意識を共有する約10団体でつくる「『慰安婦の真実』国 民運動」(加瀬英明代表)が内閣府の担当者に、慰安婦問題の再調査と河 野談話撤廃を求める請願書を手渡したので取材した。 請願書は、河野談話の根拠となった韓国での元慰安婦16人の聞き取り調査 が極めてずさんな内容だったことを受けて、政府に次の5点を求めている。 (1)慰安婦問題についての専任大臣を置き、問題を再調査して真相究 明を行う (2)再調査の一環として国会で河野氏を喚問する (3)元慰安婦の証言の裏付け調査を行う (4)他国軍隊の「慰安施設」と旧日本軍のそれとを比較検討する (5)再調査の結果、「強制連行」が証明されなかった場合、ただちに河 野談話を正式撤回する。 いずれも至極もっともな主張であり、河野談話の締めくくり部分の趣旨に も合致する。内閣府の担当者も真剣な表情でメモを取りつつ説明を受け、 こんな率直な感想を漏らしていた。 「河野談話については、(作成にかかわった)石原信雄元官房副長官もか なり以前からインタビューなどで事実認定というより政治的文書だったと いう発言をされていた。個人的な感想では、(談話は)事なかれ主義とい うかその場を取り繕ったというか…」 そんな河野談話の弊害について、「国民運動」幹事で在米の陶守倶行(す もりともゆき)氏が訴えた言葉が印象的だった。 「米国では、日本人の子供たちがつばを吐きかけられたり、韓国人の子供 に取り囲まれて『お前たちの国はひどいことをやった』といわれたり、そ ういう問題が起きている。子供たちがかわいそうだ」 また、同じく幹事の藤岡信勝拓殖大客員教授は「河野談話によって、日本 は世界で相当ひどいことをやったとみられている」と語り、河野談話を引 用した2007年の米下院の対日非難決議の問題点を示した。 「決議には慰安婦の四肢切断という残虐な言葉まで出てくる。日本にはそ んな慣習はないが、抗議しても米側に『でも、日本政府が認めているじゃ ないか』と理解してもらえない」 もちろん、河野談話を撤回すれば問題がすべて解決するというわけではな い。ただ、一挙にそこまで行かずとも、談話の作成過程とその結論の欺瞞 (ぎまん)性を再調査して明らかにすることで、談話が垂れ流す害毒は薄 められるはずだ。安倍政権には、いずれその決断を望みたい。(政治部編 集委員) 産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】 2013.11.28 ━━━━━━━━━━━━━━━━ 中国にはやはり「戦略がなかった」 ━━━━━━━━━━━━━━━━ ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇ ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成25(2013)年11月29日(金曜日) 通巻第4077号 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 自らを窮地に追い込んでしまった中国にはやはり「戦略がなかった」 防空識別圏の設定は日米の団結を強め、「子分」の韓国からも怒り をかった ******************************** 1996年、中国が台湾にミサイルをぶっ放して脅したとき、弱腰だっ たク リントン政権が台湾海峡へ空母艦隊を派遣した。 総統選挙では中国が誹謗した李登輝が圧勝し、北京はメンツを失った。 2001年、米軍偵察機EP3が領空侵犯したおり、中国機が体当たり (パ イロット死亡)、海南島に不時着させられて米軍機の乗員24名が 11 日間 も拘束された。 ブッシュ政権は中国に対して不信感を露わにした。 11月26日、尖閣上空を自国の領空と言い張る中国は「防空識別圏」 を一 方的に設定し、世界を唖然とさせた。防空識別圏は英語では 「ADIZ」(Air Defense Identification Zone)という。 このADIZには韓国の済州島付近上空ならびに台湾領空が含まれ、と くに韓国が激怒を示した。中韓関係に亀裂が入るほどの衝撃を韓国政治に ももたらし、韓国軍は哨戒機を飛ばして、中国が言い張る「ADIZ」に 中国へ通告せず飛行した。 レイムダック、無能と批判されるオバマ政権は、B52機を2機、中国 が一 方的に宣言したADIZに飛ばした。 中国からの緊急発進も電波妨害もなく迎撃機も出現しなかった。 これはむしろレイムダックのオバマ大統領にとっては政治的チャンスと なり、バイデン副大統領は来週予定している北京訪問で「重大な懸念」を 表明する。 なかでも注目は米国のメディアが中国批判を強めていることで、尖閣諸 島の帰属では日和見主義の米国だったが、日本と揉めている尖閣諸島の所 属問題で中国がエスカレートしても、領海侵犯問題では関与しなかった米 国が領空問題ではB52を飛ばした上、日本の自衛隊との合同演習に空母 艦 隊を派遣するなど直接的関与を示したからだ。 イランにもシリアにも空爆をためらった米国が、軍事的挑発に出たのだ。 「これは米国からの挑発」と中国は受けとり、またすっかりメンツをつぶ されてしまったと認識する。 ニューヨークタイムズは「中国の明確な誤算」と書いた。 ウォールストリートジャーナルは、社説で「日米は連帯を強めた。中国 は見通しを誤ってしまったのだ。弱い者イジメをつづけてきた中国が、こ の態度を続ける限り、日米の団結はさらに強まるだろう」(11月28 日)。 ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ■ BOOKREVIEW ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 戦国武将の思いや野心が息づく名城を訪ね歩き、歴史の空気をすう カメラをかついで筆者の城めぐりは玄人の領域、撮影も専門家肌 ♪ 濱口和久『日本の名城(上)――戦国武将と出会う旅』(青林堂) @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 天下の名城は日本国内に山のようにある。廃城になっても、公園として 残ったり、近年に設計図を元に鉄筋コンクリートで再建されたり、観光資 源としての活用も見られる。熊本城などは毎年160万人が訪れる。 荒れ地のままの高天神城や伊豆各地に散らばる山城の跡は北条早雲が攻め て滅ぼし、以後は痕跡を僅かに留めるくらいの城跡もある。 明治維新政府が各地の城を破却したため、昔のままのかたちで奇跡的に 残ったのは彦根、熊本、姫路の各城くらい。広島城は戦災で破壊された。 戦後、いち早く再建されたのは大阪城などで犬山城などは個人の篤志家が 立て直した。清洲城は、原型とまったく異なる鉄筋つくり、安土城は、城 郭跡がそのまま残り、往時の信長の勢いを示すが、これは本能寺の変で織 田信雄が焼いて岐阜へ退却してから四百数十年後に天主が再現された。設 計図が出てきて復元されたのだ。 評者(宮崎)は金沢生まれなので、小さい時から城内の公園で遊んだ り、兼六園には毎日のように行った。だから城と茶室、池のある庭園跡地 は日常の光景にとけ込んでいた。高校時代には無銭旅行で東北、北海道か ら関東、近畿をまわったこともあるが、各地で城を見た。 それが高じて、 いつしか全国の城跡を訪ねることが多く、とくに戦国武 将のことを書いて いた四半世紀前までには殆どを見た(つもりだった)。 ところが本書を手にして、おっとまだ見ていない城がぞろぞろと出てき た。著者の濱口さんとは10年来の知己だが、政治の話をしたことはあって も、城跡や城の研究に関して話し合ったことがなかった。だから『夕刊フ ジ』に城シリーズを連載されていることに気がつくまで、濱口さんが城の 研究家とは知らなかった。 城に興味を抱くのは、歴史が詰まっているからだ。むろん築城者の思想 が濃厚に現れ、単に防御砦のものから、芸術的建築として世界遺産になっ た姫路城など、世界に誇るべき伝統芸術として鑑賞することも可能であ る。「城にはそれぞれドラマがあり、戦国武将の思い、歴史の空気を感じ 取る旅が出来る」と濱口氏は言う。 さて。 本書に登場する城は安土、上田、宇和島、大阪、熊本、彦根、弘前、松 本、伊予松山に丸岡城の十の城が第一章。これらは評者もみんな見てい る。安土、彦根、弘前、伊予松山、大阪、熊本などは二回以上みたが、何 時行っても城の中も外側も壕の設計の面白く、偉大な建築物を思う。 第二章に出てくる城のなかで、評者が実際に歩いたのは赤穂城以下、今 治、宇都宮、大垣、大洲、岡(竹田城)、岡崎、小谷、鹿児島、春日山、 唐津、川越、清洲、久保田(秋田)、小諸、佐賀、高嶋、躑躅ケ崎館、鳥 取、富山、長浜、人吉、福井、福山、松前、山形、米沢、和歌山の各城 で、合計38城ある。それぞれに濃淡はあるが、思い出がある。 わけて も松前城は函館からバスで3時間以上かかった。ここが戊辰戦争最 後の決 戦地、榎本武楊も、土方歳三もここまでやってきたのかと感動的 だった。 ところがこの上巻に収録されたなかで評者が見落としている城がかなりある。 飫肥城、月山富田、金山、郡上八幡、篠山、新発田、白石、洲本、竹田、 関宿、平戸、福知山と12もある。このうちどうしても行きたいのは「日 本のマチョピチョ」と呼ばれる竹田城(兵庫県)、郡上八幡、平戸城だ が、はたして行く気持ちをもっていても、何時になるかなぁ? ともかく著者の濱口氏はカメラをもって、これら50の城を廻ったのだ。 よほどのマニア、しかも写真の腕も冴えている。 下巻には当然でてくると予測されるのは会津若松の鶴ケ城、二本松城、仙 台青葉城、函館五稜郭あたりだろう。評者個人として収録を望みたいのは 高知城、宮崎城、砂土原城、秋月城、黒田(福岡)城、掛川城。。。。。 もちろん、金沢城もお忘れなく。 ▽ ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ 読者の声 どくしゃのこえ Readers Opinions ∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼ ♪ (読者の声1)貴誌前号投書欄の「GV2様」を読んで、明治維新では、頼山 陽の「日本楽府」「日本外史」が各藩武士の必読書とされ、国民意識が強 化されたとききます。わたしは渡辺昇一先生の現代語訳を読んで涙しまし た。日本人には日本人による歴史感を持つ権利が存在します。 ところで、航空自衛隊のF15スクランブルは大手柄ですね。国民栄誉賞で す。タイでもベトナムでも外国人の土地購入は原則できません。日本だけ 脇が甘すぎでは。秘密保護法なんて当たり前のことじゃないですか。スパ イ防止法も必須でしょう。 宮崎先生の近著「・・・日本の正気」。。。帰国時に購入します。ぜひ読 ませていただきたいです。 (R生、ハノイ) (宮崎正弘のコメント)頼山陽の『日本外史』は岩波文庫でも読めます が、小生が学生時代は音読も流行りました。 ♪ (読者の声2)大東亜会議70周年シンポジウム「日本とアジア つながる 近現代史」の御案内です。 記 日時:11月30日(土)14時∼17時(開場13時半、会後懇親会アリ) 会場: 慶應義塾大学日吉キャンパスB棟J11教室(東急/横浜市営地下 鉄「日吉」駅すぐ) [基調講演]渡辺利夫拓殖大学総長「中国の国際秩序観念」 山口洋一(元マダガスカル/トルコ/ミャンマー大使) 演題 「親日アジア諸国と日本をつなぐ歴史」 他、特別ゲストによるごあいさつ調整中 会費: 会員2,000円/非会員3,000円(学生院生一律500円、当日入会可能) 主催: 日本国史学会 http://www.kokushigaku.jp/ E-mail info@kokushigaku.jp 電話 03-6435-1358/FAX 03-6435-1953 (宮崎正弘のコメント)山口大使はミャンマーの歴史を説いた上下2巻の 著作もあります。先般、ヤンゴンでたまたまお目にかかったので、トレー ダーズホテルで呑んだものでした。1ヶ月前の話です。 ♪ (読者の声3)三島由紀夫研究会から『文化防衛論』シンポジウムの記念 冊子が刊行されました。 5月25 日に開催された「文化防衛論」シンポジウムの内容をまとめた記 念冊子が今般「憂国忌」に合わせて刊行されました。(A5版、80 頁)。 内容は (1)「文化防衛論の描く戦前と戦後」 (2)「文化防衛論と国防思想」 (3)「天皇と文化防衛論」の三つのテーマ。 研究会の3人(菅谷誠一郎、佐々木俊夫、浅野正美)による基調報告と、 それぞれのコメンテーター(宮崎正弘、藤井厳喜、西村幸祐の三氏)によ る発言がまとめられ、最後の全体討論では松本徹氏と富岡幸一郎氏を加え ての活発な議論が展開されています。 このシンポジウムは「文化防衛論」をテーマとした画期的な企画であり、 その内容はまた極めて今日的なそして今後の日本がどうあるべきかを論じ る重要なものであったと思います。 また当研究会が長年積み重ねてきた研究成果のあらわれであり、質的レベ ルにおいても多くの三島研究者の批判に耐えうるものであると自負しま す。本記念冊子は三島由紀夫研究会会員と憂国忌賛助会員には年内に送付 される予定です。 一般の方にも1部5百円で頒布します。購読ご希望の方は研究会事務局ま でお申込み下さい。 yukokuki@mishima.xii.jp ♪ (読者の声4)憂国忌事務局からお知らせです。 憂国忌墓前奉告祭が12月1日に多磨霊園で行われます。 記 日時 平成25年12月1日(日)午後1時半 集合 午後一時 多磨霊園正門前「よしの家」 府中市紅葉丘2の7の4 042(361)2176 http://www.yoshinoyasekizai.com/info/map.html 当日はスタッフが「よしの家」の前で「憂国忌墓前奉告祭集合場所」と書 いた紙を持って立っています。直接行かれる方は、多磨霊園十区一種十三 側 平岡家のお墓前にお越し下さい。終了後、「よしの家」にて直会を予 定しています。 ♪ (読者の声5)とくしゅう会スキャンダルで猪瀬東京都知事がピンチ。夕 刊紙のゴシップには「次は小池百合子か舛添要一か」なんて、早とちり記 事が出ていますが、この事件の見通しはいかにご覧になりますか? 小生 は猪瀬さんに投票したので、なんとか逃げ切って欲しいと望んでおります が。(YY生、大田区) (宮崎正弘のコメント)ノーコメントです。というより興味が薄いです ね。今週の週刊新潮と週刊文春は猪瀬都知事批判一色でした。 ♪ (読者の声6)ようやく宮崎さんの『取り戻せ 日本の正気』(並木書 房)を読みおえました。全体の流れのなかで、光厳帝の登場は、すこし違 和感がありましたが、ここにヤマトタケル、聖徳太子、北条時宗がはいる と通史としても完璧ではないかと思います。 それにしても、この本こそ、宮崎正弘さんの本領発揮、代表作のひとつに なると感動して読みました。 (TG生、大分) ♪ (読者の声7)中国の「防空識別圏」で米国が日本以上にいきり立ってバ イデン副大統領も抗議し、ケネディ駐日大使も講演で中国を批判しまし た。反日的論調を掲げてきたニューヨークタイムズでさえも中国非難です。 ところで同紙のネットコメント欄を読むと、「尖閣は中国領」「アメリカ は内政干渉するな」などと中国よりのコメントが並んでいて驚いていま す。アメリカ人って、いったい何だろうという錯綜した気分になりまし た。(HI生、福岡) (宮崎正弘のコメント)在米留学生や華僑、華人らが組織的に米国の主要 なメディアに書き込みをやっていますね。反日のネット攻撃隊が米国内に もいるようです。中国国内の「五毛幇」が政府寄りの意見を書き込んだり していますが、あれが米国でも活躍していると考えたほうがわかりやすい。 そこで英語の得意な人はニューヨークタイムズのネットコメント欄へ次々 と反論の投書をして下さい。しかし同紙は日本を貶める嘘新聞の代表的 ペーパーでもありますが。。。 ♪ (読者の声8)天皇陛下・皇后陛下におかれましては、明後日30日から 来月6日までの御日程で、インドを御訪問あそばされます。 つきましては、下記の通りに奉送迎を執り行います。 【奉送日時】11月30日(土)午前9時50分集合(皇居出発御予定は午 前10時11分) 【奉迎日時】12月6日(金)午前10時15分集合(皇居到着御予定は午 前10時35分) 【奉送迎場所】皇居前広場(二重橋前) 以上の通り、御案内申し上げます。 多くの皆様の御参集を熱望いたしておりますので、御家族や御友人等お誘 いください。なお、奉送迎は晴雨にかかわらず実施いたします。 (三澤浩一) ━━━━━━━━━━ ケネディ暗殺から50年 ━━━━━━━━━━ 池田 元彦 米国第35代大統領J.F.ケネディ(=JFK) 暗殺のニュースは衝撃だった。 丁度その日は、初の日米テレビ衛星中継受信実験を兼ねた、JFK・池田首 相挨拶が予定されていた。中継準備が整ったところでの、初のニュースが JFK暗殺による死亡報道だったのだ。 11月22日、JFKを称える50周年記念大会が、暗殺現場でもあるダラス・ デーリー広場で開催された。式典参加者は、事前の身分証明(パスポート 番号)等が求められ、1人1人参加承諾書のバーコード検査、リストバンド 装着、そして人数制限等が課せられていた。 日本JFKクラブ会員である筆者も、10名程の仲間とダラスに飛んだ。ダラ スは当日朝から気温5℃前後の氷雨の中、開始前を含め3時間程震えながら 参加した。結論を先に言えば、JFKを称えると言うよりも、ダラス市の汚 名を雪ぐ為のダラス市お手製の茶番劇だった。 確かにローリング市長は、JFKの演説から名句を引用しつつJFKの後を継ご うと言っているが、同時に歴代ダラスの功労者や成果等ダラスの素晴らし さを裏で聴衆に訴えていたし、その対象は数千名の一般参加者ではなく、 市の招待した数百名のゲストだったようだ。 要するに陰謀説を主張する一般市民にデーリー広場を占領させないための 工作でもあったのだ。式典散会後は、広場にはプロアマ問わず、JFK暗殺 の真相に関心が有る老若男女が暗殺地点や狙撃場所等のあちこちでガイド や専門家の話を熱心に聞いていた。 我々も重要拠点毎にリーダーの解説と相互の質疑応答を交えて、各種情報 の理論上の想定と実際の現場の確認を午後一杯かけて行った。ダラスには 20年以上前に仕事で何度も行ったが、本格的な検証は初めてで、想定通り 或は想定外の新しい発見も多々あった。 大統領暗殺の大胆かつ緻密さを要する計画なら、狙撃場所とされる教科書 ビル6階等絶対に選ばない。寧ろ隣のダルテックスビルやレコードビルの 方が余程、狙い撃ちがし易い。フェンスの後がもっとよい。教科書ビル、 オズワルド等は、捜査撹乱と囮の為だ。 ウオーレン報告は、必要な証人を喚問せず、重要な証人・証拠を意図的に 見逃している。当初の2039年迄の情報非公開は、1992年に2017年迄に全公 開と決定した。しかし大した情報は出て来ないと思われる。L.B.ジョンソ ンが焙り出されることは、まずないだろう。 我々は、翌日暗殺現場の脇の道路傍の芝生に献花し、JFKの冥福を祈っ た。ニューオリンズにはこの2日前に飛び、所謂暗殺陰謀者達と思われる 被疑者の活動場所を辿った。ガリソン検事の勤務していた刑事裁判所で は、ガリソン検事の部屋も見せて頂けた。 地元の多くの人がガリソンの裁判手法はエキセントリックで強引だったと いう。筆者は偶々ガリソンについてある検事にインタビューに来ていた FOX8に捕まり、あれこれと聞かれたが、ガリソンの評価が低いことが良く 判った。 JFKは、勝海舟、上杉鷹山と共に筆者が尊敬する人物であり、ロバートが 引用したのも上杉鷹山の次の言葉だった。「国家は先祖より子孫へ伝え候 国家にして我私すべき物にはこれなく候、人民は国家に属したる人民にし て我私すべき物にはこれなく候、国家人民のために立たる君にして君のた めに立たる国家人民にはこれなく候」。JFKの冥福を祈る。 ━━━━━━━━━━━━━ 「天皇陛下の御日常」を読む ━━━━━━━━━━━━━ 平井 修一 表題は竹田恒泰氏の文章である。氏は昭和50年、旧皇族・竹田家に生まれ る。明治天皇の玄孫だ。慶応義塾大学法学部法律学科卒、財団法人ロング ステイ財団専務理事。孝明天皇研究にも従事している。著書に「語られな かった皇族たちの真実」がある。 GHQは日本弱体化のために11宮家51名の皇籍離脱を強制した。皇統、皇室 制度を守るためには旧皇族の皇籍復活は焦眉の課題である。国家100年、 200年の計を考え、早急に取り組むべきである。表題の文章を以下、抄録 する。 ・・・ 天皇陛下が普段どのようにお過ごしになっていらっしゃるか、ご存知です か? テレビなどのイメージから、地方や諸外国をご訪問になり、右手を軽く 振っていらっしゃるお姿を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、それ は陛下のお仕事のごくごく一部に過ぎません。実は、天皇陛下は日本の誰 よりもお忙しい方なのです。 現在天皇陛下が国事行為としてお目通しになり、認可・授与なさる国の重 要書類は毎年1200件を超え、さらにご覧になる宮内庁関係の文書は1500件 以上にものぼります。 また、内閣総理大臣を任命する内閣総理大臣親任式や、最高裁判所長官を 任命する親任式、国務大臣や特命全権大使などの任命を行う認証官任命式 はあわせて年間40回を超えます。 さらに、天皇陛下の大切なお役割の一つとして、外交関係のお仕事が挙げ られます。 まず、外国使節の接受があります。外国から日本へ来任する大使・公使 は、宮内庁の用意する馬車で皇居に参内した後、本国の元首から「日本国 天皇」に宛てた「信任状」を捧呈(ほうてい)して、天皇陛下からお言葉 を賜ります。 天皇陛下に各国元首からの信任状を捧呈する信任状捧呈式は年間30回を超 えます。外国から日本へ来任した大使・公使は本国に戻る際も、天皇陛下 よりご挨拶を賜ります。それも同じく、年間30回に達します。 また天皇陛下は、日本から外国へ赴任する大使夫妻にもお会いになりま す。さらに、任期を終え、日本へ帰国した大使夫妻ともお会いになりま す。日本と大使を交換する国は百数十ヶ国にのぼりますが、その回数は年 間で各30回になります。 つまり、日本と外国の大使・公使とお会いになる機会だけでも年間120回 を超えるのです。およそ3日に1度という計算になり、これだけでかなりお 忙しい様子がうかがえますね。 ちなみに、天皇陛下が外国の元首クラスとの間で慶弔などのために交わさ れる親電(電報)・親書(お手紙)は、毎年数100通に達します。 さらに、両陛下は国王や大統領など、外国の元首が国賓として来日する と、どの国に対しても晩餐会を催しになります。第二次世界大戦以来50年 間で昭和天皇および今上天皇(現在の天皇陛下)が応対なさった国賓はす でに300組を超えます。また、国賓の他、公賓や公式実務などで来日する 賓客についてもおもてなしになります。これは、年間40∼50回行われます。 外国からの賓客をおもてなしになるだけではなく、両陛下が自ら御外遊な さることもあります。平成18年6月には、東南アジア3カ国をご訪問になり ました。外交関係樹立40周年を迎えるシンガポールと、タイ国王の即位60 周年記念式典への参列のためにタイにお出ましになり、両国訪問の間の週 末にはマレーシアでお過ごしになりました。 外国使節の接受から御外遊まで、天皇陛下が日本国の象徴として海外との 交流に御尽力なさっていらっしゃることが伺えます。 また、天皇陛下は国事行為として、国家的な儀式・行事にも臨席なさいま す。こういった行事は、テレビで放送されることもあるので、イメージし やすいのではないでしょうか。 天皇陛下と皇族方が7回長和殿のベランダにお出ましになり、国民からの 祝意をお受けになる毎年1月2日の新年一般参賀、1月中旬に行われる宮中 歌会始の儀、そして12月23日の天皇誕生日祝賀の儀などです。その他、年 間を通して数々の儀式・行事があります。また、こうしたものとは別に、 不定期で行われる行事(オリンピックや万国博覧会など)にも臨席なさい ます。 そして、天皇陛下が毎年お会いになる人の数は、我々の感覚では想像もつ かないほどです。 陛下は、春と秋に勲章・褒章を受章した各界の功績者とお会いになりま す。春と秋を通じて勲章関係の拝謁はおよそ30回、褒章は10回行われま す。天皇陛下がお会いになる勲章、褒章受章者は、年間1万5000人以上に ものぼります。 天皇陛下がお会いになる人々はこれだけではありません。 天皇陛下は、様々な分野で功績のあった人物と、宮殿やお住まいの御所で お会いになります。国会議員や、各県の自治大臣はじめ知事、また、高等 裁判所長官・検事長・最高裁判所長官などとも毎年お話しになります。 その他にも、農林水産祭で表彰された人々(農林水産祭天皇盃受賞者)か ら、少年の補導にあたる職員(全国少年補導職員)、航海の安全のため灯 台を守る人々(運輸大臣表彰の航路標識職員)まで、挙げれば枚挙に暇が ありません。 また、全国各地から皇居内の清掃活動を行うため訪れる、皇居勤労奉仕団 ともお会いになります。平成10年には、305団体、およそ1万5000人の人々 が奉仕に訪れました。 つまり、天皇陛下が1年間にお会いになる人の数は、一般参賀を除いて も、およそ4万人を超えてしまうのです。 天皇陛下がどれだけお忙しいのかお分かりいただけたでしょうか。しか し、これだけではありません。国民のために行われる国事行為とともに、 陛下の大切なお役割として、「宮中祭祀」があります。 宮中祭祀は、天皇家で伝統的に行われている、神道形式の祭儀ことをいい ます。毎年恒例のもので19回行われます。その内容は、おおまかには、祖 先に感謝し、国家の安泰を願うものと、農作物に関するものとに分かれます。 以上のような恒例の祭儀以外にも、毎月1日・11日・21日の「旬祭」に は、天皇自ら宮中三殿を順拝なさいます。また、毎朝宮中三殿に日供 (にっく)を捧げます。これは、平安前期(9世紀末)に第59代宇多天皇 が始められた「毎朝四方拝」(まいちょうしほうはい)に由来します。 宮中祭祀だけでも、儀式の数はなんと年間400回をはるかに超えるのです。 また、天皇陛下は昭和天皇がお始めになった稲作の行事を続けていらっ しゃいます。毎年の春、皇居内でモミをおまきになり、稲をお植えになり ます。ご公務の合間を縫って稲の生育を見守られ、秋には稲刈りをなさい ます。また、皇后陛下も、香淳皇后がお続けになっていらっしゃった御養 蚕をお引き継ぎになっていらっしゃいます。 もうお分かりかとは思いますが、天皇陛下のスケジュールは、御用邸でお 休みになる時以外は、全て埋まっているのです。 宮殿を舞台に繰り広げられる、こうした様々な行事や儀式は、私たちは日 ごろあまり目にすることもなければ、意識することもありません。それを 知る機会がとても限られているからです。しかし、今この時も、天皇陛下 はお忙しくお過ごしになっていらっしゃるのです。「国民とともにあるこ と」――以上のような忙しさは、ひとえに国民のためなのです。(2013/11/26) ━━━━━━━ 話 の 福 袋 ━━━━━━━ ◎朴大統領を「クレーマーおばさん」 週刊文春コラムに不快感 韓国 大統領府 韓国大統領府関係者は28日、週刊文春最新号が「今週のバカ」とのコラム で朴槿恵大統領を取り上げ「隣近所の悪口を言いふらす『おばさん外 交』」をしていると揶揄したとして、「暴言は恥ずべきことで不名誉なこ とだ」などと不快感を示した。聯合ニュースが報じた。 28日付の韓国紙、東亜日報などが担当作家が書いた週刊文春のコラムの内 容を報じた。従軍慰安婦問題などで日本の批判を続ける朴氏を「クレー マーおばさん」とからかい、「人から愛された経験が少ない」朴氏の気持 ちを受け止める「大人の彼氏の出現が今求められているのではないか」と 結んでいる。大統領府関係者はコラムについて「いちいち対応する価値が ない」とも述べた。 週刊文春をめぐっては11月21日号に掲載された、安倍晋三首相が「韓国は ただの愚かな国」と発言したとの記事に対し韓国で反発が広がり、日本外 務省が韓国外務省に記事の内容は事実ではないと伝えていた。 (共同)産経ニュース 2013.11.28 14:06 ◎「日本に分からせるには、戦争しかない」古澤 襄 ■中国版ツイッター、防空識別圏で対日強硬論が噴出 <[北京 27日 ロイター]中国のインターネットユーザーの間では、 同国が東シナ海に設定した防空識別圏について、軍に強硬姿勢を求める声 が湧き上がっている。中国の主権に干渉しないよう日本に分からせるに は、戦争しかないとの論調が目立つ。 中国政府は23日、尖閣諸島(中国名・釣魚島)上空周辺を含む東シナ海 に防空識別圏を設定し、識別圏内の航空機が命令に従わない場合は「防御 的な緊急措置」を取ると警告した。 これに対し、日米両政府は「不測の事態を招きかねない」として強い懸念 を表明。米軍のB52戦略爆撃機2機は米東部時間25日夜、中国への事前通 報なしに尖閣諸島上空を飛行した。 こうした動きを受け、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」では、反 日コメントが噴出。「日本人は恥知らず。過ちを認めて我々の土地を返す まで、中国軍は徹底的に攻撃すべきだ」との投稿や、「我々は彼らを攻撃 しなくてはならない。自分も喜んで参加する」との書き込みもあった。 また、日本との経済的つながりをすべて停止すべきだとの声もあり、「最 善策は日本との経済交流を断ち切ることだ。1年以内に彼らは崩壊するだ ろう」という意見も見られた。 米軍機による防空識別圏の飛行については、中国国防省は27日、全過 程を監視していたと表明。「中国側は、関連空域を効果的に管理・制御す る能力を備えている」との認識を示したが、報復的な行動については言及 していない。(ロイター)>2013.11.28 Thursday name : kajikablog ◎<友人の声> 本日の高裁判決は、確かに快挙でしたが、小生は手放しで喜んではいません。 高裁判決を傍聴した後、弁護士会館501−592号室での集会で、弁護団始め 原告一同(小生も含む)歓喜の声と拍手を惜しみませんでしたが、 原告(控訴人)の一人に対しては損害賠償請求を認める代わりに、我々視 聴者国民に対するNHKの背信行為に関しての処断がなされていないこと は、大いに不満であります。 帰宅していつNHKは放送するかと待ち構えていましたが、7時のニュースで 報道しました。 以下はWEBからの引用ですが、実放送でアナウンサーが読み上げた内容と 同じです。 NHKは反省などしていません。いよいよもって糾弾の力を込めましょう。 NHKに賠償命じる判決 1月28日 19時24分 日本による台湾統治を取り上げたNHKの番組を巡り、台湾の人たちなど が賠償を求めた裁判で、東京高等裁判所は、取材に応じた台湾の女性1人 について「番組によって名誉を傷つけた」と指摘して、NHKに100万 円の賠償を命じました。 そのほかの原告については「個別具体的な権利を侵害したとまでは言えな い」として訴えを退けました。 この裁判は、NHKが4年前に放送した、戦前から戦中の日本による台湾 統治を取り上げたNHKスペシャル、「シリーズ・JAPANデビュー第 1回アジアの 一等国 」について、「誇りや名誉を傷つけられた」などと 主張して、台湾の人たちや視聴者が賠償を求めたものです。 1審は去年、訴えをすべて退け、原告側が控訴していました。 28日の2審の判決で東京高等裁判所の須藤典明裁判長は、原告のうち、 取材に応じた台湾の女性1人については「細心の注意を払うべきなのに、 放送の中で、深刻な人種差別的な意味合いのある言葉を使って名誉を傷つ けた。取材の際の説明も極めて不十分だった」などと指摘して、NHKに 100万円の賠償を命じました。 一方、そのほかの原告については「個別具体的な権利を侵害したとまでは 言えない」として訴えを退けました。 判決について、原告の弁護士は「公共放送によるずさんな取材が認定され た。判決はかなり強い調子で糾弾しており、画期的だ」とコメントしてい ます。 NHKは、「主張が一部認められず残念です。今後の対応については判決 内容を十分検討して決めます」としています。 。。。。。。。。下記は街宣と傍聴に立ち会った、友人の速報です。 午後4時、開廷 裁判長が判決「主文」を読み上げ、「理由」について概 要を述べ、午後4時10分、閉廷する。 判決は、被告NHKの原告高許月妹さんに対する「名誉侵害」を認め、百 万円の支払いを命ずるものであり(その他は却下されたものの)、原告側 の逆転勝訴となった。判決理由も、単なる人権侵害の指摘に止まらず、人 種差別や杜撰な取材姿勢、偏向した内容にも言及する踏み込んだもので あった。 判決後、高池・荒木田・尾崎三弁護士、水島総氏達から街宣・傍聴に参加 した支援者達に対し謝辞とともに、「メディア裁判での勝訴、またNHK が負けたのは初めてのことであり、この判決は画期的なものである。 負けたNHKが最高裁に「上告」することもあり得るが、憲法違反に関わ る判断を専らとする最高裁での係争はNHK側に不利であるから… この判 決により、メディア裁判、NHKとの係争の潮目が大いに変わるであろ う。この画期的な成果を大いに拡散していただきたい」旨の説明と要請が あり、参会者達は大きな拍手でそれに応えた。(濱田 實) ◎ 傍若無人 な韓国の違法漁業にEUが警告! 水産品の輸入禁止も… 夕刊フジ 2013.11.27 2004年、長崎・対馬沖で、停船命令に従わない韓国漁船に放水する水 産庁の取締船 韓国が、欧州連合(EU)欧州委員会からイエローカードを突き付けら れた。無許可操業など違法漁業への対策が不十分だというのだ。世界の海 で問題を起こしている韓国。EUは、改善を図らなければ水産品の輸入を 禁止すると警告した。 「漁業の管理や監視を欠き、対策も取っていない」 欧州委は26日、韓国にこう指摘し、取り締まりの強化を要求した。状 況がこのままならば、「非協力国」のブラックリストに載せ、水産物の輸 入を禁止するという。 韓国の違法漁業には、日本も悩まされている。 日本の排他的経済水域(EEZ)内での、韓国漁船の違法操業は後を絶 たない。日本海を挟んで韓国と向かい合う鳥取県のHPには「韓国船がい つも網やかごなどの漁具を置いて漁場を独占している水域がある」「韓国 船の漁具がびっしりで、底びき網が韓国の漁具を引っ掛けてしまう」「韓 国漁船の乱獲により資源の枯渇が心配」といった問題が指摘されている。 中央日報(2013年6月10日)は、「韓国のマグロ漁、国際環境団 体が批判」として、グリーンピースが南太平洋などでの韓国漁船によるマ グロ乱獲を批判していることを伝えている。 韓国は世界の海で傍若無人に振る舞っているのか。 朝鮮半島情勢に詳しい元公安調査庁調査第2部長の菅沼光弘氏は「韓国 漁船がルールを守らないのは昔からだ」といい、こう続ける。 「一時は日本の漁船を装って大西洋などで違法漁業を行っていた。韓 国、中国、北朝鮮は黄海で三つどもえの状態で違法行為を繰り返してお り、その中では韓国は押され気味。韓国の横暴さが通用する日本領海や遠 洋に進出し、違法漁業を行っている。放射能の風評被害で韓国で魚が全く 売れなくなった。『魚を安く手に入れたい』という背景があり、状況はな かなか改善しない」 EU「韓国、違法漁業国に予備指定」 中央日報 2013年11月27日08時24分 欧州連合(EU)が26日(日本時間)、韓国を「違法漁業国 (IUU:Illegal Unreported Unregulated)」に予備指定した。ダマナキEU海洋水産執行 委員はこの日、「韓国とガーナ、キュラソー島(中米地域の島国)の3カ 国を予備IUUに指定した」と発表した。 EUが韓国を指定した最も大きな理由は、位置追跡装置(GPS)を付 けていない漁船が多いという点だ。韓国は漁船にGPS設置を義務化して いない。このためにEUは、韓国漁船が近海で違法に魚を捕るという心証 があっても追跡装置を確認して該当漁船を制裁する方法がない。 予備IUU国に指定されたが、今すぐEUと水産物の交易や漁船取引に は支障はない。EUは追加調査によって最終的にIUU国に確定した国に 対して水産物の禁輸措置を実施する方針だ。今後、協議過程でEUが問題 にした理由を改善すれば予備IUU国から解除されることができる。 ただし国家のイメージダウンは避けられない。朴槿恵(パク・クネ)大 統領が8日、ベルギーのブリュッセルでジョゼ・マヌエル・バローゾEU 執行委員長と首脳会談を行って3週間後に出てきた決定だからだ。 海洋水産部のリュ・ジェヒョン国際協力総括課長は「EUの指摘事項を改 善するのが多少遅れるという理由で、韓国を予備IUU国に指定したのは 適切ではない」として「関連法を整備して追跡装置の設置を義務化するな どの改善策を履行してIUU国から除外されるようにする」と話した。 韓国のマグロ漁、国際環境団体が批判 中央日報 2013年06月10日09時48分 世界で3番目にマグロ漁獲量が多い韓国の遠洋漁船は主に南太平洋で操 業している。漁船は巻き網を使用したり金属筒を海に投げておく。海のま ん中に浮遊物が浮いていれば小さな魚が集まる。捕食者から自身を保護で きる避難所と考えるからだ。小さな魚が集まれば、これを食べるためにマ グロのような大きな魚も集まる。この時から漁船は網を設置し、本格的な マグロ漁を始める。 漁船がマグロを誘引し、大量捕獲するために浮かすこの浮遊物は、魚群 収集装置(FAD=Fish Aggregating Device) と呼ばれる。特別な材質・形があるわけではないが、時には位置追跡装置 まで付着する先端FADもある。問題はFADを使用すれば同時に集まっ たイルカ・サメ・海亀まで網にかかるという点だ。 昨年12月にフィリピン・マニラで開催された中西部太平洋水産委員会 (WCPFC)で、韓国など参加国がFAD使用禁止期間を年間3カ月か ら4カ月(7−10月)に増やすことで合意したのもこのためだ。 しかしFADをほとんど使用しない先進国の漁船とは違い、韓国漁船は 禁止期間のみ自制するだけで、残りの期間にはFADを使用してマグロを 乱獲するという批判が出ている。国際環境団体グリーンピースのソウル事 務所は9日、報告書を出し、「東遠・思潮・オトゥギなど韓国のツナ缶製 造会社にマグロを供給する遠洋漁船がFADを使用し、マグロ乱獲を続け ている」と明らかにした。グリーンピース側はFADを使用すれば、10 缶分量のマグロを漁獲する度に1缶分の他の海洋生物も犠牲になると説明 した。FADは「死の罠」ということだ。 韓国の場合、2010年のマグロ漁獲量は31万1925トンで、世界3位。日本 は49万7979ンで1位だった。にもかかわらずグリーンピースが韓国を批判 するのはFADのためだ。匿名を求めた水産業界の関係者も「日本の場 合、マグロ漁獲量は多いが、刺し身用のマグロを一本釣りするなど、 FADを韓国漁船ほど使わない」と話した。 韓国遠洋漁船が漁獲したマグロのうち、年間およそ20万トンはタイなど を経て輸出される一方、残り10万トンは国内に搬入され、ツナ缶として消 費される。ツナ缶の消費量に限れば韓国がアジアで最も多い。 グリーンピース活動家のハン・ジョンヒ氏は「英国・豪州・米国など先 進国のツナ缶生産会社ではFADなしに生産したツナ缶を別に表示し、消 費者が選択できるようにしている」と述べた。一方、韓国企業は、まだ需 要がなく収益性が高くないという理由で「FADフリー(free)」ツ ナ缶を出していない。サジョ産業だけがFADフリーのツナ缶を検討中と いう。 こうしたグリーンピースの主張に対し、韓国企業は否定的な反応だ。匿 名を求めた韓国ツナ缶製造会社の関係者は「国際的な規律に基づき、1年 に4カ月はFADを使用していない」とし「FADを全面禁止すれば、漁 獲量が40%ほど減り、ツナ缶の価格が暴騰するだろう」と話した。 これと関連し、韓国政府はマグロ違法漁業を防ぐため、4日、ハワイと ニュージーランドを含む南・西太平洋上に西海漁業管理団所属の国家漁業 指導船(ムクゲ31号
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