病期診断 腎細胞がんと診断された場合は、がんがどこまで広がっているかを 調べる病期診断に進んでいきます。鑑別診断のためにすでに行われ た腹部のCTやMRIにより、周囲への広がりやリンパ節への転移 の有無がわかります。また、胸部X線写真や肺CTにより肺への転移 を調べたり、骨への転移を調べるために、骨シンチが行われます。 これらの検査結果から病期、すなわちがんの進行状態を決定します。 ● CT X線とコンピュータを組み合わせ た検査です。この検査は小さいがん を発見したり、どこまでがんが進行 しているかを調べるのに適した方 法です。比較的簡単に検査でき、診 断精度の高い検査です。 ● MRI検査 磁力を使って検査し、結果はコンピ ュータで解析します。この検査も診 断精度が高い検査で、X線の被爆は なく、腎機能が悪くても造影検査が できます。ただし、身体の中にペー スメーカーや骨折の手術などで金 属が入っている人は行えません。 ● 骨シンチ検査 骨に転移があるかどうかみるために、弱い放射性物質を注射し、そ の5時間くらい後に写真をとります。危険性や身体への負担はほと んどありません。 5
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