奥州市市政懇談会資料 ∼新しい 岩手県競 馬組合改 革計画実 現のため の構成団 体融資に ついて∼ 昨年 11 月 20 日に競馬組合議会で承認された「新しい岩手県競馬組合改革計画」の大きなポイン トの一つである「構成団体融資」の具体的なスキーム(枠組み)について、その概要を説明します。 はじめに(構成団体融資の必要性と検討経過) 1 競馬組合の現在の財務状況や発売見通し、さらに競馬事業廃止の影響を踏まえて、 「収支が均衡し、赤字が拡大しないこと」を条件に、競馬事業を継続することとし、 「競馬事業存廃の基準」を設定した上で、岩手競馬の再生を目指します。 2 今回の融資スキームは、この新計画に基づき、償還や支払いを求められる既存の 債務全額を、構成団体からの融資に切り替えようとするものです。 3 この融資スキームについては、昨年 11 月 20 日に「新しい岩手県競馬組合改革計 画」が競馬組合議会で承認された後、コスト削減の実現に向けた取組みと併せて、 順次、検討を行ってきました。 4 これまで、構成団体それぞれの財政規模や財政事情等について、相互の理解を深 めながら具体的な内容の協議を重ねてきましたが、1 月 27 日の構成団体首長会議に おいて最終的な協議を行ない、構成団体融資の具体的なスキームについて三者が合 意したものです。 融資スキームの概要 1 構成団体から競馬組合への融資 (1) 融資総額 競馬組合の借入金や平成18年度の事業収支の不足など、18年度末における債務の全 額を対象とし、330億円となります。 (2) 構成団体ごとの融資割合・融資額 ○ 過去における各構成団体への利益配分実績割合であり、競馬組合規約に定める利 益配分割合で、各構成団体が融資することとなります。 区分 県 奥州市 盛岡市 合計 融資割合 5.5 2.5 2 10 融資額 181.5億円 82.5億円 66億円 330億円 (3) 組合から構成団体への返済 ①元金の返済 競馬組合の各年度の事業収支に生じた黒字の範囲内で返済を受けることになりま す。 《具体的な元金の返済ルール》 「新しい岩手県競馬組合改革計画」 (18.11.20策定)抜粋 ア 運営資金の累積額が 10 億円以下の場合 最終利益の 1 億円以下の部分 競馬組合に内部留保 10/10 1 億円を超え 5 億円以下の部分 競馬組合に内部留保 構成団体に返済 1/2 1/2 5 億円を越える部分 構成団体に返済 10/10 イ 運営資金の累積額が 10 億円を超えた場合 最終利益の 1 億円以下の部分 1 億円を超え 5 億円以下の部分 競馬組合に内部留保 構成団体に返済 1/2 1/2 5 億円を越える部分 構成団体に返済 10/10 ②利息 ○ 利率は、18 年度末の融資の場合は、年 0.3%としますが、これは、構成団体が一 般的な基金運用した場合と同水準の利息の受取りとなるような、基金の運用利率と して適切な水準になるよう、毎年度、設定するものです。 ○ また、利息は、競馬組合の事業収入で賄うことになります。 (4) 競馬組合への融資に係る運用型基金の造成 各構成団体は、競馬組合への融資に係る財源を確保し、安定的に融資を行うため、 それぞれの融資額に応じた基金を造成します。 2 県から奥州市、盛岡市への融資 (1) 基金の造成に係る自主財源額及び県から両市への融資額 ○ 競馬組合への融資のための基金の造成に当たっては、構成団体ごとに財政規模や 財政事情などが異なることから、両市の行財政運営に大きな支障が生じないように 配慮されています。なお不足する額は県から融資を受けることになっています。 《両市の基金の造成額、自主財源額、県からの融資額》 区分 県 奥州市 盛岡市 合計 組合への融資額 181.5億円 82.5億円 66.0億円 330億円 基金の造成額 297.5億円 82.5億円 66.0億円 自主財源額 297.5億円 15.0億円 17.5億円 330億円 67.5億円 48.5億円 116億円 県からの融資額 (2) 両市から県への返済 ①元金 両市は19年度以降、毎年度2億2千5百万円の一定額と、資料に記載された算定方 式により計算された競馬組合から両市へ返済された元金の一部を県に返済します。 返済が終了するのは、奥州市で30年、盛岡市で22年後になります。 (ア) 毎年度の一定額 奥州市2.25億円、盛岡市2.25億円(計4.5億円) (イ) 競馬組合から両市へ返済された元金の一部 当該年度当初の「当該市から競馬組合への融資額」に対する「県から当該市への融資残高」の 割合に応じて、「競馬組合から当該市へ返済された元金の一部」を県に返済 (ア)に加えて、 = 県へ返済する額 県から当該市への融資残高 競馬組合から当該市 × に返済された元金 当該市から競馬組合への融資額 ②利息 利率は、構成団体から競馬組合への融資の利率と同じ利率です。 3 融資の実行時期 (1) 予算計上 18年度補正予算と併せて、新たな基金の設置条例案を、3月議会に提案します。 (2) 実行時期 補正予算成立後、競馬組合の借入金等の返済日程に応じて、年度内に融資を実行す る予定です。 今後の取り組みと決意 ○ 今回の競馬組合の新計画は、これ以上の赤字を発生させない仕組みであり、県民・ 市民の皆様の負担を最小限に止めるため、この方策が現在とり得る最善のものと考 えています。この計画の実現によって、岩手競馬の再生への道筋を付けられるよう、 競馬関係者が一丸となって、全力を尽くして参ります。 ○ 「明日の岩手競馬を考える県民フォーラム」を 2 月 10 日(土)に奥州市で、11 日(日) には盛岡市で開催し、新計画の内容を直接、県民・市民の皆様に説明し、ご理解を いただけるよう、最大限、努力して参ります。 奥州市の今後の財政運営 ○ 奥州市の今後の行財政に大きく影響しない仕組みを構築することが、融資スキ− ムを検討する中での最大の課題でありました。その課題を解決するために、県から 多額の長期・低利の融資を受けることとしています。 ○ 長期財政計画では、ここ 5 年程度は厳しい状況が続きますが、中期的には改善で きる見通しにあり、市民への直接的な生活上の影響は最小限に止まるものと考えて います。 奥州市市政懇談会資料 ∼新しい 岩手県競 馬組合改 革計画実 現のため の構成団 体融資に ついて∼ 昨年 11 月 20 日に競馬組合議会で承認された「新しい岩手県競馬組合改革計画」の大きなポイン トの一つである「構成団体融資」の具体的なスキーム(枠組み)について、その概要を説明します。 はじめに(構成団体融資の必要性と検討経過) 1 競馬組合の現在の財務状況や発売見通し、さらに競馬事業廃止の影響を踏まえて、 「収支が均衡し、赤字が拡大しないこと」を条件に、競馬事業を継続することとし、 「競馬事業存廃の基準」を設定した上で、岩手競馬の再生を目指します。 2 今回の融資スキームは、この新計画に基づき、償還や支払いを求められる既存の 債務全額を、構成団体からの融資に切り替えようとするものです。 3 この融資スキームについては、昨年 11 月 20 日に「新しい岩手県競馬組合改革計 画」が競馬組合議会で承認された後、コスト削減の実現に向けた取組みと併せて、 順次、検討を行ってきました。 4 これまで、構成団体それぞれの財政規模や財政事情等について、相互の理解を深 めながら具体的な内容の協議を重ねてきましたが、1 月 27 日の構成団体首長会議に おいて最終的な協議を行ない、構成団体融資の具体的なスキームについて三者が合 意したものです。 融資スキームの概要 1 構成団体から競馬組合への融資 (1) 融資総額 競馬組合の借入金や平成18年度の事業収支の不足など、18年度末における債務の全 額を対象とし、330億円となります。 (2) 構成団体ごとの融資割合・融資額 ○ 過去における各構成団体への利益配分実績割合であり、競馬組合規約に定める利 益配分割合で、各構成団体が融資することとなります。 区分 県 奥州市 盛岡市 合計 融資割合 5.5 2.5 2 10 融資額 181.5億円 82.5億円 66億円 330億円
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