05/07/30update

A
導入マニュアル
八重洲工業(株)
〒251-0045 神奈川県藤沢市辻堂東海岸 1-19-38
FAX : 0466-36-0548
E-Mail : support@mb-yes.co.jp【ご質問は E-Mail】
HomepageURL http://www.mb-yes.co.jp
本
書
の
利
用
方
法
本書は、Mighty Bridge をご利用になる場合のインストール手順、製品内容品、操作方法等についてまと
めています。個別の操作手順は別のマニュアルをご覧ください。
MBは八重洲工業㈱の販売している『鋼橋自動設計(MIGHTY-BRIGE)』を示します。
導入 A-1
目
次
A 導入マニュアル ........................................................................... A-1
A.1 利用環境 ........................................................................... A-1
A.1.1 動作に必要なシステム構成...................................................... A-1
A.1.2 動作に必要なプログラム........................................................ A-1
A.1.3 弊社へのメイルでの注意点...................................................... A-1
A.1.4 参考資料と略称 ............................................................... A-2
A.1.5 マウス操作と画面の名称........................................................ A-2
A.2 インストール ....................................................................... A-3
A.2.1 プロテクトについて............................................................ A-3
A.2.2 インストール等 ............................................................... A-9
A.3 製品内容 .......................................................................... A-16
A.3.1 断面計算、幾何学計算......................................................... A-16
A.3.2 二次部材の設計 .............................................................. A-16
A.3.3 数量計算 .................................................................... A-17
A.3.4 I桁、箱桁の自動設計......................................................... A-17
A.3.5 自動作画 .................................................................... A-18
A.4 基本操作 .......................................................................... A-19
A.4.1 操作手順 .................................................................... A-19
A.4.2 メニューの利用 .............................................................. A-21
A.5 共通ファイル ...................................................................... A-27
A.5.1 定義ファイル ................................................................ A-27
A.5.2 標準ファイル ................................................................ A-36
A.5.3 製造ファイル ................................................................ A-36
A.5.4 内部ファイルの内容........................................................... A-37
A.5.5 ファイルの管理【MBFFILE.EXE】................................................ A-38
A.6 旧データとの互換性 ................................................................ A-39
A.6.1 UC-GRID(Windows 版)との連動について .......................................... A-39
A.6.2 DOS 版との相違 ............................................................... A-40
A.6.3 DOSDos版データの使用について.............................................. A-40
A.7 よくある質問 ...................................................................... A-41
A.7.1 連結計算 .................................................................... A-41
A.7.2 合成桁 ...................................................................... A-42
A.7.3 疲労設計 .................................................................... A-43
A.7.4 一般 ........................................................................ A-46
導入 A-2
A.1
利用環境
A.1.1
動作に必要なシステム構成
機 器 名
パソコン本体
ディスプレイ
CD-ROM ドライブ
ハードディスク
メ モ リ
マ ウ ス
プ リ ン タ
プ ロ ッ タ
パラレルポート
またはUSB
プロテクト
開発ソフトウェア
A.1.2
動作に必要なプログラム
プログラム
データ編集
PowerEDITOR
文章閲覧印刷
Acrobat
圧縮・解凍
Unzip32.dll
ファイル管理
FileVisor
A.1.3
内
容
Windows98,Me, NT,2000,XP が動作する機種(『Windows』は米国マイクロソフト社の商標です。)
Windows がサポートする装置、解像度:800×600 ドット以上。
1ドライブ。
インストール領域:約 40 メガバイト。
64 メガバイト。他のプログラムと同時に使用される場合はさらに必要です。
2ボタン以上(インテリジェント機能には対応していません)。
Windows がサポートする機種。
Windows がサポートあるいは HP-GL または HP-GL2 をサポートする機種。
プロテクト接続用に 25 ピンパラレルポートかUSBポートを利用します。
Windows95,98 や 1999 年以前のパソコンはUSBが動作が不安定なため保障外です。
Mighty Bridge を動作させるために必要になる機器です。25 ピンパラレルポートか
USB ポートを利用します。(別称ハードウェアキー)
富士通ミドルウェア㈱ F-BASIC Ver8.6。(ユーザーは準備する必要ありません)
内
容
Mighty Bridge では数量計算のデータ作成等に必要。
PowerEDITOR は Windows 上の多機能、高品質で、拡張性の高い
汎用テキストエディタです。この他に秀丸エディタ一や WZ エデ
ィタなど現在ご利用のものでもご利用になれます。
Mighty Bridge の各書類は PDF 形式で登録されています。書
類を開くためには、Adobe Acrobat Reader が必要です。
LZH、ZIP、CAB、TAR、TGZ、TAZ、GZ、Z 形式などに対応した、
多機能アーカイバです。
Mighty Bridge で必須ではありませんがあると便利です。
エクスプローラ上位互換の、高機能ファイル管理ツールです。
コピーやリネームなどの基本的なファイル操作から各種書庫
の操作など、さまざまな機能も持っています。
ダウンロード先
有料\10,000 以内
www.adobe.co.jp
Reader は無料
www.csdinc.co.jp
無料
www.lightship.co.jp
有料 10,000 以内
弊社へのメイルでの注意点
弊社は電話での問い合わせに代えて電子メイルまたは FAX を用いています。この際の留意事項は下記です。
1.メイルの発信者は会社名と名前を明示し、質問は弊社で理解できるように明確に記してください。
2.拡張詞が EXE 等の実行型の方の場合はウィルスチェックに引っかかり受け取れませんので添付しないでく
ださい。よく見受けるのに圧縮ファイルや富士ゼロックス社の DocuWorks の自動解凍型です。
3.添付するデータが 4MB を越す場合は<変形法の中間データ(GRR)等を除外し収めてください。
3.弊社が添付ファイルとして扱えるのは下表です。また弊社からユーザーに添付するファイル形式はプログ
ラムやデータは LZH 圧縮、文章は Adobe 社のアクロバットとしています。
ソフトウェア名
拡 張 詞
内
容
AutoDesk 社 AutoCAD LT2000 DXF、DWG
図面 (出来れば DXF をご使用ください。)
Adobe 社のアクロバット
PDF
文章、図面(実行型 EXE は使用しないでください。)
富士ゼロックス社 DocuWorks
XDW
文章、図面(実行型 EXE は使用しないでください。)
Microsoft 社の Office 製品
DOC、XLS
文章、図面
一般的なテキスト形式
TXT、DAT など テキスト形式、Mighty Bridge のファイル一般
一般的な圧縮形式
LZH、ZIP
ディレクトリ丸ごとの場合は LZH をご利用ください。
導入 A-1
A.1.4
参考資料と略称
正 式 名 称
道路橋示方書・同解説
Ⅰ共通編、Ⅱ鋼橋編
鋼道路橋の疲労設計指針
発行年月
平成 14 年 3 月
鋼道路橋設計便覧
ガイドライン型設計
運営上の考え方と標準図集
〃 Q & A
’01 デザインデータブック
PC 床版を有するプレストレスしない
連続合成 2 主桁橋の設計例と解説
鋼道路橋数量集計マニュアル(案)
CAD製図基準
Windows XP SP2
昭和?年
1998.5
A.1.5
略
称
道示/示方書
〃
疲労設計指針
〃
社団法人日本橋梁建設協会
平成 12 年 2 月
2001 年
平成 13 年 7 月
平成 10 年 5 月
平成 13 年 8 月
〃
〃
〃
設計便覧
ガイドライン
〃
連続合成設計例
財団法人建設物価調査会
国土交通省
Microsoft 社
数量集計マニュアル
CAD基準
WinXP SP2
マウス操作と画面の名称
操 作 名 称
マウスポインタを合わせる
クリック
ダブルクリック
右クリック
ドラッグ
アイコン
〃
発 行 社
社団法人日本道路協会
タイトルバー
操
作
マウスを動かしてマウスポインタを目的の位置に合わせる。
マウスポインタを目的の位置に合わせて、左ボタンを 1 回押してはなす。
マウスポインタを目的の位置に合わせて、左ボタンを2回押してはなす。
マウスポインタを目的の位置に合わせて、右ボタンを1回押してはなす。
左ボタンを押したままマウスポインタを動かし、最後にボタンをはなす。
メニューバー
閉じるボタン
左ボタン
ウィンド
デスクトップ
スタートボタン
タスクバー
導入 A-2
右ボタン
A.2
インストール
A.2.1
プロテクトについて
「プロテクト」とは Mighty Bridge を動作させるために必要な、パソコンへ装着する機器のことです。現在
使用可能なものに以下のような種類があります。
A.2.1.1
(1)
プロテクトの種類
プロテクトの設置方法(スタンドアローン型とネットワーク型)
プロテクトの設置方法には、パソコン 1 台ごとに取り付けるスタンドアローン型と、ローカルエリアネッ
トワークの中の 1 台にだけプロテクトを取付けるネットワーク型があります。
ネットワーク型はソフトを利用できるライセンス数以内であれば、ローカルエリアネットワークに接続さ
れた任意のパソコンで利用でき、またファイルサーバに一元化してプログラム管理ができます。
反面、ネットワークを離れては利用できないため、利用形態を考え双方の混用が一般には行われています。
(2)
NEC
PC98 用プロテクト(十条電子)
左
中央
基板
(拡張スロットに装着。)
ノート用プリンタポート
(プリンタポートに装着。)
右上 36 ピンプリンタポート
中 36 ピンプリンタポート
(アンフェノール 36 ピン)
下 25 ピンパラレルポート
(D-Sub25 ピン)
Mighty Bridge を販売し始めた 1987 年当時は NEC PC98 がパソコンの大半を占め、プロテクトも NEC 用し
かありませんでした。右上は名称の記入していないものもありますが大抵はJSP(十条電子)の名前が記
入してあるので区別できます。
最初に基板が、しばらくしてプリンタポートに接続する物が製品化しました。プリンタポートはパソコン
のコネクタ形状が頻繁に変化したため、次第に接続ケーブルだけを交換して対応するようになりました。
プロテクトの生産者である十条電子がサポートするOSは Windows98 までです。しかしプリンタポート型
は接続ケーブルを替えることで DOS/V 機での使用も可能で、実際には Windows Me と Windows2000 でも動作す
る場合があるようですが、弊社のサポート外とします。WindowsXP では動作しません。また、接続ケーブル
は弊社では取り扱っていません。
弊社の旧製品である Mighty Bridge の DOS 版は、NEC PC98 と十条電子の組み合わせでのみ利用できます。
導入 A-3
(3)
一般的なプロテクト形状
A。プリンタポートノート用
B。ケーブルを介して利用
36ピンプリンタポート(雌プリンタ側)
36ピンプリンタポート(雄パソコン側)
C。パソコン直付け
25ピンパラレルポート(雄パソコン側)
25ピンパラレルポート(雌プリンタ側)
D。 パソコン直付け
USBポート
国内で使用されているプロテクトは HASP か Sentinel で大半を占め、双方とも海外の会社の製品です。
ALADDIN 社は大きく HASP と書かれているから分かりやすいですが、RAINBOW 社は上に RAINBOW、下に SENTINEL
Super PRO と書かれています。スタンドアローン型とネットワーク型はポート形状が同じなため区別がつき
にくいのですが、一般的には前者が白色、後者が赤色をしています。
形
式
内
容
プリンタポートノート用
NEC PC98 が全盛の頃の製品で現在は使われていません。
36ピンプリンタポート
ケーブルを変えることで NEC PC98 でも DOS/V 機でも利用できるため一時はよ
く使われていましたが、世界的には既に生産されていません。したがって新し
いOSが動作しない場合があります。
25ピンパラレルポート
世界的には最も普及している形状でパソコン本体裏側にあるパラレルポート
に直付けし、このプロテクトの後にセントロニクス型のプリンタケーブルを接
続します。Mighty Bridge ではこれを標準品としています。
USBポート
USB プロテクトは Windows Me 以降の OS の 2000 年以降のパソコンでは正常動
作しますが、そうでない場合は動作しない場合があります。
(4)
Mighty Bridge で使用してきたプロテクト
Mighty Bridge は NEC PC98 の頃から利用されてきたため種々のプロテクトが存在します。また、販売形
態の変化もあり途中では FORUM8 社の製品と同居していた時期もありますが、できうる限り以前のプロテクト
も Mighty Bridge で利用が可能なようにしています。
使 用 期 間
利 用 形 態 スタンドアローン ネットワーク
Mighty Bridge
の動作
1987 年 ∼2000 年 8 月
Mighty Bridge 専用
十条電子
なし
DOS/Win
2000 年 9 月∼2001 年 3 月
Forum8 社共通
Sentinel、HASP
HASP
Win
2001 年 4 月∼
Mighty Bridge 専用
HASP
HASP
Win
これらを利用可能な Windows のバージョンに分けると下表となります。
製 造 会 社
ポート形状
NEC
Win98
Win2000 使用会社
注 記
Mighty Bridge
名
称
PC98
WinME
Win XP
の動作
十条電子社 JSP
基板
○
○
×
YES
以前使用 DOS
スタンドアローン
プリンタノート用
○
○
×
YES
以前使用 DOS
36 ピンプリンタ
○
○
×
YES
以前使用 DOS/Win
25 ピンパラレル
○
○
×
YES
以前使用 DOS/Win
RAINBOW 社 Sentinel 36 ピンプリンタ
×
○
○
F8、CRC
F8 共通
Win
スタンドアローン/ネットワーク
25 ピンパラレル
×
○
○
F8
F8 共通
Win
ALADDIN 社 HASP
36 ピンプリンタ
×
○
△
JIP、CRC
----Win
スタンドアローン/ネットワーク
25 ピンパラレル
×
◎
◎
F8、YES
現在使用 Win
USB
×
◎
◎
F8
現在使用 Win
【記号説明】◎Mighty Bridge の現在の標準品。◎○は OS 動作。△の動作はサポート外。×は動作しない。
DOS は Windows 版の前の従来単位系の Win は Windows 版の SI 単位系の Mighty Bridge を示します。
導入 A-4
A.2.1.2
ドライバとネットワーク管理
プロテクトはプロテクトドライバと、そのドライバーを Mighty Bridge で利用するためのライブラリをイ
ンストールすることで利用できるようになります。Mighty Bridge はセットアップで十条電子、Sentinel、
HASP の3つのドライバをインストールしアンインストールします。
ネットワーク型の場合はドライバの他にサーバー機能を提供する管理プログラムが必要です。サーバーに
はサーバー用OSを搭載してなくとも、ロ-カルエリアネットワークの任意のパソコンで構いません。このパ
ソコンに管理プログラム(NHSRVW32.EXE)を起動させておくとプロテクトサーバーになります。
ネットワークプロトコルとして TCP/IP を使用すると思いますが、クライアントがモデムを使用してインタ
ーネットなどの接続をする場合は、プロテクトサーバーをクライアントは探せず Mighty Bridge はインター
ネット等の接続を切らなければ利用できません。また、インターネットからの不正アクセスを防ぐためにフ
ァィアーウォールを設けている場合もプロテクトサーバーを見つけることができない場合があります。
WindowsXP のファイアーウォールの設定は別項をご覧下さい。
(1)
十条電子のドライバ
用
途
基板用
汎用ドライバ
WindowsNT 用インストール
ファイル名
サイズ
日付
ディレクトリ
BDW95V10.DLL
INSTDB.EXE
35,328
83,456
97-10-20
97-06-12
\MB9\BIN
\MB9\DRIVER\JSP
WindowsNT 用設定
BDJSP.SYS
11,520
97-06-12
\MB9\DRIVER\JSP
プリンタポート用
汎用ドライバ
JSP.VXD
7,733
98-03-20
\MB9\BIN
汎用ドライバ
J32DV10.DLL
26,624
96-11-13
\MB9\BIN
WindowsNT 用ドライバ
J32BV10.DLL
24,576
97-01-17
\MB9\BIN
WindowsNT 用インストール
J32SIV10.EXE
27,136
96-02-08
\MB9\DRIVER\JSP
WindowsNT 用設定
J32SV10.SYS
7,072
96-01-31
\MB9\DRIVER\JSP
WindowsNT 用ドライバ
JWRWLIB.DLL
10,656
96-11-01
\MB9\DRIVER\JSP
WindowsNT ドライバの削除はコマンドラインから【INSTDB REMOVE】とするとドライバ削除されます。
WindowsXP では動作しません。
(2)
Rainbow社のSentinelのドライバ
Mighty Bridge ではネットワーク型として Alladin 社を用いているため、HASP ネットワーク機能を利用し
ていないので、HASP よりは相性の問題は起きていません。36 ピンプリンタポート型のプロテクトは既に販売
中止になっていますがドライバーのサポートは継続しています。
Mighty Bridge のセットアッププログラム(\MB9\SETUP.EXE)の環境設定でもドライバがインストールされ
ますが、手動で行う場合は上表のドライバーのセットアッププログラム(\MB9\DRIVER\SENTINEL\SETUP.EXE)
で行います。登録は【SETUP /Q1】を削除は【SETUP /U /Q1】とします。
新旧
ネットワーク
日 付
SX32W.DLL(PD5.39) SX32W.DLL(PD5.41)
SETUP.EXE(PD5.39) 旧型
×
2000/10/23
○
×
SETUP.EXE(PD5.41) WInXP
○
2002/12/17
○
○
ドライバーは Windows は\system\SENTINEL.VXDt が WindowsNT、2000、XP は\SYSTEM32\DRIVERS\SENTINEL.SYS
が作成されます。ライブラリである SX32W.DLL(PD5.39)は\mb9\bin に置きます。これは新旧のドライバで動
作しますので古い物をインストールしています。
導入 A-5
(3)
Alladin社のHASPのクライアント用ドライバ
クライアント用ドライバはスタンドアローンとネットワークの区別が無く双方を扱えます。
HASP の最新のプロテクトドライバは、36 ピンプリンタポート型のプロテクトと NEC PC98 がサポートから
外されています。この場合は最新のドライバは動作せず旧いドライバである CD8 を使用する必要があります。
Mighty Bridge ではユーザーの選択で CD8 か CD12 のいずれかをインストールできます。
Ver
Hinstall.ex spdinst.ex
日 付
HASPVB32. 日 付
特 徴
e
e
DLL
CD8
4.02
1,103,872 --------- 2000/02/22
92,160 1999/8/26 WinXP 動作せず。
CD12 4.70
1,826,816 --------- 2003/06/26
HASP36 動作せず。
294,912
4.95
WinXP SP2 動作。
3,166,208 --------- 2003/06/26
5.11
--------1,878,187 2004/8/16
WinXP SP2 動作。
Hinstall.exe はドライバを作成するプログラムで登録は後に【-i】を削除は【-r】を付けて動作させます。
【追記 2003/5】
36 ピンプリンタポート型のプロテクトでも CD12 の場合は WinXP で動作しました。
WinXP は Ver4.65、WinXP SP2 は Ver5.11 以降。
複数のプロテクトの直列接続、NEC PC98 は確認していないので保障外です。
(4)
Alladin社のHASPのプロテクトサーバー用管理プログラム
ドライバではなく、通常の実行型プログラムでパソコン内に複数存在しても良くどれが使われるかはどれ
を起動させるかによって決まります。
Mighty Bridge では、元々\mb8\driver\f\hasp_??に存在し、インストールではユーザーの選択で CD8 か CD12
のいずれかが起動するアイコンをデスクトップに作成します。
36 ピンプリンタポート型のプロテクトは CD8 でしか動作しません。また、WindowsNT、2000 は CD9 以降、
Windows XP はプロテクトロメーカーは動作保障していないが CD10 以降で弊社での確認では動作しています。
。
NHSRVW32.EXE
日 付
Ver
特 徴
CD8
432,128
2000/02/23
8.01
WindowsXP 動作せず。
CD12
2003/08
8.2
HASP36 動作せず。
297,472
クライアントからプロテクトサーバーを探すのに時間がかかる場合は【\MB9\BIN\NETHASP.INI】でサーバ
ーの IP アドレスを指定すると改善します。
[NH_COMMON]
NH_IPX
= Disabled
NH_NETBIOS = Disabled
NH_TCPIP
= Enabled
[NH_TCPIP]
NH_SERVER_ADDR =???.168.0.2 【アドレスを指定すると短時間にプロテクトサーバーを接続できます。
】
;;NH_USE_BROADCAST = Disabled【この行を有効にするとプロテクトサーバーを探しません。】
【追記 2003/5】
36 ピンプリンタポート型のプロテクトでも CD12 の場合は WinXP で動作しました。
複数のプロテクトの直列接続は確認していないので保障外です。
(5)
HASP36 についてのAlladin社の文章
(株)アラジンジャパン(2002 年 1 月更新)
1. HASP36 と HASP デバイスドライバ
以下の HASP デバイスドライバは、HASP36 シリーズをサポートしていませんのでご注意ください。
Ver.4.13、4.25、4.5 以降。このため Ver4.35 が HASP36 シリーズをサポートする最終 Ver となります。
2. HASP36 と Windows XP
Windows XP は HASP デバイスドライバ Ver4.5 からサポートしています。このため、HASP36 は Windows XP
では使用できません。また今後サポートする予定にもありません。
3. NetHASP36 とライセンスマネージャ
CD11 でリリースされた NetHASP License Manager for Win32 (Ver8.08) は Windows XP に対応したもので
す。このためこの Ver 以降のライセンスマネージャは NetHASP36 では使用できません。
導入 A-6
CD10 に収容の Ver8.02 が NetHASP36 をサポートする最終 Ver となります。
4. HASP36 シリーズについて
HASP36 シリーズは、36Pin コネクタを使用し、プリンタケーブルとプリンタの間に接続するタイプの HASP
キーです。上で述べた事項は、DOS/V 機に接続した場合の HASP36 を示しており、非 DOS/V 機である NEC 旧
PC-9800 シリーズに関しては、すでに HASP CD Rel.9 より、すべての HASP キーのサポートを中止しておりま
す。なお HASP36 シリーズは 2001 年末の受注を以って製造中止とさせていただいております。HASP4 への移
行をお願いするとともに、永らくのご愛顧を感謝申し上げます。
5. HASP36 シリーズから HASP4 シリーズへの移行方法について
HASP4 は 25Pin コネクタを用いていますので、PC のパラレルポートに直接接続することを除いては、基本
的には上位互換性を有しております。ただし API でプロテクトしている場合、LptNum パラメータ値に 50 以
降を指定されている場合は、0または HASP4 の範囲に修正してください。0(自動サーチ)にしている場合
は、ソースコードの変更は必要なく、また USB HASP、パラレルポート用 HASP の別をまったく意識する必要
はありません。一つの実行ファイルで両用することができます。
HASP デバイスドライバ Ver4.65
----------------------------HASP デバイスドライバ Ver4.65 はマイクロソフト社の Windows XP WHQL ドライバ署名を取得しております。
本 HASP デバイスドライバは XP に限らず Windows 2000、NT、9x で使用可能です。
hinstall によるインストール方法
-----------------------------1) USB HASP を接続している場合は一旦抜いてください。
2) zip 形式で圧縮されていますので、任意のフォルダに解凍します。
3) そのパスを指定して下記コマンドでインストールします。
hinstall -i
4) 再起動します。
5) USB HASP を使用する場合は、この段階で接続します。
参考:よく使用されるコマンド
・現在インストールされているバージョンなどを知る hinstall -info
・削除する
hinstall -r
hdd32 によるインストール方法
--------------------------1) USB HASP を接続している場合は一旦抜いてください。
2) zip 形式で圧縮されていますので、任意のフォルダに解凍します。
3) hdd32.exe を起動し、あとは画面にしたがいます。
4) 再起動します。
5) USB HASP を使用する場合は、この段階で接続します。
うまくいかなかった時は
---------------------USB HASP を接続したため Plug&Play が起動してしまった状態で作業を進めた、あるいは途中でキャンセル
した場合は次の処理を行ってください。
1) コントロールパネルからデバイスマネージャを開きます。
2) USB コントローラを展開します。?マークが付いた Aladdin デバイスがある場合はそれを削除します。
3) コントロールパネルを閉じ、上の方法でインストールします。
ご注意(HASP36 は使用できません)
------------------------------Ver4.5 以上の HASP デバイスドライバは HASP36 シリーズなど生産中止品をサポートしておらず、今後も
Windows XP ではサポートされません。HASP36 シリーズ用の HASP デバイスドライバは Vr4.35 が最終バージ
ョンとなり、Windows 2000 までのサポートとなります。また CD11 の NetHASP License Manager for Win32
は Ver.8.08 ですが、これは XP 対応であり HASP36 では使用できません。
以上により、御社のお客様の PC に HASP36 シリーズを使用するアプリケーションがインストールされてい
る場合、これらの Ver をインストールするとそのアプリケーションは使用できなくなりますので、この点ど
うぞご注意ください。なおこの場合は、別 PC にインストールしていただくよう、お願い致します。
また非 DOS/V 機である NEC 旧 PC-9800 もサポートしておらず、Ver4.02 が最終バージョンとなっておりま
す。
導入 A-7
A.2.1.3
複数のプロテクトを繋ぐ場合
最近は複数のプロテクトをつないでユーザーも増えてきました。物理的には接続できますが動作するでし
ょうか。
(1)
製造会社が違った場合
それぞれのドライバさえ適合していれば問題はありません。
(2)
製造会社が同じ場合
プロテクトはソフト会社ごとに番号が異なり区別されていまので問題はありません、但し同じソフト会社
の場合は番号が同じになり正常動作はしません。
1 台のパソコンに同種のプロテクトが接続されると複数のプロテクトを1つのドライバーで管理します。
ドライバーに対する考えはソフト開発会社により異なっていて、古いドライバーを使用している環境に新し
いドライバーを入れたり、また逆のばあいもプロテクトを認識しなくなる場合があります。
既に同種のプロテクトを正常にご利用の場合でも Mighty Bridge のセットアップでプロテクトのドライバ
ーを追加するとドライバーが書き換えられます。Mighty Bridge では、新旧のドライバーで動作をするよう
にしていますのが、他社のばあいはドライバの新旧により動作しない可能性があります。
ドライバのアンインストールの場合は、プロテクトのドライバを削除すると、別のソフトでも使われて
いる場合はそのソフトはプロテクトを認識できません。
従って環境を継続するために Mighty Bridge では環境のインストールをしないでください。
(3)
製造会社が同じで種類が異なる場合
Mighty Bridge Ver8.1 で実際に起きたことですが、弊社ではまもなく統一される WindowsXPに対応する
ため、Windows2000 での動作確認を行い、対応するプロテクトドライバを添付しました。
それに対して一部のユーザから、以前の Mighty Bridge では他社のソフトが動いたのに Version8.1 をイン
ストールすると動かなくなったという報告を受けました。
調査の結果、動作確認を既に取っている HASP 社の HASP36(36ピンプリンタポート)で起きていることが
明らかになり、急遽以前のドライバを使用していただきました。
理由は今となっては明らかで、HASP36 は既に製造中止の商品であり、新しいドライバではサポートされて
いない事によります。
(4)
FORUM8 社のプロテクトで Mighty Bridge を利用する場合
赤い 25 ピンのネットワーク用 HASP 社のプロテクトが FORUM8 社から出荷されていて、ご利用の方も多いと
思います。この場合は Mighty Bridge のライセンスも同居して記述が可能です。
このプロテクトを接続したパソコンのプロテクトサーバープログラムを起動させて、クライアントから利
用する Mighty Bridge を利用するネットワーク接続が通常とられています。
しかし、WindowsXP のファイファーウォールのせいで FORUM8 社は製品が動作しなかった際の方法として、
【NETHASP.INI】でサーバー機能を活用せず、またファイアーウォールも利用しない方法を紹介したようです。
この接続はスタンドアローン接続と同等なため Mighty Bridge Ver8 では使用を禁止してきましたが、Ver9
では禁止を解除しています。
抜本的な解決方法として Ver9 ではプログラムを改良し簡単な設定でファイアーウォールを利用可能とし
ています。
但し、注意すべきこととして FORUM8 社と弊社とで同じ会社のプロテクトを使う場合は、ドライバー環境は
1 つしかなく、双方の利用形態を会わせなければ、一方が動かなくなることも起こりえます。この場合は詳
細に報告いただければ対応いたします。
導入 A-8
A.2.2
インストール等
プログラムとプログラムの動作のために必要なプロテクトドライバのハードディスクへのインストールを
行います。
A.2.2.1
インストールとアンインストール
WindowsNT、2000、XP をご使用の場合は、必ず Administrator でインストールを行うようにして下さい。
また、プロテクトサーバープログラムや Mighty Bridge が既に起動している場合は、一旦停止させて、イ
ンストール後に再度起動させてください。
製品 CD-ROM を CD ドライブにセットすると、インストーラ(下記ウィンドウ)が自動起動されます。(CD-ROM
ドライブの\MB8\SETUP.EXE をエクスプローラ等で起動しても構いません)
説明に用いるドライブ名
機
器
名
CD-ROM
Mighty Bridge をインストール先
クライアントら見たサーバーの仮想ドライブ
説明に使用しているドライブ名
R:ドライブ
C:ドライブ
S:ドライブ
運用形態別のインストール手順は下記です。
運 用 形 態
操 作 手 順
スタンドアローン
パソコンごとに CD-ROM から【インストール】を行います。
ネットワーク
サーバに CD-ROM から【インストール】を行います。
プログラム集中
【インストール】の際にサーバー機能設定します。
クライアントは仮想ドライブの【S:\MB8\SETUP.EXE】を起動し、
【インストール】ではなく【環境のインストール】を行います。
ネットワーク
パソコンごとに CD-ROM から【インストール】を行います。
プログラム分散
サーバーは【インストール】の際にサーバー機能設定します。
導入 A-9
(1)
インストール
インストールを押すと下記の画
面となり全て完了します。
中段のインストール元は CD-ROM
のフォルダー名、先は Mighty
Bridge を収めるフォルダー名を指
定します。
インストール先として、既に
Mighty Bridge をインストールして
いるホルダーを選ぶと、以前のも
のが入れ替わります。異なった例
えば【C:\MB86】とすると以前のも
のは残り、新たなホルダーにイン
ストールされます。
次に下記が表示されます。プロ
テクトサーバー機とする機械の場
合は【はい】を選びます。
この際に Alladin 社の Licence Maneger のインスト
ールプログラムが起動し右記の画面となります。
ここで U.S.English を選び、後は【Next】か【Yes】
を選択していけば【Finish】の表示となり
licenceManeger のインストールは終わ
ります。
左は Licence Maneger のアイコンです
が正常にプロテクトサーバーとして機
能している場合は Windows の下段の右端
のタスクバーに表示されます。
パソコン起動時に左の表示が出る場合はプロテク
トサーバーとして設定しているにもかかわらずプテク
トを発見できない場合で、サーバーを使用しない場合
は[スタート][プログラム][スタートアップ]から
[HASP Licence Maneger.lnk]を削除します。
導入 A-10
(2) Sentinelの最新のドライバーのインストール
本作業は Sentinel 社のプロテクトを認識できないときに利用しますが、普通は必要ありません。
c:\mb8\driver\sentinel.541\SSD5411-32BIT.EXE をマウスのクリックで起動させ、しばらくすると下記の画
面となる。順に画面の指示に従いドライバーがインストールします。
STEP-1 【Upgate】を選択
STEP-3 【Modify】を選択し【Next】を選択
STEP-2 【Next】を選択
STEP-4 【Next】を選択
STEP-5 【Finidh】を選択
導入 A-11
(2)
環境のインストール【通常は使用しません】
ネットワークプログラム集中の運用形態のときクライアントの設定に用います。サーバーの仮想ドライブの
【S:\MB8\SETUP.EXE】を起動します。注意 以下の操作は Mighty Bridge をインストールしてあるドライブ
の【C:\MB8\SETUP.EXE】を利用します。
(3)
アップデート
ホームページからダウンロードした Mighty Bridge 差分ファイルで最新版へのアップデートを行います。
ネットワークプログラム集中の運用形態では、サーバーだけのアップデートですみますが以外の場合は個別
の作業が必要です。
(4)
アンインストール
プログラムと環境のアンインストールを行います。
プログラムのアンインストールをすると\MB9 のホルダーを消しますので、必要なデータは事前に別のホルダ
ーにバックアップしてください。
プロテクトドライバは Mighty Bridge 以外のプログラムでプロテクトを使用している場合は共有で利用し
ているために、削除すると他のプログラムが動作しなくなる可能性があります。この場合は削除しないでく
ださい。
(5)
強制アップデート【通常は使用しません】
前述のアップデートが巧くいかない場合に全てのプログラムを対象にアップデートを行います。
(6)
プログラムのアンインストール【通常は使用しません】
プログラムのアンインストールをすると\MB9 のホルダーを消しますので、必要なデータは事前に別のホル
ダーにバックアップしてください。
(7)
Ver8 の削除
Ver8 と Ver9 と同居し利用できますので、Ver8 を残したまま後で削除する場合に利用します。
(8)
インスト−ル途中で止まったり、出来ても起動不良が起こる。
1)OSがWinNT、2000、XPの場合
「Administrator」でインストールしているかを確認して下さい。「Administrator」でインストールして
いるにもかかわらず異常が発生する場合は、下記<強制削除&再インストール>を行って下さい。
2)OSがWin98、Meの場合
下記<強制削除&再インストール>を行って下さい。
<強制削除&再インストール>
旧プログラムの削除と新プログラムの再インストールを下記手順で行って下さい。
①エクスプローラを用いてMBプログラムをフォルダごと削除して下さい。
※削除フォルダ名は、以前インストールした時のフォルダ名で、標準設定のままインストールしている
場合は[\MB9]です。
②エクスプローラを用いてWindowsがインストールされているフォルダ内の以下のファイルを削除
して下さい。MBWSET.INI、MBDATA.INI ※OSにより上記ファイルのあるフォルダ名が異なります。
\Windows、\Winnt、\Winnt40 フォルダのいずれかに上記2ファイルがあります。
上記ファイルが無い場合は③へ進んで下さい。
③プログラムの再インストールを行って下さい。
なお、上記操作を行っても「インストールが正常に完了しない」場合は、インストール先ディスク容
量が不足していることが考えられますので、約51メガバイトの空き容量があるかを確認して下さい。
導入 A-12
A.2.2.2
ファイアーウォールの設定
WindowsXP にはウィルスの進入を防ぐファ
イアーウォール機能があり、Mighty Bridge を
ごネットワーク型のプロテクトでご利用の場
合には機能を止める必要がありました。
ここでは『TCP/IP』のポート『475』につい
てファイアーウォールを通過させる方法を説
明します。
(1)
サーバーの設定
コントロールパネルの『Windows ファイアーウォール』を選び
ます。
【無効】とするとファイアーウォールは使われませんのでプロテ
クトサーバーは制限無くご利用になれます。
【有効】として『例外を許可しない』とすると、全て
についてファイアーウォールが動作し、プロテクトサーバーは利用で
きませんので選ばないで下さい。
従ってファイアーウォールを使いたい場合は【例外】の設定
をしますが、先ず『NetHASP Licence Manager』がクリッ
クしてあれば、正しい設定です。
『NetHASP Licence Manager』Ver8.2 は自動的に登
録されますが、古いバージョンの場合は『C:\Program
Files\Aladdin\HASP LM\nhsrvw32.exe』を手作業で
登録する必要があります。
次に【ポートの追加】で名前『MBPORT』とポート
番号『475』を入力します。名前は自由に付けてか
まいませんが番号は選べません。
(2)
クライアントの設定
クライアントの場合は『NetHASP Licence Manager』が不要な以外、設定の方法はがサ ーバーと同様です。
なお、【c:\mb9\bin\NETHASP.INI】というクライアントの設定ファイルがあり、Mighty Bridge の初期状態では問題は
ありませんが、一時的に forum8 から
NH_USE_BROADCAST = Disabled
と記したものが出回りましたが、デフォルトの Enable でご利用ください。
導入 A-13
A.2.2.3
プロテクトのアップデート
ユーザーが弊社プログラムの追加購入をされた場合や、ネットワーク型プロテクトでライセンスの追加を
する場合に、メールで本プログラムを送付し、ユーザーが本プログラムを操作することでプロテクトのアップ
デートを行います。
本プログラムはプロテクトごとにアップデート内容に応じて独自に設定されたプログラムとなっています。
ネットワーク型の運用の場合は左下の【NetHASP】を選択します。
プロテクトサーバーとなっている機械で本作業を行う場合はローカルを、クライアントから操作する場合は
既にユーザーが許されている Netkey 番号を選択します。
次に【読込み】を押すと上画面となり、アップデートされる内容が表示されます。
対象とするプロテクト ID は本プログラムが操作可能な ID で取付けてあるプロテクト ID と異なる場合はアッ
プデートを行えませんので弊社までご連絡ください。
次に【更新】を押すとプロテクトのアップデートは完了します。
導入 A-14
A.2.2.4
(1)
プログラムの起動
プログラムの起動
a)Windows のスタートメニューの Mighty-Bridge 各メニューを選択すると、それぞれのプ
ログラムが起動します。
b)下記アイコンをダブルクリックすると、Mighty-Bridge 初期メニューが起動します。
(2)
プログラムが起動できない場合(下記エラーメッセージ)
下記原因による可能性があります。
① プロテクトの種類の設定
Mighty Bridge はインストールでプロテクト
ドライバーをコピーしますが、プロテクトの種
類は未だ設定されていません。最初の1回だけ
あるいはプロテクトの種類を変えた場合には
Mighty Bridge が起動した後で環境設定を行う
必要があります。
対処→環境設定は本書の別項を参照したください。
②プロテクトキーが装着されていない
対処→プロテクトキーを装着して下さい。
③プロテクトドライバが正常に登録されていない
対処→一度アンインストールを行い、再度インストールを行って下さい。
※WindowsNT をご使用の場合は、Windows[スタートメニュー]→[設定]→[コントロールパネル]→[デバイス]で、登録
されているプロテクトドライバの状況を確認することができます。
デバイス欄に[BDJSP]と[J32SV10]が登録されていて「開始状態」となっているかを確認して下さい。
未登録または「開始状態でない」場合は上記②の対処を行って下さい。
上記対処を行ってもプログラムが起動できない場合は、お手数をお掛けしますが、
・パソコン機種名
・使用OS名称およびバージョン等
・プロテクトキーの種類
を明記の上、弊社まで E-Mail で弊社までお問い合わせ下さい。
導入 A-15
A.3
製品内容
本システムは大きく以下の項目に分けられています。
製 品 名
内
容
①断面計算
鋼橋の設計で必要となる 30 種に及ぶ断面計算を処理します。
幾何学計算
円と直線の交点といった幾何計算を 20 種類用意しています。
②二次部材の設計 I桁の二次部材、箱桁支援プログラム、一本棒面内変形法があります。
③材料計算
材料データを市販のスクリーンエディタで作成し重量計算、数量総括表、ボルト等の長さ別総括
表、塗装面積、材料引当書を出力します。
④I桁自動設計
合成I桁、非合成I桁、鋼床版I桁、合成 H 桁、非合成 H 桁を処理します。
線形計算と簡単なものは処理します。断面力も単純桁の非合成I桁、合成I桁は算
出します。但し何れも複雑な場合は他社から発売されているものか計算センターで処理
し、計算結果のデータを本システムに取込みます。鉄道橋とモノレールは現在扱えません。
⑤自動作画
線形図、モーメント図とI桁の主桁図、対傾構、横桁、下横構を作画します。また、キャンバー
図、たわみ管理図も扱えます。
⑥箱桁自動設計
合成箱桁、合成U桁、非合成箱桁、鋼床版箱桁を設計を処理します。
⑦箱桁自動作画
合成箱桁、合成U桁、非合成箱桁、鋼床版箱桁を作画を処理します。
断面計算で下表の橋梁形式はすべて扱えます。自動設計と自動作画では下記のとおりです。
I 桁自動設計
自動作画
LP 鋼板設計 LP 鋼板作画
軸 力
面外断面力
1.合成I桁
○
○
○
×
×
×
2.非合成I桁
○
○
○
×
○
×
3.鋼床版I桁
○
×
○
×
○
×
4.合成H桁
○
○
○
×
×
×
5.非合成H桁
○
○
○
×
○
×
6.合成箱桁
○
○
○
×
×
×
7.合成U桁
○
×
○
×
×
×
8.非合成箱桁
○
○
○
×
○
○
9.鋼床版箱桁
○
○
○
×
○
○
A.3.1
断面計算、幾何学計算
( 1)座標変換
( 2)交角を求める ( 3)直線補間 ( 4)直線の交点
■ 幾何学計算
扱える内容は右記です。
( 5)放物線補間
( 6)放物線長
( 7)緩和曲線 ( 8)円と直線、円
■ 断面計算
( 9)円弧長
(10)円弧の縦距
(11)クロソイド(12)工事測量
①自動設計との違いは自動設計が線形、変形
(13)任意曲線
(14)三角形
(15)横構寸法 (16)対傾構寸法
法と連動して1橋をまとめて扱うのに対し
(17)フランジ寸法 (18)ランガー部材長(19)ソールプレート厚 (20)三次元の垂線
て、1断面ごとですに断面力等は手入力の必
(21)対傾構剛度
要がありますが入力したデータはディスケットに記
憶させ何時でも呼出して使えます。
②『鋼床版箱桁』は 1∼10 室の非合成、鋼床版、合成鋼床版に対応する高度な物です。
③『柱、トラス、アーチ部材』は 9 種の形状に対応し、これだけで詳細設計を仕上げる事が出来ます。
A.3.2
二次部材の設計
①I桁の主桁に付随する床版(I桁箱桁の不等沈下による付加モーメントに対応)、支点上補剛材、中間補剛材、スタッ
ドの設計と、二次部材である分配横桁、端対傾構、中間対傾構、中間支点上対傾構、下横構、落橋防止の設計を行
ない、横桁、対傾構、下横構は計算結果を自動作画のデータとして用います。
②『箱桁二次部材の設計』ではリブ、隔板、温度差応力、腹板の座屈照査が行なえます。
③『一本棒の面内変形法』は本格的な場合は他に任せるとして、入力が簡単なため利用価値は高いです。
導入 A-16
A.3.3
数量計算
主桁、対傾構、横桁、下横構の材料データを自動算出することで大幅に省力化出来ます。処理内容は以下です。
①材料データを元に重量計算、数量総括表、ボルト等の長さ別総括表を出力します。
②別個に数量計算した橋梁をまとめ多数橋の総括表を出力出来ます。
③塗装面積は1枚毎に計算する方法と、I桁については日本道路協会発行の設計便覧(昭和 54 年2月)に基
づく計算を選べます。
④数量計算での丸め方法は各種を選べる他に、ユーザーが任意の計算方法を設定出来ます。
⑤材料データは別の計算システムから変換し利用できます。(現在は YTI のみ対応)
⑥高力ボルトとトルクシアボルトの名称変更と長さの両方向データ変換や種々の両方向データ変換が出来ます。
⑦製造業社が材料手配に使用する材料引当表を別途購入により利用出来ます。
また、材料データは以下の特徴があります。
①1橋分の材料データを1つのファイルとすると多量となるため、
『総括ファイル』で定義することで分割した複数のフ
ァイルをまとめて処理出来ます。また、材料データの行数は制限はありません。
②型鋼、ボルト等の単位重量はプログラムが自動的に設定します。
③数量総括表は横、縦項目に制限はなく用紙の横幅に納らない時は数量総括表を作画出来ます。
A.3.4
I桁、箱桁の自動設計
扱える橋梁の形式は以下です。
①I桁の自動設計----合成I桁、非合成I桁、鋼床版I桁、合成 H 桁、非合成 H 桁、。
②箱桁の自動設計----合成箱桁、合成U桁、非合成箱桁、鋼床版箱桁。
自動設計の特殊な橋梁に対する対応は以下です。
①枝桁、途中から始り途中で終る桁、ゲルバー桁を扱える。
②合成桁I桁の中に非合成の枝桁が存在する場合も処理できる。
③桁高の自由変化と鋼床版桁や箱桁の幅方向の寸法の自由変化。
④箱桁については1室から 10 室迄の自由な室数の変化に対応する。(合成箱桁は 1 室のみ) 以下に自動設計
の作業の手順と内容を示します。
①線形の登録、簡易線形、変形法データの自動作成
円やクロソイドを含まない極く簡単な線形であれば処理できます。複雑な場合には計算センターあるいは CRC 社、
JIP 社のパソコン版線形計算で処理し結果を利用します。
線形のラインとセクションの性質、舗装厚、床版厚、ハンチ高、腹板高、支点計画高等の本システムの為の設定をします。また、
FORUM8 社と JIP 社の面外変形法のインプットデータ自動作成も行なえます。
②レオンハルト法による断面力算出
I桁の断面力算出を行ないます。使用できるのは単純桁の直橋に限られています。
『レオンハルト法による横分配』の詳細は『道路橋の横分配実用計算法 高島春生著(現代社)
』を参照の事。
③断面力登録
計算センターあるいはフォーラムエイト社、JIP 社のパソコン版面外変形法の結果を本シテスムに取込みます。また、主桁設計の
初期設定を行ないます。
④主桁設計
断面計算と補剛材の照査、現場継手位置の断面計算、現場継手計算、剛度比較を行ないます。剛度比較で
は断面計算の結果から格点間の実剛度を算出し比較します。仮定剛度はフォーラムエイト社、JIP 社の変形法データから
呼込むか手入力します。また実剛度を変形法データに返す事が出来ます。
⑤主桁作画データの作成----ソールプレート等の主桁設計で設定していない作画の為のデータを入力します。
⑥主桁材料の自動算出-----主桁断面、現場継手の材料データを自動的に作ります。
(箱桁は不可)
⑦標準ファイル変換----大型計算機で処理した各種の線形、変形法のデータを・標準ファイルに変換します。
導入 A-17
【1】線形登録
簡易な線形
線形図
の作画
線形取込み
線形ファイル出力
面外変形法データ作成
線 形 計 算
(CRC、JIP、その他)
線形標準ファイル
面外変形法データ
【2】断面力登録
簡易な断面力算出
断面力取込み
断面力ファイル出力
【3】主桁設計
断面力標準ファイル
断面、継手設計、剛度比較
モーメ
ント図
の作画
【4】主桁作画
面外変形法
(CRC、JIP、その他)
主桁図
の作画
断面ファイル出力
主桁作画の為のデータ作成
I桁材料の自動算出
数量計算
自動設計の『線形登録』の作業終了後、『線形図作画』を使用できます。
②自動設計の『主桁設計』の作業終了後、『モーメント図作画』を使用できます。また、『断面力登録』
終了時点で『モーメント図作画』を使用すると、部材長と断面力のみを作画します。(主桁設計前なの
で断面が決定していないため)
③自動設計の『主桁作画の為のデータ作成』の作業終了後、『主桁図作画』を使用できます。
A.3.5
自動作画
全橋梁形式について線形図、応力図を作画し、I桁については主桁図、対傾構、横桁を作画する。本システム
はプロッタ作画以前に画面でレイアウトを確認し数値の入力で変更する事ができます。また、図面枠やタイトルを作画さ
せる事が出来ます。⑤∼⑧はオプションです。
①線形図
----線形図、座標一覧表、断面図、ハンチ図、下部工天端高表を描きます。
②モーメント図
----断面力図、主桁断面、材質、対傾構間隔、応力計算一覧表、抵抗モーメントを描きます。
③主桁図
----主桁図に必要な物は全て描く為後で書加える必要はありません。
縦断勾配一定の場合のみ扱え、また桁高変化には対応してません。箱桁、鋼床版の作画はオプション
④二次部材
----端対傾構、中間対傾構、建設省形式の分配横桁を描きます。
⑤下横構
----自動設計での情報を元に下横構を描きます。
⑥キャンバー図
----線形と、変形法のたわみを元にキャンバー図を描きます。
⑦たわみ管理図----工事の際に現場がたわみの管理に用いる成果表を描きます。
導入 A-18
A.4
基本操作
Mighty Bridge の Windows 版から、画面の大きさを幅高さとも大きくし 2 倍の面積としています。
この結果、継手計算の画面や横桁設計画面のように以前は画面出力内容を指定しなければならなかったもの
が 1 つの画面で表現できるようになり、このため、Windows 画面の最小グラフィク解像度が 800x600 ドットと
なりました。
A.4.1
操作手順
①ファイルのロード,セーブについては、Windows 標準のロードダイアログ,セーブダイアログを使用して
います。
②メニューやファンクションキーの選択にはキーボード、マウスの両方を使用できるようにしています。
※メニュー項目のマウスでの選択は、該当箇所を2度クリックします。
③複数データをカンマ(,
)区切りで入力する箇所がありますが、各種キーボードへの対応のためにスラッシ
ュ(/)区切りでも入力できるようにしています。
④入力の際に、以前ははキー入力をすると以前の文字列がクリアされていましたが、[スペース]キーを押す
ことで「編集モード」となり、「Delete、Insert、BackSpace、←→」キーを用いて編集ができます。
⑤表形式入力における行複写、行削除等のキー機能をキーボード別に変更しています。入力画面にキーガイ
ドが表示されていますので、ガイドに従い操作を行って下さい。
A.4.1.1
画面の種類
Mighty Bridge では下記の画面の種類があります。
名 称
内
容
作業選択画面
Mighty Bridge の起動時表示されるもので、利用するプログラムを選び出します。
帳票型編集画面
項目毎の説明分の隣にデータを入力するカード型で、場合により上段に入力値、下段に
計算結果を表示する分割画面となります。
表型編集画面
縦横に区切り入力する表計算型で、場合により上段に入力値、下段に計算結果を表示す
る分割画面となります。
A.4.1.2
作業選択画面の操作
これは Mighty Bridge を起動させたときの
『初期メニュー』画面ですが操作はいずれも
同じです。
操作方法に下表の3つの方法があります。
項目選択
項目確定
キー操作 ↑、↓
Enter
数字入力 【】の数値 Enter
マウス
左クリック
再クリック
ファンクションキーには下記があります。
キーの名称
F1
F2
F5
F6
F7
F9
操 作 内 容
次作業
中 断
終 了
Pr 直接/間接
Pl 直接/間接
Pc98/DOS/V
説
明
作業の項目確定し深い項目に移る。
作業の項目選択を浅い項目に移る。
Mighty Bridge を終了させる。
直接に計算結果のリストをプリンタ出力するか指定する。
直接に図面をプロッタ出力するか指定する。
使用するパソコンが NEC PC98 かを指定する。
導入 A-19
A.4.1.3
編集画面の操作
編集画面では下表のキーを操作し編
集したい項目へカ位置の指定はマウス
でも可能です。ーソルを移動させます。
帳票表示の場合は下表です。
キーの名称
操 作 内 容
説
明
スペース
文字修正モードに移行 リターンで移動モードに戻る
↑、↓、←→ 編集位置の指定
↑、↓、←、→でスーソルを移動させデータを入力します。
F1
次作業
画面上のデータを確定し次の作業に移ります。
F2
中断
画面上のデータを確定せずに[飛先指定]に移ります。
F3
全統一
カーソル位置の数値に全てのデータを置き換えます。
F4
全横統
全横統一で全ての行方向の数値をカーソル列の数値に置き換えます。
F5
全縦統
全縦統一で全ての列方向の数値をカーソル行の数値に置き換えます。
F6
横統一
カーソル行の数値をカーソル位置の数値に置き換えます。
F7
縦統一
カーソル列の数値をカーソル位置の数値に置き換えます。
F8
処理
上段に機能説明が表示してある場合のみ有効です。
F9
前項目
画面に納り切れない時に左の項目に画面移動。
F10
次項目
画面に納り切れない時に右の項目に画面移動。
Insert
行追加
カーソル行と同じ内容のデータを追加します。
Delete
削除
編集中の文字を 0 とします。
Home
先頭/末尾に移動
【はい】で末尾に【いいえ】で先頭に移動します。
End
行削除
カーソル行を削除ます。
PageUP
上項目
項目が画面に納り切れない時に、上に画面移動。
PageDown
下項目
項目が画面に納り切れない時に、下に画面移動。
Esc
Mighty Bridge 終了
Mighty Bridge を終了する。
分割型画面は通常の編集画面と下記ファンクションキーが異なります。
キーの名称
操 作 内 容
説
明
F3
繰返計
入力したデータに基ずき断面の繰返し計算を行ないます。。
F4
計算
入力したデータに基ずき断面計算を行ないます。
F5
印字
入力したデータに基ずき断面計算を行ないプリンタに出力します。
F6
セーブ
自動設計でない場合のみ有効で、データをセーブします。
F7
ロード
自動設計でない場合のみ有効で、データをロードします。
カーソルを編集位置に移動させて文字を入力しますが、既に入力されている文字を修正する場合は文字修
正モードとして任意の位置の 1 文字を修正します。
キーの名称
操 作 内 容
説
明
スペース
Insert
Backspace
Delete
←→
文字列編集モードに移行
挿入修正切替
手前の 1 文字削除
編集中の 1 文字削除
編集文字位置の指定
リターンで移動モードに戻る
緑は挿入、黄は修正、
←、→でスーソルを移動させデータを入力します。
導入 A-20
A.4.1.4
出力の表示形式
断面計算、継手計算、二次部材
の計算結果を画面下段に白 1 色で
表示していましたが、許容値に納ま
っている場合は【緑】、超過し表示
の大小記号が成立していない場合
は【黄】と見やすくすることで設計
を間違えないようにしました。
また、プリンタ出力の下線表示を
用紙の設定で指定できます。
画面表示
印刷メニュー(詳細表示)
印刷/PDF/RTF
A.4.2
一般表示
白
白
黒
評価項目(許容値内)
緑
緑
一般表示と同じ
評価項目(超過値)
黄
黄アンダーライン(下線)
黒アンダーライン(下線)
メニューの利用
Mighty Bridge で共通に利用するプリンタ出力等の作業をメニューに配置してい
ます。これらは Mighty Bridge の通常の画面で【CTRL】キーを押しながら英文字を
押すことで直接その項目を選ぶこともできます。
また下記の Word 文章は、まず計算書全体を間接出力し選択しますと、Microsoft
Word で扱えるリッチテキストファイル(RTF)が作成できます。
ファイルメニュー
キー操作 設定メニュー
キー操作
プリンタ切替
Ctrl+H
設計設定
Ctrl+B
書式設定
Ctrl+S
環境設定
Ctrl+E
リストファイル
Ctrl+D
印刷
Ctrl+P
Word 文章
Ctrl+W
用紙プロッタ
Ctrl+Y
プロッタファイル
Ctrl+L
図面出力
Ctrl+G
終了
Ctrl+X
導入 A-21
A.4.2.1
プリンタの切替
アドビ社のアクロバットがインストール
されている場合は、まず計算書全体を間接
出力し、下記のプリンタ名で Acrobat
Distfile を選べば、PDF ファイルが作成で
きます。
A.4.2.2
用紙の設定
左マージやページ番号の出力の指定ができ
ます。
A.4.2.3
印刷
計算書のリストを表示してある窓をクリック
しますと 1 ページ分が拡大表示されます。
A.4.2.4
文章ファイル出力
プリンタ間接出力で作成した『list』ファイルをリッチテキスト(RTF)ファイルを出力します。
このファイルは Microsoft Word で編集することが出来ますので計算書を Word 文章で作成することも出来
ます。 内容は印刷メニューと同等です。
導入 A-22
A.4.2.5
プロッタの設定
自動作画では以前の設定を覚え
ていて特に変更が無ければそのま
ま利用します。
変更する場合は本メニューを開
き設定します。内容は PLOT.DEF
の仕様に従い変更も可能です。
A.4.2.6
終了
Mighty Bridge の終了の際に次の作業を選択する画面で
す。大抵は選択メニューに含まれ、また、【Esc】でも選択
できます。
『再起動』は Mighty Bridge で現在操作しているものを
初期状態で起動します。
導入 A-23
A.4.2.7
設計設定
データディレクトリに「設計
設定ファイル[MBSEKEI.DEF]」
が無い場合は、[コピー]ボタ
ンを押すことで、画面入力し
た内容をデータフォルダの
[MBSEKEI.DEF]ファイルにコ
ピーします。
以後プログラムは、データフ
ォルダの[MBSEKEI.DEF]を参
照するように
なるので、設定を変更する場
合は、再度本画面を開いてデ
ータを変更し[OK]ボタン
を押して確定します。
(1) 表示材質番号
計算書に出力する材質名を選択することができます。
材質名の種類は設計設定ファイル[MBSEKEI.DEF]に登録されており、出荷時設定は、
0 を選択時:F10T
SD295
140
185
210
255
315
355
1 を選択時:F10T
SD295
SM400 SM490 SM490Y SM570 HT60
HT70
2 を選択時:F10TW SD295
SMA400W SM490 SMA490W SMA570W HT60
HT70
としています。
(2) 板厚種類番号
計算書で使用できる板厚は 6∼105mm でしたが、設定により小数点 1 位の厚さも扱えます。
0 を選択時:従来との互換板厚
6∼105mm
1 を選択時:薄板にマーケットサイズを用いる 1.6、2.3、3.2、4.5、5∼100mm
2 を選択時:薄板に小数点 1 位まで用いる。
0.1∼4.9、5∼100mm 刻み
これらは設計設定ファイル[MBSEKEI.DEF]に登録されており詳細は後にあります。
(3) 示方書
平成 12 年度=0、14 年度=1
[0]とした場合: 平成 12 年度。[1]とした場合:
平成 14年度。
(4)道路橋=0、歩道橋=1
[0]とした場合: 道路橋とします。 [1]とした場合: 歩道橋(許容応力度 1.15 倍)とします。
※従来の断面計算の初期設定での指定は無効となります。改めて本画面で設定して下さい。
(5) 許容応力度が板厚により変化しないハイパー鋼を使用します。
[チェック]した場合 : 許容応力度を板厚により低減しません。
[チェック]しない場合: 許容応力度を板厚により低減します。
導入 A-24
(6) 局部座屈の最小板厚表示を許容応力の根拠の板厚とします。
[チェック]した場合 :許容応力度算出時の板厚境を最小板厚とします。→従来の計算方法です。
[チェック]しない場合:自由突出板は[b/16]、補剛板は「道示Ⅱ.表-3.2.4」を最小板厚とします。
(7) 作画で横断方向の名称として連番でなくセクション名を用いる
[チェック]すると作画プログラムの横断番号の代わりにセクション名を描きます。
(8) 抵抗モーメントにせん断力を無視する。
計算式に【Mr=Is・σa/Y】がありますが、せん断力の影響を考慮していないので、モーメント図が余って
描いても、せん断応力度は許容値を越している場合があります。せん断力を考慮するには、【σ/σa】、
【τ/
τa】、
【合成応力/1.2】の一番大きなを係数とし【Mr=設計モーメント/係数】とする方法ガありいずれかを選
択します。
(9) [コピー][OK][中断]
[コピー]は「新規データ」または「既存データでデータフォルダに MBSEKEI.DEF が無い」場合[MBSEKEI.DEF]
をデータフォルダへコピーする場合に使用します。「既存データでデータフォルダに MBSEKEI.DEF が有る場
合データフォルダの MBSEKEI.DEF を\MB9\Def へコピーする場合に使用します。
[OK][中断]は報を確定あるいは無効として画面を閉じる場合に使用します。
(10) ADTTsLi・γ n (変動振幅応力下での照査)
0 場合は疲労を設計で考慮しません。
構造解析係数γαは疲労設計指針 4.2.2 より決めます。
断面力に既に考慮されている場合は 1 とします。
ADTT は疲労設計指針 4.3 より決めますが入力する必要
があります。
γT は YTI の変形法のように断面力を求めるときに考慮
されない場合に Mighty Bridge でγT1 とγT2 を求めるの
に必要ですが、通常はγT 無視です。
設計疲労荷重の載荷回数 nt11=ADTTsLi・γ n・365・Y
ADTT:一方向当たりの 1 日大型車設計交通量
nL:車線数 nL=1(レーン)
γ L:車両交通量の偏りを考慮するための計数
γn:頻度補正係数
例えば ADTTsLi・γn= ADTT/nL・γL・γn
= 3000/1x1.0x0.03= 90
導入 A-25
現時点で Mighty Bridge の疲労設計指針』
4.2.2 章のγT1、γT2 ついて、JIP 社、日車情報
システム社の立体変形法と FORUM8 社の面外変形
法は内部計算しています。
しかし YTI 社の立体変形法は、それを断面計
算での処理に任かしています。
Mighty Bridge では双方に対応できるように
していますが、前者の場合は上図の設計設定で
γT 無視とします。
また、断面計算の出力ごとに疲労設計の詳細
な計算過程を出力させたい場合は、上図で設定
できます。
また、自動設計のその他の処理では、次ページ
以降の疲労設計の説明文を出力できます。
A.4.2.8
環境設定
プロテクトがうまく認識しない場
合やプロテクトの環境を変更した場
合は下記を修正します。
プリンタ、プロッタ出力について
は、一般のWindows製品と同
じようにプリンタ、プロッタメーカ
ーが提供するドライバが必要です。
また、図面出力については「Win
dowsプリンタ設定の[標準プリ
ンタ]に対してのみ」出力を可能と
しています。
出力モードとして、
「直接出力」
「間接出力」の2種類を選択できま
す。
(1) プリンタ/プロッタ出力方法
[直接をチェック]Mighty Bridge の出力結果を直接 Windows の標準プリンタに出力します。
[間接をチェック]プリンタに出力せずに【LIST】ファイルにプリンタ出力を溜め込みプルダウンメニュー
の印刷でプリンタ出力します。プロッタの場合は【LIST.MBP】です。
(2) プリンタ出力先
[データ]扱う Mighty Bridge データのホルダーに【LIST】ファイルを作成します。
複数のパソコンでファイルサーバーの同一のホルダーのデータを利用する場合は、それぞれが同一の
【LIST】ファイルを利用することになり共有違反になります。
[プログラム]Mighty Bridge のプログラムのあるホルダーに【C:\MB9\LIST】を作成します。
[Windows ルート] Windows プログラムのあるドライブのルートホルダーに【C:\LIST】を作成します。
(3) ブリンタ出力フォント
[明朝][ゴシック]のいずれかを選択できます。
(4) 機械の種類
[NEC Pc98]とするとファンクションキーが 10 までとなり、またキーの名称が若干変わって表示されます。
(5) プロテクトの種類
前述のプロテクトを参照し設定したください。
[プロテクト検索]
スタンドアローン型のプロテクトをご利用の場合でプロテクトの会社名が分からない場合は接続し
てあるプロテクトを探すことができます。この場合に十条電子、Sentinel、HASP のスタンドアローンの
プロテクトを順に適合するまで検出します。これを利用する場合に3社のドライバが正しくインストー
ルされている必要があります。
[プロテクト照査]
設定したプロテクトが正常に動作しているかを確認する場合に用います。確認結果は上段表示画面の
最後に表示されます。プロテクトを認識しない場合も何がしかを表示しますので、この内容をご確認く
ださい。
導入 A-26
A.5
共通ファイル
ユーザーがエディタで追加修正出来る『定義ファイル』
『標準ファイル』『製造ファイル』と、エディタでは扱ってはならない『内
部ファイル』があります。
A.5.1
定義ファイル
ユザーの特殊な利用方法に対応する目的の為に使用するのが『定義ファイル』で【C:\MB9\DEF】にあります。
コピーし編集すればユーザー固有の設定も可能です。
定義ファイルは【C:\MB9\DEF】に先立ちユーザーデータのあるホルダーを参照しますので、個別の環境に
応じた運用が可能です。なお、バージョンアップの際に初期値に戻ってしまいますので、この場合はバックアップをと
っておいて下さい。
名
称 ファイル名
内
容
記載マニュアル
全体定義ファイル-----Mighty Bridge 全般に用いる。
文章への変換
MBRTF.RTF
Mighty Bridge の計算結果を Word に変換定義。
導入説類書
作画定義
PLOT.DEF
用紙、プロッタ等の作画の為の定義したファイル。
導入説類書
設計全体設定
MBSEKEI.DEF
【ファイル】→【設計定義】の内容。
導入説類書
共通定義ファイル
H 鋼定義
HKOU.DEF
HBBC等の桁として用いるH鋼の諸係数の設定。 断面計算
鋼床版リブ
RIB.DEF
鋼床版に付くバブル、Uリブの諸係数の設定。
断面計算
材質板厚別許容 ALLOW.DEF
鋼材の許容応力度を算出するための係数ファイル。 導入説類書
材質定義
ZAISHITU.DEF 二次部材の材質表示のファイル。
二次部材計算
型鋼定義
CHORD.DEF
溝型鋼、山形鋼、CT 型鋼、PL ビルトアップの諸係数。 二次部材計算
鋼材定義
KOZAI.DEF
作画用鋼材定義ファイル。
導入説類書
金具定義
KANAGU.DEF
塗装用吊り金具の形状を定義。
導入説類書
数量計算用
総括表定義ファイル SOKATU.DEF
材料総括表の縦横項目の並びを定義。
数量計算
数量データ変換 CONVMAT.DEF
材料データの変換に用いる各種データ形式。
数量計算
手配定義ファイル
TEHAI.DEF
高力ボルトの手配本数の算出方法を定義。
数量計算
JIS 変換定義
CONVJIS.DEF
平成 3 年旧から新JIS材質に変換定義。
数量計算
MAT2CA.DEF
材料データを YTI のCA*に変換する際のデータ。 数量計算
作画定義ファイル
たわみ定義
TAWAMI.DEF
キャンバー図に作画するたわみを定義する。
自動作画
たわみデータ
GRDDEF.DAT
標準たわみファイル
自動作画
A.5.1.1
リッチテキストファイル作成用【MBRTF.RTF】
Mighty Bridge では、プリンタに出力する以外に Microsoft 社の『Word』で扱えるリッチテキストファイ
ルを出力できます。
ただし、現状では罫線表現には対応しておらず、文字による擬似罫線になります。
リッチテキストの変換は、\MB9\DEF\MBRTF.RTF を元に行います。元の設定は Mighty Bridge のプリンタ
出力に似せたものですが、このファイルを加工し同じ名前で出力することで、フォントを変更したり、頁番
号の設定を変更もしくは削除することができます。
MBRTF.RTF の内容
P
1
GIRDER
MB標準
GIRDER
MB標準拡大
GIRDER
GIRDER
MB縮小
MB縮小拡大
結果をWORD で扱えるRTF に変換すると欄がずれる場合がありますが、これはWORDでは全角文字の中に半
角が入ると自動的に1 文字分の半角空欄が挿入される為で、『書式→ 段落→ 体裁→ 日本語と英字/数字の
間隔を自動調整します。』のチェックマークを外すと正常になります。
導入 A-27
A.5.1.2
作画設定ファイル【PLOT.DEF】
Ver8.3 では【PLOTW.DEF】でしたが、DXF ファイルへの出力を CALS
仕様に対応するために以前より細かに設定できるように改良しまし
た。このためファイル名を
Mighty Bridge で出力する DXF ファイル形式は Ver8.3 以前は
【AutoCAD GX4】という古典的なものでした。古典的なために多様な
CAD で扱いやすいという利点がありましたが、一方では設定したレ
イアを DXF に取り込まないといった欠点もありました。
Ver8.4 からは【R14/LT98/LT97】形式にしています。ただし、開
発を【AutoCAD LT】で検証したために、
【Auto CAD】で扱えないとい
った欠陥も指摘され【R12/LT2】に変更しています。
また、従来は DXF ファイルを作成するときに雛形となる
【\MB9\DEF\MBCAD。DXF】を参照していましたが、レイアの形式ごと
に参照する DXF ファイルを変えることができるようにしています。
これは【PLOT.DEF】の区切行【=== 1AutoCAD_CAL 1 MBCAD】の
21∼30 行で指定します。
【=== 2AutoCAD_OLD 1 MBCADO】の場合は
【MBCADO.DXF】を指定しています。
DXF ファイルへは、以前は線の色と線種も出力していたが、現在は
レイア名のみとしています。したがって AutoCAD の画面での色や線種を
変更する場合は【\MB9\DEF\MBCAD。DXF】を CAD で編集します。
設定行の説明
記 号
T4
2
1
D-TTL
説
明
外枠に使うペン番号 4
Dxf ファイルに色(現在は使っていない)
画面色 1 明るい灰色
レイア名
CALS のレイアとの関連
外 枠(T)
0 輪郭線
D-TTL
1 極太線
D-TTL-FRAM
2 太線(実線)
D-TTL-LINE
3 細線(寸法)
×
4 破線
×
5 一点鎖線
×
6 二点鎖線
×
7 文字
D-TTL-TXT
8 寸法文字
×
9 数量文字
×
10 補助線
T4
T3
T2
TC
詳 細 図(S)
×
×
D-STR
D-STR-DIM
D-STR-STR2
D-BMK
D-STR-STR3
D-STR-TXT
D-STR-DIMT
D-MTR-MTXT
D-STR-HOJO
S2
S1
SH
SD
SV
SC
ST
SM
SK
導入 A-28
=====『D X F ファイル変換の設定』
C 色----1 赤、2 黄、3 緑、4 水、5 青、6 紫(7 白
KCAD は無い)
C 線種----DOT、HIDDEN、DASHED は全て同じ破
線[DASHED]
C 線幅----細1,太2、極太3、輪郭4
C 例外----補助線【紫6】と太線【青5】
C 3.5 5 7 10 14 文字高:半角、全角、副S、副
タイ/主S、主タイ
C 12 2 2 矢印:角度、上長、下長
C 外枠D-TTL CONTINUOUS R 2 名称、レイア名、線
種、線幅、画面色
C 画面色---暗黒0,青2,赤4,紫6,緑8,水10,黄
12,白14
C
明灰1,青3,赤5,紫7,緑9,水11,
黄13,白15
=== 1AutoCAD_CAL 1 MBCAD
3.5
5
7
10 14
12
2
2
外枠
T4 2 1 D-TTL
タイトル枠
T3 2 2 D-TTL-FRAM
区切線
T2 1 3 D-TTL-LINE
文字列
TC 7 9 D-TTL-TXT
外形線
S2 1 7 D-STR
寸法
S1 710 D-STR-DIM
仮想線
SH 3 5 D-STR-STR2
基準線
SD 2 4 D-BMK
基準線2 SV 2 4 D-STR-STR3
文字列
SC 713 D-STR-TXT
寸法文字 ST 712 D-STR-DIMT
数量文字 SM 711 D-STR-MTXT
補助線
SK 614 D-STR-HOJO
図枠
M2 7 8 D-MTR-FRAM
文字列
MC 710 D-MTR-TXT
=== 2AutoCAD_OLD 1 MBCADO
補助線SK 614 D-STR-HOJO
図枠M2 7 8 D-MTR-FRAM
文字列MC 710 D-STR-TXT
寸 法 表(M)
×
×
D-MTR-FRAM
×
×
×
×
D-MTR-TXT
×
×
M2
MC
ペン
4
3
2
1
2
2
2
2
2
2
2
4
3
2
1
H
D
V
C
T
M
K
線種
実
実
実
実
破
1鎖
2鎖
実
実
実
MB
MB
MB
余り/2
B3
B2
用紙縁
外枠線
タイトル
内枠線
余り/2B1
使用する用紙の大きさを登録します。『用紙
寸法番号』で選択されます。
B1、B3、L2、L4=0 は枠を描かない
L1=0 と余り=0 は外枠を描かない
新たな登録番号を作成しても構いませんが
画面表示数に限度がありますので、できれば既存の『そ
の他1』等の設定値と名称を変更
してご使用下さい。
全高
『用紙の選定』
L 1L 2
L3
L4 余り
全長
【出荷時設定】
番号
全幅
全長
B1
B2
B3
L1
L2
L3
L4
A1用紙
1
594
841
15
564
15
0
30
796
15
A2用紙
2
420
594
0
390
0
30
0
559
0
A3用紙
3
297
420
0
267
0
30
0
385
0
A4用紙縦
4
297
210
0
267
0
30
0
175
0
B1用紙
5
728
1030
10
708
10
0
30
990
10
A0用紙
6
841
1189
0
831
0
30
0 1154
0
首都、建設省
10
624
881
15
564
15
20
30
796
15
阪神公団
11
624
881
20
554
20
20
50
771
20
道路公団
12
788
1090
10
708
10
40
30
990
10
農林省
13
700
1000
10
650
10
10
15
950
15
農林省1/2
14
500
700
15
450
15
10
15
650
15
青森県
15
520
720
10
480
10
10
10
680
10
建設省2
16
624
881
30
533
30
20 110
700
20
A4用紙横
17
210
297
0
180
0
30
0
267
0
北九州公社
18
654
901
25
554
15
30
25
801
15
その他1
50
624
881
30
534
30
20
30
781
30
その他2
51
624
881
15
564
15
20
15
811
15
その他3
52
594
841
0
574
0
0
10
821
10
①ローラーで紙を固定するプロッタはローラとペン位置のずれにより、通常 29mm の作画出来ない範囲があり、
この量を【長さ調節量】としていてプロッタの形式により A か B の寸法を設定します。
① 特殊な寸法の用紙に描かせるために回転を加えて作画する場合がある、この場合に【幅調節量】を入力
し作画範囲を制御します。ぎりぎりの用紙の場合は【−D 寸法】を入力しますが、通常は試し書きで数値
を決定します。
『プロッタの選定』
通常は出荷時設定されている物を使用して下さい。
欄
項 目 名
1- 3
区切りカード。必ず[===]
4- 5
登録番号
16-17
画面表示用名称
18-19
プロッタコマンド形式
[1]=HP7580 互換(HP 社、武藤社、他) [2]=HP7545 互換(レーザープリンタ HP_GL モード)
[3]=岩通(IW_GL) [4]=カルコンプ(907/PCI モード)
20-29
30-32
33
34-37
38-41
42-45
46-49
50-53
出力先の指定 [COM1:N81]=RS232C コミュニケーションファイル [LPT1: ]=プリンタファイル
中線ペン番号
太線ペン番号
用紙最大幅[0]は『用紙サイズ』選択優先
用紙最大長[0]は『用紙サイズ』選択優先
幅調節
長さ調節
幅ずらし(通常=0)
導入 A-29
『DXFファイル変換の設定』
DXF ファイル変換時の設定を行います。
欄
項目名
1- 3
区切りカード。必ず[===]
4- 5
登録番号
6-17
画面表示用名称
18-19
単線使用【0】、連続線使用【1】
通常、AUTO-CAD【0】、KING-CAD【1】
20-30
2行目以降の説明文。データではない。
31-35
半角英数字 文字高
35-40
〃
文字幅
41-45
全角文字高=幅
2 行目以降
1- 3
MBで扱っている線種
10-20
DXFファイル内で扱う線種
実線 → CONTINUOUS 破線 → DASHED 一点破線 → DASHDOT 二点破線 → DIVIDE
21-25
レイヤ指定 [0]∼[9]
26-30
色指定 [1]赤[2]黄[3]緑[4]水色 [5]青[6]藍[7]白(KCAD はない)
他
カルコンプ社プロッタ(907/PCIモード)の設定
①ペンの原点は用紙の左下に来るように設定して下さい。
②本プログラムは作画用定義ファイル【\DEF\PLOTW.DEF】の中の『カルコンププロッタの選定』に従い作画
します。従って使用するプロッタの設定が定義ファイルと異なると動作しません。このファイルの内容はプ
ロッタの専門家しか理解出来ませんので導入時にセットされ
た方にこのファイルを見せファイルを修正して使用して下さい。
02,03,20 :SYNK、EOB、BIAS『標準形式』
21,20,20,21
:Search Addres=001
27,7E
:Radix 95 進
28,2B
:Byte Buffer 256BYTE*8
28,23,30 :Turu Around Delay Time 20msec*16
28,24,22,23,20,20,2D
:ACK CODE 300D
28,25,22,23,21,20,2D
:NCK CODE 310D
28,26,21,20,27
:Responce CHARACTER 07
28,27,21 :WACK TIME 1sec*1
28,28,22,23,22,20,2D
:WACK CODE 320D
24,21
:Pen Select 1 静電プロッタは 0.1mm と細くなるので 21→25
29,21
:Scaling 1
①ペンの原点は用紙の左下に来るように設定して下さい。
②本プログラムは作画用定義ファイル【\DEF\PLOTW.DEF】の中の『カルコンププロッタの選定』に従い作画
します。従って使用するプロッタの設定が定義ファイルと異なると動作しません。このファイルの内容はプ
ロッタの専門家しか理解出来ませんので導入時にセットされた方にこのファイルを見せファイルを修正して
使用して下さい。
導入 A-30
A.5.1.3
設計全体設定ファイル【MBSEKEI.DEF】
示方書に対応するため、許容応力度を 40mm 以下、41∼75mm、76∼100mm の3区分に分割しました。また、
それら許容応力度の値は、従来内部固定され変更できませんでしたが、新たに許容応力度を登録する『定義
ファイル』化することで、特殊な許容応力度の場合には、エディタによりこの『定義ファイル』を修正する
ことで、任意な値を使用する事も可能としました。
....+....1....+....2....+....3....+....4....+....5....+....6....+.
1
TYPEA
2
=====BASE
3
1
4
=====ALLOW
5
'
0
0
1
0
1
1
4 1000
3
0
126
1
4
2
3
7
8
6
0F10T
SD295
140
190
255
190
315
355
7
1F10T
SD295
SM400
SM490
SM490Y
SM570
HT60
HT70
8
2F10TW
SD295
SMA400W SM490
SMA490W SMA570W HT60
HT70
9
=====THICK
10
THICK 0 6∼105mm
11
12
13
14
0
100
1
101
2
102
3
103
4
104
5
105
2.3
3
3.2
4
4.5
5
5
1
THICK 1 1.6、2.3、3.2、4.5、5∼100mm
0
100
1
1.6
2
THICK 2 0.1∼4.9、5∼100mm
15
0
51
1
52
2
53
3
54
4
55
5
56
16
51
0.1
52
0.2
53
0.3
54
0.4
55
0.5
56
0.6
57
0.7
58
0.8
59
0.9
60
1.0
¦
行
1
2
3
欄
1∼3
4∼6
7∼9
10∼12
13∼24
4
5
6
1∼ 2
3∼10
11∼18
19∼26
27∼34
35∼42
7
8
9
10
11
1∼ 5
6∼77
8∼18
1∼ 5
6∼10
内
容
常に"TYPEA"
常に"=====BASE"
設計設定画面での設定値で
表示材質番号
0=道路橋、1=歩道橋
1="許容応力度が板厚により変化しないハイパー鋼を使用します。0=使用しない
1="局部座屈の最小板厚表示を許容応力の根拠の板厚とします。0=しない
将来用(現在未使用)なので、常に 0
常に"=====ALLOW"
常に"'
1
4
2
3
7
8"
材質名種類 0 番目で
材質名番号="0"
ボルトの材質名
鉄筋の材質名(将来の連続合成桁用で現在未使用)
140N/mm2 鋼の材質名
43∼50
255N/mm2 鋼の材質名
185N/mm2 鋼の材質名
51∼58
315N/mm2 鋼の材質名
210N/mm2 鋼の材質名
59∼66
355N/mm2 鋼の材質名
材質名種類 1 番目(内容は 0 番目を参照)
材質名種類 2 番目(内容は 0 番目を参照)
以降:材質名種類 3 番目∼5 番目を追加登録できる(内容は 0 番目を参照)
常に"=====THICK"
板厚種類番号
板厚の説明
板厚種類番号(0∼99)
実板厚
導入 A-31
A.5.1.4
材質板厚別許容定義ファイル【ALLOW.DEF】
断面計算等に用いる鋼材の許容応力度を定義するファイルで、材質板厚別に定義します。出荷状態のファ
イルがプログラム領域【\MBW\DEF】の中にありますが、データカレントに在る場合は優先されます。
行
欄
内
容
説
明
1
1- 5
区切りカード【=====】
6材質名称
2
1- 5
5 各材質を区別する材質番号
行
6- 10
5 予備項目
目 11- 15
5 【鉄道橋】座屈許容応力度の全強値(表-4.2.2)
16- 20
5 【鉄道橋】許容引張応力度
材 21- 25
5 【鉄道橋】許容せん断応力度
質 26- 30
5 最小腹板厚の分母で水平補剛材のない時(表ー 8、4、1)
共 31- 35
5
〃
の分母で水平補剛材1段の時(表ー 8、4、1)
通 36- 40
5
〃
の分母で水平補剛材2段の時(表ー 8、4、1)
デ 41- 45
5 垂直補剛材を省略しうるフランジ純間隔の最大値定数(表ー 8、5、1)
| 46- 50
5 【鉄道橋】せん断と曲げを受ける腹板で、中間補剛材があり
タ
水平補剛材がない場合の最大幅厚比 (表-7、2、6)
51- 55
5 【鉄道橋】せん断と曲げを受ける腹板で、中間補剛材があり
水平補剛材が1本ある場合の最大幅厚比(表ー 7、2、6)
56- 60
5 【鉄道橋】せん断と曲げを受ける腹板で、中間補剛材が無い
場合の最大幅厚比(表ー 7、2、7)
61- 65
5 【鉄道橋】部材の軸方向に圧縮力を受ける板で、
片縁のみで支持する場合の最大幅厚比(表ー 7、2、1)
66- 70
5 【鉄道橋】部材の軸方向に圧縮力を受ける板で、
両縁で支持する場合の最大幅厚比(表ー 7、2、1)
71- 75
5 【鉄道橋】部材の軸方向に圧縮力を受ける板で補剛板の最大幅厚比
(表ー 7、2、1)
76- 80
5 【鉄道橋】座屈許容応力度の式中係数 1(表-4.2.2)
81- 85
5 【鉄道橋】座屈許容応力度の式中係数 2(表-4.2.2)
86- 90
5 【鉄道橋】座屈許容応力度の細長比境(表-4.2.2)
91- 95
5 予備項目
96-100
5 予備項目
101-105
5 予備項目
3
1- 5
5 許容軸方向引張応力度及び許容曲げ引張応力度(表ー 2、2、1)
行
6- 10
5 局部座屈を考慮しない許容軸方向圧縮応力度の細長比境(表ー 2、2、2)
目 11- 15
5
〃
の式中係数1(表ー 2、2、2)
16- 20
5
〃
の式中係数2(表ー 2、2、2)
板 21- 25
5
〃
の式中係数3(表ー 2、2、2)
厚 26- 30
5 許容せん断応力度(表ー 2、2、4)
4
31- 35
5 補剛板の局部座屈に対する許容応力度の式中係数1(表ー 3、2、5)
0
36- 40
5 補剛板の局部座屈に対する許容応力度の式中係数2(表ー 3、2、5)
ミ 41- 45
5 補剛板の局部座屈に対する許容応力度の板厚境式係数(表ー 3、2、5)
リ 46- 50
5 両端支持板の局部座屈に対する許容応力度の板厚境式係数(表ー 3、2、2)
以 51- 55
5 自由突出板の局部座屈に対する許容応力度の板厚境式係数(表ー 3、2、3)
下 56- 60
5 許容曲げ圧縮応力度(Aw/Ac>2)の式中定数1(表ー 2、2、3(b))
61- 65
5
〃
の式中定数2(表ー 2、2、3(b))
66- 70
5
〃
の板厚境(表ー 2、2、3(b))
71- 75
5 基準降伏点(表ー解 2、2,1)
76- 80
5 鋼管構造の局部座屈に対する許容応力度の式中係数1(表ー 12、3、1)
81- 85
5
〃
の式中係数2(表ー 12、3、1)
86- 90
5 鋼管構造の許容せん断応力度の式中係数1(表ー 12、3、2)
91- 95
5
〃
の区分境界値(表ー 12、3、2)
96-100
5
〃
の補剛材を設けない場合(表ー 12、3、2)
101-105
5 許容支圧応力度(表ー 2、2、4)
【4行目】
【5行目】
板厚 40 ㎜を超え 75 ㎜以下
板厚 75 ㎜を超え 100 ㎜以下
導入 A-32
【出荷時 ALLOW.DEF】
=====SS400
1
0
140
150
85
152
256
310
70
145
250
70
28
40 12.5
8
9
130
0
0
0
140
92 0.82
18 6700
80
2.6
28
56 38.7 12.8
1.2
9
30
235
50 0.44.0018
120
50
210
125
96 0.68
19 7300
75
2.1
28
58 41.0 13.6
1.1
10
30
215
55 0.39.0016
130
50
190
125
96 0.68
19 7300
75
2.1
28
58 41.0 13.6
1.1
10
30
215
55 0.39.0016
130
50
190
115
130
220
310
250
60
24
34
115
0
0
0
=====SM490
4
0
190
200
60
125
11 12.5
8
185
79
1.2
16 5000
105
3.9
24
48 33.7 11.2
1.9
8
30
315
35 0.57.0039
95
60
280
175
82
1.1
16 5300
100
3.5
24
50 34.6 11.5
1.8
8
30
295
40 0.56.0034
100
60
260
175
82
1.1
16 5300
100
3.5
24
50 34.6 11.5
1.8
8
30
295
40 0.56.0034
100
60
260
125
123
209
294
250
55
22
32
105
0
0
0
=====SM490Y
2
0
210
220
57
120
10 14.8
8
210
75
1.5
15 4400
120
4.6
22
46 31.6 10.5
2.3
7
27
355
35 0.68.0056
85
70
315
195
77
1.3
15 4700
115
4.0
22
46 32.8 10.9
2.1
8
27
335
35 0.62.0050
90
70
295
190
78
1.3
16 4800
110
3.7
22
48 33.3 11.0
2.0
8
27
325
35 0.60.0044
95
70
285
=====SM570
3
0
260
150
110
188
262
105
250
50
20
28
95
0
0
0
255
67
2.1
260
18 3500
145
6.9
22
50
40 28.7
9.5
3.3
10
25
450
9 21.1
25 0.82.0096
10
70
90
380
245
69
2.0
17 3600
140
6.2
22
42 29.3
9.7
3.1
9
25
430
25 0.78.0087
75
90
365
240
69
1.9
17 3700
135
6.0
22
42 29.6
9.8
3.0
9
25
420
25 0.77.0078
75
90
355
110
188
262
50
105
250
50
20
28
=====HT70
7
0
320
320
180
9 21.1
10
0
0
0
0
315
59
3.3
21 2700
180 10.0
21
35 26.2
8.6
6.6
5
21
540
0
0
0
0
0
0
315
59
3.3
21 2700
180 10.0
21
35 26.2
8.6
6.6
5
21
315
59
3.3
21 2700
180 10.0
21
35 26.2
8.6
6.6
5
21
540
0
0
0
0
0
0
540
0
0
0
0
0
0
50
105
250
50
20
28
9 21.1
10
0
0
0
0
=====HT80
8
0
360
355
54
4.2
355
54
355
54
360
200
110
188
262
23 2300
200 12.3
21
33 24.7
8.2
6.6
5
19
610
0
0
0
0
0
0
4.2
23 2300
200 12.3
21
33 24.7
8.2
6.6
5
19
610
0
0
0
0
0
0
4.2
23 2300
200 12.3
21
33 24.7
8.2
6.6
5
19
610
0
0
0
0
0
0
降伏点保証鋼材を使用時に板厚が 40mm を超え許容応力度の低減を行わない場合
※自動設計プログラムでは、従来(Dos 版、Win 版 Ver7.03.xx まで)は上記の[ALLOW.DEF]で設定を行うこ
とにより、板厚が 40mm を超えた場合の許容応力度を切り替えていましたが、「Win 版 Ver7.04.00」以降のプ
ログラムでは、新機能『設計設定』を行うことで低減の有無を簡単に選択できるように改良しております。
導入 A-33
A.5.1.5
鋼材記号定義ファイル【KOZAI.DEF】
鋼板の板厚に応じた材質名称を定義します。選択は『自動設計』の『断面力登録』の断面計算のための初
期設定で行います。このファイルは『自動作画』と『材料の自動算出』で用いています。
行
欄
内
容
説
明
1
主桁突合せ溶接の I,V,X 境界の板厚を設定する
1-1
5
2
13
【===】区切り記号
3
任意の名称、記入しなくても良い
415
各材質を区別する番号
3
5
5
圧縮と引張フランジの材質を別個に指定 1、同じ 0
10
鋼材標準材質、(図面で注記文の「特記なき材質」)
6-1 10
高力ボルト材質、空欄の場合『主桁作画データの作成』で HTB は F10T、以外は S10T
0
本行の鋼材標準材質の最後の文字に W が付いていると W を加える(例 S10TW)
11- 10
高力ボルト名称 HTB、TSB、TCB 等。
20
空欄の場合は『主桁作画データの作成』での設定を用いる。
2130
4- 7
3140
4
5
6
7
圧縮側の 140 材に相当する材質10桁と境界板厚2桁
圧縮側の 210 材に相当する材質と境界板厚
圧縮側の 255 材に相当する材質と境界板厚
圧縮側の 185 材に相当する材質と境界板厚
8-11
圧縮と引張フランジの材質を個別に指定を 1 とした場合のみ、3-5 行と同様に
6-8 行で引張側を入力する。
行
----+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+-WELD
12
1
WELD
12
25
突合せ溶接∼12(I)13∼25(V)26∼(X)
2
===普通鋼材
3
20
0SS400A
4
SM400C
40SM400B
32SM400A
5
SM520C
40SM490YB
16SM490YA
6
SM570
7
SM490C
40SM490B
25SM490A
8
===普通鋼材(H)
9
21
SM400A
①圧縮と引張フランジの材質を別個に指定した場合の現状の処理はフランジに引張応力度が 作用するかを
認識して材質を決定するのではなく、単純に下フランジを引張側と見なしてい る。この処理は不十分では
あるが、相互の材質の違いが 140 材相当の材質でしか見られず、 また端支点附近でしか使われない事を考
えると実用上は問題無い。但し、連続桁の中間支点 附近で 1400 材相当を使う場合には、場合により手作業
での修正が必要となる。
②1900 材は現実に使用される事がないため常に 25 ㎜、38 ㎜を境界として SM490A、SM490B、SM490C としてい
る。HT70、HT80 には材質名は一定としている。
導入 A-34
吊金具定義ファイル【KANAGU.DEF】
塗装用吊金具のスカーラップやコーナーカット、孔の位置等の登
録を行います。
材料の幅と高さは『自動設計』の『作画のための初期設定』で画
面から入力し、同時に『吊金具番号=』を入力すると本ファイルで
登録している番号のデータが採用されます。
『I桁の作画』で、詳細図作画の際の吊金具形状データとなります。
金具の形状は出荷時に下表が登録されていますが、エディタにより
修正する事でユーザーが任意に作成できます。
材料高
A.5.1.6
ス カー ラッ プ
R
高1
孔1
高2
孔2
高3
孔3
高
幅
コーナ ーカ ット 幅
材料幅
【出荷時 KANAGU.DEF】
----+---1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+-番号 -H/R コ-ナ-高*幅 孔 1 幅*高 孔 2 幅*高 孔 3 幅*高 幅 高 1 高 2 高 3
1 35
0
0 30
0
0
0
0
0 40 110
0
0
2 30
30 20 17.5
0 17.5
0 30 65 40 130 70 70
3 50
0
0 30
0
0
0
0
0 40 110
0
0
4 35
10 10 30
40 30 40
0
0 40 110 80
0
5 50
10 10 23.5
0 23.5
0
0
0 40 150 40
0
6 35
0
0 30
55
0
0
0
0 40 168
0
0
7 50
60 90
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
8 50
0
0 24.5
50
0
0
0
0 40 145
0
0
9 -35
20 20 24.5
0 24.5
0 30 65 40 90 75 75
10 -35
30 20 17.5
0 17.5
0 30 65 40 95 70 70
【一般的な吊金具形状】
吊金具番号
材 料
R コーナー
孔1
孔2
孔3
幅
① 建設省
90*9*150
35
0
30
0
0
40
② 首都高速
90*8*330
30 30*20
17.5
17.5
30*65
40
③ 標 準
90*8*150
50
0
30
0
0
40
④ 横浜国道
90*9*230
35 10*10
30*40
30*40
0
40
⑤ その他1
90*9*230
50 10*10
23.5
23.5
0
40
⑥ その他2
90*9*230
35
0
30*55
0
0
40
⑦ 日本道路公団
90*8*120
50 60*90
0
0
0
0
⑧ 北海道土木
90*9*200
50
0
24.5*50
0
0
40
左図の様に上フランジ下面から離して作画する場合には、KANAGU.DEF
のスカーラップ R の項目に負の符号を付けて離れ寸法を入力して下さい。R=【-100】
導入 A-35
高さ寸法
110+40+ 0
130+70+70
110+ 0+ 0
110+80+ 0
150+40+ 0
168+ 0+ 0
0+ 0+ 0
145+ 0+ 0
数
1
3
1
2
2
1
0
1
A.5.2
標準ファイル
『標準ファイル』は線形、断面力、たわみの様に他のプログラムで処理したデータを円滑に処理する為のファイルで、Mighty
Bridge 以外のプログラムで処理した場合でも『標準ファイル』に変換する事で利用できます。またユーザーがデータを手
入力で作成しても構いません。名前は下記以外でも構いませんが、
『内部ファイル』と同じディレクトリで使用して下
さい。
名
称
ファイル名
内
容
記載マニュアル
線形標準ファイル
任意の名.LI9 Mighty Bridge 外で処理した線形結果。
自動設計
断面力標準ファイル
GRDTOT.DAT
Mighty Bridge 外で処理した断面力結果。
自動設計
たわみ標準ファイル
GRDDEF.DAT
Mighty Bridge 外で処理したたわみ結果。。
自動作画
主桁断面標準ファイル
拡張詞【MHD】 内容説明は行なっていません。
現場継手標準ファイル
拡張詞【MHJ】
〃
材料標準ファイル
任意
詳細は『数量計算』マニュアル参照の事。
材料計算
線形登録で利用できる線形ファイル
パソコン用 CRC 社『ROAD/LINE』(変換は不要)
パソコン用 JIP 社『LINER』
(CONVJIPL で・線形標準ファイルに変換)
大形計算機 CRC 社
(変換は不要)
大形計算機 JIP 社 RJE 使用
大形計算機 JIP 社ディスケット
『線形のファイル変換』
大形計算機 YTI 社ディスケット使用
で・線形標準ファイルに変換
『線形登録』
断面力登録で利用できる断面力ファイル
パソコン用 FORUM8 社『UC-GRID』(CONVUC で・断面力標準ファイルに変換)
大形計算機 CRC 社
(変換は不要)
『断面力登録』
パソコン用 JIP 社『New GRID』
大形計算機 JIP 社『GRID』RJE 使用
『面外変形法のファイル変換』
大形計算機 JIP 社『GRID』ディスケット
で・断面力標準ファイルに変換
大形計算機 YTI 社ディスケット使用
立体変形法からの利用はユザーが独自に・標準ファイルに変換して利用されています。
キャンバー図で利用できるたわみファイル
パソコン用 FORUM8 社『UC-GRID』
『面外変形法のファイル変換』
『キャンバー図作画』
パソコン用 JIP 社『New GRID』
で・たわみ標準ファイルに変換
・たわみファイルは内容が簡単なため上記以外は手入力で対処して下さい。
A.5.3
製造ファイル
『標準ファイル』とは逆に『内部ファイル』を他の計算機で利用する為のファイルです。
名
称
拡 張 詞
内
容
線形製造ファイル
【MSL】
製造のための線形ファイル。
断面製造ファイル
【MSD】
製造のための断面形状ファイル。
材料製造ファイル
【MSM】
製造のための数量ファイル。
主桁たわみ製造ファイル
【MSG】
製造のための主桁たわみファイル。
脚たわみ製造ファイル
【MSP】
製造のための脚 たわみファイル。
導入 A-36
記載マニュアル
自動設計
自動設計
材料計算
自動作画
自動作画
A.5.4
内部ファイルの内容
名
称
線形登録
全体設定ファイル
拡 張 詞
【MB0】
内
容
線形、断面、継手初期設定値の他にライン名、セクション名、断面変化
長、継手長等の基本となるファイル。
線形の XYZ、角度、累加長が入っている。
線形の舗装、床版厚、ハンチ、腹板高が入っている。
全体設定ファイル(説明③参照)
座標ファイル
(
〃 )
ハンチファイル
(
〃 )
線形図の支点上計画高表の諸数値が入っている。
簡易線形の入力数値が入っている。
変形法入力の入力数値が入っている。
座標ファイル
【MB1】
ハンチファイル
【MB2】
全体設定ファイル
【MB3】
座標ファイル
【MB4】
ハンチファイル
【MB5】
支点計画高ファイル
【MB6】
簡易線形入力値ファイル
【MB7】
変形法入力値ファイル
【MB8】
断面力登録
断面力ファイル
【MBM】Moment 区間長、断面力が入っている。
レオンハルト入力値ファイル
【MBL】Leon
レオンハルト法断面力算出の入力数値が入っている。
断面計算
断面ファイル
【MBD】Danmen 主桁断面、補剛材断面形状が入っている。
断面補足ファイル
【MBH】Hosoku スタッド間隔等の主桁図作画の為の補助ファイル。
応力度表ファイル
【MBO】Oryoku モーメント図作画の為の断面計算結果が入っている。
補剛材ファイル
【MBS】Stiff
補剛材位置照査の為の内部ファイル。
剛度ファイル
【MBI】Inertia 剛度を詳細に算出する場合の主桁断面定数。
継手ファイル
【MBJ】Joint
現場継手位置の断面計算結果、現場継手の寸法。
剛度ファイル
【MBG】Godo
剛度比較の入力値が入っている。
主桁の作画
リブ作画編集ファイル
【DNR】Rib
箱桁上下リブ作画の為のリブ間隔ファイル。
鋼床版作画編集ファイル
【DNK】Kosyo
鋼床版作画の為の設定とリブ間隔ファイル。
二次部材の作画
二次部材設計ファイル
【MBN】Niji
二次部材の設計での入力と計算結果のファイル。
二次部材作画編集ファイル 【DNA】
二次部材作画の為のファイル。
二次部材内部ファイル
【MBB】
二次部材作画の為の入力値が入っている。
たわみファイル
【MBC】Camber キャンバー図作画の入力値が入っている。
①I桁の二次部材、自動設計、自動作画で同一のファイル名を使用します。
②【MB3∼5】は『線形の登録』の【変形法=断面計算のセクションの入力』で起点と終点の支承線の間のセクション数
が【元の線形のセクション数】>【変形法のセクション数】と設定してある場合に【元の線形のセクション数】の情報が入り、
【MB0∼2】には変形法の骨組の内容が入ります。
③【DNR】の様に頭 2 文字が DN は編集ファイルでスクリーンエディタで修正出来る。
導入 A-37
A.5.5
ファイルの管理【MBFFILE.EXE】
カレントディレクトリと多数に分岐したサブディレクトリから『自動設計』のファイルを探し内容を表示します。
【\MB9\MBFILE.EXE】を選ぶと下記の画面となります。この画面で探し出したいフォルダーを選びファイル
名を【dummy】とします。
この結果として下記の表示となります。
導入 A-38
A.6
旧データとの互換性
A.6.1
UC-GRID(Windows 版)との連動について
MB(Win 版)で作成する「面外変形法データファイル(形式=U)」は、UC-GRID(Dos 版)のデータ書式に準ず
るSI単位系版のデータファイルとなります。
MB(Dos 版)で作成するファイルとの違いは「SI単位系を示すマークが記されている」「荷重がtf→kN
となっている」ことの2点です。
UC-GRID(Win 版)では、UC-GRID(Dos 版)データ読み込みでデータファイルを読み込み、このとき前記「SI
単位系を示すマーク」があればSI単位系のデータとして取り扱います。
また、MB(Win 版)と UC-GRID(Win 版)との連動操作は、すべて Dos 版と同じテキストファイル(拡張詞
[.UCG][.GRL][.GRT][.GDL][.GDT])を介して行います。
以下に連動操作の詳細について記します。
<MB(Win 版)←→UC-GRID(Win 版)連動手順>
①MB(Win 版)線形登録
面外変形法データ作成を実行し、拡張詞[.UCG]の格子データファイルを作成します。
参)ここで作成されるファイル[.UCG]では、*GRID-1 データ(データ開始カード)の 21∼22 欄目に「SI」と
いうマークが書き込まれています。
②エディタ
スクリーンエディタ等で、前記①で作成したデータの荷重等の追加・修正を行います。
※複雑な骨組みの場合は、MB(Win 版)で作成されるファイル[.UCG]の POINT や MEMBER データが不完全な場合
があります(主に斜橋、枝桁)。これについてもエディタによる修正が必要です。
③UC-GRID(Win 版)
a)プログラムを起動し、ファイルオープン時に「UC-GRID(Dos 版)」を指定して、MB(Win 版)で作成したデ
ータファイル[.UCG]を開きます。このとき単位系はSI単位として認識されます。
荷重の追加・変更があれば入力を行って下さい。
b)計算を実行します。
c)出力メニューの[Mighty-Bridge ファイル]、または、
「MB」のアイコンのあるスピードボタンを押して、
Mighty-Bridge 用の断面力ファイル、たわみファイルを作成します。
d)UC-GRID(Win 版)のデータとしてデータファイル(拡張詞[.AGRE])を保存します。この保存を忘れると、
UC-GRID(Win 版)で入力した荷重データは消えてしまいますので、ご注意下さい。
④MB(Win 版)断面力登録、主桁設計
a)Dos版と同様に断面力の読み込みを行います。
b)Dos版と同様に断面設計を行います。
c)Dos版と同様に剛度比較を行います。
前記④で剛度が収束している場合は、以降の連動処理は不要です。
前記④で剛度が収束していない場合は、以降の連動処理を行います。
⑤MB(Win 版)主桁設計
a)Dos版と同様に「現在の実剛度を仮定剛度とし実剛度の算出」を行います。
b)Dos版と同様に「変形法データの仮定剛度を入れ替える」を行います。
⑥UC-GRID(Win 版)
a)プログラムを起動しファイルオープン時に「UC-GRID(Win 版)」を指定して前回保存したデータファイル
[.AGRE]を開きます。
b)ウインドウ左側のツリービューの「断面」をクリックして断面データ入力表を表示し、表中にマウスカ
ーソルを置いて「右クリック」を押します。
ポップアップメニューの「断面・部材データ更新」を選択し、前記⑤で剛度を入れ替えた格子データファイ
ル[.UCG]を選択します。この操作で剛度データが更新されますので、後は前記③b)以降の操作を行い、前
記④で剛度が収束するまでトライアルを行います。
導入 A-39
A.6.2
DOS 版との相違
(1) 計算等の仕様
①Windows 版は「SI 単位」にのみ対応しています。
②SI 単位で、計算方法等が不明なもの(例えば床版の不等沈下)については、計算結果を9.8倍した値を
出力しています。
③数量計算プログラムでは、型鋼等の単位荷重が正式に発表されていないため、従来の単位系(kg)としてい
ます。出力時の表現のみ「重量」から「質量」へ変更しています。
(2) マニュアルの仕様
マニュアルは印刷物としては提供しておりません。CD-ROM の\MB9\PDF にマニュアルの内容が納められた
PDF 形式ファイルがインストールされます。この PDF 形式ファイルの内容を閲覧するには「ACROBAT READER
日本語版」という無料配布プログラムが必要となります。
A.6.3
DOSDos版データの使用について
MB①幾何学・断面計算②床版・二次部材の
計算
Dos版データを読み込んだ場合は、荷重や
断面力については自動的に10倍した数値と
して読み込みます。適宜修正してご使用下さ
い。
MB③数量計算
Dos版データはそのまま使用できます。
MB④∼自動設計・自動製図
Dos版データの読み込みは基本的に可能ですが、
Dos版=従来単位系
Win版=SI単位系
のため、断面力に関するデータはユーザーが係数値
を入力して変換する仕様としています。
最初にDos版データを読み込んだ場合は下記メッ
セージとなりますので、係数値を適宜入力して下さ
い。
係数値の入力による断面力の変換機能は、単純に断面力を係数倍して概略の計算に使用するためのもので
す。単位系の以降によりヤング係数や荷重が従来とは異なりますので、断面力算出は「SI単位系の格子解
析」等により算出するのが正しい手法となります。ご注意下さい。
『標 準 ファイル 変 換』の作業選択画面
鋼橋自動設計システム
*** 初期メニュー ***
【1】断面計算、幾何学計算
【2】二 次 部 材 の 設 計
【3】材
料
計
算
【4】標 準 ファイル 変 換
【5】自
動
設
計
【6】自
動
作
画
【7】環
境
設
定
【8】作
業
終
了
《 MIGHTY
BRIDGE 》
Ver
Copyright (C) 1987,2004 八重洲工業
株式会社
***『標 準 ファイル 変 換』での作業選択画面。初期画面【中断】***
【4.1】線形のファイル変換
【4.2】面外変形法のファイル変換
【4.3】材料のファイル変換
【4.4】ISO単位系の断面力変換
【4.5】連続合成桁対応の断面力相互変換
導入 A-40
A.7
よくある質問
メイルでの質問で多かった内容をまとめました。
A.7.1
A.7.1.1
連結計算
引張連結で孔引断面を 1.1 倍しない
『引張り連結で引張断面穂を 1.1 倍する』は孔引応力が大きい場合は母材の増厚を抑えることガできて効果
的ですが、常に適応させると、孔引応力が小さい場合には設計軸力が大きくなり不経済となります。
例えば応力度が 0.750xσa 以下の場合は
孔引応力度 = 設計応力度 x 母材断面積 / (孔引き断面積 x 1.1) ≦ 0.75xσa
設計軸力 = 0.75xσa x 孔引き断面積 x 1.1
となり、1.1 倍しない場合に比べて設計軸力が 1.1 倍になってしまいます。従いまして Mighty Bridge で
は 1.1 倍するしないは設計軸力を比較して小さくするほうを選択し、これを明示するためにプリンタ出力を
変えて表現しています。
A.7.1.2
省略桁連結での安全、経済設計とは
省略桁のように現場継手部で断面変化させる場合は起点側と終点側で主桁断面が異なったものとなります。
この場合に引張フランジは薄い側の断面で設計するのは議論の余地はないのですが、圧縮側は薄いほうが経
済的とも言えず、Mighty Bridge では下記のように安全設計と経済設計に分けています。
フランジ
設 計 方 法
材質の低いもの、同じなら板厚の薄い側を用います。
引張側
材質の低い側は 0.75σa との比較の結果設計軸力が小さくなります。
板厚の小さい側は母材アップの際に有効に働きます。
圧縮側
A.7.1.3
起点側と終点側について主桁断面計算を行い、作用応力と 0.75σa の大きい方にフランジ
断面積を掛けて軸力を算出します。
軸力の小さいほうを用いるのを経済説計、逆を安全設計と名づけています。また、従来と
おり引張フランジと同じ側を用いることもできます。
引張側は経済設計をしているので、圧縮もそうで悪くは無いとも思います。
安全設計はどのような場合も許容値を越さないので適切かと思います。
添接板の必要面積をなぜ全強とするか
添接板の必要面積は添接板応力で設計し計算式は
添接板応力度 = 設計軸力 / 添接板断面積 ≦ 添接板強度
のため Mighty Bridge で下記として表現しています。
添接板断面積 ≦ 設計軸力 /添接板強度
連結板の設計に添接板応力を取り入れたのは『設計便覧』が最初だと記
憶していますが、ここでは全強との応力比較をしています。
また、最近の標準的な手法を『ガイドライン設計』同様の方法となっ
ていて。双方の表現は異なっていますが実質的な内容は同じです。
A.7.1.4
引張配列 type4 使う=1[ガイドライン]
左側の配置では圧縮では一般的でしたが引張りでは用いられてきませ
んでした。しかし『ガイドライン型設計 Q&A』で計算例の中に引張りの
形式として掲載されていたため利用可能としました。
また、右側の形式は一般的な引張りの配列ですが、左図を幅方向 2X75
とすると Mighty Bridge では 9X まで、形式番号としては 12 番まで、
フランジ幅としては 1700mm 程度まで扱うことができます。
導入 A-41
A.7.2
A.7.2.1
合成桁
連続合成桁の二次応力によるたわみ
単純合成桁のたわみは中央断面の剛度の 1/1.1 を平均剛度とみなし中央部のたわみを求め、中央部以外は
放物線補完して求めます。
たわみ=LS^2xMx1.1/(8xEsxI)=28.339*2x378x1.1/(8x2x10^8x.0.0208807)=0.010m
乾燥収縮とクリープは計算しますが、温度差は 0 としています。
連続合成桁は、二次応力のモーメントを入力値とした不静定モーメントの算出でのたわみを、断面計算の出
力でのたわみに換えて用います。
A.7.2.2
合成桁、U桁の断面計算モデル
Mighty Bridge では上フランジの左右の張出しの不均一や傾斜等を考慮する計算を『IXY(相乗二次モーメ
ント)を考慮する』と呼んでいます。
IXYを考慮すると、中立軸が回転し左右で応力度が大きく異なっ応力度となります。また床版の左右の張
出に差があり、これに横断勾配の変化が加味されるとさらに中立軸が回転し 20N/mm2 程度の差が出てきます。
考慮するかの選択についてですが、たとえば合成 I 桁は左右の床版張出が異なるので、考慮するとそれなり
の応力度が出ますが、今までそのような計算例を見たことがありません。これは剛度の高い床版を有するの
で、中立軸が回転するような変形は起こしにくいのではと考えています。
このため Mighty Bridge では非合成や鋼床版の箱桁は考慮ができますが、合成桁は考慮していません。
従いまして、合成箱、U桁では左右の床版張出しと腹板高を平均して左右対称断面として断面計算を行って
います。理想としては双方に対応しどうするかはユーザーの選択に任すべきでしょうが未だ対応していませ
ん。
新たに Mighty Bridge で扱えるようになったな合成U桁のモデルは下記です。
1. 上フランジの扱いはI桁と同様とする。
2. 合成前ねじりモーメントと合成前ねじり剛度は 0 とする。
3 合成後ねじり剛度は床版厚を 1/n=1/7 として扱いは 1 室の箱とする。
4. 合成前せん断は開断面とする。
5. 合成後せん断は床版厚を 1/n=1/7 として扱いは 1 室の箱とする。
なお、合成 U 桁の開発中の 2003/3/12 から 4/30 日の期間、有効幅、せん断応力と抵抗モーメントにおいて、
通常の合成箱桁を含めたプログラムの誤りがありました。この間、ご使用になった方はご注意ください。
A.7.2.3
PPCS 床版の合成桁は扱えるか
設計手法については良く知らないのですが、断面毎に温度差を変更できるようになれば PPCS 床版(橋軸方
向 PC 鋼材を配置)の設計ができるとのことですので、温度差を格点間隔ごとに入力ができるようにしました。
導入 A-42
A.7.3
A.7.3.1
疲労設計
T 荷重モーメント
疲労設計の基本となるのは上図の車線ごとに T 荷重が移動していく状態を、応力度で追うことで振幅を把
握することですが、レインフロー法によると細かな変化ではなく、ピーク間の振幅が重要となります。
言い換えると、ピーク位置だけを考えれば格点ごとのモーメントは必要でなく、上図の場合は 3 つが対象
となります
多径間が増えるほどピークの数は増えますガ、着目点から離れた位置のピークは計算上無視できるため
Mighty Bridge では車線ごとに 4 つのピークを扱うようにしています。
車線数(レーン数)は 10 までです。
導入 A-43
A.7.3.2
疲労設計には死荷重モーメントが必要です
『疲労設計指針』3.3 章の Cr を求めるためには T 荷重と死荷重モーメントから応力度を算出する必要があ
ります。非合成桁の断面設計は合計モーメントだけでよかったのですが、これからは死荷重モーメントも必
要になります。
また、最近は非合成桁でも合成前モーメントを用いた架設時応力を照査する場合が増えてきました。この
場合の Cr の算出に用いる死荷重モーメントは合成前+後を加えたものですので、非合成桁でも死荷重モーメ
ントの区分けが必要になります。
Mighty Bridge では断面力と疲労断面力を別個に他社のファイルを読み込むことで処理をしていますが、
大抵の場合双方に同等の死荷重が含まれています。このため疲労断面力を読込む際に、どちらの死荷重を用
いるかを選ぶことができます。
Forum8 社の疲労断面力は合成前と後に死荷重が分けて出力されているので、どちらを
用いても精度は高いのですが、JIP 社の場合の疲労断面力は死荷重と T 荷重が加算された数値しかなく Mighty
Bridge の内部処理で死荷重モーメントを抜き出しています。
精度は十分確保避けていますが、その死荷重を合成前と後に分ける処理まではできませんので、疲労断面力
でなく、通常の断面力ファイルから死荷重を呼び込むようにしてください。
A.7.3.3
疲労設計指針 3.4 章の Ct があつかえないのか
現在 Mighty Bridge で照査している主桁では 25mm を越す非仕上げという溶接継手は、あまり無く、ユーザ
ーが指定をしなくて済むようにと考えて Ct=4√25/t=1.0 と固定値にしています。
鋼床版の現場溶接継手は非仕上げに該当しますが、25mm を越すことはほとんど無いだろうと考えています
し、腹板、下フランジを現場溶接することも稀にはあるかもしれませんので、仮に検討箇所が該当する場合
は Ct<1 となり打切り限界が小さくなり危険側の設計となるので注意が必要です。
以上が Mighty Bridge での考え方ですが、疲労設計指針の 3.4 章は分かりにくい文章なので仮に読み違いを
している場合は考慮しようかと思います。
A.7.3.4
疲労設計でせん断力を考慮していない理由
疲労設計指針 表 3.2.2 によると主桁等の通常の構造ではせん断応力を受けないことになります。疲労設計
指針の元となった計算例の中にもせん断力に対する記述はありませんし、弊社では考慮しなくてよいと考え
ています。
また、既に Mighty Bridge での疲労設計の実績は数多いですが今までユーザーから要望はありませんので、
弊社の認識があっているものと考えています。
A.7.3.5
FORUM8 社の立体のデータ内容
FORUM8 の拡張詞 GFM のファイル形状は T 荷重断面力もピーク位置を抜き出しているので Mighty Bridge での
処理は単純です。ただし昨年 GFM ファイル自体に新旧版が存在しましたが Mighty Bridge では自動判別して
読み込んでいます。
拡張詞 GFM のファイル
当初の版には最初の VERSION 行はなく、また死
1:VERSION
1.01.00
Å当初バージョンにはなかった。
荷重断面力は前後が合計されていましたので
2:StructuralAnalysisFactor 0.80 Åまた、その後追加になった行。
3:
4
6
6
6
6
死荷重は非合成桁の場合しか読みません。
4:
2
VERSION 行がついた時期に前後に分かれました
ので合成桁でも読み込めます。
導入 A-44
A.7.3.6
JIP 社の立体のデータ内容
JIP の拡張詞UFRのファイルはピークの断面力ではなく格点位置のため、場合により 10000 行を越す莫大
なデータ量となり、また T 荷重のみの出力はなく死荷重と合計したものとなっているので Mighty Bridge で
取り込む際に前処理を行っています。
まず、桁配置と格点の関係を解析し、桁の開始位置の格点を端支点と考えています。
データはある格点に着目し T 荷重の移動に応じたモーメントが並んでいます。
Mighty Bridge では、端支点は T 荷重モーメントが 0 であること。死荷重モーメントは着目点が同じなら一
定であることを利用して下表により 2 つを抜き出しいます。
着目位置
計算式
説
明
支点位置
支点死荷重+支点 T 荷重(=0)
端支点では T 荷重モーメントは 0。
他の格点
格点死荷重+格点 T 荷重-支点死荷重
格点と支点の死荷重モーメントは等しい・
また、データ内容が格点位置の羅列になっているので、桁ごとの格点位置のモーメントを取り出し、変化の
状態からピークを抜き出す処理を行っています。
拡張詞UFRのファイル
G1 の 102 側のモーメントを抜き出すと順に 4839.99 6927.23-----------------------------------------------------------------------------%LANE
4
1
31
1
%CASE
%DATA
GIRDER
G1
29
SIMPLE
MEMB 101 101 102
I,
9.06,
14.20,
1920.84,
920.95,
-3.67,
1.45
J,
8.42,
14.20,
857.84,
920.95,
4839.99,
-62.59
FORCE
%LANE
4
1
31
2
%CASE
%DATA
GIRDER
G1
29
SIMPLE
MEMB 101 101 102
I,
12.28,
14.86,
1730.43, 1201.19,
-2.89,
2.77
J,
11.64,
14.86,
1298.30, 1201.19,
6827.23,
-64.27
MEMB 102 102 103
--------------------------------------------------------------------------起点の T 荷重が乗ってもモーメントが発生しないため最初の値を死荷重としている。
終点では 6.98 と数値があるが 9.98 め 1987.と比べると 0.5%程度。
3 つ目の 1987.24 等を T 荷重の移動によるモーメントとみなしピークを出し
さらに大きい順に並べ変えている。
---------------------------------------------------------------------------( 1)
4839.990
4839.990
0.000 ¦
0.000
( 2)
4839.990
6827.230
1987.240 ¦
1987.240 レーン 1 の M1
( 3)
4839.990
6206.700
1366.710 ¦
1366.710
¦
( 13)
4839.990
4794.560
-45.430 ¦
-34.946
( 14)
4839.990
4785.490
-54.500 ¦
-41.923 レーン 1 の M3
( 15)
4839.990
4788.720
-51.270 ¦
-39.438
( 16)
4839.990
4799.760
-40.230 ¦
-30.947
( 17)
4839.990
4817.010
-22.980 ¦
-17.677
¦
( 25)
4839.990
4852.370
12.380 ¦
12.380
( 26)
4839.990
4853.880
13.890 ¦
13.890
( 27)
4839.990
4854.110
14.120 ¦
14.120 レーン 1 の M2
( 28)
4839.990
4852.240
12.250 ¦
12.250
このデータはパイ型ラーメン橋のものですが、1 つデータに桁 1+脚 2=3 橋分が含まれています。従って、先
ず全体の桁本数を認識し任意の場所から読み込めるようにしました。
JIP の場合は死荷重が合成前後に分けられないので、合成前か後のいずれかに入れるように指定できるよう
にしています。
相反応力については現在のところ考慮していません。
導入 A-45
A.7.4
A.7.4.1
一般
多室UFLG山形の入力はどうするのか?
MB①断面幾何の鋼床版箱桁断面計算(汎用版)プログラムの新機能「多室 UFLG 山形」についてマ
ニュアルに漏れがあるため、以下解説致します。
本機能は、他室箱桁で室数nが"奇数"の場合の中央の室[(n+1)/2]室目の上フランジ形状を選
択するスイッチとなります。
例えば3室箱桁の場合、
・「多室 UFLG 山形」=0 の場合
→2室目上フランジは第2腹板上縁と第3腹板上縁を直線で結んだ線上となる
・「多室 UFLG 山形」=0 の場合
→2室目上フランジは、「第1腹板上縁と第2腹板上縁を結んだ線」と「第3腹板上縁と第4腹板上
縁を結んだ線」
との交点を山形の頂点とする折れ線上となるのように定義されます。
A.7.4.2
鋼管の補剛材無の許容せん断応力度(210 材、255 材)
鋼管の補剛材無の許容せん断応力度(210 材、255 材)につきましては、道路橋示方書等に記載が無
いため、MBでは 140 材や 185 材のτa/σaと同程度の比率となるように 210 材、255 材のτaをそ
れぞれ 70、90 としております。
210 材や 255 材のτaを変更される場合は、「許容応力度定義ファイル ALLOW.DEF」の96∼100欄
に鋼管のτaを定義しておりますので、前記定義ファイルを修正して御利用戴きますようお願い致しま
す。
A.7.4.3
垂直補剛材の照査んでの『DIN4114』
道路公団、首都、阪神等の主だったところでは DIN を用いることが多く、元々自動設計の断面計算でのこ
のメニューは DIN のためのものでした。
なお、DIN が非常に小さな応力でもσ1 とσ2 の傾向によって、不自然に大きい数値になる場合があること
から、参考程度に示方書の補剛材照査をプリンタ出力していました。
その後、このメニューが示方書の補剛材照査に利用されることが多くなり DIN の出力は不要と言うユーザ
ーの意見も出てきました。従って現在は DIN を出力しないこともできます。
DIN の数値についてですが、腹板全高での照査というのは、全く水平補剛材が無いということですので、
ユーザーが設定した水平の重なりで処理するようにしています。
DIN の計算方法や途中経過を追う場合は箱桁二次部材の設計を参考にしてください。
A.7.4.4
抵抗モーメント
断面計算は設計断面力に対し設定した断面形状が許容値を満足するかの判別をするためのものですが、抵
抗モーメントはそれとは異なりモーメント図を描くための意味合いが強いものです。
抵抗モーメントを求める計算式に【Mr=Is・σa/Y】がありますが、これはせん断力の影響を考慮していな
いので、モーメント図が余って描いても、せん断応力度は許容値を越している場合があります。
せん断力を考慮するには、【σ/σa】、
【τ/τa】
、【合成応力/1.2】の一番大きなを係数とし【Mr=設計モー
メント/係数】とする方法ガあります。
Mighty Bridge では前者を【せん断の影響を無視】、後者を【考慮】と呼び設定はプロダウンメニューの設
計設定で行います。
抵抗モーメントに関連する選択肢として、断面計算の初期設定に下記があります。
腹板、幅員、有効幅等の影響で1断面内で剛度が変化する場合や LP 鋼板間で材質変化する場合は『剛度が断
面変化内で変化』を1と指定する。
この場合抵抗モーメント図も斜めに描くことができる。
導入 A-46
【一定】の場合は主桁断面計算だけで抵抗モーメントが求め抵抗モーメントを水平に描きます。
【変化】の場合は横桁位置と断面変化位置の断面計算で抵抗モーメント求め抵抗モーメントを斜めに描き
ます。
これらのいずれを選ぶかは、モーメント図の抵抗モーメントに何を求めるかによって異なります。
【せん断の影響を無視】の場合は中間支点のように合成応力で決まる箇所は、抵抗モーメントは実モーメン
トと比べて余った表現となります。考慮すると追い込まれます。
【せん断の影響を考慮】+【剛度が断面変化内で変化】の場合に、設計モーメントが 0 に近いのにせん断力が
大きいと【Mr=設計モーメント/係数】が 0 に近い抵抗モーメントになりモーメント図として変な図を描いて
しまう場合うがあります。
Ver8.6 ではこれを避けるために、【せん断の影響を考慮】とした場合には【無視】の抵抗モーメントと比較
を行い差が 20%を越す場合は、【考慮】するとしていても【無視】の抵抗モーメントを用いて抵抗モーメント
を適切に描くようにしています。
【Mr=Is・σa/Y】は非合成桁の場合の一般式ですが、合成桁の場合は下記としてます。
合成前と合成後のモーメントの比率を Ks、Kv とするし、。モーメントが 0 に近い場合は比率を Ks=0.3、Kv=0.7
とする。
σa
Mr=-----------------------------------------Ys・Ks / Is+Yv・Ks /Iv
A.7.4.5
プリンタ出力が遅くなったのでは
2001 年 5 月にプリンタ出力を改良しプリンタ最大速度で出力が可能になりましたが、その後プリンタを
サーバー管理している環境で頁数が多いと出力時間が多大となる現象が起こりました。これは直接出力で 1
頁ごとに出力させると、200 頁では 200 個のプリンタジョブとなりサーバーに負担がかかるためです。
従って Ver8.3 では数量計算の様に頁数が多量となる場合は 50 頁分をディスクに保管し大きなブロックで
出力させることでジョブ数を減らしています。この結果、1 頁目が出力されるまでは以前より時間がかかり
遅くなったような感じを受けますが、全体では短時間に処理します。
但し、環境設定で【list ファイルを作成する場所】に 50 頁分のデータを蓄えますので、フロッピーディ
スクやネットワークサーバーのディレクトリに指定している場合は、時間がかかりますのでローカルディス
クに変更してください。
A.7.4.6
DOS 版にあった鉄道橋オプション
Mighty Bridge が DOS 版の時に存在したオプションで、鉄道橋の許容応力と補剛された圧縮板の計算を鉄
道橋として計算しています。
ただし、鉄道橋の圧縮板の計算が古い道路橋示方書からの流用であったことと、旧単位計であったことか
ら、現在の Mighty Bridge は新単位系でしか処理できないために鉄道橋の対応は行っていません。
弊社としては、鉄道橋の示方書が新たになった時に対応しようと思っていましたが、
弊社が知らないだけかも知れませんが、そのような情報が入ってきていませんので未対応のままとしていま
す。
導入 A-47