「氷期の生き残り分布:ミツガシワ」が開花

プレスリリース
平成 21 年 4 月 14 日
独立行政法人国立科学博物館
筑波実験植物園にて
「氷期の生き残り分布:ミツガシワ」が開花
独立行政法人国立科学博物館筑波実験植物園(園長:加藤 雅啓)で,水草のひとつ,ミ
ツガシワの花が咲いていますのでお知らせいたします。池一面に白い花を咲かせる様子を間
近でご覧頂けます。この機会に是非ご来園下さい。
当園では,「ミツガシワ」の花を5月上旬頃までご覧になれます。
なお,
「ミツガシワ」の解説につきまして,簡単ではありますが,別紙にて添付いたします
ので,ご参照ください。
よろしくお願い申し上げます。
本件についての問合せ
独立行政法人 国立科学博物館
筑波地区事務部
担当研究員:田中
総務担当:石塚
〒305-0005
香
法生(植物研究部多様性解析・保全グループ)
茨城県つくば市天久保 4-1-1
TEL:029-851-5159
FAX:029-853-8998
E-mail: kishitsu@kahaku.go.jp
国立科学博物館HP
http://www.kahaku.go.jp/
国立科学博物館筑波実験植物園 HP http://www.tbg.kahaku.go.jp/
「ミツガシワ」
白い花が湿地一面に広がっています。名は槲(柏)に似た3枚の葉っぱを持つことから。近
づくと花に白い毛が生えているのが見えます。北半球の温帯から亜寒帯域に広く分布し、日
本では北日本などの寒冷地の池や湖によく見られます。ところが、関東や西日本の温暖な地
域にも点々と群落が見られ、一部は天然記念物に指定されています。これは、現在よりも寒
かった氷期に南へ広く分布したミツガシワが今もところどころで残ったものと考えられてい
ます。
ミツガシワ
Menyanthes trifoliata
ミツガシワ科
池一面に花を咲かせるミツガシワ
ミツガシワの花
内側に縮れた毛を密生する
「ミツガシワ」は下記の水生植物区画で見られます。
筑波実験植物園の園内マップ
正門
こちらの水生植物区画
で見られます