給湯設備 - 空気調和・衛生工学会

〔解説〕 特集/給湯設備
給湯設備の省エネルギー
給湯用の熱源機器
( 2 )給湯用の電気機器
岩本靜男
空気調和・衛生工学
〔解説〕 特集/給湯設備
643∼647
81―8(平 19―8) pp.
給湯設備による消費エネルギーは,住宅・病院・ホテル
山本敏行
空気調和・衛生工学
663∼667
81―8(平 19―8) pp.
などにおいては全消費エネルギーに対して 30% 以上を占
地球温暖化要因である,温室効果ガス排出量を削減させ
めるといわれており,省エネルギー対策が重要となる。本
るには,燃焼がなく空気の熱でお湯を沸かし,投入した電
稿は,給湯設備における消費エネルギー評価法と省エネル
気エネルギーの数倍の熱エネルギーを得ることができ,と
ギー対策,水資源確保のための節湯器具の効果について述
ても高効率なヒートポンプ給湯機が地球温暖化の切り札と
べ,これらの対策が地球環境負荷削減にも効果的であるこ
して注目されつつある。同機は,高効率に加えて安全性,
とを示している。
省力化などにすぐれ,冷熱メーカーなどが開発を進め,ラ
インナップも増えつつある。
〔解説〕 特集/給湯設備
給湯設備
給湯設備と機材
( 1 )製缶類
小川正晃
空気調和・衛生工学
〔解説〕 特集/給湯設備
649∼656
81―8(平 19―8) pp.
給湯設備は湯の熱を利用する設備であり,湯の温度や流
量が不足すると即座にクレームとなるなど,その計画・設
計・施工には,特に細心の注意が必要である。
村田邦夫
空気調和・衛生工学
669∼672
81―8(平 19―8) pp.
給湯設備で使用される貯湯タンクは,温度や腐食要因か
ら耐食性を要求され,時代とともに変遷を経てきている
本稿では,給湯設備の最近の動向を踏まえて,設計手法
が,腐食などの問題も残されている。このことから,タン
について概説し,返湯管の管径決定法,タンクレス給湯方
ク類の推移,種類と選定・施工方法などについて記述す
式,レジオネラ対策などについて述べる。
る。
〔解説〕 特集/給湯設備
給湯用の熱源機器
給湯設備と機材
(1)
給湯用のガス機器
矢作正博
空気調和・衛生工学
〔解説〕 特集/給湯設備
( 2 )配管材料の特徴と選定・施工上の注意点
中村
657∼661
81―8(平 19―8) pp.
勉・竹田喜一
空気調和・衛生工学
673∼678
81―8(平 19―8) pp.
ガス給湯設備には,急激な需要変動に対応できる給湯能
給湯設備を設計・施工する際に,使用環境に応じた適正
力と,設置スペースの削減,省エネルギーを含む環境性,
な材質の選定は,給湯設備の機能を維持するために,重要
そして安全性など数々のハードルが存在し,それらを解決
な事項といえる。
しながら進化してきた。現在主流の給湯器から今後普及が
本報では,給湯設備に用いられている各種配管を対象
期待される高効率給湯器やコージェネレーションシステム
に,種類ごとに適用される日本工業規格や協会規格などを
まで幅広く紹介する。
示し,管の材料特性ならびに選定上,施工上の注意事項に
ついて述べる。
〔解説〕 特集/給湯設備
〔海外文献紹介〕
給湯設備の維持管理
空調用電力密度
金子岳夫
伊東民雄 訳
679∼686
81―8(平 19―8) pp.
空気調和・衛生工学
空調システム効率に代わる指針
空気調和・衛生工学
給湯設備の維持管理の課題として,給湯水の細菌汚染,
695∼699
81―8(平 19―8) pp.
建物エネルギー使用効率を改善するために,空調用電力
その中でも特にレジオネラ汚染の問題がある。
密度 HvacPD の許容値を開発し使用することが,建物効
残留塩素は,水の衛生を確保するうえで最も安全で確実
率改善のための強力なツールとなる。ANSI/ASHRAE/
な消毒法の一つであるが,加熱されると著しくその消失速
IESNAS Standard 90.1―2004 で表された照明用電力 密 度
度が速まるため,給湯水においては有効性に乏しい。
LPD と同様の形式で,低層建物を除いた建物に関するエ
ネルギー標準として HvacPDs は,全空調システムのため
そのため,給湯水の衛生を担保するうえで,給湯水の温
として設定でき
の単位面積あたりの入力電力量[We/m2]
度を高く保つことが重要になる。
る。
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