シスコ ユニファイド コンピューティング システム 導入事例 GMOクラウド株式会社 Cisco UCS C シリーズを用いて、国内初の機能を備えた 低価格なパブリック クラウド サービスの基盤を構築 運用負担の少なさと安定性の高さを顧客のメリットにつなげる 導入ソリューション、サービス ・ Cisco Unified Computing System (Cisco UCS C220 M3) ・ Cisco UCS 仮想インターフェイス カード(VIC)1225 ・ Cisco Nexus 5500 シリーズ ・ Cisco Nexus 2000 シリーズ 導入前の課題、検討事案 ・ 従来の 1GbE 環境では拡張性を確保できず、 サービスの成長を妨げてしまうと考えていた。 ・ 導入する各製品が、サービス基盤となるハイ パーバイザの正式な検証済みリストに記載さ れていることが重要だった。 GMO クラウドは、他社にない特長を備えた高品質なクラウド サービスを利 用しやすい価格設定で提供しており、13 万社を超える企業が同社の柔軟で 使いやすい I T インフラを利用している。2014 年からスタートした新サービ (以下、ALTUS)は、それまでの同 ス「GMO クラウド ALTUS(アルタス)」 社サービスの系譜を受け継ぎながら、より高いコストパフォーマンスと高い拡 張性を実現し、好評を博している。そのサービスの基盤となるサーバ システ ム に、 イ ン テ ル ® Xeon® プ ロ セ ッ サ ー を 搭 載 し た Cisco Unified Computing System(Cisco UCS)が採用されている。 経緯 低価格で高機能な新サービスの基盤を新たに構築 10 G 対応と仮想化環境の正式な認証取得を重視 「Isolate シ GMOクラウドのビジネス向けパブリック クラウド サービス「ALTUS」は、 導入効果 リーズ」 「Basic シリーズ」 「オブジェクト ストレージ」の 3 種類があり、利用目的に応じて最適なものを選 ・ Cisco UCS の採用により、高品質な10G ネットワーク環境を基本とするサービス基盤 を構築できた。 ・ Cisco UCS 仮 想インターフェイス カード (VIC)で、サービス品質を低下させることな くサーバ 1 台あたり 2 本の 10G インター フェイスを統合した。 ・サーバ側の 10G 化対応により接続するケー ブル本数が減り、サービス構築にかかる工数 が大幅に削減された。 ・ Cisco Integrated Management Controller (CIMC)の XML-API を活用して各種設定の 一元化、自動化を行い、迅速、確実な展開 を実現した。 ・ Cisco UCS シリーズと VIC はシトリックス 社の XenServer に関する正式な認証を漏 れなく取得しており、安心して利用できる。 「Basic シリーズ」は、国内最安級を謳う低価格に加え、仮 択できる。2014 年 10 月からスタートした 想サーバのコンピューティング リソース(仮想 CPU、メモリ、ディスク)をユーザが任意に設定できるこ とが大きな特長で、無駄のない IT インフラをよりリーズナブルなコストで利用できる画期的なサービスと して注目を集めている。 この「Basic シリーズ」のシステム基盤として、同社は Cisco UCS を採用。ラックマウント型サーバの Cisco UCS C シリーズで構築作業や運用管理の効率化と負担削減を果たし、高い安定性とスピーディ な提供という顧客へのメリットにもつなげている。 技術部 インフラセクションの立山恵土氏は、Cisco UCS 採用の経緯を次のように話す。 「新たに Basic シリーズのご提供を開始して、これからサービスを成長させていくことを考えたとき、従 来の 1G イーサネットの環境を使い続けるのは難しいと思っていました。フラッシュ ストレージの登場や ネットワーク自体の高速化など時代が進化し続けているなかで、1G の環境では拡張性を確保できなく なっています。インフラがサービスの成長を妨げてしまうのを避けるべく、今後は 10G イーサネットの環 境を基本にしたいという考えは以前からありました。 一方で、すべて 10G の環境にするのはコスト パフォーマンスの面で少々微妙なところもあったわけです。 インテル® Xeon® プロセッサー搭載 当社としては、より良いサービスをなるべく低価格でお客様にご提供したいと考えていますので、どうす ればバランスを保てるのだろうと悩んでいました。そこで注目したのが、Cisco UCS のオプションとして 」 提供されている仮想インターフェイス カード(VIC)でした。 業界最高水準の パフォーマンスを実現 もう 1 つ採用の大きなポイントとなったのは、同社が仮想化基盤として利用しているシトリックス社製品 Cisco UCS と Cisco UCS の対応状況(サポート体制)だったと立山氏は続ける。 「Cisco UCS と VIC は、もれなくシトリックス社の認証を取得しています。ALTUS では仮想化基盤に Citrix® XenServer® を使っており、運用フェーズにおけるベンダーのサポートは非常に重要です。動 かすことができる、という曖昧なレベルではなく、検証を含めて明確に対応を謳っているので、当社とし てもベンダーである両社にしっかりサポートいただけるという安心感があります。これは、サービスを利 用されるお客様に対して信頼性を担保するうえでも重要なことだと捉えています。 」 プロセス GMO クラウド株式会社 技術部 インフラセクション 立山 恵土 様 ラック構築工数の大幅削減、設定作業の自動化により 迅速なサービス展開を支える基盤を短期間で整備 導入にあたり、シスコから実機を借り受けて検証を実施したほか、構築や運用を担う スタッフを交えたプライベート セミナーも開催したとのこと。シスコの対応は非常に積極的だったと立山 氏は評価している。 「一部の人間だけがわかっているのではなく、運用フェーズでは他のスタッフにも作業に携わってもらい、 人材の幅を広げていくことが大切です。セミナーはシスコにお願いして何回か開催していただきました。 検証用機材の貸し出しも迅速でしたね。おかげで当社のスタッフも Cisco UCS の運用について勘所を 早くに掴むことができました。 」 ラックへのサーバ設置から始まる一連の構築作業では、1 本のラックあたりで、これまで数人がかかりき りで数日かかっていたところを Cisco UCS では 1 日足らずで完了できることがわかり、多くのスタッフ が Cisco UCS ならではのメリットを感じていたという。立山氏も最初のラックは自分で作業を行い、構 築スピードの違いを実感したとのこと。 「スタッフが他の業務を行いながら構築作業をしても数日程度で完了していて、従来のサーバと比較して GMO クラウド株式会社 技術部 SH 技術セクション パブリッククラウドグループ 松井 信弥 様 圧倒的に作業が早いですね。Cisco UCS の 10G 対応により、接続するケーブルが少なくてすむのも 理由でしょう。ケーブルのつなぎこみは地味ですが、実はとても時間を要する作業なので、ここが改善さ れるのは全体の効率に大きく影響します。 」 また同社では、Cisco UCS C シリーズが標準で備える管理画面(Cisco Integrated Management Controller、CIMC)の XML-API を活用し、作業を自動化できるように工夫したことで、BIOS やネッ (NIC)などの設定も大幅に効率化している。技術部 SH 技術セクショ トワーク インターフェイス カード ン パブリッククラウドグループの松井信弥氏は、Cisco UCS の構築作業は非常に楽だと話す。 「実際に行ってみるとわかるのですが、BIOS などの設定作業も意外と時間がかかるもので、メーカーや 機種が混在しているとハードウェアや管理画面の構成も異なるので効率化が難しいのです。Cisco UCS C シリーズの管理画面である CIMC は、各機能を外部から利用できる API が用意されているの で、それを活かして XML で一連の設定項目と処理を記述して、コマンド 1 つで複数のサーバに対して 同じ作業を実行できるようにしました。 サーバごとに管理画面にアクセスして作業を行う場合、数台程度ならともかく、数十台以上の規模になっ てくると作業時間や工数は大幅に増えていきます。これが Cisco UCS では、電源を入れて、CIMCに IP アドレスを付与してしまえばあらかじめ用意しておいた設定用の XML を CIMC にプッシュするだけで よく、サーバが 50 台あってもどんどん作業を進められます。こうした設定作業の自動化や構築の短期間 化は、サービスの価格にも影響している面がありますね。 」 効果∼今後 高度化するニーズに応えられる安定した環境を実現 集中管理や監視ツールとの連携を今後検討 Basic シリーズのスタートから現在まで非常に安定した稼働を保っており、トラブルな どもないとのこと。運用管理のしやすさはもとより、信頼性の高さについても立山氏、松井氏は共に Cisco UCS を高く評価している。クラウド サービスに求められる要件は次第に上がってきていると松井 氏は話し、今回の Cisco UCS 導入によって利用者が安心して使えるサービスの基盤を整備できたと捉 えている。 「仮想環境で複数のサーバを用意して業務アプリケーションを動かすのが当たり前になり、パブリック ク ラウドという環境でありながら、プライベート クラウドと同様の要求が出てくることも珍しくなくなりつつあ りますね。パフォーマンスが少し低下するとすぐお問い合わせが来るなど、クラウドというものが一般化 したことで、インフラやサービスに求められる要件も変わってきていると感じます。 Cisco Integrated Management Controller(CIMC) ・ Cisco UCS C シリーズに標準で備わる管理画面(Web 画面 / CLI / XML-API ) ・ Cisco CIMC XML API により、CIMC の設定 およびステータス情報へのアクセスが可能 効率化 自動化 パフォーマンス 信頼性 安定性 Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバ ・ Intel® Xeon® プロセッサ E5-2600 および E5-2600 v2 プロセッサ製品ファミリを搭載(2ソケット対応) ・ 最大 512GB のメモリを搭載可能 ・ SAS / SATA / SSD ドライブを 4 台または 8 台搭載可能 Cisco UCS 仮想インターフェイス カード(VIC)1225 10G 対応 高帯域 ・ 最大 256 台の PCle 仮想デバイス、 仮想ネットワーク インターフェイス カード(vNICs) または仮想ホスト バス アダプタ(vHBA)をサポート ・ 各仮想インターフェイスで高い I/O 処理 / 秒(IOPS)を実現 ・ サーバに 20Gbps の接続を提供 明確にロケーションを分けて冗長性を持たせたいというニーズも増えています。 ストレージのフラッシュ化などテクノロジーも進化して、10G ネットワークが不可欠な状況になっていま すので、今回の Cisco UCS の導入はこれからのサービス基盤として大きな意味を持つでしょう。ダウ ンすることのない安定した環境をお使いいただけるということは、ユーザの皆様にも大きなメリットと思い ます。 」 Cisco UCS C シリーズ本体のみの導入でも、作業効率や信頼性などさまざまな面で効果が得られると わかったことで、次は集中管理や監視ツールとの連携など、さらに効果が期待できる取り組みを検討し ていくことになるだろうと立山氏は話す。今後のサービス展開やシスコへの要望を交え、次のように話し てくれた。 「今回は集中管理を実現できる Cisco UCS マネージャの採用を見送りましたが、ALTUS として今後 サービスを提供する拠点(国や地域)を増やしていきたいという話は出ており、そうなると集中管理や自 動化、障害などを事前に予測して対処を促せる監視ツールの導入といったことも検討の必要が出てくる でしょう。サービスは成長して広がっていくものですから、人的リソースを無駄にせず、注力すべき業務 インテル® Xeon® プロセッサー搭載 に時間を使えるようにするためにも一連の作業効率を効率化していくことは重要だと考えています。 シスコはこれまで直接エンドユーザ企業にアプローチすることが少ない印象だったのですが、今回はとて も積極的に対応いただき、有用な情報もたくさん提供してもらうことができました。こうしたコミュニケー 業界最高水準の パフォーマンスを実現 ションは、今後のサービス展開を考える機会を増やすことにもつながります。これからもぜひアプローチ Cisco UCS を続けていただけると嬉しいですね。 」 GMOクラウド 株式会社 国内最安級。500 円からはじめる本格クラウド GMO クラウド ALTUS 「GMO クラウド ALTUS」は、スモール スタートや Web サイトに最適な 500 円からはじ める本 格パブリック クラウド「Basic シリーズ」 、業 務システムに最 適で高セキュアな 「Isolate シリーズ」、低価格&容量無制限の「オブジェクト ストレージ」の 3 シリーズをラ インナップ。お客様の用途やビジネスの成長に応じて最適なシリーズをご選択いただけます。 「GMO クラウド ALTUS」の特長 本社所在地 東京都渋谷区桜丘町 26-1 セルリアンタワー 設立 (平成 5 年)12 月 1993 年 資本金 (平成 25 年 12 月 31 日現在) 9 億 1,690 万円 1 2 3 4 24 5 月額 500 円からはじめる本格クラウド VPS とは一線を画した高機能なパブリック クラウド。大容量で使っても国内最安級。 [国内初]お客様が指定できるリソース サイズ 「Citrix CloudPlatform」※ 最新版の採用で自由なリソース設計が可能。 従業員数 社員 496 名 連結子会社含む) (平成 25 年 12 月 31 日現在、 URL https://www.gmocloud.com/ 1996 年にホスティング サービス事業 を開始。2003 年からはホスティング サービス事業と相性の良いセキュリ 使いやすいクラウド管理画面「ALTUS ポータル」 ご契約から利用開始、運用管理まで全シリーズを一元管理。 時間 365 日無料サポート 急なトラブルも迅速な解決へ! 24 時間メール対応、平日電話窓口を無料で提供。 構築や運用もおまかせ クラウド導入から構築・運用・監視まで頼れる 「マネージド サービス」 。 ※ Citrix CloudPlatform powered by Apache CloudStack 4.3 は Basic シリーズにて提供しています。 ティ サービス事業(電子認証事業)へ 参入し業容を拡大する。2011 年から クラウド サービスに本格的に参入し、 直販および 6,000 社を超える代理店 を通じて、13 万社を超える企業に多 かんたん、安心、高機能「Basic シリーズ」 「かんたん、安心、高機能」なパブリック クラウドとして、はじめてクラウドをご利 Basic シリーズは、 用されるお客様にも最適なサービスです。仮想サーバを最小構成でスピーディに立ち上げ、ビジネス の成長に合わせてリソースを拡張していくことができ、スモール スタートや Web サイトに最適です。 様な IT インフラを提供している。 自由な リソース設計 FW/ ロードバランサー 標準(無料) 転送量 無料 月額固定料金 +従量課金 AWS 互換 API お問い合わせ GMO クラウド株式会社 URL www.gmocloud.com TEL 0120-312-614(平日 10 ∼ 18 時) インテル® Xeon® プロセッサー搭載 業界最高水準の パフォーマンスを実現 Cisco UCS Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Celeron、Celeron Inside、Intel Atom、Intel Atom Inside、Intel Core、Core Inside、Itanium、Itanium Inside、 Pentium、Pentium Inside、vPro、Inside、Xeon、Xeon Inside は、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation の商標です。 ©2015 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. Cisco、Cisco Systems、および Cisco Systems ロゴは、Cisco Systems, Inc. またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。 本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。 「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。 (0809R) この資料の記載内容は 2015 年 2 月現在のものです。 この資料に記載された仕様は予告なく変更する場合があります。 お問い合せ シスコシステムズ合同会社 〒107- 6227 東京都港区赤坂 9-7-1 ミッドタウン・タワー http://www.cisco.com/jp 1025-1502-01A-F 専用サーバと ハイブリッド 構築
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