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ユーザ事例
運送会社がシンプルなデータセンター管理を実現
概要
PITT OHIO
● 業種:運輸業
PITT OHIO はデータセンター ビジネス アド
バンテージを活用し、合理的な仮想化環境
を構築しました。
● 場所:米国ペンシルバニア州ピッツバーグ
課題
課題
● サーバのバックアップと復元にかかる時間とリ
ソースを削減する
● インフラストラクチャの仮想化を継続していくため
に必要な統合基盤を確立する
● データセンター管理に対する環境戦略を構築し、
サステナビリティを向上させる
PITT OHIO は顧客志向の企業です。信頼性の
ソリューション
● 仮想化向けに設計された統合型のコンピューティ
ング システムの導入
● データセンターの心臓部に高性能スイッチを導入
部 地 域 に 21 の タ ー ミ ナ ル を 持 ち 、 Reliance
効果
● バックアップおよび復元にかかる時間が数時間
から数分に減少
● シンプルな管理を実現
PITT OHIO の卓越した顧客サービスを支えてい
● ケーブル配線、インターフェイス、およびエネル
ギー コストが減少
てメイン データセンターに接続されており、そこか
高いサプライ チェーン、陸上輸送、小口輸送、お
よびトラック輸送サービスを提供しています。ペン
シルバニア州ピッツバーグに本社を置く PITT
OHIO では、米国の中部大西洋地域および中西
Network のネットワークを利用して北米で事業を
展開しています。
るのが、最先端の情報通信インフラストラクチャ
です。すべてのターミナルが Cisco® WAN を介し
ら出荷、追跡、従業員、運用に関する重要なアプ
リケーションを受け取っています。また、データセ
ンターもシスコのインフラストラクチャをベースとしており、シスコの IP テレフォニーおよび LAN ソ
リューションが組織全体で運用されています。さらに、ネットワーク コア更新プロジェクトの一部とし
て Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチを導入し、10 ギガビット イーサネットおよびユニファイド
ファブリックを利用できるようにすることになっていました。同時にサーバ チームでは、既存のサー
バと同じベンダーから新しいサーバを購入し、サーバ クラスタ環境を更新する計画をしていました。
既存のサーバ クラスタはファイバ チャネル アレイを使用して接続されていました。そのため、サー
バを交換するだけでは、Cisco Nexus 7000 データセンター スイッチおよびファイバ チャネル アレ
イで 10 ギガビット イーサネットの機能を活用することはできない状況でした。
PITT OHIO では、サーバの仮想化戦略も進めていました。サーバのラック数を 35 台から 5 台へ
と減らし、CO2 排出量および設置面積の削減を実現していたのです。さらにシステム スペシャリス
トの Jules Thomas 氏は、
バックアップ プロセスも簡
略化しました。しかし、物
理サーバや仮想マシン
(VM)の復 元 は、時間が
かかる状態のままでした。
サーバがダウンすると、
Thomas 氏がオフィスまで
車を走らせ、新しいサーバ
をセットアップし、OS をイ
ンストールし、エージェント
をインストールした上で、
できる限りの復元を行い、
さらにデータベース管理者
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と協力してデータベース コンポーネントを復元していたのです。サーバの容量によっては、このプロ
セスが 1 日以上かかることもありました。
Thomas 氏が Cisco Unified Computing System ソリューションと、共有および仮想化インフラスト
ラクチャ アーキテクチャにおけるこのソリューションの役割を知ったとき、シスコのデータセンター ビ
ジネス アドバンテージならすべてを 1 つに統合できることに気づいたのです。
ソリューション
「Cisco Unified Computing System がすべてを統合できると知ったとき、このソリューションがより
多くの機能を、より低リスクでもたらしてくれることをすぐに理解しました」と、Thomas 氏は言いま
す。「完全統合により、インフラストラクチャ全体にわたって 10 ギガビットの容量のメリットを活かす
ことができます。必要なものすべてを提供できない他のサーバを選択する理由はありませんでし
た。」
PITT OHIO はまず、仮想化されたデータセンターのサーバ プールに Cisco Unified Computing
System を導入し、8 ブレードを搭載したシャーシと SQL データベース環境向けのクラスタで
VMware ESX 4.0 環境を構築してアプリケーションをサポートしました。その後、そのシステムに
既存のストレージ エリア ネットワークを接続しました。現在、PITT OHIO は 2 台の Unified
Computing System 5108 ブレード サーバ シャーシに、8 つの Unified Computing System
B200 M1 ブレード サーバを搭載して使用しています。サーバ ブレード 1 台あたり 20 以上ある
VM により、仮想アプリケーションが必要とするリソースのすべてが提供されています。この仮想
化プロジェクトが完了すると、PITT OHIO が所有するサーバの 90% が仮想化されることになり
ます。中核となる Cisco Nexus スイッチ、サーバ プラットフォーム、およびバックアップ システム
は、完全統合された 10 ギガビット ファブリックで運用されています。
導入の効果
「Cisco Unified Computing System によって管理が中央で集約され、非常にシンプルになりまし
た」と、PITT OHIO のインフラストラクチャ ディレクタである Mike Cisek 氏は述べています。「すべ
てをリモート管理でき、トラブルがあってもリモートから接続して対応できます。これにより多くの時
間が節約され、PITT OHIO のサステナビリティの取り組みにおいてデータセンター グループが
リーダーの役割を果たすようになりました」
Cisco Unified Computing System のおかげで、数回のクリックだけで迅速にサーバや VM を復
元できるようになりました。8 ~ 15 GB のデータを有する標準的なサーバの場合、3 ~ 5 分以内
で完全にバックアップできます。これまで 8 ~ 12 時間かかっていた VM の復元作業が、わずか 5
分から 1 時間ほどで完了するようになりました。また、完全なリモート アクセス機能によって、
Thomas 氏はどこからでもシステムを復元できるようになりました。実際、大規模な SQL サーバが
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週末にダウンしたとき、Thomas 氏は自宅から、データベース管理者の手を煩わせることなく 40 分
で完全に復元させたのです。
「新しいソリューションによって多くの時間が節約され、
PITT OHIO のサステナビリティの取り組みにおいてデー
タセンター グループがリーダーの役割を果たすようにな
りました」
– インフラストラクチャ ディレクタ、Mike Cisek 氏
Cisco Nexus スイッチと Cisco Unified Computing System によって、ケーブル接続および関連の
インターフェイス コストも大幅に削減されました。サーバの接続はケーブル 40 本から 6 本に、ファ
イバ チャネルの接続は 16 本から 4 本に、それぞれ
製品リスト
減少しました。データセンターのスペース、電力、およ
び冷却要件も抑えることができました。
ルーティングとスイッチング
● Cisco UCS シリーズ:5108 ブレード サーバ
シャーシ 2 台、B200 M1 ブレード サーバ 8
基(それぞれデュアル CPU、48GB メモリ搭
載)、6120XP 20 ポート ファブリック イン
ターコネクト
● Cisco Nexus:7010、10 ギガ ポート
ネットワーク管理
● Cisco UCS Manager
「最大で 35 台もあったラックが、わずか 5 台になりま
した」と、Thomas 氏は述べています。「この大幅な削
減で、電力と冷却要件も抑制できます。最初に使用
を計画していた他のベンダーのサーバ ソリューション
では、接続ケーブルの本数が 4 倍は必要でした。全
体の設置面積も削減できなかったでしょう」
サポート時間も大幅に減りました。Thomas 氏と他のチーム メンバーは、20 倍の生産性増加が見
込まれる新しいプロジェクトに取り組む時間ができました。節約できた時間は、チームの専門性や
他のテクノロジーおよびアプリケーションの経験を広げたり、新たな取り組みを開始するためにも使
用されています。
次のステップ
PITT OHIO はさらに多くのストレージ環境を Cisco Nexus スイッチに接続し、メイン サーバの負
荷を減らすことを計画しています。また、SQL I/O 分離のために FAST テクノロジー搭載の EMC
Clarion および SSD ストレージの実装も行っています。さらに仮想化デスクトップについての評価
も開始しており、組織全体にわたって容易かつ費用対効果の高い方法で従業員に企業資産を提
供しようとしています。PITT OHIO は、新しいデータセンター ビジネス アドバンテージ ソリューショ
ンによって、これからも長期にわたって応答性とアベイラビリティを維持できます。
関連情報
シスコの詳細については、www.cisco.com/jp/ を参照してください。
PITT OHIO の詳細については、http://www.pittohio.com/ [英語] を参照してください。
本事例は PITT OHIO によって提供された情報に基づいており、この特定の組織がシスコ製品からどのようなメリットを得た
かを説明するものです。説明された結果およびメリットには多くの要因が影響しており、シスコは他の場合において同様の結
果を保証するものではありません。
シスコは本文を現状のまま提供し、黙示的な商品性の保証、特定目的への適合性の保証を含む、明示または黙示の一切の
保証もいたしません。一部の法域では、責任放棄または黙示保証を許可していないことがあり、その場合には本責任放棄声
明は適用されません。
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