DATA SHEET www.brocadejapan.com BROCADE VDX 6940 SWITCH DATA CENTER 特 長 •• Brocade VCS テクノロジの自動形成ファブリック によるゼロ・タッチのスケール・アウト •• 固定構成スイッチとして業界最高の 10 GbE およ び 40 GbE のポート密度 •• アプリケーション性能を向上するパケット・バッ ファとレイテンシの最適化 •• Brocade VCS Gateway for NSX による物理 /仮想リソースのシームレスな統合 •• マルチテナント・ファブリック全体を 1 台のスイッ チのように管理する Brocade VCS テクノロジ •• レイヤ 1、2、3 の効率的な負荷分散マルチパス とレイヤ 3 のゲートウェイ冗長化 •• 業界で最もオープンなプログラマブル機能と SDN オ プ シ ョン(OpenStack プ ラ グ イ ン、REST API サポート、OpenFlow 1.3 統 合、Puppet/ Python による DevOps 統合など) これまでにないデータセンターのスケール・アウト データセンターは常に進化しています。現在の ネットワーク・インフラは、仮想マシン(VM) の利用や分散型アプリケーション、ビッグ・デー タなどの急増やクラウド主体のコンピューティ ングへの移行に対応しつつ、一方で処理性能 を低下させない高い能力が求められています。 しかし従来からのデータセンターは柔軟性の 低い 3 階層型のネットワーク設計を使用した ものが典型的で、東西方向のトラフィックの効 率性が悪く仮想化などの新しいサービス提供 に応える大きな帯域幅も発揮できません。ク ラウド・コンピューティングの発達とともに拡 張性が高く俊敏な対応力をもち、しかもオープ ンなプログラマビリティを備えたネットワーク・ インフラが不可欠となっています。 高い性能と運用効率性が求められる IT サービ ス配信やデータセンター運用には、弾力性の ある自動化されたネットワークが必要です。理 想的なネットワークには、管理が容易で需要 の増加に応じてスケール・アウトしていく将来 への対応力も備えていなければなりません。 スケール・アウト・アーキテクチャの最適化 Brocade® VDX® スイッチはスケール・アウ ト・アーキテクチャによる俊敏な拡張力を備 え、アプリケーションによって迫られるネット ワークの変化に対して一歩先を行くことができ ます。スケール・アウトのアプローチには大き く 3 つのメリットがあります。まずビジネスの 成長に応じて長期的にネットワークを拡張して いくことができます。リーフ・スイッチの台数増 加とともにスパイン・スイッチを水平展開する ことができます。2 つ目として単一障害点をな くしてダウンタイムの危険性を排除し、耐障害 性の高いネットワーク・ファブリックを構築で きます。そして 3 つ目の最も大きな点として経 済的なベネフィットがあります。スケール・アッ プ方式と違ってスケール・アウト・モデルでは 初期投資を低減できます。高密度の固定構成 スイッチを採用すると、データセンターの消費 電力、冷却、設置スペースが節約され総所有 コスト(TCO)を削減することができます。 •• 耐障害性機能の統合:レイヤ 1、2、3 でのマルチパス機能がネットワークの全レ イヤで耐障害性をもたらします。 •• シンプルな運用管理:VCS ファブリック 全体を 1 台のスイッチから管理できます。 •• 優れた経済性:Brocade VDX スイッチ による VCS ファブリックは運用費の 50 パーセント削減とネットワーク利用率の 100 パーセント向上を実現します。 コア エッジ 10 Gbps接続サーバ スケーラビリティ 10 Gbps接続サーバ 図 1. 従来のイーサネット・アーキテクチャと比較するとイーサネット・ファブリックは全パスがアクティブに なり、拡張性が高く管理もシンプルです。 Brocade VCS® ファブリック・テクノロジはこ のスケール・アウト・アーキテクチャを最適に 利用することを考慮して設計されたものです。 ゼロ・タッチ機能によってシンプルにスケール・ アウトができ、ネットワーク・リソースの追加 や移動、撤去が既設のネットワークの構成を 変更することなく行えます。耐障害性は VCS ファブリックの全レイヤに組み込まれていて、 レイヤ 1、2、3 のマルチパス機能によって単 一障害点を排除しています。 Brocade VDX 6940 スイッチ Brocade VDX 6940-36Q は 40 ギガビット・ イーサネット(GbE)に最適化した 1U の固定 構成スイッチです。36 個の 40 GbE QSFP+ ポートを装備してスパイン・スイッチとしてもリー フ・スイッチとしても展開できます。40 GbE ポー トは各々を 4 個の独立した 10 GbE SFP+ ポー トに分解でき、総計 144 個の 10 GbE SFP+ ポートを提供できます。これをスパイン・スイッ チに使う場合、リーフ・スイッチからのアップリ ンクには 40 GbE と 10 GbE を選択できます。 高密度のコンパクトなスイッチであるため、電力、 スペース、冷却の費用を節約して総所有コスト を抑えることができます。 リーフ・スイッチとして使用する場 合は、10 GbE ポートと 40 GbE ポートを混在させて柔 軟な構成をとりながらデータセンターやサービ ス・プロバイダの環境の厳しい要件に優れたコ スト効率性で対応します。他の Brocade VDX プラットフォームと同 様 に、Brocade VDX 6940-36Q はポート・オン・デマンド(PoD) 2 イーサネット・ファブリック・アーキテクチャ コア •• ゼロ・タッチのスケール・アウト:VCS ファ ブリックの備えたゼロ・タッチのプロビジョ ニング、トランクの自動形成、ロジカル・ シャーシなどの機能が容量の増設・移動・ 削除の管理作業を自動化します。 アクセス アグリゲーション BROCADE VCS ファブリックによるスケー ル・アウト・アーキテクチャを選択する理由 従来の階層型イーサネット・アーキテクチャ のライセンス方式を提供し、 24 ポートと36 ポー トのモデルを提供します。24 ポート・モデルは 価格を抑えたエントリ製品で、小規模から始ま り徐々にネットワークを拡張していくことができ ます。ソフトウェア・ライセンスをインストールす ることにより、24 ポートから 36 ポートの最大 構成にアップグレードできます。 Brocade VDX 6940-144S は 10 GbE に最 適化され、アップリンクに 40 GbE または 100 GbE を装備した 2U 本体のスイッチです。96 個のネイティブ 10 GbE SFP+ ポートととも に、12 個の 40 GbE QSFP+ ポートか 4 個の 100 GbE QSFP28 ポートを装備できます。ま たBrocade VDX 6940-144Sはリーフ・スイッ チとしてアップリンクに 40 GbE か 100 GbE を柔軟に選択でき、東西方向のトラフィックに も大きな帯域幅を提供します。1 台のスイッチ で複数のサーバ・ラックを集約するスケール・ アウト型ネットワークのデータセンターやサービ ス・プロバイダ向けに設計されています。 Brocade VDX 6940-144Sはデータセンター のミドル・オブ・ローやエンド・オブ・ローの 展開のための大きなポート密度を備えています。 カット・スルー性能のスイッチ 1 台に複数のラッ クを接続するアーキテクチャによって、大きな横 断方向の帯域幅をアプリケーションに提供し、 いずれのラックのサーバも 1 ホップで相互に通 信させることができます。コンパクトな 2U 本体 は設置スペースとともに電力と冷却の費用を節 約し、設備全体の総所有コストの低減にも貢献 します。 Brocade VDX 6940-36Q および 6940-144S は双方ともポートを正面に配置し、サーバやス イッチをシンプルに配線できます。通気は正面 から背面、背面から正面の向きを選択でき、ホッ ト・アイルとコールド・アイルのいずれのデータ センター設計にも対応し、サーバやストレージ、 他のスイッチも接続することができます。ブレー クアウト・ケーブルによって 10 GbE 接続にも 使用できる 40 GbE ポートは、データセンター やサービス・プロバイダが高帯域幅に移行する 途中段階にできる混在環境に対応する柔軟性 をスイッチにもたらします。 クラウドおよびビッグ・データ環境への対応 Brocade VDX 6940 スイッチは最適化され たバッファとレイテンシで高い性能を発揮し、 クラウドのワークロードに必要な東西方向のト ラフィックに大きな帯域幅を実現します。この スイッチはスケール・アウト・ネットワークに 必要な柔軟性のほか、仮想マシンのモビリティ を効率的に管理するインテリジェンスをもたら し、SDN 対応のプログラマブルなインフラも 実現します。また Brocade VDX 6940 スイッ チは仮想化されていない環境やビッグ・デー タ環境から要求される高度な機能セットも提供 しています。オーバーサブスクリプションを自 在に設計できる 10/40/100 GbE のオプショ ン、高いスループット、最適化されたバッファ とレイテンシなどビッグ・データ・アプリケー ションに最適な特長を備えています。さらに Brocade VCS ファブリック・テクノロジと組 み合わせることでクラウド、ビッグ・データの いずれの環境でもネットワークの設計と運用を 簡素化します。 外部 インターネット インターネット 外部 DC境界/コア L3 スパイン スイッチ L2 L3 L2 Brocade VDX 6940 / Brocade VDX 8770 リーフ スイッチ Brocade VDX 6940-144Sスイッチ2台で最大8ラック 図 3. Brocade VDX 6940-144Sスイッチを、 ミドル・オブ・ローに配置したアーキテクチャ データセンターに向けた高い性能 データセンターのサーバ仮想化が進み、サー バあたりの VM 密度が高まると大量のデータ とアプリケーション処理に対応する、より広 い帯域幅の接続が要求されるようになります。 Brocade VDX 6940 スイッチは 40 GbE と 10 GbE のオプションによって仮想化データセ ンターの要求に遅れをとらない高性能のコン ピューティングを提供し、10 GbE 接続サー バに必要な容量に対応すると同時にネットワー クの輻輳を抑え、アプリケーションの性能を向 上します。40 GbE のアップリンクは高い帯域 幅のトラフィックを容易に集約し、10 GbE 接 続をいくつも収容する際にもボトルネックの発 生を回避しつつデータセンターのネットワーク を常に最高性能で稼働させることができます。 MPLS クラウド DC境界/コア スパイン スイッチ MPLS クラウド Brocade VDX 6940 Brocade VDX 6940 リーフ スイッチ 図 2. Brocade VDX 6940-36Qスイッチによる、 スパイン/リーフ・アーキテクチャ さらに Brocade VDX 6940 スイッチはネット ワークに備わった能力を最大限に引き出すハー ドウェア・ベースの Brocade ISL Trunking を装備しています。この機能では 40 GbE ポー ト 3 つを使って最大 120 GbE の ISL トラン クを構成できます。Brocade ISL トランクは 2 台の Brocade VDX 6940 スイッチを接続 すると自動的に形成されて、トラフィックは全 ポートに均等に分配されます。これによってリ ンクを効率よく利用しながらトラフィック量が 高い場合にもデータを間断なく送り続けること ができます。 最適化されたパケット・バッファとレイテンシ によるアプリケーション性能の向上 Brocade VDX 6940 スイッチは 2 つの相容 れにくい属性、バッファとレイテンシを均衡さ せている点がユニークな特長です。大きなバッ ファをもたせたニッチ製品はレイテンシが大き くなる傾向があり、レイテンシがきわめて小さ な製品はバースト性のトラフィックのあるデー タセンターには向かないことが多いようです。 Brocade VDX 6940 スイッチはデータセン ターのために設計されたチップを搭載して、 バッ ファとレイテンシを最適化しアプリケーション 性能を向上しています。レイテンシは全ポート 間とも 700 ns で、そこに業界最高水準の 24 MB の大きなバッファを組み合わせています。 このバッファ量によってトラフィックの増加を処 理し、ポートが混雑した際のピーク時にもトラ フィックをポートに振り分けることができます。 また Brocade VDX 6940 スイッチはシング ル ASIC 設計を採用しています。他のスイッチ に見られる複数の ASIC を搭載した設計では なく、全ポートが 1 個の ASIC で接続するた め高い性能を発揮することができます。 3 BROCADE VCS ファブリック・テクノロジ Brocade VDX ファミリー・スイッチ上で稼働 する Brocade VCS ファブリックはすぐに運用 できるネットワークをデータセンターに構築し ます。これらのテクノロジを組み合わせること で卓越した自動化機能と効率性、弾力性を提 供し、特に変化の大きなクラウド環境において リッチ・メディアや基幹業務アプリケーション などきわめて厳しいワークロードを支えます。 Brocade VCS ファブリック・テクノロジの詳 細については、Web サイトをご覧ください。 http://www.brocadejapan.com/ solutions-technology/technology/vcstechnology/overview 卓越したシンプルさと自動化 Brocade VDX 6940 スイッチ は Brocade VCS ファブリック・テクノロジと組み合わせる ことにより、きわめて高度に仮想化された環 境において構成作業と管理を合理化して効率 性を高め、自動化の進んだ信頼性の高いネッ トワークを構築します。Brocade VCS ファブ リック・テクノロジは従来のアーキテクチャや 他社のファブリック製品の追随を許さない高度 な自動化と効率性、そして耐障害性をもたら すとともに現在の仮想化データセンターのトラ フィックで主体になるサーバ間の東西方向トラ フィックに高いスループットを小さなレイテンシ で実現します。VCS ファブリックはネットワー クのアーキテクチャを変容することで絶えず進 化するデータセンターのニーズに応える多くの メリットを提供します。 迅速かつシンプルなディプロイメントと構成作業 Brocade VCS ファブリック・テクノロジは構 成設定と管理を自動化する様々な機能によっ て迅速な導入展開と円滑なネットワーク運用 を実現します。 •• Brocade VCS ロジカル・シャーシ:Brocade VCS ロジカル・シャーシは VCS ファブリッ ク全体を 1 台のスイッチとして管理する機能 です。ファブリック全体のソフトウェア・アッ プグレードを 1 つのコマンドで実行することも でき、監視とトラブルシューティングの一元 化などとともにネットワーク全体の可用性と 信頼性を向上します。ファブリック・レベルの REST API も装備しクラウド環境などの高水 準の管理フレームワークから VCS ファブリッ クを効率的にオーケストレーションすることが できます。このような一元化された管理方法 4 によってスイッチ 1 台ごとに構成や管理を行 う工数を省くことができ、業務の簡素化と運 用コストの削減を図るとともに構成作業の際 のミスを減らすことができます。ソフトウェア・ アップグレードをファブリックに一括適用する 機能とともに迅速なディプロイメントを実現し ます。監視やトラブルシューティングの際も ファブリック全体を 1 個のビューから取り扱 うことができ、シンプルな作業でネットワーク の問題の修復にかかる時間を短縮できます。 VCS ロジカル・シャーシの詳細については、 ホワイト・ペーパー 「Brocade VCS ロジカル・ シャーシの概説」をご覧ください。 ••ファブリックの自動形成と自動回復: 構成 作業はファブリックの自動形成の機能により シンプルに行えます。スイッチを増設すると、 スイッチがファブリックから構成設定を自動 的に継承するためネットワークのスケール・ アウトがきわめて簡単に実施できます。構 成設定や機器の情報は全台の VDX スイッ チに常に配布されていて、機器の追加や撤 去、物理/仮想サーバの移動などがあって も構成を手動で行うことはありません。また ファブリックの自動回復の機能によってネッ トワークの耐障害性も向上します。リンクが 停止するとファブリックが自動的にトラフィッ クを迂回させてフローを維持しデータの消 失を回避します。 •• ゼロ・タッチ・プロビジョニングとゼロ・タッ チ・スケール・アウト:ゼロ・タッチのプロ ビジョニングは VCS ファブリック・テクノロ ジを通して Brocade VDX スイッチからネ イティブに提供するシンプルで迅速なディプ ロイメントの機能です。インストールやソフト ウェア・ダウンロード、構成設定などをユー ザが介入することなく実施できます。 Brocade VDX スイッチはあらかじめ構成 設定されているため、増設するスイッチは 電源の投入とネットワークへの接続だけで ファブリックに追加されます。RBridge-ID、 VCS-ID その他の VCS ファブリックのパラ メータは自動的に割り振られ、ファブリック 内の既設スイッチとの間にはスイッチ間リンク (ISL)が自動的に形成されます。人手によ る作業を省くこの機能はスケール・アウト・ アーキテクチャを大幅に簡素化します。 ゼロ・タッチのプロビジョニングはゼロ・タッ チのスケール・アウトを容易にします。VCS ファブリックのパラメータの自動設定の機能 のほかトランクの自動形成、そしてロジカル・ シャーシなどによって VDX スイッチの追加、 移設、撤去はネットワークの構成設定に手 を加えずに行えます。これらによってクラウ ド展開やデータセンター拡張の際にもコスト を抑えるとともに信頼性と迅速性を向上する ことができます。 •• SDN に 対 応 す る 信 頼 で き る 基 盤: Brocade VDX 6940 は 注 目され 始 めた SDN プロトコルにも VXLAN/NVGRE な どを含めて柔軟にハードウェア対応していま す。VCS ロジカル・シャーシ・テクノロジ にノースバウンド API を組み合わせたファ ブリック・レベル/ノード・レベルのオーケ ストレーション機能によって、OpenStack などのデ ータセンター・ オー ケストレー ションのフレームワークとも統合でき、運 用管 理の拡 張 性も提 供しています。 詳 細 については、 ホワイト・ ペーパー「SDN (Software-Defined Network) の 基 盤 となる Brocade VCS ファブリック」をご覧 ください。 ISSU(In-Service Software Upgrade) Brocade VDX 6940 スイッチはマルチ・コア CPU の上で OS 基盤をデュアル稼働させるソ フトウェア・モデルを利用して、効率性の高い ISSU(In-Service Software Upgrade)機 能を提供しています。データセンターでのソフ トウェアのアップグレード/ダウングレードの 際にエンタープライズ・クラスのビジネス継続 性を固定構成スイッチで提供する機能です。ソ フトウェア更新の際にはレイヤ 2、レイヤ 3、 ファイバーチャネル、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)など、どのトラフィックも停 止させることはありません。また ISSU 機能 はハードウェアによって最適化されているため アップグレード/ダウングレードの作業を短時 間で実行できます。 優れた効率性と耐障害性 VCSファブリック・テクノロジはデータセンター が求める高い性能と信頼性をもたらすフラット なメッシュ型レイヤ 2 トポロジによって、効率 的で耐障害性の高いネットワークを実現しま す。 これによって業務条件やトラフィック・パター ンの変化に迅速に適応できる柔軟なネットワー クを構築できます。 東西方向のトラフィックの最適化 従来型のデータセンターではクライアント・ サーバ型のコンピューティング環境に見られる 南北方向のトラフィック・フローを想定した固 定的な 3 階層ツリー・トポロジが使われてい ますが、そのため性能を十分に発揮できずレ イテンシが増えボトルネックを引き起こしてい ます。データセンターのネットワーク・トラフィッ クはサーバ仮想化や分散型アプリケーションの 広がりによって東西方向のサーバ間トラフィッ クが大きな位置を占めるようになっています。 VCS ファブリックはこのようなトラフィックを想 定して特に設計されたものであり、アクティブ なパスをすべて利用してトラフィックを送るとと もに階層型トポロジのような何ホップもの経由 を回避できます。 マルチテナントのクラウド・データセンター プロバイダにおけるパブリック/プライベート・ クラウドではセキュリティの高い分散型の仮想 環境をテナントごとに迅速かつスケーラブルに 展開してサポートすることが求められます。こ の目的には VLAN が利用できある程度まで 役割を果たしていますが、大規模なデータセ ンターになると VLAN ID 数の上限や多数の VLAN を設定する煩雑さから実用上の問題が 出ています。従来の VLAN を使ってマルチテ ナントを切り分ける際の上限数の問題を解決 するために、Brocade VCS ファブリック・テ クノロジは VCS バーチャル・ファブリック機能 を装備しています。これによって複数の VCS ファブリックをまたぐ場合も含めて、物理/仮 想化双方の環境でのアプリケーション展開に セキュリティの高いネイティブのマルチテナン ト・サポートを提供できます。VCS バーチャル・ ファブリック機能は、Brocade VCS ロジカル・ シャーシを通して集中管理ができ、シンプルで 迅速なアプリケーション展開を促しながらテナ ントごとに一貫したポリシーを保証できます。 これはアプリケーションの各コンポーネントが データセンターの中でどのように配置されてい ても左右されることはありません。ネットワー クのセグメンテーションには他にも VXLAN や VRF Lite などの選択肢もあります。詳細につ いては、「Brocade VCS ファブリックにおけ るマルチテナントの選択肢」をご覧ください。 バーチャル・ファブリック・エクステンション バーチャル・ファブリック・エクステンションは レイヤ 3 ネットワークのクラウドで接続される 複数の VCS ファブリック間をレイヤ 2 で結合 するものです。VLAN、サービス VLAN、トラ ンスポート VLAN を複数の VCS ファブリック にわたる範囲に拡張します。 この機能はレイヤ 2 フレームを VXLAN でカ プセル化して、VCS ファブリック間をレイヤ 3 ネットワークのクラウドの上でトンネルさせるこ とで実現しています。VCS ファブリックを接続 するレイヤ 3 ネットワークのクラウドに NSX や その他のコントローラの必要はなくマルチキャ ストも使用しません。バーチャル・ファブリッ ク・エクステンションによってサービス・プロ バイダやエンタープライズ・クラスのネットワー クではマルチテナントの切り分けを保持しなが ら、複数のバーチャル・ファブリックをまたい でレイヤ 2 トラフィックの範囲を延長でき、ほ かのデータセンターにわたる接続も可能です。 バーチャル・ファブリック・エクステンションは サイト間を普通のレイヤ 3 の IP 接続で接続す るため、 専用の WAN リンクや MPLS/GRE などの基盤を用意するコストをかけないように することもできます。 レイヤ 1-3 における負荷分散マルチパス Brocade VCS ファブリック・テクノロジはレ イヤ 1 ~ 3 での効率的な負荷分散によって弾 力性の高いネットワークを実現します。まず Brocade ISL Trunking が高度な技術で、ト ランク内のリンク全体にトラフィックを分散して レイヤ 1 の性能を向上します。レイヤ 2 では 等コスト・マルチパス(ECMP)がすべてのリ ンクをアクティブにしてフル活用し、ネットワー クがもつ帯域幅をすべて利用します。また障害 が発生した際には最も近い経路にトラフィック を自動的に迂回してアプリケーションのアップ タイムを維持することができ、ネットワークの 耐障害性を向上します。そしてレイヤ 3 では全 体で 1 基のレイヤ 3 ゲートウェイとして働く複 数のインスタンスにフローが自動的に分散され ます。この 3 つのレイヤのマルチパス機能によ りネットワーク利用率を高め、レイテンシを低 減して全体のネットワーク性能を向上します。 詳細については、ホワイト・ペーパー「Setting a New Standard for Network Efficiency with VCS Fabric Multilayer Multipathing Capabilities」をご覧ください。 仮想化に向けた最適化 Brocade VCS ファブリック・テクノロジはサー バとストレージの仮想化環境をサポートしてク ラウド・コンピューティングへの移行を促進す る独自の機能を提供しています (図 4を参照) 。 •• Brocade VCS Gateway for NSX: Brocade VCS Gateway for NSX は仮想 環境と物理インフラを統合してクラウド環境 にシームレスに移行していくソリューションを 提供します。Brocade VCS Gateway for NSX によって物理機器を仮想デバイスに接 続し、物理と仮想化の双方からそれぞれの メリットを引き出します。 Brocade VCS Gateway for NSX を VMware NSX と統合することによりゲー トウェイの配置を具体的に決めることなく、 VCSファブリック全体が VXLAN ゲートウェ イとして機能します。VCS ファブリックは NSX コントローラから見て 1 個の論理ゲー トウェイとなり、シンプルに管理ができると ともに耐障害性が向上します。既存の設備 を生かしつつマルチテナンシや分散アプリ ケーションの大規模な展開に VXLAN のベ ネフィットをもたらすことができます。 Brocade VCS Gateway for NSX と VMware NSX コントローラの統合を通し て、セルフ・サービスによるプロビジョニン グや柔軟なネットワーク・アーキテクチャ、 VCS ファブリックのモジュール型スケール・ アウトなどのもたらす俊敏性をはじめ、完備 したマルチテナンシ対応、シンプルに管理で きる物理/仮想設備の一元化ソリューショ ンなど、多様なベネフィットを提供します。 •• ゼロ・タッチの VM 自動 検出:Brocade VM-Aware Network Automation は 仮 想マシンが移動したりファブリックに追加さ れたときに、ポート・プロファイルを手作 業で操作する必要性をなくし自動化のレベ ルを一段と高めます。VCS ファブリックは VMware vCenter と通信してすべてのポー ト・プロファイル情報と、関連する MAC ア ドレスを自動的にダウンロードし仮想マシン に固有の情報をファブリック内のすべてのス イッチに配信します。仮想マシンが移動して も、構成作業を行う必要はありません。 5 データセンター (リモート) データセンター (プライマリ) パブリック ネットワーク VM コアルータ VCSファブリック エクステンション レイヤ4-7 アプリケーション・デリバリ VCSファブリック エクステンション VM VM ネイティブ ファイバーチャネル セキュリティサービス (ファイアウォール、 暗号化) SAN VM VM VM VM ブレードサーバ VM VM VM 基幹システムの ファイバーチャネルSAN FCoE/iSCSI/NAS ストレージ ラックマウント サーバ 図 4. Brocade VCSファブリック・テクノロジはネットワーク・アーキテクチャを簡素化して、 ストレージ接続の統合、VMモビリティの向上、 サービスのシームレスな追加などを実現します。 •• AMPP(Automatic Migration of Port Profiles):仮想マシンがマイグレー ションする際には移動先のスイッチ・ポート を設定して仮想マシンのトラフィックに一貫 したポリシーと構成設定を適用しなければな りません。Brocade AMPP(Automatic Migration of Port Profiles)は VCS ファ ブリックの中で VM ポリシーとネットワーキ ング・ポリシーを仮想マシンの移動に追従 させる機能です。仮想マシンのマイグレーショ ンが行われるとファブリック内の移動先ポー トが MAC アドレスの移動を知ってポート・ プロファイルの構成設定を自動的に適用しま す。これは複数のファブリックにまたがって 実施することもできます。また AMPP はハ イパーバイザの種類に依存せず各種のハイ パーバイザとともに利用できます。 データセンターのニーズに対応した柔軟な設計 Brocade VDX 6940 スイッチは、各々のデー タセンターがもった固有の設計要件に応える 多数の接続オプションを組み入れています。以 下のような特長をもった柔軟な設計によって 1 台のスイッチでデータセンターの進化する多様 な要件に応え投資を最大限に生かすことがで きます。 6 •• 10/40/100 GbE アップリンク:40 GbE QSFP+ ポートはネットワーク・インフラを 効率的かつインテリジェントに相互接続し拡 張しながら、ボトルネックを減少させる柔軟 性を提供します。それぞれの 40 GbE アッ プリンクはブレークアウト・ケーブルを使う と 4 つの 10 GbE アップリンクに分割でき ます。トラフィック量が高まり必要が生じれ ば、適当な時期に容易に 40 GbE に戻すこ とも可能です。 •• ポート・オン・デマンド(PoD): ポート・ オン・デマンドで 12 個のポートが有効に なります。現時点で必要なポート規模でス イッチを導入し、ソフトウェア・ライセンス を追加するだけで後からそのまま拡張するこ とができます。IT リソースを必要に応じて充 当する、柔軟で費用効率に優れた「Pay-asYou-Grow(ビジネスの成長に応じた拡張)」 のライセンス・モデルによってスケーラビリ ティの課題を解決することができます。 高度なストレージ・サポート Brocade VDX 6940 ス イッ チ は、FCoE、 iSCSI、NAS ストレージなどの各種のストレー ジ接続に対応する高度なストレージ・サポー トを提供しています。LAN 上でストレージ・ トラフィックを高い信頼性で送るデータセン ター・ ブリッジ ング(DCB:Data Center Bridging)に対応し、ネットワークの輻輳に もパケット消失を起こさないほか、必要に合わ せて帯域幅を割り当ててネットワークを常に効 率よく稼動させることができます。ファブリック 内の NAS 接続にはインテリジェントな Auto QoS 機能を提供し、遅延に敏感なストレージ・ トラフィックに高い優先順位を設定して一貫し た性能を確保するとともにレイテンシを低減す ることができます。 Brocade VDX 6940 はファイバーチャネルに ハードウェア対応する準備を整えています。必 要なソフトウェア・サポートは今後のリリースで 対応予定です。Brocade VDX 6940 本体は 32 個のフレックス・ポートを装備し 10 GbE、 40 GbE、ファイバーチャネルなどに切り替えて 利用できます。ファイバーチャネル・モードでは ファイバーチャネル・ストレージを VCS ファブ リックに直接接続するほか、FCoE トラフィック からファイバーチャネル SAN へのブリッジがで き、既存の SAN 設備をそのまま活用すること ができます。Brocade VDX 6940 のフレック ス・ポートと FCoE の機能はソフトウェア・ライ センスの追加で有効になります。 操作性をさらに高めた Brocade Network Advisor Brocade Network Advisor はネットワーク のライフ・サイクル全体にわたって Brocade VCS ファブリックと Brocade VDX スイッチ の高度な管理を実施する操作性に優れたネッ トワーク管理プラットフォームです。Brocade Network Advisor では VCS ファブリック全 体を 1 台の機器のように取り扱えるほか、個々 の VDX スイッチのドリル・ダウンによって異常 の診断や設備情報の一覧、性能の管理などが 行えます。また複数の VCS ファブリックの並 行した管理も行えます。 AMPP の 構 成 管 理 も 簡 素 化 さ れ る ほ か Brocade VDX スイッチの物理コンフィグレー ション間の整合性チェックが行えます。これ は 1 つの VCS ファブリック内に限らず複数の VCS ファブリックにわたっても可能です。さ らに sFlow を 使 用 して Brocade Network Advisor から仮想マシン・レベルの監視がで き、ファブリック内で通信量の大きなアプリ ケーションを特定することができます。VCS ファブリックの 診 断 機 能としては、ファブ リック内のトラフィック経路を視覚的に表示 したり、ネットワーク・レイテンシを監視し たりすることができ、ホップ・バイ・ホップ で詳 細を追 跡して問 題を特 定できます。 詳 細については、Web サイトをご覧ください。• http://www.brocadejapan.com/ products/management-software ON-DEMAND DATA CENTERTM の プログラミング 仮想化によって自動化を拡大し実際のベネ フィットを引き出すためには、シンプルかつ迅 速に展開できるネットワークであることが前提 となります。それにはビジネスとともに機敏に 変化するオープンなネットワークのツールとイ ンフラが必要です。ブロケードではネットワー クの展開と運用その他の操作にカスタマイズさ れたアプローチをもたらすプログラマブルなソ リューションと DevOps ツールをサポートして います。それらによって新しい水準のシンプル さと俊敏性、そして自動化された迅速な展開 をもたらしデータセンターを新しいテクノロジ の要件に対応したものに進化させます。 Brocade VDX スイッチは OpenStack Neutron ML2 に対応しているほか、プログラマブルな ファブリック・レベルの REST API を YANG データ・モデルとともにサポートしています。 これらを通してサード・パーティ製品や内製 品の様々なネットワーク・オートメーションや クラウド管理のツールに統合できます。さらに Puppet と Python によるスクリプティングも サポートし、効率的な構成管理の手段を幅広 く選択することができます。このプログラマビリ ティの選択肢によって自動化と簡素化を進め、 人為的なミスを低減するとともに作業を能率化 してコストを削減します。こうしたツール類が 一般企業においては迅速なアプリケーション展 開によって生産性が上がり、クラウド・プロバ イダにおいてはテナントのプロビジョニング作 業の能率化やインテリジェントで柔軟なネット ワークの実現によって収益性を向上させます。 VCS ファブリックは業界標準の SDN 通信プ ロトコルである OpenFlow 1.3 をサポートし ています。OpenFlow は複雑なネットワーク 挙動に対して豊富な機能セットによって性能を 最適化する機会をネットワーク運用にもたらす ものです。Brocade VDX スイッチに組み込ま れた OpenFlow 1.3 機能は現在から将来に わたってデータセンターに必要な機能と性能、 運用効率を提供します。 BROCADE グローバル・サービス Brocade グローバル・サービスはスケーラビ リティと効率性に優れたクラウド・インフラの 構築を支援する高い技術力を保持しています。 15 年にわたってストレージ、ネットワーキング、 仮想化の技術的蓄積を生かして、世界最高水 準のプロフェッショナル・サービス、技術サポー ト、そして教育サービスなどを提供します。こ のサービスを利用することで、ブロケード製品 への投資効果を最大限に高め、新しいテクノ ロジの導入展開を迅速化し、ネットワーク・イ ンフラから最高の性能を引き出すことが可能と なります。 投資効果の最大化 ブロケードでは、テクノロジへの投資効果の最 大化を支援するために、販売パートナー各社 と提携して、プロフェッショナル・サービス、 技術サポート、そして教育サービスも含めた総 合的なソリューションを提供しています。詳細 については、ブロケード販売パートナーまでお 問い合わせいただくか、または次の Web サイ トをご覧ください。 www.brocadejapan.com 7 BROCADE VDX 6940-36Q、6940-144S 機能概要 項目 Brocade VDX 6940-36Q Brocade VDX 6940-144S 本体サイズ 1U 2U スイッチング帯域幅(データレート、全二重) 2.88 Tbps 2.88 Tbps スイッチ性能 2.16 Bpps 2.16 Bpps ポート間レイテンシ 700 ナノ秒 700 ナノ秒 寸法・重量 幅 : 44 cm(17.32 インチ) 幅 : 44 cm(17.32 インチ) 奥行き : 41.30 cm(16.25 インチ) 奥行き : 45.72 cm(18 インチ) 高さ : 4.37 cm(1.72 インチ) 重量 : 19.6 ポンド(トランシーバなし); 22.3 ポンド(トランシーバ装備) 10 GbE SFP+ ポート数 高さ : 8.67 cm(3.41 インチ) 重量 : 40 ポンド(トランシーバなし); 44 ポンド(ト ランシーバ装備) 144 ポート(10 GbE ブレークアウト・ケーブル 96 ポート(固定)+ 48 ポート(ブレークアウト・ 36 本) ケーブル) 2/4/8/16 Gbps ファイバーチャネル・フレックス・ 最大 32 ポート(64 個の 10 GbE ポートから) 最大 32 ポート(64 個の 10 GbE ポートから) ポート 対応ポート・タイプ : E_Port(EX_Port へ 対応ポート・タイプ : E_Port(EX_Port への接続 の接続のみ)、F_Port、N_Port(Access のみ) 、 F_Port、 N_Port(Access Gateway モード) Gateway モード) 1/10 GBASE-T 0 0 40 GbE QSFP+ 36 12 100 GbE QSFP28 0 4 40 GbE ポート・オン・デマンド(PoD) 24、36 6、12 10 GbE ポート・オン・デマンド(PoD) N/A 64、80、96 電源 2 基、負荷分散、フィールド交換対応、AC/DC 選択可能 2 基、負荷分散、フィールド交換対応、AC/DC 選択可能 冷却ファン 5 基、フィールド交換対応、1 基ごとに 2 個の• ファン 5 基、フィールド交換対応、1 期ごとに 2 個の• ファン 通気方向 背面から前面 / 前面から背面 背面から前面 / 前面から背面 BROCADE VDX 6940-36Q、6940-144S 仕様 スケーラビリティ1 コネクタ アウト・バンドのイーサネット管理 : RJ-45(固定) コンソール管理 : RJ-45 からの RS-232(固定) ファームウェアおよび診断 : USB 最大 VLAN 数 4,000 - 一部予約(15 個程度) 最大 MAC アドレス数 112,000(L2 MAC); ファブリック全体 256,000(CML) 最大ポート・プロファイル数(AMPP) 512 標準 LAG 最大メンバー数 16 優先度別ポーズ・レベル数 / ポート 8 VCS ファブリック最大スイッチ数 48 VCS ファブリック最大 ECMP パス数 16 VCS ファブリック・ポート最大トランク・ 16 メンバー数 VCS ファブリック最大 LAG グループ数 vLAG がスパン可能な最大スイッチ数 8 vLAG 最大メンバー数 64 最大ジャンボ・フレーム・サイズ 9,216 バイト キュー数 / ポート 8 1 8 1,000 現行のスケーラビリティ値は最新バージョンのリリース・ノートをご覧ください。 BROCADE VDX 6940-36Q、6940-144S 仕様(続き) DCB Priority Flow Control(PFC) 8 クラス数 最大 ACL 数 10,000 最大 ARP エントリ数 84,000 最大 IPv4 ユニキャスト経路数 12,000 最大 IPv6 ユニキャスト経路数 3,000 HA/ISSU ISSU フル対応 全般 オペレーティング・システム Brocade Network OS(モジュール型オペレーティング・システム) レイヤ 2 スイッチング機能 •• Address Resolution Protocol(ARP)RFC 826 •• 高可用性 /ISSU - ハードウェア対応 •• IGMP v1/v2 スヌーピング •• MAC 学習およびエージング •• Link Aggregation Control Protocol(LACP) IEEE 802.3ad/802.1AX •• VLAN •• VLAN カプセル化 802.1Q •• プライベート VLAN •• Edge Loop Detection(ELD) •• Per-VLAN Spanning Tree(PVST+/PVRST+) •• Rapid Spanning Tree Protocol(RSTP)802.1w •• Multiple Spanning Tree Protocol(MSTP) 802.1s •• STP PortFast、BPDU ガード、BPDU フィルター •• STP ルート・ガード •• レイヤ 2 Access Control List(ACL) •• ポーズ・フレーム 802.3x •• Uni-Directional Link Detection(UDLD) レイヤ 3 スイッチング機能 •• Border Gateway Protocol(BGP4+) •• DHCP ヘルパー •• レイヤ 3 ACL •• マルチキャスト : PIM-SM、IGMPv2 •• OSPF •• スタティック経路 •• VRF Lite •• VRF 対応の OSPF、BGP、VRRP、スタティック経路 •• VRRP v2、v3 •• IPv4/IPv6 デュアル・スタック •• IPv6 ACL パケット・フィルタリング •• IPv6 ルーティング •• IPv4/v6 ACL •• Policy-Based Routing(PBR) •• Bi-Directional Fault Detection(BFD) •• 32 経路 ECMP Brocade VCS ファブリック・テクノロジ •• 自動ファブリック形成 機能 •• DHCP オプション 66/67(自動ファブリック・プロ ビジョニング) •• 分散構成管理 •• 分散ファブリック・サービス •• スイッチ・ビーコニング •• Transparent Interconnection of Lots of Links (TRILL) •• 透過的 LAN サービス •• 複数台にまたがる Virtual Link Aggregation Group (vLAG) •• VRRP-E •• 16 経路 ECMP •• ゼロ・タッチ・プロビジョニング •• Fabric Virtual Gateway マルチテナンシおよび仮想化機能 •• TRILL FGL ベースの VCS バーチャル・ファブリッ •• Automatic Migration of Port Profiles(AMPP) ク機能 •• VM-Aware Network Automation •• Brocade VCS Gateway for NSX と VMware •• Virtual Fabric Extension での BFD NSX オーケストレーション •• Virtual Fabric Extension DCB 機能 •• P r i o r i t y - b a s e d F l o w C o n t r o l ( P F C ) •• Data Center Bridging eXchange(DCBX) 802.1Qbb •• DCBX アプリケーション Type-Length-Value(TLV): •• Enhanced Transmission Selection(ETS) FCoE、iSCSI 802.1Qaz •• FCoE、iSCSI 以外のプロトコルでの、マニュアル 設定によるロスレス・キュー 9 BROCADE VDX 6940-36Q、6940-144S 仕様(続き) ファイバーチャネル /FCoE 機能• (FCoE ライセンスが必要) •• Fibre Channel over Ethernet(FCoE)マルチ ホップ ; Brocade VCS ファブリック・テクノロジを 使用 •• FC-BB5 準拠 Fibre Channel Forwarder(FCF) •• ネイティブの FCoE 転送 •• FCoE - ファイバーチャネル・ブリッジング •• Brocade VDX 6940 の FCoE 対応 •• QSFP+ ポートの FCoE 対応 •• フレックス・ポート(ターゲット機器の直接接続お よび SAN 接続) •• マルチホップの Access Gateway サポート •• エンド・トゥ・エンドの FCoE(イニシエータからターゲッ トまで) •• FCoE Initialization Protocol(FIP)v1 による FCoE デバイス・ログインおよび初期化サポート •• ネーム・サーバによるゾーニング •• FIP Snooping Bridge(FSB)機器への接続サポート •• 標準 LAG を流れる FCoE トラフィック •• インタフェース・バインディング •• 論理 SAN IP ストレージ •• Auto QoS(IP ストレージ・トラフィックの自動優先順位付け) 高可用性 •• ISSU L2、L3 •• BFD •• OSPF v2/v3 •• OSPF3-NSR •• BGP4 •• BGP4-GR QoS(Quality of Service) •• ACL による QoS •• 8 レベルの QoS 優先度 •• Class of Service(CoS)IEEE 802.1p •• DSCP Trust •• DSCP/ トラフィック・クラス変換 •• DSCP/CoS 変換 •• DSCP/DSCP 変換 •• Random Early Discard •• ポート別 QoS 設定 •• ACL によるレート制限 •• Dual-Rate Three Color(2R3C)のトークン・バケット •• ACL による CoS/DSCP/ 優先度の再マーキング •• ACL ベースの sFlow •• ス ケ ジュ ー リン グ : Strict Priority(SP) 、Deficit Weighted Round Robin(DWRR)、Hybrid Scheduling(Hybrid) •• キュー・ベースのシェーピング •• フロー別 QoS スイッチ・ヘルス・モニター Brocade Fabric Watch による監視と通知 管理 管理と監視 •• IPv4/IPv6 管理 •• SNMP v1、v2C、v3 •• 業界標準のコマンドライン・インタフェース(CLI) •• sFlow RFC 3176 •• Netconf API •• アウト・バンド管理 •• REST API と YANG データ・モデル •• Remote SPAN(RSPAN) •• OpenStack の Brocade VCS プラグイン •• RMON-1、RMON-2 •• Link Layer Discovery Protocol(LLDP) •• NTP IEEE 802.1AB •• ロジカル・シャーシ管理 •• MIB II RFC 1213 MIB •• スイッチ・ビーコニング •• 管理 VRF •• Switched Port Analyzer(SPAN) •• Telnet セキュリティ •• 管理 ACL(Access Control List) •• Role-Based Access Control(RBAC) •• Range CLI サポート •• UDLD •• OpenStack Neutron ML2 プラグイン •• Python •• Puppet •• ポート・ベースのネットワーク・アクセス制御 802.1X •• RADIUS(AAA) •• TACACS+ •• Secure Shell(SSHv2) •• BPDU ドロップ •• Lightweight Directory Access Protocol(LDAP) •• Secure Copy プロトコル 10 BROCADE VDX 6940-36Q、6940-144S 仕様(続き) SDN(Software-Defined Networking)とプログラマビリティ •• OpenFlow 1.3 •• Puppet •• VXLAN Gateway •• Python •• REST API と YANG データ・モデル 機械仕様 筐体 前面から背面 / 背面から前面の通気 ; 1U(6940-36Q)、2U(6940-144S) 、• 19 インチ EIA 準拠 ; 非ポート側から給電 使用環境 温度 動作時 : 0℃~ 40℃(32° F ~ 104° F) 非動作時・保管時 : -25℃~ 70℃(-13° F ~ 158° F) 湿度 動作時 : 10% ~ 85%、40℃(104° F) 非動作時・保管時 : 5% ~ 80%、70℃(158° F) 高度 動作時 : 0 ~ 3,000 m(9,842 フィート) 非動作時・保管時 : 0 ~ 12,000 m(39,370 フィート) 衝撃 動作時 : 20 G、6 ms、半正弦 非動作時・保管時 : 33 G、11 ms、半正弦波、3/eg axis 振動 動作時 : 0.5 G 正弦、0.4 gms ランダム、5 ~ 500 Hz 非動作時・保管時 : 2.0 G 正弦、1.1 gms ランダム、5 ~ 500 Hz 通気量 最大 : 83.8 cmh(49.3 cfm) 標準 : 44.7 cmh(26.3 cfm) 発熱量 1,672.41 BTU/hr 電源仕様 電源装置 2 基、負荷分散、冗長、フィールド交換対応、内蔵電源装置 電源プラグ C13 電源電圧 100 ~ 240 VAC または 48 V DC 電源周波数 50 ~ 60 Hz 突入電流 30 A ピーク(コールド・スタート)、50 A ピーク(ウォーム・スタート、<10 ms)、10 A ピーク(サイクル、 10 ms ~ 150 ms)、7 A 未満ピーク(>150 ms) 最大電流 6 A、100 VAC / 7 A、85 VAC 標準消費電力 100 VAC で 1 PSU 時 : 2.309 A、229 W、781.59 BTU/hr 200 VAC で 1 PSU 時 : 1.18 A、224 W、764.52 BTU/hr 最大消費電力 100 VAC で 2 PSU 時 : 2.706 A、268 W、914.7 BTU/hr 200 VAC で 2 PSU 時 : 1.375 A、263 W、897.64 BTU/hr 安全認証 •• CAN/CSA C22.2 No. 60950-1-07、および A1 / UL 60950-1-07、第 2 版、および A1 •• CAN/CSA-C22.2 No. 60950-1、第 2 版 •• EN 60950-1、第 2 版、および A1/A12 •• IEC 60950-1、第 2 版、および A1 •• GB 4943.1-2011、GB 9254-2008 •• CNS 14336-1(99) EMC •• FCC Class A •• ICES-003 Class A •• VCCI-Class A •• CE •• C-Tick •• BSMI •• KCC Class A 11 BROCADE VDX 6940-36Q、6940-144S 仕様(続き) イミュニティ •• EN55024 環境保護規則 •• RoHS-6(鉛除外)、指令 2002/95/EC •• NEBS 準拠 準拠標準 Brocade VDX 6940 製品は、下記のイーサネット標準に準拠しています。 •• IEEE •• IEEE •• IEEE •• IEEE •• IEEE •• IEEE •• IEEE •• IEEE •• IEEE •• IEEE •• IEEE •• IEEE •• IEEE 802.1D Spanning Tree Protocol 802.1s Multiple Spanning Tree 802.1w Rapid Reconfiguration of Spanning Tree Protocol 802.3 Ethernet 802.3ad Link Aggregation with LACP 802.3ae 10G Ethernet 802.1Q VLAN Tagging 802.1p Class of Service Prioritization and Tagging 802.1v VLAN Classification by Protocol and Port 802.1AB Link Layer Discovery Protocol(LLDP) 802.3x Flow Control(Pause フレーム) 802.3ab 1000BASE-T 802.3z 1000BASE-X Brocade VDX 6940 は、下記の DCB(Data Center Bridging)と FCoE(Fibre Channel over Ethernet)の、標準草案にも対応しています。 •• IEEE 802.1Qbb Priority-based Flow Control •• IEEE 802.1Qaz Enhanced Transmission Selection •• IEEE 802.1 DCB Capability Exchange Protocol(IEEE 802.1 ワーキング・グループの DCB タスク・グループで提案) •• FC-BB-5 FCoE(Rev 2.0) Brocade VDX 6940 製品は、下記のファイバーチャネル標準に準拠しています。 •• FC-GS-5 ANSI INCITS 427:2007(以下を含む) •• FC-GS-4 ANSI INCITS 387: 2004 •• FC-SP-2 INCITS 496-2012(AUTH-A、AUTH-B1 のみ) •• FC-DA INCITS TR-36: 2004(以下を含む) •• FC-FLA INCITS TR-20: 1998 •• FC-PLDA INCITS TR-19: 1998 •• FC-MI-2 ANSI/INCITS TR-39-2005 •• FC-PI INCITS 352: 2002 •• FC-PI-2 INCITS 404: 2005 •• FC-PI-4 INCITS 1647-D, revision 7.1(策定作業中) •• FC-FS-2 ANSI/INCITS 424:2006(以下を含む) •• FC-FS INCITS 373: 2003 •• FC-LS INCITS 433: 2007 •• MIB-FA INCITS TR-32: 2003 準拠RFC 12 RFC 768 User Datagram Protocol (UDP) RFC 783 TFTP Protocol (revision 2) RFC 791 Internet Protocol (IP) RFC 792 Internet Control Message Protocol (ICMP) RFC 793 Transmission Control Protocol (TCP) RFC 826 ARP RFC 854 Telnet Protocol Specification RFC 894 A Standard for the Transmission of IP Datagram over Ethernet Networks RFC 1027 Using ARP to Implement Transparent Subnet Gateways (Proxy ARP) RFC 959 FTP BROCADE VDX 6940-36Q、6940-144S 仕様(続き) RFC 1112 IGMP v1 RFC 1157 Simple Network Management Protocol(SNMP)v1、v2 RFC 1305 Network Time Protocol (NTP) Version 3 RFC 1492 TACACS+ RFC 1519 Classless Interdomain Routing (CIDR) RFC 1584 Multicast Extensions to OSPF RFC 1765 OSPF Database Overflow RFC 1812 Requirements for IP Version 4 Routers RFC 1997 BGP Communities Attribute RFC 2068 HTTP Server RFC 2131 Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) RFC 2154 OSPF with Digital Signatures (Password, MD-5) RFC 2236 IGMP v2 RFC 2267 Network Ingress Filtering RFC 2328 OSPF v2 (edge mode) RFC 2460 Internet Protocol, Version 6(v6)Specification(管理インタフェース) RFC 2370 OSPF Opaque Link-State Advertisement(LSA)Option(サポートは一部のみ) RFC 2385 Protection of BGP Sessions with the TCP MD5 Signature Option RFC 2439 BGP Route Flap Damping RFC 2464 Transmission of IPv6 Packets over Ethernet Networks(管理インタフェース) RFC 2474 Definition of the Differentiated Services Field in the IPv4 and IPv6 Headers RFC 2571 An Architecture for Describing SNMP Management Frameworks RFC 2865 Remote Authentication Dial-In User Service (RADIUS) RFC 3101 The OSPF Not-So-Stubby Area (NSSA) Option RFC 3176 sFlow RFC 3137 OSPF Stub Router Advertisement RFC 3392 Capabilities Advertisement with BGPv4 RFC 3768 VRRP RFC 4510 Lightweight Directory Access Protocol(LDAP): Technical Specification Road Map RFC 4271 BGPv4 RFC 4292 IP Forwarding MIB RFC 4293 Management Information Base for the Internet Protocol (IP) RFC 3411 An Architecture for Describing SNMP Frameworks RFC 3412 Message Processing and Dispatching for the SNMP RFC 3413 Simple Network Management Protocol (SNMP) Applications RFC 4456 BGP Route Reflection RFC 4601 Protocol Independent Multicast-Sparse Mode(PIM-SM): Protocol Specification(Revised) RFC 4893 BGP Support for Four-Octet AS Number Space RFC 4861/5942 IPv6 Neighbor Discovery RFC 2462 IPv6 Stateless Address Auto-Configuration RFC 4443 ICMPv6(2463 に代替) RFC 4291 IPv6 Addressing Architecture RFC 3587 IPv6 Global Unicast Address Format RFC 2375 IPv6 Multicast Address Assignments RFC 2711 IPv6 Router Alert Option 13 BROCADE VDX 6940-36Q、6940-144S 仕様(続き) IPv6ルーティング RFC 2740 OSPFv3 for IPv6 RFC 2545 Use of BGP-MP Extensions for IPv6 IPv6マルチキャスト RFC 2710 Multicast Listener Discovery (MLD) for IPv6 VRRP/VRRPe RFC 5798 VRRP Version 3 for IPv4 and IPv6 BROCADE VDX 6940-36Q、6940-144S ソフトウェア・ライセンス製品番号 Software SKU 説明 BR-VDX6940-FCOE Brocade VDX 6940 用 FCoE ソフトウェア・ライセンス BR-VDX6940-144S-16-10GPOD 16 × 10 GbE ポート・オン・デマンド(PoD)ライセンス、Brocade VDX 6940-144S 用 BR-VDX6940-144S-6X40G-POD 6 × 40 GbE または 2 × 100 GbE ポート・オン・デマンド(PoD)ライセンス、Brocade VDX 6940-144S 用 BR-VDX6940-36Q-12X40G-POD 12 × 40 GbE ポート・オン・デマンド(PoD)ライセンス、Brocade VDX 6940-36Q 用 BROCADE VDX 6940-36Q、6940-144Sハードウェア製品番号 14 ハードウェア製品 説明 BR-VDX6940-36Q-AC-F Brocade VDX 6940-36Q 基本システム、36 ポート 40 GbE QSFP+、AC 電源、非ポート側排気 BR-VDX6940-36Q-AC-R Brocade VDX 6940-36Q 基本システム、36 ポート 40 GbE QSFP+、AC 電源、ポート側排気 BR-VDX6940-24Q-DC-F Brocade VDX 6940-36Q 基本システム、24 ポート 40 GbE QSFP+、DC 電源、非ポート側排気 BR-VDX6940-24Q-DC-R Brocade VDX 6940-36Q 基本システム、24 ポート 40 GbE QSFP+、DC 電源、ポート側排気 BR-VDX6940-24Q-AC-F Brocade VDX 6940-36Q 基本システム、24 ポート 40 GbE QSFP+、AC 電源、非ポート側排気 BR-VDX6940-24Q-AC-R Brocade VDX 6940-36Q 基本システム、24 ポート 40 GbE QSFP+、AC 電源、ポート側排気 BR-VDX6940-64S-AC-R Brocade VDX 6940-144S 基本システム、64 ポート 10 GbE SFP+、AC 電源、ポート側排気 BR-VDX6940-64S-AC-F Brocade VDX 6940-144S 基本システム、64 ポート 10 GbE SFP+、AC 電源、非ポート側排気 BR-VDX6940-96S-AC-R Brocade VDX 6940-144S 基本システム、96 ポート 10 GbE SFP+、AC 電源、ポート側排気 BR-VDX6940-96S-AC-F Brocade VDX 6940-144S 基本システム、96 ポート 10 GbE SFP+、AC 電源、非ポート側排気 BR-VDX6940-144S-AC-R Brocade VDX 6940-144S 基本システム、96 ポート 10 GbE SFP+、および最大 12 ポートの 40 GbE QSFP+、また は最大 4 ポートの 100 GbE QSFP28、AC 電源、ポート側排気 BR-VDX6940-144S-AC-F Brocade VDX 6940-144S 基本システム、96 ポート 10 GbE SFP+、および最大 12 ポートの 40 GbE QSFP+、また は最大 4 ポートの 100 GbE QSFP28、AC 電源、非ポート側排気 BR-VDX6940-64S-DC-F Brocade VDX 6940-144S 基本システム、64 ポート 10 GbE SFP+、DC 電源、非ポート側排気 BR-VDX6940-64S-DC-R Brocade VDX 6940-144S 基本システム、64 ポート 10 GbE SFP+、DC 電源、ポート側排気 15 DATA SHEET www.brocadejapan.com ブロケード コミュニケーションズ システムズ株式会社 〒100-0013 東京都千代田区霞ヶ関1-4-2 大同生命霞ヶ関ビル TEL.03-6203-9100 FAX.03-6203-9101 Email:japan-info@brocade.com BROCADEに関するより詳しい情報は、以下のWebサイトをご覧ください。 http://www.brocadejapan.com ©2015 Brocade Communications Systems, Inc. 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