こちら - Department of Energy Sciences;pdf

Plasma
Science
Hotta
Pulsed
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Laboratory
堀田・沖野・藤井研究室では,産業用プラズマの生成・計測・応用,パルスパワー技術の開発と応
用,超短・超高強度レーザーの応用などに関連する研究を行っています。我々の研究室の関連する主
な学術分野・キーワードは,プラズマ理工学,パルスパワー工学,核融合工学,エレクトロニクス,
高周波回路,電気電子計測,分光学,レーザー工学,数値シミュレーション,微量元素分析,プラズ
マの医療応用,地球温暖化ガス分解,物質表面の親水化・クリーニング・コーティングなどとなって
おり,装置や回路等の設計・製作から,電気・光・プラズマ等の測定,アナログ/ディジタルデータ解
析,プラズマや回路等のシミュレーション,環境・医療・半導体等の分野へのプラズマ応用まで,広
範囲の研究と教育を行っています。
堀田研究室は 1986 年,大岡山キャンパスの工学部電気・電子工学科に誕生し,1995 年,大学院総
合理工学研究科創造エネルギー専攻(旧エネルギー科学専攻)の改組を機に,すずかけ台キャンパス
(2001 年,長津田キャンパスより改称)に移転し,今日に至っています。2001 年度より沖野研究室
が分離・独立し,さらに電力中央研究所からの連携講座である藤井研究室(2009 年度までは根本研究
室)を加え,プラズマ研究グループとして活発に活動してきました。この間,100 名以上の卒業・修
了生を輩出するとともに,中国,韓国,台湾,タイ,インド,ネパール,マレーシア,イラン,チェ
コより 20 名以上の留学生や研究生を受け入れてきました。卒業・修了生は国内の企業,大学,研究所
等はもちろん,海外でも活躍しています。例えば,博士課程修了生はスウェーデン Lund University,
MAX IV Lab.や米国 UCLA の Prof. J. Rosenzweig 研究室,あるいは米国 Varian Medical Systems,
フランス ITER などで研究しています。当研究室からは沖野准教授を 98 年∼99 年米国ワシントン D.C.
の The George Washington Univ.に客員研究員として,06 年∼07 年米国ロサンゼルスの UCLA に客
員教授として派遣しました。学生も米国の Drexel Univ.,Indiana Univ.,ドイツ Münster Univ., BAM
Berlin などに多数留学しています。国際共同研究も精力的に行っています。米国 UCLA の Prof. R.
Hicks 研究室,米国 The George Washington Univ.の Prof. A. Montaser 研究室などと連携して研究
しています。国内でも外部との連携を強めており,多数の企業のほか,神戸大学,関西学院大学,横
浜国立大学,北陸先端科学技術大学院大学,中央大学,電力中央研究所,科学警察研究所,産業技術
総合研究所,学内では原子炉工学研究所等と協力して研究を行っています。
以上のように,堀田・沖野・藤井研究室では精力的な研究活動を行って参りましたが,2016 年 3 月
に堀田教授が定年退職を迎えるため,堀田研究室は本年度が大学における最後の活動となります。さ
らに,東京工業大学の教育改革に伴う組織変更のため,2016 年 4 月からはグループ内の研究室も別々
の教育組織に所属する予定です。教育組織は変わっても,沖野研究室,藤井研究室では,これまでの
研究を引き継ぎ,さらなる発展をめざしていきます。
沖野研究室と藤井研究室では,引き続き全国の大学・高専の全ての学科・専攻からの修士・博士後
期課程への大学院進学を歓迎しています。より詳しい研究内容,修士課程入学試験過去問題,各種最
新情報等は各研究室のホームページをご覧下さい。研究室の見学や訪問等は一年を通して歓迎してお
りますので,ご興味をお持ちの方は電子メール等でお問い合わせ下さい。
また,国内外の企業との共同研究・技術指導,社会人博士の入学,修士・
博士後期課程への再入学等も常時募集しておりますので,お気軽にご相談下
さい。
2015 年 4 月
東京工業大学 大学院総合理工学研究科 創造エネルギー専攻
教授
-1-
堀
田
栄
喜
教授
堀田 栄喜
Professor, Dr. Eiki Hotta
1951 年長野市生まれ。長野高校出身。78 年東京工業大学大学院理工学研究科電気工学専
攻満期退学。同年東京工業大学工学部電気・電子工学科助手。86 年同学部電子物理工学
科助教授,後に電気・電子工学科に配置換,95 年同大学院総合理工学研究科創造エネル
ギー専攻教授。12∼14 年総合理工学研究科評議員。16 年 3 月,定年を迎えます。工学博
士(東京工業大学)。電気学会,プラズマ・核融合学会,応用物理学会,IEEE などの会員。
学部入学から一貫して東京工業大学に在籍し,今時,余り歓迎されざる存在かもしれませ
ん。趣味はスキーとカメラということになっていますが,体力と時間の限界で,最近はど
ちらも余り手にしていません。
准教授
沖野 晃俊
Associate Professor, Dr. Akitoshi Okino
1965 年京都市生まれ。京都市立堀川高等学校出身。大阪大学工学部応用物理学科卒
業,東京工業大学大学院原子核工学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。東工大電
気・電子工学科助手を経て 01 年より現職。98 年∼99 年 The George Washington
大学客員研究員,06 年∼07 年 UCLA 客員教授,11 年∼神戸大学大学院医学研究科
客員准教授兼務。2008 年プラズマコンセプト東京,2011 年プラズマファクトリー
を起業。過去の趣味:クラシック鑑賞 全盛期には年間 100 回近いコンサートを聞く。京都市響,大阪フ
ィル,新日本フィル,日本フィル,N 響,ワシントンナショナル響の定期会員を歴任。音楽評論家になれ
るかと思った。現在の趣味:娘とおでかけ,深夜のテニス,F30-AH3 の微妙なモディファイ。
連携教授
藤井 隆
Visiting Professor, Dr. Takashi Fujii
(財)電力中央研究所上席研究員。1961 年大分市生まれ。大分県立大分上野丘高校出身,
早稲田大学理工学電気工学研究科博士前期課程修了。博士(工学)。91∼92 年レーザー濃
縮技術研究組合,00∼01 年ベルリン自由大学客員研究員。主な研究分野はレーザー分光,
高強度レーザー生成フィラメントプラズマの応用研究など。電気学会,応用物理学会会員。
趣味:B 級ワイングルメ,スポーツ観賞,週末の食材の買出し等。
助教
渡辺 正人
Assistant Professor, Dr. Masato Watanabe
1993 年東北大学大学院博士課程修了。博士(工学)。00 年より堀田研助手。高倉健曰く
「そんなに仕事って,いつもいつも楽しいことなんてありゃあしないよぉ。志高くやって,
みんなうまくいくなんて,それもないと思う,僕は。絶対ないな。ほんのたまに,ちょっ
とあるだけですよ,ああ生きてるの悪くねえなってのがね。それも一生懸命やってないと,
きっとないと思いますよ。」私も一生懸命研究しています。
特任助教
宮原 秀一
Assistant Professor, Dr. Hidekadu Miyahara
2005年東京工業大学大学院博士後期課程修了。博士(工学)。日本学術振興会特別研究員
等を経て,09年より現職。株式会社プラズマコンセプト東京(東工大発ベンチャー第50
号認定)代表取締役。日本化学会化学だいすきクラブ小委員委員。趣味:子供たちと科学
実験をすること,C級飲み屋散策。
研究員
高松 利寛
Researcher, Dr. Toshihiro Takamatsu
2014 年東京工業大学大学院博士後期課程修了。博士(工学)。神戸大学大学院医学研究
科学術推進研究員。主に医療応用に向けた低温プラズマ源の開発を担当。防菌防黴学会
会員。趣味:お酒&ラーメン巡り,ハンドボールやボルダリング等のマイナースポーツ。
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人の汗や皮脂が人体に関する多くの情報を持つことから,医療や美
容の分野では,皮膚表面付着物の高感度分析が求められています。表
∼1 mm
面付着物分析法には,高強度なレーザーや高温のガスを照射して付着
物を脱離させ,誘導結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma; ICP)
などの分析装置に導入する方法があります。しかし,これらの分析法
では,人の皮膚のような熱に弱い物質に使用するのは困難でした。ま
た,分析用プラズマにも小型化や省エネルギーが求められています。
そこで当研究室では,様々な表面付着物の高感度分析法として,大
気圧プラズマソフトアブレーション法(Atmospheric Plasma Soft Ablation method; APSA)を考案し,
装置の開発を行っています。APSA では触れる程度の低温でかつ,ICP の 1/10,000 以下の体積のマイ
クロプラズマ(右上写真)を使用しているため,皮膚表面付着物を高感度かつ手軽に分析できます(左
下写真)。高出力パルス電源を用いてマイクロプラズマを生成
する事で,単位体積あたりでは ICP の 1,000,000 倍以上の高
出力化を実現し,感度の向上をめざしています。これまでに,
医薬品や化粧品に含まれる成分を fmol 程度の検出下限値で分
析し,さらに指表面に付着した微量な薬品の分析にも成功して
います。
現在は,この装置を用いて警察庁科学警察研究所と共同で化
学兵器の超高感度分析の研究を行っています。例えば,オウム
心理教が使用した VX ガスなどを数 ng の検出下限で分析する
事に成功しています。対象となる試料や装置が使用される状況
なども考慮し,超高感度と実用性を兼ね備えた装置の開発を行
っています。
軟 X 線とは波長 2∼70 nm の領域の光のことを指します。この光の波長の短さとレーザー光の単色
性,直進性,コヒーレント性などの特徴を併せ持った軟 X 線レーザーは,高密度プラズマ診断や高分
解能分光,生体のイメージングなど,幅広い分野で応用が期待されています。堀田研究室では高速キ
ャピラリ放電と呼ばれる方式を用いて,この軟 X 線レーザー装置の開発を行っており,2002 年に世界
で 2 例目となる,波長 46.9 nm の Ne 様 Ar を用いた軟 X 線レーザーの発振を確認しました。現在は
さらなる短波長化のために窒素ガスを用いて実験を行っています。窒素でのレーザー発振の波長は
13.4 nm ですが,この周辺に反射率の高いミラーが存在することから集光が可能であるため,実用化
を考えると大変魅力的です。この装置では,キャピラリと呼ばれる円柱の細い管に充填した窒素ガス
に対して 50 kA 程度のパルス電流を流します。その際,
電流とそれによるローレンツ力によりプラズマが圧縮・
加熱され,N !! や N !! といった高電離プラズマが生成され
ます。その後,プラズマが膨張することでプラズマを冷
却し,レーザーに必要な反転分布を形成しようと考えて
います。これまでに,キャピラリの外部から磁場を印加
することでプラズマの電子分布を操作し,レーザー光が
伝播しやすい状態にすることで発光強度が増加している
ことを確認しました。今後は,キセノンなどの重いガス
を混合し,レーザー発振に必要なパラメータの実現をめ
ざします。
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大気圧非平衡プラズマは低温で,かつ照射
対象に放電損傷を与えずに,細菌の不活化や
表面の親水化などを行えるため,各種産業や
医療の分野から注目を集めています。しかし,
一般的な大気圧非平衡プラズマは,低温とは
いっても 40∼100 ºC 程度となるため,生体
や低融点材料などの熱に弱い対象に,長時間安全に照射することが困難でした。また,プラズマのガ
ス種がヘリウムやアルゴンなどプラズマ化しやすいガスに限られていました。
そこで沖野研究室では,プラズマのガス温度を-90 ºC∼160 ºC 程度の範囲で 1℃の精度で制御でき
る温度制御プラズマ装置を考案し,開発しました。さらに,様々なガス種を安定にプラズマ化でき, 照
射対象に放電損傷を与えないダメージフリーマルチガスプラズマの開発にも成功しました。これらの
プラズマ装置は世界でも例がなく,沖野研究室独自の技術によって実現化されています。また,これ
らのプラズマ装置を組み合わせることで,使用用途に合わせてプラズマの温度やガス種を自由に変え
られるようになり,それぞれの処理に合わせたプラズマの最適化が可能になりました。この装置を用
いることで,手で触れるほど低温なプラズマでも,大腸菌なら 10 秒以下で,芽胞形成菌でも 5 分程度
1/1,000,000 に殺菌できることなどを実証しています。さらに,左の写真のように様々な材質の表面
を 0.1 秒以内に親水化処理することも可能にな
りました。この装置は,研究室で立ち上げたベ
ンチャー企業で販売しています。現在は,プラ
ズマによる殺菌のメカニズムの調査や,医療分
野での実用化に向けたプラズマ装置の開発を神
戸大学医学部と協力しながら行っています。
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高出力のフェムト(10 )秒パルスレーザー光はピークパワー
が大きいため,大気中を伝播させると,空気の屈折率がカー効果
フィラメント
により変化し,自己収束が生じます。これによって大気がプラズ
マ化し,発生したプラズマの電子密度は空気の屈折率に負の変化
を生じさせるため,レーザー光は発散します。このカー効果によ
る自己収束とプラズマによる発散が繰り返されることにより,細
い径のまま長距離伝播するフィラメントと呼ばれる特殊なレーザ
ー光が発生します。このとき生じる細長いプラズマをフィラメン
レーザー光伝播方向
トプラズマと呼んでいます。藤井研究室では,このフィラメント
現象の物理的特性を解明するとともに,リモートセンシング等へ
の応用に関する研究を行っています。
また,このフィラメントプラズマからは,高強度,広帯域なテラヘ
レーザービーム断面に見られる
ルツ波が放射されることが確認されています。このテラヘルツ波は,
フィラメント
周波数領域が光と電波の中間(0.1∼10THz)の電磁波であり,光の特
性である高い指向性やコヒーレンス性と,電波の特性である優れた透
過特性を有しています。さらにテラヘルツ波の周波数領域には,多く
の物質の固有の吸収スペクトルが存在しています。これらの特長より
テラヘルツ波は,非破壊検査等様々な分野への応用が期待されていま
す。藤井研究室では,フィラメントプラズマからのテラヘルツ波の発
生特性を解明するとともに,高強度テラヘルツ波光源の開発を行って
10mm
います。
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近年,iPS 細胞など再生医療の研究の進展に伴い,細胞 1 つを分析す
る手法の開発が望まれています。ゲノム解析などの研究は進んでいます
が,沖野研究室では研究が遅れている,単一細胞中の超微量元素を分
析する装置の開発を行っています。誘導結合プラズマ(Inductively
Coupled Plasma, ICP)など,従来の分析装置では大量の試料が必要
なため,単一細胞の分析には適していませんでした。そこで沖野研究
室では,最小 14 pL の微小液滴を 1 滴だけプラズマに導入できるド
ロプレットネブライザを開発し,ICP 質量分析法に適用しました(右写真)。
その結果,ドロップレットに内包した Na 元素を従来装置の約 1/100,000
-21
である 55 zg(55 10 g)の検出下限(世界最高感度)で分析する事に成
功しました。さらに,単細胞藻類 1 つをドロプレット中に内包し,ICP 飛
行時間分析法に適用すること
で,世界初となる単一細胞中の多元素同時質量分析に成功
しました。その結果,左図のように細胞1つに数 ag オー
ダーで含まれる Mn や Zn の検出が可能となりました。今
後は,それぞれの細胞が持つ微量元素の個性を調査し,再
生医療などの分野に貢献したいと考えています。
一方,ICP 質量分析法には 20 L/min という大量のアル
ゴンガスを消費する問題もあり,これを解決するための研
究も行っています。単純にガスの流量を減らすとプラズマ
の安定に寄与する旋回流が弱まるため安定したプラズマ
を生成できません。そこで沖野研究室では,ガスの流れを
考慮した新しいプラズマトーチの開発を行っています。
核融合は太陽に代表される究極のエネルギー源と言われてお
り,現在では様々な方式の核融合研究が行われています。堀田
研究室では,放電型ビーム核融合を中性子/陽子源として利用
するための研究を行っています。この装置は,同心もしくは同
軸の電極間の放電によって生じたイオンを電界によって中心
に収束・加速させることで核融合反応を得ます。小型でシンプ
ルな装置で核融合反応を実現できるため,可搬性,安全性,制
御性に優れた中性子/陽子源としての実用化が期待されていま
す。
我々はこれまでに,中性子/陽子源としての応用に関する研究と中性子/陽子源としての高出力化に関
する研究を進めてきました。前者については,京都大学と協力して従来の地雷探知機では検出困難な
プラスチック対人地雷の探知システムの開発を行いました。後者の研究では,円筒型装置でパルス放
9
電によって 7 10 個/秒という当時世界第1位の中性子生成率を達成しました。現在は中性子生成率の
さらなる向上をめざして,外部磁場を用いた電子の閉じ込め性能の改善及
び低圧力下での効率的なイオン生成を目的とした磁場印加型の放電型ビー
ム核融合装置の開発を行っており,外部磁場印加による中性子生成率向上
のために,分光法と静電プローブ法を用いてプラズマ診断を行い,IEC 装
置内部の物理現象の解明に取り組んでいます。今後は物理現象の解明から
得られた知見を活かして装置の高出力化・実用化を実現させ,核融合のさ
らなる可能性を探っていきます。
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近年,幅広い産業分野において,大気圧プラズマを利用した表面処理や殺菌処理が期待されていま
す。高い安全性や低コストといった利点から大気圧プラズマジェットが注目されていますが,堀田研
究室ではパルスパワー技術を用いた電源によるプラズマ装置を開発し,大腸菌の殺菌の研究を行って
きました。最近は,プラズマジェットに比べて対象物との距離を離すことができるという利点を持つ
リモートプラズマに着目し,リモートプラズマを用いた滅菌応用について研究を行っています。プラ
ズマ滅菌では,放電で生成される活性種が滅菌に寄与すると言われていますが,具体的な殺菌のメカ
ニズムはよくわかっていません。そこで,プラズマ滅菌における滅菌要因の特定をめざし,ガス種を
N! + H! O (RH0.5%) と し た と き の リ モ ー ト プ ラ ズ マ の 芽 胞 形 成 菌 ( 菌 種 : Geobacillus
stearothermophilus)に対する滅菌特性を調査しました。その結果,この実験装置では,ペルオキシナ
イトライトONOO! が主な滅菌要因である可能性が示唆されました。今後は,リモートプラズマによる
滅菌効果向上のため,ONOO! の生成に最適な条件を探っていきます。
医療や農業の分野では,低温でありながら高い殺菌効果を有する大気圧非平衡プラズマが新しい殺
菌手法として注目されています。プラズマによる殺菌要因は,ラジカルやイオンなどの反応性の高い
化学活性種による細胞膜破壊や DNA の損傷などであると考えられていますが,詳細なメカニズムは明
らかになっていません。
そこで沖野研究室では,どの活性種が細
菌にどのように作用するかといった殺菌メ
カニズムの解明を行っています。これまで
に,様々なガスのプラズマを生成できるマ
ルチガスプラ
ズマ装置を用
いて,ガス種ご
との殺菌効果や生成される活性種の違いを調査してきました。また,活性
種 の 細 菌 へ の 作 用 過 程 は , 走 査 型 電 子 顕 微 鏡 (Scanning Electron
Microscope; SEM)などを用いて調査しており,右上の写真のような細菌
の形状の変化などを確認しています。
また,沖野研究室ではプラズマの殺菌技術の実用化に向けた研究として,
プラズマ化したガスを気泡として液中に直接導入するプラズマバブリング
方式(左写真)を提案しています。この手法を用いることで,プラズマと
液体との接触面積が大きくなり,液体の大量処理や活性種導入速度の向上
が可能です。従来の液面にプラズマを照射する手法に比べて,約 20 倍の
活性種導入速度を実現しています。また,水自体に殺菌効果を付与させるプラズマバブル水の開発も
行なっています。殺菌要因として考えられる活性種は寿命が短いため,プラズマバブル水は残留毒性
のない殺菌水として各種機器の殺菌だけでなく,医療や農業分野への応用を進めています。
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近年,環境分野における汚染浄化技術や,医療分野におけ
る滅菌技術の必要性が高まっており,小型で高効率な滅菌
装置が求められています。堀田研究室では,プラズマ技術
を用いてシート状の電子ビームを作り出す二次電子銃の
開発を行っています。まず,細線陽極と同軸円筒陰極から
構成されるワイヤ・イオン・プラズマ源でヘリウムイオン
を生成し,高電圧を印加した陰極板に衝突させます。そし
て,イオン衝突によって発生した二次電子を静電界によっ
て加速させることで,シート状の電子ビームを生成し,薄
膜を通して大気圧中に電子ビームを引き出します。
生成された電子ビームは,広範囲に均一に照射できるた
め,実用的で高速な滅菌処理が期待できます。ビーム幅
は装置の大きさによって容易に変更することができるた
め,各種の応用に有利な構造となっています。これまで
に,揮発性有機化合物 (VOC)の分解処理や大腸菌の不活
性化に成功しており,現在は放射線耐性を持つ芽胞形成
菌に照射することで装置の性能を評価しています。今後
は,より高効率で安定的な電子ビーム生成に向けて装置
改良を進めていきます。
大気圧プラズマは高密度であることや,真空容器や排気設備が不要であることなど,産業応用に大
変有利な特徴を持っています。沖野研究室では様々な分野への応用を考え,プラズマガスの種類に関
係なく,安定に大気圧プラズマを生成できる装置の開発を行なっています。ガスの流れや電力供給の
方法を工夫することで,プラズマ化しやすいアルゴ
ンやヘリウムだけでなく,空気,窒素,酸素,二酸
化炭素およびそれらの混合ガスでも安定したプラ
ズマを生成できる,大気圧マルチガスプラズマ源の
開発に成功しています。開発したマルチガスプラズ
マ源には,無電極で高純度な高温プラズマを生成で
き る 誘 導 結 合 プ ラ ズ マ (Inductively Coupled
Plasma; ICP),小型で低価格な直流アークジェッ
トプラズマ,医療・表面処理用のダメージフリープ
ラズマジェット,大面積に低温プラズマを生成できる誘電体バリア放電などがあります。
プラズマで気体を分解処理する場合,従来はアルゴン等のプラズマ化しやすいガスでプラズマを生
成し,その中に少量の分解したいガスを混合していました。沖野研究室で開発した装置では,処理し
たいガス自身でプラズマを生成できるため,低コストで実用的な分解処理が期待できます。手術用麻
酔ガスの主成分である亜酸化窒素は二酸化炭素の 298 倍の温暖化
係数を持つ地球温暖化ガスであり,かつ最大のオゾン層破壊物質
とされています。私たちは,世界で初めて麻酔ガスそのもので大
気圧プラズマを生成することに成功し,99.9%以上の分解率と,
従来装置の 5 倍以上の分解効率を実現しました。現在は,警察庁
科学警察研究所と共同で,化学兵器の分解処理装置の開発を行っ
ており,神経ガスの 1 種であるサリンを 98.4%以上分解すること
に成功しています。
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レーザー光を測定対象物に集光することによってプラズマ化し,このプラ
ズマからの発光を分光・解析することで対象物に含まれる元素を測定するこ
とができます。このような測定方法は,レーザー誘起ブレイクダウン分光法
(Laser-Induced Breakdown Spectroscopy),通称 LIBS と呼ばれていま
す。LIBS の主な特長は,その場で計測ができることと,対象物から離れた
位置からの測定(リモートセンシング)が可能であることです。藤井研究室
では,この LIBS を用いた様々な計測に関する研究を行っています。その一
つとして,コンクリートに含有される塩素の計測があります。コンクリート
構造物は内部の鉄筋が塩化物イオンにより腐食することで劣化します。その
ため,コンクリート中の塩素濃度を計測することは,コンクリート構造物の
寿命を知る上で重要です。特に我が国においては,臨海部に多くの工業地帯
が存在しているため,海塩による構造物の劣化の度合いを早期に把握するこ
とが必要とされます。
藤井研究室では,2 台の Nd:YAG レーザーを用い
た LIBS により,コンクリート含有塩素計測の研究
レーザーにより生成された を行ってきました。その結果,コンクリートに含有
プラズマ される塩素の濃度分布を,迅速,高感度,高空間分
解能で検出することに成功しています。今後は,
LIBS を用いた計測法の実用化をめざして研究を続
けていきます。
現在,半導体リソグラフィ用光源として,波長 193 nm の ArF エキ
Sn EUV light source
シマレーザが使用され,回路のノード幅は約 45 nm が達成されていま
す。半導体デバイスのさらなる高集積化や高速化のためには,より短
波長の光源開発が必要です。32 nm 技術ノード以降におけるリソグラ
フィ用光源として,放電プラズマを用いた波長 13.5 nm の極端紫外
(EUV)光源が有力視されており,その早期開発が望まれています。
しかし,現在までに開発されている EUV 光源の性能(出力,寿命,
繰り返し周波数等)は量産時に求められる光源の仕様に大きく届いて
いません。堀田研究室では,ガスジェット型放電生成キセノン EUV
K
A
光源とレーザーアシスタント放電生成すずの二つの放電 EUV 光源を
開発しています。すずやキセノンプラズマを媒質として Z ピンチ放電
を駆動し,EUV 放射を得ます。
これまでに高速度カメラ等を用
いた測定を行い,すずプラズマに
Electron density
pinch radiation
よる Z ピンチを検証し,EUV 発
光に適したプラズマを生成する
ことで,EUV 光を得ることに成功
しました。今後は,発光効率向上
をめざして最適なピンチプラズ
マのパラメータを探っていきま
す。
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大下 貴也
Takaya Oshita
沖野研究室 平成 27 年 3 月博士後期課程単位取得退学
温度制御プラズマ装置の開発と殺菌および表面処理への応用に関する研究
学部生の頃に所属していた研究室は,あまり真面目に研究しなくても卒業してそれなりの企業に就職ができるということもあり,精力的
に研究をしている人が少なく,日々物足りなさを感じていました。そんな私にとって,沖野研究室に来てからの日々は常に刺激的なもので
した。沖野研究室は非常に活動的で,日々の実験はもちろんですが,学会発表や共同研究先への訪問,研究会の運営など出張する機会も多
く,学生全員が研究室にそろうのが珍しいほどです。私も国内外の様々な都市への出張や他大学・企業との共同研究,ベンチャー企業の手
伝いなど様々な経験をさせていただきました。入学した当初は授業,実験,学会の発表準
備などにおわれ,研究室のペースについていくのがやっとでしたが,その忙しい日々の中
で専門分野に関する知識を学ぶだけでなく効率のよい実験の進め方やスケジュールの管理
能力なども身につき,充実した日々を送ることができたと感じています。ご指導いただい
た沖野先生には,ほぼ 365 日 24 時間体制で実験,執筆,発表について相談にのっていた
だき本当に感謝しています。研究室のメンバーも非常にアクティブで,富士登山,屋久島
旅行,ウルトラマラソンなど例を挙げるときりがありませんが,研究以外の時間も有意義
に過ごすことが出来ました。
この 4 年間で多くのことを学ぶことができたと感じる反面,一歩別の分野に足を踏み入
れるだけで無知な人間にもなりうるということも感じています。卒業後,社会に出て活躍
するためには,これから先も少しでも多くのことを学び,吸収していかなくてはならない
のだと思いますが,沖野研究室では学び続けていくための土台を固めることができたのだ
と思っています。このように,私は大学院での研究を通して密度の濃い4年間を過ごすことができました。これから進学する皆さんの大学
院生活も充実したものとなるようお祈りしています。
石原 由紀子 Yukiko Ishihara
沖野研究室 平成 27 年 3 月修士課程修了,ドロプレット試料導入 ICP 分析装置による単一細胞内微量元素分析
学部生の頃,加速器を用いた物質分析を研究していて,加速器以外にも様々な分析法のアプローチがある
ことを知り,その中でもプラズマを用いた単一細胞分析法に興味を持ち,沖野研に進学することに決めまし
た。沖野研では,世界最先端のプラズマ技術の研究だけではなく,国内外での研究発表や数多くの企業との
共同研究など,非常に刺激的な研究生活を送ることができました。多くの人々の生活に役立つ研究がしたい
と思ってこの研究テーマを選びましたが,この研究に出会えて本当に良かったと思っています。何度も壁に
ぶつかり,その度に心が折れそうになりましたが,研究が好きで,今は実用化には遠いけれどもいつかは誰
かの役に立つ日が来る!との強い信念をもって研究を進めることができました。この二年間で,学会などで
の研究者の方々との議論や研究活動を通して,物事を科学的に多角的に考える力を養えたと思います。辛い
ことも嬉しいことも同じくらいありましたが,自分自身の成長を感じています。
このように沖野研究室では非常に濃密な時間を過ごすことができました。沖野先生をはじめ,私を支えて
下さった研究室の皆様に深く感謝いたします。ありがとうございました。
宇都宮 嘉孝
Yoshitaka Utsunomiya
沖野研究室 平成 27 年3月修士課程修了,ドロプレットプラズマ元素分析装置のためのマイクロ波脱溶媒システムの開発
沖野研究室で過ごした 2 年間は,今までで一番充実した時間でした。沖野研に入学した当初
は,先輩方の知識量や研究意欲に圧倒されて不安すら覚えるときもありましたが,いつの間に
か私自身もその環境に順応していました。不安が消えたころから,研究がとても楽しいものに
感じていたことを覚えています。沖野研は思う存分研究ができ,さらに研究意欲の高い人たち
に囲まれて切磋琢磨もできる,贅沢な環境でした。さらに,研究成果を迅速に外部へ発表でき
たため,私の場合,国内学会 8 件,国際学会 1 件の計 9 件発表させていただきました。ときに
は思うような研究成果を上げられず,悔しい時期もありましたが,周りにも同様に悔しい思い
をしながら頑張っている人たちがいたために,めげずに最後まで頑張ることができました。こ
の経験は,今後の正念場のときに力を発揮してくれるものだと信じています。
一方,プライベートでは研究室の人が誕生日を迎える度にバーベキューをし,普段の沖野研
からは想像できないくらいどんちゃん騒ぎをしたり,みんなでクリスマスパーティをやったり,
みんなでフルマラソンに参加したり,とても楽しく過ごすことができました。贅沢な 2 年間を過ごさせていただき,沖野先生をはじめ,私
を支えてくださった皆様に深く感謝いたします。
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堀田研究室
薄葉 忠裕 Tadahiro Usuba
平成 27 年 3 月修士課程修了,高速キャピラリ放電を用いた水素様窒素軟 X 線レーザーに対する導波路効果
私が堀田研究室に興味を持ったきっかけは,オープンキャンパスでの研究室見学でした。学部 4 年でレー
ザーに関する研究を行っていたため,それに関連した研究を行いたいと考え,いくつかの研究室を見学しまし
た。その中でも堀田研究室ではレーザーの最先端研究を行っていることに加えて,電源や制御用のディレイパ
ルサーなど,多くの装置を自作していることを知り,この研究室でならレーザーの知識を深めるだけでなく,
様々な技術を学ぶことができると考え,堀田研究室に入りました。実際に研究を行うと,自分に足りない知識
や技術があり,それにより研究をすることに非常に苦労しました。しかし,堀田先生をはじめ先輩方や同期の
みんななど,多くの皆さんの助けを借りることでなんとか研究に一段落をつけることができました。堀田研
究室では飲み会やバーベキューなどもあり,研究・私生活共に非常に充実した 2 年を過ごすことができまし
た。その間に関わった多くの方々に深く感謝します。本当にありがとうございました。
鵜山 拓也
Takuya Uyama
堀田研究室 平成 27 年 3 月修士課程修了,パルス放電を用いた大気圧 N2 リモートプラズマの殺菌効果及び殺菌要因の研究
私は堀田研究室でプラズマ技術を用いた殺菌に関する研究を行いました。主に実験を行っていました
が,実験装置に不備が生じたり,やりたい実験がなかなかできなかったりと,多くの困難がありました。
また,機械系出身のため電気系の知識に乏しく苦労しました。しかし,堀田先生をはじめとする研究室
の方々の支えもあって最後まで研究を続け,修了することができました。
堀田研究室で過ごした 2 年間は,研究はもちろんですが,プライベートでも大変充実していました。
新たな環境に身を置いたこと,同期と多くの意見を交わしたことは自身の成長に大きく関与したと思い
ます。これから大学院進学を考えている方にも,ぜひ充実した研究生活を過ごしていただきたいと思っ
ています。最後になりますが,人として成長する機会を与えてくださった堀田先生と研究室の皆さまに
心から感謝いたします。
佐々木 洋太
Yota Sasaki
沖野研究室 平成 27 年 3 月修士課程修了
大気圧プラズマを用いた殺菌効果のガス種依存性調査と細菌の電子顕微鏡観察
沖野研究室での 2 年間はあっという間に過ぎてしまったと感じています。研究では,国内に
限らず海外の学会などにも参加させていただき,プライベートでは四国バイク一周やディズニ
ーランドへのランニングなど,アクティブなイベントがたくさんありました。
研究では,アメリカで行われた国際会議に一人で参加したことが最も印象的です。単身での
海外が初めてだったこともあり,案の上,多くのハプニングが起こりましたが,それが自分を
大きく成長させてくれました。発表の際には,多くの方が興味をもってくださり,説明に四苦
八苦しながらもなんとか分かってもらおうと英語で伝えました。プライベートでは,アクティ
ブな学生が多く集まっていたということもあり,たくさんのところに行き,そこで多くのこと
を話しました。研究が忙しいぶん,プライベートでは思う存分遊び,また研究を頑張るという
メリハリのある学生生活を送ることができました。
これらの経験ができたのは,沖野先生をはじめ,努力家で向上心あふれる沖野研のメンバー,優しく指導してくださった共同研究先の先
生方,飲み会や旅行など楽しんだ同期のみんな,日々支えてくれた家族のおかげだと思います。この 2 年間,お世話になった皆様にこの場
を借りて感謝申し上げます。
佐藤 駿
Shun Sato
堀田研究室 平成 27 年3月修士課程修了,イオン衝撃二次電子銃の滅菌応用
大学院から創造エネルギー専攻に入った私は,電気系の研究に興味があったため,堀田研究室で電子銃に関する研
究を行うことにしました。私は学部生時代に物性物理学を学んでおり,電気電子の知識は身についておりませんでし
た。しかし,大学院の研究における実験を通して,様々な知識を得ることができました。当初は実験装置について全
く理解していませんでしたが,堀田先生をはじめとする研究室の方々の支えによって何とか研究を形にすることがで
きました。研究の合間には研究室のみんなとトレーニングに励んだり,鍋パーティーをしたりと,非常に充実した大
学院生活でした。堀田研究室は自主性を重んじており,自ら考えて研究を進めた経験は今後の人生で必要になると感
じています。堀田先生と研究室の皆さまに心から感謝いたします。ありがとうございました。
南條 一樹 Nanjo Kazuki
堀田研究室 平成 27 年 3 月修士課程修了
円筒型慣性静電閉じ込め核融合装置のプラズマ分光診断
おそらく,みなさんは「この研究室に決めた理由/研究における"圧倒的成長"/研究以外の活動」を載せてい
ると思うので少し違うことを。創造エネルギー専攻は物理学,機械,電気といった様々な分野を学びます。講
義も電磁気と電気回路,熱と流れ,量子力学や相対論について学ぶので,一人で全てこなすのは少し負担が大
きいです。しかし,周りの学生もそれぞれの学科出身なので,協力して課題を終わらせることが重要となりま
す。私自身は電気系ですので電磁気や電気回路について知識や解法を提供する一方,電気系では学ばないよう
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な量子力学について物理科出身の同期から教えてもらい,理解が深まりました。もちろんこの教え合い,学び合いは研究においても遺憾な
く発揮されています。これは機械や電気といった従来の区切りの学科には見られない,学際領域専攻・研究室ならではと思います。
また,大岡山キャンパスまで足を伸ばせば専門科目以外について学ぶ機会が数多くあります。先生によっては,頼めば学部学生向けの講
義に参加が認められます。私のおすすめはラテン語です。研究活動に限らず,社会に出るとなかなか学べない事を勉強することができまし
た。充実した大学院生活を!
平島 正隆
Masataka Hirashima
藤井研究室 平成 27 年 3 月修士課程修了,二色フェムト秒レーザー誘起大気プラズマからのテラヘルツ波放射特性
高専専攻科まで電気を学んできた私は,プラズマに興味を持ち,藤井研究室でお世話にな
ることにしました。藤井研究室では,ピークパワーがテラワット,パルス幅がフェムト秒と
いう日常では考えられないレーザーパルスが起こす物理現象を扱っています。興味で飛び込
んだものの,ただでさえ難しそうな研究内容,加えて光学等の研究に必要な知識を持たなか
った私は不安でいっぱいでした。自ら学び,実験の方針を考え,実験を行い,そのデータの
持つ意味を考えることは,実際に苦労しましたが,藤井先生を始めとして,共同研究先の防
衛省の杉山さんや,先輩,堀田研究室の方々に多大なサポートを頂いてなんとか進めること
ができました。実験を進めていくと,人間には直接的に見ることのできない現象をイメージ
し,考察していくことに少しずつ喜びを感じるようになってきました。研究でもプライベー
トでも辛いこともありましたが,大学院生活は思う存分に打ち込めた今までで一番充実した
時間でした。充実した二年間を与えて下さった藤井先生と堀田研究室の皆様に深く感謝して
います。ありがとうございました。
渡辺洋輔 Yosuke Watanabe
沖野研究室 平成 27 年 3 月修士課程修了,プラズマバブリングによる活性種の水中導入と各種細菌の不活化
私が沖野研究室を選んだ理由は,プラズマが今どのようなことに使われているのか,ま
た将来どのようなことに応用できるのかに関心があったからです。沖野研究室ではプラズ
マを分析やガス分解,創傷治療,殺菌等といった様々な分野に応用しており,他の研究室
では行っていない最先端の研究を進めています。沖野研究室だけではできない実験や装置
開発は専攻や大学を跨ぎ,他の研究室と協力して行うことで積極的に取り組んでいます。
企業との共同研究もたくさん行っており,私も入学当初から2つの共同研究を任されていま
した。初めは実験や報告書の作成,学会参加等で毎日が忙しく,辛いと思う日々もありま
したが,ここでの経験が私という人間を作り上げたといっても過言ではないように思えま
す。
研究室メンバーの仲も非常に良く,実験の合間をぬって皆で行った卓球やテニス,ラン
ニングはとても良い思い出です。2年間はあっという間でしたが,非常に多くの経験をさ
せていただきました。先生方をはじめ,研究室メンバーにはとても感謝しております。あ
りがとうございました。
川内 康平
Kouhei Kawauchi
堀田研究室 平成 27 年3月学士課程修了
高速キャピラリ放電水素様窒素軟 X 線レーザに対する軸方向磁場の影響に関する研究
堀田研究室で過ごした 1 年間で,研究への取り組み方について多くのことを学ぶことができました。
思い通りに実験が進まず実験スケジュールが当初の計画から遅れてしまって予定していた実験がで
きなくなったり,計測結果に不備を見つけて再実験をしたりと,たくさんつまずきました。しかし,
堀田先生をはじめとする研究室のみなさんの支えによって何とか形にすることができました。ここで
自分自身の至らないところを自覚し,これからの研究に活かしたいと思いました。また,研究室の先
輩方のおかげで,研究だけでなく,プライベートも大変充実していました。研究室の皆様には本当に
感謝しています。ありがとうございました。
関口 寛敏 Hirotoshi Sekiguchi
堀田研究室 平成 27 年 3 月学士課程修了
磁界を印加した円筒型慣性静電閉じ込め核融合装置におけるプローブ法を用いたプラズマ計測
私は昨年の 4 月に学部 4 年で堀田研究室に配属となり,それから 1 年間,慣性静電閉じ込め核融合装置の研
究を行ってきました。はじめは研究内容や研究室での過ごし方など何もわからない状態でしたが,先生や先輩
方のおかげで少しずつ知識もついていき,無事に卒業することができました。1 年間という短い期間でしたが,
研究室に所属するという新しい環境のもと,様々な経験をして有意義な時間を過ごすことができました。研究
室での毎日を通して,多くのことを経験することができたと思っています。4 月からは新しい研究室での生活が
始まりますが,この 1 年間の経験を活かして頑張りたいと思います。ありがとうございました。
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研究論文・解説
(1) T. Iwai, K. Kakegawa, K. Okumura, M. Kanamori-Kataoka, H. Miyahara, Y. Seto and A. Okino,
Fundamental Properties of a Touchable High-power Pulsed Microplasma Jet and its Application as a
Desorption/Ionization Source for Ambient Mass Spectrometry, Journal of Mass Spectrometry, 49, 6, pp.
522-528 (2014).
(2) T. Kimitoshi, U. Koji, S. Masamichi, K. Tatsuya, M. Yasuo, W. Masato, H. Eiki, Study of Ignition
Characteristics of Repetitive Nano-Pulse Discharges Plasma -Ignition Characteristics of Non-thermal
Plasma-, Journal of the Combustion Society of Japan, 56, 175, pp. 59-66 (2014).
(3) T. Iwai, A. Albert, K. Okumura, H. Miyahara, A. Okino and C. Engelhard, Fundamental Properties of a
Non-destructive Atmospheric-pressure Plasma Jet in Argon or Helium and its First Application as an
Ambient Desorption/Ionization Source for High-resolution Mass Spectrometry, Journal of Analytical
Atomic Spectrometry, 29, 3, pp. 464-470 (2014).
(4) T. Takamatsu, H. Miyahara, T. Azuma and A. Okino, Decomposition of Tetrodotoxin using Multi-gas
Plasma Jet, The Journal of Toxicological Sciences, 39, 2, pp.281-284, (2014).
(5) 宮原秀一,鏑木結貴, 岩井貴弘, 沖野晃俊. ドロプレット試料導入法に適した自励式高周波電源によるICPの発生
と電源の発振周波数変動の評価, 分析化学, 63, 2, pp. 101-107 (2014).
(6) 宮原秀一, 鏑木結貴, 岩井貴弘, 沖野晃俊. ドロプレット試料導入が自励式高周波電源により発生したICPへ与え
る影響, 分析化学, 63, 2, pp. 109-117 (2014).
(7) H. Miyahara, T. Iwai, Y. Kaburaki, T. Kozuma, K. Shigeta and A. Okino, A New Air-cooled
Argon/Helium-compatible Inductively Coupled Plasma Torch, Analytical Sciences, 30, 2, pp. 231-235
(2014).
(8) H. Miyahara, T. Iwai, Y. Nagata, Y. Takahashi, O. Fujita, Y. Toyoura and A. Okino, Development and
fundamental investigation of He plasma ionization detector (HPID) for gas chromatography using DC glow
discharge, Journal of Analytical Atomic Spectrometry, 29, 1, pp. 105-110 (2014).
(9) A. Tomaru, K. Hamasaki, A. Tomaru, R. Sasaki, H. Miyahara, A. Okino, N. Ogawa and K. Hamasaki,
Settlement of Planulae of the Moon Jellyfish Aurelia aurita onto Hydrophilic Polycarbonate Plates
Modified by Atmospheric Plasma Treatment, PLOS ONE, 9, 1, e85569 (2014).
(10) T. Takamatsu, K. Uehara, Y. Sasaki, H. Miyahara, Y. Matsumura, A. Iwasawa, N. Ito, T. Azuma, M. Kohno
and A. Okino, Investigation of Reactive Species using Various Gas Plasmas, RSC Advances, 4, 75, pp.
39901-39905 (2014).
(11) T. Fujii, A. Zhidkov, M. Miki, K. Sugiyama, N. Goto, S. Eto, Y. Oishi, E. Hotta and K. Nemoto, Dynamics
and Kinetics of Laser-Filament Plasma in Strong External Electric Fields and Applications (Review),
Chinese Journal of Physics, 52, 1, pp. 440-464 (2014).
(12) T. Iwai, K. Okumura, K. Kakegawa, H. Miyahara, A. Okino, Pulse-synchronized microplasma atomic
emission spectroscopy system for ultrasmall sample analysis, Journal of Analytical Atomic Spectrometry,
29, 11, pp. 2108-2113 (2014).
(13) 藤井隆, 江藤修三, コンクリート構造物の劣化診断に向けたレーザー誘起ブレークダウン分光法の適用, レーザ
ー研究, 42, 12, pp. 887-891 (2014).
(14) T. Fujii, A. Zhidkov, M. Miki, K. Sugiyama, N. Goto, S. Eto, Y. Oishi, E. Hotta and K. Nemoto, Dynamics
and Kinetics of Laser-Filament Plasma in Strong External Electric Fields and Applications (Review),
Chinese Journal of Physics, 52, 1, Part II, pp. 440-464 (2014).
国際会議発表
(1) A. Okino, K. Kakegawa, M. Aida, T. Iwai, H. Miyahara, T. Azuma and Y. Seto, Ambient
Desorption/Ionization Mass Spectrometry using Atmospheric Touchable Plasma (Invited), PITTCON 2015,
610-3 (2015).
(2) T. Iwai, K. Kakegawa, K. Okumura, M. Kanamori-Kataoka, H. Miyahara, Y. Seto and A. Okino,
Development and Evaluation of A Gas-Cylinder-Free Plasma Desorption/Ionization System for On-Site
Detection of Chemical Warfare Agents, European Winter Conf. on Plasma Spectrochemistry, 45 (2015).
(3) H. Inoue, Y. Utsunomiya, T. Iwai, H. Nagashima, T. Nagoya, H. Miyahara, Y. Seto and A. Okino,
Development and Evaluation of Dielectric Barrier Discharge Decomposition system for Volatile Chemical
Warfare Agents, European Winter Conf. on Plasma Spectrochemistry, PR-PO04 (2015).
(4) M. Aida,K. Kakegawa,T. Iwai, H. Nagashima, T. Nagoya, M. Kanamori-Kataoka, H. Miyahara, Y. Seto and
A. Okino, Development and Evaluation of High Sensitive Mass Analysis System for Skin-Surface Adhesion
Materials, European Winter Conf. on Plasma Spectrochemistry, BI2-PO04 (2015).
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(5) E. Hotta, Y. Sakai, Y. Hayashi, G. Niimi, B. Huang, Q. Zhu, I. Song and M. Watanabe, Extreme Ultraviolet
Light Sources and Soft X-Ray Laser Based on Discharge Produced Plasma (Invited), icOPEN2015 (2015).
(6) S. Eto, S. Kinoshita and T. Fujii, and Masayoshi Y. Tanaka, Evaluation of Electron Density and Excitation
Temperature of Atoms in a Concrete by Laser-Induced Breakdown Spectroscopy, Plasma Conference 2014,
21PB-103 (2014).
(7) Y. Ishihara, A. Nomura, Y. Kaburaki, T. Iwai, H. Miyahara and A. Okino, Improvement of Analytical
Performance using Desolvation and Signal Processing in D-DIN ICP-MS for Single Cell Analysis, Winter
Conference on Plasma Spectrochemistry, TP07 (2014).
(8) Y. Watanabe, T. Oshita, T. Takamatsu, H. Miyahara and A. Okino, Effect of reactive species on
plasma-bubbling sterilization, The XXII Europhysics Conference on Atomic and Molecular Physics of
Ionized Gases (2014).
(9) T. Oshita, Y. Watanabe, T. Takamatsu, M. Kashiwa, H. Miyahara, T. Fujita and A. Okino, Bacterial
Inactivation Using Ultrafine Bubble Water Produced by Atmospheric Multi-gas Plasma, Particulate System
Analysis 2014 (2014).
(10) Y. Utsunomiya, H. Inoue, M. Aida, T. Iwai, H. Miyahara and A. Okino, Microwave desolvation system for
single cell analysis using droplet direct injection ICP-AES (2014).
(11) K. Kakegawa, M. Aida, T. Iwai, H. Nagashima, T. Nagoya, M. Kanamori-Kataoka, H. Miyahara, Y. Seto and
A. Okino, Gas-cylinder-free Plasma Desorption/Ionization System for On-site Analysis of Surface Adhesion
Samples, Scix 2014 (2014).
(12) Y. Sasaki, T. Takamatsu, H. Miyahara, Y. Matsumura, A. Iwasawa, M. Kohno, K. Ikeda, A. Okino,
Investigation of Sterilization Effect by Various Gas Plasmas and Electron Microscopic Observation of
Bacteria, 56th Annual Meeting of the APS Division of Plasma Physics (2014).
(13) K. Nanjo, K. Kashiwagi, T. Sekiguchi, W. Ngamdee, M. Watanabe, and E. Hotta, Characterization of the
Discharge Plasma in Cylindrical Inertial Electrostatic Confinement Fusion Device, 16th US-Japan
Workshop on Inertial Electrostatic Confinement Fusion (2014).
(14) T. Usuba, M. Wtanabe and E. Hotta, Effects of Externally Applied Axial Magnetic Field on Emission Spectra
of Capillary Discharge Hydrogen-like Nitrogen Plasma, 5th Euro-Asian Pulsed Power Conference, OA5-5
(2014).
(15) M. Hirashima, H. Tomioka, E. Hotta and T. Fujii, Laser Pulse Chirping Dependence of Terahertz Emission
from Laser-Induced Plasma in Air, Plasma Conference 2014, 20PA-012 (2014).
書籍
(1) T. Fujii, K. Sugiyama, A. Zhidkov, M. Miki, E. Hotta and K. Nemoto, Interaction of FemtosecondLaser-Induced Filament Plasma with External Electric Field for the Application to Electric Field
Measurement, in Progress in Ultrafast Intense Laser Science XI (2014).
(2) 大下貴也, 川野浩明, 小林智裕, 宮原秀一, 沖野晃俊, 大気圧プラズマによる繊維の改質, 高機能性繊維の最前線∼
医療, 介護, ヘルスケアへの応用∼, シーエムシー出版, pp. 81-94 (2014).
(3) 宮原秀一, 沖野晃俊, 岩井貴弘, 鏑木結貴, 製品中に含まれる(超)微量成分・不純物の同定・定量ノウハウ, 技術情報
協会, pp. 90-102 (2014).
(4) 沖野晃俊, 宮原秀一, プラズマ分光分析, 分析化学実技シリーズ, 共立出版, pp. 7-32 (2013).
(5) 宮原秀一, 沖野晃俊, 技術シーズを活用した研究開発テーマの発掘, 技術情報協会, pp. 575-581 (2013).
国際特許
(1) プラズマを用いた処理方法
(2) プラズマを用いた処理法
(3) プラズマ温度制御装置及びプラズマ温度制御方法
(4) 処理装置,処理方法及びプラズマ源
国際公開:WO2010/038894
国際出願:PCT/JP2009
国際出願:PCT/JP2009
国際出願:PCT/JP2007
国内特許
(1) プラズマ装置
(2) プラズマを用いたサンプリング法およびサンプリング装置
(3) 包装容器内プラズマ処理装置方法およびその装置
(4) 内熱機関の点火法
(5) 液体噴射装置
(6) 処理装置及び処理方法
特許:5645157
特許:5581477
特許:5455030
特許:5458276
特許:5272170
特許:5181085
新聞報道・雑誌記事
(1) 応用物理 12 月号,応物系スタートアップ 大気圧プラズマベンチャーのスタートアップ , 2014/12
(2) Tokyo Tech News, Success in decomposing blowfish poison using atmospheric pressure low-temperature
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plasma , 2014/10
(3) 日刊工業新聞,東工大,単一細胞中の微量金属分析-試料の余分な水分除去 検出感度 20 倍 , 2014/10
(4) 2014 年分析化学討論会 展望とトピックス,ドロプレットを用いて単一細胞中のアトグラムレベルの元素分析
を実現 , 日本分析化学会, 2014/9
(5) 磯釣りスペシャル 2014 年 9 月号, プラズマイオンテクノロジーが道糸をさらに進化させた , 2014/7
(6) 日本経済新聞,東工大と科警研 有毒ガス,素早く検出 テロ対策などに活用 , 2014/7
(7) New テクノマート SO 創 12 号,零下 90℃∼150
1℃の精度で大気圧プラズマの温度が制御可能に! ,
2014/6
(8) 日刊工業新聞,飛躍できるか大学初 VB プラズマコンセプト東京 大気圧プラズマ技術コンサル , 2014/6
(9) 日刊工業新聞, 東工大,科警研と化学兵器の種類を数秒で検知する装置開発-低温プラズマ利用 , 2014/5
(10) 月刊化学 Vol. 69, 5 月号, プラズマでフグ毒を分解 , 2014/5
(11) 日本経済新聞,東京工業大学 プラズマ使い,フグ毒を分解 ,2014/3
(12) 日刊工業新聞,東工大,大気圧プラズマでフグ毒の分解に成功 , 2014/3
(13) 東京工業大・神戸大学共同プレスリリース,大気圧低温プラズマでフグ毒の分解処理に成功 ∼食品無毒化や細
菌・ウイルス汚染の除去に威力∼ , 2014/3
(14) 日刊工業新聞, 東工大など,プラズマガスでナイロン繊維の撥水性高める技術開発 ,2014/2
受賞
(1) 応用物理学会 Poster Award 15: 井上裕貴
(2) 電気学会 神奈川支部優秀論文発表賞 15: 小林智裕
(3) 日本分光学会 年次講演会若手ポスター賞 14: 渡辺洋輔, 13: 石原由紀子, 12: 野村亮仁, 11: 高妻智一, 10: 鏑
木結貴, 09: 田村利幸, 08: 山崎正太郎
(4) 筑波セミナー イーブニングセミナーポスター賞 14: 相田真里,掛川賢,宇都宮嘉孝,川野浩明,13: 野村亮仁,
奥村健祐, 石原由紀子, 12: 野村亮仁, 高妻智一, 10: 岩井貴弘, 鏑木結貴, 09: 永田洋一, 高橋勇一郎, 重田香織,
07: 永田洋一, 06: 熊谷航, 05: 大場吾朗
(5) 日本分光学会 年次講演会若手講演賞 14: 岩井貴弘,09: 重田香織
(6) IEEE Student Best Paper Award 13: Li Jia
(7) 電気学会 優秀論文発表賞 13: 石原由紀子, 11: Li Jia, 地主有太朗, 06: 坂本敏郎, 04: 富安邦彦, 95: 沖野晃俊
(8) 電気学会 基礎・材料・共通部門優秀論文発表賞 13: 大下貴也, 11: 田村利幸
(9) Bioelectrics Best Poster Award 12: 高松利寛
(10) 日本分析化学会 年会若手ポスター賞 12: 野村亮仁, 11: 高妻智一, 09: 永田洋一
(11) The Federation of Analytical Chemistry and Spectroscopy, Student Poster Award 11: 鏑木結貴
(12) Plasma Conference 若手優秀発表賞 11: 大下貴也
(13) CSI presentation prize 11: 岩井貴弘, 07: 宮原秀一, 03: 沖野晃俊 (1st Prize)
(14) Winter Conference on Plasma Spectrochemistry Presentation Award 11: 岩井貴弘, 08: 永田洋一, 06: 宮原
秀一, 06: 沖野晃俊, 02: 薮田泰伸
(15) ICAS JAAS Poster Presentation Award 11: 根岸祐多
(16) 日本分析化学会 若手講演賞 11: 鏑木結貴
(17) International Conference on Coatings on Glass and Plastics Presentation Award 10: 佐々木良太
(18) 日本分析化学会 分析化学討論会学生ポスター賞 10: 岩井貴弘, 09: 重田香織
(19) US-Japan IEC Workshop, Best Student Presentation Award 10: 地主有太朗, 08: 富安邦彦
(20) 電気学会 技術活動賞技術報告賞 10: 堀田栄喜他
(21) 東工大教育賞 優秀賞 09: 沖野晃俊
(22) SAE International Best Paper Award 09: 堀田栄喜
(23) APFA Young Scientist's Best Presentation Award 09: 宮原秀一
(24) レーザー学会 学術講演会年次大会優秀論文発表賞 08: 杉山精博
(25) 電気学会 電気学術奨励賞 08: 前山伸也
(26) 日本原子力学会 論文賞 08: 富安邦彦
(27) 手島記念研究賞 博士論文賞 06: 宮原秀一, 04: 薮田泰伸
(28) 日本分析化学会 学生奨励賞 06: 瀧本和靖
(29) 日本分析化学会 分析化学討論会 若手ポスター賞 06: 宮原秀一
(30) 日本分析化学会 分析化学討論会 新人賞 05: 大場吾朗
(31) 文部科学大臣表彰 若手科学者賞 05: 沖野晃俊
(32) 創造エネルギー専攻優秀論文賞 15: 石原由紀子, 平島正隆,
(33) 創造エネルギー専攻優秀論文発表賞 13: 高妻智一, 12: 柴田萌, 10: 中島尚紀 (最優秀), 横山快, 09: Qiushi Zhu,
08: 永田洋一, 小口歩美, 07: 瀧本和靖 (最優秀), 野崎啓, 06: 坂本敏郎, 大場吾朗, 05: 土肥隆行, 田代敦, 大崎聡,
04: 富安邦彦, 02: 宮原秀一 (最優秀)
(34) Department of Energy Sciences Presentation Award 13: 岩井貴弘 (Best), 高松利寛, 12: 鏑木結貴 (Best), 小
宮山良 (Best), 菅野悠, 11: 柴田萌, 10: 重田香織, 田村利幸, 09: 中島尚紀, 08: 富安邦彦 (Best), 永田洋一
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