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導入事例
Case Study
統合システム運用管理 JP1(ジョブ管理)
山崎製パン株式会社
昭和23年、戦後の食糧難の中で高品質の製品と顧客
本位のフレッシュサービスの提供を理念に掲げ事業
を開始。今日まで絶え間なく技術革新、創意工夫を
続け、日本の食生活の向上に寄与している。
社:東京都千代田区岩本町3-10-1
本
立:1948年6月21日
設
資 本 金:110億1,414万3千円
従 業 員 数:17,521名( 2013年12月現在)
U
R
L : http://www.yamazakipan.co.jp/
( 取材日:2014年9月 )
P O I N T
世界最大級の1日40万ジョブ
4 0万にも上る世界最 大 級の
それを支えたのは アシスト+JP1
このプロジェクトを機に、
ジョブ運用をIAサーバによる
集中管理で実現
山崎製パンはその安定運用に成功
JP1によるジョブ運用を
山崎製パンは、約30年間利用してきたメインフレームの基幹システムの再構築を、IAサーバ
環境で自社開発/自社運用することを決断。新しく策定したジョブ運用基準では日々40万も
の膨大なジョブを処理することが求められましたが、様々な創意工夫およびJP1とアシスト
のナレッジを活用することにより、無事にカットオーバーし、安定稼働を実現させました。
社内標準に制定
1
2
3
BCP体制を新たに確立しながらも
運用コストを削減
課 題
対 策
効 果
▪約30年前に構築したメインフレームの
▪基 幹システムの自社開発/自社 運 用を
▪創意工夫の結果、40万もの膨大なジョブ
ステムを外注でオープン化したため、自
▪大規模開発に対応するため新環境にお
▪自社運用、業務効率化、人材の最適配置
システム構築のノウハウも後続メンバー
▪自社での安定運用に必要な機能と信頼
▪ジョブ管 理の社内標 準化により障害や
▪拠点ごとにメインフレームを分散配置し
▪JP 1を熟知し、過去のサポート評価が高い
▪宿願だったBCP体制の整備に寄与
基 幹システムを 維 持する一方で サブシ
社開発/自社 運 用の風土が崩れ、基 幹
に受け継がれていない
ているため有事の対応に不安がある
前提にオープン環境で再構築
けるジョブ運用基準を新たに策定
性、市場シェアの高さを評価してJP1を選択
アシストをパートナーに選定
基 幹 シス テ ム の 再 構 築 イ メ ー ジ
ピーク時ジョブ実行数 20 件 / 秒
AJSROOTA
AJSROOTB
AJSROOTC
AJSROOTD
AJSROOTE
などで運用コストを削減
遅延に即時対応できる体制を確立
府中センター
40 万ジョブ
JP1/AJS Manager
を日常的に稼働させることに成功
JP1/AJS Agent
エージェント 1
エージェント 2
エージェント 3
工場基幹業務ホスト(東拠点)
汎用機 汎用機 汎用機 汎用機
#0
#1
#2
集約
新基幹システム
IAサーバ
大阪センター
20 工場
工場基幹業務ホスト(西拠点)
汎用機 汎用機 汎用機 汎用機
#3 780 万ステップ #0
集約
#1
#2
災害対策機
IAサーバ
#3
Case Study
統合システム運用管理 JP1(ジョブ管理)
自社開発/自社運用の企業風土を
取り戻す基幹システム再構築を構想
軟性も必要だった。
することにした。平常時はこのExcel上の処理一覧表
この条件を満たして採用されたのが、アシストが
で全工場を俯瞰して監視、異常や遅延の詳細を知り
地域に根ざし、価値ある製品を創り高い鮮度で提
理 JP1/Automatic Job Management System 3(以
いう運用手法を確立した。
ルである。そのため同社は、全国20拠点に工場を分
山崎製パン株式会社 計算センター 運用課 課長代理
販売する統合システム運用管理 JP1のジョブ運用管
供する。
これは山崎製パンの基本となるビジネスモデ
下、JP1/AJS)を筆頭とする製品群だった。選定理由を
散させ、その地域で受注して自社物流で販売店へ配
日下部 昭彦 氏は次のように語る。
送する。地域の工場で生産できない製品は、近隣工
「オープンシステム上で稼働
店、1日の総受注データ件数は最大400万を超える。
て、スケーラビリティ、機能の
は、
これまで東京と大阪に分散配置された拠点ごとの
た点でJP1が一番だと思いま
するジョブ管理システムとし
場間で相互補完し、取り引きする販売店は約10万6千
たい時は、サマリー監視画面を起動して確認すると
実際に JP1のサマリー監視画面と Excel の処理
一覧表を併用しながら運用業務に携わっている、
山崎製パン株式会社 計算センター システム開発課
澤 和孝 氏はその使用状況を語る。
「JP1では検索機能をよく利用します。
ユニット名とコメ
ントを命名規約でコード化しているので 20時に動く
この受注から配送までの基幹業務を担うシステム
洗練、市場シェアの高さといっ
メインフレームで稼働していた。
しかし、
システム開発
した。」
するエンジニアが少なくなってきた。
また、サブシステ
選 ん だ の は 、過 去 に デ ータ
これから基幹システムの開発
借りて開発されており、保守も外注に頼っていた。
した際のサポート力を評価したからだ。担当者がJP1
されている若手エンジニアの
自社生産/自社配送が山崎製パンのビジネスの基
速に回答が返ってくる点を信頼に足ると判断した。
定運用の一翼を担っている。
パートナーとしてアシストを
から約30年が経過し、社内にプログラム内部を熟知
ムはオープン化が進んでいたが、多くが外部の力を
同社の計算センターはこの状況を危惧していた。
日下部 昭彦 氏
ウェアハウス構築でJP1を採用
の機能について幅広く熟知しており、何を尋ねても迅
ジョブ などの切り口で全拠点のジョブを横断的にリス
トアップして内容を確認してか
ら、具体的な運用オペレーショ
ンに入っています」
/運用業務を担うことが期待
同氏も、
この巨大システムの安
澤 和孝 氏
本であるなら、システムも自社開発/自社運用でな
ければ業務を支えられない。そう考えた計算センター
前代未聞の40万ジョブ、
加えてピーク時200回/hの受注処理を
ジョブ管理で達成
は、発注処理や工場∼販売店間の物流処理を行う基
幹システムの再構築を、自らの力で取り組むことを構
想する。ベースのテクノロジーには迅速な変化への
対応を考えてSOA(Service Oriented Architecture)
を採用。
このプロジェクトは、IAサーバ採用によるTCO
削減とともに、基幹業務に習熟した社内エンジニア
人材の育成、さらに有事の際にもビジネスを止めな
いBCPの実現という意図もあった。
それでも今回のプロジェクトは、複数のメインフ
レームで分散させていた20工場分のジョブ管理をIA
るかぎり新鮮な製品を店頭に届けるため、ギリギリの
タイミングまで注文を受け、製品ができあがるやいな
や配送トラックに積み込む。時間的バッファが取れな
い中で、滞りなくジョブ指示を出し続ける必要がある。
今回、計算センターはジョブの考え方に新しく基準
てシステム稼働の全容を把握。基幹システムは24時
初めての取り組みだった。基準に則り
「1ジョブ1プロ
間365日止まることが許されないが、
日下部氏は「JP1
のおかげで異常や遅延の検知が遅れたことは無く、
ジョブ管理システムが原因で生産や配送に影響を及
本番さながらの性能テストを計画。
ここで力を発揮し
入れ替わり、取引先のシステム変更に対しても、自社
たのがアシストだ。JP1が出力する膨大なログを持ち
帰って解析を行い、技術的な観点から意見を述べ、解
決法を提案した。その際、JP1で想定している性能を
はるかに超える要件であったため、
アシストにて業務
ぼしたことはありません」
と胸を張る。
また、販売店の
開発/自社運用だからこそ、山崎製パンの基幹シス
テムが柔軟に対応できるのである。
この基幹システム再構築で、本番システムは東京拠
点にすべて統合、大阪拠点は遠隔地バックアップセン
要件からテスト仕様に落とし、開発元とも連携して深
ターという位置付けとなって、宿願だったBCP体制が
細な解析は困難だったので助かりました。あの段階
自社運用、業務効率化、人材の最適配置などで40%
かったと思います」
と述懐する。
援は、同社でジョブ運用管理の標準基盤の地位を獲
部にわたる検証を行った。
日下部氏は「私たちでは詳
で十分にアシストとキャッチボールできたことは大き
る。個人の技術スキルに依存することなく安全に運用
JP1/AJSにはサマリー監視画面があり、
これでジョ
業務を遂行できるよう、
「1ジョブ1プログラムとする」、
平均2名の運用エンジニアがJP1の監視画面を注視し
たして実用に堪える性能を満たすことができるのか。
を設けた。重視したのは シンプルさ だ。
エンジニアは
新入社員もいれば、他部門から異動してくる社員もい
場担当者が電話で受ける注文まで、すべてがJP1を通
グラム」
とすると、その数40万に達することが設計時
やってみるしかない、
と日下部氏はサイジング段階で
か。ジョブ管理システムは重要だった。同社ではでき
次展開中であり、電子商取引による大量受注から工
じてジョブ指示が出されている。計算センターでは、
回のオンライン受注を処理しなければならない。果
では、新しい基幹システム上でどうジョブを動かす
山崎製パンでは、本システムを全国の20工場に順
サーバ上に統合するという、JP1やアシストにとっても
点で判明した。その上、ピーク時には1時間に約200
明確な運用基準を設定、
信頼性や市場シェアの高さを評価して
JP1を採用
JP1が日々のジョブ運用を力強くサポート、
BCPと運用コスト削減も達成
ブ実行をモニタリングできるが、1環境に1つの定義
整備された。それでいながら運用コストに関しては、
削減を達成しようとしている。JP1とアシストによる支
得、すでに購買管理システムにも適用されている。
日下部氏は、今回の取り組みで自社のビジネスを
「監視の粒度を基準にジョブネットを分割する」など
しかできない。山崎製パンでは工場別、サブシステム
自社で動かす自社開発/自社運用の重要性を再認
それと同時にジョブ管理システムも、エンジニアの
ため、日下部氏は独自に各工場のサマリー監視定義
ジョブ運用、
これを日常とすることに成功した山崎製
定基準を設定した。それは「信頼性が高いこと」、
「業
してJP1/AJSを起動するしくみを考案した。
ポートであった。
ケーラビリティや性能も包含している。
これらに加え
情報を引き出せる。
この機能を利用して、イベント情
明確なルールを設けた。
習熟度や嗜好ではなく山崎製パンとしてあるべき選
界で標準的であること」の2点だ。信頼性の高さはス
て従来のジョブ管理システムの長所を反映できる柔
お問い合わせは
株式会社アシスト
別、さらに時間帯別の切り口での管理が必要だった
を共有ディスクに集約し、利用のたびにダウンロード
また、JP1では用意された多彩なコマンドを使って
識したという。他では類を見ない40万もの膨大な
パン。その一端を支えたのはJP1とアシストの技術サ
報を外部データベースへ送り、それをExcel上へ展開
URL http://www.ashisuto.co.jp/product/category/system-management/jp1/
E-Mail ssj_info@ashisuto.co.jp
東
京 〒1 0 2 - 8109 東 京 都 千 代 田 区 九 段 北 4 - 2- 1 市ヶ谷 東 急ビル
TEL: 0 3 - 5 2 7 6 - 5 8 6 2
大
阪 〒5 3 0 -0 0 1 1 大 阪 市 北 区 大 深 町 4 -2 0 グランフロント大阪タワーA 13F
T EL: 0 6 - 6 3 7 3 - 7 1 1 3
札
幌 〒060- 0 0 0 3 札 幌 市 中 央 区 北 3条 西 4 - 1- 1 日本 生 命 札 幌ビル 1 3 F
TEL: 0 1 1 - 2 8 1 - 1 1 6 1
広
島 〒7 3 0 -0 0 1 1 広 島 市 中 区 基 町 1 2 -3 C OI 広島紙屋町ビル 3F
TEL: 0 5 0 - 3 8 1 6 - 0 9 7 4
仙
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岡 〒8 1 2 -0 0 1 3 福 岡 市 博 多 区 博 多 駅 東 2 -6 -1 九勧筑紫通ビル 9F
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金
沢 〒920- 0 8 5 3 金 沢 市 本 町 2- 1 5 - 1 ポ ルテ金 沢 8F
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※本事例は取材時の内容に基づくものです。 ※製品内容は、予告なく変更される場合があります。 ※記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。 JP-183-NOV14