TRADE MEDIA UPDATE 2014 年 4 月 30 日 日本初、乱視の白内障患者向け多焦点眼内レンズ ~「アルコン® アクリソフ® IQ レストア® トーリック シングルピース」発売~ 角膜乱視を有する白内障患者ニーズにこたえる新しい選択肢 術後の眼鏡依存度を軽減し、アクティブなシニアライフをサポート 日本アルコン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長: 松村誠一郎)は、国内初となる白内障 治療用乱視矯正機能付多焦点眼内レンズ「アルコン® アクリソフ® IQ レストア® トーリック シングルピー ス」を 5 月 8 日(木)より発売します。本製品により、角膜乱視を有する白内障患者さんにも、多焦点眼 内レンズという選択肢が提供可能となり、術後の QOL(Quality of Life:生活の質)向上へ貢献します。 日本における白内障患者数は年間約 65 万人1で、そのうちの 36%が1D(ディオプター:乱視の度数) 以上の角膜乱視2を有するといわれていますが、これまでの乱視矯正機能を有する眼内レンズは、ピン トの合う距離が近くまたは遠くのいずれか一方に限られる単焦点レンズのみでした。このため、角膜乱 視を有する患者さんは、白内障の手術後にも眼鏡が必要となります。しかし、当製品は遠方と近方の 2 カ所にピントが合い、さらに乱視の矯正機能も備えているため、術後の眼鏡依存度を軽減し、アクティ ブなシニアライフをサポートします。 乱視矯正用の眼内レンズは構造上、術後に眼の中でレンズが回転してしまうと、 本来の矯正効果が得られなくなるため、眼内で回転しないような高い安定性が求 められます。当製品は、物理的安定性を追求したデザインと 生体適合性の高いア クリル樹脂を採用することにより、 術後 6 カ月経過しても、回転が平均 4 度以下に 抑えられたことが臨床試験で実証されており、高い安定性が確保されています。3,4 ≪製品イメージ≫ アルコンでは、1994 年に初めて眼内レンズのアクリソフ® シリーズを発売。以降、 小さな切開創から眼内レンズを折りたたんでレンズを挿入することができ、自然な 見え方を実現する着色レンズ、薄暮時の見え方を改善する非球面レンズ、乱視矯 正用レンズ、そして遠近問わず視力を矯正できる多焦点眼内レンズなど、数々の 付加価値をくわえることで市場を牽引してまいりました。現在、アクリソフ® シリーズ は世界で最も多く使用されている白内障手術用移植レンズであり、全世界の移植 件数は 20 年間で累計 7,000 万枚以上5、日本では 550 万枚以上にものぼります。 眼内レンズを折りたたみ 挿入するイメージ図 1 日本アルコン(株)推計 2 出典:北里大学医学部眼科学教室 三宅俊之、神谷和孝、天野理恵、清水公也: 白内障手術前の角膜乱視 日眼会誌 115 巻 5 号:447-453,2011 Based on unilatéral clinical study (Models SA60T3, SA60T4, SA60T5). See package insert. ® Comparison of clinical and patient reported outcomes with bilateral AcrySof Toric or spherical control intraocular lenses. Lane SS(1), Ernest P, Miller KM, Hileman KS, Harris B, Waycaster CR J Refract Surg. 25(10):899-901.,2009 アルコン社内資料(2010 年 7 月 22 日更新) 3 4 5 © 2014 Novartis TRADE MEDIA UPDATE 弊社代表取締役社長、松村誠一郎は次のようにコメントしています。 「アクリソフ® IQ レストア® トーリックレンズは、アルコンがこれまで開発してきたテクノロジーを駆使した 最新の眼内レンズです。この新製品により、およそ 20 万人の乱視を有する白内障患者さんに、多焦点 という選択肢をご提供できるようになりました。一方で、約半数の患者さんが、眼内レンズにこのような 種類があることを知らないと回答しているデータもあり、認知度を高めていくことが今後の課題です。ど のレンズを選ぶかは最終的に患者さんと医師が決めることですが、複数の選択肢があることを理解し た上で、患者さんのライフスタイルに合ったレンズを選択できるよう、今後も啓発活動を続けていきま す。」 ≪白内障と乱視≫ 白内障とは、水晶体が濁り、眼球壁の最内層にある網膜に光が届きづらくなる症状です 6。全世界で失 明の 51%は白内障が原因です。日本においては眼科医療が発達しており手術により矯正が可能で、 白内障による失明は 3.8%、全体の第 6 位で 20 年前に比べ大幅に減少しました。 乱視は、角膜が不規則に歪んでいる場合やラグビーボールのような形状の場合、目に光が入ってきた 時に像がぼやける症状です 7。 白内障や眼内レンズにご興味がある方は、白内障情報室 http://www.cataract-iol.jp/をご覧ください。 ◆製品の正面図と側面図 6 7 ◆軸ローテーション術後 6 か月 国立眼学研究所「白内障に関する事実」:http://www.nei.nih.gov/health/cataract/cataract_facts.asp Emory Eye Center, Ophthalmology Terms, http://www.eyecenter.emory.edu/ophthalmology_terms.htm © 2014 Novartis TRADE MEDIA UPDATE 製品仕様 モデル名 SND1 T3 SND1 T4 SND1 T5 SND1 T6 IOL 面円柱度数 1.50D 2.25D 3.00D 3.75D 高額部材質、支持部材質 紫外線・青色吸収剤含有アクリル樹脂 光学部径 6.0mm、アポダイズ回折領域径 3.6mm 全長 13.0mm 支持部角度 0° 度数範囲 6.0D~30.0DD 屈折率 1.55 (37℃、550.00nm) A 定数 118.9* 対応カートリッジ B,C†,D†† † 30.0D までの使用に限る †† 25.0D までの使用に限る **販売名IOLデリバリーシステム(カートリッジ) 医療機器承認番号 22000BZX01096000 医療機器承認番号 22600BZX00007000 販売名 アルコン® アクリソフ® IQ レストア® トーリック シングルピース * A 定数は参考値です。初期挿入時のパワー計算の参考としてください。術者の当 該レンズに関する経験、手術手技、測定機器および術後の結果に基づいて、パーソ ナル A 定数を算出することをおすすめします。 日本アルコンについて 日本アルコン株式会社は、ノバルティスグループのアイケア事業部門を担うアルコンの日本法人です。 アイケアにおけるリーディングカンパニーとして、サージカル製品から医薬品、ビジョンケア製品に至る まで、アイケア領域における幅広い製品を提供しています。 世界に24,000人のスタッフを有するアルコンは、米国テキサス州フォートワースに本拠を置き、世界75 カ国で事業を展開、180カ国の市場へ製品を提供しています。アイケアにおけるグローバルリーダーと して、よりよい視界の提供を通じて、人々の生活の改善に寄与することを使命としています。眼疾患な どに対する革新的な治療法を開発するため、アルコンでは今後5年間で50億米ドルを研究開発に投資 していきます。2013年度、アルコンの世界における売上高(試算値)はおよそ105億米ドルでした。詳細 はwww.alcon.co.jpをご覧ください。 ### お問い合わせ 日本アルコン株式会社 広報部 柏/本多 03-3588-3218 jp.communication@alcon.com 製品に関するお問い合わせ先 日本アルコンメディカル統括部 学術情報部 0120-825-266 © 2014 Novartis
© Copyright 2024 Paperzz