US Topics PwCが発行している「Flashline」から米国関連記事を翻訳・掲載しています。 Flashlineの原文はPwC CFOdirect からアクセスできます(会員登録が必要です/無料)。 No. 2014-40 October 2, 2014 PwC BoardroomDirect – 2014 年 9 月版 2014 年 9 月版の BoardroomDirect は、Audit Committee Excellence シリーズの最終版「エクセ レンスの達成:外部監査人の監督」の概要を掲載しています。また、(1)取締役会におけるジェ ンダーの多様性を推進する 2 大機関投資家による取り組み、(2)取締役会の自己評価に関する 重要事項、(3)ドッド・フランク法関連の規則制定に関するアップデート、および、(4)継続企業 の前提の開示に関する FASB と PCAOB の活動についての短い記事が掲載されています。 ファミリービジネスのコーポレートガバナンスシリーズ:取締役会の設置または更新 PwC の Center for Board Governance は、ファミリービジネスのコーポレートガバナンスに関する 新シリーズを継続しています。第 2 回の「取締役会の構築または更新」は、(1)会社の取締役会 の創設または再構築の方法を検討する際に企業が考慮すべきこと、(2)取締役会および事業 におけるファミリーの役割、(3)ファミリー外の取締役の採用方法、(4)ファミリー外のオーナー (存在する場合)が会社のガバナンスに適合する方法についてファミリービジネスが理解する一 助となるでしょう。 PwC が棚卸資産の測定の簡素化および異常項目の廃止に関する FASB の ASU 案に対するコメントを公表 PwC は、FASB の簡素化イニシアチブに基づく以下の会計基準アップデート(ASU)案に対する コメントを提出しました。 • ASU 案「棚卸資産の測定の簡素化」:PwC は、棚卸資産を取得原価と正味実現価額のど ちらか低い方で測定することを要求することにより棚卸資産の会計処理を簡素化する FASB 決定を支持します。再調達原価、正味実現可能価額、および正味実現可能価額か ら正常利益を差し引いた額の測定を要求する市場概念を単一の測定法に置き換えること により、財務諸表作成者に効率性がもたらされ、企業間の比較可能性が改善されます。ま た、この変更は、US GAAP と IFRS の整合性をさらに高めることにもなります。 当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、 適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。 1 • ASU 案「異常項目の概念の廃止による損益計算書の表示の簡素化」:PwC は、US GAAP から異常項目の概念を排除することにより損益計算書上の分類を簡素化する FASB の決 定を支持し、FASB の提案する経過措置および発効日に賛同します。 PwC は、最近アジェンダに追加されたトピックスを含む、FASB の継続的な簡素化イニシアチブ を支持します。また、PwC は、FASB が(1)広範囲に影響を与える領域、(2)投資家の意思決定に 有用な情報を維持する一方で複雑性につながる例外規定や機械的な規則を排除できる領域、 (3)可能な場合には国際基準との調和をもたらす領域に重点的に取り組み続ける必要があると 考えます。 米国財務会計基準審議会 (FASB) FASB の活動およびプロジェクトアップデート 会議の概要: 今週 FASB は会議を開催しませんでした。 次回の公開会議: FASB は、10 月 8 日に会議を開催し、(1)事業の定義に関して現在までに実 施されたスタッフによる調査、(2)FASB による EITF 合意事項および暫定的結論の承認、(3)株 式に基づく報酬に関する会計処理の改善プロジェクトを FASB アジェンダに追加すべきか否か、 (4)政府援助に関する開示プロジェクトの範囲、ならびに、(5)非営利企業の財務諸表に関する FASB プロジェクトについて議論を行う予定です。この会議に関する詳しい情報については FASB ウェブサイトをご覧ください。 プロジェクトアップデート: FASB 以下のプロジェクトの概要を更新しました。 • 金融商品会計-減損 • 投資会社:他の投資会社に対する投資の開示 • 負債の貸借対照表上の分類の簡素化 米国証券取引委員会 (SEC) SEC がボルカ—ルールに関する追加的な FAQ を公表 SEC の取引および市場部門、投資管理部門、企業財務部門のスタッフは、1956 年銀行持株法 (「BHC 法」)の Section 13(一般に「ボルカ―ルール」と呼ばれる)を適用する SEC の最終規則 に関する追加の FAQ 集を公表しました。この新しい FAQ は、関係当局に対する初年度の CEO アテステーション・レポートの提出期限に関するものです。 当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、 適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。 2 公開企業会計監視委員会 (PCAOB) PCAOB 投資家諮問グループ会議は 10 月 20 日に開催予定 PCAOB は、投資家諮問グループの会議を 10 月 20 日月曜日に開催予定である旨を告知しまし た。アジェンダには、(1)監査事務所の事業モデルおよびインセンティブ、(2)監査品質および 監査の目的適合性の改善方法、および(3)監査人の監査委員会との関係性および役割が含ま れています。 PCAOB の投資家諮問グループは、投資家に影響を与える問題や PCAOB の活動について見 解やアドバイスを PCAOB に提供する、投資家コミュニティのためのフォーラムです。 アメリカ公認会計士協会 (AICPA) AICPA が雇用主の給付制度の会計処理および経営者確認書に関する技術的 Q &A を公表 AICPA は、会計基準アップデート No. 2013-07 「財務諸表の表示-清算ベース会計」が、主に 単一雇用主の確定給付年金と確定拠出退職給付制度の会計処理に与える影響に関する非公 式のガイダンスを提供する技術的 Q&A 集を公表しました。 さらに、AICPA は、過年度の財務諸表監査が前任監査人によって実施されている場合で、経営 者確認書を入手しなければならない状況に関する非公式のガイダンスを提供する技術的 Q&A を公表しました。 あらた監査法人 東京都中央区銀座8丁目21番1号 住友不動産汐留浜離宮ビル (〒104-0061) お問い合わせ: aaratapr@jp.pwc.com © 2014 PricewaterhouseCoopers Aarata. All rights reserved. PwC refers to the PwC network member firms in Japan and/or their specified subsidiaries, and may sometimes refer to the PwC network. Each member firm is a separate legal entity. Please see www.pwc.com/structure for further details. This content is for general information purposes only, and should not be used as a substitute for consultation with professional advisors. 当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、 適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。 3
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