DEPARTMENT OF ELECTRICAL ENGINEERING 電気工学科 リーフレット 2016 年度版 技術の進歩に対応して 主体的に活動できる 人間性豊かな技術者を養成する Page.8-9 特色ある授業 Page.10-12 研究室の構成と各研究室の紹介 Page.12-13 非常勤講師のプロフィール Page.14 代表的な設備と教育 Page.15 電気工学科のグローバル化への取り組み Page.16 期待される電気女子 Page.2 アドミッションポリシー,教育方針ほか Page.3 研究・教育分野,関連する資格 Page.4 全体マップ Page.5 コースと進路マップ Page.6 新入生オリエンテーション Page.7 卒業後の進路 1 アドミッションポリシー (入学者受け入れ基準) 教育方針 近年の科学技術の進歩はめざましく,まさに高度情報化社会を形成する 電気工学科では,広範囲におよぶ電気技術に関連する領域のなかで, 様相を示しつつあり,高度ハイテク化に向かう産業界の構造変革と共に電 “エネルギー&コントロール” 気系に関連して必要とされる学問領域において,ますますその裾野は広が を学科の基本的な柱とし,電力・エネルギー系,電気材料・デバイス系, ってきています。つまり,自然界の客観的物理現象を対象として分析的, システム制御・ロボット系,の3分野の基礎学力を充実することにより, 解析的に解析するアナリシス中心の認知的プロセスから,既知の事実ある 電気工学の他の分野にも対応できるカリキュラム内容になっています。ま いは現象の幾つかを組み合わせて新しいシステムを作り上げていく合成 た,当学科の目指す技術者像として 型の学問の手法まで修得していく必要が生じてきました。 “技術の進歩に対応して主体的に活動できる 電気工学科では,電気技術に関連する広範囲な領域で,社会を支える「エ 人間性豊かな技術者を養成する” ネルギー&コントロール」および,想いを具体的に形にして社会に提供す ことを目標としております。 る「ものをつくる」 ということを学科の主要な柱としています。高度化, 当学科における教育と研究は, ハイテク化に向かう産業界の構造変化と技術の進歩にただちに対応して, ● 電気エネルギーの発生,輸送とその効果的な利用 主体的に活動できる人間性豊かな技術者を養成し,基礎学力を身につけ, ● 電気エネルギーの機械エネルギーへの変換と制御 豊かな教養と広い視野を持ち,社会で主体的に活躍できる創造性豊かなエ ● ロボティクス,メカトロニクス制御 ンジニアの育成を目標としています。 ● 新しい材料,デバイス技術 以下に電気工学科入学生に期待する項目を列挙いたします。下記のいず など,広範囲な分野にわたります。 れかに該当する人材を,電気工学科は求めています。 (1) (2) 豊かな人間性を涵養するために教養系科目を重視するとともに,多彩で 高校生活において広い教養と豊かな人間性を養うために,日常的な 急速かつ高度に発達した電気工学を身につけるため,自然科学,電気磁気 学習を通じて自己を鍛錬し,目的意識を持って地道に日々努力し, 学,電気回路論など専門基礎学力を重視したカリキュラムを構成していま 有意義に充実した高校生活を送っている人 す。実験,ゼミナール,卒業研究などにおいても,厳格な中にもアットホ 工学技術に興味を持ち,自主的かつ積極的に探求し,他を真似るの ームな雰囲気で学べるよう配慮しています。 ではなく自らの考えに基づいて高校生活を送っている人 (3) (4) 電気工学科では,アドミッションポリシーに合致した人材を受け入れ, 人類の抱える新エネルギーや環境調和等の諸問題に関心があり,電 ディプロマポリシーに示した教育目標を達成するため,総合電気工学コー 気工学を学ぶことで,将来これらの課題を解決したいと考える人 スと応用電気工学コースの二つのコースを設けています。2年次終了時に 電気工学がカバーする,電力・エネルギー系,電気材料・デバイス どちらかのコースを選択し,3年次以降,それぞれのコースにおいて学び 系,システム制御・ロボット系の分野に興味があり,熱意と情熱を ます。 持って取り組みたい人 ディプロマポリシー (学位認定方針) 総合電気工学コースと応用電気工学コース 芝浦工業大学工学部は,「しっかりとした基礎学力の上に工学を学び, 電気工学科では総合電気工学コースと応用電気工学コースの二つのコ 社会に貢献できる創造性豊かな人材の育成」を教育の根幹としています。 ースを設けています。2013 年度入学生までは2年次終了時にどちらかの これを基に,電気工学科では,以下に挙げる能力を身につけることを求め コースを選択し,3年次に進級します。また,2014 年度入学生からは, ます。 この 2 コースを統合して,学科全体が JABEE 対応となっています。 (1) (1) 総合電気工学コース(JABEE対応) 多様な視点から種々の文化および社会の発展の歴史を学び、多面的 にものごとを捉える能力。 (2) (3) (4) (5) 本コースの目的は「広範な電気工学基礎をベースに,全地球的視野に立 技術における倫理的責任の認識と実践のため、技術者の行動規範と って,電気工学およびその社会への適用にかかわる課題の探求および問題 なる倫理要綱を理解し説明できる能力。また工学の実践の場におい 解決能力を有し,国際的に通用する技術者を育成する」ことです。このよ て、技術者として倫理観に基づき価値判断する能力。 うな技術者を育成するための「学習・教育目標」を明確に設定し,これに 数学、自然科学、情報利用技術を問題解決のための言語・道具とし 基づいたコース修了要件を応用電気工学コースと別に定めています。総合 て使いこなす能力。 電気工学コースは,日本技術者認定機構(JABEE)の技術者教育プロ 電気工学ならびに関連する工学の技術分野を課題に適用し、社会の グラムに準拠したコースです。2006 年 11 月にJABEEの実地審査を 要求を解決するための応用力。 受け,2007 年 5 月に認定されています。本コース修了者は「技術士法」 社会のニーズを捉え、技術的課題を自ら設定し、デザイン能力を活 で定められた修習技術者(技術士の1次試験合格者と同等)と見なされ, かして設計、解析、製作、評価し、課題を解決する能力。 技術士の1次試験が免除されるメリットがあります。技術士制度の詳細 (6) グローバルな社会に通用するコミュニケーション能力。 は,社団法人日本技術士会ホームページ(http://www.engineer.or.jp) (7) 継続的に学習することにより、課題を自主的に選択し自らの探求心 を参照してください。 を高めることができる能力。 (2) 応用電気工学コース(JABEE非対応) (8) (9) 時間,費用を含む与えられた制約の下で課題の内容を正しく理解し、 本コースの目的は,「各自の個性を尊重し,各々の興味と能力を発見し, 計画の立案ならびに計画に基づいて仕事をするとともに、結果を正 成長させる場を提供することにより,電気工学にかかわる多様な専門分野 しくまとめることができる能力。 それぞれに特化したスペシャリストを育成する」ことです。電気に関する 他分野を含むチームの中での役割を正しく認識し、お互いの意思疎 技術者としてバランスの取れた一般的な知識体系の修得を目指すプログ 通を図りながら円滑に仕事をすることができる能力。また、振返り ラムであり,従来型の比較的自由な履修形態をとっています。 場面での気づきや自己認識ができる能力。 2 研究・教育分野 鉄道 産業界で必要不可欠となる分野を広くカバーしながら,研究活動と教育活動 を展開している。分野は下の図のように,電力・エネルギー系,電気材料・ デバイス系,システム制御・ロボット系の 3 つに大きく分かれる。 産業システム 電力流通システム リニアモータ 自動車 エネルギー & 風力発電 コントロール 洋上発電システム 視覚情報・ 太陽光発電 監視制御システム 微細加工技術 関連する資格 燃料電池 ロボットソフトウェア 自律ロボット 大学卒業後は,産業界に出て,幅広い知識と能力を持った人物像であること が期待される。資格は,個人の能力を客観的に示す指標と考えられる。さま ざまなシーンが想定される将来に対して,在学のうちから意識を持ち,資格 に対する認識を高めておくことが重要である。 (1) 電気主任技術者 事業用電気工作物の工事,維持および運用に関する保安の監督として活躍できる。本学科では所定の科目を履修して卒業することで,筆記試験が免 除され,実務経験があれば資格を取得することができる。 (2) 電気工事士 電気工作物の設置または変更の工事をする場合,電気工事士法の定めるところにより電気工事士の資格を有する者でなければ電気工事ができない。 これは電気工事の欠陥による,漏電,感電等の災害を防止することを目的としている。本学科では関連の科目を履修して卒業することで,筆記試験が 免除される。 (3)第一級陸上無線技術士 無線設備の操作に必要となる資格である。本学科では所定の科目を履修して卒業することで,卒業から 3 年間の間,筆記試験の一部が免除される。 (4) 第一級陸上特殊無線技士・第三級海上特殊無線技士 同じく無線設備の操作に必要となる資格である。本学科では所定の科目を履修して卒業することで,免許を試験なしで取得することができる。 (5) 技術士 「技術士」とは,科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画,研究,設計,分析,試験,評価,またはこれらに関する指導 の業務を行うものをいう。本学科総合電気工学コースは JABEE 認定プログラムであり,卒業生は技術士一次試験が免除される。 3 全体マップ 大宮キャンパス 豊洲キャンパス オープンキャンパス 研究の一般公開 就職セミナー 進路を見定める クラブ・サークル活動で 仲間を増やす 学外との共同研究実施 国際交流活動 視野のグローバル化 先端工学研究機構 技術協力 国際会議への参加 研究室に所属して研究活動を実施 工学部電気工学科 工学の入門 (大学院修士課程) 工学研究科電気電子情報工学専攻 基礎技術を知る 応用技術を知る 専門技術の体得 学部 1年生 学部 2年生 学部 3年生 学部 4年生 卒業 学士号授与 (大学院博士課程) 工学研究科地域環境システム専攻 工学研究科機能制御システム専攻 修士課程 修了 博士課程 修了 1・2年生 修士号授与 1~3年生 博士号授与 共通科目群 数理専門基礎 / 言語・情報系 / 人文・社会系教養 / 共通健康 / 共通工学系教養科目 基底科目 専門科目群 専門科目群 電気回路 電気磁気学 製作実験など 電気回路 電子回路 電気磁気学 電気実験 製作実験など 専門科目群 さらに技術を 磨く 専門科目群 電気・エネルギー系 電気・エネルギー系 システム制御系 システム制御系 材料・物性系 材料・物性系科目群 資格関係 電気実験 の各科目群 電気工学ゼミナール + 電気工学技術英語など 卒業研究 専門の 研究科目 ・ 特論科目 学問の頂点 を目指す 専門の 特論科目 就 職 就 職 就 職 2014年度からの変更点 2013年度入学生までは 3年次に2コースにわかれる 2014年度入学生からは コースを統合して 学科全体がJABEE対応となる 総合電気工学コース (JABEE対応コース) 応用電気工学コース (JABEE非対応コース) 弱電・強電の製造業を 中心とした幅広い就職先 他学科と比較しても ダントツの求人倍率 大学・高専教員 研究所研究員 など 製造業の研究・開発部門を 中心とした幅広い就職先 新入生オリエンテーション 製作実験 (1年生4月) (1年生後期,2年生後期) 電気実験 (2・3年生) 電気工学ゼミナール (3年生後期) 機器 家電 電力 機械 卒業研究 (4年生) 代表的な将来の進路 特別講義 資格の取得 4 コースと進路マップ 産業界で求められる電気技術者 (JABEE修了=能力保証) 日本技術者教育認定機構 (JABEE)による審査 社会の要求水準を満たしているかどうかが 外部機関に認定され,学習時間が保証された JABEE対応プログラム 鉄道 授業時間1600時間(旧学習保証時間1800時間) 以上の科目を履修 ・人文科学,社会科学の科目(語学教育を含む) より250時間以上 ・数学,自然科学,情報技術の学習250時間以上 ・専門分野の学習900時間以上 ・総合電気工学コース独自の400時間 の学習プログラム 製造 電力 設備 機械 技術士資格取得 学士号取得+JABEE認定 総合電気工学コース 技術士1次試験をスキップ (JABEE対応コース) 3年次開始以前に コース振り分け 学部 1年生 学部 2年生 学部 3年生 修習技術者 技術士2次試験 大学エンジニアリング 課程修了者 (認定された教育課程の修了者) 学部 4年生 技術士取得 (科学技術に関する 高度な応用能力を 備えていることを認定) 2014年度からの変更点 2013年度入学生までは 3年次に2コースにわかれる 2014年度入学生からはコースを統合して 学科全体がJABEE対応となる 大学エンジニアリング 課程修了者 応用電気工学コース (JABEE非対応コース) 技術士1次試験 学士号取得 応用能力が求められる電気技術者 電気工学科では2つのコースを設けている。 技術士2次試験 ■総合電気工学コース ○○エンタープライズ 広範な電気工学基礎をベースに,全地球的 視野に立って, 電気工学およびその社会へ の適用にかかわる課題の探求および問題解 決能力を有し, 国際的に通用する技術者を 育成する。卒業後は技術士1次試験免除など のメリットがある。 研究 起業 電気工事○○組 ■応用電気工学コース 各自の個性を尊重し, 各々の興味と能力を 発見し, 成長させる場を提供することにより, 電気工学にかかわる多様な専門分野それぞ れに特化したスペシャリストを育成する。 自営業 5 教育 毎年 4 月,新入生を対象に,高杖セミナーハウ 新入生オリエンテーション スにてオリエンテーション合宿を開催してい る。電気工学科教員全員が参加のもと、自然に 囲まれた本学セミナーハウスのリラックスした 雰囲気のなかで、お互いの親睦を深めながら、 大学で学ぶことの意味を考える。まずは電気工 学科における教育と研究の様子を紹介し、大学 とはどのようなところかを知る。さらにグルー プディスカッションでは、意見を交換し、発表 することを通じ、友達作りのきっかけとする。 2015 年度新入生オリエンテーション集合写真 (2015.4.6~7) 2014 年度新入生オリエンテーションの集合写真 (2014.4.4~5) ※2016 年度新入生オリエンテーションの集合写真 (2016.4.8~9) 6 卒業後の進路 工学系出身の学生は就職の道が広いが,中でも電気工学科は工学部の中でも 最高レベルの求人倍率を誇り,電気に関連するさまざまな分野へ進むことが できるのが特徴である。下記に確定した進路(各年度 2 月時点,未定等を除 く)の実績を示す。(順不同) 電気工学科卒業者 2013 年度 芝浦工業大学大学院修士課程(36 名) 芝浦工業大学大学院工学マネジメント研究科 群馬大学大学院修士課程 電気通信大学大学院修士課程 (一財)関東電気保安協会 (2 名) (株)関電工 (株)デュプロ (株)東急コミュニティー (株)長谷工コーポレーション (株)フォーラムエンジニアリング(2 名) (株)富士通コンピュータテクノロジーズ (株)ボーンデジタル (株)メイテック (株)明電舎 (独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構 NECフィールディング(株) SBI ソリューション(株) SMC(株) 大崎電気工業(株) 加賀電子(株) 春日部市役所 キヤノン(株)(2 名) スタンレー電気(株) ダイキンエアテクノ(株) 大和ハウス工業(株) 高砂熱学工業(株) 立山科学工業(マレーシア) 千葉県警察 千代田鋼鉄工業(株) テラル(株) 東海旅客鉄道(株)(2 名) 東京地下鉄(株)(3 名) 東京都庁 東芝エレベータ(株) 日昭電気(株) 日曹エンジニアリング(株) 日本発条(株) パナソニックES防災システムズ(株) 東日本電気エンジニアリング(株) 東日本旅客鉄道(株)(5 名) ビヨンス(株) 富士電機(株) プリマハム(株)(2 名) 三菱電機住環境システムズ 三菱電機照明 三菱電機ビルテクノサービス(株) 理想科学工業(株) リンテック(株) 静岡製機(株) 千代田システムテクノロジーズ(株) 東京地下鉄(株) 東日本電気エンジニアリング(株) 東日本旅客鉄道(株) 日鉄住金防蝕(株) 日本リーテック(株) 日本信号(株) 能美防災(株) 本田技研工業(株) 東北電力(株) 日揮プラントイノベーション(株) 日本海洋掘削(株) 本田技研工業(株) 2014 年度 電気電子情報工学専攻修士課程修了者 2013 年度 (株)アルプス技研 (株)リコー (2 名) (株)岡村製作所 (株)京三製作所 (株)小糸製作所 (株)東芝 (株)日建設計 NECソフト(株) オムロンヘルスケア(株) オリンパス(株) トヨタ自動車(株) パナソニック(株) パナソニックヘルスケア(株) ボッシュ(株) 王子ホールディングス(株) 三菱電機(株)(2 名) 東京電力(株) 東芝ライテック(株) 日本電産トーソク(株) 富士ゼロックスアドバンストテクノロジー(株) 富士通ワイヤレスシステムズ(株) 2015 年度 芝浦工業大学大学院修士課程(23 名) 横浜国立大学大学院修士課程 (一財)関東電気保安協会 (株)TSP (株)巴商会 (株)IHI 環境エンジニアリング (株)アルファシステムズ (株)エンプラス (株)関電工(4 名) (株)デックス (株)電産 (株)トーエネック (株)日向野商店 (株)日立ビルシステム(2 名) (株)ビット(2 名) (株)フジタ (株)明電舎 (株)ユアテック (株)ワタル電工 (株)中萬学院 (株)長内水源工業 MID ファシリティマネジメント(株) TATEYAMA KAGAKU ELECTRONICS TDK ラムダ(株) YKT(株) 伊藤忠テクノソリューションズ(株) オーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ・ジャパン・リミテッド オリジン電気(株) 川口市役所 川田工業(株) キヤノン(株) 警視庁 三建設備工業(株) シーケーエンジニアリング(株) スズキ(株) セイコーエプソン(株)(2 名) 立山科学工業(マレーシア) 中央区役所 中部電力(株) テイボー(株) デンソーテクノ(株) デンヨー(株) 東京計器(株) 東京電力(株) 東武エンジニアリング(株) 東洋システム(株) 日新電機(株) 日本放送協会 日本電設工業(株) 東日本旅客鉄道株式会社 日立アプライアンス(株) 日野自動車(株) 富士ソフト(株) 富士通フロンテック(株) 富士電機(株)(2 名) 本田技研工業(株) 三菱電機照明(株) ヤマハ発動機(株) 横浜国立大学大学院修士課程 横浜市役所 レオン自動機(株) 東京地下鉄(株)(2 名) 東京電力(株) (2 名) 東日本旅客鉄道(株) 2014 年度 芝浦工業大学大学院博士課程 (株)フォーミュレーション (株)ミツバ サンケン電気(株) ソフトバンクグループ ダイキン工業(株) 東京都庁 日立オートモティブシステムズ(株) 日立製作所(株) 富士電機(株) 三菱電機(株) 三菱電機照明(株) リコー(株) 横河メータ&インスツルメンツ(株) 三菱電機(株) 大同信号株式会社 東京電力(株) 日産自動車(株) マレーシアに帰国 7 芝浦工業大学大学院修士課程 (27 名) 電気通信大学大学院修士課程 (一財)関東電気保安協会 (2 名) (株)DMM.com (株)いすゞ自動車 (株)関電工 (2 名) (株)シバソク (株)ヘッドウォータース (株)ミツバ (株)明電舎 (2 名) (株)森村設計 (株)やまびこ (株)ユニクロ (株)関電工 (株)総合車両製作所 (2 名) (株)豊通マシナリー dSPACE Japan(株) JUKI(株) NEC ネッツエスアイ(株) NOK(株) ヴイエムウェア(株) オムロンソーシアルソリューションズ(株) オリックス・ファシリティーズ(株) 株式会社長内水源工業 キヤノン(株) シャープ(株) ジヤトコエンジニアリング(株) スタンレー電気 (株) ソフトブレーン(株) 東京電力(株) (2 名) トヨタ紡織(株) 日本放送協会 富士電機(株) (2 名) 米国留学 マネージメントサービス(株) 三井不動産ファシリティーズ(株) ミネベア(株) メイテック(株) リンテック(株) 鹿島建設(株) 小倉クラッチ(株) 新潟原動機(株) 泉工医科工業(株) 東海旅客鉄道(株) 東日本旅客鉄道(株) (3 名) 東洋電装(株) 日産車体(株) 日東工業(株) 日本アクア(株) 日本精機(株) 日本電産エレシス(株) 浜友観光(株) 富士通(株) 本田技研工業(株) (2 名) (電気工学科研究室所属の学生に限る,9 月卒業を含む) 2015 年度 (株)IHI (株)デンソー (株)リコー (株)久米設計 (株)城南サービス (株)成田エアポートテクノ (株)長谷工コーポレーション (株)ライティング・プランナーズ・アソシエーツ NEC ソリューションイノベータ(株) アルプス電気(株) オリンパス(株) 群馬県庁 サンケン電気(株) サンデンホールディングス(株) トーヨーカネツソリューションズ(株) 独立行政法人都市再生機構 日揮プラントイノベーション(株) パナソニックヘルスケア(株) 岩崎電気(株) 三菱電機(株) (3 名) 相模鉄道(株) 東芝産業機器システム(株) 東電設計(株) 日本航空(株) 日本電気(株) 日本電産(株) 日立アプライアンス(株) 富士ソフト(株) 富士重工業(株) 本田技研工業(株) (2 名) 立山科学グループ 帰国後就職活動を開始 特色ある授業 ①電気実験 電気実験 1 (2 年生前期授業),電気実験 2 (2 年生後期授業) 電気実験 3 (3 年生前期授業),電気実験 4 (3 年生後期授業) 4 期 26 テーマを通して,実際に手を動かしハードウェアを学ぶ。 電気実験 1-1 各種計器の扱い方および特性測定 電気実験 1-2 オシロスコープの使用法と波形観測 電気実験 1-3 交流ブリッジによる RLC の測定 電気実験 1-4 単相交流回路の電力測定 電気実験 1-5 各種半導体素子の特性測定 電気実験 2-1 共振回路の特性測定 電気実験 2-2 RC回路の解析 電気実験 2-3 整流・平滑回路の特性測定 電気実験 2-4 トランジスタ増幅回路の測定 電気実験 2-5 ディジタル回路 電気実験 3-1 照明 電気実験 3-2 磁性材料 電気実験 3-3 信号処理 電気実験 3-4 シーケンス制御 電気実験 3-5 変圧器の無負荷・短絡試験 電気実験 3-6 直流機 電気実験 3-7 三相誘導電動機 電気実験 3-8 高電圧試験 電気実験 4-1 半導体ホール効果 電気実験 4-2 マイクロコンピュータ 電気実験 4-3 サーボシステム 電気実験 4-4 分布定数線路 電気実験 4-5 電力システム 電気実験 4-6 同期発電機 電気実験 4-7 単相サイリスタ整流回路 電気実験 4-8 パワーエレクトロニクス 8 特色ある授業 ②製作実験 製作実験 1 (1 年生後期授業),製作実験 2 (2 年生後期授業) 製作実験 1 では、ライントレースロボットを一人一台、設計し製 作する。そのライントレースロボットを製作する過程において、 光反射型センサ、モータ駆動回路、そしてマイクロコンピュータ システムを開発する。 製作実験2は,1年後期に実施されている製作実験1のアドバン ストコースとして位置づけて,1人1台づつ,マイコンを搭載し た自律型倒立振子ロボットを設計・製作する.これにより,受講 する学生の座学への興味の喚起,デザイン力の向上が期待できる とともに,システム全体の設計製作体験をすることができる。 秋葉原部品購入実習 製作開始 TA による製作指導 ライントレースロボットのテスト走行 プログラミング 動作が成功した自律型倒立振子ロボット 9 研究室の構成と各研究室の紹介 ○○研究室 専任教員 政府・民間の調査活動, 学協会,協議会,国・自治体 プロジェクトなどの協力 専任教員 + 学生のグループ 修士課程・博士課程学生 学内外 共同プロジェクト 実施 【M&E エネルギー変換研究室】 研究室は大学ならではシステムであり,教員と学生が連 携して,下記の図のように,研究プロジェクトの実施な どを行っている。 教授 国内外への 研究成果の 発表 学部学生 教育活動 講義・実験・見 学・課外授業 留学生の 受け入れ 赤津 観 豊洲キャンパス 10O32,03-5859-8207, akatsu@sic.shibaura-it.ac.jp 2050 年に CO2 排出量を 50%以上削減させる事を目標に,電力使用量の 5 割以上を消費 しているモータの高効率化を中心としたエネルギー変換技術の研究を行っています。モータ は機械エネルギー(Mechanical energy)と電気エネルギー(Electric energy)を変換する 電気機械であり,また磁気エネルギー(Magnetic energy)を電気や機械エネルギーに変換す る装置でもあります。本研究室では有限要素法を用いた磁界解析はもちろん,モータの設計 技術,制御技術を駆使してエコなモータとその駆動方法,使用方法を研究するとともに,イ ンバータをはじめとした電力変換技術であるパワエレ技術,そしてアプリケーションである EV/HEV,電気飛行機のシステム検討まで幅広く行うことで,少しでも地球環境に役立つ よう努力しています。学生の Motivation と Energy が必須のアイテムです。 インテグレーションモータ 【宇宙ロボットシステム研究室】 准教授 安孫子聡子 豊洲キャンパス 11Q32,03-5859-8209, abiko@sic.shibaura-it.ac.jp 人間がアクセスすることが困難な環境において活躍するロボットの研究を行っています。 その1つが宇宙環境です。近年、スペースデブリ(宇宙ゴミ)の衝突事故により、宇宙環境 の悪化が顕在化してきました。本研究室では,大型スペースデブリを安全に捕獲するシステ ムの提案と地上実験検証を行っています。捕獲手法の 1 つとして渦電流ブレーキという電 磁特性を用いて、自由回転運動するデブリの回転を静止させる手法を提案しています。 また、機敏な運動を可能とする航空ロボットの設計・開発を行っています。機敏性を有す ることで,従来機に比べ,外乱への応答性の向上、多様な飛行形態の実現が期待されます。 それにより,これまで困難とされた複雑な作業が可能となると考えられます。その具体的な アプリケーションに対する手法を機体設計と共に提案しています。 【ロボティクス研究室】 教授 渦電流ブレーキによる回転運動抑制実験 安藤吉伸 豊洲キャンパス 11O32, 03-5859-8210,yando@sic.shibaura-it.ac.jp 自律移動ロボットとは,センサ情報に基づき自動的に移動できる自動機械である。移動ロボ ットの研究では,実際に移動ロボットを開発し動作させてみて,はじめて問題点が見つかる ことも多い。そのため,移動ロボットを実際に開発し,実環境において動作させてみること は,移動ロボットの研究において大変意味がある。そこで本研究室では,各メンバーがそれ ぞれの研究テーマに基づき,実際に移動ロボットを開発し,コンピュータのプログラミング を行い,実環境でロボットを動作させることを目指す。その過程において,生じた問題点を クリアにし,解決方法を考察する事で,従来よりも良い移動ロボットの移動技術を開発する 事が,本研究室の目的である。 【視覚情報研究室】 教授 ロボットの開発 入倉 隆 豊洲キャンパス 11C32, 03-5859-8216,irikura@sic.shibaura-it.ac.jp 近年,照明設計においても,ただ所定の明るさを満たすものから,より質の高い,人にやさ しい照明が求められるようになってきています。このためには,人が光をどのように見てい て,そして光をどのように感じているかを理解する必要があります。また,航空や道路交通 で用いられている視覚信号や標識は交通の安全や運行の効率化に役立っています。そして, 最近では高速走行時や霧などの低視程時にも有効に機能するようにそれらの性能の向上と 最適化が求められています。これらの問題を解決し,より良い光環境や安全で住みやすい社 会を実現するために,当研究室では人の視覚特性についての研究を行っています。 10 視覚実験装置 【電機応用システム研究室】 講師 齋藤 真 豊洲キャンパス 11I32, 03-5859-8228,saitom@sic.shibaura-it.ac.jp 本研究室では,新幹線駆動システムやハイブリッド自動車駆動システムなどの”電機システ ム”について,「劇的な小型化および低損失化」をキーワードに研究しています。電機シス テムは,電機機器とパワーエレクトロニクス(電力変換回路)を主な構成要素とし,昨今の 地球温暖化対策に極めて重要な役割を果たしています。たとえば,新幹線駆動システムの電 力制御効率を 0.1%改善するだけで,旅客一人分の輸送に必要な CO2 の削減が期待できま す。右の写真は,研究室で試作した新幹線駆動用順変換器のミニモデルです.体積を従来比 1/10 以下を目標に,従来とはまったく異なる電力変換回路を開発しています。 新幹線駆動用順変換器 【電磁アクチュエータ研究室】 教授 下村昭二 豊洲キャンパス 10M32, 03-5859-8208,simomura@sic.shibaura-it.ac.jp 電磁アクチュエータとは,”電磁力で働くもの”という意味です。広い意味では,電気エネ ルギーを機械エネルギーに変換するデバイス(装置)と言えるでしょう。代表的なものには モータがありますが,モータは電気自動車(Electric Vehicle)やロボットの動力源として 重要な役割を果たしています。日本は自動車大国と呼ばれ,産業用ロボットの分野では先進 国と言われています。このような技術立国日本を支える一端を担っています。当研究室では, 新しい電磁アクチュエータの開発や従来機の性能向上について,元気の良い芝浦工大の学生 とともに,日夜,研究を続けています。 【パワーエレクトロニクス研究室】 教授 開発したリニアモータ 高見 弘 豊洲キャンパス 11K32, 03-5859-8212,takami@sic.shibaura-it.ac.jp パワーエレクトロニクスとは,パワー (power) とエレクトロニクス(electronics) と制御 (control) の技術が有機的に融合し,小さなエネルギーで大きなエネルギー(電力)を自在 に制御する技術分野です。当研究室では,独自のロバスト制御法に基づき,高度に制御され た電力変換装置によって,電気エネルギー変換システムの高効率,高品質化,容量拡大に取 り組んでいます。研究目標は,(1) 環境にやさしいエネルギー変換システム,(2) 高性能な 電力変換システム,(3) 高機能なエネルギー変換制御の達成です。 ガス・太陽熱ハイブリッド発電実験 【エネルギー物性研究室】 教授 西川宏之 豊洲キャンパス 11A32, 03-5859-8217,nishi@sic.shibauta-it.ac.jp 「高いエネルギーの粒子線により物質を観る・加工する」をモットーに,量子ビーム(電子, 光,イオン)を駆使して,環境やマイクロ・ナノテクノロジーによるものづくりに重点を置 いた研究を行っています。これにより環境にやさしい蛍光材料や優れた機能を有する微小電 子機械の創成など,新しい材料・デバイスの創成に取り組んでいます。卒業研究では,高度 な分析・微細加工技術を用いて,自らの手を動かし,材料創成やものづくりに取り組んでも らいます。具体的には,(1)プロトンビーム描画(Proton Beam Writing: PBW),(2)微小 電子機械システム MEMS (Micro-Electro Mechanical Systems) の創成,(3)宇宙環境 材料:宇宙環境空間でのガラスやポリマーの帯電・劣化メカニズムと防止,(4)電子・光デ バイス-試験管や真空,イオンで創る先端材料,デバイス-などを研究テーマとしています。 【マイクロメカトロニクス研究室】 教授 電子顕微鏡で見た マイクロ凱旋門 長谷川忠大 豊洲キャンパス 11E30,03-5859-8211,thase@sic.shibauta-it.ac.jp ロボティクスやマイクロ加工技術を駆使して,医療用マイクロマシン(μ-TAS : Micro Total Analysis Systems)の研究開発を中心に行っていきます。これにより,工学分野か ら将来の医療やバイオ研究の発展に貢献できると期待しています。一方,このような学際領 域の研究では,電気・機械・ロボティクス・計測制御・化学・生化学などの知識,新規課題 に粘り強く取り組む向学心が必要となりますが,研究を通して幅広い知識や技術を習得し, メカ・モノづくりの楽しさや達成感を体感してもらいたいと考えています。また,福祉分野 への貢献を目指し,移動ロボットの研究にもチャレンジしています。 マイクロ多分岐切換バルブチップ 【電力システム研究室】 教授 藤田吾郎 豊洲キャンパス 10Q32, 03-5859-8206,gfujita@sic.shibaura-it.ac.jp 最近脚光を浴びている風力・太陽光などの自然エネルギーや,燃料電池・バイオマスなどの 新エネルギーは,今後どこまで普及するのでしょうか? 単に発電機と負荷を電気的に接続 するだけでは,電力を無駄なく有効活用することは実は不可能です。周波数や電圧の制御問 題,さらに高効率で運転するための最適運用の課題があります。最近では電気事業の規制緩 和がすすみ,複数の電気事業者がいかにして共存しながら競争を行うかといった問題も含ま れて来ました。本研究室では数値シミュレーション技術と,現在開発中のモジュール型電力 系統実習装置の組み合わせをコアとして,これらの問題を解決する研究を進めています。 マイクログリッドの実証実験 11 【高電圧・電力機器研究室】 教授 松本 聡 豊洲キャンパス 11G32, 03-5859-8213,matu0704@sic.shibaura-it.ac.jp 発電所で発生した電気エネルギーは,効率よく伝送するため,高電圧に変換してから送電線 や電力ケーブルを介して伝送されます。日頃は空気のように何気なく意識せず使っている電 気エネルギーは現代社会において基幹エネルギーを構成していますが,この電力を供給する ための発電機,変圧器,ガス絶縁開閉装置等の電力機器には最先端の高電圧大電力技術が使 われています。例えば機器の小型化を達成するための高度な電界計算技術や,超高速高感度 計測技術を駆使した放電現象の解明が進んでいます。また,雷害から機器を保護する避雷装 置の進歩は,サージ計算技術の進歩と併せて電力システムの信頼性向上に多大な貢献をして います。本研究室では,これらの技術進歩のあわせた高電圧機器の絶縁診断技術の研究や部 分放電現象の解明ならびに計測技術およびシミュレーション技術の研究を行っています。 【ロボットタスク・システム研究室】 教授 最新鋭電力用変圧器 吉見 卓 豊洲キャンパス 11E32,03-5859-8215,yoshimit@sic.shibaura-it.ac.jp 少子高齢化社会の到来を控え,人手不足を補う切り札として,人に代わり様々な作業を行っ てくれる,賢く,器用なロボットの登場が期待されています。現在,多くの研究機関で,様々 なロボットの研究開発が精力的に進められていますが,まだまだできることが限られている のが現状です。本研究室では,工場や施設内から人々が暮らす日常の生活空間に至るまで, さまざまなシーンにおいて,環境・状況に柔軟に対応しながら目的の作業を遂行することが できる,高度な能力を備えたロボットの実現に向けた研究を行っています。そのため,①力 制御など各種センサフィードバック制御の適用により,ロボットアーム・ハンドシステムに 様々な作業(タスク)を実現する技能・スキルを持たせる研究,②作業環境への情報の配置 や作業手順の標準化と技能・スキル動作の活用による,実用的なロボットシステムの構築法 に関する研究,に取り組んでいます。 芝浦工業大学工学部電気工学科 雨森史郎 2 台のロボットアームの協調による 飲料缶の蓋開け動作 非常勤講師のプロフィール 安藤英一 電気機器設計製図,s-ame@ss.catv-yokohama.ne.jp 産業用モータの設計に、東芝で 30 年近く携わって きた経験から「電気機器設計」の授業を担当してい る。講義では、効率や質量などの要求値に応じて寸 法や材料を決めていく基礎的な設計法を習得して 欲しいため、PC を使った試設計を行っている。様々 な試設計を通して得られる、理論とそれを応用する 技術を、設計分野に限らず、これから従事するであ ろう分野において生かして欲しい。 電気実験 1・2,製作実験 2,i032685@sic.shibaura-it.ac.jp 1971 年本学電子工学科を卒業、同年島田理化工業 ㈱に入社して、超音波応用機器(超音波洗浄機、超 音波溶着機など)の開発・設計を担当した。その内 容は超音波発振器の回路設計および超音波振動系の 開発であり、振動系の解析には有限要素法を取り入 れ振動、音圧の可視化を行った。授業は「電気実験 1・ 2」「製作実験」を担当している。将来「電気屋」と しての必要な基礎技術を身につけてもらいたい。 石崎義弘 井上修和 電気実験 3,Yoshihiro1.ishizaki@toshiba.co.jp 1951 年生まれ。1975 年宇都宮大学電気工学科 卒業。同年(株)東芝入社。以降酸化亜鉛形避雷器の 開発、電力系統の絶縁協調の業務に従事。酸化亜鉛 形避雷器は、世界に先駆け日本で開発され、その技 術は更に発展、世界に貢献してきた。2011 年避 雷器業務の成果をまとめ博士(工学)を授与。雷イン パルス電圧に代表される高電圧試験の講義を通し て、私の業務経験が,皆さんが実社会・産業界への 理解を深め,更にグローバル化の一助となればと考 えています。 電気実験 4,nobukazu_inoue@yahoo.co.jp 上司 豊 唐鎌敏夫 1955 年生まれ。1981年武蔵工業大学大学院修士 課程を修了し、三菱電線工業株式会社に入社。高電 圧地中 CV ケーブルの研究、絶縁体の劣化現象に関 する研究、そして、光ファイバセンサの研究開発を 行い、電力ケーブル保守用のシステムと計測器の開 発の仕事に従事しました。担当する電気実験では、 実験を通して電気・電子系技術者として重要な「手 の感覚」を味わうことで電気の楽しさと面白さを実 感してもらいたい。 電気システム設計,kamitsukasa@smartenergy.co.jp 電気実験 3・4, i041084@sic.shibaura-it.ac.jp 1955 年生まれ。1980 年武蔵工業大学を卒業し、 1955 年生まれ。㈱明電舎の工業用コンピュータを 日本テキサスインスツルメンツ(株)に入社。プロ 活用して「ものづくり」を正確、かつ、効率よく行 セッサ関連の技術営業。その後 DSP(デジタル・ い、更に(特別高圧)変電設備に計測機器を設置し シグナル・プロセッサ)のマーケティングの仕事に て省エネ化を推進しました。国際電気標準会議(IEC) 25 年 以 上 従事 し ま し た 。 その 間 、 University のパワーエレクトロニクス技術委員会、モータ+イ Program と言う、大学支援の仕事も行っていまし ンバータ諮問委員会のエキスパートとして、日本の た。2013 年よりスマートエナジー研究所に勤務。 「ものづくり」のすばらしさを伝えることができれ 中村良道先生と一緒にプロジェクトベース・ラーニ ばと考えています。 ングで楽しい授業を行います。 12 佐藤純一 新藤孝敏 新エネルギー発電概論, jiyunichi6.sato@toshiba.co.jp 1967 年生まれ。1992 年 3 月長崎大学大学院工 学研究科電気工学専攻修了。同年 4 月(株)東芝 に入社。現在、電力・社会システム技術開発センタ ーにて、クリーンなエネルギー源として注目される 再生可能エネルギーと水素を利用した電力貯蔵シ ステムの研究開発に従事。2007 年に長崎大学よ り博士(工学)を授与。講義では、最新の新エネル ギー発電に関わる技術開発動向を体感してもらい、 将来のエネルギーについて考える一助としたい。 高電圧工学,shindo@criepi.denken.or.jp 1953 年生まれ。1978 年東京大学電気工学専攻修 士課程を修了し、電力中央研究所入所。主として電 力設備の塩害や雷対策の研究を行ってきた。高電圧 工学はニッチな学問分野に見えるかもしれないが、 実は電磁気学から実際の電力設備の設計まで、電気 工学のすべてを含むといっても過言ではない。学生 諸君には、細かい知識や理論よりも(もちろんそれ も大切だが)、学んだ内容を如何に実際に使うかとい う、工学的な考え方を理解してほしい。 中村良道 新村隆英 電気システム設計,y.nakamura@smartenergy.co.jp 1980 年芝浦工業大学電気工学科卒業。現(株) スマートエナジー研究所。分散電源(太陽光発電、 燃料電池)など、インテリジェントな電源の設計開 発に、およそ 20 年携わり、持続可能な低炭素社会 の実現へ向けて、「自律的なエネルギーシステム」 のビジョン作成や、エネルギーシステムづくり、各 地域に合ったコンソーシアムの企画推進を行って いる。上司先生と一緒に、プロジェクトベース・ラ ーニングで楽しい授業を心がけている。 電気工学技術英語, takn@ieee.org 早舩由紀見 原本賢一 1983 年東京都立大学修士課程修了後,富士電機で 10 年間,主に電力機器のシステム設計に従事。 1993 年よりカナダ・ブリティッシュコロンビア大 学へ。一度は外国で暮らしたいとは思ったが,英語 で教える羽目になるとは思わなかった。2004 年 Professional Engineer 取得。2006 年帰国。現在, 法政大学にて電気自動車の充電インフラの研究中。 世界の架け橋になる若い人を応援したい。 電気工学技術英語, hayafune@technicalws.co.jp 電気実験 3・4,haramoto@sic.shibaura-it.ac.jp 1993 年法政大学大学院電気工学専攻修士課程を 1949 年生まれ。国立宮城高専電気工学科卒業後, 修了し、シチズン時計に入社。研究所で回路設計や 電設会社勤務の傍ら本学工学部二部電気設備学科卒 圧電素子の開発などを行い、14 年間勤務後退社し、 業,東京電機大学大学院工学研究科修士課程修了。 技術翻訳者に転身。マニュアルや仕様書、カタログ 元・本学工学部特任教授,博士(工学),技術士(電 など様々な媒体を翻訳している。英語ができる技術 気電子部門),経済産業大臣表彰,日本技術士会会長 者は仕事の幅が広がり、異なる視点で会社や自分を 賞など受賞。現在まで電気設備制御システムの開発 見つめることができる。苦手意識を持たず、楽しく 研究に従事した。学生諸君には常に目的意識を持ち 英語を学べるよう工夫していきたい。 課題を発見できる技術者になってほしい。 福田成彦 松田 寿 発変電工学,fukuda-n@mb.meidensha.co.jp 1957 年生まれ。1983 年北海道大学工学部電気 工学専攻修了、(株)明電舎入社。短絡試験業務、 電力会社様の配電用変電所のシステム設計を経て、 電力貯蔵設備のプロジェクトに参画。JEMA(日本 電機工業会)等の活動で、社外及び海外の人々と接 する中で、日本の地盤沈下と海外、特に韓国や中国 の人々の学ぶ貪欲さ、アグレッシブさを痛感。日本 の再生には、若年層の教育の充実が重要。学ぶこと の楽しさを感じ、次第に貪欲になり、夢を持って、 世界を変えるという気概を持ってもらいたい。 新エネルギー発電概論, hisashi3.matsuda@toshiba.co.jp 1961 年生まれ。1989 年北海道大学大学院工学研 究科博士後期課程修了、工学博士。同年(株)東芝入社。 総合研究所機械研究所を経て、電力・社会システム 技術開発センター回転機器開発部所属。各種流体機 器の性能向上研究に取り組む。現在はプラズマ気流 制御の応用研究に従事。講義では新エネルギーの技 術的概要の他、課題は何かを紹介し、今後のエネル ギー問題について学生一人ひとりが意見を持てるよ うな授業にしたいと考えている。 松原廣治 水川真 電気実験 4,matsubar@criepi.denken.or.jp 製作実験 1,メカトロニクス,mizukawa@sic.shibaura-it.ac.jp 青森県八戸市出身。1971 年八戸高専卒業、同年 電力中央研究所入所。TNA というアナログシミュ レータを用いて送電線の開閉サージ、デジタル計算 プログラム EMTP による雷サージ等サージ解析が 専門です。実設備を用いたフイールド試験も多数行 っています。UHV 送電線の設計、直流連系線の絶 縁設計にも参画しています。最近は何にでも計算プ ログラムが使えるが正しいのはなにかを知っても らいたい。 大学では,自らの意志で学ぶことが大切です.世の 中はどんどん変わります.多くのことに興味を持っ て,行動しましょう.様々なチャレンジと,多くの 失敗ができる場と考えると,電気工学科での体験が, 技術者として飛躍するための将来の資産になりま す.理解し,できることは当然ですが,それだけで はなく,社会・人に伝え,理解してもらうための言 語力(日本語・英語)も磨いてください. 宮内則雄 森本貴明 電気実験 1・2, n50miyauchi@dreams.ne.jp 1952 年生まれ。東京教育大学物理学科、東京大 学物理学専攻博士課程修了(1980 年)。 大学院に て核磁気共鳴法でγ-フェライトの研究。シチズン 時計入社、3.5 インチFDD、世界に先駆けて、振 動モータ付腕時計の開発、製品化に成功した。 2002 年退社後、技術コンサルタント業に従事。 授業では、メーカーで培った技術開発の勘所的な部 分を少しでも伝え、また将来設計開発で使えるよう 努力したい。 電子デバイス,takaaki.morimoto@akane.waseda.jp 1982 年 7 月 27 日生。2008 年 3 月早稲田大学大 学院先進理工学研究科電気・情報生命専攻修了。同 年4月より日立製作所中央研究所にてアナログ電子 回路研究に従事。2012 年4月早稲田大学大学院先 進理工学研究科電気・情報生命専攻博士課程に入学 し、半導体絶縁材料を研究。講義では、電気・電子 回路や電子デバイスの動作を数式で解くだけでな く、実際の設計例なども交えて説明し、具体的な動 作イメージを定性的に掴んでもらいたい。 13 3 代表的な設備と教育 ■部分放電測定装置 ■パワーエレクトロニクス研究センター 200kV 試験用変圧器・ブロッキングコイル・球ギャップ・結合 半導体チップ製作からインバータモジュール製作までを行える コンデンサなどのセットである。 実装設備を備えた実験環境 ■マイクロ化学デバイス製作用設備 ■ロボティクススクエアにおけるサービスロボットの研究環境 ソフトリゾグラフィー技術を用いて,ポリマーを微細加工してマ 芝浦工大のロボットに関わる約 30 名の教員で,ロボティクス コンソーシアムをつくって,外部の機関や企業と共同でロボッ トのデバイスやサービスシステムを研究開発している。 イクロ化学デバイスを製作できる設備である。 「実用的なサービスロボットの研究」サッチャン操作 ■フレキシブル実装工学研究センター 独自に開発した,芝浦発,世界初の小型プロトンビームライティング(PBW)装置を利用して、モノづくりの研究に取り組んでいる。 「フレキシブル実装」という言葉には,PBW により実現できる高機能かつユニークな高アスペクト比微細構造を,役に立つデバイス にまで継ぎ目なく構築するためのモノづくりコンセプトが込められている。左 : プロトンビームライター,中央 : 髪の毛ほどの断面 に描いた 100 本ほどの剣山、右 : ナノ・ピコリットルオーダーの微少な検体を扱うためのマイクロ流体チップ 14 ① gPBL(global Program Based Learning)の実施 いずれも 10 名程度のグループで約 10 日~2 週間実施 現地の学生とともに普段と異なる視点で電気工学を学ぶ ・HUST (Hanoi Univ. of Sci. and Tech.)(ハノイ理工科大学) パワーエレクトロニクス & ロボティクス ・NTUST(National Taiwan Univ. of Sci. and Tech.) (台湾科技大学) パワーエレクトロニクス ② 英語授業 「製作実験 1」(1 年生後期),「電気磁気学 3」(2 年生後期) 「応用数学」(3 年前期),「メカトロニクス」(4 年前期), 「電気実験 1~4」(2~3 年生,一部は留学生が TA 担当) ③ 留学生の増加 特にマレーシア、ベトナム、ブラジル(短期)が多い 研究室により卒研発表資料の英語化, 研究室英会話実施 ④ TOEIC 点数別カリキュラムを実施 就職推薦順位に影響 研究室配属推薦順位に影響 ⑤ 大学院は研究室により国際学会発表必須 内容 ラボツアー ロボットミッション紹介&実習 機能改善点討論 ショッピング(デザイン&部品関連) ロボット改良,進捗プレゼン ロボット改良&実演,競技会 HUST(ロボット)PBL では ライントレースロボットを製作 HUST(パワエレ)PBL では パワエレ設計やシミュレータ操作を理解 内容 ・Z ソースインバータの講義 ・そのシミュレーション ・電力系統シミュレータでの実験 NTUST(パワエレ)PBL では メーカー並みの回路設計 プロセスを体験 内容 DC-DC コンバータシステムの設計 ・基本原理と制御設計の講義 ・コンバータと制御器のシミュレーション ・回路の製作と実験 15 期待される電気女子 (順不同,1994 年度卒以降,大学院卒含む) 女性技術者の活躍の場は広がってきており,これまで男性技 術者が中心の世界であった現場事業所においても,技術者を はじめとした女性社員の進出が目立っている。これに連動し て,理系女子を支援するウェブサイトが発信されるなど,キ ャリア育成としての道筋も充実されつつある。 電気工学科でも電気女子の育成にも力を注ぎ,将来業界で活 躍できる女子学生の輩出に努めている。 女子技術者の活躍は 業界誌でも話題に! 話題に! (独)科学技術振興機構 では男女共同参画として位置づけ 電気事業連合会 (パワーアカデミー)でも注目! 16 (株)e-Front (株)JSOL (株)NOVA (株)NTT データ・アイ (株)VNS (株)アビバ (株)ウェザーニューズ (株)エスピック (株)クロスキャット (株)ケーブルテレビジョン東京 (株)コア (株)コダマメディカル (株)さなる (株)トッパン・テクニカル・デザインセンター (株)ネットマークスサポートアンドサービス (株)ビット (株)ベスト・システム・リサーチ (株)ラボテック (株)リコー (株)荏原シンワ (株)関電工 [4 名] (株)東京精密 (株)日立情報システムズ (株)日立製作所 (株)日立栃木エレクトロニクス (株)日立物流 NEC ネッツエスアイ(株) NECマグナスコミュニケーションズ(株) TOTO(株) オムロン(株) オリエンタルモーター(株) キヤノン(株)[3 名] コンパックコンピュータ(株) コンビ(株) スタンレー電気(株) ソニー(株) パイオニア(株) パナソニック(株) パナソニックヘルスケア(株) 沖電気工業(株) 関東航空計器(株) 埼玉日本電気(株) 三井造船(株) 三菱重工業(株)[2 名] 三菱電機(株) 三菱電機ビルテクノサービス(株) 三菱電機特機システム(株) 太洋電機産業(株) 大崎電気工業(株) 大日本印刷(株) 東京計器(株) 東芝テック(株) 東日本旅客鉄道(株) 日営コンサルタント(株) 日本ランコ(株) 日本放送協会 任天堂(株) 能美防災(株) 富士ソフト(株) 富士通エレクトロニクス(株) 富士電機(株) 立山科学工業(マレーシア)
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