新入生オリエンテーション - 芝浦工業大学工学部電気工学科

毎年 4 月,新入生を対象に,高杖セミナーハウ
新入生オリエンテーション
スにてオリエンテーション合宿を開催してい
る。電気工学科教員全員が参加のもと、自然に
囲まれた本学セミナーハウスのリラックスした
雰囲気のなかで、お互いの親睦を深めながら、
大学で学ぶことの意味を考える。まずは電気工
学科における教育と研究の様子を紹介し、大学
とはどのようなところかを知る。さらにグルー
プディスカッションでは、意見を交換し、発表
することを通じ、友達作りのきっかけとする。
2012 年度新入生オリエンテーション集合写真 (2012.4.7~8)
2013 年度新入生オリエンテーション集合写真 (2013.4.4~5)
※2014 年度新入生オリエンテーションの集合写真は P.1 参照 (2014.4.4~5)
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卒業後の進路
工学系出身の学生は就職の道が広いが,中でも電気工学科は工学部の中でも
最高レベルの求人倍率を誇り,電気に関連するさまざまな分野へ進むことが
できるのが特徴である。下記に確定した進路(各年度 2 月時点,未定等を除
く)の実績を示す。(順不同)
電気工学科卒業者
2011 年度
芝浦工業大学大学院修士課程(24 名)
(学)国際学院
(株)大林組
(株)岡村製作所
(株)鎌倉製作所
(株)関電工
(株)協和エクシオ
(株)ジェイファスト
(株)シグマ
(株)システック・エンジニアリング
(株)第一テクノ
(株)高見沢サイバネティックス
(株)タマディック
(株)デンソー東京
(株)日本AEパワーシステムズ
(株)日本テクシード(2 名)
(株)日立超LSIシステムズ
(株)富士通アドバンストエンジニアリング
(株)メイテック
(株)山武
(株)ジェイ・エム・エス
ES東芝エンジニアリング(株)
THK(株)
YKK(株)
アイシン精機(株)
会津大学大学院修士課程
板橋区役所
一般財団法人 関東電気保安協会
イハラ鋼業(株)
キヤノン(株)(2 名)
キヤノン・コンポーネンツ(株)
キヤノンファインテック(株)(2 名)
グローリー(株)
小林工業(株)
さいたま市教育委員会
サンシャインビーエス(株)
清水建設(株)
新生テクノス(株)
スズキ(株)(2 名)
積水ハウス(株)
電源開発(株)
東海旅客鉄道(株)(2 名)
東京都住宅供給公社
東京都庁
東邦電機工業(株)
東北電力(株)
戸田建設(株)
トランス・コスモス(株)
日産工機(株)
日本エアーテック(株)
日本サーモスタット(株)
日本精工(株)
日本電設工業(株)(2 名)
パイオニア(株)(2 名)
パナソニック電工(株)
浜松ホトニクス(株)
パラマウントベット(株)
東日本旅客鉄道(株)
日立工機(株)(2 名)
日野自動車(株)
日比谷総合設備(株)
富士重工業(株)
2012 年度
電気電子情報工学専攻修士課程修了者
2011 年度
芝浦工業大学大学院博士課程(2 名)
(株)エヌ・ティ・ティ・データ
(株)オリエンタルランド
(株)タマディック(2 名)
(株)デンソー
(株)東芝
(株)日立産機システム(2 名)
(株)村田製作所
(株)明電舎(2 名)
(株)山武
(株)日立産機システム
NECソフト(株)
アルプス電気(株)
シチズンマシナリーミヤノ(株)
ダイキン工業(株)
東芝エレベータ(株)
東芝テック(株)
東洋電機製造(株)
東洋電装(株)
トヨタ自動車(株)
日本電気(株)
東日旅客鉄道(株)
富士ゼロックスアドバンストテクノロジー(株)
富士電機(株)三菱電機(株)
三菱電機エンジニアリング(株)
三菱プレシジョン(株)
リズム時計工業(株)
ルネサスエレクトロニクス(株)
日立アプライアンス(株)
富士通(株)
富士通フロンテック(株)
富士電機(株)
三菱電機(株)
矢崎総業(株)
新電元工業(株)
2013 年度
芝浦工業大学大学院修士課程(13 名)
留学
(株)NTT ファシリティーズ
(株)VNS
(株)関電工
(株)キャプティ
(株)サカイ引越センター
(株)ズーム
(株)高田工業所
(株)日本テクシード
(株)日立プラントテクノロジー
(株)富士通エフサス
(株)明電舎
(株)安田屋
THK(株)
アイリスオーヤマ(株)
一般財団法人 関東電気保安協会
茨城県警察
岩崎電気(株)
沖ウィンテック(株)
オリエンタルモーター(株)
キヤノン(株)
キヤノンファインテック(株)
サガミエレク(株)
サンワテクノス(株)
シチズン時計河口湖(株)
シチズンファインテックミヨタ(株)
新日本ビルサービス(株)
住友電装(株)
大同信号(株)
大日本印刷(株)
テイ・エステック(株)
東京地下鉄(株)
東光電気工事(株)
東芝機械(株)
東芝プラントシステム(株)
東北インテリジェント通信(株)
長野日本無線(株)
ナビッピドットコム(株)
日本水工設計(株)
日本電設工業(株)(2 名)
日本ファシリオ(株)
能美防災(株)
パナソニックITS(株)
東日本旅客鉄道(株)(3 名)
日立オートモティブシステムズ(株)
富士ゼロックスアドバンストテクノロジー(株)
富士電機(株)
マサル工業(株)
三菱電機(株)
三菱電機ビルテクノサービス(株)(2 名)
ユニプレス(株)
富士電機(株)
本田技研工業(株)(2 名)
マックス(株)
丸和電機(株)
三菱自動車工業(株)
三菱電機(株)(2 名)
三菱プレシジョン(株)
理化工業(株)
リケンテクノス(株)
末吉工業(株)
芝浦工業大学大学院修士課程(36 名)
芝浦工業大学大学院工学マネジメント研究科
群馬大学大学院修士課程
電気通信大学大学院修士課程
(一財)関東電気保安協会 (2 名)
(株)関電工
(株)デュプロ
(株)東急コミュニティー
(株)長谷工コーポレーション
(株)フォーラムエンジニアリング(2 名)
(株)富士通コンピュータテクノロジーズ
(株)ボーンデジタル
(株)メイテック
(株)明電舎
(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構
NECフィールディング(株)
SBI ソリューション(株)
SMC(株)
大崎電気工業(株)
加賀電子(株)
春日部市役所
キヤノン(株)(2 名)
スタンレー電気(株)
ダイキンエアテクノ(株)
大和ハウス工業(株)
高砂熱学工業(株)
立山科学工業(マレーシア)
千葉県警察
千代田鋼鉄工業(株)
テラル(株)
東海旅客鉄道(株)(2 名)
東京地下鉄(株)(3 名)
東京都庁
東芝エレベータ(株)
日昭電気(株)
日曹エンジニアリング(株)
日本発条(株)
パナソニックES防災システムズ(株)
東日本電気エンジニアリング(株)
東日本旅客鉄道(株)(5 名)
ビヨンス(株)
富士電機(株)
プリマハム(株)(2 名)
三菱電機住環境システムズ
三菱電機照明
三菱電機ビルテクノサービス(株)
理想科学工業(株)
リンテック(株)
静岡製機(株)
千代田システムテクノロジーズ(株)
東京地下鉄(株)
東日本電気エンジニアリング(株)
東日本旅客鉄道(株)
日鉄住金防蝕(株)
日本リーテック(株)
日本信号(株)
能美防災(株)
本田技研工業(株)
(電気工学科研究室所属の学生に限る,9 月卒業を含む)
2012 年度
芝浦工業大学大学院博士課程
(株)JSOL
(株)NTT データ・アイ
(株)朝日プリンテック
(株)アルプス技研
(株)シマノ
(株)ジャステック
(株)デンソー(2 名)
(株)日立産機システム
(株)福島封筒
(株)富士通ゼネラル
(株)メイテック
IHI 運搬機械(株)
JUKI(株)(2 名)
TDK(株)
アスモ(株)
いすゞ自動車(株)
イワヤ(株)
小川町役場
オリジン電気(株)
サクサ(株)
新日鉄住金エンジニアリング(株)
スズキ(株)
スタンレー電気(株)
ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ(株)
ソフトバンクモバイル(株)
ダイキン工業(株)
太陽誘電(株)
電源開発(株)
東京地下鉄(株)
東芝ライテック
日昭電気(株)
日産自動車(株)
パナソニック(株)
東日本旅客鉄道(株)(2 名)
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2013 年度
(株)アルプス技研
(株)リコー (2 名)
(株)岡村製作所
(株)京三製作所
(株)小糸製作所
(株)東芝
(株)日建設計
NECソフト(株)
オムロンヘルスケア(株)
オリンパス(株)
トヨタ自動車(株)
パナソニック(株)
パナソニックヘルスケア(株)
ボッシュ(株)
王子ホールディングス(株)
三菱電機(株)(2 名)
東京電力(株)
東芝ライテック(株)
日本電産トーソク(株)
富士ゼロックスアドバンストテクノロジー(株)
富士通ワイヤレスシステムズ(株)
特色ある授業
①電気実験
電気実験 1 (2 年生前期授業),電気実験 2 (2 年生後期授業)
電気実験 3 (3 年生前期授業),電気実験 4 (3 年生後期授業)
4 期 26 テーマを通して,実際に手を動かしハードウェアを学ぶ。
電気実験 1-1
各種計器の扱い方および特性測定
電気実験 1-2
オシロスコープの使用法と波形観測
電気実験 1-3
交流ブリッジによる RLC の測定
電気実験 1-4
単相交流回路の電力測定
電気実験 1-5
各種半導体素子の特性測定
電気実験 2-1
共振回路の特性測定
電気実験 2-2
RC回路の解析
電気実験 2-3
整流・平滑回路の特性測定
電気実験 2-4
トランジスタ増幅回路の測定
電気実験 2-5
ディジタル回路
電気実験 3-1
照明
電気実験 3-2
磁性材料
電気実験 3-3
信号処理
電気実験 3-4
シーケンス制御
電気実験 3-5
変圧器の無負荷・短絡試験
電気実験 3-6
直流機
電気実験 3-7
三相誘導電動機
電気実験 3-8
高電圧試験
電気実験 4-1
半導体ホール効果
電気実験 4-2
マイクロコンピュータ
電気実験 4-3
サーボシステム
電気実験 4-4
分布定数線路
電気実験 4-5
電力システム
電気実験 4-6
同期発電機
電気実験 4-7
単相サイリスタ整流回路
電気実験 4-8
パワーエレクトロニクス
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特色ある授業
②製作実験
製作実験 1 (1 年生後期授業),製作実験 2 (2 年生後期授業)
製作実験 1 では、ライントレースロボットを一人一台、設計し製
作する。そのライントレースロボットを製作する過程において、
光反射型センサ、モータ駆動回路、そしてマイクロコンピュータ
システムを開発する。
製作実験2は,1年後期に実施されている製作実験1のアドバン
ストコースとして位置づけて,1人1台づつ,マイコンを搭載し
た自律型倒立振子ロボットを設計・製作する.これにより,受講
する学生の座学への興味の喚起,デザイン力の向上が期待できる
とともに,システム全体の設計製作体験をすることができる。
秋葉原部品購入実習
製作開始
TA による製作指導
ライントレースロボットのテスト走行
プログラミング
動作が成功した自律型倒立振子ロボット
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研究室の構成と各研究室の紹介
○○研究室
専任教員
研究室は大学ならではシステムであり,教員と学生が連
携して,下記の図のように,研究プロジェクトの実施な
どを行っている。
専任教員 + 学生のグループ
修士課程・博士課程学生
政府・民間の調査活動,学
協会,協議会,国・自治体
プロジェクトなどの協力
学内外
共同プロジェクト
実施
【M&E エネルギー変換研究室】 准教授
国内外への
研究成果の
発表
学部学生
教育活動
講義・実験・見
学・課外授業
留学生の
受け入れ
赤津 観
豊洲キャンパス 10O32・09-5859-8207, akatsu@sic.shibaura-it.ac.jp
2050 年に CO2 排出量を 50%以上削減させる事を目標に,電力使用量の 5 割以上を消費
しているモータの高効率化を中心としたエネルギー変換技術の研究を行っています。モータ
は機械エネルギー(Mechanical energy)と電気エネルギー(Electric energy)を変換する
電気機械であり,また磁気エネルギー(Magnetic energy)を電気や機械エネルギーに変換す
る装置でもあります。本研究室では有限要素法を用いた磁界解析はもちろん,モータの設計
技術,制御技術を駆使してエコなモータとその駆動方法,使用方法を研究するとともに,イ
ンバータをはじめとした電力変換技術であるパワエレ技術,そしてアプリケーションである
EV/HEV,電気飛行機のシステム検討まで幅広く行うことで,少しでも地球環境に役立つ
よう努力しています。学生の Motivation と Energy が必須のアイテムです。
インテグレーションモータ
【ロボティクス研究室】 教授
安藤吉伸
豊洲キャンパス 11O32, 03-5859-8210,yando@sic.shibaura-it.ac.jp
自律移動ロボットとは,センサ情報に基づき自動的に移動できる自動機械である。移動ロボ
ットの研究では,実際に移動ロボットを開発し動作させてみて,はじめて問題点が見つかる
ことも多い。そのため,移動ロボットを実際に開発し,実環境において動作させてみること
は,移動ロボットの研究において大変意味がある。そこで本研究室では,各メンバーがそれ
ぞれの研究テーマに基づき,実際に移動ロボットを開発し,コンピュータのプログラミング
を行い,実環境でロボットを動作させることを目指す。その過程において,生じた問題点を
クリアにし,解決方法を考察する事で,従来よりも良い移動ロボットの移動技術を開発する
事が,本研究室の目的である。
【視覚情報研究室】 教授
ロボットの開発
入倉 隆
豊洲キャンパス 11C32, 03-5859-8216,irikura@sic.shibaura-it.ac.jp
近年,照明設計においても,ただ所定の明るさを満たすものから,より質の高い,人にやさ
しい照明が求められるようになってきています。このためには,人が光をどのように見てい
て,そして光をどのように感じているかを理解する必要があります。また,航空や道路交通
で用いられている視覚信号や標識は交通の安全や運行の効率化に役立っています。そして,
最近では高速走行時や霧などの低視程時にも有効に機能するようにそれらの性能の向上と
最適化が求められています。これらの問題を解決し,より良い光環境や安全で住みやすい社
会を実現するために,当研究室では人の視覚特性についての研究を行っています。
視覚実験装置
【電機応用システム研究室】 講師
齋藤 真
豊洲キャンパス 11I32, 03-5859-8228,saitom@sic.shibaura-it.ac.jp
本研究室では,新幹線駆動システムやハイブリッド自動車駆動システムなどの”電機システ
ム”について,「劇的な小型化および低損失化」をキーワードに研究しています。電機シス
テムは,電機機器とパワーエレクトロニクス(電力変換回路)を主な構成要素とし,昨今の
地球温暖化対策に極めて重要な役割を果たしています。たとえば,新幹線駆動システムの電
力制御効率を 0.1%改善するだけで,旅客一人分の輸送に必要な CO2 の削減が期待できま
す。右の写真は,研究室で試作した新幹線駆動用順変換器のミニモデルです.体積を従来比
1/10 以下を目標に,従来とはまったく異なる電力変換回路を開発しています。
新幹線駆動用順変換器
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【電磁アクチュエータ研究室】 教授
下村昭二
豊洲キャンパス 10M32, 03-5859-8208,simomura@sic.shibaura-it.ac.jp
電磁アクチュエータとは,”電磁力で働くもの”という意味です。広い意味では,電気エネ
ルギーを機械エネルギーに変換するデバイス(装置)と言えるでしょう。代表的なものには
モータがありますが,モータは電気自動車(Electric Vehicle)やロボットの動力源として
重要な役割を果たしています。日本は自動車大国と呼ばれ,産業用ロボットの分野では先進
国と言われています。このような技術立国日本を支える一端を担っています。当研究室では,
新しい電磁アクチュエータの開発や従来機の性能向上について,元気の良い芝浦工大の学生
とともに,日夜,研究を続けています。
【パワーエレクトロニクス研究室】 教授
開発したリニアモータ
高見 弘
豊洲キャンパス 11K32, 03-5859-8212,takami@sic.shibaura-it.ac.jp
パワーエレクトロニクスとは,パワー (power) とエレクトロニクス(electronics) と制御
(control) の技術が有機的に融合し,小さなエネルギーで大きなエネルギー(電力)を自在
に制御する技術分野です。当研究室では,独自のロバスト制御法に基づき,高度に制御され
た電力変換装置によって,電気エネルギー変換システムの高効率,高品質化,容量拡大に取
り組んでいます。研究目標は,(1) 環境にやさしいエネルギー変換システム,(2) 高性能な
電力変換システム,(3) 高機能なエネルギー変換制御の達成です。
ガス・太陽熱ハイブリッド発電実験
【エネルギー物性研究室】 教授
西川宏之
豊洲キャンパス 11A32, 03-5859-8217,nishi@sic.shibauta-it.ac.jp
「高いエネルギーの粒子線により物質を観る・加工する」をモットーに,量子ビーム(電子,
光,イオン)を駆使して,環境やマイクロ・ナノテクノロジーによるものづくりに重点を置
いた研究を行っています。これにより環境にやさしい蛍光材料や優れた機能を有する微小電
子機械の創成など,新しい材料・デバイスの創成に取り組んでいます。卒業研究では,高度
な分析・微細加工技術を用いて,自らの手を動かし,材料創成やものづくりに取り組んでも
らいます。具体的には,(1)プロトンビーム描画(Proton Beam Writing: PBW),(2)微小
電子機械システム MEMS (Micro-Electro Mechanical Systems) の創成,(3)宇宙環境
材料:宇宙環境空間でのガラスやポリマーの帯電・劣化メカニズムと防止,(4)電子・光デ
バイス-試験管や真空,イオンで創る先端材料,デバイス-などを研究テーマとしています。
【マイクロメカトロニクス研究室】 教授
電子顕微鏡で見た
マイクロ凱旋門
長谷川忠大
豊洲キャンパス 11E30,03-5859-8211,thase@sic.shibauta-it.ac.jp
ロボティクスやマイクロ加工技術を駆使して,医療用マイクロマシン(μ-TAS : Micro
Total Analysis Systems)の研究開発を中心に行っていきます。これにより,工学分野か
ら将来の医療やバイオ研究の発展に貢献できると期待しています。一方,このような学際領
域の研究では,電気・機械・ロボティクス・計測制御・化学・生化学などの知識,新規課題
に粘り強く取り組む向学心が必要となりますが,研究を通して幅広い知識や技術を習得し,
メカ・モノづくりの楽しさや達成感を体感してもらいたいと考えています。また,福祉分野
への貢献を目指し,移動ロボットの研究にもチャレンジしています。
マイクロ多分岐切換バルブチップ
【電力システム研究室】 教授
藤田吾郎
豊洲キャンパス 10Q32, 03-5859-8206,gfujita@sic.shibaura-it.ac.jp
最近脚光を浴びている風力・太陽光などの自然エネルギーや,燃料電池・バイオマスなどの
新エネルギーは,今後どこまで普及するのでしょうか? 単に発電機と負荷を電気的に接続
するだけでは,電力を無駄なく有効活用することは実は不可能です。周波数や電圧の制御問
題,さらに高効率で運転するための最適運用の課題があります。最近では電気事業の規制緩
和がすすみ,複数の電気事業者がいかにして共存しながら競争を行うかといった問題も含ま
れて来ました。本研究室では数値シミュレーション技術と,現在開発中のモジュール型電力
系統実習装置の組み合わせをコアとして,これらの問題を解決する研究を進めています。
マイクログリッドの実証実験
【高電圧・電力機器研究室】 教授
松本 聡
豊洲キャンパス 11G32, 03-5859-8213,matu0704@sic.shibaura-it.ac.jp
発電所で発生した電気エネルギーは,効率よく伝送するため,高電圧に変換してから送電線
や電力ケーブルを介して伝送されます。日頃は空気のように何気なく意識せず使っている電
気エネルギーは現代社会において基幹エネルギーを構成していますが,この電力を供給する
ための発電機,変圧器,ガス絶縁開閉装置等の電力機器には最先端の高電圧大電力技術が使
われています。例えば機器の小型化を達成するための高度な電界計算技術や,超高速高感度
計測技術を駆使した放電現象の解明が進んでいます。また,雷害から機器を保護する避雷装
置の進歩は,サージ計算技術の進歩と併せて電力システムの信頼性向上に多大な貢献をして
います。本研究室では,これらの技術進歩のあわせた高電圧機器の絶縁診断技術の研究や部
分放電現象の解明ならびに計測技術およびシミュレーション技術の研究を行っています。
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最新鋭電力用変圧器
【ヒューマン・ロボット・インタラクション研究室】 教授・工学部長
水川 真
豊洲キャンパス 11Q32, 03-5859-8209,mizukawa@sic.shibaura-it.ac.jp
産業の場,生活の場において,ロボットに代表される「知的システム」と人間がスムーズに
コミュニケーションでき,うまく使いこなすことができる技術を提供する事により,人間と
ロボットの共存を可能とする研究をしています。具体的には,人間の意図を知的システムに
伝え実行させるための,ハードウェア構成,ソフトウェア構成,ネットワークシステムを基
盤に,遠隔操作ロボット,ネットワークロボティクス(ネットワークに接続したロボットシ
ステム)を対象として,システムの記述やプログラミング環境,ロボットの自律性と人間の
関与の仕方,ロボットの振舞と人の感じ方など,物理的レベルから心理的レベルまでの相互
作用を研究しています。ロボットと人間の共存空間では,単体のロボットだけではなく,空
間に分散したセンサやさまざまなデバイスをネットワークで結び,分散オブジェクトとし
て,連携してサービスを提供する空間知の構成法と実装を RT(Robot Technology)ミドル
ウエアを適用して実現するためのハード,ソフトを研究しています。
【知能移動ロボット研究室】 教授(特別任用教員)
愛知万博におけるデモ
油田信一
豊洲キャンパス 11Q32,yuta@sic.shibaura-it.ac.jp
人々が生活している中で,確実に目的地まで走行してくれるロボットを実現したい。その技
術を,実際に社会が求めているところに適用したい。これが研究の目標です。このようなロ
ボットを作るためには,センサや環境の認識,効率よくメカニズムを動かす走行制御やモー
タの駆動,自分がどこにいるかを認識する自己位置推定,センサ情報を蓄積する地図の生成,
目的地までの経路の計画,他の物体との衝突を避ける動作計画,そして,全ての機能を統合
するシステム構築,などの技術開発が必要です。その各々のための,メカニズム・電子回路・
コンピュータなどのハードウェアから,認識・計画・制御の理論とプログラム,そして,実
時間システムのフレームワーク,までが具体的な研究内容です。また,これらを実際の問題
に適用する具体的なロボットシステムについても研究しています。
【ロボットタスク・システム研究室】 教授
街の中を走る移動ロボット
(つくばチャレンジ 2011 より)
吉見 卓
豊洲キャンパス 11E32,03-5859-8215,yoshimit@sic.shibaura-it.ac.jp
少子高齢化社会の到来を控え,人手不足を補う切り札として,人に代わり様々な作業を行っ
てくれる,賢く,器用なロボットの登場が期待されています。現在,多くの研究機関で,様々
なロボットの研究開発が精力的に進められていますが,まだまだできることが限られている
のが現状です。本研究室では,工場や施設内から人々が暮らす日常の生活空間に至るまで,
さまざまなシーンにおいて,環境・状況に柔軟に対応しながら目的の作業を遂行することが
できる,高度な能力を備えたロボットの実現に向けた研究を行っています。そのため,①力
制御など各種センサフィードバック制御の適用により,ロボットアーム・ハンドシステムに
様々な作業(タスク)を実現する技能・スキルを持たせる研究,②作業環境への情報の配置
や作業手順の標準化と技能・スキル動作の活用による,実用的なロボットシステムの構築法
に関する研究,に取り組んでいます。
芝浦工業大学工学部電気工学科
雨森史郎
2 台のロボットアームの協調による
飲料缶の蓋開け動作
非常勤講師のプロフィール
安藤英一
電気機器設計製図,s-ame@ss.catv-yokohama.ne.jp
産業用モータの設計に、東芝で 30 年近く携わって
きた経験から「電気機器設計」の授業を担当してい
る。講義では、効率や質量などの要求値に応じて寸
法や材料を決めていく基礎的な設計法を習得して
欲しいため、PC を使った試設計を行っている。様々
な試設計を通して得られる、理論とそれを応用する
技術を、設計分野に限らず、これから従事するであ
ろう分野において生かして欲しい。
電気実験 1・2,製作実験 2,i032685@sic.shibaura-it.ac.jp
1971 年本学電子工学科を卒業、同年島田理化工業
㈱に入社して、超音波応用機器(超音波洗浄機、超
音波溶着機など)の開発・設計を担当した。その内
容は超音波発振器の回路設計および超音波振動系の
開発であり、振動系の解析には有限要素法を取り入
れ振動、音圧の可視化を行った。授業は「電気実験」
を担当している。将来「電気屋」としての必要な基
礎技術を身につけてもらいたい。
飯野 穣
石崎義弘
新エネルギー発電概論, yutaka.iino@toshiba.co.jp
1960 年生まれ、1984 年早稲田大学大学院理工
学研究科修士課程修了、同年株式会社東芝に入社。
総合研究所、本社、電力・社会システム技術開発セ
ンターを経て、現在、スマートコミュニティ事業統
括部に所属。スマートグリッド、ビルのエネルギー
管理、エネルギーソリューションの事業化に取り組
む。学生の皆さんにはわが国のエネルギー問題の重
要性を少しでも感じて欲しい。
電気実験 3,Yoshihiro1.ishizaki@toshiba.co.jp
1951 年生まれ。1975 年宇都宮大学電気工学科卒
業。同年(株)東芝入社。以降酸化亜鉛形避雷器の開発、
電力系統の絶縁協調の業務に従事。酸化亜鉛形避雷
器は、世界に先駆け日本で開発され、その技術は更
に発展、世界に貢献してきた。2011 年避雷器業務
の成果をまとめ博士(工学)を授与。雷インパルス電圧
に代表される高電圧試験の講義を通して、私の業務
経験が,皆さんが実社会・産業界への理解を深め,
更にグローバル化への一助となればと考えておりま
す。
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井上修和
上司 豊
電気実験 4,nobukazu_inoue@yahoo.co.jp
1955 年生まれ。1981年武蔵工業大学大学院修
士課程を修了し、三菱電線工業株式会社に入社。高
電圧地中 CV ケーブルの研究、絶縁体の劣化現象に
関する研究、そして、光ファイバセンサの研究開発
を行い、電力ケーブル保守用のシステムと計測器の
開発の仕事に従事しました。担当する電気実験で
は、実験を通して電気・電子系技術者として重要な
「手の感覚」を味わうことで電気の楽しさと面白さ
を実感してもらいたい。
電気システム設計,kamitsukasa@smartenergy.co.jp
1955 年生まれ。1980 年武蔵工業大学を卒業し、
日本テキサスインスツルメンツ(株)に入社。プロ
セッサ関連の技術営業。その後 DSP(デジタル・シ
グナル・プロセッサ)のマーケティングの仕事に 25
年以上従事しました。その間、University Program
と言う、大学支援の仕事も行っていました。2013
年よりスマートエナジー研究所に勤務。中村良道先
生と一緒にプロジェクトベース・ラーニングで楽し
い授業を行います。
真田 正
新藤孝敏
電気実験 3・4, i034423@sic.shibaura-it.ac.jp
高電圧工学,shindo@criepi.denken.or.jp
1945 年生まれ。1968 年早稲田大学を卒業し(株)
1953 年生まれ。1978 年東京大学電気工学専攻修
明電舎へ入社。会社では主に自家発向けの発電シス
士課程を修了し、電力中央研究所入所。主として電
テム構築を担当。蒸気タービン、ディーゼル、ガス
力設備の塩害や雷対策の研究を行ってきた。高電圧
タービン等を使った発電設備,水力発電も担当しま
工学はニッチな学問分野に見えるかもしれないが、
した。エンドユーザ、原動機を製造する機械メーカ、
実は電磁気学から実際の電力設備の設計まで、電気
建設会社との付合いが多く、世の中を知る絶好の機
工学のすべてを含むといっても過言ではない。学生
会でした。学生諸君も、社会に出たらエンジニアと
諸君には、細かい知識や理論よりも(もちろんそれ
して自分の技術をベースに大きな世界で素晴らし
も大切だが)、学んだ内容を如何に実際に使うかとい
い体験をして貰いたいです。
う、工学的な考え方を理解してほしい。
中村良道
新村隆英
電気システム設計,nakamura@smartenergy.co.jp
1980 年芝浦工業大学電気工学科卒業。現(株)
スマートエナジー研究所。分散電源(太陽光発電、
燃料電池)など、インテリジェントな電源の設計開
発に、およそ 20 年携わり、その経験をもとに、持
続可能な低炭素社会の実現へ向けて、「自律的なエ
ネルギーシステム」のビジョン作成や、エネルギー
システムづくりをしている。また各地域に合ったコ
ンソーシアムの企画推進を行っている 2011 年 6
月に教育賞受賞。上司先生と一緒に、プロジェクト
ベース・ラーニングで楽しい授業を心がけている。
電気工学技術英語, takn@ieee.org
野田 琢
野呂康宏
1983 年東京都立大学修士課程修了後,富士電機で
10 年間,主に電力機器のシステム設計に従事。
1993 年よりカナダ・ブリティッシュコロンビア大
学へ。一度は外国で暮らしたいとは思ったが,英語
で教える羽目になるとは思わなかった。2004 年
Professional Engineer 取得。2006 年帰国。現在,
法政大学にて電気自動車の充電インフラの研究中。
世界の架け橋になる若い人を応援したい。
発変電工学, takunoda@criepi.denken.or.jp
新エネルギー発電概論, yasu2.noro@toshiba.co.jp
1957 年生まれ。1982 年東北大学大学院電気工学
1969 年生まれ。1997 年,同志社大学大学院博
科修士課程修了。同年(株)東芝に入社して、直流
士後期課程を修了し,電力中央研究所に入所。以来,
送電システムを始めとする電力系統解析や制御シス
電力系統の解析やスマートグリッドに関する研究,
テム開発の業務を担当。2003 年に北海道大学より
電力会社へのコンサルティングを行ってきた。その
工学博士を授与。最近では、分散型電源や蓄電池の
間,カナダ,トロント大学客員研究員,同志社大学
制御、スマートグリッドの研究開発に従事。講義で
大学院客員教授も務めた。講義では,発変電につい
は、新エネルギーと呼ばれる多様な発電システムの
て勉強しながら,震災後の我が国の電力システムの
原理や構造を理解し、課題や最新の動向も把握する
あり方についても考えていきたい。
ことを期待する。
原本賢一
松原廣治
電気実験 4,matsubar@criepi.denken.or.jp
電気実験 3・4,haramoto@sic.shibaura-it.ac.jp
1949 年生まれ。国立宮城高専電気工学科卒業後,
青森県八戸市出身。1971 年八戸高専卒業、同年電
電設会社勤務の傍ら本学工学部二部電気設備学科
力中央研究所入所。TNA というアナログシミュレー
卒業,東京電機大学大学院工学研究科修士課程修
タを用いて送電線の開閉サージ、デジタル計算プロ
了。元・本学工学部特任教授,博士(工学),技術
グラム EMTP による雷サージ等サージ解析が専門で
士(電気電子部門),経済産業大臣表彰,日本技術
す。実設備を用いたフイールド試験も多数行ってい
士会会長賞など受賞。現在まで電気設備制御システ
ます。UHV 送電線の設計、直流連系線の絶縁設計に
ムの開発研究に従事した。学生諸君には常に目的意
も参画しています。最近は何にでも計算プログラム
識を持ち課題を発見できる技術者になってほしい。
が使えるが正しいのはなにかを知ってもらいたい。
宮内則雄
森本貴明
電気実験 1・2, n50miyauchi@dreams.ne.jp
1952 年生まれ。東京教育大学物理学科、東京大
学物理学専攻博士課程修了(1980 年)。 大学院に
て核磁気共鳴法でγ-フェライトの研究。シチズン
時計入社、3.5 インチFDD、世界に先駆けて、振
動モータ付腕時計の開発、製品化に成功した。
2002 年退社後、技術コンサルタント業に従事。
授業では、メーカーで培った技術開発の勘所的な部
分を少しでも伝え、また将来設計開発で使えるよう
努力したい。
電子デバイス,takaaki.morimoto@akane.waseda.jp
1982 年 7 月 27 日生。2008 年 3 月早稲田大学大
学院先進理工学研究科電気・情報生命専攻修了。同
年4月より日立製作所中央研究所にてアナログ電子
回路研究に従事。2012 年4月早稲田大学大学院先
進理工学研究科電気・情報生命専攻博士課程に入学
し、半導体絶縁材料を研究。講義では、電気・電子
回路や電子デバイスの動作を数式で解くだけでな
く、実際の設計例なども交えて説明し、具体的な動
作イメージを定性的に掴んでもらいたい。
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代表的な設備と教育
■部分放電測定装置
200kV 試験用変圧器・ブロッキングコイル・球ギャップ・結合コンデンサなどのセットである。
■資格勉強会と電力系統実習設備
4 年生向けに電気工事士および電気主任技術者の資格取得勉強会を開催している。また,電力系統の実習を容易にする設備として,モ
ジュール型の実験装置を開発・製作しており,学生実験や勉強会など使用している。
■マイクロ化学デバイス製作用設備
■電子ビーム蒸着装置
ソフトリゾグラフィー技術を用いて,ポリマーを微細加
電子デバイス作製のための
工してマイクロ化学デバイスを製作できる設備である。
薄膜や電極作製に用いる。
■ラピッドプロトタイピング装置
(3D プリンタ Dimension SST 1200es)
工学部では,豊洲校舎の教育研究環境整備
計画の一環として,3 次元 CAD の設計デ
ータを基に ABS 樹脂を積層して造形する
3Dプリンタを設備している。電気工学科
では,その設備を利用して,創造的なもの
づくり教育を実施している。
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■ロボティクススクエアにおけるサービスロボットの研究環境
芝浦工大のロボットに関わる約 30 名の教員で,ロボティクスコンソーシアムをつくって,外部の機関や企業と共同でロボットのデバ
イスやサービスシステムを研究開発している。電気工学科からは 5 名の教員が参加している。
ロボティクススクエアの空間知スペース, 部屋にロボットの
技術を分散させ,知能化空間を作っている。
「実用的なサービスロボットの研究」サッチャン操作
■フレキシブル実装工学研究センター
独自に開発した,芝浦発,世界初の小型プロトンビームライティング(PBW)装置を利用して、モノづくりの研究に取り組んでいる。
「フレキシブル実装」という言葉には,PBW により実現できる高機能かつユニークな高アスペクト比微細構造を,役に立つデバイス
にまで継ぎ目なく構築するためのモノづくりコンセプトが込められている。左 : プロトンビームライター,中央 : 髪の毛ほどの断面
に描いた 100 本ほどの剣山、右 : ナノ・ピコリットルオーダーの微少な検体を扱うためのマイクロ流体チップ
■パワーエレクトロニクス研究センター
半導体チップ製作からインバータモジュール製作までを行える実装設備を備えた実験環境
ワイヤーボンダー
チップマウンタ
リフロー炉
高温実験炉
電子ビーム蒸着装置
金属膜スパッタ装置
真空接着装置
超音波接合装置
レーザー接合装置
抵抗加熱装置
プル試験機
万能試験機
熱抵抗測定装置
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